NATURE DIARY

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20100505 新緑散歩:たらの芽とネジロカミキリ

Nature Diary #0320
Date: May 5th (Wednesday), 2010
Place: Nirasaki, Yamanashi Pref.
Weather:fine




§ Diary §

連休最終日は「こどもの日」。

本日もあまりに天気が良いので、午後から車で30分ほどの距離にある林道を散歩しました。
とにかく、この時期の輝くような新緑の中で、チョウや甲虫たちを探しながらブラブラ、トボトボ、ヨタヨタと歩くのはとても気持ちが良いものです。

しばらく登った林道の脇には、今年伐採されたミズナラの材が所々に置いてあります。
ウーム、(元)カミキリ屋にとってこの風景はたまらないものです----アドレナリンが分泌。

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林道

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Forest road
Nikon Coolpix P100, ASA160
(2010-May-5, Yamanashi)



ネジロカミキリ; Pogonocherus seminiveus

あまり山菜に興味が無い虫林ですが、「たらの芽」くらいは知っています。

この林道の数年前に伐採されて開けた場所には、タラノキが沢山あったので、晩のオカズにと少しばかり摘んで帰ることにしました。トゲトゲを気にしながら「たらの芽」を指先で摘んでいる時に、以前に ネジロカミキリ を採集した時のことを思い出しました。ネジロカミキリはこの季節にウコギ科植物とくにタラノキに集まるカミキリムシなのです。

そうだ、「たらの芽」を摘みながらネジロカミキリを探してみよう。

ネジロカミキリは決して普通種ではありませんが、とくに稀な種類というわけでもありません。意識して探せば、何とか見ることができる虫といえるでしょう。目を皿のようにして30本以上のタラノキを見たでしょうか、そろそろモチベーションが下がって諦めかけたときに、やっと1頭のネジロカミキリを見つけることができました。

d0090322_21583053.jpg
タラノキで休止するネジロカミキリ

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A long-horned beetle beetle, Pogonocherus seminiveus, resting on the trunk of Japanese angelica tree
Panasonic DMC-LX3, ASA100, Flash on
(2010-May-5, Yamanashi)



1頭見つけた後には、どういうわけかいくつかの木で何頭ものネジロカミキリに出会うことが出来ました。やはり確信を持って探さなければ、見えるものも見えないということでしょう。

ネジロカミキリは翅の根本半分くらいが白くて(根白)、先の半分が漆黒の小さなかわいいカミキリムシです。この可愛さはカミキリムシ愛好者ならずともわかると思いますが----。

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タラノキで休止する2頭のネジロカミキリ

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Two long-horned beetles of Pogonocherus seminiveus, resting on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400, Flash on
(2010-May-5, Yamanashi)



変な姿勢で静止しているネジロカミキリを見つけました。拡大してみると、どうやら、一心不乱にタラノキの幹を後食しているように見えます。

横から見ると、エリトラ(鞘翅)表面のトゲトゲが何ともクールだな。

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タラノキを後食するネジロカミキリの拡大

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High-power view of a long-horned beetle beetle, Pogonocherus seminiveus, feeding on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400, Flash on , Trimming (+)
(2010-May-5, Yamanashi)



交尾行動をしているものもありました。

d0090322_215994.jpg
交尾するネジロカミキリ

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A pair of long-horned beetle beetle, Pogonocherus seminiveus, mating on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400, Flash on , Trimming (+)
(2010-May-5, Yamanashi)



久しぶりにザックから虫の目レンズセット(Gyorome-8 + Adapter + Diffuser)を取り出して、虫の目イメージの撮影を行いました。最近はあまり虫の目レンズでの撮影を行ってなかったので、設定に手間取りましたが、何とか撮影することができました。

この独特の雰囲気はやはり捨てがたいものです。

d0090322_21592286.jpg
虫の目像:ネジロカミキリ

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Insect-eye image of Pogonocherus seminiveus resting on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, , Gyorome-8, ASA400, Built-in flash on
(2010-May-5, Yamanashi)


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§ Afterword §

何とか、目的のネジロカミキリを撮影出来ました。

この時期に見つかるものは、越冬した個体かも知れませんが、このカミキリムシは4-5月に見つかるので、里山の初夏を告げる虫のイメージが強くあります。とにかく、「たらの芽」を摘みながら探すことができるので、一石二鳥のカミキリムシですね。

摘んだ「たらの芽」は、家内に天ぷらにしてもらい夕食のオカズになりました----とにかく美味で言うことなしです。

これからも、「たらの芽」の季節にはネジロカミキリを探すことになるでしょう。





以上、 by 虫林花山
Commented by 蝶山人 at 2010-05-08 05:18 x
タラの芽美味しそうです。
タラの木は随分注意して居るのですが
ネジロカミキリ一度も気づいたことありませんでした。
「心ここにあらざれば見れども見えず」
Commented by himeoo27 at 2010-05-08 10:12
1頭みつけると次々とは、良くあるパターンですが、
なかなか最初の1頭が見つけられないヒメオオです。
Commented by ヘムレン at 2010-05-08 10:30 x
タラの木を好むカミキリですか。いかり肩で面白いカミキリですね。
タラの芽ばかりに目がいってしまいます(^^;)。。
↓南アルプスのヤナギのヒメギフ・・いいショットですね。
でも、くれぐれも無理はしないでください。(^^;)
Commented by banyan10 at 2010-05-08 17:46
いつもながら知らないカミキリの登場に驚きます。
形状も色もなかなか魅力的です。
タラにカミキリなんて知らないと探さないですね。
Commented by kmkurobe at 2010-05-08 19:32
うーん・・・・ここのところ毎日わが家の庭で採れたタラノメを天ぷらにしてます。これは明日から捜さないとね・・・・・
恐れ入りました。
Commented by 虫林 at 2010-05-09 03:11 x
蝶山人さん、
コメント有難うございます。
久しぶりにたらの芽を食べて、美味しかったです。やはり、山菜は良いですね。我々虫屋は時々「心ここにあらざれば見れどもみえず」とういう言葉を実感できます。面白いものですね。
Commented by 虫林 at 2010-05-09 03:14 x
ヒメオオさん、
コメント有難うござます。
最初の1頭を見つけると、心に余裕が生まれて、ゆっくたりした気分で探すことができます。我々、人間の目で見えるものも、心理的な影響を受けやすいのでしょうね。
Commented by 虫林 at 2010-05-09 03:18 x
ヘムレンさん、
コメント有難うございます。
タラノキにつくカミキリはこのネジロカミキリだけです。今回はたらの芽を摘みながらネジロカミキリを探すことができたので、楽しかったですよ。
崖によじ登ることはできても、降りるときに怖い思いをするのは子供の時に経験しました。良い大人になってから同じようなことぉやるとは----。
これから気をつけます。
Commented by 虫林 at 2010-05-09 03:21 x
banyanさん、
コメント有難うございます。
ネジロはそう簡単には見ることができませんが、でも、意識して探せば何とかなるカミキリです。今回はかなrの数のタラノキを探しました。
形も色もユニークなので、見つけると、それなりに嬉しいカミキリでもありますね。
Commented by 虫林 at 2010-05-09 03:24 x
kmkurobeさん、
コメント有難うございます。
ネジロカミキリは越冬するので、この時期に見られるものは昨年の秋に出たものかもしれません。でも、見つけるのは大体今頃で、初夏を知らせるカミキリの印象を強く持っています。
お宅の庭のタラノキについていても不思議でありませんね。
Commented by clossiana at 2010-05-09 10:00
このカミキリはこんなにずんぐりしていて格好いいですね。先日チャマ探索の際にあまりにチャマがいないのでタラの芽を少し摘んできたのですが、タラの木につくカミキリがいるとは全く知りませんでした。連休中に「へなちょこカミキリロード」を読んでいたのですが、もっとちゃんと読んでおくべきでした。
Commented by Kimaru at 2010-05-12 05:52 x
新緑とネジロカミキリ、いいですね。昼間、写真を撮って、夜はタラの芽を味わうなんて、ほんと、春の幸せですよね。うらやましいです。
Commented by 虫林 at 2010-05-12 06:48 x
clossianaさん、
コメント有難うございます。
このカミキリはなかなか格好が良いですね。
そう簡単には見つかりませんが、本気で探せば何とか見つかるので、たらの芽を摘むときにでも注意されるとよいでしょう。まだ、こお季節は大丈夫です。
Commented by 虫林 at 2010-05-12 06:52 x
kimaruさん、
コメント有難うござます。
今年は富士山のヤマシャクヤクでkimaruも狙いたかったのですが、残念ながらお預けになってしまいそうです。
ネジロはたらの芽とセットでねらえるので、来年からも楽しみになりました。
by tyu-rinkazan | 2010-05-07 22:05 | Comments(14)