NATURE DIARY

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20071013 晩秋の虫散歩(山梨県)

朝、窓を開けると天気は良いが少し寒い。
本日は甲斐駒で初冠雪を記録した。

土曜日の朝はいつものように、家族でNHKの連ドラ 「チリトテチン」 を見る。
今日はB子が家を出て大阪に向かう場面だった、--------泣けた。
♪あ~あ~誰にも故郷がある~、ふ~るさとがあ~る♪
ウーム、私と家内の涙もろさは、年のせいなのか?

近場(自宅から車で10分)の河原にミヤマシジミのメスを見に行ってみよう。

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§河原のミヤマシジミ§

甲府市に接した河原のミヤマシジミは、虫林はこの1箇所しか知らない。
ここは今年、河川敷整備が入ったが、ミヤマシジミは健在だった。しかし、相変わらず、発生している場所の面積は非常に狭いので注意しなければならない。

河原に到着すると、早速、メスのミヤマシジミが数箇所で飛び出した。
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。。ミヤマシジミ♀の飛翔

。。。Flying feature of a female of the Argyrognomon Blue
。。。 Pentax K100D, Sigma 18-50mm, ASA 800、Trimming
。。。(2007-October-13, Kai-shi, Yamanashi)


メスは一般的に飛翔が遅く、直線的に飛ぶので、飛翔写真が撮影しやすい。
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。。ミヤマシジミ♀の飛翔

。。。Flying feature of a female of the Argyrognomon Blue
。。。 Pentax K100D, Sigma 18-50mm, ASA 800、Trimming
。。。(2007-October-13, Kai-shi, Yamanashi)


ミヤマシジミのメスは、翅表に青色鱗がのることがあるが、晩秋ではその出現率が高い。
まだ時期的に少し早いのだろうか、翅表の青色鱗の発達はそれほど顕著ではないようだ。しかし、体のほうにはかなり翅表に青色鱗がのっているのがわかる。
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。。ミヤマシジミ♀:翅表にうっすらと青色鱗がのる

。。。A female of the Argyrognomon Blue with the wings opened
。。。 Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kai-shi, Yamanashi)

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。。ミヤマシジミ♀

。。。A female of the Argyrognomon Blue with the wings opened
。。。 Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kai-shi, Yamanashi)


さすがにオスのミヤマは少なくなってしまった。
でも、2頭ほど見ることができ、その内の1頭は比較的綺麗である。
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。。ミヤマシジミ♂

。。。A male of the Argyrognomon Blue with the wings opened
。。。 Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kai-shi, Yamanashi)

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§秋の森散歩§

ミヤマシジミの河原を歩いていて、あまり天気が良いので、山側の方にも行ってみることにした。林道に到着すると、少し標高が高いせいだろうか、秋が濃い。

五木ひろしの「ふるさと」を口ずさみながら、歩いていくと、綺麗な赤い実を見つけた。
どうやらヒョウタンボクのようだが、自信はない。
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。。ヒョウタンボク?の実

。。。A female of the Argyrognomon Blue with the wings opened
。。。 Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kofu-shi, Yamanashi)

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。。ヒョウタンボク?の実

。。。A female of the Argyrognomon Blue with the wings opened
。。。 Ricoh GR-D, WT-1, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kofu-shi, Yamanashi)


林の下草で、ツチハンミョウの仲間を見つけた。
時々見かけるヒメツチハンミョウとは異なり、首(前胸部)が太く、全体の雰囲気も違う。
メノコツチハンミョウらしい。

ツチハンミョウは体液にカンタリジンという毒物をもっている。ちなみにカンタリジンは致死量30mgの毒物(蛋白脱リン酸化酵素阻害剤)で、以前は薬物として用いられたらしい。ツチハンミョウは手で触れたときに、分泌液が皮膚につくと、水疱性皮膚炎を起こし、水ぶくれになるので要注意。

ハナバチ類の巣に寄生して育つ。
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。。メノコツチハンミョウ

。。。A male of Meloe menoko
。。。 Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kofu-shi, Yamanashi)

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。。メノコツチハンミョウ

。。。A male of Meloe menoko
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kofu-shi, Yamanashi)


虫の目像も撮影してみた。暗くて少し手振れしているので、いつもなら没だが、格好が面白いので掲載する。触角の途中が膨らんでいるので、この虫は♂である。


ASA感度を上げて撮影したいところだが、GX-8に限らずコンデジは、ASA感度を上げると画質が荒れてしまうので、上げることが出来ない。
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。。。。。。。。。メノコツチハンミョウ

。。。。。。。。。。A male of Meloe menoko
。。。。。。。。。。 Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-October-13, Kofu-shi, Yamanashi)


枯葉で、コブヤハズカミキリ類を探していたら、ジュウジナガカメムシの集団を見つけた。
そろそろ集まって越冬準備しているのだろう。
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。。ジュウジナガカメムシ

。。。Lygaeus cruciger
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-October-13, Kofu-shi, Yamanashi)

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フィールドは秋もかなり深まり、少し寒さも増して、寂しい季節になってきた。でも、そんな季節だからこそ、ゆっくりと周りを見回しながら歩くことができるのだろう。。
Commented by ここっとさん at 2007-10-14 06:49 x
ツチハンミョウ、図鑑でみたことはありますが、珍しい昆虫なのでしょうか?なんだかすごく不思議な体のつくりですよね。どういう進化のいたずらでこうなったんでしょうか・・・。気になります。
Commented by nomusan at 2007-10-14 07:42 x
ミヤマシジミはこの時期でもまだまだ見れるのですね。夏の蝶というイメージを持っていたので、驚いてます。
 流石に秋めいて来ましたね。
Commented by banyan10 at 2007-10-14 16:40
ミヤマシジミもそろそろ見納めでしょうか。
飛翔写真は見事です。
メノコツチハンミョウは見たことありません。虫の目は面白い絵ですね。
Commented by KAZ at 2007-10-14 17:19 x
いよいよ今年のシーズンも終わりが近づきましたね。
私も先週秋風に揺れるススキを見ながらしみじみとして帰ってきました。
栃木でもミヤマシジミが最盛期でしたが、シルビアは飛び古した夏型ばかりでした。
これからの季節は、自宅付近のムラサキシジミやムラサキツバメが綺麗な季節、ひたすら日向ぼっこの蝶を探す日々が始まります。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-10-14 19:20
甲虫類もなかなか造詣がお深いようですね。ツチハンミョウ、名前は聞いたことありますが未観察種です。カンタリジン恐いですね。何でも触ってしまう私、出会うと酷い目にあいそうです。飛翔写真かなり腕を磨かれているようで羨ましいです。
Commented by 虫林 at 2007-10-14 20:38 x
ここっとさん、
春に出現するヒメツチハンミョウは、山道をあるくと良く見ます。しかし、晩秋に発生するメノコツチハンミョウは僕ははじめて見ました。
ヒメハンミョウは本当に変な形ですよね。ハンミョウという名前が付いていますが、ハンミョウとはまったく別の虫です。進化の過程は分かりませんが、日本のツチハンミョウは地味で、飛べませんが、今年、中国の内モンゴル地区の草原に沢山いたツチハンミョウの仲間は、カラフルで、また飛んでいました。
Commented by 虫林 at 2007-10-14 20:41 x
nomusanさん、
山梨では、ミヤマシジミは結構遅くまで観察できますね。大体10月いっぱいはメスであれば可能でしょう。また、気温が下がると、メスの翅表にもっと青鱗が乗ってくるのが楽しみです。
Commented by 虫林 at 2007-10-14 20:43 x
banyanさん、
多分、10月いっぱいくらいで、ミヤマ、クロツ、シルビアはシーズンが終わりますね。寂しくなります。
メノコツチハンミョウは晩秋に発生するもので、小生も初めてでした。
Commented by 虫林 at 2007-10-14 20:47 x
KAZさん、
ミヤマシジミはメスが多くなる季節ですので、生態観察には良い時期になりました。今週は見に行きませんでしたが、シルビアやクロツもそろそろ終わりかな?ムラシもムラツも山梨ではそう簡単に見ることができない蝶です。冬はそちらが羨ましいです。
Commented by 虫林 at 2007-10-14 20:52 x
nozomuさん、
ツチハンミョウは、早春に見るヒメツチハンミョウが個体数が多いです。
メノコは晩春に出現しますが、僕は見るのが初めてでした。
ツチハンミョウは、関節から黄色い液を分泌し、これに毒があります。また、虫体の体液にも毒がありますので、素手では触らない方がよいですよ。この虫に近縁なマメハンミョウも同様の毒を持っているみたいですね。
飛翔写真をお褒めいただき、有難うございます。
Commented by ぴくぱ at 2007-10-14 23:46 x
まだミヤマシジミがいるんですね。先週、曇り空の中、駄目元で大峠に行ってきましたが、キベリはおろか、蝶一匹出会えませんでした。シーズン終了を感じます。
Commented by 虫林 at 2007-10-15 19:54 x
ぴくぱ さん、
こちらでは、ミヤマシジミ、クロツバメ、シルビアもちろんヤマトも、10月いっぱいは何とか見ることができるみたいです。
タテハはキタテハとツマグロヒョウモン以外はすでに厳しくなってしまいました。さびしい限りです。
Commented by ダンダラ at 2007-10-16 10:51 x
日曜日はミヤマの河原におじゃましました。
個体数は少なめでしたが、それぞれ比較的新鮮な雌雄を撮影することが出来ました。
飛翔写真はお見事ですね。決して直線的で簡単というわけではないと思います。
Commented by 虫林 at 2007-10-16 13:29 x
ダンダラさん、
ここは川原を散歩していて偶然に見つけた場所で、発生場所としてはとても狭いのですが、自宅からすごく近いことと、周りの環境が写真撮影にとても良いので(絵になる環境)、僕は大切にしています。河川敷整備後、発生地が狭くなり、個体数も減ってしまいましたので少し心配しています。僕も晩秋型メスの綺麗な個体を見つけたいと思います。
飛翔写真をお褒めいただきありがとうございました。
Commented by maeda at 2007-10-18 19:54 x
やっとパソコンの再インストールなど落ち着いて、皆さんのブログを旅できるようになりました。
久々に訪ねてみると、ミヤマシジミのすばらしい飛翔が出ていますね。
直線的の飛ぶとはいっても、飛翔はそれなりに難しいです。
蝶のいないこちらにはうらやましいです。
Commented by 虫林 at 2007-10-19 08:53 x
maedaさん、
パソコンの再インストール、ご苦労様です。
今(金曜日)、札幌にいますが、北海道はやはり少し肌寒いですね。
でも、この寒さも気持ちが良いです。
コメント、ありがとうございました。
by tyu-rinkazan | 2007-10-13 23:06 | ▣ミヤマシジミ | Comments(16)