NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

20070218 オオミドリシジミ越冬卵 (山梨県甲府市)

昨夜からの雨も午前中にはあがり、薄日も差してきた。
ウーム、この天気と気温では越冬蝶は期待できないし、そうだ雑木林に行ってみることにしよう。
目的はまだ発見していないオオミドリシジミの越冬卵をさがすことだ。
ブログ仲間の記事では、オオミドリシジミの越冬卵は簡単に見つかるようだが、虫林は意外に苦戦してきた。

本日の散歩道となる雑木林は甲府市内のはずれにあり、赤松やコナラ、クヌギなどの樹木が混在する2次林である。近くには民家もあり、林の周りには畑が広がっている。
オオミドリシジミが好みそうなシチュエーションなのだ。

雨上がりで地面や下草がまだ濡れており、あまり気持ちが良い状態とはいえないが、メタボリックシンドロームの虫林としては食後の運動のつもりで散歩してみた。
d0090322_21315351.jpg
。。コナラ、クヌギを主体とする雑木林(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh GR-D, ASA100


林の中に入り、越冬卵を探して始めてまもなく、細いヒコバエの枝の分岐部にその宝物を見つけた。
----------オオミドリシジミの越冬卵に違いない。
苦節数週間(たいしたこと無いか)、やっと君に会えた。
d0090322_21321652.jpg
。。オオミドリシジミの越冬卵が産み付けられていた細いヒコバエ (山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA400


早速、ヒコバエの枝を曲げて片手で持ちながら、8X8=64コンビで越冬卵を撮影した。
液晶で拡大してみると、間違いなくゼフの越冬卵である。
d0090322_21323230.jpg
。。オオミドリシジミの越冬卵(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100


1個見つけるとその後は簡単に見つかるものだ。
結局、1時間ほどの間に8個ほどの越冬卵を見つけることが出来た。いずれもヒコバエの細い枝の分岐部に産み付けられていた。

オオミドリシジミの越冬卵は、越冬卵探し難易度ランキングではかなり易しいほうに属すると思う。今まで見つけることが出来なかったのは、山の中の立派な林を探したからだ。オオミドリシジミはもっと庶民的な蝶のようである。

**************************************************

ゼフの越冬卵を探しているときに、細い枝に小型の甲虫がしがみついているのに気がついた。みるとゾウムシのようだ(新開孝さんの「昆虫ある記」で良く似たゾウムシを見つけた、どうやらカシアシナガゾウムシのようである)。
ゾウムシでも成虫越冬するものがあるのだ!-----虫林はいままでゾウムシの越冬態についての知識が無かったので、このゾウムシを見たときにとても驚いた。

調べてみると、通常は幼虫越冬であるが、ゾウムシの中には成虫越冬するものがあるみたいだ。例えば、よく見るオジロアシナガゾウムシやオトシブミも成虫越冬するようだし、クスアナアキゾウムシやクリシギゾウムシ、モジャモジャツチイロゾウムシなど色々なゾウムシが成虫越冬する。
いずれにしも、とてもよいものを発見したと思い気分よく帰宅した。


日光があたるように、片手で枝を曲げながらゾウムシ君を撮影したので、しばらくすると枝にしがみついていたゾウムシ君が動き出してしまった。動きは予想外に速かった。
d0090322_2132493.jpg
。。カシアシナガゾウムシ(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100


gyoromeで拡大してみると、このゾウムシの鞘羽の穴や前胸の点刻が極めて明瞭に観察することができる。まるで6-7mmの小さな昆虫とは思えない雰囲気である。

ところで、枝にしがみついている足が4本しか見えないが、後ろ足はたたんでいるのだろうか?
残念ながら、陰になってしまっている!うーむ------。
d0090322_2133015.jpg
。。ホソアナアキゾウムシ(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

**************************************************

fanseabさんのブログ「探蝶逍遥記」で、河川敷の工事の記事が載せられていたが、虫林の自宅の裏(歩いて1分)にある川でも現在、工事が進行中である。虫林がここに居を構えたのは、この河川敷を散歩できるということが大きな要因の一つであった。しかし、河川の整備という目的で、どんどんと河川敷が綺麗になってしまい、それとともに花や昆虫達が少なくなってしまう。そもそも、この河川敷の工事を誰が計画したのか?市民が希望したのかね?
少なくとも、虫林は反対だ!
d0090322_21331389.jpg
。。河原の工事(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh GR-D, ASA100
Commented by banyan10 at 2007-02-18 23:06
オオミドリの卵、間違いなさそうですね。おめでとうございます。
一度、どういう場所にあるか分かると見つけやすいはずなのですが、僕の方は今年は駄目でした。(^^;
ゾウムシは1cmもない昆虫をこれくらいに撮影できるといいですね。金属のリングのような脚でしっかり枝を抱えているのが印象的です。
河川敷の整備は本当に必要以上にやって欲しくないです。
Commented by ダンダラ at 2007-02-18 23:38 x
オオミドリの越冬卵、撮影おめでとうございます。
越冬卵は探す技術さえきちんとしていると、天候に関係なく楽しめるのが良いですね。
もっとも雨の日や雪の日は出かける意欲がなくなりますけど。
河川敷の工事は本当に腹が立ちますね。しかもこれだけ徹底していると、後はモンキチョウやキタテハくらいしか楽しめそうもないですね。
Commented by ノゾピー at 2007-02-19 00:22 x
上手にゼフ卵見つけられるものなんですね。意外と樹の低いところにいるとは。ゾウムシもユーモラスで可愛いです。越冬種もいるとは知りませんでした。やはりこちらも河川敷の工事で蝶のすみかがまた減ってしまいますね。何とかならないものかなあ?
Commented by papilabo at 2007-02-19 00:30
わ、わ、わ…すごいゾウムシですね。見事な脚といい、鼻(?)といい、迫力満点です♪
河川敷って、過剰な迄に整備されてしまう傾向があり、残念に思います。蝶や花や鳥、そして魚だって迷惑。それに人間だって癒されない。
↓セツブンソウは黄色いのが花弁なのですね。さっそく私のblogに書き足さなくては。
梅の色がとても素敵な色です。
Commented by maeda at 2007-02-19 06:08 x
オオミドリ発見、おめでとうございます。
採卵は最初が見つかると後は簡単に見つかることが多いですね。
友人曰く、「蝶の気持ちが分かる」かどうかだそうです。
虫の目はすばらしいです。
河川敷整備は治水という名目の無駄使いではないでしょうか?
Commented by 虫林 at 2007-02-19 06:52 x
banyanさん、
お蔭様でやっとオオミドリの越冬卵を見つけることができました。
良かったです。
ここはなんてことは無い雑木林ですが、やはりこういう場所に多いみたいです。
虫の目は小さな甲虫には面白いです。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 07:00 x
ダンダラさん、
越冬卵はあまり天候に左右されないので、宝探しのつもりで出かけています。見つけたときはとても嬉しいです。
裏の河川敷の工事は本当に残念です。
もう少し自然保護を配慮した工事ができないものですかね。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 07:06 x
ノゾピーさん、
ゼフ卵探しは今までしたことが無かったのですが、やってみるとなかなか面白いものです。低い場所のものは楽ですね。
以前に100ミリマクロとクローズアップでどうかという質問を受けましたが、三脚とストロボで結構いけるみたいでした。
河川敷はもっとも変化の大きいところですね。甲府市内のミヤマシジミのポイントが心配です。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 07:10 x
papilaboさん、
おはようございます。
ゾウムシが越冬するなんて、初めてみました。
調べてみると、数は少ないのですが、越冬する種もあるみたいですね。
この個体も7mmほどの大きさですが、拡大するとイメージが変わって
面白いです。
河川敷の工事は住民には全く知らされず、行政側で勝手にやっています。悔しいですね。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 07:13 x
maedaさん、
お蔭様でやっとオオミドリシジミの越冬卵を発見する事ができました。
maedaさんのブログの記事を読んで、もっと簡単に見つかるかと思いましたが、意外と苦労してしまいました。
でも、苦労した後だけに見つかると嬉しいものなんですね。
早く、「蝶の気持ちがわかる」ようになりたいものです。
Commented by 蝶遊斎 at 2007-02-19 10:34 x
河川敷の工事のほとんどが予算の消化を図っているだけです。予算を残したら来年が減らされると言うお役所の都合だけ。ほんとうは残ったら褒められるはずなのに。自分の財布ではないからこんなことをする。自分のお金が余ったら小躍りして喜ぶはずなのに人の金(税金)だから感覚が麻痺している証拠だ。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 21:41 x
蝶遊斎さん、
ようこそいらっしゃいました。
仰るとおりで、この時期にバタバタ始めるのは、予算の収支を合わせるためかも知れませんね。道路工事も同じことでしょうね。
それにしても、もう少し環境のことを考えてやらないと後で後悔する事になるのは必至です。
Commented by chochoensis at 2007-02-19 21:54
虫林さん、「オオミドリシジミ」卵の発見、おめでとうございます。綺麗に撮影されていますね、さすがです。それと、「ホソアナアキゾウムシ」超接近撮影素晴らしいですね・・・こんなに綺麗なんだ!ほかの甲虫の登場が待ち遠しいです!素敵な画像ありがとう。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 22:13 x
chochoensisさん、
お褒めいただき、恐縮します。
オオミドリシジミの越冬卵、やっと撮影できました。
皆さんのブログでの情報やご教示のおかげです。
ホソアナアキゾウムシはジッとしていてくれるので、撮影は楽でした。
虫の目レンズ効果が良く出ていて良かったと思っています。
他の甲虫も早く撮影してみたいです。
Commented by fanseab at 2007-02-19 22:26
オオミドリの越冬卵はもう少し湿った環境下で見つかるかと思いましたが、お写真を拝見すると、尾根筋で比較的乾燥したポイントのようですね。ゾウムシ、しかし何で小鳥に見つかりやすい枝の分岐で越冬するんでしょうね?不思議です。
河川敷、これは小生が紹介した工事よりも大規模ですね。本当に情けなくなります。
Commented by 虫林 at 2007-02-19 22:47 x
fanseabさん、
オオミドリの雑木林は尾根筋ではなく、川の横で、周囲には畑が囲んでいます。林の中は少し湿った環境かもしれません。写真は林の入り口付近で少し開けた場所です。
ゾウムシの場所についての慧眼、恐れ入ります。ゾウムシは写真では目だった場所に見えますが、これは枝を少し片手で引っ張って日光を当てているためです。実際には良く見ないとなかなか発見できないところでした。日の光に頼らないで撮影できれば最高なのですが-----なかなか(汗)。
河川敷の工事はごらんのような状態でして、小生も嘆いています。
Commented by thecla at 2007-02-19 23:27 x
オオミドリ越冬卵撮影おめでとうございます。
多摩丘陵あたりでは、北向きの沢(さわというよりは地形のしわ)のヒコばえというイメージなのですが、山梨でも同じような感じなのですね。
もう何年もゼフ越冬卵を探していませんが、久々に探したくなりました。
といっても結局しないのですが(^^;
Commented by 虫林 at 2007-02-19 23:35 x
theclaさん、
有難うございます。
意外と発見までにてこずりましたが、見つけると次々と見つかるものですね。theclaさんならすぐに見つかると思いますので、試して見られたら良いと思います。
でも、もうすぐ成蝶の季節ですね。
楽しみです。
Commented by 愛野緑 at 2007-02-20 19:17 x
オオミドリ卵発見おめでとうございます。
な~んだ、こんなとこについてるんだ、とわかれば後は簡単でしたでしょ。
河川敷に橋脚でも作って居るみたいですね。
なにをしているのかしら??
Commented by 虫林 at 2007-02-20 19:29 x
愛野緑さん、
オオミドリシジミの越冬卵は、愛野緑さんのブログの日記も参考にして、一生懸命捜しました。今まで中々見つからなかったのですから、不思議だなと思っていたのです。人家に程近い林で、オオミドリの越冬卵を見つけたときは嬉しかったです。ありがとうございました。
見つけてみると、おっしゃるとおりで、あっけないものなのですね。

河川敷の工事は何をやっているのか小生もわかりません。
わかることは、小生の散歩道を破壊していることですね。
Commented by Noreen05 at 2007-02-21 00:16
オオミドリシジミ越冬卵見つけられて良かったですね~♪
探していてもなかなか見付からない物が見付かった時は嬉しさは倍増しますね。
私はオオミドリは簡単に見付かったのですが、オナガが見付からず先日やっと自分で見付けたオナガを撮影出来ました。最高に嬉しかったです(笑)。(宿題は自分でやリ遂げた方が・・・)
Commented by 虫林 at 2007-02-21 00:25 x
Noreenさん、
有難うございます。
やっとオオミドリシジミの越冬卵を見つけることができましたよ。
嬉しかったので、林の中でニコニコしていたと思います。
知らない人が見たら不気味にみえるでしょうね。
Commented by kenken at 2007-02-22 23:34 x
オオミドリ、やりましたね。1度見つけると簡単に続けて発見できるものです。やはり川の横でしたか。オオミドリ卵のあるところは、たいてい耳を澄ませば水の音がするというのが私のイメージです。
gyoromeなかなかのもんです。最後にゾウムシは雰囲気がうまく出ていますね。私も過去にこんな越冬ゾウムシを何回か見ています。
Commented by 虫林 at 2007-02-23 08:04 x
kenkenさん、
オオミドリはたまたま寄って見た近くの林で何とか見つけることができて、嬉しく思っています。そうですか、やはり川の傍のイメージなのですね。
ゾウムシは日記では見たことがないと書いてしまいましたが、小生も良く考えると何回かあったように思います。そういえば、晩秋にオジロアシナガゾウムシをクズの葉上でよく見ますね。
Commented by 霧島緑 at 2007-02-24 09:48 x
大変遅くなったコメントで申し訳ありませんが、オオミドリの越冬卵発見おめでとうございます。
一度に8卵というのも驚きです。今冬だけでゼフの越冬卵探しのコツと産卵箇所のイメージなどを掴みましたね。素晴らしいです。
河川敷の整備が進んでしまうのは寂しいことですね。水害の原因のもとは開発行為など人間の様々営みが引き起こしているのでしょうが、少しでも自然に配慮した整備を期待したいものですね。
Commented by mtana2 at 2007-02-24 14:57 x
ゾウムシは不思議な形の虫なので、目にするとカメラを向けてしまいます。このゾウムシはまだ見たことがないと思います。
河川工事には困ったものです。マイフィールドでもスーパー堤防だかなんだか知りませんが堤防の嵩上げをやっています。それもいつ終わるのかダラダラ(としか見えない)とやっています。本当に必要なのかといつも思います。ああいうのを見ると精神衛生上もよろしくないですね~。
Commented by 虫林 at 2007-02-24 20:43 x
霧島緑さん、
いえいえ、コメント有難うございます。
オオミドリの越冬卵は何とかみつけることができました。
そこでは一枝に3個付いたものがあったので、合計8個になりました。
次はウラゴマダラやウラクロといったウラウラブラザースに挑戦してみたいですね。
河川敷工事は本当に自然を残した配慮が必要ですよね。
Commented by 虫林 at 2007-02-24 20:49 x
mtanaさん、
ゾウムシって面白いですよね。
昆虫に限らず鳥も、干潟の問題や河川敷の問題は本当に致命的な打撃を受けますね。鳥の場合は識者がサンクチュアリをつくって保護しましたが、もう少し、その概念を広げて欲しいです。
by tyu-rinkazan | 2007-02-18 21:38 | ▣オオミドリシジミ | Comments(28)