20140118 真冬の散歩道:雪が降る前にミドリシジミの越冬卵を探索
2014年 01月 19日
▊DIARY #004 :
これまで、ミドリシジミの越冬卵を撮影したことがない----今年の「冬の宿題」。
栗田貞多男氏の「ゼフィルスの森」によれば、ミドリシジミの♀は直径10㎝以下の細いハンノキの樹幹や枝に卵を産み付けるらしい。そこで、週末の散歩は夏に成虫を撮影したハンノキ林を訪れることにした。そこは八ヶ岳山麓の水田耕作放棄地(湿地帯)。
この時期には地面が硬く凍っていて(零下10度)、湿地帯でも歩きやすい。
----- Frozen Ground
----- Olympus Tough TG-2 + gyorome8, OM-D E-M1 + MZD60mm Macro
葉が落ちて明るいハンノキ林には小川が流れ、ところどこに小さな池なども散在している。
葉が落ちたハンノキ林は、歩くだけでとても気持ちが良い。
ここのハンノキは大きな木が多く、高さが10-20mにもなる。でも、幼木の林も見つけた(↓右)。
----- Japanese Alder (Alnus japonica)
-----Olympus OM-D E-M1 + MZD14-150mm
▶ハンノキの樹幹のミドリシジミの越冬卵
これまでミドリシジミの越冬卵は探したことがないので、要領がつかめない。
探し始めて何本目になるだろうか、ふと見た樹幹の目の高さよりも低い部分にゼフィルスの越冬卵を1個見つけた(↓の矢印)。ミドリシジミの越冬卵に違いない。ビンゴ!-----だね。
----- An Overwintering Egg of the Green Hairstreak
----- Olympus Tough TG-2 + Gyorome 8
さらに探すと1か所に複数個が見つかる。
----- Overwintering Eggs of the Green Hairstreak
----- Olympus Tough TG-2 + Gyorome 8
越冬卵の直径は1㎜程度なので肉眼では小さな白い点にしか見えない。でも、カメラで撮影して拡大してみると、その表面には規則正しく並ぶ無数の突起がある、
下の写真はオリンパスの tough TG-2 のスーパーマクロで撮影しているが、これだけ拡大するとやはり被写界深度は浅くなってしまうな。もっとくっきりはっきりと撮影したいと思うが、これ以上は深度合成などの特別な工夫が必要になるだろう。
----- Overwintering Eggs of the Green Hairstreak
----- Olympus Tough TG-2
▊ Notes :
今回は「冬の宿題」にしていたミドリシジミの越冬卵をなんとか撮影できた。
長靴を履いて歩くハンノキ林は僕の極上の散歩道になった。
今年こそは生活に余裕を持ちたいなと願っていたが、すでに新年からいろいろと忙しく、毎日バタバタとせわしなく過ごしている。そんな時間に追われる生活の中で、このブログを続けていけるのだろうかと少し不安になるが、多分何とかなってしまうのだ。不思議といえば不思議だが、時間とはひねくり出せるものかもしれないな----甘いか。
Ice
Nature Diary vol.9 (04): #566, 2014
Date: January-18 (Saturday)
Place: Hokuto-shi in Yamanashi
これまで、ミドリシジミの越冬卵を撮影したことがない----今年の「冬の宿題」。
栗田貞多男氏の「ゼフィルスの森」によれば、ミドリシジミの♀は直径10㎝以下の細いハンノキの樹幹や枝に卵を産み付けるらしい。そこで、週末の散歩は夏に成虫を撮影したハンノキ林を訪れることにした。そこは八ヶ岳山麓の水田耕作放棄地(湿地帯)。
この時期には地面が硬く凍っていて(零下10度)、湿地帯でも歩きやすい。
----- Olympus Tough TG-2 + gyorome8, OM-D E-M1 + MZD60mm Macro
葉が落ちて明るいハンノキ林には小川が流れ、ところどこに小さな池なども散在している。
葉が落ちたハンノキ林は、歩くだけでとても気持ちが良い。
ここのハンノキは大きな木が多く、高さが10-20mにもなる。でも、幼木の林も見つけた(↓右)。
-----Olympus OM-D E-M1 + MZD14-150mm
▶ハンノキの樹幹のミドリシジミの越冬卵
これまでミドリシジミの越冬卵は探したことがないので、要領がつかめない。
探し始めて何本目になるだろうか、ふと見た樹幹の目の高さよりも低い部分にゼフィルスの越冬卵を1個見つけた(↓の矢印)。ミドリシジミの越冬卵に違いない。ビンゴ!-----だね。
----- Olympus Tough TG-2 + Gyorome 8
さらに探すと1か所に複数個が見つかる。
----- Olympus Tough TG-2 + Gyorome 8
越冬卵の直径は1㎜程度なので肉眼では小さな白い点にしか見えない。でも、カメラで撮影して拡大してみると、その表面には規則正しく並ぶ無数の突起がある、
下の写真はオリンパスの tough TG-2 のスーパーマクロで撮影しているが、これだけ拡大するとやはり被写界深度は浅くなってしまうな。もっとくっきりはっきりと撮影したいと思うが、これ以上は深度合成などの特別な工夫が必要になるだろう。
----- Olympus Tough TG-2
▊ Notes :
今回は「冬の宿題」にしていたミドリシジミの越冬卵をなんとか撮影できた。
長靴を履いて歩くハンノキ林は僕の極上の散歩道になった。
今年こそは生活に余裕を持ちたいなと願っていたが、すでに新年からいろいろと忙しく、毎日バタバタとせわしなく過ごしている。そんな時間に追われる生活の中で、このブログを続けていけるのだろうかと少し不安になるが、多分何とかなってしまうのだ。不思議といえば不思議だが、時間とはひねくり出せるものかもしれないな----甘いか。
Date: January-18 (Saturday)
Place: Hokuto-shi in Yamanashi
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namiheiii at 2014-01-19 10:10
直径1ミリのミドリシジミの卵!風景とともに写し出す技術、道具、驚きの世界です。
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himeoo27 at 2014-01-19 17:02
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アッキーマッキー
at 2014-01-21 08:04
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おはようございます(*^_^*)
小さな卵、よく見つけられましたね。虫林さんもお忙しそうですね。お身体、ご自愛ください(*^_^*)
小さな卵、よく見つけられましたね。虫林さんもお忙しそうですね。お身体、ご自愛ください(*^_^*)
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Sippo5655 at 2014-01-22 21:25
私も探し回ったことがありますが、だめでした><
む~
諦めないで探してみようかな、
そうだ、成虫を見たところだったら見つかりそうだ~♪
冬をいろんな形で生きている姿は
たとえ動かなくても、元気貰えますよね!!
む~
諦めないで探してみようかな、
そうだ、成虫を見たところだったら見つかりそうだ~♪
冬をいろんな形で生きている姿は
たとえ動かなくても、元気貰えますよね!!
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虫林
at 2014-01-23 20:33
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虫林
at 2014-01-23 20:34
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虫林
at 2014-01-23 20:36
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虫林
at 2014-01-23 20:38
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Shippoさん、
ミドリシジミの成虫を撮影した場所のハンノキで探せば
見つかる確率は高いと思います。直径10センチ以下の
低い木があれば是非とも探してみてください。大きな木
はお手上げでした。
見つかると良いですね。
ミドリシジミの成虫を撮影した場所のハンノキで探せば
見つかる確率は高いと思います。直径10センチ以下の
低い木があれば是非とも探してみてください。大きな木
はお手上げでした。
見つかると良いですね。
by tyu-rinkazan
| 2014-01-19 07:41
| ▣ミドリシジミ
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Comments(8)