NATURE DIARY

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20081101 小春日和散歩:ヤマトシジミ秋型 (山梨県)

Nature Diary #0216
Date: November 1st, 2008
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine


11月は霜月。

霜月になると多くの動物は冬眠の準備にはいり、植物も黄葉(紅葉)した葉を落として休眠する。生物が冬に活動を低下ないしは停止するのは自然界の摂理なのだ。

日頃、パタパタと忙しい虫林も、そろそろ死んだふりでもして春まで蟄居したい。偉大な自然界の摂理には逆らえないのが道理だからね----------と宣言しても、だれも相手にしてくれない。
世の中はそう甘くはないのだ。


§ Diary §

本日はとても天気がよく、まさに「小春日和」になった。

米国ではこのような陽気を「インディアンサマーIndian summer」と呼ぶらしいが、小春日和という言葉のほうが、どこかほっこりした暖かい感じでいいね。

午前中、南アルプス北部の山にドライブに出かけたが、途中、八ヶ岳が一望できる場所があり、車を止めて撮影した。八ヶ岳の頂上付近はかなり白くなってきた。

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。。。。。。。。。。八ヶ岳 (2008-November-01、富士見町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD8mm FISHEYE, EC-14, ASA200



オツネントンボ; Argyrognomon Blue

河原の一部にオツネントンボが多数集まっている場所を見つけた。ここは歩くと足もとからいくらでも飛び立つ。このトンボは意外に敏感で、近づくとすぐに飛び立つが、なよなよと飛んですぐそばの草に静止する。

オツネントンボは名前の通りに、越冬するトンボとして有名だ。夏から秋にかけて羽化して、成虫のままで冬を越え、春に交尾して産卵する。すると10ヵ月くらい生きていることになるので、長生きなトンボである。

生物学者の本川達雄氏が著した「ゾウの時間、ネズミの時間」という興味深い本がある。

その本によると、動物のサイズが違うと、寿命が違う(ゾウは寿命が長く、ネズミは短い)。しかし、一生の間に心臓が打つ総数(総心拍数)や体重当たりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのだ。

オツネントンボはなよなよ飛んで、さらに冬の間は活動しないので、一日あたりのエネルギー消費量は通常のトンボに比較して少ないはずだね。

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オツネントンボ (2008-November-01、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200


我々はいつも見ているが、見えていないものがいくらでもある。イトトンボの顔もアップで見てみたいものだ------と常々思っていた。

そこで、フレンドリーなオツネントンボにモデルになってもらって、顔のアップ写真を撮影させてもらった。イトトンボの仲間も、顔のつくりはよく似ていて、大型のトンボとそれほどの違いはなさそうだ。

顔は不精ひげのような毛が密生して、「オヤジ顔」といったところか------失礼。

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オツネントンボ (2008-November-01、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200



ヤマトシジミ; Pale Grass Blue

連休とはいえ、仕事が山積しているので、大学に立ち寄り少し仕事を片付けた。

窓からぼんやりと外をみると、ヤマトシジミが沢山飛んでいる。そこで、帰宅する前にキャンパスでヤマトシジミの撮影をした。休みの日は学生たちもいないので、落ち着いて撮影ができて良い。

ヤマトシジミはこの時期になると、オスもメスも美しくなる。

ヤマトシジミの秋型のオスは、翅表の青い部分が翅全体に広がりとても綺麗だ。英語名はPale Grass Blueというが、とくに秋型では白化してくる。

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ヤマトシジミ♂ (2008-November-01、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200


ヤマトシジミはどこにでもいる「どこでもシジミ」なので、かえって印象が薄い。とくにメスは黒褐色の翅をもち、地味で野暮ったい。

ところが、秋も深まってくると、ヤマトシジミのメスは青燐を載せて綺麗にお化粧をする。
グランドに出てそんな♀を探してみると、ぽつぽつと見ることができた。

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。。。。。。。。。。ヤマトシジミ青♀ (2008-November-01、甲府市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD8mm FISHEYE, EC-14, ASA200


今年はオリンパスのE-3を購入したものの、バリアングルのモニターを用いたライブビュー撮影はほとんど行わなかった。というのも、虫林の場合、マニュアルフォーカスで撮影するので、ファインダーで見ないと厳密なピント合わせができにくいからだった。

今回はオートフォーカスにして、ライブビューで撮影して見たが、意外にうまくいく。これからは、広角写真ではライブビュー機能をもっと活用しようと思った。

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。。。。。。。。。。ヤマトシジミ青♀ (2008-November-01、甲府市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD8mm FISHEYE, EC-14, ASA200

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ヤマトシジミ青♀ (2008-November-01、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200

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ヤマトシジミ青♀ (2008-November-01、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200


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ヤマトシジミ青♀ (2008-November-01、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200

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§Afterword§

今回は、小春日和の一日を散歩するだけでとてもリフレッシュされる。日頃、あまり運動しない虫林なので、この散歩は体力維持のためにはとても重要なのだ。

今回は3連休なので、県南でも訪れてみたい。





以上、 by 虫林花山
Commented by thecla at 2008-11-02 21:05 x
これだけ青いとヤマトもさぞ楽しいことでしょう。各地のブログにヤマト青♀が踊ると今年のシーズンも終わりだなあという感じが強くなってきます。
冬場の運動、何か考えないといけないですね、どうしよう・・・。
Commented by chochoensis at 2008-11-02 21:18 x
虫林さん、オツネントンボの顔の拡大写真!迫力ありますね・・・ビックリしました、こういう撮影方法もあったんだ・・・とジックリ眺めてしまいました・・・素晴らしいです。
Commented by 虫林 at 2008-11-02 21:19 x
theclaさん、
コメント有難うございます。
ヤマトの青メスは、個体によってかなり青の範囲が差がありますね。宝くじみたいで楽しいです。
そうですね、今年もそろそろ蝶のシーズンが終了しつつあって、寂しくなります。小生も冬場の対応を考えないといけません。何しろ、メタボですので。
Commented by 虫林 at 2008-11-02 21:23 x
chochoensisさん、
コメント有難うございます。
オツネントンボの顔の拡大は、オニヤンマの顔よりも迫力ありそうですね(笑)。僕も拡大写真を見て、驚きました。小さな虫も拡大すると、今まで気が付かなかった面が見えてきて面白いです。
お褒めいただき、恐縮です。
Commented by furu at 2008-11-02 22:10 x
この時期だけ主役に躍り出るヤマトシジミ、丁寧に撮ってあげたいですね。
冬場運動しないと痩せてしまうので私もなんとかしないと・・・。
Commented by 虫林 at 2008-11-02 22:52 x
furuさん、
コメント有難うございます。
ヤマトシジミは冬場に綺麗になるので、撮影しがいがあります。メスは数が少ないですね。オスはあまり沢山とんでいると、少し戦意喪失気味になります。
冬場に運動しないとやせてしまうfuruさんが羨ましいです。
Commented by fanseab at 2008-11-02 23:29
下から2枚目の個体はブルーの面積が拡がって綺麗ですね。
E-3のバリアングルモニター、特に縦位置広角で、水平線をきっちり
確認する時に大変便利なように思います。単なるライブビューでは
これができないのが辛いとこですね。でもN社は変な拘りがあるから、
バリアングルは作らんだろうなぁ・・・。
Commented by 蘭丸 at 2008-11-03 05:16 x
おはようございます。
私も、先日から、ヤマト♀を撮影しております。
虫林san の様に、♂に戦意喪失です。。。
もう少し撮り貯めて、ヤマト♀の特集でも。。。と、考えております。
Commented by 虫林 at 2008-11-03 08:50 x
fanseabさん、
有難うございます。
下から2枚目の写真は、たしかにかなり青が広くて、青が少しだけ暗いオスのような雰囲気でした。
E-3のバリアングルファインダーは、今まで積極的には使用しませんでしたが、使ってみると、少しコンデジ感覚で使えそうです。C社ではあるのに、N社は確かに出していないですね。あれば便利だと思いますが----。
Commented by 虫林 at 2008-11-03 08:53 x
蘭丸さん、
おはようございます。
ヤマトシジミのオスは無数に飛んでいますが、メスは意外に少ないようですね。多分、性比は10:1以上の差があるように感じています。是非ともヤマトシジミ♀の特集を組んでください。楽しみにしていますよ。
Commented by maeda at 2008-11-03 11:26 x
ヤマトの♀はすばらしい青さですね。
時期的にはもう最後の頃でしょうか?それともまだ青い個体の発生を期待できるのでしょうか?
Commented by 虫林 at 2008-11-03 12:24 x
maedaさん、
有難うございます。
こちらでは、ヤマトは時期的には秋型の最盛期を少し過ぎた頃だと思います。オスはいるところには無数にいるのですが、メスの数はオスに比べると極端に少ないですね。メスを見つければ、程度の差こそあれ、青化しています。
あと2週間くらいで、ヤマトを見ることができなくなります。
by tyu-rinkazan | 2008-11-02 06:33 | ▣ヤマトシジミ | Comments(12)