NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

20061217 虫の目レンズ "魚露目8号 gyorome-8" test 2

朝起きたら素晴らしい天気だ。
かるく運動をして、NHKの連ドラ「芋たこなんきん」を見ながら、家族とともに朝食を済ませた。
そういえば、昨日は冬至だったので、これから日が長くなっていくのが楽しみだ。

この気温では厚着は必要ないので、フリースのみを羽織って、フランチャイズにしている甲府市内にある近場の散歩道"武田の杜"を訪れた。

**************************************************

先週、GR-Dでの虫の目レンズを試したが、今回はGX-8でgyoromeを試す事ができた。

レンズアダプターにgyoromeを直接装着するため、レンズアダプターにつけるアダプターの作製を、このレンズの販売元のフィット(Fit)社にお願いした。この会社代表のN氏は虫林の無理を快く聞き入れてくれて、すぐに作成し、数日後には虫林の元に送ってくれた。

この特注アダプターはフィルター状のプラスチックで作られており、径37mm用なので、GR-Dばかりでなく、口径が同じ37mmのGX-8のレンズアダプターにもgyoromeが直接装着できるのだ。すなわち。両レンズアダプターの口径が一緒というわけだ、gyoromeはレンズアダプターに直接付けたほうがすっきりすると思う。

虫の目レンズの場合は、被写体にかなり近づくので、被写体が影になってしまうことが多い。そのため、外部ストロボによる補助光が必要になるが、手持ちの外部ストロボ(Panasonic PE28S)にディフーザーを付けて、補助光として用いることにした。このライトセッティングで何とか光がまわるみたいだ。

後は実践あるのみ!



◆虫の目レンズ(gyrome8) を装着したGX8(左)、ストロボ(PanasonicPE28S)をさらに装着(右)◆
d0090322_15122785.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200 =



gyoromeはGR-Dよりもズーム機構のあるGX8に付けたほうが相性良さそうだ。
ただ、GX8のテレ側一杯(85mm)で撮影しても、まだ周辺がけられてしまう。そこで、デジタルズームでさらにX1.4ないしX1.6にするとうまく行くみたいだ。画質が少し損なわれていると思うがそれほど顕著ではない。

**************************************************

以下の写真はいずれもノートリミングである。

もう蝶の可能性はほとんど無いので、越冬中の昆虫を見るために、土の斜面を少し掘ってみた。すると出てきたのは、土の中で眠っていた大きなスズメバチだ。スズメバチは死んだように動かないが、指で持つと体温で蘇生してしまうかも知れないので怖くて持つことができない。スズメバチは大きな巣をつくるが、土の中で1頭ずつ越冬するとは知らなかった。



◆越冬中のスズメバチ◆
d0090322_19483593.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, shutter speed (1/7), F14, 補正(-1.7), ASA 64, Panasonic PE28S =



ただ寝ているだけでも怖いオオスズメバチだが、めったにゆっくりと顔など拝む事がないので、早速、GX-8にgyoromeをつけ、さらにストロボを装着して、スズメバチの大きな顔をアップで撮ってみた。こんな画像が撮影できるのは虫の目レンズの威力だろう。
しかし、スズメバチにこんな毛が生えていたとは思わなかった。
それにしてもやっぱり恐ろしい顔に見えるぞ------。



◆スズメバチの顔のアップ◆
d0090322_17342144.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, shutter speed (1/7), F14, 補正(-1.7), ASA 64, Panasonic PE28S =



枯葉を踏みしめながらさらに歩いていると、散策路の下の斜面に大きな赤松の倒木を見つけた。歩き難い斜面を何とか降りて、その倒木を近くで見てみた。昆虫の越冬にはあまり新しい木は不向きである、しかし古すぎても良くない。この木は古くも無く新しくも無くなかなか昆虫の越冬に良い木のように見えた。

早速、木の皮をめくってみるが、昆虫の姿が無い。首をかしげながら、根元に近い部分の樹皮を剥いで見ると、フレーク上になった木片の中にクロナガオサムシを見つけた。

クロナガオサムシは冬季には、土の中よりも朽木の中で発見することが多い。
多分、朽木中の水分がこのオサムシに適しているのだろうか。



◆フレーク状の木片の中に越冬していたクロナガオサムシ◆
d0090322_17343523.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/21sec, F14, 補正(-1.3), ASA 64, Panasonic PE28S =




◆クロナガオサムシ◆
d0090322_17345192.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/13sec, F14, 補正(-2.0), ASA 64, Panasonic PE28S =




樹皮の上にオサムシをおいて撮影していると、すぐに動き出してしまった。何とかクロナガオサムシの顔のアップを撮影できた。



◆クロナガオサムシの顔のアップ◆
d0090322_17351463.jpg
写真2= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/13sec, F14, 補正(-2.0), ASA 64, Panasonic PE28S =



遊歩道に戻ってまた道の脇の斜面を「オサ掘り」をすると、今度は赤銅色に輝くヒメオサムシが現れた。
眠っているところを起こしたのでご機嫌が悪いみたいだ(気のせいだと思うが------)。



◆赤銅色のヒメオサムシ◆
d0090322_17352824.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/32sec, F14, 補正(-1.3), ASA 64, Panasonic PE28S =




綺麗なオサムシなので、石の上まで運んで写真を撮った。
しかしすぐに動き出し、石から落ちて、また土に入り込もうとする。斜面を登っているところを斜め下からアップで撮影してみた。



◆ヒメオサムシ◆
d0090322_17354259.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/14sec, F14, 補正(-2.0), ASA 64, Panasonic PE28S =



林の中で見回してみると、太陽が木の間から輝いていた。そこでgyoromeの魚眼効果を期待して林を撮影した。



◆林◆
d0090322_173617.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/810sec, F8, 補正(-0.7), ASA 64 =




**************************************************
やはりGX-8の方がgyoromeとの相性は良いようである。手持ちの外付けのストロボも何とか連動して使用できるみたいなので良かった。gyoromeレンズの解像度をみると、思ったよりは良いようであるが、やはりかなり暗くなるので、シャッター速度が遅くなる。

Gyroromeレンズの超近接撮影は、普段見ることができない昆虫の表情まで見ることができる。うまく使えば面白い。しかし、クセがあるレンズなので、使いこなすにはトレーニングが必要だ。
Commented by ダンダラ at 2006-12-23 21:36 x
レンズアダプターにつけたGyroromeはなかなかすっきりしていていいですね。
写真も超近接撮影が出来て、十分楽しめそうですね。
クロナガオサムシの最初の写真くらいが私は好きです。
Commented by 虫林 at 2006-12-23 22:37 x
虫の目レンズの被写界深度と超近接が良かったのですが、超近接した場合のストロボ光の光の回り方などで、まだまだ不満がありますが。
また、写真を見ていただいてお分かりと思いますが、周辺部の解像度が問題になりそうです。
クロナガオサの最初の写真ぐらいがたしかに見やすいですよね。
Commented by 愛野緑 at 2006-12-24 00:05 x
入り口の写真が何だか分かりませんでした。
オオスズメバチの頭だとは!
お見事です。
Commented by たにつち at 2006-12-24 08:58 x
実験的な試み、すばらしいですね。
独特な画、その威力、これから楽しみにしております。
越冬ものを掘り起こす・・さすが、元オサ屋の本領発揮ですね。
Commented by maeda at 2006-12-24 09:01 x
オートで使えるところが魅力的です。
この便利さが一眼で出来ると言うことないのですが、私は取り組みを中断しています。なかなか難しいです。
Commented by chochoensis at 2006-12-24 10:09
虫林さん、「オオスズメバチ」の顔、怖そうですがこんなにきれいに撮れるのですか、驚きました。「クロナガオサムシ」を見て、こんなに被写界深度が深いとは思いませんでした、これは良いですね・・・。
Commented by 虫林 at 2006-12-24 12:17 x
愛野緑さん、
オオスズメバチの顔は、クヌギ林で目が合うとドキッとした経験があります。こうして拡大してみるとインパクトありますね。
でも、動いているスズメバチでこんな写真が撮れたらいいのですが---。
Commented by 虫林 at 2006-12-24 12:21 x
たにつちさん、
独特の世界が気軽に見ることが出来ると嬉しくなりますね。
小生は元オサ屋というわけではありませんが、オサムシは
綺麗な種類も多く(アイヌキンオサなど)、好きです。
冬季のオサ掘りは何度も経験がありますので、良さそうな
斜面は認知できます。蝶のいない冬の慰みですかね。
Commented by 虫林 at 2006-12-24 12:28 x
maedaさん、
一眼での「虫の目レンズ」は、レンズを組み合わせなければならず、
オートでの撮影はかなり工夫が必要かと思われますが、うまく行くといいですね、期待しています。
gyoromeはレンズとアダプターをあわせても、1万円ちょっとですので、GX8本体さえ持っていれば、気軽に楽しむ事が出来ますよ。
むしろ、補助光の工夫(ストロボの選択など)を今考えています。
Commented by 虫林 at 2006-12-24 12:36 x
chochoensisさん、
このレンズは、小さな甲虫の写真を綺麗に撮影するという目的で購入しました。ごらんのように弱いストロボをたいても、あまり不自然な写真にならないので期待できるかも知れません。また、蝶であれば、卵や幼虫の撮影に良いかもしれませんね。まだまだテスト段階ですので、冬の間に少し工夫してみたいと思っています。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2006-12-24 16:14
昆虫のアップ写真凄い迫力ですね。来年は蝶の顔の超アップも宜しくです。
Commented by thecla at 2006-12-24 16:38 x
えっ、gyoromrはそんなに安いのですか。
これは入手したくなってしまいました。もう少し使用レポートを拝見させてください。
Commented by 虫林 at 2006-12-24 17:12 x
ノゾピーさん、
コメント有難うございます。
超アップの写真は超接近しますので、蝶が許してくれれば撮影できますが、トライしてみたいと思います。
Commented by 虫林 at 2006-12-24 17:16 x
theclaさん、
レンズ単体だと確か6千数百円だったと思います。
これに特注でGX8のレンズアダプターにgyoromeをつける特注のアダプターが約4千円くらいだと思います。
このようなレンズは、使用目的を明確にするのが良いかもしれませんね。
Commented by kenken at 2006-12-24 20:18 x
gyoromeの装着レポート、興味深々ですわ~
やはり装着すると暗くなる分、手ぶれの勝負になるのかな。
しかし、面白い絵ですねぇ。
それと、虫林さんもオサ掘りするんだぁ~
私ね、もともとはオサ虫屋だったんですよ。その証拠に↓(笑)
http://blogs.dion.ne.jp/melitaea/archives/2547688.html
Commented by 虫林 at 2006-12-24 21:33 x
kenkenさん、
gyoromeはレンズは小さいですので、暗くなります。そこで、ストロボによる補助光は必須でしょう。
ブログの記事を拝見しました。kenkenさんは昔オサ屋だったのですね。私はオサ屋というほどでもありませんが、カミキリムシを中心にした甲虫屋でしたので冬のオサ掘りは好きでしたね。東北でマークオサを掘り出したときは興奮しましたよ。
今でも、北海道のアイヌキンオサの写真は蝶と同じくらい撮りたいです。
Commented by fanseab at 2006-12-24 23:51
GX-8装着で、完成の域に達したようで、素晴らしい画像が今後の活躍を予感させます。是非、ゼフの越冬卵等の作例をアップしてください。楽しみにしています。
Commented by 虫林 at 2006-12-25 07:30 x
fanseabさん、
まだまだ完成の域だ何ていえませんよ。
やはり、前回の日記でfanseabさんがご指摘されているストロボの光のコントロールがまだ満足できる域ではないからです。
越冬卵はこの虫の目レンズを購入した目的の一つですので、是非とも撮影しようとおもっています。
Commented by KAZ at 2006-12-26 23:10 x
面白いですね、虫の目レンズ、色々遊べそうですね。
木の幹に食い込んだ越冬卵などには最高ですね。
また何か撮れたら見せてください。
楽しみにしています。
Commented by 虫林 at 2006-12-26 23:56 x
KAZさん、
コメントありがとうございます。
このレンズは、小さな甲虫の写真や蝶の幼虫、卵を撮影するために購入しテストしています。
越冬卵にもいつか試してみたいと思っています。
by tyu-rinkazan | 2006-12-23 17:37 | ■撮影機材ほか | Comments(20)