NATURE DIARY

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20070505 トラフシジミ開翅 (山梨県甲府市)

本日はこどもの日、端午の節句
風薫る五月、青空をバックに悠々と泳ぐ鯉のぼり

端午の節句は、我が家では昔ほど大きなイベントではなくなってしまい、少し寂しく感じるが、今でも兜や鯉のぼりをみると、嬉しい気分になるものである。

近年、こどもの日に「鯉のぼり」をあげる家庭が非常に少なくなってきたということを聞いた。甲府でも、鯉のぼりは多く見ることはできない。まあ、鯉のぼりはスペース的に困難でも、兜くらいは飾って、家族で「ちまき」や柏餅を食べながら、健康を祈りたいものだ。
-----こんな古い考えの人間は、今やレッドデータブックの絶滅危惧種IA類に属するに違いない。

今日は天気が良いが、午後から家内に付き合うことになっているので、遠くに遠征するわけには行かない。そこで、午前中だけではあるが、甲府市郊外の里山を訪れ、散歩することにした。
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。。新緑に覆われた里山 

。。。The mountain covered by a mantle of fresh green
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)

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この時期、ヤマブキの花が満開で、ツツジも咲き始めている。良い季節だ。
風薫る五月そのものである。

歩き始めて10分もすると、額に汗がにじんでくる。
まだ朝の9時過ぎなのに気温は結構高そうだ。

道路脇のイタドリの上でイタドリハムシを見つけた。どこでも普通に見ることができるドコデモハムシだが、良く見るとかなり大きくて立派な虫だ。虫の目レンズには良い対象かも知れない。
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。。虫の目像;イタドリハムシ Gallerucida bifasciata

。。。 Insect-eye image of Gallerucida bifasciata resting on the leaf.
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


林の中でオツネントンボを見かけた。
見難いので一生懸命目を凝らせて見ていたら、上部の枝に静止した。

オツネントンボがシルエットになり、なかなかおもしろい構図になりそうな気がして写真を撮影してみた。バックのボケが思いのほか、にじんで綺麗に撮れた。
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。。。。。。。。。。オツネントンボ Sympecna paedisca のシルエット

。。。。。。。。。。。 Silhouette of Sympecna paedisca
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, SIgma 70-300mm, ASA400
。。。。。。。。。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


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眼下の沢に張り出した枝の周りで、チラチラとすごいスピードで飛翔するシジミチョウを見つけた。飛んでいると青っぽい色がフラッシュのように点滅する。
ウーム、コツバメかな。

しばらくすると、枝に静止した。
トラフシジミだ-----今年は既に長坂でよい写真をゲットしているので、贅沢だが、あまり食指が動かないのだ。でも春型は紋がはっきりしていて綺麗だ。
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。。トラフシジミ春型 Rapala arata (Japanese Flash)

。。。 The Japanese Flash perching on the leaf
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


通りすぎようとした時に、チョウは翅をスリスリしだし、少しだけ開いたのだ。おっと、これは------。カメラを構えて、その次に期待しながら、しばらく待った。すると、虫林の思いが通じたのだろうか、とうとう翅を開いてくれたではないか!

トラフシジミはなかなか開翅しない蝶で、このように翅を開くのは珍しいと思う。
♂のテリ張りだ。

しかし、開翅した翅表をみると期待したほどの輝きは無く、そこには暗い青色が広がっている。以前に北海道でトラフシジミの開翅を見たときには、その輝きと美しさに目を奪われたものだが、今日の開翅をみるとその感激はない。上から見下ろすことが良くないのだろう。
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。。開翅したトラフシジミ Rapala arata (Japanese Flash)

。。。 The Japanese Flash perching, with the wings open, on the leaf
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


しばらく、このトラフシジミ♂のテリ張りを見ていたが、他のチョウを見つけてスクランブル発進宜しく飛んだ。この蝶の飛翔は素晴らしく速く、目で追うのがやっとだ。撃退した後にまた同じ場所に戻るかと思ったら、下に流れがある別な場所に静止した。

70-300mmの望遠ズームの300mmで、そのチョウを見たとき、息を呑んだ。
下の流れの輝きが丸い円光になってとても美しいのだ。千載一遇のチャンスとばかりシャッターを押したら、無常にもチョウは飛び立ってしまった。
がっかりしたが、あとで画像をチェックすると、なんと飛翔写真になっていたのである。
うーむ、何というかラッキーそのものの写真だが----きれいだ。

少しピンが甘く、レタッチして掲載する。
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。。飛翔するトラフシジミ Rapala arata (Japanese Flash)

。。。The Japanese Flash flying in the background of river
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)

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道路脇をツマキチョウが飛んできた。この蝶は飛翔が遅く、ゆっくりと観察できるので良いが、なかなか静止しないのだ。そこで、飛翔写真のお出ましとなるわけである。

一応、使えそうな写真もあったので、トリミングして掲載することにした。
d0090322_2018466.jpg
。。飛翔:ツマキチョウ♂ Anthocaris scolymus (The Yellow Tip)

。。。 Flying the Yellow Tip
。。。. Pentax K100D, Pentax D-FA 10-17m FISHEYE, ASA 200
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


コミスジも出てきてくれた。
春一番に出てくるコミスジは、やや小型で、黒と白のコントラストが強く綺麗だ。
早速、広角で撮影してみた。
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。。。。。。。。。。コミスジチョウ Neptis sappho intermedia (The Common Sailer)

。。。。。。。。。。。 Wide angle-view of Common Sailer resting on the leaf
。。。。。。。。。。。.Ricoh Caplio GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


コナラの葉を何気なく見ていたら、大型のゾウムシを見つけた。
前肢が長いので、アシナガゾウムシの仲間らしい。
図鑑で調べたら、ホホジロアシナガゾウムシという名前であることがわかった。
そういえば、頭部側面が白くなっているのでぴったりの名前だ。

甲虫というと被写界深度が深いコンデジか広角レンズを使用したくなるが、望遠で周りをぼかしてもなかなか良い写真になるみたいだ。

この虫をみていると<ゾウムシ>という名前がぴったりくるような気がする。いかがですかな?
d0090322_20205894.jpg
。。象によく似た虫:ホホジロアシナガゾウムシ Mecysolabus erro

。。。 Mecysolabus erro resting on the leaf
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


さらに近くの葉で、アシナガオトシブミを見つけた。
この種もこの時期比較的よく見る甲虫だが、綺麗なので撮影していまうことが多い。
d0090322_20211881.jpg
。。アシナガオトシブミ Phialodes rufipennis

。。。 Phialodes rufipennis resting on the leaf
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


この時期、林の中を歩くとトラガが飛び出す。
トラガは昼間に飛ぶ蛾で、結構綺麗な色と紋様を持っていると思う。
なかなか素早く、またやっと静止しても敏感ですぐ飛んでしまうので、写真を撮影するのは結構苦労する。今回は簡単に撮影できてしまい、拍子抜けだった。
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。。トラガ Chelonomorpha japonica

。。。 Chelonomorpha japonica resting on the branch
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)

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5月の連休もこれで終了。

ゴールデンウィーク前半は所用で岩手県盛岡市を訪れ、みちのくのヒメギフを撮影。
後半は、信州開田高原のチャマダラセセリの撮影に初めて成功。
まあ、それ以外は遠出もしないで、自宅近くの里山を徘徊して、ゆっくりと楽しんだ。

それなりに面白いゴールデンウィークだったと思う。
Commented by maeda at 2007-05-06 21:02 x
トラフの開翅はまだ見たことがありません。
こちらではそう頻回に見る蝶ではありませんし、年一度の発生です。
Commented by fanseab at 2007-05-06 21:18
トラフの場合でも斜め前方から見込むとよく輝くように思います。
それにしても300mmでの飛翔。背景の円形ボケが息を呑むように
綺麗です。
一枚目のイタドリハムシは体長10cmもある甲虫のような錯覚を受けますね。一頃のクワガタブームの頃でしたら人気の出るペットになりそうな(^^)
Commented by cactuss at 2007-05-06 23:31
トラフの飛翔はうまくとらえられていますね。
この写真から絞りがほぼ円形だとわかりますね。
トラフの夏型の開翅を斜め前方から撮ったことがありますが、輝くようなブルーでとてもきれいでした。
Commented by chochoensis at 2007-05-07 08:59 x
虫林さん、「トラフシジミ」開翅写真きれいですね・・・私としては更に「イタドリハムシ」・「ホオジロアシナガゾウムシ」・「アシナガオトシブミ」が羨ましいです・・・。これから色んな甲虫が出て来ると思いますので、出来たら=同定=をお願いしたいです・・・宜しくお願いします。
Commented by 虫林 at 2007-05-07 21:11 x
maedaさん、
北海道では年1回の発生で、五月の後半からになるのでしょうか?
以前に北海道を訪れた時にフキの葉で開翅した個体を見たことがあります。幸運をお祈りします。
Commented by 虫林 at 2007-05-07 21:15 x
fanseabさん、
バックに水の反射があると、驚くほどの効果があるのがよく
わかりました。これから少しバックに注意して撮影してみたい
と思っています。
イタドリハムシのような普通種でも、虫の目でうまく撮影できる
となかなかの迫力が出てきますね。
Commented by 虫林 at 2007-05-07 21:17 x
cactussさん、
トラフの開翅は見る角度によって、素晴らしく輝いてみえる
と思います。今回は少し残念でした。
円形ボケは300mmで撮影すると大きく写っておもしろいです。
Commented by 虫林 at 2007-05-07 21:19 x
chochoensisさん、
これからは色々な甲虫が撮影できて、シーズンインです。
目移りして困ってしまいます。
色々な甲虫を見せていただければ幸いです。
Commented by KAZ at 2007-05-08 22:17 x
こんばんは。
トラフの開翅はまだ撮った事がありません、羨ましいですね。
飛翔の方も大きな玉ボケが沢山できて、メルヘンチックで素敵です。
夏型をまだ撮っていないので、今年は夏型を撮りたいです。
Commented by 愛野緑 at 2007-05-08 23:04 x
この一週間ほどなんとなく忙しくて、ご無沙汰しました。
その間に各地で成果を上げられたようですね。おめでとうございました。
ヒメギフやトラフの飛翔は素晴らしいですね。
Commented by 虫林 at 2007-05-09 06:49 x
KAZさん、
おはようございます。
トラフはどういうわけか、あまり翅を開いてくれません。
唯一、オスのテリ張りのときだけ、チャンスがあるみたいです。
背景に、流れを持ってくると、光が円光になるのがわかりました。
この効果をこれからも少し意識して利用してみたいなとおもって
います。
夏型の撮影、うまく行くと良いですね。
Commented by 虫林 at 2007-05-09 06:53 x
愛野緑さん、
コメント有難うございます。
このゴールデンウィークは白馬にも行こうとおもっていたのですが、
行きそびれてしまい残念です。皆さんの白馬ギフの素晴らしい写真
を楽しませていただいていました。
ヒメギフといい、トラフといい、飛翔写真の良いものは全くの偶然の
産物で、何となく嬉しいやら恥ずかしいやら、そんな気分です。
Commented by banyan10 at 2007-05-09 08:37
トラフの開翅は何度か撮影しているのですが、僕もあまり綺麗に輝いているのが撮れていません。今までは個体差と思っていましたが、角度なのですね。今度は可能なら位置を変えて見てみるようにします。
各種の甲虫もいいですね。今年はまだあまり出会えていません。
Commented by miyagi at 2007-05-10 13:48 x
虫林さん☆蝶や虫たちが贅沢にみられるシーズンになったようですね。
イタドリハムシは貫禄があります。甲冑をつけた武者が眼下の様子を眺めているみたい(^^;
トラフの飛翔はファンタスティックな画面がいいですね。ゾウムシはホントに象に見えます。命名由来を説明するのにピッタシの画像!
Commented by 虫林 at 2007-05-10 17:12 x
banyanさん、
トラフシジミは翅を開いたので、最も翅の輝きが強い場所を探すために、
色々移動しながら撮影したのですが、↑の写真がせいぜいでした。
やはり、もう少し横から見ないと綺麗な輝きが得られないみたいです。
次回に期待したいと思います。
Commented by 虫林 at 2007-05-10 17:16 x
miyagiさん、
イタドリハムシは何気なく虫の目レンズで撮影したのですが、おっしゃる
とおりなかなか重量感のある像が得られて驚いています。
トラフの写真で、バックの水の反射がこんな風に見えるとは、ファインダ
ーを覗くまでわかりませんでした。面白いものですね。
ゾウムシが象らしいと感じたの初めてです。確かに象虫でした。
by tyu-rinkazan | 2007-05-06 20:30 | ▣トラフシジミ | Comments(16)