NATURE DIARY

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20110529 雨の日曜日:アカガネサルハムシなど

Nature Diary #391

土曜日は父の誕生パーティ(92歳)と高校時代のクラス会で、久しぶりに生まれ育った神奈川県の海辺の街に行ってきました。相変わらずのんびり走る江ノ電に乗ったり、おなかが出て髪の毛も薄くなった同級生たちと会話したりすると、楽しかった昔がフラッシュバックしてきました。

明けて日曜日も台風2号の影響で朝から生憎の雨-----雨の日曜日くらいは家でゆっくりしよう。

考えてみると、今まで思索の時間というものがあまりにも少なかったような気がする。コーヒーを飲みながらほっこりと最近の写真を整理していたら、いくつか気に入ったものが出てきた。ウーム、せっかくなので今週の Nature Diary (ND) に掲載してみることにした。


» テイカズラ;

昼近くになって庭に出てみると、隣との境界の垣根に這わせている 「テイカズラ」 がいつのまにか満開で、周囲にあまい香りを漂わせていました。我が家のテイカズラの増殖はかなりすごくて、垣根とともに電信柱にも絡んでいましたが、実は電力会社からクレームがついてしまい、泣く泣く電信柱に絡まった部分は切ってしまいました。

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雨に濡れるテイカズラの花 (甲府市)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



» ダイミョウセセリ; Acrothinium gaschkevitchi

チャマダラ亜科のセセリチョウたちでは、チャマダラセセリやヒメチャマダラセセリは数が少なくて珍重され、ミヤマセセリも春の訪れを示すスプリングエフェメラルとして多くの蝶好きに愛される。でも、この亜科に属する近縁のダイミョウセセリは年に3化もして、どこでも普通に見られる上に色彩も黒っぽいために注目されない不幸なチョウといえるだろう-----注目されないことが蝶にとって不幸とは思えないけどね。

ダイミョウセセリに限らず、チャマダラ亜科の蝶たちは翅を開いて静止する習性がある。そんな姿はまるで蛾のようだ。ヨーロッパでは蝶と蛾をあまり区別しないようだが、さもありなんと思う。

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吸蜜するダイミョウセセリ (甲府市)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» アカガネサルハムシ; Acrothinium gaschkevitchi

道の脇のキレハノブドウの新葉に何頭ものアカガネサルハムシが認められた。このハムシは緑色にその補色の赤色が映え、表面の光沢も強くてなかなか美しい甲虫である(多分、日本のハムシの中で1番美しいかも)。普通種とはいえど、見つけると必ずカメラを向けてしまう。

いわゆる 「フォトジェニック」 な甲虫だな。

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アカガネサルハムシ(甲府市)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» キイロクビナガハムシ; Lilloceris rugata

キイロクビナガハムシはキイロという名前だが、鞘翅の色は実に鮮やかな赤色だ。むしろベニイロクビナガハムシとでも呼びたくなってしまうな。

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キイロクビナガハムシ (甲府市)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



» カタモンコガネ; Blitopertha conspurcata

ヤブウツギの花を覗いたら何かが潜り込んでいた。そこで、花弁を一部むしり取ってみたところ、カタモンコガネが現れた。花粉を食べにやってきたのだろう。

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ヤブウツギの花に来たカタモンコガネ (甲府市)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



§ Afterword §

今週は雨のためにフィールド散歩に出かけることが出来なかった。でも、先週まで学会の準備や雑事で忙しかったので、雨の日曜日くらいは本を読んだり、家内の買い物に付き合ったり、色々なことに思いを巡らしたりして、ひたすらぼんやりしたりするのも悪くないなと思います。どうも、生来のせっかちな性格のせいか落ち着きが無い。

もうすぐ6月だ。梅雨の時期でもある6月は一年中で最も自然界が賑やかな月だろう。
来週はフィールド散歩を楽しもう。


以上、 by 虫林花山
Commented by himeoo27 at 2011-05-29 14:41
確かに、虹色に輝く「アカガネサルハムシ」は私たちの撮影意欲を掻き立てますね!
記載の通りこれからは平地性ゼフや、トンボも次々に羽化してくるので雨天をぼやいている場合ではないと思いました。
Commented by ダンダラ at 2011-05-29 17:04 x
6月は天気さえ良ければ本当に楽しい月ですよね。
今年は梅雨入りが早いですが、梅雨明けはどうなるのかちょっと気になります。
ダイミョウセセリも我々から見ると関西型は随分きれいに見えますが、やっぱりあまり人気がないようで、ブログにも登場しませんね。
関東よりも冷遇されているように見えますが、どうしてだろう。
Commented by yoda-1 at 2011-05-29 19:12
EF100mmの画像も素晴らしいですね。
これで(非常に綺麗な色合いのハムシの画像)どのくらい絞り込んでいるのでしょうか?
Commented at 2011-05-29 19:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 虫林 at 2011-05-31 08:57 x
ヒメオオさん、
アカガネサルハムシは非常に綺麗な甲虫なので、見るとカメラを向けてしまいます。問題はいかに美しく撮影できるかでしょうね。なかなか難しいものです。これからは、あまり苦労もせずに昆虫たちに出会えますね。
Commented by 虫林 at 2011-05-31 09:01 x
ダンダラさん、
6月は梅雨なので、天気がとても気になりますね。週末が天気が良いといいのですが---。ダイミョウセセリの関西型はたしかに綺麗ですね。ダイミョウセセリは数が多いせいで人気がないのと、やはりもう少し美しさがないとカメラを向けない人が多いのではないでしょうか。僕からみると結構綺麗ですが。
Commented by 虫林 at 2011-05-31 11:12 x
yoda-1さん、
有難う御座います。EF-100mmのレンズの特性がうまくだせるように努力したいとおもいますが、なかなか難しいですよね。
このような甲虫は厚みがありますので、F8以上に絞り込むようにしています。鞘翅の点刻がでればOKですが、手振れが入るとうまく出ませんね。
Commented by 虫林 at 2011-05-31 11:12 x
非公開コメントさん、
有難う御座います。
検討させて下さいね。
by tyu-rinkazan | 2011-05-29 14:28 | Comments(8)