NATURE DIARY

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20120915 初秋の散歩道:南アルプスにて

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全国気温ランキング
今年の4月から現在まで、真夏日(最高気温30℃以上)が多いのはやはり沖縄県の各地域。しかし、猛暑日(最高気温35℃以上)が多いのは群馬県館林市がトップで、次が埼玉県熊谷市など圧倒的に本州の内陸の市町村名が並ぶのだ。虫林が住む山梨県甲府市はというと、猛暑日の数では、全国では17位に位置しているが、今年の真夏日連続日数が統計史上最長(55日)になった------暑いはずだ。
 
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Diary
この週末は祝日「敬老の日」で3連休。
本日は午前中だけ南アルプス前衛の山を散歩した。

ソバ畑; Soba field

何を隠そう虫林は「麺食い」を自認している。若い頃はソバよりも圧倒的にラーメンが好きだったが、最近はやはりソバの方が良い---ソバは大人の食べ物なのかな?さらに、ソバ食いが高じて、各地のソバ粉を取り寄せて、自分でソバを打っていた時期もある(今では食べるだけ)。実際に各地のソバ粉で打ってみると、確かに地域によってソバ粉の味が違うのだ。以来、ソバ畑をみるとどうも落ち着かない。

南アルプス前衛の山に向かう途中で、道路脇に満開のソバ畑を見つけた。
車を止めて見渡してみると、何頭ものキタテハやヒメアカタテハなどの秋のチョウたちが訪花していた。

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満開のソバ畑とチョウたち  Soba field and butterflies

September-15-2012, Nirasaki-shi, Yamanashi



タニグチコブヤハズカミキリ; Mesechthistatus taniguchi

虫林が昔カミキリ屋だった時には、タニグチコブヤハズカミキリといえば大珍品だった。しかし、コブ叩きと呼ばれる 「秋に枯葉を叩く採集法」が開発されてから、さすがの「高嶺の花」 ならぬ 「高嶺のコブ」 もぐっと身近になったように思う。習性を知ることはとても大事なのだ。

もちろん、虫林は 「コブ叩き」 ではなく、「枯れ葉のルッキング」 で見つける。

ゆっくりと大きな枯れ葉を見ていくと、その表面にコブヤハズカミキリが静止しているのを見つけた。鞘翅に左右一つずつの見まごうこと無き黒い紋があってタニグチコブヤハズに違いない。なにしろ、タニグチコブヤハズカミキリの鞘翅にある一対の黒い紋は水戸黄門の助さん角さんが最後にわざとらしく悪人に見せる印籠の「葵のご紋」 ようなものなのだ----意味不明。

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枯葉に静止する♂  A male resting on the dry leaf

September-15-2012, Nirasaki-shi, Yamanashi

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枯葉に静止する♂  A male resting on the dry leaf

September-15-2012, Nirasaki-shi, Yamanashi


落ちている枯れ葉を少しめくってみると、じっと静止している別個体を見つけた。
触角が短くて体が太いので、どうやらメスのようだ。
良く見ると、カミキリが静止している枯葉には食跡らしき欠損がある。タニグチが後食した跡かな。

このカミキリは葉の中で越冬する。

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落ち葉の中に静止する♀  A female resting in the dry leaf

September-15-2012, Nirasaki-shi, Yamanashi


さらに苔の上を歩く個体も発見できた-----今日は運が良い。

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林床を歩く  Walking on the ground

September-15-2012, Nirasaki-shi, Yamanashi



アカマダラコガネ; Poecilophilides rusticola

帰途、クヌギ林に立ち寄った。
先週、アカマダラコガネを見つけたが、同じ木で今週も見ることができた。

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クヌギの樹液で吸汁  Feeding on the tree

September-15-2012, Kofu-shi, Yamanashi

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拡大  High-power view

September-15-2012, Kofu-shi, Yamanashi




スジクワガタ; Dorcus striatipennis

アカマダラコガネを探していたら、クヌギの樹皮の間に大きなスジクワガタを見つけた。
これだけ大きなスジクワガタは久しぶりだ。

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樹皮の割れ目に潜む♂   Hiding under the tree bark

September-15-2012, Kofu-shi, Yamanashi



ミヤマシジミ; Reverdin's blue
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イタドリの花で吸蜜   Feeding on the flower

September-15-2012, Hokuto-shi, Yamanashi



Afterword

本日は午前中だけのんびりと南アルプスの前衛の山を歩いた。歩いたといっても車横付けで、林の中をブラブラと散策しただけなのだ。タニグチコブヤハズカミキリのような飛べない虫は行動半径が狭いので、新しい場所では見つけるのに苦労することが多い。今回は意外にあっさりと撮影できたのはうれしかったな。いつもこの調子だと良いのだがね-----。

九州に台風が来ているので天気が心配だったが、山梨では相変わらず雨が降らなかった。
毎日暑い日が続いているが、あと1週間の辛抱かなと思うが-----甘いか。

以上、by 虫林花山




Nature Diary vol.7(49): #471

Commented by himeoo27 at 2012-09-16 19:09
スジクワガタは小さな個体しか観察したことがありません。
大顎の画像だけを見てもこの子「デカ」そうですね!
ミヤマシジミ今年は出逢えるか?微妙なので貴兄のブログ
で楽しむことにいたします。
Commented by Sippo5655 at 2012-09-17 21:37
3連休、台風の接近もあって東京は不安定、
自転車で外に出て、どしゃ降りに遭うこと2回
治りかけた風邪がぶり返しそうです><
やはり、山梨は日本一雨が少ない県なんですね。
ちょっとのお散歩でこんなにいろんな虫に会えるなんて♪
移住したいです(笑)
枯れ葉周りを、そっと探される姿勢 大賛成です。
私、叩いて脅かすのはいやです。
このカミキリさん、渋くてかっこいいですね!
黒紋、しっかり憶えました!
蕎麦私も大好きです。
「通」とまではいきませんが・・・
クワガタこんなところに・・・可愛い♪
ああ、ミヤマシジミ 私も会いに行かなきゃ。
このお車、虫林さんのですか? (^-^*)
Commented by OTTO at 2012-09-17 22:54 x
このカミキリ、こちらでも見かけます。
カミキリムシは守備範囲外なんですが、たまに面白そうなヤツと出会うことがありますので、すこし勉強してみようかな。
ところで、ミヤマシジミ。
私もこの連休になんのポイント情報もないまま、ただ河川敷を目指して・・某所に出かけてみたんですが、そもそもコマツナギが見つからなかったです。とほほ。
広い河川敷をくまなく歩くには、炎天下で敢行する根性もなくて、すごすごと敗退してきました。
やはりあてずっぽうでも当るときはありますが、ズボラではダメということを改めて感じた次第です。笑
Commented by 虫林 at 2012-09-18 04:27 x
ヒメオオさん、
スジクワガタは小歯型の個体は結構見るのですが、
今回のような大歯型は久しぶりでした。隙間から
覗く様子が怪しいですね。
Commented by 虫林 at 2012-09-18 04:34 x
Sippoさん、
自転車で土砂降りは辛いですね。カメラは大丈夫だったですか?
体調を崩さないように祈っています。
こちらは本当に雨が少ないので、フィールドが乾燥して困っ
ています。むしろ雨が降って欲しいと願っています。
タニグチコブは良く目もかなり入っていますが、格調が高い
カミキリです。一回みれば忘れませんね。
Commented by 虫林 at 2012-09-18 04:44 x
OTTOさん、
このタニグチコブヤハズというカミキリは、中部地方の南ア
ルプスとその周辺の山だけの分布です。近い種類もあります
が黒い紋はタニグチだけの特徴ですね。僕はこのカミキリが
とてもすきです。
河川敷にコマツナギは結構広く分布しますが、大部分はミヤ
マシジミはいないですね。私が住む山梨県でもどこにでもい
るというチョウではなく、むしろ保護しないといなくなって
しまうチョウの一つですね。見つかると良いですね。
by tyu-rinkazan | 2012-09-15 22:25 | Comments(6)