NATURE DIARY

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20161030 秋の散歩道:尖がったクロコノマと艶やかなヤマトシジミに出会う

DIARY Vol.11 (735): #32, 2016 :

この時期はいろいろな学会や研究会でのパーティが多く、いつもカロリーオーバーになります。賢明な諸兄は「出席しても食べなければいいじゃん」と思うかもしれませんが、食い意地が張った虫林は知らず知らずのうちに食べてしまいます。というのも、10-11月は虫林にとって一年で最も食欲旺盛な時期なのです(冬眠前の熊みたい)。食べ過ぎのリセットには、スポーツジムに行って運動するよりも虫を探しながらの秋のフィールドを散歩するに限ります。

今回は地球温暖化で分布を広げたといわれているクロコノマチョウ。
そんな蝶を探して県南部から静岡県北部を歩いてみました。


クロコノマチョウ

小さな神社の孟宗竹の竹林。
直径15㎝くらいはありそうだ。
そういえば、ここは春の筍が名産だ。
迫力あるのでカメラを向けた。

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----孟宗竹
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


竹林に足を踏み入れると、足元から何頭もの大きな蝶が飛び出した。
バサバサと音を立てるように飛んで、近くに静止する。
この蝶の模様は地面に溶け込んでしまうので、よく見ないと見失う。
この時期に出てくるクロコノマはすべて翅の先が尖がった秋型だ。

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----栗の上で静止するクロコノマチョウ♀
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D-MIII, EF8-15mm F4/L USM Fisheye)

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----栗の上で静止するクロコノマチョウ♀
----
(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)

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----クロコノマチョウ
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



低温期型のヤマトシジミ

川のそばでたくさんのヤマトシジミに出会った。
オスもメスも美しい低温期型に衣替えしていた。
この時期のヤマトシジミたちは光り輝いている。

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----ヤマトシジミ♂
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


ヤマトシジミのメスの翅表は夏型では一様に黒色。
でも、秋型(低温期型)になると青色がのってとても美しい。
艶やかな個体を発見したので撮影した。
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----艶やかな青色がのったヤマトシジミ♀低温期型
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


秋型メスの色合いは個体によってさまざまだ。
いくつか撮影して並べてみました。
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----ヤマトシジミ♀低温期型の色彩多型
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



ナガサキアゲハ蛹

小さな物置小屋の壁に大きな蛹を見つけた。
僕は蛹には疎いが多分ナガサキアゲハの蛹かな。
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----ナガサキアゲハ蛹
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(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS M3D MEF28mm Macro)


虫眼鏡ノート

週末のフィールド散歩は気分転換、健康維持に大切だとうそぶいていつも出かけてしまう。それにしても虫との出会いが難しい季節になりました。今回は県南部の小さなお宮で、運よくクロコノマチョウに会うことができました。この蝶は県南部では比較的目にすることが多いが、虫林が住む甲府市ではあまり見たことがありません(多分、棲息していると思うのだが)。虫の少ないことの時期には撮影すると嬉しい蝶です。


Written by 虫林花山


Commented by himeoo27 at 2016-11-08 19:39
チョウの個体数が少なくなってきた為、かえって見つけた
時の喜びが大きいですね!先日、北風が吹き抜ける見沼田
んぼで越冬中のウラギンシジミやムラサキツバメを見つけ
て狂喜乱舞したヒメオオです。
Commented by Sippo5655 at 2016-11-10 21:20
クロコノマチョウはそちらではあまり見られないのですね・・・
マイフィールドのいくつかで出会えることを大切にしなければ、、
本当、飛び立つとバサバサという言葉がぴったりかも!
ヤマトシジミのブルー 本当に美しいですね!
メスも美しいですが、オスの軽やかなブルーに惹かれてしまう
私です。

これからますます出会える虫が少なくなってきますね。
先日、近所でキボシカミキリに出逢い
めちゃくちゃ嬉しかったです。
Commented by clossiana at 2016-11-11 16:43

ナガサキの蛹ですが、トタン板の上での蛹化してくれたお陰で尾端とか帯蛹の糸の先には、しっかりと糸が張りめぐらされているのがよくわかりました。今まで蛹は帯蛹であれ、垂蛹であれ、見るたびに「何か心もとないなぁ。。」って感じがしていましたが実はちゃんと落ちないように
しているのですね。でも、こういう写真は見たことがありませんでしたから勉強になりました。
Commented by tyu-rinkazan at 2016-11-27 22:43
ヒメオオさん
コメントありがとうございました。
クロコノマは近年分布を広げていますね。
夏にはなかなか見れないけどこの時期は
時々目にします。
Commented by tyu-rinkazan at 2016-11-27 22:46
Shippoさん、
この時期にキボシカミキリは珍しいですね。
僕も先日キマダラカミキリの姿を見つけて
驚きました。
Commented by tyu-rinkazan at 2016-11-27 22:50
Clossianaさん
ナガサキアゲハの幼虫は初めて見ました。
大きいので驚きました。
確かに糸でがっちりと固定されていますね。
by tyu-rinkazan | 2016-11-05 19:14 | ▣ヤマトシジミ | Comments(6)