NATURE DIARY

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2015080 秋霖の散歩道:美麗なハンミョウと異形のエゴヒゲナガゾウムシほか

DIARY Vol.10 (685): #47, 2015 :  

週末は前線が停滞して典型的な「秋霖」になった。フィールドは晴れた時のキラキラとした輝きも良いが、曇り空の下のしっとりと水の気に満ちた空気の中での散歩も気持ちが良いものだ。まるで自然の水に疲れた心が溶けていくような気持ちになる---かな。この時期にみることができる虫たちの多くは、今年の夏をすぎた「なごり虫」。


稲穂の間に小さなセセリの姿を見つけたので虫景写真。
秋になってイチモンジセセリの数が増えてきたようだ。

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---- 稲田の秋(イチモンジセセリ)- Autumn Landscape

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro



ハンミョウ

川沿いのコンクリートの土手上に何頭もの道教え(ハンミョウ)が点々と見られた。
甲府市内でのナミハンミョウの棲息地はかなり限られるいるように思われる。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


日本のハンミョウやタマムシの美しさは国際的にもトップクラスと思う。ハンミョウの毒々しい色彩(青い地に赤、緑、白い紋が混在)は太陽光の反射のためと言われているが、本当のところはわからないといえる。南国にも地味な色のハンミョウはいくらでもいるからね。

美しい模様の虫を美しく撮るのは簡単のようだが意外に難しいものだ。
今回はハンミョウをマクロレンズ付きのフルサイズ機で「本気撮り」した。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro


ハンミョウはTiger beetleと呼ばれる肉食性昆虫。
美しいが獰猛な昆虫ハンターなのだ。
頭部を前から見るとやはり怖い顔だな。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



コニワハンミョウ

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---- コニワハンミョウ-Cicindela transbaicalica japanensis

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



エゴヒゲナガゾウムシ

道路の脇に実を沢山つけたエゴノキを見つけた。
みると多くの実に小さな穴が空いているではないか。
エゴヒゲナガゾウムシの仕業に違いない。
でも、8月も終わりなので、さすがに時期的に遅すぎるかもしれない。

幸いなことに、成虫を探してみるとメスの姿を見つけた。

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---- エゴヒゲナガゾウムシ♀ -Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM

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---- 穴を開けるエゴヒゲナガゾウムシ♀ -Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm f2.8 Macro, Tough TG-3

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---- 産卵するエゴヒゲナガゾウムシ♀の顔のアップ (馬顔)-Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Olympus Tough TG-3, 深度合成



ウラギンシジミ

甲府市内を一望できる丘の上の展望台に立ち寄ってみた。
ウラギンシジミが草の茎に何頭も付いていた。

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---- ウラギンシジミ- Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Ricoh GR-D III



??虫眼鏡ノート

今週末は今年の目標虫の一つのカワラハンミョウに会いたいと思い、広い河原を3時間ほど歩いた。でも、残念ながら見つけることができなかった。時期的なものかそれとも天候不順のためなのか理由はわからないが、もともと個体数が少ないのですでに絶滅したのかもしれない。憧れの虫は憧れのままになった。

でも、ハンミョウやコニワハンミョウはみることができ、さらに異形の虫エゴヒゲナガゾウムシもみることができたのは嬉しい。

Written by 虫林花山





Commented by ダンダラ at 2015-08-30 23:08 x
ハンミョウやタマムシの美しさがトップクラスと言うのはうれしいですね。
それを描写するのに、フルサイズもさすがと言う感じです。
このところニコンD800の出番があまりないのですが、時々はきちんと撮っておきたいという気にさせますね。
エゴヒゲナガゾウムシはクロシジミの時に探した虫ですか。
Commented by himeoo27 at 2015-08-31 20:21
ハンミョウの仲間たちは、俊敏なので
上手く近づけず何時も撮影に手こずっ
ています。良くここまで綺麗に写せた
ものと感心いたしました。
Commented by 虫林 at 2015-09-03 17:15 x
ダンダラさん、
コメントありがとう御座います。
フルサイズの描写力はやはりいいですね。
大きいけどそれだけの価値があるように思います。
Commented by 虫林 at 2015-09-03 17:17 x
ヒメオオさん、
コメントありがとう御座います。
ハンミョウは敏感ですね。
でも、中には敏感でない個体もいるので、
しぶとく追跡しました。
Commented by Sippo5655 at 2015-09-03 17:37
毎日、しっとりすぎるほど しっとりしてますよね(笑)
ハンミョウ、また会いたいなあ。。
最後に会ったのは何年前だっけ・・・
以前出会った場所を歩いても、会えません。
お顔は本当に獰猛ですね^^;
でもって背中はほんわり夢ムード。
このギャップが楽しいです。
鏡で背中見せてあげたら、どんなお顔するかなあ?

「コニワハンミョウ」は、初めて見ました!
カワラハンミョウに会えなくて残念でしたね・・・
絶滅していなければいいですね。

エゴヒゲナガゾウムシは私もかつて出会いました。
あまりにもたくさんいて、驚きました。
こんなお顔してたなんて(・ ・)
Commented by 虫林 at 2015-09-03 18:46 x
Shippoさん、
コメントありがとう御座います。
本当に毎日よく降りますね。
ハンミョウは本当に綺麗です。
宝石のような甲虫の一つですね。
また、本気撮りしてみたいな。
でも、敏感なのでゆっくりと撮影できないのが難点です。
by tyu-rinkazan | 2015-08-30 18:28 | ■甲虫 | Comments(6)