NATURE DIARY

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20080103 明野散歩:虹色の甲虫 ニジゴミムシダマシ(山梨県)

お正月のテレビ番組は、お笑い芸人のドタバタが多い。お正月なのに、お仕事ご苦労さんと思っていたら、売れっ子のタレントは、同時に複数の番組に出演している。どうやら、番組のほとんどは録画放映のようだ。まったく、テレビ局も安易に視聴率を獲ることばかり考えないでほしい。
----文句があるのなら見なければ良いのだが。

まあ、虫林の本音は、お正月にはとにかく「寅さんシリーズ」が見たいのだ。
日本のお正月は寅さんだろ!
今年は寅さんはやらんのかい?
----とそんな愚痴をこぼしながら、ゴロゴロとしていたら、早くも正月休みの最終日になってしまった。

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正月休み最終日も天気が良い。今日は午前中だけでも外にでよう!
よし、先ずは甲府市北部の丘(武田の杜)の上に行って富士山を見てみよう。ここは、甲府市街を一望でき、冬の時期には富士山が綺麗に見えるのだ。

武田の杜から甲府市内を望むと、気温が低いために朝靄が町を覆って、少し幻想的な雰囲気を帯びている。富士と御坂の山々の青いシルエットが美しいじゃないか。

それにしても、オリンパスのカメラで空を撮影すると、空が鮮やかなに写るような気がする。巷で「オリンパスブルー」といわれているのはそのためだろうとかと変に納得してしまった。
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霞みかかる甲府の街と富士山

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In the morning, I visited top of the hill to see a lanscape of Mt. Fuji. I was impressed by beautiful Hazy view of Kofu-city in the backround of blue silhouette of Misaka-yama and Fuji-san.
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Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, E-14, ASA 100

(2008-January-3, Yamanashi)


1日の内でも、富士山は色々と表情を変える。
この写真は上の写真を撮影してから2時間後のものだが、綺麗な雲が富士山を飾っていた。広角レンズで雲を強調して撮影した。
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。。。。冬の雲(絹雲)と富士山

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。。。。After 2 hrs, I took some photos of Mt. Fuji with cirrus.
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。。。。 Olympus E-3, Zuiko 8mm FISHEYE, E-14, ASA 100

。。。。(2008-January-3, Yamanashi)

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今日は南下して、県南の昆虫をみようと思ったが、レイジーな虫林は途中で日和ってしまい、自宅から車で20分ほどの距離にある、明野の雑木林に行くことにした。この時期なので、特にお目当ての昆虫がいるわけではなく、葉を落とした明るい雑木林をただ散歩するのが目的だ。

陽の当たる南斜面を、枯葉を踏みしめながらゆっくりとあるいていたら、木の幹にフユシャクの仲間を見つけた。フユシャクは通常夜行性の蛾であるが、唯一昼行性のフユシャクはクロスジフユエダシャクだ。冬枯れた林で、けなげに生きている昆虫は貴重である。

今日は気温が低く、飛ぶ気配もないので、ゆっくりと広角レンズで撮影できた。いつも思うことだが、広角レンズで昆虫を撮影するときは、被写体をどのくらいの大きさにするかが問題だ。基本的にはできるだけ寄ればよいかと思うが、必ずしもそうではない。

最終的には、センスの問題だと思うが、このセンスというものに自信が無い。
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クロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria

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A winter moth, Pachyerannis obliquaria, resting on the trunk.
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Olympus E-3, Zuiko 8mm FISHEYE, E-14, ASA 100

(2008-January-3, Yamanashi)


ただ歩き回っても無駄なので、越冬している甲虫を探すことにした。
先ずは、暖かい斜面で、落ち葉をめくってみた。
落ち葉が一枚、二枚、三枚-------------。
何にも出てこない。
ウーム、何だかこれでは「番町皿屋敷」みたいだ。堪え性の無い虫林はすぐにギブアップした。

林の縁で見つけたやや古い切り株の根元を少しだけ崩して見たら、ニジゴミムシダマシの越冬集団を見つけた。--------これは嬉しい。

ニジゴミムシダマシは撮影して見たいと思っていた美しい甲虫のひとつだ。
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ナガニジゴミムシダマシHemicara zigzaga

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A wintering colony of beetle, Hemicara zigzag, found under the bark of scrag.
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Olympus E-3, Zuiko 8mm FISHEYE, E-14, ASA 100

(2008-January-3, Yamanashi)


図鑑でみると、ニジゴミムシダマシの仲間は数種類があり、今回見たものは、その中で最も大きいナガニジゴミムシダマシだ。体長は1cmほどもあり、なかなか立派だ。

樹皮下で寝ていたところを起されて迷惑そうであったが(当たり前だよね)、しばらくすると動き出し、横の樹皮下にもぐりこんでいった。
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ナガニジゴミムシダマシHemicara zigzaga

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A wintering colony of beetle, Hemicara zigzag, found under the bark of scrag.
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Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, E-14, Gyorome, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2008-January-3, Yamanashi)


ナガニジゴミムシダマシは鞘翅表に4箇所の油膜状に虹彩をあらわす美しい甲虫だ、

ニジイロの甲虫では、ニューギニアに棲息するニジイロクワガタが有名で、世界で最も美しいクワガタといわれている。日本では、ニジゴミムシダマシの仲間以外に、ニジツヤゴモクムシ、ニジムネコガシラハネカクシなど、体にニジ色をまとった昆虫がいる。
この虹模様は何を意味するのだろうか。

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ナガニジゴミムシダマシHemicara zigzaga

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A wintering colony of beetle, Hemicara zigzag, found under the bark of scrag.
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Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, E-14, Gyorome, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2008-January-3, Yamanashi)


ナガニジゴミムシダマシは、決して稀な甲虫ではないだろう。実際、虫林も過去にこのムシに出会った経験がある。しかしながら、昆虫写真を撮影するようになってからは、これが初めてなのだ。
d0090322_2349084.jpg
ナガニジゴミムシダマシHemicara zigzaga

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A wintering colony of beetle, Hemicara zigzag, found under the bark of scrag.
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Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, E-14, Gyorome, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2008-January-3, Yamanashi)

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§Epilogue§

チョウの写真を撮影することは、さすがに難しい季節になってしまったので、これからの2ヶ月が、踏ん張り所である(別に踏ん張らなくとも一向によいのだが)。

実は虫林はバードウォッチャーでもあるのだが、鳥に関しては双眼鏡で見るだけで、あまり積極的に撮影したりはしないのだ。デジタルカメラは望遠に強いので(特にオリンパスは実質倍率2倍になる)、鳥の撮影には有利になっているので、心が動くが-----。

まあ、この時期には外に出ないで、鬱々とホームページの整備か他の事に精を出すのもよいと思うのだが、天気が良いとすぐに散歩に出てしまうのだ。これは、「パブロフの犬」みたいに、天気が良い→散歩という行動連鎖がすでに条件反射になってしまっているのかもしれない。

このところ、小さな甲虫の撮影には、Gyoromeレンズはすでにレギュラーになってしまった感がある。一眼で使用できるのがわかると、コンデジで使用する機会がめっきりと減ってしまった。コンデジのGyorome imageも捨てがたいが、これからは、やはり一眼での使用が主体になって行くだろうと思う。
Commented by kmkurobe at 2008-01-04 21:02
うーん素晴らしい。広角の雲の広がりがすばらしい描写ですね。
E-3おそるべし・・・・・
元甲虫屋としてはGyoromeは導入したくなりますね。
やはりこのアングルは欲しいですね・・・・・・
Commented by banyan10 at 2008-01-04 21:37
精力的に活動していますね。
このゴミムシダマシはその御褒美なのでしょうが、どういうところに虫がいるか分かっていないと探せませんね。
本当に綺麗な虹色ですね。
僕はスポーツ観戦が好きなので、正月は学生スポーツを中心に楽しんでいます。(^^;
Commented by tomo_nsr250sp at 2008-01-04 22:00
 あけましておめでとうございます。
 ニジゴミムシダマシは、以前一度だけ見つけたことがあります。やはり、冬の朽ち木のあたりだったように記憶しています。Gyoromeの写真いいですね。周りの環境が写り込んでいる写真は、新鮮な感覚です。
 ところで、Gyorome+LVでの撮影の際、モニターの明るさを最大にすると以前書かれていましたが、LVブーストという機能は使われていますか。ライブビュー撮影中に液晶モニタを明るくして被写体を確認しやすくすることができる機能です。光量が少ない場合は白黒になりますが、試してみてはいかがですか。
Commented by chochoensis at 2008-01-05 09:12
虫林さん、これは、綺麗ですね・・・「ナガニジゴミムシダマシ」と言うのですか!これは見てみたいですが、埼玉の平地では無理なのでしょうか???是非、見てみたいです・・・。1センチなら私のデジカメでも撮れるかもしれませんね・・・。↓の「トゲアリ」の写真きれいに撮影されていますね・・・羨ましい・・・見てみたいです。
Commented by Celastrina at 2008-01-05 09:14 x
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
富士山、ほんとうにきれいな山ですね。
初めて見たときの驚きは忘れられません。
それにしても、雪のない冬がうらやましい・・・・・・
Commented by KAZ at 2008-01-05 10:26 x
お正月三が日連続アップ、意欲的ですね、私はお正月はいつもさぼり気味になってしまいます。
お正月に相応しい綺麗な富士とオリンパスブルーの青い空、目に沁みますね~。
先日のオサ堀に続いてきょうは朽木崩し、私にとっては懐かしい虫たちが続々登場で楽しく見させていただいています。
ナガニジゴミムシダマシやキマワリも、学生の頃朽木を崩すとよく出てきてくれたお友達でしたよ。

Commented by spatica at 2008-01-05 12:42 x
ナガニジゴミダマの虹色光沢が美しく撮影されていて魅力大爆発ですね。gyoromeならあまり絞らなくても被写界深度が深いのでこうした撮影に向いているのでしょうか?
Commented by 虫林 at 2008-01-05 15:38 x
kmkurobeさん、
有難うございます。
ちょうど絹雲が富士山から放射状に出ていたので、広角で撮影しました。かなり雲が強調されてうまく行ったと思います。
Gyoromeは小さな甲虫や幼虫にはとてもよいと思います。今年ははレギュラーで活躍しようです。
Commented by 虫林 at 2008-01-05 15:41 x
banyanさん、
ニジゴミムシダマシは以前にも見たことがあって、いつか撮影してみたいと思っていました。幸いにして見つけることができて嬉しかったです。
このムシのニジ色は、自然光での撮影でははっきりせず、ストロボ光での撮影で綺麗に出ました。
正月は仰るようにスポーツ番組もかなり楽しめますね。
Commented by 虫林 at 2008-01-05 15:47 x
tomoさん、
さすがE-1,E-3の内容を良くご存知ですね。コメントをみてから、LVブーストをオンにして、本日、Gyorome撮影を試してみました。露出補正を最大のー5にしてもモニターでは被写体が問題なく見れて、だいぶ楽になりました。
貴重な情報を教えてくださり、真に有難うございました。
Commented by 虫林 at 2008-01-05 15:54 x
chochoensisさん、
両種とも埼玉にもいるかと思いますが、いざ探すとなるとこういうものってなかなか見つからないものですよね。
トゲアリは次の日にもっと撮影しようと思い、アリがいた木(杉)を訪れたのですが、残念ながら消えていました。多分、木の中に入ってしまったのかもしれません。ナガニジゴミムシダマシのいる切り株は今でもありますので、もしこちらに来られるようなことがありましたら、いつでもご案内できますよ。いつでもどうぞ
Commented by 虫林 at 2008-01-05 16:01 x
Celastrina さん、
明けましておめでとうございます。
富士山はみるととても美しいと思います。麓の青木ヶ原や本栖高原あたりは昆虫も面白いのですが、登山すると上部は植物相は貧弱でがっかりします。僕は弘前の津軽富士(岩木山)や白神山地に憧れています。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
Commented by 虫林 at 2008-01-05 16:06 x
KAZさん、
有難うございます。
お正月は、健康のために数時間ほど散歩に出てしまい。そのため、ブログも書いてしまいました。散歩に出たときには、ムシの顔を拝みたくて、昔取った杵柄で、朽木やがけを少し崩しています。
宝探しみたいですね。
Commented by 虫林 at 2008-01-05 16:12 x
spaticaさん、
デジ一にGyoromeをつけると、さすがにここまでの拡大ですと被写界深度が浅くなりますので、かなり絞っています。F20-30で、露出補正もマイナス2から3くらい、ストロボもたいています。
Gyoromeは被写体に接するまで寄れますので、こうした撮影には向いていると思います。でもSpaticaさんはキャノンの超接写マクロレンズをお持ちですから、そちらのほうが解像度は良いと思いますよ。
Commented by thecla at 2008-01-06 19:44 x
正月らしい富士の絵が素晴らしい青で表現されていて素敵です。
正月、2日、3日は嫁の実家でボーっと箱根駅伝を見ながら呑んだくれるというのが恒例です。
Commented by 虫林 at 2008-01-07 00:00 x
theclaさん、
有難うございます。
富士山は被写体としては良いのですが、登る気がしません。
箱根駅伝やその他のスポーツは、お正月の恒例で良いですね。
小生も堪能しました。
by tyu-rinkazan | 2008-01-03 23:49 | ■甲虫 | Comments(16)