NATURE DIARY

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20150314 早春の里山散歩道:ウラゴマダラシジミの幼虫がすでに孵化していた

DIARY Vol.10 (651): #13, 2015 :  

数か月前からOlympus M.ZD12mm f2.0というレンズを使用しています。このレンズは超広角レンズとしてはとても明るくて(f2.0)、撮影した画像もシャープです。日常の「スナップ写真」の他に「虫景写真」や「飛翔写真」に使用するつもりです。魚眼レンズほど近接して撮影できませんが(最短撮影距離20㎝)、とにかく小型で気楽に持ち歩くことができるので気に入っています。

注:ちなみに虫景(むしけい)写真とは、通常の風景の中に何気なく虫をおくというコンセプト(あるいは虫を中心とした風景写真)です。その名前は星景写真からのパクリですが気に入っています。なんだい、なんだい、ただの虫の広角写真かい?などといわれるとグーの根もでません。虫景写真は今年(永遠)の課題(My task of this year)です----どうなることやら。

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午後のモンキチョウ

本日(土曜日)は寒い一日でした。

里山でのフィールド散歩は天候がすぐれずチョウも飛ばないので、散歩は午前中で切り上げ、自宅に逃げ帰ってきました。家内とのんびり昼食を食べてウラウラ、ウダウダとしていたところ、午後(3時過ぎ)になって突然、暖かい陽が差してきました。そこで、未練がましくも再び拙宅裏の河原に出かけてモンキチョウ♂を12mm広角レンズで虫景撮影してみたのです。ですから、下の写真(午前中の撮影)とは時系列的には逆になります。

夕日を浴びた新鮮なモンキチョウ、散歩する人、富士山。
虫景写真では、「虫の存在をわざと控えめにするのがミソ」
などとつぶやきながら、実は適当に撮る----インパクト少ないか?

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---- モンキチョウの虫景写真-Insect-landscape photo with an Eastern Pale Clouded Yellow

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



春の里山

山梨県は「小さな梅干し(甲州小梅)が名産」です。
甲州小梅は、お弁当やビールのおつまみなどに出てくるカリカリ、コリコリした小さな梅ですよ。
食べたことあるでしょうか?

郊外には梅の林がとても多いので、この梅花の時期、まだ冬枯れが残る風景の中に梅の花の淡い白色がまるで空にうかぶ雲のように点々とマダラ状に色を添えています。桜の花風景も鮮やかで良いのですが、早春の梅の花の時期は長い冬を越えた後だけに、どことなく懐かしくて、愛おしくて、ほっこりとした感覚にとらわれてしまいます。

満開の梅林
畑を耕す人
脇に駐車する軽トラ

里山の春景色はどこかノスタルジック。

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---- 早春の里山-A landscape of early spring field

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD60mm Macro)



ホトケノザのシロバナ

土手に沢山のホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナなどが咲いていました。これらの花はどれも身近で、畑や田にいけば沢山見ることができるものです。いわゆる雑草ですね。これまでそんな雑草はフーンという感じでカメラを向けたりしませんでした。でも、マクロレンズで拡大してみるとどれもが驚くほど美しいなと思いました。嬉しい驚きは僕の散歩の原点です。


ピンクのホトケノザの中に白花 Lamium amplexicaule (albiflorum) が混ざっていました。
ホトケノザの白花は珍しくなさそうですが、実際に撮影するのは初めてです。

シロバナは清楚な感じがしてなかなか美しいですね。

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---- ホトケノザ(白花)-Lamium amplexicaule (albiflorum)

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm, M.ZD60mm Macro)


下の組み写真は、通常の花色(左端)、白い部分が拡大した花(中)、そしてまったく色が抜けてしまった白花(右端)です。

ホトケノザはどこでも沢山見ることができる身近な雑草。
しかし、この花の美しさは集合的なものよりも、個々の美しさが秀逸。
こんな驚きがあるからフィールド散歩は止められないのだ。

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---- ホトケノザ(白花)-Lamium amplexicaule

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus TG-3)



ウラゴマダラシジミ(ウラゴ)の幼虫が孵化していた

ウラゴはとても綺麗なチョウですが、僕の周りで確実に見ることができる場所はありませんでした。そこで、まずは冬の間にウラゴの越冬卵探しをしてみることしたのです。昨年末、目がふしあなの虫林でも、何とか越冬卵を見つけることができました。こういう小さなものは、いったん見つけてしまうと別の場所でも簡単に見ることができるから不思議です。

今回の散歩でも、何気なく見たイボタノキの細い枝にウラゴの越冬卵を見つけました。


ところが、越冬卵には真ん中に穴が空いています。
どうやら幼虫がすでに孵化してしまったのです。

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---- ウラゴマダラシジミの越冬卵(孵化後)-Eggs after hatchingincubation

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD60mm Macro, TG-3)


そこで、越冬卵(緑の→)が付いていた枝の新芽をゆっくり見ていきました。
すると、新芽の周囲に黒い小さな幼虫を見つけました(黄色い→)。
これはウラゴの孵化後まもない幼虫に違いありません。

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---- ウラゴマダラシジミの幼虫-A caterpillar of the Blue Hairstreak

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD60mm Macro, TG-3)



ブドウスカシクロバ Illiberis tenuis

散歩道を歩いていると色々な昆虫に出会います。道脇の枯れ枝の上に黒っぽい翅を持つ小さな怪しい(失礼)蛾をみつけました。調べてみると、どうやらブドウスカシクロバかリンゴハマキクロバのようです。いちおう、ここではブドウスカシクロバにしておきます(間違いがありましたら教えてください)。このブドウスカシクロバはマダラガ科の蛾ですが、スカシバ科の蛾に「ブドウスカシバ」という人気者(人気蛾)がおります

ブドウスカシクロブドウスカシバ----うーん、紛らわしいな。


人気も格好もブドウスカシバが上?
でも、虫林には人気番付はよくわかりません。
とにかく、地味でもせっかく撮影したのでブドウスカシクロバを応援しよう。
がんばれ、ブドウスカシクロバ!

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---- ブドウスカシクロバ- Illiberis tenuis

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD60mm Macro, TG-3)


ブドウスカシクロバは体に青い鱗粉がのっています。
口吻が真っ黄色なところが何ともクールですね---キモカワイイ。

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---- ブドウスカシクロバ- Illiberis tenuis

-----(Kofu-shi, Yamanashi, Mar/14/2015、Olympus tough TG-3)



Note

本日(土曜日)も風が強くて寒かったので、午前中は成虫を期待しないで散歩しましたが、運よくウラゴマダラシジミの幼虫をみることができました。孵化して間もない幼虫だと思いますが、新芽に穴をあけてたくましく生きていました。小さな命の輝きを見ることができて嬉しくなりました。午後から陽が差してきたので、12mmの広角レンズでモンキチョウを撮影することができました。

オリンパスでは夏に8mmFisheyeのプロレンズが出るそうですが、楽しみにしています。このレンズのスペックは良くわかないけど、8mm魚眼の最短撮影距離は12mm広角よりも近いはず(例えば15㎝近辺)なので、もっと虫に近づけるはずですよね。オリンパスは最近元気だな。


By 虫林花山


Commented by himeoo27 at 2015-03-16 21:18
最初の「虫景モンキチョウ&富士山」と
最後の「ブドウスカシクロバ顔接写」
両方とも素敵ですね!
どちらの写真も参考にして撮影してみた
いです。
Commented by naoggio at 2015-03-17 16:25 x
一連のホトケノザの写真、本当にきれいですね。
拝みたくなるような神々しささえ感じます。
ウラゴマの幼虫ももうこんなに・・・
小さくても既に一端の形姿ですね。
最後のブドウスカシクロバのアップ、これはもはや肖像画。
毅然とした姿勢、表情が醸し出す風格に気圧されてしまいました。
凄いです。
Commented by 虫林、 at 2015-03-18 06:56 x
ヒメオオさん、
コメントありがとうございます。
虫景写真は自然の景色中での虫を撮影するものですが
ちょっとインパクトが無いので通このみかも。
でも、勝手にイメージして楽しんでいます。

Commented by 虫林 at 2015-03-18 07:00 x
naoggioさん、
コメントありがとうございます。
ホトケノザは拡大するとチドリなどの蘭に近い印象で
すね。いつも溢れるほど咲いているので目を向けませ
んでした。小さな発見ですが嬉しかったです。
なるほど、ブドウは肖像画的ですね。ありがとうございます。
Commented by ダンダラ at 2015-03-19 14:32 x
白花のホトケノザ、初めてみましたが清楚できれいですね。
ウラゴマダラシジミの幼虫、良く見つけられましたね。
自宅前にもイボタがあって、車で10分ほどのところには生息地があるので、ここにもいないかと思って、この冬一度探しましたが、不得手な分野の探索ですぐにあきらめました。
Commented by 虫林 at 2015-03-21 08:53 x
ダンダラさん、
コメントありがとう御座います。
ウラゴの成虫はそちらが多いようですね。
越冬卵があれば、幼虫を見るのは難しくないかも、
でも、そろそろ成虫が飛んで忙しくなりますね。
by tyu-rinkazan | 2015-03-15 19:44 | ▣ウラゴマダラシジミ | Comments(6)