NATURE DIARY

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20120212 真冬の散歩道:オオミスジ越冬幼虫とクロミドリ越冬卵

Nature Diary #434

昨年末にオオミスジの越冬幼虫を見つけたが、あろうことかその幼虫が静止している小枝が剪定されてしまった(その枝はちゃんと見つけたけどね)。 ウーム、梅の花が咲いた時に 【梅にウグイス】 ならぬ 【梅にオオミスジ越冬幼虫】 の組み合わせ写真を撮影しようと思っていたのに-------残念だ。

ネバーマインド、また新たな個体を探そう。

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梅の蕾もちらほら綻び、季節は確実に春に向かっている。

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梅一輪一輪ほどの暖かさ(服部嵐雪)

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A single-flower blooming of Ume apricot
Canon 7D, Tokina 35mm F2.8 DX Macro + Kenko teleplus X1.4, ASA400 (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)


オオミスジチョウ越冬幼虫; Large Sailer

昨年ブログ仲間がオオミスジの蛹や交尾シーンを撮影した梅の木で、「山と蝶 てくてく写日記」の banyanさんと一緒にオオミスジの越冬幼虫調査をしてみることにした。

現地に到着して、梅の小枝を慎重に観察してみたが、なかなかオオミスジの越冬幼虫を見つけることができなかった。探し始めてからかれこれ30分は過ぎただろうか、banyanさんから「みっけー」の嬉しい声が聞こえてきた。みると間違いなくオオミスジの越冬幼虫だった。

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梅の小枝に静止するオオミスジチョウの越冬幼虫
 

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An over wintering catapillar of the Large Sailer
Canon 7D, Tokina 35mm F2.8 DX Macro + Kenko teleplus X1.4, ASA400, Trimming (+), Flash (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)


写真ではその大きさを表現しにくいが、この幼虫の大きさは5㎜前後と小さい。
まるで小枝にからみ付くようにして越冬している。

撮影にはTokina の35㎜マクロレンズを用いた。このレンズを7Dに付ければ最短撮影距離で約1.6倍の拡大倍率になる。さらに1.4倍のテレコンをかませているので、全体では2.24倍になるはずだ。それでも下の写真はさらに少しトリミングをしている。

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梅の小枝に静止するオオミスジチョウの越冬幼虫
 

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An over wintering catapillar of the Large Sailer
Canon 7D, Tokina 35mm F2.8 DX Macro + Kenko teleplus X1.4, ASA400, Trimming (+), Flash (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)


オオミスジの幼虫は、体に大小のトゲがあってグロテスク?
でも、虫屋にとってこの姿は何ともチャーミングにみえるのだ---本当かね?

GXRでフラッシュを用いたが、これだけの拡大になると微妙な手ブレも許されない。

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オオミスジの越冬幼虫
 

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An over wintering catapillar of the Large Sailer
Ricoh GXR, S10, ASA100, built-in flash (+), Trimming (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)



ゼフ越冬卵; Overwintering eggs

Banyanさんと一緒に先週ウラナミアカシジミの越冬卵を見つけた場所に移動した。しばらくコナラの小枝を探してみると、綺麗なオオミドリシジミの越冬卵を見つけることができた。今年はどういうわけか、オオミドリの越冬卵が少ない。

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オオミドリシジミの越冬卵
 

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An overwintering egg of the Oriental Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Built-in flash (+), Trimming (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)


ウラナミアカシジミと思われる越冬卵は、全部で3個(下の写真上が2個と下が1個)あるようだった。

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ウラナミアカシジミの越冬卵
 

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An overwintering egg of the Zebra Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Built-in flash (+), Trimming (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)



ミズイロオナガシジミの越冬卵がある場所に移動した。

近くの伐採地でクヌギの枝を見ていたbanyanさんが、ゼフの越冬卵を見つけてくれた。そこで、虫林も探してみるとクヌギの休眠芽の下にゼフ卵を見つけることができた。

多分、クロミドリシジミの越冬卵で間違いないだろう。

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クヌギ休眠芽とクロミドリシジミの越冬卵
 

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An overwintering egg of the Copper Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Built-in flash (+), Trimming (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)

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クヌギ休眠芽とクロミドリシジミの越冬卵
 

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An overwintering egg of the Copper Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Built-in flash (+), Trimming (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)

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クロミドリシジミの越冬卵
 

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An overwintering egg of the Copper Hairstreak
Ricoh GXR, S10, ASA100, Built-in flash (+), Trimming (+) (2012-Feburary-12, Kofu-shi, Yamanashi)



§ Afterword §

本日はbanyanさんと一緒に越冬幼虫やゼフの越冬卵を探した。やはりこのような小さなものは、一人よりも二人で探した方が圧倒的に有利だろうと思われた。とくにクロミドリの越冬卵は、虫林一人だったら見つけることが出来なかったと思う。banyanさんに感謝します。

そろそろ来週あたりから、今年羽化したモンキチョウも出現してくるかもしれないな。



以上、 by 虫林花山

Commented by banyan10 at 2012-02-12 23:28
今日はありがとうございました。
僕も一人では行かなかったと思うので、きっかけを作っていただき、案内していただいて大変感謝しています。
初撮影のオオミスジ幼虫も嬉しいですし、ウアラナミアカ、ミズイロオナガ、クロミドリを大きく撮影しなおせたので喜んでいます。
Commented by yoda-1 at 2012-02-13 06:42
これは誠に大いなる成果ですね。
特に埼玉方面チームが必死に探しているウラナミアカがこんなにたくさんあって、しかも高い場所にあるであろうクロミドリも容易?に見つかって、羨望の渦におぼれてしまいそうです。
しかし、オオミスジの越冬幼虫は本当に小枝のようで、この画像を知らないとYODAの場合、まずは見逃します。
エナガとかに見つからずにまたあの場所で成虫を観察したいものです。(というか、蛹化前の大きな幼虫も観察したくなりました)
Commented by naoggio at 2012-02-13 17:47 x
オオミスジの越冬幼虫はそんなに小さなものなんですか。知りませんでした。
これが育ってあんなに立派な蝶になるんですねえ。感慨深いです。
クロミの卵はオオミドリと似ていますね。
Commented by fanseab at 2012-02-13 21:16
土曜日はお忙しい所、ご迷惑をかけました。
こちら、お蔭様でゼフ越冬卵は成果が出ましたが、オオミスジは坊主でした。剪定された枝からよくぞオオミスジを再発見できましたね。また、枝の二股部ではなく、枝の表面に静止している個体もいるのですね。ウラナミアカも難しい対象ですが、よくぞ発見されました。お見事!
Commented by 虫林 at 2012-02-14 06:07 x
banyanさん、
ご苦労様でした。
オオミスジは成虫の方は容易に発見出来ても、幼虫は少ないみたいですね。でも、これから春から夏にかけての観察も楽しみになりました。クロミドリはbanyanさんが見つけてくれたで、たすかりました。あいの、メスアカはこれからチャレンジですかね。
Commented by 虫林 at 2012-02-14 06:19 x
Yoda-1さん、
コメントありがとう御座います。
皆さんがオオミスジの蛹や交尾を撮影された梅の木で、幼虫さがしにチャレンジしてみました。幼虫の方はなかなか見つけることができませんでした。とにかくちいさいですからね。
クロミは意外に発見がらくでしたね。おっしゃるように、高い枝の2番目、3番目のえだみたいです。ただ伐採がないと難しいと難しいですね。
Commented by 虫林 at 2012-02-14 06:26 x
naoggioさん、
コメントありがとう御座います。
オオミスジの越冬幼虫は、小さい上に数もすくないみたいでした。探し方が悪いのかもしれません。でも、見つけた時は嬉しいです。
クロミの越冬卵はオオミドリと確かにそっくりさんです。両者の場合は、産卵場所とか、樹種の違いとかでくべつするしかないですね。
Commented by 虫林 at 2012-02-14 06:36 x
Fanseabさん、
ちょうど東京に出かける時でしたので、ゆっくりとお話も出来ずに失礼しました。ご一緒できれば良かったです。
でも、最終的に素晴らしい成果をあげられたみたいで良かったですね。オオミスジの幼虫はなかなか発見するのが難しいですね。
以前発見したものは枝にテープで印を付けていたので、選定されてもその印で再発見は楽でした。
Commented by ダンダラ at 2012-02-16 10:48 x
この冬の素晴らしい成果ですね。
年々細かいものをみるのがしんどくなってきているので、最近はチャレンジしようという気も起こりませんが、越冬芽付近にある小さな卵を見つけたときの喜びは成虫を見つけたときとはまた別の喜びがあるでしょうね。
それをしゃーぷに写す技術も素晴らしいです。
Commented by 虫林 at 2012-02-17 12:23 x
ダンダラさん、
コメント有難う御座います。
そうですね、僕も小さいな物は見つけるのが苦手です。
ちょうど小規模ながら、クロミドリの棲息する林が伐採されていたので、探してみたら越冬卵がそれほど苦労せずに見つけることができました。やはり越冬卵は見つけると嬉しいものです。
越冬卵の撮影は、最近はこれ以上拡大しないで、むしろそれが付いている位置や状態などが明確にわかればよいかなと思っています。
by tyu-rinkazan | 2012-02-12 22:29 | ▣オオミスジ | Comments(10)