NATURE DIARY

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20070217 オバアサンとセツブンソウ (山梨県市川三郷町)

本日の天気予報は、午前中が晴れ、午後から曇り後雨だ。
先週はフィールドに夕方少ししか出ていないので、今週こそは----------。
虫林の経験では、こういう過度の気合が入っているときはろくなことが無いのだ。

起床後、いつもの週末のように、家族でNHKの連ドラ 「芋たこなんきん」 を見ながら食事をした後、自宅から車で15分ほどの富士川河川敷に出陣した。今日の目的は、モンキチョウとキチョウ、出来たらキタテハ、アカタテハ、もしかしたら新成虫のベニシジミだ。
まあ、これぐらい広げておけば、どれかにあたるだろう。

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河川敷に到着して、モンキチョウのポイントに向かった。
モンキチョウはどこにでもいる蝶ではあるが、ここには特別に多い場所があるのだ。

--------ところが、気温が低いためなのだろうか、蝶の姿を一向に見ることができない。
冬枯れた河川敷を1時間ほども散歩してみたが、やはり見つけることができなかった。
ウーム、やはり甘かったのだ。

しょうがないのでスイバの葉でベニシジミの幼虫でも見つけて格好をつけようと思った。
ふとスイバの葉をみると、ナナホシテントウムシが乗っていた。
これぞ「地獄に仏」、「闇夜の提灯」、「冬の河原にテントウムシ」なのだ。
早速、gyoromeで撮影した。
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。。スイバの葉上のナナホシテントウ (山梨県甲府市, 2007-Feb-17)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

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。。スイバの葉上のナナホシテントウ (山梨県甲府市, 2007-Feb-17)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

さらに、梅の花が咲いていたので、これもgyoromeでついでに撮影してみた。
なかなか面白い写真になる。
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。。梅の花 (山梨県甲府市, 2007-Feb-17)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

11時に用があるので、自宅に帰る。
午前中は2時間ほど散歩できたので、よしとしよう。

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用事が終わったのが午後3時であった。
曇って少し暗いが、市川三郷町のセツブンソウを見に行くことにした。
セツブンソウは早春、旧暦の節分の頃に咲く花で、いわゆるスプリングエフェメラルの一つである。
どこにでもある花ではなく、石灰岩地に生え、山梨県ではここ以外に発生地を知らない。
セツブンソウは民家の裏の林で群生している。
例年だと、2月20日ころが見ごろのようであるが、今年は季節の進みが速いため、花の時期としてはすでに末期になっていた。
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。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f8.0, 1/125, -0.7, ASA400

花弁は通常、5片であるが、良く観察してみると、6片のものが混ざっている。
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。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K100D, Pentax 10-17mm Fisheye, f5.6, 1/45, -0.5, ASA200

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。。。。。。。。。。。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。。。。。。。。。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f8.0, 1/125, -0.7, ASA400

ちなみに、セツブンソウで白い花弁に見えるのは本当の花弁ではなくガクなのだ。
すると花びらはどれかというと、黄色いオシベのように見えるのが花弁という事になる。
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。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f7.0, 1/125, -0.7, ASA400

セツブンソウの群落の中に白花を1本見つけた。
葉が通常のセツブンソウとは異なり、緑で、花もいわゆる素心というのだろうか、色がない。
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。。セツブンソウの白花(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f8.0, 1/125, -0.7, ASA400

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ここのセツブンソウは民家に住むオバアサンが一生懸命に守っている。
虫林はセツブンソウを見に来て、このオバアサンとお話をするのをすごく楽しみにしていた。
うちの家内もそのオバアサンが好きだ。
以前にはここにくると必ず会えたのだが、昨年訪れた時にはオバアサンと会えなかった。

今日もその顔が見えない。
どうしたのだろう。
少し心配になって聞いてみたところ、案の定、数年前にお亡くなりになったそうだ。
<合掌>

現在はオバアサンの娘さんが花たちを守っている。
親子(母娘)2代にわたり、この愛らしいセツブンソウを守るのだ----------。
素晴らしいことではないか。

陰ながら応援したいと思っている。

Commented by mtana2 at 2007-02-17 22:31 x
季節がどんどん先行していますね。
こちらでも、アカガエルの産卵が20日近く早く終わっていました。
Commented by miyagi at 2007-02-17 23:01 x
虫林さん☆蝶に会えなくて残念でしたね。テントウムシは虫林さんに感謝されて、とても誇らしげに見えます。アングルのせいかアルマジロのような・・獣っぽく見えます(^^;
「セツブンソウを守り続ける母と娘」・・・美しい花物語ですね。
Commented by thecla at 2007-02-17 23:13 x
今日はちょっと寒かったので、私もチョウの姿を見ることが出来ませんでした。
「親子2代で守るセツブンソウ」素敵ですね。
Commented by banyan10 at 2007-02-17 23:17
山梨のセツブンソウは聞いたことありましたが、詳しい場所は知りませんでした。
立派な群落のようですね。後をついでしっかり守ってもらいたいです。
そろそろ栃木も咲いていると思うので、天気の良い日に行ってみるつもりです。
Commented by chochoensis at 2007-02-18 07:47
虫林さん、「セツブンソウ」の保護物語すばらしいですね・・・おばあちゃんとその娘が守るセツブンソウが何時までも咲き続けますように・・・。
自宅近くでは、秩父に群落があって家内と数年前に行きましたが、行ってみたくなりました・・・gyoromeのナナホシテントウ、立体感があって素晴らしい。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 08:03 x
mtanaさん、
コメント有難うございます。
よく言われていますが、今年の季節は速いですね。
セツブンソウもこの時期ですでに花期末期になっているのには驚きました。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 08:46 x
miyagiさん、
今年は季節が駆け足で進んでいるとはいえ、こちらではさすがにまだ蝶は早いみたいでした。
テントウムシはいつもはフーンなのですが、今回は本当に感謝です。
撮影しながら、約15分ほどは遊んでいました。gyoromeで横から撮影すると、いつもは動きを表現できないこの虫が、なにか生き生きとして見えるので私も意外でした。アルマジロは良いたとえですね。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 08:52 x
theclaさん、
ちょっと期待を膨らませすぎたようで、やはり少し冷え込むと蝶は出てこないようですね。とわいえ、まだ見ていませんが----。
でも、花や鳥、他の虫が慰めてくれました。
オバアサンはかなり厳しい方で、花を見る人が不心得な行動をするとよくしかりつけていましたが、娘さんもとてもやさしい感じの人でした。この花は山梨県でもここしかありませんから、頑張って欲しいと思っています。
Commented by fanseab at 2007-02-18 09:29
オバアサンの話、しんみりとしますね。
いろいろな角度から写しこまれたセツブンソウ、将にスプリングエフェメラルの趣です。Fisheyeの作例があるので、gyoromeの作例も拝見したくなりました。河原を超深度で写しこんだベニシジミ幼虫のgyorome画像もリクエストしたくなりました(^^)
Commented by 虫林 at 2007-02-18 09:37 x
banyanさん、
セツブンソウは大きな群落ですが、範囲はそれほど広くありません。
今回は花弁の数の違いや白花を見つけてよかったです。
栃木の群落もいつか見てみたいと思っています。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 10:03 x
chochoensisさん、
セツブンソウの花は貴重ですし、この花を守るこの親子もとても価値あると思います。
秩父に群落があるのですね。私は他の地域でのこの花を見たことが無いので、いつか見てみたいです。
テントウムシの写真をお褒めいただき、有難うございます。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 10:06 x
fanseabさん、
コメント有難うございます。
そうですね、リクエストにお答えしたいですね。
もともとgyoromeは蝶の卵、幼虫、小さな甲虫の写真に導入したのですが、花の写真でも面白い効果が期待できるみたいです。
でも、画質がね~。
Commented by kasya5 at 2007-02-18 14:27
セツブンソウ、可憐で儚げな花ですね。
何時かは見たい憧れの花の一つです。
花守を娘さんが引き継いだのなら荒らされる事は無さそうですね(^^)
Commented by maeda at 2007-02-18 18:33 x
Gyoromeの被写体が多くてうらやましいです。
こちらではまだまだ卵くらいしか見あたりません。
もう1月半くらいは雪を我慢せねばならないようです。
温泉、食ネタがもつかどうか。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 18:39 x
Mamoさん、
セツブンソウは本当に小さくて可愛い花です。
花がほとんど咲いていないこの時期に満開のこの花をみると
やっと春がきたことを実感できますね。
いつか実に来て下さい。
Commented by 虫林 at 2007-02-18 18:44 x
maedaさん、
そちらではしばらくは雪の中ですね。
でも、冬が厳しければ厳しいほど春の喜びも大きいものだと思います。
そして、春の美しさも格別なものでしょう。
はやく1眼gyoromeで撮影した昆虫の写真を見たいです。
Commented by セツブンソウ at 2007-02-19 08:21 x
セツブンソウが綺麗ですね。
山梨でも少ないのですか。
千葉からは埼玉や栃木まで出かけないと見られません。
先日、近場の公園に植えられたものを撮影してきました。
そろそろ春が動き出しましたね。
Commented by KAZ at 2007-02-19 08:22 x
すみません、KAZでした。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 21:44 x
Kazさん、
セツブンソウの群落はブログで紹介した場所だけなのです。
非常に貴重な花のようです。
この花が咲くと、春の訪れが急にやってくるみたいですので、
わくわくしますね。
Commented by 愛野緑 at 2007-02-20 19:01 x
実物のセツブンソウを見たことありませんが、白いのが花びらではないとは考えてもいませんでした。ガックり・・・?。
がくの裏側から撮られた写真素敵ですね!
Commented by 虫林 at 2007-02-20 19:21 x
愛野緑さん、
セツブンソウが属するキンポウゲ科の植物は、花弁がなく、ガク片が花のようにみえるものが多いのです。例えば、よく見るニリンソウ、イチリンソウ、キクザキイチゲ、シナノキンバイなども皆、花弁ではなくガク片なのです。---面白いですね。
ガクの裏からの写真は地面にはいつくばって撮影したもので、他人からみたらさぞやみっともない格好だったと思います。でも、お褒めいただき、その苦労が報われました。
ありがとうございました。
Commented by bjynp at 2011-02-05 12:06
虫林さん、こんにちは
昨年、虫林さんのサイトでこのセツブンソウを拝見し、あれ、ちょっと違うと感じました。愛知や滋賀で見られるセツブンソウは、まさに葉っぱが緑色なんです。なので、今年はぜひ観察/撮影に行きたいと考えています。来週では遅いでしょうか?
アッキーマッキー
Commented by 虫林 at 2011-02-06 21:00 x
アッキーマッキーさん、
ここのセツブンソウは来週でもまだ早いかもしれません。20日前後であれば、間違いないと思います。緑色の個体は誰かに盗られてしまったみたいです。困ったものです。
by tyu-rinkazan | 2007-02-17 21:04 | ■野花 | Comments(23)