NATURE DIARY

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20080427 初夏の里山散歩:オオルリとクリストフコトラ (山梨県北杜市)

Nature Diary #0166

Place: Hokuto-shi, Yamanashi Pref.
Date: April 27th (Sunday)
Weather:Mainly fine



愛車考
数週間前、県南の山の中で愛車(フォルクスワーゲン・ゴルフワゴン)を路面の岩にぶつけてお釈迦にしてしまった(ミッションの破損)。-----修理代(レッカー代も含む)は全て保険でカバーできたが、実は昨年も同じところでオイルパンを破損し、胆を冷やした覚えがある。虫林は車に対して車種や形にこだわりはなく、機能やスピードにも特別な興味があるわけではない。しかし、車が山の中で故障して動かなくなるのだけは困るのだ。

結局のところ、通常の車高の車では、虫林が好んで行く未舗装の山道を走るのはすこぶる危険であることは間違いない。そこで、家内の強い薦め(命令)もあって、ワーゲンを手放し、山道に強いスズキのジムニーを新規購入することにした。いわば 「転ばぬ先のジムニー」 なのだ?

かくして、この小さな4輪駆動車が虫林の足になったのである。
これからはもっと奥地までいけそうだ。-----懲りていない。


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§ Diary §

昨日(土曜日)は、所用で朝から京都に行き、夜遅くに帰宅した。京都では短い時間ではあったが、市内に住む息子とも久しぶりに会い近況を聞く事ができた。

日曜日は朝起きると晴れ。

そこで、新しい愛車のジムニーの初乗りもかねて、北杜市の散歩道まで行くことにした。
先週、クリストフコトラカミキリ(以下、クリストフ)をそこで見つけたが、満足のいく写真が撮影できていない。今週こそ虫の目レンズで撮影してみたいのだ。

季節の歩みは速いものだ。数週間前まで冬枯れていたコナラの林も今は若葉をまとい、まぶしい初夏の光を反射して緑の輝きに満ちている。のんびりと緑の光に包まれて歩いていくと、命の鼓動が聞こえてくるようだ。

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。。。。。。。。。。。。緑に輝く新緑の小道 (2008-April-27, 北杜市)

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。。。。。。。。。。。。Green livery of early summer
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。。。。。。。。。。。。Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14, ASA 200
。。。。。。。。。。。。(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


小川の横で大きな声の囀りが聞こえた。声の主を探すと青い鳥(オオルリの♂)だった。オオルリはマレー半島あたりから飛来する夏鳥(summer visitor)で、同じく夏鳥のキビタキとともに鮮やかな色彩で好きな鳥である。

メーテルリンクの「青い鳥」という話がある。オオルリを見るたびに、チルチルの探した「幸せの青い鳥」のことを連想してしまう。オオルリは虫林にとって幸せの青い鳥かもしれない。

オオルリの青は、緑の森中でまぶしいくらいに輝いていた。
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オオルリ♂は幸せの青い鳥?(2008-April-27, 北杜市)

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A Blue-and-White Flycatcher is one of common summer visitors and usually found in the forest near stream.
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Pentax K10D, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


アカシデの葉の上で、ナナフシの幼虫を見つけた。
まだ小さいのに前足を揃えて前に伸ばす格好は、成虫と同じなのが可愛い。
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アカシデの葉上のナナフシの幼虫 (2008-April-27, 北杜市,)

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Phraortes elongatus
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14, ASA 200
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


コナラの幼木の葉にヒメクロオトシブミを見つけた。とても小さい上に、敏感なのでなかなかゆっくりとは撮影させてもらえない。
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コナラの葉上のヒメクロオトシブミ (2008-April-27, 北杜市)

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Apoderus erythrogaster
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14, ASA 200, トリミング
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


タンポポの花が沢山咲いていたが、その中の1本にヒメヒラタタマムシが訪れていた。大きなヤマトタマムシに比較すると、かなり小さいがそれでもれっきとしたタマムシの形だ。
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タンポポの花を訪れたヒメヒラタタマムシ (2008-April-27, 北杜市)

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Anthaxia proteus
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14, ASA 200
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


先週と同じ伐採木が積んであるポイントに到着したが、クリストフはなかなか見つからなかった。しかし、一頭みつけるとその後は次々に見ることができた。

材上をかなりのスピードで歩き、さらに静止しないので、初めは50mmマクロで撮影する事さえ難しかった。これでは、虫の目はおろか広角写真も絶望的に思えた。

しかし、クリストフを観察して行くにしたがって、彼らの集まる木が同じミズナラでも好みがあることや、材で静止する場所などがわかってくると、意外に近づけることを発見した。そこで、なんとかgyoromeで、クリストフコトラの虫の目写真を撮影する事ができた。
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虫の目像:材上のクリストフコトラカミキリ (2008-April-27, 北杜市)

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Plagionotus christophi
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14 + Gyrome 8, ASA 200, 内蔵ストロボ
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


クリストフコトラを虫の目レンズで撮影している最中に、大きなオスが突然やってきて、あろうことか目(レンズ)の前で交尾してしまった(レンズから1cmも離れていない)。ファインダーをのぞきながらビックリした。オスはメスに比べてかなり大きく、上に乗っているとメスの姿が隠れてしまう。-------上(↑)の写真と同じ視野。
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虫の目像:交尾するクリストフコトラカミキリ (2008-April-27, 北杜市)

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Plagionotus christophi
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14 + Gyrome 8, ASA 200, 内蔵ストロボ
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)

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虫の目像:交尾するクリストフコトラカミキリ (2008-April-27, 北杜市)

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Plagionotus christophi
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14 + Gyrome 8, ASA 200, 内蔵ストロボ
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


目の前でミヤマセセリのメスが枝に静止した。この後、このミヤマセセリはコナラの幼木の周りをうろうろして、産卵したようにみえた。しかし、残念ながら、今回も産卵シーンは撮影できなかった。
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。。。。。。。。。。。。ミヤマセセリ (2008-April-27, 北杜市)

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。。。。。。。。。。。。Erynnis montanus montanus
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。。。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
。。。。。。。。。。。。(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


驚いたことにコミスジもすでに発生していた。もちろん今年の初見である。
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コミスジ (2008-April-27, 北杜市)

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Neptis Sappho intermedia
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14, ASA 200
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)


甲府市周辺ではヒカゲスミレは少ない。小川の横の湿地で、ヒカゲスミレを見つけた。このスミレはタカオスミレほど紫ではないが、中間的な色彩を示した。
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ヒカゲスミレ (2008-April-27, 北杜市)

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V. yezoensis
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Olympus E-3, ZD100mm F2.0 Macro + EC14, ASA 200
(2008-April-27, Hokuto-shi, Yamanashi Pref.)

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§Afterword§
これから連休に入るが、この時期は多くの昆虫が発生する。
車も新しくなったことだし、ギフチョウやヒメギフチョウの撮影にも行きたいと思うが、うまく日程が調整できればよいのだが------。
Commented by maeda at 2008-04-28 06:21 x
私も以前から林道巡りはジムニーが一番と思っています。
どうにかしたいのですが、駐車場が確保できません。
虫林さん、深入りには気をつけてください。ジムニーが動けなる場所へは、救助隊はなかなか入れないそうですよ。仲間がそう言っていました。
Commented by grassmonblue at 2008-04-28 15:52 x
オオルリも素敵、逆光のミヤマセセリも撮ってみたいシーンです。
が、ユーモラスなオトシブミに1票。

クリストフコトラカミキリって、わかって見ているのに、どうしてもハチに見えてしまいます。こんなカミキリムシがいるんですね。(@_@)
Commented by chochoensis at 2008-04-28 21:08
虫林さん、=クリストフ=の虫の目レンズの写真!凄いです・・・流石迫力ありますね・・・それとヒメヒラタタマムシ・・・見てみたいです・・・小さいのでしょうか???=新車=の購入とは羨ましいです、気をつけてください。
Commented by 虫林 at 2008-04-29 13:33 x
maedaさん、
ジムニーは乗り心地はさておき、悪路にはすこぶる強そうですね。
でも、おっしゃるとおりで無理は禁物みたいです。気をつけます。
ありがとうございました。
Commented by 虫林 at 2008-04-29 13:37 x
grassmonblue さん、
コメントありがとうございました。
オオルリはこの時期には良く見かけます。あまり人を恐れないみたいですので、その美しい姿を近くで見ることができます。
オトシブミは小生も好きな1枚です。
多くのカミキリムシはハチに擬態しているようです。もっともハチらしいのはヒゲナガコバネカミキリの仲間で、指で持つと腹部をまげて刺すふりまでしますよ。
Commented by 虫林 at 2008-04-29 13:41 x
chochoensisさん、
有難うございます。クリフトフコトラカミキリは動きが速く敏感ですので、虫の目写真は不可能化と思いましたが、粘ってみたら撮影できました。
やってみるものですね。
ヒメヒラタタマムシは5月に八ヶ岳のタンポポで多く見ることができます。
そんなに珍しいものではないかもしれませんが、風格がありますね。
前の車は山道で壊れましたので、今回は小さな四輪駆動にしました。
お心遣い恐縮します。
Commented by kmkurobe at 2008-04-29 22:34
ジムニーご購入になったのですね。まさにこちらではピッタリですね。
お出でになる節はご都合が合えばご一緒させてください。
Commented by spatica at 2008-04-29 23:05 x
クリストフコトラ、虫の目で撮ると迫力がありますね。
肉眼だと上品な虫というイメージが強かったのですが、違う側面を見た思いです。
ジムニーを購入されたのですね。現行モデルのJBでしょうか。
私の愛車もジムニーですが、すでに御年13歳のご老体です(笑)。
Commented by 虫林 at 2008-04-30 19:12 x
kmkurobeさん、
有難うございます。ジムニーは山道に強いという評判ですので、これから楽しみです。これから白馬のほうにも是非ともお伺いしたいと思いますので、ご一緒できましたら光栄です。
Commented by 虫林 at 2008-04-30 19:15 x
spaticaさん、
有難うございます。虫の目レンズで見ると、昆虫の表情がよりわかるようです。かなり現実的な写真になりますので、違和感があるのかもしれませんね。
ジムニーは旧モデルは格好が良いですね。13年前のジムニーにお乗りとのこと、素晴らしいです。小生も大事にしたいと思います。
Commented by アッキーマッキー at 2008-05-01 17:48 x
虫林さん、こんにちは
確かにジムニーがお勧めですね。僕はサーフに乗ってますが、ガソリン高騰につき、そろそろ買い替えを考えております。
さて、このところはスミレ三昧です。箱根、忍野、岐阜で面白いスミレを色々見つけましたが、現在実家に帰省中のため、サイトをアップできていません。GW最終日くらいにはアップしようと思ってます。ゲンジは、まだゲットできてませんが、5日くらいに再チャレンジしてみます。それでは、また。
Commented by 虫林 at 2008-05-01 22:57 x
アッキーマッキーさん、
こんばんは、
ここ数年、林道での事故が続くので、4輪駆動車にしました。これで少し安心して林道を走る事ができます。
スミレ三昧はいいですね。そろそろこちらでも八ヶ岳のサクラスミレやミヤマスミレの時期になります。ヒメギフとあわせて撮影してみます。
そちらでのスミレの記事を楽しみにしています。良いGWをお過ごし下さい。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2008-05-02 10:30
甲虫を一杯撮影されましたね。タマムシやカミキリももう出ているんだ。青い鳥のモデルは、やはりキジバトよりもオオルリが似合いそうです。
Commented by 虫林 at 2008-05-02 18:05 x
nozomuさん、
有難うございます。
タマムシもカミキリムシも蝶と同じで、春先にだけ出現する種類があります。この時期はそのような甲虫も撮影してみたいなと思っています。
青い鳥は、身近なキジバトでしたよね。キジバトが青くなるとオオルリになるという結論だと良いのですがね。
Commented by mtana2 at 2008-05-03 21:32 x
ジムニー、休日用にピッタリですね。過信しないようにして、野山を駆け巡ってください。
オオルリ、きれいな成鳥ですね。こちらでは若鳥が多くて、こんなのにはなかなかお目にかかれません。
↓ スミレ、ゲンジもヒナもすごくきれいですね。
Commented by 虫林 at 2008-05-05 02:38 x
mtana2さん、
有難うございます。何度か試してみましたが、やはりオフロードはこの車は強いですね(オフロードは)。この時期のオオルリは渡ってきて疲れているのか、人をあまり怖がりませんね。僕のカメラでも十分に撮影可能でした。山梨県ではゲンジスミレは数は少ないものの注意していれば見ることができます。
by tyu-rinkazan | 2008-04-27 22:47 | ■カミキリムシ | Comments(16)