NATURE DIARY

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201100618 クヌギ林散歩:ダイセンシジミほか

=虫屋の暦=
待ちわびた春のギフチョウ(ヒメギフチョウ)に歓喜し、初夏の峪間を飛ぶクモマツマキチョウに心奪われていたら、いつの間にかもうゼフィルス(以下ゼフ)のシーズンになってしまいました。虫林の暦では、「ゼフ」は夏になったことを示す季語なのです。いよいよ今年もゼフの暑い夏が始まりました。


Nature Diary #395

土(18日)、日(19日)はクロミドリシジミに加えて、ダイセンシジミをはじめとしていくつかのチョウを撮影することができました。今回のNDではそのチョウたちを少し供覧したいと思います。


» ダイセンシジミ; The Alphabetical Hairstreak

ウラミスジシジミを5回連続でいうと、ウラミシュジシュジミになってしまいます(早口言葉にできそう)。ですから、虫林はダイセンシジミという名称の方を好んで使っています。

この雑木林ではダイセンシジミは決して稀ではありません。他のゼフに比較して小型で可憐なダイセンシジミが飛び出して灌木の葉上に静止しました。少し目線より高い場所だったので、ライブビューモードにして手を伸ばして撮影してみました。こんな時にはバリアングルファインダーの有難さが実感できますね。

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葉上に静止したダイセンシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400

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ダイセンシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» ミズイロオナガシジミ; The Black-banded Hairstreak

目の前の葉上に静止するミズイロオナガシジミを見つけました。

半開翅した後翅表面には白い紋が発達していました。是非とも全開翅の写真が撮影したいとおもって数分のあいだじっと粘ってみましたが、結局それ以上には開くことなく木の上に飛び去ってしまいました。

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ミズイロオナガシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» オオミドリシジミ; The Oriental Hairstreak

タイトルトップの写真は枝先でテリトリー(占有)行動を示すオオミドリシジミを下から撮影したものです。

このクヌギ林でもオオミドリシジミをしばしば見かけましたが、テリトリーは比較的高い場所で行われるので、なかなか良い写真が撮影できませんでした。

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オオミドリシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» アサマシジミ;

芦川方面に移動してアサマシジミのポイントに到着すると、ほどなくIさんが♂を見つけてくれました。Iさんの後をついて行くと、ちらちらと何頭ものアサマシジミが飛んでいたのでゆっくりと撮影することができました。ここのアサマシジミは比較的青鱗の発達が良いようです。

まだ出始めのようで、メスは出ていませんでした。

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アサマシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400

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アサマシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

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アサマシジミ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



アサマシジミの飛翔は遅いので、24㎜での飛翔写真撮影の練習をしました。

飛翔には今まで10㎜の魚眼を使用していましたが、10㎜と24㎜(実質36㎜)では勝手がかなり違います。24㎜でうまく撮影出来れば、バックをややぼかした飛翔が可能になるので面白い絵が期待できますね。

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アサマシジミ飛翔 (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA800




» ヒオドシチョウ; The Large Tortoisshell

今年羽化したヒオドシチョウを見つけました。

この時期には新鮮なヒオドシチョウが各所で見ることが出来ます。しばらくすると彼らは夏眠に入ってしまいますので、今のうちに良い写真を撮影したいものですね。

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ヒオドシチョウ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

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ヒオドシチョウ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» オオミスジ; The Large Sailer

Iさんにオオミスジがいる場所を教えていただいた。

そこには小さな梅の木が数本あって、明らかにそこからオオミスジが発生しているようでした。これだけ発生していれば、冬の間にオオミスジの幼虫を観察できるかもしれないな。

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オオミスジ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400




» ゴマダラチョウ; The Japanese Circe

橋の上にある動物の糞にゴマダラチョウが訪れていた。

ゴマダラチョウは糞から吸汁し始めるとカメラを全く恐れなくなってしまいました。そこで、24㎜や100㎜マクロでかなり近接して撮影することができました。

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ゴマダラチョウ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400

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ゴマダラチョウ (甲府市、6月18日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




§ Afterword §

これで先週末のチョウは終了です。

ゼフに限らず色々な蝶たちが出現していて楽しい季節になりました。見つけたチョウたちカメラで撮影することは「記憶を記録にすること」なのです。今年はこれからどこまで記憶を記録にできるかが楽しみです。

最近、Canon 7Dの調子があまり良くありません。僕の使用が荒すぎるのかもね。


以上、 by 虫林花山
Commented by 22wn3288 at 2011-06-25 08:31 x
ゼフィルスを始めいろいろなチョウが身近に見られていいですね。羨ましく思います。
どれもきれいに写されていて、きれいだなと思いつつ見ています。
何時何処で何が居たか、撮影しておかないと記録に残りませんから。
写すことはとても大切なことだと思います。
何処かで発表しておくことも。ブログでも良いですね。
Commented by ダンダラ at 2011-06-25 11:51 x
タイトルトップの写真、良いですね。
クローズアップの写真も良いですが、こういったその蝶の生活の雰囲気が出る写真も素晴らしいです。
それで広角とか、魚眼とかを使うわけでしょうけど、それとは別の味があって良いですね。
飛翔、24mmに変えられましたか。
作風がどう変わるか楽しみです。
Commented by ヘムレン at 2011-06-25 20:42 x
ダイセン・・ナイスです(^^)。。ダイセンなら5回言っても大丈夫(^^;)
↓のクロミではお世話になりました。いつもありがとうございます。
ヒオドシ・・美しいですね。出たばかりの緋色は濃くて綺麗です。
Commented by 虫林 at 2011-06-25 22:54 x
22wn3288さん、
有難うございます。
記憶は持続するのが難しいことがありますが、写真で記録しておけば、忘れることはありませんよね。写真というもののもっとも大きな意義だと思います。さらに、ブログにでも出せばさらにそれがカバーできますね。なるほど。
Commented by 虫林 at 2011-06-25 23:05 x
ダンダラさん、
有難うございます。
タイトルトップのようなシーンは、昆虫写真をされている方ならだれでも記憶にありますね。24mm(実質36mm)はぼかすこともできるし、広角的にも使用可能なので、慣れてくれば便利そうなレンズです。
飛翔も何とか撮影できそうなので安心しました(かなりアウトフォーカスも多かったですけど)。
これからいろいろな場面で使用してみます。
Commented by 虫林 at 2011-06-25 23:07 x
ヘムレンさん、
クロミご苦労様でした。僕は朝で失礼しましたが、その日は色々と成果があったみたいで良かったですね。
ヒオドシという名前は純日本的で格調が高くて好きですが、名前が良いと蝶まで綺麗に見えてしまいます。
Commented by Akakokko at 2011-06-26 23:07 x
いつもこのブログは拝見させて頂いていたので、昨日はお会いできて嬉しかったです。
それに、案内していただいたポイントでオオミスジもなんとか初撮りで、感謝しております。
今後もよろしくお願いします。
Commented by 虫林 at 2011-06-27 06:53 x
Akakokkoさん、
コメント有難うございます。
皆さんとお会いできてこちらこそ良かったです。楽しい時間を有難うございました。またどこかでお会いできると思いますが、これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
by tyu-rinkazan | 2011-06-25 01:27 | ▣ダイセンシジミ | Comments(8)