NATURE DIARY

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20111016 秋のフィールド散歩:ツマグロキチョウほか

Nature Diary #416

昨日までの雨模様が嘘のような穏やかな秋晴れ。
こんな天高く澄みわたる日は、少し遠出して県南部に向かってみる。

道脇に車を止めて、狭い上り坂を少し行くと、突然、前が開けて小さな神社に出た。土俵がある神社なんて、いまどき珍しいなと思いながら周囲を散策した。しばらくすると、町の人たちが三々五々に集まってきて、秋祭りの準備を始めた。ここでは、神社を中心としたコミュニティがまだ健在らしい。

祭りのような晴れがましい日の浮き立つような心こそ、人間の根源の喜びなのかもしれないな。

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秋祭りの準備をする神社と鈴なりの柿 (南部町、10月16日)

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Olympus E-3, ZD 8mm + X1.4 Telecon, F3.5, ASA200


今年の4月、フィールドで偶然お会いした写真家の海野和男さん、naoggioさんご夫妻と一緒に歩いた思い出の林道に寄ってみた。ところが、林道は先の台風15号の時に出た土砂が小山のように道をふさぎ、ショベルカーが作業していた。現在は何とか通過できるみたいだが、それにしても光景は一変していて驚いた。

自然の力は計り知れないと改めて思う。

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土石流跡 (南部町、10月16日)

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Olympus E-3, ZD 8mm + X1.4 Telecon, F3.5, ASA200


それでも、散歩してみると、センダングサの花には秋型のキタテハが訪れていた。

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センダングサの花で吸蜜するキタテハ秋型 (南部町、10月16日)

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Olympus E-3, ZD 8mm + X1.4 Telecon, F3.5, ASA200


本命のツマグロキチョウも何頭か出てきてくれた。
でも、気温が高いためかなかなか静止してくれなかったので、撮影には少し苦労した。

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ツマグロキチョウ (南部町、10月16日)

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Olympus E-3, ZD 8mm + X1.4 Telecon, F3.5, ASA200


この時期には陽が低くなるので、逆光写真が撮影しやすい。

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逆光のツマグロキチョウ (南部町、10月16日)

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Canon 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400


久しぶりにオリンパスのE-3とZD8㎜+1.5倍テレコンの組み合わせで飛翔写真を撮影した。

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飛翔するツマグロキチョウ (南部町、10月16日)

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Olympus E-3, ZD 8mm + X1.4 Telecon, F3.5, ASA800、Trimming (+)


秋になるとどこにいってもウラナミシジミが多い。
彼らは元気良く飛び回り、交尾する姿も見ることができた。

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開翅するウラナミシジミ (南部町、10月16日)

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Canon 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

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交尾するウラナミシジミ (南部町、10月16日)

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Canon 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400


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ヒメアカタテハの顔アップ (南部町、10月16日)

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Canon 60D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400, Trimming (+)


§ Afterword §

穏やかな秋の1日をフィールドに出ることができた。でも、川に沿った林道では、台風15号による爪痕がまざまざと残っていて、とくに気にいっていた林道の一つは、完全に遮断されていた。たしか奥には人家もあったはずなのだが、大丈夫なのだろうかと心配してしまう。

来週の週末は東京。NDが更新できるかわからない。

以上、 by 虫林花山
Commented by yoda-1 at 2011-10-17 12:48
ヒメアカタテハの度アップに、血圧が一気に上がりました。
逆光のツマグロキチョウが、なんとも陽射しの暖かを感じます。
昨日訪問した埼玉県の河川敷では、このツマグロキチョウがいてよさそうなのに、すべてキタキチョウでした。
今の棲息している場所と全滅した場所と、河川敷の手入れが違うのでしょうか?
Commented by naoggio at 2011-10-17 20:36 x
ツマグロキチョウが出て来てくれて良かったですね。
今年もはやシーズンが終わろうとしています。
シーズン初めに御一緒した時のことが昨日の事のようですが、もう半年余り経ってしまった訳ですね。
1枚目の写真、なんだかいい雰囲気ですね。
コミュニティーですか・・・私の近所では完全に消失しました。
Commented by himeoo27 at 2011-10-17 20:40
ツマグロキチョウの飛び出し素敵ですね!
渋い裏面と、輝く表翅黄色の対比がとっても綺麗です。
Commented by 虫林 at 2011-10-18 06:59 x
Yoda-1さん、
コメントありがとう御座います。
ヒメアカタテハはたまたま最短撮影距離まで寄れたのですが、やはり近接すると、表情が読み取れるようにも思えますね。
こちらでもツマグロキチョウの食草は河原にはよくあるものですが、意外にツマグロを見ることはありません。山梨県では確実にこのチョウをみることができる場所はとても限られているようです。いる場所といない場所の違いはどうもよくわかりません。
Commented by 虫林 at 2011-10-18 07:05 x
naoggioさん、
そうですね、写真などをやっていると、季節の移り変わりがとても速く感じられますね。一枚目の写真の場所では、お祭りの様子も撮影してみたかったのですが、時間的に無理だったので諦めました。地域のヒト同士のつながりが神社などを中心にしていることが良くわかりました。
Commented by 虫林 at 2011-10-18 07:08 x
ヒメオオさん、
ツマグロキチョウの飛翔は、キチョウよりゆっくりしていて飛翔写真の撮影は比較的楽に思えます。そのため、かなり撮影距離も短くしても撮影可能になります。僕もこのツマグロキチョウの色合いはとても好きです。
Commented by daron3 at 2011-10-18 18:14
とりあえずは通過できるようになったのですね。良かったです。
今月初めに行った時は突然現れた土砂の山にただ茫然自失(汗
最後のヒメアカタテハのアップ、こんなのが撮れたらいいのですが・・・。
Commented by 虫林 at 2011-10-19 14:41 x
daronさん
コメントありがとう御座います。
daronさんから話は聞いていたのですが、いってみるとやはり驚きました。あんなに大量の土砂が小さな沢から出てくるなんて信じられませんでした。でも、なんとか通れるようになったのでよかったです。ヒメアカタテハのアップは、とてものんびりしたチョウでしたので、何とか撮影できました。
Commented by kmkurobe at 2011-10-20 22:57
ご無沙汰していま。こちらも黒菱の林道が通れません・・・・・
貴殿の逆光ツマグロキチョウを拝見して、心打たれる物を感じて、久しぶりに近場に出掛けました。
もっともここらあたりではモンキチョウしか居ませんが・・・・・
キャンディレッドの車を懐かしく拝見しましたよ。
またご一緒できる日を楽しみにしております。
Commented by 虫林 at 2011-10-21 22:47 x
Kmkurobeさん、
コメントありがとう御座います。
そうですか、やはり林道はかなり被害が出たようですね。
白馬にはいつもお邪魔したいと思っています。
これからさらに忙しくなりそうで、なかなかフィールド散歩が出来ないので困っています。この時期、白馬は紅葉がきれいでしょうね。
ことらこそ、またご一緒したいと思っています。
Commented by tamayam2 at 2011-10-25 22:34
まあ、初めてヒメアカタテハのお顔のドUpを拝見しました。
寄り目なんですね。私、8月にエストニア、ラトビアに行った
のですが、たくさんチョウの食草があるのに、見たチョウは、
アカタテハOr ヒメアカタテハと白チョウだけでした。つくづく、
日本のような南北に長い国に生まれてよかったと思いました。
Commented by 虫林 at 2011-10-26 19:50 x
tamayamさん、
有難う御座います。
ヒメアカタテハでも、撮影の仕方で面白い発見ができると今回は思いました。より目は笑ってしまいますね。
エストニアやラトビアにいかれたのですね。僕は以前に近くのフィンランドにいきましが、やはり同じようなものでした。
でも、もしかしたらチョウが多い牧草地があるのかもしれませんね。アカタテハは日本のものとは幾分違うようですね。
by tyu-rinkazan | 2011-10-16 22:59 | Comments(12)