NATURE DIARY

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20170718 富士山の散歩道:ミドリヒメスギカミキリとチャイロヒメコブハナカミキリ


DIARY Vol.11 (749): #13, 2017 :

ミドリヒメスギカミキリという美しくて稀なカミキリの産地は極めて限られていて(栃木県の日光や長野県の一部)、これまで見たことはなかった。しかし、信州で偶然出会った方からこの虫が富士山にも棲息することを教えていただいた。自宅で調べてみると、昨年の「月間むし12月号」の短報特集号(550号, 64pp)に富士山での記録が載っていた。こりゃあ、カミキリ好きの虫林にはたまらないな。いてもたってもいられず、とにかく富士山に出かけてみることにした。


ミドリヒメスギカミキリ(緑姫杉天牛、学名:Callidium kuratai)

現地に到着してみると、そこは植林カラマツ、天然カラマツ、モミなどが混在する森。数年前に伐採されたときに設けられた林道のわきに大きな天然カラマツが見られた。ミドリヒメスギの食樹はカラマツだ。

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----天然カラマツの森
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(July-19-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF-M 28mm F3.5 IS STM)


ふとみると、カラマツの樹皮にカミキリムシの姿。
目的のミドリヒメスギカミキリに違いない。

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----樹幹のミドリヒメスギカミキリ
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(July-19-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF8-15mm F4L USM)


大きさや形はは普通種のヒメスギカミキリに似ているが、鞘翅は細かい凹凸があり緑色を帯びる。やはりどことなく只者ではない雰囲気を持っているな。
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----ミドリヒメスギカミキリ
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(July-19-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF-S60mm Macro F2.8 USM)


目の前の幹に来たので、さらにアップで撮影できました。
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----ミドリヒメスギカミキリ
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(July-19-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF-S60mm Macro F2.8 USM)



チャイロヒメコブハナカミキリ(茶色姫瘤花天牛、学名:Pseudosieversia japonica)

チャイロヒメコブハナカミキリもなかなか出会えないカミキリムシだ。このカミキリは花にも来るが、むしろ大きなカツラの幹のひこばえに来集するといわれている。やや薄暗い林の中の大きなカツラの木を見回ると、いつのまにか木漏れ日が当たる葉の上にひっそりと休むチャイロヒメコブハナを見つけた。

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----チャイロヒメコブハナカミキリ
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(July-19-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF-M 28mm F3.5 IS STM)



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----チャイロヒメコブハナカミキリ
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(July-19-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF-S60mm Macro F2.8 USM)



虫眼鏡ノート

これまで蝶の撮影をメインにしてきたが、やはり元カミキリ屋の虫林はカミキリの姿を見つけると胸がどきどきしてしまう。やはり三つ子の魂百までなのかな。カメラで小さなカミキリムシを拡大してしまうと大きさはわからなくなる。つまり、小さな虫をあえて小さく写す努力もしないとね。



Written by 虫林花山


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-07-28 22:24 | ■カミキリムシ | Comments(0)