20080611 朝飯前のクロミドリシジミ散歩 (山梨県甲府市)
2008年 06月 12日
Nature Diary #0179
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: June 11th (Wednesday)
Weather:Cloudy
§ Diary §
早朝、仕事に出る前に、家から近い(車で10分ほど)散歩道を散策した。そこは、今年初めて見つけた場所で、丘の中腹を走る道路の両側にコナラやクヌギ、クルミなどの雑木が茂り、前回(5月31日のブログ)に訪れたときには、アカ、ウラナミアカ、ミズイロオナガなど平地性ゼフィルスを一通り見ることができた。
▶クロミドリシジミ
本日の天気は曇りで、早朝とはいえ歩き出すと少し蒸し暑い。
しばらくして、道路脇のクヌギの木から黒っぽいシジミチョウが飛び出し、道路を挟んで反対側斜面の梅の木に静止した。時期的に少し早過ぎるように思えたが、どうやらクロミドリシジミ(クロミ)に間違い無さそうである。クロミがいる葉は目の高さよりも少し上で蝶の姿が見難い。とりあえず、少し離れた場所から証拠写真を撮影した後に、クロミの姿がしっかり見える角度まで枝を少しずつ引っ張って撮影した。
「早起きは三文の徳」ならぬ「早起きはクロミドリシジミの徳」だった。
◆ウメの葉に静止するクロミドリシジミ (2008-June-11, 甲府市)◆
.
A male of Favonius yuasai resting on the leaf of ume apricot
.
Pentax K10D, Sigma 16-50mm macro, ASA100
枝を引っ張りながらマクロ150mmで撮影したが、このレンズは図体が少し大きくて、片手で枝を持ち、片手でこのレンズを付けたカメラを構えるとかなりつらい。絞り開放(f2.8)で、チョウの体や翅全体にフォーカスをあわせるのは結構難しかった。------それにしても、尾の長いチョウだね。
翅表を見ないとクロミのオスメスの区別は難しいが、この時期(発生初期)だと多分オスだろう。クロミドリシジミの新鮮なオス(多分)の撮影は初めてなので嬉しい。
◆ウメの葉に静止するクロミドリシジミ (2008-June-11, 甲府市)◆
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A male of Favonius yuasai resting on the leaf of ume apricot
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OLYMPUS E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA 400
▶ウラミスジシジミ
帰り際にコナラの木を見ていくと黒っぽいシジミチョウが飛び出し、やや遠くの葉に静止した。何とウラミスジシジミのようだ。この蝶も今年の初見になる。残念ながら静止位置が遠くで証拠写真にとどまったが、次回はしっかりと撮影したいものである。
◆ウラミスジシジミ (2008-June-11, 甲府市)◆
.
A butterfly, Wagimo signatus resting on the leaf
.
OLYMPUS E-3, Sigma 150mm MACRO, トリミング
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§Afterword§
この散歩道は家から車で10分ほどの距離にあるので、朝飯前の散歩にはとても良い。こんな近くでゼフを、それもクロミドリシジミを見ることができるとは意外であった。「灯台元暗し」とはまさしくこのことだ。
これからの朝の散歩が楽しみになってきたぞ-----なにしろ「早起きはクロミドリシジミの徳」なのだから。
以上、 by 虫林花山
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: June 11th (Wednesday)
Weather:Cloudy
§ Diary §
早朝、仕事に出る前に、家から近い(車で10分ほど)散歩道を散策した。そこは、今年初めて見つけた場所で、丘の中腹を走る道路の両側にコナラやクヌギ、クルミなどの雑木が茂り、前回(5月31日のブログ)に訪れたときには、アカ、ウラナミアカ、ミズイロオナガなど平地性ゼフィルスを一通り見ることができた。
▶クロミドリシジミ
本日の天気は曇りで、早朝とはいえ歩き出すと少し蒸し暑い。
しばらくして、道路脇のクヌギの木から黒っぽいシジミチョウが飛び出し、道路を挟んで反対側斜面の梅の木に静止した。時期的に少し早過ぎるように思えたが、どうやらクロミドリシジミ(クロミ)に間違い無さそうである。クロミがいる葉は目の高さよりも少し上で蝶の姿が見難い。とりあえず、少し離れた場所から証拠写真を撮影した後に、クロミの姿がしっかり見える角度まで枝を少しずつ引っ張って撮影した。
「早起きは三文の徳」ならぬ「早起きはクロミドリシジミの徳」だった。
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A male of Favonius yuasai resting on the leaf of ume apricot
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Pentax K10D, Sigma 16-50mm macro, ASA100
枝を引っ張りながらマクロ150mmで撮影したが、このレンズは図体が少し大きくて、片手で枝を持ち、片手でこのレンズを付けたカメラを構えるとかなりつらい。絞り開放(f2.8)で、チョウの体や翅全体にフォーカスをあわせるのは結構難しかった。------それにしても、尾の長いチョウだね。
翅表を見ないとクロミのオスメスの区別は難しいが、この時期(発生初期)だと多分オスだろう。クロミドリシジミの新鮮なオス(多分)の撮影は初めてなので嬉しい。
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A male of Favonius yuasai resting on the leaf of ume apricot
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OLYMPUS E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA 400
▶ウラミスジシジミ
帰り際にコナラの木を見ていくと黒っぽいシジミチョウが飛び出し、やや遠くの葉に静止した。何とウラミスジシジミのようだ。この蝶も今年の初見になる。残念ながら静止位置が遠くで証拠写真にとどまったが、次回はしっかりと撮影したいものである。
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A butterfly, Wagimo signatus resting on the leaf
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OLYMPUS E-3, Sigma 150mm MACRO, トリミング
§Afterword§
この散歩道は家から車で10分ほどの距離にあるので、朝飯前の散歩にはとても良い。こんな近くでゼフを、それもクロミドリシジミを見ることができるとは意外であった。「灯台元暗し」とはまさしくこのことだ。
これからの朝の散歩が楽しみになってきたぞ-----なにしろ「早起きはクロミドリシジミの徳」なのだから。
以上、 by 虫林花山
素晴らしい散歩道を見つけられましたね。
もうクロミドリシジミですか、後翅の赤紋がきれいですね。
素晴らしい。
もうクロミドリシジミですか、後翅の赤紋がきれいですね。
素晴らしい。
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banyan10 at 2008-06-12 20:44
クロミドリは比較的発生が早いようですね。
それにしても、クロミにウラミスジを朝の散歩で見れるとはいいですね。
それにしても、クロミにウラミスジを朝の散歩で見れるとはいいですね。
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cactuss at 2008-06-12 21:19
朝飯前にクロミドリシジミとウラミスジシジミを見ることができるなんて、うらやましいです。こんないい所があれば、毎朝行ってしまいますね。
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kmkurobe
at 2008-06-12 22:19
x
いいなあ・・・・クロモとともに是非遠征したいと思っているのですが・・・・・
うーん何時頃まで撮影できるのでしようか・・・・
うーん何時頃まで撮影できるのでしようか・・・・
ダンダラさん、
ここはクロミのポイントとしてはかなり標高が低いので、他のゼフも5月終わりに見られました。多分、他の場所よりも発生が1週間ほど早いのかもしれませんね。クロミドリは後翅の赤紋が大きくて綺麗なのが特徴ですね。これを見るとハッとします。
ここはクロミのポイントとしてはかなり標高が低いので、他のゼフも5月終わりに見られました。多分、他の場所よりも発生が1週間ほど早いのかもしれませんね。クロミドリは後翅の赤紋が大きくて綺麗なのが特徴ですね。これを見るとハッとします。
banyanさん、
ここのクロミは他の場所よりも1週間ほど発生が早いかもしれません。いずれにしてもこれから数が増えていきますので楽しみです。今年はオスの開翅を狙っています。
ここのクロミは他の場所よりも1週間ほど発生が早いかもしれません。いずれにしてもこれから数が増えていきますので楽しみです。今年はオスの開翅を狙っています。
cactussさん、
露の時期は、週末が晴れるとは限りませんので、こんな場所があると便利ですね。天気の良いときは出勤前の早朝に散歩方々出かけてみようと思います。
露の時期は、週末が晴れるとは限りませんので、こんな場所があると便利ですね。天気の良いときは出勤前の早朝に散歩方々出かけてみようと思います。
kmkurobeさん、
クロミドリはこちらでの最盛期は、6月の下旬から7月の中旬まででしょう。でも、7月の中旬以降でもメスは残っており、8月の中旬までは何とか姿は見ることができると思いますよ。
こちらにも遠慮なくお出でください、。
クロミドリはこちらでの最盛期は、6月の下旬から7月の中旬まででしょう。でも、7月の中旬以降でもメスは残っており、8月の中旬までは何とか姿は見ることができると思いますよ。
こちらにも遠慮なくお出でください、。
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maeda
at 2008-06-13 05:52
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次々と登場ですね。
クロミは撮ったことがなく、開翅がどうにか撮りたいといつも思っている蝶です。ウラミスジも開いてくれない種ですね。
クロミは撮ったことがなく、開翅がどうにか撮りたいといつも思っている蝶です。ウラミスジも開いてくれない種ですね。
文字通りの朝飯前撮影、チョー(蝶)羨しいです。逆に日中は梢の上に上がってしまうので、観察にはベストの時間帯なのでしょう。開翅は憧れですね。
maedaさん、
クロミを山梨県の各所で発見したのが、昨年の7月半ば過ぎだったので、メスばかりでした。今年はオスのクロミを撮影したいと思っていましたが、幸いにも何とか撮影できました。ウラミスジの表は綺麗なので、もしも開翅したらいいでしょうね----無理かな。
クロミを山梨県の各所で発見したのが、昨年の7月半ば過ぎだったので、メスばかりでした。今年はオスのクロミを撮影したいと思っていましたが、幸いにも何とか撮影できました。ウラミスジの表は綺麗なので、もしも開翅したらいいでしょうね----無理かな。
fanseabさん、
こんな近くにクロミがいるとは思わなかったのでとても嬉しいです。
早朝に少したたいて降りてきてもらえば、撮影は楽だと思います。いつか良い写真が撮れる事を夢見ていますが、どうなることやら。
そうですね、この蝶の開翅写真は是非とも達成したいと思いますが---でも、それほど困難ではなさそうですよ。
こんな近くにクロミがいるとは思わなかったのでとても嬉しいです。
早朝に少したたいて降りてきてもらえば、撮影は楽だと思います。いつか良い写真が撮れる事を夢見ていますが、どうなることやら。
そうですね、この蝶の開翅写真は是非とも達成したいと思いますが---でも、それほど困難ではなさそうですよ。
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霧島緑
at 2008-06-13 22:09
x
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ainomidori443zeph at 2008-06-14 13:47
クロミドリ、良いですね。昔、幼虫採集しただけで、野外で成虫を見たことありません。憧れますね。
クロミは早朝でないと難しいでしょうか?風邪っぴきの私が、また早起きして出かけるとなると、うちのかみさんの理解を得るのが難しそうです・・・。
クロミは早朝でないと難しいでしょうか?風邪っぴきの私が、また早起きして出かけるとなると、うちのかみさんの理解を得るのが難しそうです・・・。
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chochoensis at 2008-06-14 20:16
虫林さん、クロミドリシジミにウラミスジシジミ・・・なんとも羨ましい=散歩道=ですね・・・これからの素敵な写真が楽しみになってきました・・・期待しています!
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ヘムレン
at 2008-06-14 22:37
x
クロミドリ・・・ナイスです!いい散歩道ですね~。。(^^)
尾が長いクロミドリ・・・朝飯前とは・・・いいなあ。。
ウラミスジ・・・大好きな蝶ですが、なかなか、撮らせてもらえません。目的に出かけると出会えなくて、カメラのないときには、ふらっと出てくる(^^;)。。難しいです。
尾が長いクロミドリ・・・朝飯前とは・・・いいなあ。。
ウラミスジ・・・大好きな蝶ですが、なかなか、撮らせてもらえません。目的に出かけると出会えなくて、カメラのないときには、ふらっと出てくる(^^;)。。難しいです。
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Noreen05 at 2008-06-15 05:31
意外と気付かないだけで、身近な場所に素晴らしいポイントがあったりします。ガソリンが高騰している折りとてもラッキーな発見で嬉しい出来事ですね。「早起きはクロミドリシジミの徳」の言葉からも喜びが伝わってきてます(笑)。これから朝の散歩が楽しみですね~♪
↓のミヤマシロチョウは幼虫もエゾシロチョウと良く似ていますがエゾシロはリンゴやサクラの害虫だそうです。毎日のように街中でもエゾシロチョウは元気に飛んでいます。ミヤマシロチョウも元気に乱舞する日が来ると良いですね。
↓のミヤマシロチョウは幼虫もエゾシロチョウと良く似ていますがエゾシロはリンゴやサクラの害虫だそうです。毎日のように街中でもエゾシロチョウは元気に飛んでいます。ミヤマシロチョウも元気に乱舞する日が来ると良いですね。
霧島緑さん、
クロミドリは個体数が多く、すでにメスも見かけるので発生初期とはいえないかもしれませんね。翅表は茶色の淡色で、魅力はイマイチですが、仰るとおりで翅ウラは格調が高いですね。
クロミドリは個体数が多く、すでにメスも見かけるので発生初期とはいえないかもしれませんね。翅表は茶色の淡色で、魅力はイマイチですが、仰るとおりで翅ウラは格調が高いですね。
ainomidoriさん、
クロミドリは早朝でなくてももちろん見ることが可能ですが、外気温の低い早朝に、「たたき出し」で飛び立たせて見るのが最も近道だと思います。
産地では個体数が決して少ないことは無さそうです。
クロミドリは早朝でなくてももちろん見ることが可能ですが、外気温の低い早朝に、「たたき出し」で飛び立たせて見るのが最も近道だと思います。
産地では個体数が決して少ないことは無さそうです。
chochoensisさん、
有難うございます。クロミドリの早朝散歩はなかなか面白いですが、朝が早いと日中に疲れがでて、仕事の効率が低くなるようです。ほどほどにしたいと思います。でも、もう少し続けようかな。
有難うございます。クロミドリの早朝散歩はなかなか面白いですが、朝が早いと日中に疲れがでて、仕事の効率が低くなるようです。ほどほどにしたいと思います。でも、もう少し続けようかな。
ヘムレンさん、
コメント有難うございます。
クロミドリは今まで敷居が高い蝶のイメージだったのですが、決して少ないものではなく、むしろ発生地ではかなり個体数が多いです。
ウラミスジは、木の高いところにいるようで、越冬卵は容易に見つけることができるのですが、なかなか成虫は見ることができませんね。
意外性のある蝶ですね。
コメント有難うございます。
クロミドリは今まで敷居が高い蝶のイメージだったのですが、決して少ないものではなく、むしろ発生地ではかなり個体数が多いです。
ウラミスジは、木の高いところにいるようで、越冬卵は容易に見つけることができるのですが、なかなか成虫は見ることができませんね。
意外性のある蝶ですね。
Noreenさん、
コメント有難うございます。
Noreenさんのブログで夏になると紹介されるムモンアカも身近な散歩道ですね。小生の場合は早朝のクロミですが、ムモンアカは「昼下がりの散歩道」といったところですかね。
エゾシロは個体数が減っていないのは、色々なものを食するためでしょうか。八ヶ岳のミヤマシロは明らかに個体数が減少してしまったので、今が回復可能なギリギリ状態だと思っています。うまく回復できれば良いのですが。
コメント有難うございます。
Noreenさんのブログで夏になると紹介されるムモンアカも身近な散歩道ですね。小生の場合は早朝のクロミですが、ムモンアカは「昼下がりの散歩道」といったところですかね。
エゾシロは個体数が減っていないのは、色々なものを食するためでしょうか。八ヶ岳のミヤマシロは明らかに個体数が減少してしまったので、今が回復可能なギリギリ状態だと思っています。うまく回復できれば良いのですが。
by tyu-rinkazan
| 2008-06-12 16:19
| ▣クロミドリシジミ
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