20170826 晩夏の散歩道:カワラハンミョウを探して日本海の浜へ
2017年 09月 17日
▊DIARY Vol.11 (754): #18, 2017 ▊:
夏の終わり(8月下旬)に日本海の海岸を昆虫写真家の山口 進さんと訪れました。目的はカワラハンミョウというちょっと綺麗な甲虫の撮影です。ムムム---ハマベ(浜辺)なのにカワラ? ----と思われるかもしれませんが、このハンミョウは河原以外に海岸にも棲息しているのです(むしろ海岸の方の分布が広いかも)。近年はその数が減ってしまい、なかなかその姿を見ることができません。環境省のレッドデータブックの絶滅危惧II類(VU)に認定されています。
▊カワラハンミョウの浜
夏の終わりの浜辺は、歩く人も少なく、聞こえるのは打ち寄せる波と風の音のみ。
日差しはまだ勢いを失っておらず、遮るものも無い浜辺を歩くと汗が噴き出てくる。
----▶日本海の浜辺
---- (August-26-2017, Niigata, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)
▊アオスジアゲハの吸水
一頭のアオスジアゲハが海岸で吸水していた。
これまで何度かアゲハチョウの仲間が海水で吸水するのをみています。体の浸透圧を一定に保つために、塩分が多い海水を飲むことができない我々ホモサピエンスにとっては、海辺吸水シーンは違和感を覚えます。虫の浸透圧調節機構は、人間のものとはかなり違うのかもしれないな。
----▶アオスジアゲハの吸水
---- (August-26,12-2017, Niigata, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)
▊カワラハンミョウ
タオルで汗をぬぐいながら歩いていくと、突然、足元からハンミョウが飛び出した。
目的のカワラハンミョウだ。
数年前にこのハンミョウにあっているので、今回は冷静に観察できるのが嬉しい。
このハンミョウは白地に黒い紋があり、それが背景に溶け込む(カモフラージュ)。
それでなくても目があまりよくない僕は、目を離すと見失ってしまうくらいだ。
----▶カワラハンミョウ
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 8-15mm F4 USM, EF 100mm F2.8 IS USM)
このハンミョウの紋には個体差がある。
下の写真は黒い紋が少ない(白い部分が多い個体)。
----▶カワラハンミョウ
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)
----▶カワラハンミョウ交尾
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 8-15mm F4 USM, EF 100mm F2.8 IS USM)
▊エリザハンミョウ
----▶エリザハンミョウ交尾
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)
Written by 虫林花山
夏の終わり(8月下旬)に日本海の海岸を昆虫写真家の山口 進さんと訪れました。目的はカワラハンミョウというちょっと綺麗な甲虫の撮影です。ムムム---ハマベ(浜辺)なのにカワラ? ----と思われるかもしれませんが、このハンミョウは河原以外に海岸にも棲息しているのです(むしろ海岸の方の分布が広いかも)。近年はその数が減ってしまい、なかなかその姿を見ることができません。環境省のレッドデータブックの絶滅危惧II類(VU)に認定されています。
▊カワラハンミョウの浜
夏の終わりの浜辺は、歩く人も少なく、聞こえるのは打ち寄せる波と風の音のみ。
日差しはまだ勢いを失っておらず、遮るものも無い浜辺を歩くと汗が噴き出てくる。
---- (August-26-2017, Niigata, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)
▊アオスジアゲハの吸水
一頭のアオスジアゲハが海岸で吸水していた。
これまで何度かアゲハチョウの仲間が海水で吸水するのをみています。体の浸透圧を一定に保つために、塩分が多い海水を飲むことができない我々ホモサピエンスにとっては、海辺吸水シーンは違和感を覚えます。虫の浸透圧調節機構は、人間のものとはかなり違うのかもしれないな。
---- (August-26,12-2017, Niigata, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)
▊カワラハンミョウ
タオルで汗をぬぐいながら歩いていくと、突然、足元からハンミョウが飛び出した。
目的のカワラハンミョウだ。
数年前にこのハンミョウにあっているので、今回は冷静に観察できるのが嬉しい。
このハンミョウは白地に黒い紋があり、それが背景に溶け込む(カモフラージュ)。
それでなくても目があまりよくない僕は、目を離すと見失ってしまうくらいだ。
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 8-15mm F4 USM, EF 100mm F2.8 IS USM)
このハンミョウの紋には個体差がある。
下の写真は黒い紋が少ない(白い部分が多い個体)。
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 8-15mm F4 USM, EF 100mm F2.8 IS USM)
▊エリザハンミョウ
---- (August-26,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)
Written by 虫林花山
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by
Sippo5655 at 2017-09-23 21:26
アオスジの海辺での吸水
とても新鮮に目に映りました!!
何かこの子たちにとって必要な成分が
海水にも含まれているのでしょうか。
ほんと人間には塩分濃すぎますよね^^;
カワラハンミョウ、かっこいい~♪
以前見せて頂いた時も、感動でした☆
本当に河原の色合いに上手く擬態して、
これは見つけるの大変そう!!
エリザハンミョウというのもいるんですね!
模様がより繊細になった感じ・・・
あ、でも足は毛深いんだ(o^-^o)
とても新鮮に目に映りました!!
何かこの子たちにとって必要な成分が
海水にも含まれているのでしょうか。
ほんと人間には塩分濃すぎますよね^^;
カワラハンミョウ、かっこいい~♪
以前見せて頂いた時も、感動でした☆
本当に河原の色合いに上手く擬態して、
これは見つけるの大変そう!!
エリザハンミョウというのもいるんですね!
模様がより繊細になった感じ・・・
あ、でも足は毛深いんだ(o^-^o)
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今日は。
これが件のカワラハンミョウですか・・・
なんともシックな色づかい・・・でも脚にはハンミョウらしいメタリック彩色が施してあって、なんともオシャレな出で立ちの虫ですね。
斑紋変化が著しいのも面白いです。
エリザハンミョウの柄も相当かっこいいですね。私的にはこっちの方が好みかもしれません。
アオスジアゲハの吸水風景最高です !
これが件のカワラハンミョウですか・・・
なんともシックな色づかい・・・でも脚にはハンミョウらしいメタリック彩色が施してあって、なんともオシャレな出で立ちの虫ですね。
斑紋変化が著しいのも面白いです。
エリザハンミョウの柄も相当かっこいいですね。私的にはこっちの方が好みかもしれません。
アオスジアゲハの吸水風景最高です !
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by
himeoo27 at 2017-10-15 08:36
ハンミョウというと西表島に生息している(帰化した?)
大柄の「タイワンヤツボシハンミョウ」が個人的には大好
きです。
私もnaoggioさんと同じく 落ち着いた色合い&和風な模様
の「エリザハンミョウ」の方に1票を投じます。
大柄の「タイワンヤツボシハンミョウ」が個人的には大好
きです。
私もnaoggioさんと同じく 落ち着いた色合い&和風な模様
の「エリザハンミョウ」の方に1票を投じます。
Commented
at 2017-10-15 14:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tyu-rinkazan
| 2017-09-17 10:18
| ■甲虫
|
Comments(4)