NATURE DIARY

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20080323 ひょうたん池のヤマトシジミ(山梨県甲府市)

Nature Diary #0157

Place: Kofu-shi (Yamanashi Pref.)
Date: March 23rd (Sunday)
Weather:Fine


<外付ストロボでの飛翔撮影>
最近、シャッター速度に全速同調する外付けストロボがオリンパスでも発売された。虫林が購入したFL-36Rは、小型で安価な上にシャッター速度全速に同調機能がある優れものだ。このストロボは、日中シンクロや暗い場所での補助光が主な目的で購入しだが、飛翔写真にも強い味方になるはずである。

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§Diary§

昨日と同様に天気が良いので、お昼過ぎにひょうたん池のフィールドにでた。
ひょうたん池は自宅から車で10分ほどのところにある周囲500mほどの小さな池で、池の周りはヤマトシジミなど平地の蝶がこの時期に多い。外付けストロボでの飛翔写真の練習も兼ねて、春型(低温期型)のヤマトシジミを撮影した。

この時期のヤマトシジミの♂は、翅の表面の青い範囲が広く、また白っぽい第1化(低温期型)の顕著な特徴を示す。下の掲載写真はひょうたん池の斜面を飛ぶヤマトシジミの♂であるが、ストロボを併用することにより、背景に比較して蝶の姿が少しだけ強調されている?


花咲く土手を飛ぶ第1化(低温期型)のヤマトシジミ♂ (2008-March-23, 甲府市)
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A male of Pale Grass Blue flying above the grass field.

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Olympus E-3, ZD8mm + EC14, ASA 800, FL-36R, trimming (+)


土手の手前を飛ぶヤマトシジミ♂  (2008-March-23, 甲府市)
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Flying feature of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD8mm + EC14, ASA 800, FL-36R, trimming (+)



昼の時間帯のためかヤマトシジミのオスは静止することは少なく、メスを求めて探雌飛翔を繰り返し、また、しばしばオス同士での追尾も観察された。追尾するオスをみると、まるで遊んでいるようにも見えるが、彼らにしてみれば真剣な行動なのかもしれないね。


ヤマトシジミ♂同士の追飛  (2008-March-23, 甲府市)
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A tracking flight of 2 males of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD8mm + EC14, ASA 800, FL-36R, trimming (+)



写真は4頭のオスの追尾行動を撮影したものだ。これだけの数の追尾になるとそう見られるものではない。写真は50mmマクロのままで撮影した。写真に写っているヤマトシジミ4頭が皆同じ飛翔体勢を示しているが、これは偶然なのか、それとも意識してシンクロしているのか興味深い。


4頭のヤマトシジミ♂の追飛  (2008-March-23, 甲府市)
d0090322_9482889.jpg
A tracking flight of 4 males of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm + EC14, ASA 400, trimming (+)



よく見るとメスのヤマトシジミもそこここで見つけた。
写真はメスの産卵を撮影しようと思っているときに、探雌飛行していたオスが突然降りてきた時のときのものだ。少しわかり難いが、写真の左下にいるのがメスだ。


求愛のためメスに向うオス (2008-March-23, 甲府市)
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A courtship behavior of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R, trimming (+)



メスのヤマトシジミを観察していると、しばしばオスが寄ってきて求愛行動が見られた。しかし、求愛、追尾を示すものの交尾までにいたらなかった。


メスに求愛行動を示すオス (2008-March-23, 甲府市)
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A courtship behavior of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



どういうわけか、本日みられたヤマトシジミはなかなか開翅してくれない。
写真はやっと開翅してくれたメスであるが、かなり青鱗が発達しているのがわかる。


低温期型の特徴を示すヤマトシジミの青いメス (2008-March-23, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue with well-developed blue scales on the wings

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



メスは食草のカタバミでしばしば産卵行動を示した。


産卵するメス (2008-March-23, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue egg-laying on the feeding grass, oxalis.

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200


産卵するメス (2008-March-23, 甲府市)
d0090322_9492623.jpg
A female of Pale Grass Blue egg-laying on the feeding grass, oxalis.

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200



この斜面には、スイバなども多いので、ベニシジミも見られた。
ベニシジミはじっくり見るととても綺麗な蝶だ。


ベニシジミLycaena phlaeas daimio (2008-March-23, 甲府市)
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A Small Copper resting on the grass

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



セイヨウミツバチがタンポポで盛んに蜜を集めていた。
虫の目レンズで拡大すると、顔一面に花粉をつけているミツバチがとても面白い。
この状態で目が見えるのだろうか?


セイヨウミツバチ (2008-March-23, 甲府市)
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Western haney bee

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14 + Gyorome-8, ASA 400


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§Afterword§

今回は外付ストロボトによる飛翔写真のレーニングとして、ひょうたん池のヤマトシジミを選択した。ここのヤマトシジミは数が多いので、練習には適していると思う。しかし、オリンパスのカメラのシャッターのタイムラグにまだ慣れていないので、これからさらに検討しなければならない。

外付けストロボでの飛翔写真は難しそうなので、fanseabさんに撮影法についてお聞きしたところ、大変丁寧なご返事をいただいた。感謝します。
Commented by たにつち at 2008-03-25 12:51 x
たくさん掲載されましたね。すごい鮮明な飛翔画です。
シャッター速度はどれくらいのものですか?
青いヤマトも今年こそは・・。
Commented by 虫林 at 2008-03-25 21:42 x
たにつちさん、
新しいカメラでの飛翔写真は、どうもシャッターのタイムラグがあり、なれないとうまく行きませんね。
シャッター速度は、1000の1と2000分の1のどちらかです。晴れて日差しの強いときは、2000分の1ですが、少し曇ると1000分の1にします。被写界深度の関係ですね。いくらシャッター速度が速くても、ピントが合わないことには-----。
Commented by fanseab at 2008-03-25 22:55
一枚目、左上の人物が素晴らしい点景になっていますね。やはり♂の4頭立ては迫力があります。ヤマト♀の裏面は相当に黒化が進んでいるように思えます。香港で見た乾季型によく似た色調ですね。
Commented by maeda at 2008-03-25 23:12 x
ヤマトシジミの飛翔の数々、すばらしいですね。
春型の淡いブルーがとっても柔らかいですし、♀の濃いめのブルーも春らしいです。
Commented by 霧島緑 at 2008-03-25 23:39 x
もうこんなにヤマトシジミが発生しているのは驚きです。
4連飛翔は、貴重なショットですね。皆同じような翅の開き具合が出来すぎです。
前記事の春告蝶も、柔らかな日差しの中でくつろぐ蝶(蛾)たちの雰囲気が良く出ていますね。見事です。
Commented by 虫林 at 2008-03-26 18:26 x
fanseabさん、
お陰さまで外付けストロボでの飛翔写真は何とか撮影できました。
やはり、飛んでいる蝶が強調できるので、面白そうですね。
ご親切な説明に感謝いたします。
黒化については気づきませんでした。この場所のヤマトは、黒化あり、斑紋異常あり、羽表の白化ありと多彩です。この地域だけの問題なのかそれとも季節的な問題ないのかもう少し検討してみますね。
鋭いご指摘、ありがとうございました。
Commented by 虫林 at 2008-03-26 18:28 x
maedaさん、
お褒めいただきありがとうございました。
ヤマトの斑紋は季節によってかわるみたいで、もう少し細かく見ていくことができれば面白いと思います。でも、これから色々な蝶が出現してきますので、目移りしてしまうかも(笑)。
Commented by 虫林 at 2008-03-26 18:32 x
霧島緑さん、
4連飛翔で、4頭ともシンクロしているのが単なる偶然なのか、それともあわせて飛んでいるのか興味ありますね。2頭の追尾の写真でも、シンクロしていますので、これが偶然とは思えないのですが-----。
こんなことは飛翔写真を撮影しない限りは、目で見ただけでは全くわかりませんでした。
Commented by chochoensis at 2008-03-28 07:39 x
虫林さん、4頭の飛翔・・・なんとも素晴らしい写真ですね・・・はじめ、1頭の連続飛翔写真かな?と思ったほど素晴らしいショットに驚きました。こういう写真を拝見できるなんて幸せです・・・。すばらしい!
Commented by ぴくぱ at 2008-03-28 18:00 x
ヤマトシジミの4連飛翔写真、見事ですね。こんな写真を撮ってみたいです。日中シンクロ撮影で狙うんですね。今度真似させていただきます。
Commented by mtana2 at 2008-03-28 19:18 x
やはり、4頭のヤマトシジミの追飛、素晴らしいのひと言です。
花粉だらけのセイヨウミツバチ、すさまじい勢いで蜜集めですね。(笑)
Commented by 虫林 at 2008-03-29 00:26 x
chochoensisさん、
有難うございます。
4頭の追尾は偶然に撮影できました。
色々と考えさせる写真で、面白いかもしれませんね。
Commented by 虫林 at 2008-03-29 00:27 x
ぴくばさん、
有難うございます。
このストロボは本当に優れもので、本体から離しても同調しますので、
近接写真にも威力を発揮しそうです。いつか、その結果もお見せしますね。
Commented by 虫林 at 2008-03-29 00:29 x
mtanaさん、
有難うございます。
お褒め頂くと恐縮します。
花粉だらけのミツバチは、ひたむきさが素晴らしくもありますが、
ユーモラスにも見えてしまいますね。
by tyu-rinkazan | 2008-03-25 09:51 | ▣ヤマトシジミ | Comments(14)