NATURE DIARY

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20120929 秋の散歩道:彼岸花と蝶たち

Nature Diary #474
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虫の目レンズ

「虫の目レンズ」は超広角で、ほとんど接するほど近づいても全体にピントが合う超深度接写レンズです。それにしても、虫の目レンズとは面白い名前をつけたものだ。そもそも、単眼と複眼を持つ昆虫は、人に比べて視野は広いものの、視力そのものはあまり良さそうに思えない。また色の見え方もかなり異なるようだ。となれば、「虫の目レンズ」の虫の目とは、「目の機能」を表すものではなくて「虫の目線」を意味するものなのだろう。いうなれば、虫の目レンズと呼ぶのが正しいのかもしれないな。
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Diary
朝晩はだいぶ涼しくなったが、今週末は台風17号の進路が気になるところだ(予定では首都圏直撃)。
本日(土曜日)はまだ雨の心配もなさそうなので、県南を散歩してみた。

ヒガンバナとチョウ; Red spider lily and Butterflies

この時期、県南の道路脇や田畑の縁には真っ赤なヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華, Spider lily)が群生している。以前はこれほど沢山のヒガンバナを見た記憶が無いので、ここ数年で増えたのだろう。見ると大きなモンキアゲハの♀が訪花していた。

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彼岸花とモンキアゲハ♀

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi


モンキアゲハという蝶にはある種の思い入れがある。というのも、子供(小学生)のころには虫林の住む町ではこのモンキアゲハは見ることができなかった。そこで、このチョウに会うために、わざわざ電車に乗って鎌倉まで遠征したものだ。

大きな白い紋を点滅させながら飛ぶ本種をみると、今でもその当時の感動がよみがえってくる。

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ヒガンバナとモンキアゲハ♀

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi


真っ赤なおどろおどろしいヒガンバナにキチョウを見つけた。
赤と黄色のコントラスは遠くからでも認識できる。

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ヒガンバナとキチョウ

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi



その他; Miscellaneous

ツマグロキチョウの河原で、Daronさんとお会いした。そこで、ご一緒してツマグロキチョウを探したが、どういうわけか見つけることができなかった。でも、秋型のキタテハ、ウラギンシジミ、チャバネセセリの交尾、クロツバメシジミなどを撮影した。

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キタテハ The Chinese Comma

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi

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ウラギンシジミ The Angled Sunbeam

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi


夏に樹液が出ていたクヌギの木の下で、メスのカブトムシが死んでいた。
夏の終わりの象徴のような気がしてカメラをむけた。

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カブトムシの死骸(夏の終わり) A dead body of the beetle as the symbol of summer-end.

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi



虫の目イメージ; Insect-eye images

先週から虫の目レンズ「魚露目8」を再導入。
下の写真の右側が虫の目レンズで撮影したイメージだ。

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チャバネセセリ交尾(上)とオオムラサキ幼虫(下) The Small Branded Swift and the Great Purple

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi

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ベニシジミとゾウムシ The Small copper and the Elephant beetle

September-29-2012, Nanbu-cho, Yamanashi



Afterword

県南では偶然に出会った Daron さんと一緒にツマグロキチョウを探したが、見つけることが出来なかった。そこは以前からツマグロキチョウを撮影している場所だが、今年はどういうわけか今まで見つけることができない。発生の端境期かもしれないので、10月にも訪れてみようと思っている。

これからも週末には出来るだけフィールド散歩をしたいと思っているが、10月からは学会出張などで忙しくなる。
どうなる事やら-----。

以上、by 虫林花山





Commented by OTTO at 2012-09-30 23:41 x
モンキアゲハと彼岸花。
ピタリとはばたきが捕らえられていますね。
仙台でも、数年前からモンキアゲハが頻繁に見られるようになり、今年はクロアゲハやカラスアゲハ並みに沢山の姿がみられました。
先ほど,、私もモンキ、ウラギン、キチョウなどの最近の画像をアップしかけたのですが、突如PCが落ちちゃって、おじゃんになってしまいました。汗;

ウラギンシジミの背後に、ジムニーらしき車が写っておりますが、これは虫林さんのですか?
実は、私は去年まではジムニーのお世話になってました.
野外を乗り回すのは最高の車ですね。
Commented by 虫林 at 2012-10-01 07:02 x
OTTOさん、
この黒系のアゲハの翅を止めるのは意外に難しいですね。
とくに吸蜜写真ではISO感度を上げて、シャッター速度をあ
げるようにしています。モンキが仙台ですか、時代は変わり
ましたね。僕の愛車はジムニーです。これまで色々乗りまし
たが、ジムニーが最も走り易かったです。この車で今年は
山形や岩手も行きました。
Commented by naoggio at 2012-10-01 13:58 x
1、2枚目とも、とてもいい写真ですね。
モンキアゲハは私にとってもも思い出深い蝶です。
中学生になってすぐの5月、先輩に連れて行ってもらった横浜市内の「峰の灸」近くの山で初めて出合い、その大きさと美しさに圧倒されました。
市内で出合えた事も意外で感動したものです。
今でもモンキアゲハに出合うとあの当時感じた高揚感が蘇ります。
Commented by banyan10 at 2012-10-01 20:38
ヒガンバナとモンキいいですね。
今年はヒガンバナと黒系アゲハはチャンスを逃しそうなので、羨ましいです。
ウラギン広角は何で時計かと思ったら腕に止まっていたのですね。背景の愛車と合わせて、意識して止まらせた指よりも数段良いですね。
Commented by daron3 at 2012-10-02 02:15
先日は御世話になりました。
ツマグロキチョウは見つけられず残念でした。
当日ポイント間を行き来していると周囲に彼岸花が至るところで群生していたのでどこかで撮ろうと思ってたのですが、悩んでいるうちに通り過ぎてしまいもったいない事をしました(^^;;
Commented by 虫林 at 2012-10-02 06:51 x
naoggioさん、
有難うございます。naoggioさんもモンキと出会った時の感激が
あるのですね。やはりモンキは大きさといい、色合いといい、飛ぶ
スピードといい、アゲハの仲間では特別ですね。
山梨ではそれほど多くないのですが、この彼岸花の時期にはみ
ることができるように思います。見ると嬉しいです。
Commented by 虫林 at 2012-10-02 06:54 x
banyanさん、
彼岸花は山梨ではどうも増えているみたいです。数年前まで
これほど多くは無かったように思うのですが----。でも、黒系
アゲハはこの彼岸花が好きなようで、毎年秋になると彼岸花
が気になるようになりました。ウラギンはたまたま体にまとわ
りついてきて腕で吸水しはじめたのです。ラッキーでした。
Commented by 虫林 at 2012-10-02 06:58 x
daronさん、
こちらこそ、思いがけずにお会いできて嬉しかったです。ツマグロ
はどうしてしまったのかな。原因が分からずいなくなるチョウかも
しれませんね。心配です。
彼岸花はちょうど最盛期だったので、黒系アゲハを探してみまし
た。道路わきよりも林に入ったところのものにアゲハたちは来て
いたように思います。
Commented by Sippo5655 at 2012-10-05 22:16
不思議ですよね・・・
彼岸花に、アゲハ以外に来るのは、キタキチョウ、
私も撮影しました。
昨年も、そうだった。
なぜだろう?

キバナコスモスには多くの蝶が訪れるけれど
普通のコスモスには、ヒメアカタテハがくる。

カブトムシ 切なく、夏の終わりを・・・

虫の目レンズ 
オオムラサキの幼虫さんが、意気揚々と見えました!!
Commented by 虫林 at 2012-10-08 18:04 x
Shippoさん、
暖かいコメント有難うございます。
キバナコスモスはどうも通常のコスモスとは異なる蜜が出るようで、
おっしゃる通り吸蜜に来るチョウの種類も違うかもしれません。
by tyu-rinkazan | 2012-09-30 19:43 | Comments(10)