NATURE DIARY

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20161009 晩秋の散歩道:ツメレンゲと黒いキューピット (クロツバメシジミ)

DIARY Vol.11 (733): #30, 2016 :

午前中に降った雨が昼過ぎにはすっかりあがったので、久しぶり(2年ぶり)で黒いキューピット(クロツバメシジミの英名が Black Cupidという)を見に出かけることにした。

クロツバメシジミの食草となるツメレンゲという植物は葉が肉厚で、まるでサボテンのようだ。この時期になると、花穂が塔のように伸びて美しい。この植物は河原の土手のような乾燥地を好み、他の植物が増えると数が減少する。ここでは草刈りがしっかり行われているので、密度が以前よりも増加しているようだ----で嬉しい。

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----花穂が伸びたツメレンゲの群落
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II + EF100mm F2.8/L IS USM)


クロツバメシジミ

時々、ツメレンゲの花が最盛期でも、肝心のクロツバメシジミがお留守では話にならないが、今回はツメレンゲの群落の中を何頭ものクロツバメシジミが飛び回っていた。今年は個体数が多いようなので、そちらも一安心いったところかな。

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----ツメレンゲの花で求愛行動
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III + EF24-70mm F4L IS USM)


ツメレンゲの葉上で開翅したクロツバメシジミを、EOS M3にアダプターを介して EF8-15mmを装着して撮影してみた。キャノンは 5D も 7D もバリアングルファインダーが無いので、こんな時にはバリアングルファインダーを持つ M3 は重宝する。でも、M3(ミラーレス)は、速くなったとはいえ一眼レフに比較するとまだまだ合焦速度が遅いのでもたつき感はいがめない。

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----葉上で開翅したクロツバメシジミ
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS M3 + EF8-15mm F4L USM Fisheye)


比較的新鮮な個体がツメレンゲの花穂で開翅した。クロツバメシジミの翅表は真っ黒で、後翅に小さな青白色の紋が控えめに並んでいる。地味といえば地味だが、タキシードを着た紳士あるいは喪服の淑女のようで、どことなく上品な印象を受ける-----欲目?

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----花穂で開翅したクロツバメシジミ
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F4/L IS USM)


午後の斜光を逆光にクロツバメシジミをクローズアップしてみた。
クリップオンストロボを全速同調させて、弱い補助光を当てた。
縁毛が光ってなかなか雰囲気のある写真になったと思う。

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----逆光のクロツバメシジミ
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F4/L IS USM)


クロツバメシジミのクローズアップを見ると、目が大きくて何ともかわいい。
英名のBlack Cupid (黒いキューピット)の意味がよくわかる。

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----クロツバメシジミ
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F4/L IS USM)


ツメレンゲの葉に一頭のクロツバメシジミが静止した。
怪しいなと思っていると、案の定、産卵行動を示した。

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----産卵するクロツバメシジミ♀
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(October-09-2016, Yamanashi, Ricoh GR-DIII)

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----交尾するクロツバメシジミ
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS M3 + EF8-15mm F4L USM Fisheye)




虫眼鏡ノート
 週末は健康維持のために何とかフィールド散歩に出ている。でも、このところ本業の方が忙しくて、ブログを更新する時間がとれなかった。まあ、物事には順番があるので、本業の方を優先させるのは当然といえば当然であるが、何となく便秘気味のようで気持ちが悪いな。
 この時期になるとツメレンゲの花が咲くので、クロツバメシジミを撮影したくなる。やはりこの蝶はツメレンゲの花とのコンビネーションが絵になるな。

Written by 虫林花山


Commented by himeoo27 at 2016-10-16 17:29
ヒメオオは「クロツバメシジミ」をその裏翅の色合いより
勝手に「燻し銀のチョウ」と呼んでいます。
英語では「Black Cupid (黒いキューピット)」と呼ばれ
ていると初めて知りました。英語名は愛らしいですね!
Commented by naoggio at 2016-10-17 10:32 x
とても良いタイミングで行かれましたね。
超新鮮個体とツメレンゲの林の競演、堪能させて頂きました。
一昨日訪れたのですが気温が低いためか花穂の上の方に止まる個体がいませんでした。
2枚目最高です !
Commented by ダンダラ at 2016-10-17 21:41 x
ここのツメレンゲは無事のようですね。
気にしてみてくれている方のおかげでしょうか。
もう花が咲いていて、クロツも新鮮で、ちょうど良い時期に行かれましたね。
マクロはやっぱり寄れて良いですね。
Commented by yurinBD at 2016-10-18 06:37
一連のお写真を拝見すると、ツメレンゲの群落が「クロツバメシジミの国」に見えてきます。
クロツバメシジミとツメレンゲは、よく似合いますね!
M3と魚眼の組み合わせで撮られた3枚目のお写真の雰囲気が良い勘ですね~♪
産卵、交尾シーンもお見事です。私も「クロツバメシジミの国」に行ってみたくなります。
by tyu-rinkazan | 2016-10-16 16:59 | ▣クロツバメシジミ | Comments(4)