NATURE DIARY

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20080914 秋のシルビア散歩(山梨県)

Nature Diary #0204
Date: September 14th, 2008
Place: Minami-Alps-Shi
Weather:Cloudy and sometimes sunshine



エコログサが夕日に輝いていた。

エコログサはどこにでもあって、昔からネコジャラシという名前で親しまれてきた。そういえば子供の頃にこのエコログサ(ネコジャラシ)で、本当に猫と遊んだことを思い出した。

今まで夕日に輝くエコログサを何度見てきただろうか-------。

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夕日に輝くエコログサ (2008-September-13 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F9.0, 1/200, EV-0.7, ASA100



§ Diary §

banyanさん、chochoensisさん、mtanaさん、ヘムレンさんと待ち合わせて、シルビアシジミ、クロツバメシジミの撮影に行った。

シルビアシジミ Lesser Grass Blue

現地に到着して、しばらく歩いてみたが、なかなかシルビアシジミを見つけることができなかった。しかし、気温の上昇とともに数頭のシルビアシジミが飛び出し撮影することができた。これでひと安心である。

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シルビアシジミ♀ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F7.1, 1/160, EV-0.7, ASA100

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シルビアシジミ♀ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F7.1, 1/100, EV-0.7, ASA100


シルビアシジミのオスを追いかけていたら、突然、交尾してしまった。本日はシルビアの個体数が少なかったので、何とラッキーなのだろうか。

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。。。。。。。。。。シルビアシジミの交尾 (2008-September-14 南アルプス市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F13.1, 1/80, EV-0.7, ASA100


banyanさんたちがオスの開翅に呼んでくれたが、のんびりしていた虫林は、撮影できなかった。そこで、「奥の手」の望遠マクロ(150mm)での飛翔写真に切り替えて、オスの翅表を撮影した。

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シルビアシジミ♂の飛翔 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F3.5, 1/1250, EV-0.7, ASA100,トリミング



ヤマトシジミ Pale Grass Blue

ヤマトシジミとシルビアシジミは斑紋がよく似ているので紛らわしい。でも静止時であれば、斑紋の位置などで、鑑別できるのだ。

飛翔時に両者を鑑別する事はなかなか難しいだろう------野外での4つの鑑別点をあげてみる。

1)シルビアはヤマトよりも小型、
2)オスの飛翔速度はシルビアの方が速い、
3)飛翔している雄の色彩はシルビアの方が濃い、
4)ヤマトシジミの方が根性が座っている?

などの点で区別できるようになる。慣れてくれば、これで正解の確率は90%くらいかな(10%は間違える)。実は、飛翔時のシルビアにもっともよく似ているのはツバメシジミ。こやつとの鑑別は大きさや色合いからは困難で、しばらく追った後にツバメとわかると頭にくる--(チョウ差別はやめよう)。


葉上に静止しているシルビアシジミのメスを見ていたら、オスが飛来して交尾を迫っていた。当然、シルビアシジミのオスかと思っていたら、画像を確認すると明らかにヤマトシジミのオスであった。この交尾は成立しなかったが、異種間交尾寸前であった。

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シルビアの♀に求愛するヤマトの♂ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F7.1, 1/200, EV-0.7, ASA100


正真正銘のヤマトシジミの交尾も観察できた。

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ヤマトシジミの交尾 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F5.6, 1/400, EV-0.7, ASA400



ベニシジミ Small Copper

求愛飛翔をするベニシジミのペアを見つけたので、望遠マクロのままで撮影した。最近は広角レンズに交換するのが煩わしく思えて、飛翔も150mmマクロレンズ(実質300mm)で撮影することが多くなった。

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ベニシジミの求愛飛翔 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F3.5, 1/1000, EV-0.7, ASA100,トリミング

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ベニシジミの求愛飛翔 (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F3.5, 1/1000, EV-0.7, ASA100,トリミング



クロツバメシジミBlack Cupid

昼食を近くのそば屋でとった後に、クロツバメシジミの撮影に行った。皆さん過去にクロツバメシジミの撮影はされているので、もっぱら幼虫探しになってしまった。

まず初めに見つけたのは、やはり幼虫探しの名手のchochoensisさんだった。早速、ストロボで撮影させていただいた。かなり、赤色が入った幼虫だった。

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クロツバメシジミ (2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F4.0, 1/200, EV-0.7, ASA100


幼虫探しは次のクロツポイントまで続き、とうとう最後にmtanaさんがめでたく幼虫を見つけたので、全員が幼虫を見つけたことになった。

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クロツバメシジミの幼虫(2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F5.0, 1/250, EV-0.7, ASA100、ストロボ


さらに、banyanさんが、石の下からクロツの「前蛹」を見つけてくれた。
これは凄いと思う。Thanks, Mr. banyan !

後日、蛹になったかどうか確認したいと思う。


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クロツバメシジミの前蛹(2008-September-14 南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, F6.3, 1/250, EV-0.7, ASA100、ストロボ

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§Afterword§

時期的に最盛期のはずだが、意外にシルビアシジミの個体数は少なかった。

実は前日の夕方、下見にこの場所を訪れたところ、ネットマンが二人いたのでお話を聞いたところ、ここを訪れた採集者の中にはシルビアシジミを1日で70頭も採集した人がいたそうだ。虫林は採集行為を否定しないが、やはりものには限度があるというものだ。こんな話を聞いてしまうと同じ昆虫の愛好者の一人として悲しくなってしまうとともに憤りも禁じえない。

今回は何とか全員がシルビアシジミの撮影に成功したので良かった。
banyanさん, chochoensisさん, mtanaさん, ヘムレンさん、ご苦労様でした。また楽しい一日をありがとうございました。



以上、 by 虫林花山
Commented at 2008-09-15 01:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chochoensis at 2008-09-15 08:04 x
虫林さん、大変お世話になりました。お忙しい中に時間を割いていただき本当に嬉しく、また楽しい時間を過ごすことができました、ありがとうございました。初めて、シルビアシジミの=交尾行動=を観察できて幸せでした。今後とも、ご指導をよろしくお願いいたします。「ベニシジミ」の求愛飛翔写真・・・見事ですね、流石です・・・2枚目などは瞬間の美が感じられます!素晴らしい!
Commented by fanseab at 2008-09-15 08:14
150mmでの飛翔画像は凄いですね。chochoensisさんもコメント
されている通り、2枚目のベニシジミ求愛飛翔、互いに向き合って、これぞ、「求愛」でしょう。老眼の進んだ小生にはクロツ幼虫探しはきついで
すが、前蛹発見は快挙ですね!
Commented by cactuss at 2008-09-15 08:48
シルビアシジミは交尾、異種間交尾寸前の写真まで、すばらしいです。ベニシジミの飛翔もぶつかりそうになっていますが、その後でちゃんとすりぬけて飛んでいたのでしょうか。クロツバメシジミの前蛹は野外でなかなか探すのが難しいと思います。それにしてもすべての写真を望遠マクロで撮影していますが、こんなにいろいろ撮影できるんですね。
Commented by ヘムレン at 2008-09-15 10:11 x
昨日は、本当にお世話になりました。感動と楽しい1日でした。ありがとうございました。(^^)
異種間の交尾行動なんて、あったんですね。驚きです。
交尾、産卵、吸蜜・・・描いていた以上の成果に、舞い上がってしまい、構図も考えずにバシャバシャ写してしまいました(^^;)。。
幼虫探しに没頭する面々が、なんか嬉しく思えました。(^^)
ベニシジミの求愛飛翔・・・すごいです!。。
エノコログサ・・綺麗でした。赤く染まったエノコログサは秋の装いを感じますね(^^)。。
本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by ダンダラ at 2008-09-15 11:06 x
望遠マクロでの飛翔は素晴らしいですね。
望遠マクロの場合は、ノーファインダーで置きピンというわけにも行かないでしょうが・・もしそうだとしたらすごすぎる。
それに1/1000できちんと止まっているというのもちょっと驚きです。
Commented by mtana2 at 2008-09-15 12:44 x
虫林さん、昨日はありがとうございました。
久し振りに、お会いすることもできて、よかったです。
さすが、いろいろ撮られていますね。エノコログサ(ネコジャラシの方がしっくりきますが)はきれいでしたが、撮る余裕がなかったです。空の方も雲がモクモク、撮っておけばよかったと思っています。
お蔭様で、シルビアシジミ、いろいろな生態も見られて満足です。
また、よろしくお願いします。
Commented by thecla at 2008-09-15 14:01 x
シルビアシジミ、今年は草刈の仕方が変わったと聞いていて少し心配していましたが、健在で何よりです。次回撮影会が楽しみです。
望遠マクロでの飛翔、どんな風に狙っているのか、その時見せてくださいね。
しかし、70頭というのはどうなんでしょう。全部自分で展翅するんでしょうかね。
Commented by banyan10 at 2008-09-15 15:27
昨日はお世話になり、ありがとうございました。
シルビアに求愛するヤマトは貴重なシーンをしっかり写していますね。
ベニシジミの求愛飛翔は素晴らしいですね。僕は昨日はシルビア、クロツ以外はシルビアっぽいヤマトを数回写しただけでした。(^^;
幼虫探しは一番最後に残ったのは僕の方ですよ。幼虫は前蛹の後でやっと1つ見つけました。(笑)
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:19 x
非公開コメントさん、
山梨のシルビアがネットオークションに出ているなんて少しショックですね。このまま行けば、関東のシルビアの将来がとても危惧されると思います。コメント有難うございました。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:24 x
chochoensisさん、
ご苦労様でした。
シルビアの数が少なくて心配しましたが、皆さんの熱意が色々な生態を見せてくれたんだと思います。僕としてはクロツバメの幼虫探索レースが面白かったですよ。ベニシジミは目の前でクルクルとやってくれたので、何とか望遠で撮影できました。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:30 x
fanseabさん、
有難うございます。2枚目のベニシジミの求愛は、完全に衝突しそうに見えますが、多分、あたったりすること無く、ひらりと飛んで、事故ることは無いのだと思います。彼らの飛翔力は想像を絶しますね。
クロツの幼虫探しは、なかなか面白いですよ、。もちろん、幼虫探しの達人のfanseabさんなら、かなり容易な部類に入るものです。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:36 x
cactussさん、
シルビアの交尾にはどうもついているみたいで、かなりの確率で、今まで見ることができました。異種間交尾は、シルビアの交尾が成立してよかったと思っていたときに離れてしまい。その後、そのオスが開翅したので、わかりました。写真ではすでに交尾してしまっているように見えますが、そう簡単には異種間交尾は成立しないのですね。クロツの前蛹はbanyanさん石の間から見つけたものです。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:41 x
ヘムレン さん、
ご苦労様でした。気のおけない仲間との撮影会はとても楽しかったです。有難うございました。皆で幼虫を探すなんて、今まで想像をした事もなく、とても面白いものでしたね。
シルビアの色々な生態は、皆さんの熱意が伝わってくるようで、さすがだなと思います。
エコログサは、前日(13日)に下見したときのもので、午後4時くらいでした。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:46 x
ダンダラさん、
E-3に望遠マクロ(シグマ150mm)を装着していると、それだけで結構重いので、もう一台を持つのがかなり億劫です(体力が無いので)。そこで、横着にもそのまま飛翔に挑戦していますが、そこそこ写るみたいです。ただ、対象は飛翔が予想できるようなものに限られますね。ファインダーを見ながらですよ。
今回、ASA感度を変更するのを忘れていたため、1/1000くらいの速度になりました。翅のブレを完全には止めるのが困難でしたが、動きを感じ写真としてはよかったと思います。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:52 x
mtana2 さん、
こちらこそ楽しい時間を過ごさせていただき有難うございました。
シルビアの色々な生態は、皆さんの熱意の賜物だと思います。さすが、皆さん素晴らしいですね。
ネコジャラシの写真は、前日(13日)の夕方、下見に現地を訪れたときに撮影したものです。夕日に輝いて素晴らしいものでしたよ。
こちらこそ、これからも宜しくお願いします。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 18:57 x
theclaさん、
河原の環境は非常に変わりやすいので心配ですね。このポイントでは採集者が沢山入ったみたいで個体数は少なかったです。後日の撮影会は時期的には遅いですが、皆さんの力で見つけてくれるものと楽観視しています。望遠マクロは手抜き飛翔は挑戦してみれば、意外に見れる写真が撮影できますよ。かえって求愛飛翔の時には近寄る必要が無いので成功率は高くなるようです。
Commented by 虫林 at 2008-09-15 19:12 x
banyanさん、
ご苦労様でした。異種間交尾寸前写真は、撮影当時はわからなくて、その後に翅を開いたオスをbanyanさんに画像を確認していただいてわかった次第です。ベニシジミは目の前でクルクルやっていました。望遠での撮影の方が近づく必要が無いので、メリットがありました。幼虫探しは、てっきりmtanaさんが最後だと思っていました。でも、前蛹は快挙だと思います。

ちなみに本日、蛹の様子を見てきましたが、残念ながら消えていました。昨日の深夜に豪雨があったので、流れて穴の奥いってしまった可能性があると思いました。
Commented by maeda at 2008-09-15 20:31 x
シルビアの絵も皆さんと同じようにすばらしいですが、ベニシジミの求愛飛翔には驚きです。
まるでテリ張り中の2頭の♂のようですね。
結構激しいようで。
Commented by 霧島緑 at 2008-09-15 21:26 x
この蝶たちがブログを賑わわせると秋の深まりを感じますね。と、同時にブドウが食べたくなってしまいます。
相変わらず採集者が出没しているようですが、せめて節度を持っていただきたいですね。
Commented by clossiana at 2008-09-16 08:22
ヤマトシジミですら間違えるのだとすれば、人間にとっては区別が至難なのは当然ですよね。そこへ更にツバメも加われば私には絶望的ですね。furuさんは、以前にそんな私を哀れんで飛翔中の見分け方として、早い、青い、低い、だよと仰られていました。
Commented by ウメ at 2008-09-16 14:03 x
初めまして。
今秋は釜無/笛吹に3、8、13日と通いましたが、何れの日もシルビアは個体数がたいへん少なかったです。70頭も採集出来るとは思えません。でも個体数が多かった昨年ならその位採った人がいたかも知れませんね。困ったものです。
Commented by 虫林 at 2008-09-16 19:08 x
maedaさん、
有難うございます。
ベニシジミは普通種ですが、敏感で飛翔スピードも速いので、今までカメラをあまり向けてきませんでした。今回は求愛(多分)飛翔を長い時間してくれたので写せたのです。かなり、激しいようですが、お互いが見えていて、衝突してはいないので凄いと思います。
Commented by 虫林 at 2008-09-16 19:10 x
霧島緑さん、
昨年ご一緒した場所です。今年はシルビアの数がとても少ないようで寂しい限りです。でも、皆さん頑張ってくれて何とか撮影できて良かったです。採集者はかなりの数が入っていたようです。
Commented by 虫林 at 2008-09-16 19:13 x
clossianaさん、
わかります、わかります。ヤマトシジミとの鑑別は翅裏の紋の位置ですが、なかなか目で見ることができずに、ファインダーで確認していますよ。
furuさんのいわれた鑑別点はずばりその通りです。
ここでは、シルビアとヤマトは場所も違うみたいなので、少しはらくです。
Commented by 虫林 at 2008-09-16 19:18 x
ウメさん、
いらっしゃい。コメント有難うございます。
ウメさんの行かれた場所と今回我々が行った場所が同じかどうかはわかりませんが、昨年に比べて少ないのは事実ですね。
採集者の一日で70頭の話は、残念ですが多分本当でしょう。その話をしてくれた方も20頭以上は採集されていたみたいです。そんなに採集しないで、生態写真でも撮影してくれればよいのに思いますが、いまでも数を競っているのだったら愚かだと思います。
そんな時代ではありませんよね。
Commented by kmkurobe at 2008-09-16 21:57
求愛シーンも交尾シーンそして飛翔と傑作揃いですね。
もちろん冒頭のエノコログサは感動物ですね・・・・・
採集者の方には多分なにを申し上げても無駄だと思います・・・・・
特に三角紙でオークションにでしている方なんぞは論外。売るために採集しているような感じですね・・・・・
私は1ペアしか採集していないと言っても100人来たら200頭いなくなります。ここのあたりが理解していただけないのは寂しい限りですね・・・・・・・・・
Commented by 虫林 at 2008-09-17 22:49 x
kmkurobeさん、
有難うございます。
今回はシルビアの数は多くありませんでしたが、それなりに色々なシーンが撮影できてよかったです。
採集者の乱獲はひどいです。シルビアなどは見つければ必ず採集されて今しますから、根こそぎ状態になると思います。
このようなことが何年も続けば、多分採集圧だけでいなくなるでしょう。
by tyu-rinkazan | 2008-09-15 01:17 | ▣シルビアシジミ | Comments(28)