NATURE DIARY

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20080211 近所の河川敷散歩:ウラギンシジミの越冬態 (山梨県)

Nature Diary #0149

Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: February 11th (Monday)
Weather: Cloudy


連休の最終日。

朝、ゆっくり起きて、河川敷を散歩しながら先週見つけたウラギンシジミを見にいった。
そこは自宅から歩いて10分ほどの小さな公園だ。探し始めてまもなく、同じ部位(カシの木の西側の枝の葉裏)にその蝶を見つけた。

関東では、ウラギンシジミはほとんどが冬を越すことができずに死んでしまい、春まで生き残るのはごく少数らしい。甲府市内でもここ数日は寒さが厳しく、安否を気にしていたのだ。--よかった。

越冬するウラギンシジミはほとんどがメスで、オスは非常に少ない。多分、メスの方が寒さに耐性があるのだろう。なにしろ、この蝶の場合、越冬した個体は春に産卵するだけなので、♂が越冬する必要がないともいえるのだが-------。

持参したピンセットを翅の間に差し込んで、そっと翅表をのぞいて見たところ、白い紋が見えた。
ウーム---------やはりこの個体もメスだった。

Re-visited a small park to see a winter passing “Uraginshijimi (Angled Sunbeam)” which I found a week ago. At the park, I found out it under the oak leaf immediately and got relief. According to the book for Japanese butterfly, most winter passing Angled Sunbeams are female and can be difficult to survive winter in Kanto district. I took some photos using a so-called “Insect-eye lens”, Gyrome-8.
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カシの葉裏で越冬しているウラギンシジミ♀ Curetis acuta, Angled Sunbeam

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Olympus E-3, ZD50mmMacro + EC14 + Gyorome8, F29, EV-2.7, ASA 400, , Buit-in-flash
(2008-Feburuary-11th, Kofu-shi, Yamanashi)


面白いことに、ウラギンシジミの越冬姿勢は必ず葉裏で葉先に頭をむけている。昨年末から観察した個体は10頭以上になるが、例外なく、葉裏、葉先のパターンをとっていた。一方、ムラサキシジミやムラサキツバメは、これと対照的で、葉表で葉奥(葉柄の方)に頭を向けていることが多い。

葉裏で越冬する方が、鳥などの天敵に発見される可能性が低くなるのが道理であるが、風に揺れる葉から落ちないためには、しっかりと足を葉裏に付着・固定する必要がある。

そういう目で、ウラギンシジミの足をみると----------------とにかく太い。
全体重を支えながら、葉裏で一冬過ごすのだから、これくらい逞しくて当然である。中足と後足でしっかりと葉に固定し、前足はたたまれている。

足の裏には吸盤でもあるのだろうか?
まるで、スパイダーマンのようだ。---------疑問はどんどん広がってしまう。

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越冬しているウラギンシジミ Curetis acuta

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Omaezaki lighthouse
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Olympus E-3, ZD50mmMacro + EC14 + Gyorome8, F32, 1/160, EV-5.0, ASA 400, Buit-in-flash
(2008-Feburuary-11th, Kofu-shi, Yamanashi)

知れば知るほど、ウラギンシジミはけったいな蝶である。

聞くところによると、ウラギンシジミはシジミチョウではなくて、タテハチョウの仲間だという噂もあるらしい。そういわれてみれば、この蝶の形態や行動はタテハチョウのようにも見えてくるから不思議だ。-------ウーム、もしかしてタテハチョウかも?

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天気が良いので、ぶらぶらと近くの林を散歩した
いつも何気なく見ているものでも、マクロレンズで切り取ってみると、意外に美しいものだ。

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梅の花

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Plum flower
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/500, EV-0.7 ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

d0090322_22204857.jpg
逆光の葉の模様

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Pattern of backlit leaf
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/400, EV-0.7 ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

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綿毛1

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Floccus
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/1000, EV-0.7, ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

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綿毛2

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Floccus
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/1250, EV-2.0 ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

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§Afterword§

ウラギンシジミはけったいなチョウである。
2月は彼らにとって、越冬期の正念場であろう。
是非とも冬を無事越してほしいと思うばかりだ。

いつも何気なく見ているものでも写真にしてみると実に美しく、新たな発見をしたような感激を味わえる。これからも、気をつけて見ていくことにしようかな。

来週あたりから、山梨でも春の花が咲き始める。
楽しみだ。
Commented by maeda at 2008-02-14 06:36 x
前回もそうでしたが、このウラギンなかなかのモデルですね。
住宅背景の絵もとってもすばらしいです。
人工物好みの私にはそう感じます。
Commented by kmkurobe at 2008-02-14 22:33
うーんすばらしい・・・・・・
E-3いいですねえ・・・・・
α-350と迷います・・・・・
シグマの150㎜フォーサーズだと300ミリですか・・・・・
うーん迷います。
Commented by chochoensis at 2008-02-15 22:33 x
虫林さん、=ピンセット=と言うのは気がつきませんでした・・・なるほどそういう確認方法があったのですね、調査段階からその手を使っていればよかった・・・本当に勉強になりました、ありがとうございます。今度からその手を使わせてもらいます・・・。
Commented by mtana2 at 2008-02-16 12:38 x
シジミではなくてタテハ、ウ~ンなるほど、そういわれてみれば・・・、ですね。今年の厳しい寒さの中で、さすが母は強し。頑張って生き抜いて欲しいものです。
Commented by 虫林 at 2008-02-16 23:45 x
maedaさん、
有難うございます。
蝶の少ない時期に、このウラギンは、素晴らしい俳優さんですね。
そろそろ、正念場は過ぎそうですので、このウラギンは越冬OKかもしれません。
Commented by 虫林 at 2008-02-16 23:51 x
kmkurobeさん、
ソニーの「α-350」も素晴らしいカメラですよね。とくに、「α350」では「クイックAFライブビュー」機能を搭載しているし、液晶も動いて見やすそうですね。
カメラは迷っている内が良いですね。

Commented by 虫林 at 2008-02-16 23:53 x
chochoensisさん、
ピンセットは、先が細く尖っているものが使いやすいで、できれば腰の弱いものが良いのですが------。
大きなものと、小さなものをリュックに入れておくと、便利ですよ。
Commented by 虫林 at 2008-02-16 23:55 x
mtana2さん、
そうでしょう、何となくタテハチョウでしょう!
でも、シジミチョウなのですよね(笑)。
冬もこの1週間くらいがやまでしょうか。うまく乗り切れると良いのですが。
by tyu-rinkazan | 2008-02-13 22:25 | ▣ウラギンシジミ | Comments(8)