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20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など

DIARY #561 :

冬至の候。

師走に入ってからたまっている仕事をハフハフとこなしている-----レイジーな虫林にこれまでのツケが回ってきたといえよう。米国のハーバード大学の図書館にあるといわれている20箇条の中に、「Stop walking today and you'll have to run tomorrow.(今日歩くことを止めれば、明日は走らなければならない)」という言葉がある。ウーム、今になって走らざるをえない虫林には耳が痛いな。

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3連休だが、土曜日は学術集会に出席のために東京の本郷に出張。
日曜日はのんびり起床して、朝食後に近場をフィールド散歩した。


サザンカの花で吸蜜するムラサキシジミ



照葉樹(シラカシ、アカガシなど)が多い雑木林を歩いていると、目の前に突然ムラサキシジミが出現した。本日は気温が上がったので、越冬から目覚めて活動しているようだ。自然界の多くの動植物は、寒い冬の間は休止して春に備える。虫林も冬には冬眠とまではいわないまでも、活動を休止したいものである----ダメか。


今回、アダプターを介してZD50-200mmレンズをE-M1に装着して使用した。E-M1でもフォーカス速度はE-5につけた時と同じくらい速く、シャッターのリスポンスも悪くない。とにかくZD50-200mmは図体が大きくて重いが、撮影ストレスは感じなかった。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_1712866.jpg
20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_17122731.jpg
------ The Japanese Oakblue

----------- Olympus OM-D E-M1, MZD50-200mm



サザンカの花を見てみると、茶色いチョウの影。
ムラサキシジミがサザンカで吸蜜していたのだ。

他のブログでサザンカの赤い花とムラサキシジミのコラボ写真を拝見し、いつか虫林も撮影してみたいと思っていた。何といってもこの時期に赤い花との組み合わせは艶やかで良い。でも、サザンカの花にススキが入ってしまったのが残念。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_17134237.jpg
------ The Japanese Oakblue

----------- Olympus OM-D E-M1, MZD50-200mm




思わぬ場所でアイノミドリシジミの越冬卵を発見



道端の伐採されたナラの木の枝を見たらアイノミドリの越冬卵発見。

ここはクロミドリのポイントの近くで、クヌギとコナラの混生林。
さらにこの場所でこれまでアイノミドリを見たことがない-----意外。

オリンパス・タフ・TG-2のスーパーマクロで撮影した。
拡大してみるとアイノミドリの越冬卵はユニークでとても美しい。
蝶の美卵コンテストがあればトップスリーに入るだろうか。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_1714230.jpg
------ An overwintering egg of the Brilliant Hairstreak

----------- Olympus tough TG-2 (super macro)




桜の幹のクロスジフユエダシャク♀

午後になって桜の幹を見ると、クロスジフユエダシャクの♀を発見した。
久しぶりにTG-2にGyorome 8を装着して撮影してみた。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_1714536.jpg
------ Pachyerannis obliquaria

------------Olympus TG-2 tough + Gyorome 8



メスは翅が小さく退縮(萎縮)していて飛ぶことができない。
口吻は一応あるが飲まず食わずのはずだ。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_17153774.jpg
------ Pachyerannis obliquaria

------------Olympus E-M1 + MZD60mm Macro




キイロテントウ


カシの葉で越冬しているキイロテントウムシを見つけた。
葉の茶色い部分に静止しているのが興味深い。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_171616100.jpg
20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_17163227.jpg
------ Illeis koebelei

------------ Olympus TG-2 tough




POSTSCRIPT :



いつの間にか冬至になり、日中が最も短くなってしまった。
これからますます寒くなり、一年中で一番厳しい季節に突入する。
でも、冬には冬の自然との触れ合いがあるので楽しみでもある。

下の写真は土曜日に東京に向かう電車の窓から撮影。
雪化粧という言葉の意味がわかる風景だね。

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など_d0090322_1716552.jpg
Winter Colour




Nature Diary vol.8 (69): #561, 2013
Date: December-22 (Sunday)
Place: Kofu in Yamanashi




Commented by banyan10 at 2013-12-23 18:43
新しい組み合せ、シャープでボケも綺麗ですね。
サザンカ吸蜜は花の状態もあるし、潜り込むと撮影しづらいですが、この時期に撮りたい組み合せですね。
アイノ綺麗ですね。TG-2は苦労している人もいるようですが、これくらい写せれば十分ですね。
Commented by himeoo27 at 2013-12-23 18:53
キノカワガ探しの折にクヌギやコナラの幹でポツポツ
見つけるのがやっとこさの私には、カシの葉で5頭の
「キイロテントウ」冬姿を面白く拝見しました。

Commented by katawara at 2013-12-24 17:02 x
E-M1のメインレンズ決定されたようで、何よりです。
私は、困り果てております。
ZD50-200でも撮影してみましたが、何せレンズが大き(重)すぎます。
E-M1の出来が良いだけに、100mmクラスのマクロがないのか残念でなりません。
来年発売予定のMZD40-150が12-40レベルの接写が出来れば、それまでの繋ぎに何を使うのか?あくまで、サブ機に徹するのか?
EVF+ピーキングはかなり強力で、良い歩留まりが期待できるだけにどうしようかと悩んでいます。

それにしても寒い中、お元気に活動されておられますね。レイジーなどという言葉は、虫林さんには無関係なように思われます。
Commented by 虫林 at 2013-12-24 22:49 x
banyanさん、
50-200㎜は大きいので少し困りますが、明るくてシャープなので、来年は出番が多くなるかもしれません。
サザンカでの吸蜜は、おっしゃる通りで意外に難しかったです。来年以降もチャレンジしたいと思います。
Commented by 虫林 at 2013-12-24 22:51 x
ヒメオオさん、
キイロテントウは色鮮やかできれいなので見つけると撮影してしまいます。
確かに単独で越冬していることが多い様に思いますが、今回はまとまって越冬していました。
Commented by 虫林 at 2013-12-24 23:00 x
katawaraさん、
お気持ちはわかります。確かに50-200㎜は大きくて重すぎますよね。
でも、このレンズは明るいので、望遠飛翔にも良いかなと思っています。テレ側には三脚がほしくなります。
現在はSigma 150mmマクロも試しています。こちらも大きいのですが、幾分軽く、三脚の装着も容易です。ただオートフォーカスは期待できません。
来年はどちらかが蝶撮影のメインにしようと思っています。
Commented by ainomidori443zeph at 2013-12-30 22:04
ご無沙汰しております。伐採木に付いていたアイノの卵ですが、もし保管されておられましたら、私に飼育させていただけませんか?
Commented by 虫林 at 2013-12-31 11:12 x
愛野緑さん、
コメント有り難うございます。
アイノミドリの卵ですが、撮影後に戻してしまいました。
見つけるのは困難かもしれません。
もしもまた別の越冬卵でも見つけることが出来ましたら連絡します。
是非とも飼育してみて下さい。
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by tyu-rinkazan | 2013-12-23 17:12 | ▣ムラサキシジミ | Comments(8)

Photographic Adventures for Insects and Flowers


by 虫林花山
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