NATURE DIARY

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20120909 晩夏の散歩道:登山口の駐車場にて

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昨日は栃木に出張だったので、本日(日曜日)は遅く起きた。

朝食後、あわててカメラの準備をして出かけたが、途中で2台の一眼レフカメラのうちの1台にメモリーカードが入っていないことに気が付いた----オーマイガッ!またやってもうた。ネイチャーフォトグラファーたるものカメラのバッテリーのチェックとメディア装着の確認は基本中の基本だが(予備を持つべし)、経験を積んだ今でも疲れている時など時々やってしまうのだ-----情けない。


クヌギ林; Sawtooth Oak

まずは近くのクヌギ林に立ち寄った。
7,8月は賑やかだったクヌギ林も今はとても静かだ。

夏にオオムラサキなどが群れていた樹液を見ると、クロカナブンが吸汁に訪れていた。クロカナブンはカナブンの仲間では一番遅く出現してくるが、体が大きいうえに金属光沢があってなかなか格調が高い。Sigmaの魚眼で太陽を入れるために外部フラッシュを用いた。

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クヌギの樹液で吸汁するクロカナブン Rhomborhina polita feeding the tree juice
September-09-2012, Kofu-shi, Yamanashi


さらにアカマダラコガネも見つけることができた。本種は稀種として知られるが、里山の衰退や乱開発が今日の個体数減少をもたらした要因であろうことは容易に推測できる。面白いことに、アカマダラコガネの幼虫がハチクマなどの猛禽類の巣から見いだされる例が報告されている。

本種はこの時期(晩夏)に出現し、そのまま越冬する。
今回見つけたのは新成虫ということになる。

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クヌギの木で吸汁するアカマダラコガネ Poecilophilides rusticola feeding the tree juice

September-09-2012, Kofu-shi, Yamanashi



キベリタテハ; The Camberwell Beauty

登山口の駐車場には数頭のキベリタテハが飛び回っていた。
古い個体だがキベリタテハはキベリタテハだ。金色の縁取りのドレスをみると胸が高鳴る。

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駐車場のキベリタテハ Resting on the ground of car park.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano

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車に絡む飛翔 Flying around the car.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano

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日光浴開翅 Basking with the wings opened.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano

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吸水 Feeding minerals on the moist ground.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano




ミドリヒョウモン; The Silver-washed Fritillary

ミドリヒョウモンはこの時期だと吸蜜する個体は少なくて、日光浴するものが多い。
また、しばしば地面や木の幹に産卵するシーンを見ることができた。

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マルバダケブキの花での吸蜜 Feeding at the flower.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano

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松の幹に産卵 Egg-lying on the pine tree trunk.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano




ギンボシヒョウモン; The Dark Green Fritillary

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アザミで吸蜜 Feeding on the flower.

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano




スジボソヤマキチョウ; The Lesser Brimstone

スジボソヤマキチョウをはじめ黄色いチョウは、逆光で撮影すると驚くほど綺麗だ。
ここはヤマキチョウもいるので期待したが、残念ながらヤマキチョウは見つけることができなかった。

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順光と逆光のスジボソヤマキチョウ Feeding in the sun (upper) and against the sun (lower)

September-09-2012, Kawakami-mura, Nagano




Afterword

昨日は栃木での研究会に出席して帰宅したのが遅くなった。少し疲れていたので、あまり歩かない楽な撮影をすることにした。でも、本日は初めからカメラのメディアを入れ忘れ、さらにこの日記では書けないような失敗をした。明らかに not my day ! だ。

でも、「人間万事塞翁が馬」だね。


以上、by 虫林花山



Nature Diary vol.7(47): #469
Commented by himeoo27 at 2012-09-09 20:09
逆光の「スジボソヤマキチョウ」本当に綺麗ですね!
大好きな蝶の1種です。
Commented by dragonbutter at 2012-09-09 21:43
ミドリヒョウモンの産卵は真横からばっちり撮れていて素晴らしいですね。
私も今年ブログに書けないような失敗をしてます。
嫁さんにも話していません(笑)(泣)。
どうも蝶に注意力の全てを持っていかれるようです。
Commented by hemlenk at 2012-09-09 21:48
ミドリヒョウモンも樹皮に卵を産み付けるのですか。面白い習性ですね。
アカマダラコガネ!初めて見ました。なんとも不思議な模様のコガネなんですね。
驚きました。(^_^;)
Commented by yoda-1 at 2012-09-09 21:52
アカマダラコガネ、初めて見ました。
いろいろいるのですね。
スジボソヤマキチョウの順光・逆光が面白いです。
ちょうど、火が付いたように蝶も黄色く燃え、マルバダケブキの花も元気になったような感じに見えました。
Commented by bjynp at 2012-09-09 22:34
こんばんわ♪
虫林さんでもあるんですね、そんなこと。安心しました。先日、伊吹山でイヌワシ2匹の飛翔写真をまじかでばっちり撮影できたと思っていたら、同様に、1台にカメラにメモリーカードが入っておらず、めっちゃ落ち込みました!

山梨には、珍しい昆虫がいっぱいいますね、羨ましい。

アッキーマッキー
Commented by fanseab at 2012-09-09 23:11
キベリポイントでは小生もヤマキ探索をしたことがありますが、スジボソヤマキしかおりませんでした。どうやらキベリの時期には既に拡散してしまうのでしょうかね?
ギンボシの姿に秋を感じます。少し寂しくなる画像ですね。
Commented by 虫林 at 2012-09-10 06:28 x
ヒメオオさん、
そうですね。スジボソヤマキは翅の透過光が特別に綺麗な
気がしています。見つけると逆光で撮影したくなるチョウ
ですね。
Commented by 虫林 at 2012-09-10 06:35 x
Dragonbutterさん、
この時期はほとんどのミドリヒョウモンが産卵してくれ
ますが地面だと撮影し難いですね。
今回のブログに書けない失敗は家内にも言えません(汗)。
本当に情けないやらガッカリやらです。
仰るように蝶に注意が全ていってしまってポカしてしま
ったみたいです。
Commented by 虫林 at 2012-09-10 06:41 x
ヘムレンさん、
ミドリヒョウモンは僕の拙い観察だと、地面特にコケの
中や草の間、木の幹などで好んで産卵します。地面だと
上手く見えないことが多くて、気の幹に産卵する個体だ
けをねらってみました。
アカマダラコガネは中々面白いでしょ。
Commented by 虫林 at 2012-09-10 06:47 x
yoda-1さん、
アカマダラコガネは出現時期が遅いので、あまり一般的な
甲虫ではありませんが、この時期に見つけると嬉しくなり
ます。
これまでは敏感でなかなか近くで撮影させてくれなかった
虫たちも今はしっかりと撮影させてくれるので、順光逆光
でその効果の違いを出すことが出来ました。
Commented by 虫林 at 2012-09-10 06:52 x
アッキーマッキーさん、
これまでにもメディアやバッテリーの入れ忘れは何度もあ
ります。本当にガッカリですよね。今回はさらに人に言え
ない失敗もしました。
イヌワシは凄いですね。
僕は八ヶ岳で見たことがありますがだいぶ前です。
Commented by 虫林 at 2012-09-10 06:59 x
fanseabさん、
ここはキベリの時期にはマルバダケブキの花が沢山咲いて、
そこに夏眠明けのヒョウモン類やスジボソヤマキなどが集
ってきます。ヤマキは以前に見つけたことがあるのですが、
それ以来見ていないのが不思議です。時期を早めてみよう
かな。ギンボシの姿は夏の終わりを告げますね。
Commented by banyan10 at 2012-09-10 19:36
ミドリヒョウモンの産卵は何度も観察していますが、良い写真も卵の確認もできていないので、羨ましく拝見しました。
最後のスジボソ逆光も美しいですね。
僕はブログに書けないことだらけです。(^^;
Commented by naoggio at 2012-09-10 20:40 x
アカマダラコガネというのですか、初めて見ました。
かなりユニークなデザインでびっくりしました。
車に絡むキベリやミドリヒョウモンの無責任?産卵、面白い写真です。
どこに行ってもさすがに興味深い写真を撮られておいでですね。
Commented by Sippo5655 at 2012-09-10 22:22
虫林さんでも、そんなコトがあるのですかぁ!?
先日、山へ向かう道を歩いていたら、知らない男性に声をかけられました。
「余っているメモリーカードあったら、売ってくれませんか?」って。^^;
ああ、でも疲れているとありますよね、

こんなあでやかなカナブンもいるのですね。
我が家では主人が昨年カナブンを買って、その中にハナムグリが混じっていて
それが今年、大繁殖です><
甲虫好きなんですよ^^
キベリは擦れた子でも、充分美しい、貫録を感じます。
ミドリヒョウモン、私もちらほら見るようになりました。
オミナエシに来ていたなあ。。
スジボソヤマキ、光が最高です(*´∀`*)
Commented by midori at 2012-09-10 23:03 x
以前横浜で、クロカナブンといっしょにいるアカマダラコガネを見つけて感激したことを思い出しました。帰宅して、ネットで調べて希少種だと知り、更に驚きでした。これからも、いろいろな甲虫も楽しませてください。最後の逆光スジボソヤマキ素敵です...
Commented by 虫林 at 2012-09-11 07:16 x
banyanさん、
ここではミドリヒョウモンは木の幹で産卵するシーンが比較的
容易にみることが出来ました。とくにサクラの幹が多いようで
したが、写真は松です。
今回の失敗はブログに書けないし家内にもいっていません。
banyanさんもあるのですね。
Commented by 虫林 at 2012-09-11 07:20 x
naoggioさん、
アカマダラコガネは以前はかなりいたみたいですけど。近年は
珍しい虫になってしまいました。やはりクヌギの林など里山の
変化が大きな理由ですね。いつまでもみたいものです。
ミドリヒョウモンの産卵は地面の場合は草が邪魔してすっきり
と撮影できないので、木の幹で産卵する個体を撮影しました。
桜の木の幹が良かったのですが、写真は松です。この時期に
はチョウたちの大事なシーンが観察できますね。
Commented by 虫林 at 2012-09-11 07:26 x
Shppoさん、
僕は生来おっちょこちょいで、失敗は数多くあります。自分でも
厭になるくらいです。今回はメモリーカードを入れ忘れたのです
が、それはブログの記事に書ける失敗で、実は当日、書けない
失敗もしています(汗)。
アカマダラコガネは文字通りのアカマダラですね。このハナム
グリは6-7月にも見ることができますが、それは越冬した個体
これほど綺麗ではありません。今回は新成虫を撮影できたの
でよかったです。
スジボソヤマキを初めチョウの撮影にはShppoさんのような
光の工夫が大事ですよね。
Commented by 虫林 at 2012-09-11 07:29 x
Midoriさん、
横浜ではアカマダコガネはかなり珍しいと思いますよ。このハナ
ムグリは全国的に少なくて、山梨以外ではなかなか確実な産地
はなさそうです。さすがですね。
スジボソヤマキにかかわらず、チョウの撮影には光の影響は随
分大きいですね。色々な光で試してみたいと思います。
Commented at 2012-09-12 07:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 虫林 at 2012-09-12 07:40 x
非公開コメントさん、
有難うございます。
今、堪忍してみましたが、明らかにスジボソですね。
今後とも宜しくお願いします。
Commented by OTTO at 2012-09-12 16:56 x
キベリタテハは何度見てもいい蝶ですね。
今年は発生数が少ないとか言われているようですが、近接撮影ができて何よりでしたね。
ギンボシヒョウモンは東北在住の私にとっては珍蝶です。
いつか、現物に会って撮影してみたいもんです。
Commented by 虫林 at 2012-09-12 23:20 x
OTTOさん、
キベリタテハは子供のころから憧れていたチョウで、今でも
その姿を見ると血圧が上がってしまいます(笑)。
今年は少ないということですが、南アルプスでもここでも簡単
にみることが出来るのであまり気になりませんでした。
こちらでは、ギンボシヒョウモンは秋になると数が増えて、夏
の終わりを告げる蝶ですね。
Commented by ダンダラ at 2012-09-13 15:20 x
お話のあったキベリのポイントですね。
なかなか良い感じのポイントですね。
この時期は遠出をするよりも身近なところでじっくりと写真を撮る方が良いですね。
逆光のスジボソヤマキチョウきれいです。
Commented by kmkurobe at 2012-09-15 14:27
ご無沙汰しています。何年来クロカナブンを捜しているのですが未だにあうことができません。うらやましいな・・・・・
キベリタテハは意外に近場にも居ることがわかりました。
もっとも我が家の近くはシラカバがほとんど無いので、ほんとうにレアな蝶になってしまいますが。
ヤマキチョウは本当に減りましたね・・・・・こちらでは(中信)まったく見られません。
Commented by 虫林 at 2012-09-15 22:33 x
ダンダラさん、
ここは白樺が多くてキベリタテハが車の間を飛び回っています。
気楽で良い場所ですよ。トイレも完備されていますし。
そうですね、遠出も良いですが、この時期にゆっくりと身近な
チョウたちを撮影するのも良いですね。
Commented by 虫林 at 2012-09-15 22:36 x
kmkurobeさん、
こちらこそご無沙汰です。
クロカナブンは遅い時期にでてきますので、夏の終わりのこの
時期が良いですね。でも、どこでもいるものでもなさそうです。
キベリタテハのポイントが見つかって良かったですね。
ヤマキチョウは撮影が難しいチョウになって、発生場所に多く
の方が押し寄せているみたいです。
新しい場所を開発したいものですね。
by tyu-rinkazan | 2012-09-09 19:57 | ▣キベリタテハ | Comments(28)