NATURE DIARY

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20130824 夏の終わりに:キマダラモドキなど

Diary #540 :
満開のソバ(蕎麦)畑。
白いソバの花絨毯とアカタテハ

ウーム、「蕎麦好き」を自認し、かつて自分で蕎麦まで打っていた虫林は、ソバの花を見ると自然にソワソワ、ワクワクしてしまいます。このソバ畑の花を見る限りでは、今年は甘くて薫り高い新蕎麦が期待できます。11月頃に、国産そば粉で蕎麦を打つ蕎麦屋(なかなか無い)に行くのが楽しみになりました。

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- Buckwheat (Soba) field

---- Olympus Stylus TG2 tough, Canon EOS 7D + Sigma150mm Macro



立ち寄った場所で、足元から薄茶色のチョウが飛び立ちました。しばらく飛んだ後に葉上に静止したので覗いてみると、翅裏にステンドグラスのような格子模様---- キマダラモドキ ( The Pseudo-Labyrinth )

このチョウとの出会いはいつも突然だ。

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- The Pseudo-Labyrinth

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8



すでに夏も終わりの時期なのに、キマダラモドキはまだ新鮮なメスでした。
チョウは一般的にオスの方がきれいだが、 いくつかの種ではメスのほうが派手で美しい。

キマダラモドキもメスが美しいチョウですね

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- The Pseudo-Labyrinth

---- Canon EOS 7D + Sigma150mm Macro



道路脇の花壇の花に ミヤマカラスアゲハ♂ ( The Maackii Peacock )が訪れていた。
車が通り過ぎるたびに、驚いて飛び去るけど、またすぐに戻ってきました。

黒系アゲハの撮影では、通常の露出優先モードで撮影すると、翅先がぶれてしまうことが多いと思います。ですので、絞りのf値を下げたうえ、さらにISO感度を800くらいまで上げて、早いシャッター速度で撮影するようにしています。でも、今回は一つの花での吸蜜時間が極端に少なくて、撮影は容易ではありませんでした。

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- The Maackii Peacock

---- Canon EOS 7D + Sigma150mm Macro



倒木に大きなサルノコシカケを見つけました(この名前はユーモアがあって好きです)。
みると、黒地にオレンジの紋の甲虫が何頭もついていました。

初めはエリトラ(鞘翅)の色彩から「オオキノコムシの仲間」かなと思いましたが、帰宅して甲虫図鑑で検索してみると、どうやら「ゴミムシダマシの仲間」の オオモンキゴミムシダマシ ( Diaperis niponensis ) のようです。色彩からすると、キノコムシやシデムシに擬態しているようにみえますね。

昆虫の色彩には色々な意味が含まれているようですね。

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- Diaperis niponensis

---- Olympus Stylus TG2 tough +Gyorome8



地面を見てみると赤紫色の オオセンチコガネ ( Geotrupes auratus auratus ) が静止していました。
さっそく、TG=2に魚露目を付けて「虫の目撮影」。

魚露目による近接撮影では、その極端な被写界深度の深さと超広い視野のために、通常のレンズで撮影するよりも周囲の情報をより多く含むという特徴があります。さらに被写体はデフォルメされます。したがって、魚露目というレンズは、写真に多くのストーリー性を盛り込むことを可能にしてくれるレンズのように思います。

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- Geotrupes auratus auratus

---- Olympus Stylus TG2 tough



秋の七草のひとつオミナエシ(女郎花)の黄色い花に交尾した ニトベハラボソツリアブ ( Systropus nitobei )を見つけました。このアブは細長くて後ろ足が長いユニークな形をしています。

器用にも交尾飛翔したままで吸蜜していました。

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- Systropus nitobei

---- Olympus Stylus TG2 tough



<へぼ(蜂)追い>
蜂を追って巣を見つけてハチの子などを採ることを「へぼ追い」といいます。
北部の雑木林で、この「へぼ追い」を見ることができました。

まず、棒の先にエビの生肉などを付けて、蜂の飛来を待ちます(下の写真の1枚目の○囲み)。
訪れたスズメバチに白い目印を付けます(下の写真の2枚目)。
そこから飛び去って巣に戻る蜂を仲間が追跡して、巣を見つけます(下の写真の3枚目)。

このへぼ追いは洞察力と経験が大事のようです。

まず第一に蜂を追いやすい開けた場所に設置する必要があります。さらに蜂につける白い目印が小さすぎるとハチを見失う可能性が高くなり、大き過ぎるとハチがエサの運搬をあきらめてしまうことになり、目印の大きさの調節には経験が必要のようです。今回お会いした方はとても上手そうでした。

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- Hornet chase




Postscript :

本日は曇っていて気温も低かったので、最初にシルビアシジミの河原に行きました。そこで kontyさん(蝶超天国) とお会いし、その後の撮影をご一緒いたしました。残念ながら、目的としたシルビアシジミは食草が夏枯れしているようで見つけることができませんでしたが、車で移動しながらのその後の撮影では、kontyさんからいろいろと楽しいお話しお聞きすることができました。また、いつかご一緒しましょう。

今回、もっとも興味を持ったのは「へぼ追い」でした。携帯電話で仲間たちと連絡をとっていたオジサンが「巣を見つけたよ」と嬉しそうに、そして少し自慢気に言った時の笑顔がとても印象的でした。へぼ(蜂)追いは古くから伝わる伝統的な山遊びの一つなのですね。こんな遊びは日本以外では無いでしょう。是非とも「国の文化財?」として登録してほしいものですね。





Nature Diary vol.8(51): #540
Date: August-24 ( Saturday) /2013
Place: Yamanashi




Commented by himeoo27 at 2013-08-25 08:41
ミヤマカラスアゲハの舞う耀き素敵ですね!
カラスアゲハの仲間の耀きは飛んでいる時に太陽光
を浴びたら最高であることを昨日気が付きました。
Commented by banyan10 at 2013-08-25 18:58
ゴマを撮影に行ったときに隣の蕎麦畑で同じようにアカタテハが来ていたのを思い出しました。白い中の赤は良い組み合せですよね。
ミヤマカラスの撮影も参考になります。もっとも、今年はまともに撮影する機会もないので、とりあえず綺麗な姿を見てみたいところです。
Commented by kenken at 2013-08-25 22:16 x
キマダラモドキ、良いですね。
この時期、♀はかなりの距離を移動するようで、平地の思わぬところで出逢ったりします。
季節ももう秋なのでございましょう。
Commented by konty33 at 2013-08-25 22:34
昨日はお世話になりありがとうございました。
シルビアは残念でしたが、いろいろなお話させていただき楽しい一日でした。
虫林さんのチョウ以外の虫も見つける能力に感心致しました。
また近いうちにご一緒できたら嬉しいですね。
Commented by naoggio at 2013-08-26 13:20 x
一面のソバの花、これは新蕎麦が楽しみですね。
私はヒオドシチョウで経験がありますが、蕎麦畑にタテハが下りてくれるとハッとするくらい美しいですよね。
キマダラモドキは良い所に止まっていましたね。苔が雰囲気を盛り上げています。
「へぼ追い」いつかテレビで見た事がありますが面白い文化です。
無形民俗文化財に指定されてもいいかもしれませんね。
Commented by 虫林 at 2013-08-28 16:06 x
ヒメオオさん、
世界的に見てもミヤマカラスはなかなかいい線いって
ますよね。そうですか太陽の光で輝くのですね。
僕も注意してみますね。
Commented by 虫林 at 2013-08-28 16:08 x
banyanさん、
そばの花にはなぜかアカタテハが多いようです。鮮やかに
見えるのでカメラを向けてしまいました。
黒系のアゲハは意外に撮影が難しいですよね。
Commented by 虫林 at 2013-08-28 16:11 x
Kenkenさん、
お元気になられて小生も嬉しいです。
さすがに生態をよくご存知ですね。僕は今まで偶然に会う
ことが多かったのはそういう理由なのですね。
ありがとう御座います。。
Commented by 虫林 at 2013-08-28 16:14 x
Kontyさん、
こちらこそ楽しい一日になりました。
ありがとう御座います。
蝶の撮影がメインなのに寄り道ばかりですいません。
またいつかご一緒しましょう。
Commented by 虫林 at 2013-08-28 16:18 x
Naoggioさん、
コメントありがとう御座います。
蕎麦は僕の好物ですので、新蕎麦が楽しみです。
アカタテハよりもヒオドシチョウの方がドキッとします。
へぼ追いは聞いていましたが、実際にみると楽しそうで
した。これも一つの文化ですね。
Commented by ダンダラ at 2013-08-28 21:17 x
キマダラモドキが良い感じに撮れていますね。
雌は8月末でもきれいな個体が見られますよね。
期待もせずに撮れる蝶とは思えませんが、それだけ素晴らしい環境なんでしょうね。
Commented by 虫林 at 2013-08-29 07:02 x
ダンダラさん、
キマダラモドキは全く期待していなかったので、驚き
ました。メスはやはりかなり遅くまで新鮮な個体を
見ることができるのですね。
by tyu-rinkazan | 2013-08-25 05:38 | Comments(12)