NATURE DIARY

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20080110 要害山散歩:初雪と越冬昆虫 (山梨県)

Nature Diary #0233
Date: January 10th (Saturday), 2009
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine



虫屋のオフシーズン
この時期から3月中旬までのフィールド散歩は、目的とする昆虫も設定せずに、ただカメラだけを片手に ゆっくり、のんびり、ほっこり、だらだら、とぼとぼ と歩くだけで良い。それでも、どうしても昆虫たちに会いたくなると、照葉樹の葉を覗いたり、樹皮をめくったり、崖を崩してみたり、朽木を壊してみたり、枯葉をどけたり、枝先をみたりもする。

オフシーズンなのだから家で休めばよいのに-----虫屋の性か?



§ Diary §

昨日は「初雪」----- 例年よりも15日ほど遅い。

朝起きて外に出てみると、市街地にはほとんど雪は積もっていないが、山側は白くなっていた。そこで、雪景色の撮影を目的に 要害山(780m) に登ることにした。

要害山は、「武田信玄」の生誕の地として「山梨100名山」にも選ばれている。

温泉宿脇の駐車場から登山道をしばらく登る。日頃の運動不足がたたって、頂上に着いたときには、息は切れ、心臓がバクバクだ----うーむ、今年こそはもっと減量しよう (何回もいっているので、すでに誰も信じてくれない)。

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初雪が積もった要害山の頂上 (01月10日、甲府市)

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Mt. Yohgai
(Olympus E-510, ZD8mm, f22, EV-1.0, ASA400)


登山道を歩いていると、太陽の光で枝の雪がどんどん溶けていた。そして、溶けた雪が落ちて枝が揺れると、枝についた雪が飛び散って上から降り注いだ。

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枝が揺れて飛散した雪 (01月10日、甲府市)

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Mt. Yohgai
(Olympus E-510, Sigma 150mm, f5.6, 1/2000, EV0.0, ASA400)



越冬する昆虫たち; Winter passing insects

スギの木の樹皮下で、クビアカヒラタゴミムシを見つけた。かなり小さいが、よく見ると前胸背がオレンジで、紺色の鞘翅とのコントラストがなかなかおしゃれだ。

樹皮下で越冬するということは、このゴミムシは樹上性なのだろうか。

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クビアカヒラタゴミムシ (01月10日、甲府市)

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Loxocrepis rubriola
(Olympus E-3, ZD50mm + EC-14 + Gyorome-8, f22, EV-3.0, ASA400、ストロボ)


さらに、赤味がかった褐色のハムシを見つけた。この状態での同定は難しいが、鞘翅の点刻が明瞭なので、たぶんキイロクビナガハムシだろう。

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キイロクビナガハムシ (01月10日、甲府市)

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Lilioceris rugata
(Olympus E-3, ZD50mm + EC-14 + Gyorome-8, f22, EV-3.0, ASA400、ストロボ)


背部にハート型の白い大きな紋を持つカメムシも見つけた。

左は紋の上中央がくびれて綺麗なハート型をしているのでエサキモンキツノカメムシだと思う。右は紋にくびれが無いのでモンキツノカメムシと思われる。

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背中にハート紋を持つカメムシ (01月10日、甲府市)

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Sastragara scutellata
(Olympus E-3, ZD50mm + EC-14, f22, EV-1.0, ASA100、ストロボ)


コウヤボウキの乾燥した頭花は「冬の花」だ。

冬の道路脇には、この花の白い(時々ピンクの)冠毛がまるで花を咲かせたかのようにあでやかにうつる。昔、高野山ではこの枝でホウキを作ったので、この名が付いたのだそうだ。

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冬の花----コウヤボウキの頭花 (01月10日、甲府市)

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Ice on the dry flower
(Canon Power Shot G10, ASA100)


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§ Afterword §

今年の最も大きな寒波がやってきたようで、日本全体(もちろん九州南部や沖縄は除く)で雪が降って、天候が荒れているようだ。虫林の住む山梨県甲府市でも初雪が降って、そろそろ本格的な冬に突入した。

こんな寒い時期には、フィールド散歩もなかなかモティベーションをキープするのが難しく、家の中でごろごろして本を読んだり、テレビを見て過ごしてしまう事が多くなる。

でも、短時間でも良いから、毎週1回くらいはフィールドに出たいと思っている。



PS: 今回のNDから写真の大きさを変更した(横写真:幅800ピクセル、縦写真:幅600ピクセル)。クリックすると大きくなります。


以上、 by 虫林花山
Commented by clossiana at 2009-01-12 11:36
未曾有の不景気の中に放り出された身にとっては雪をかぶった風景や寒さの中で息づく虫たちの姿が心をなごませてくれました。
Commented by chochoensis at 2009-01-12 19:00 x
虫林さん、そちらも凄い=雪=なのですね・・・冬でも甲虫を探せるとは素晴らしいです、私にはとても無理です・・・羨ましいな・・・。
Commented at 2009-01-12 19:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 虫林 at 2009-01-13 08:17 x
clossianaさん、
有難うございます。
この時期の虫たちの姿は見つけるだけで癒されますね。
この不景気が早く終わることを祈っています。
Commented by 虫林 at 2009-01-13 08:19 x
非公開コメントさん、
有難うございます。
今年のゼフの時期が待ち遠しくなりました。
今年はご一緒できればよいですね。
Commented by 虫林 at 2009-01-13 08:21 x
chochoensisさん、
有難うございます。
こちらも初雪が降り、本格的な冬に突入です。
冬の越冬甲虫は、少し探せばいるはずですので、探して見られたら良いかと思います。
Commented by 蝶山人 at 2009-01-14 22:12 x
ダイヤモンドダスト素晴らしいですね。
昨年昔のクロシジミの産地を転々と消息を追ったのですが
もう発生木の若いコナラやクヌギは無くて
林縁にコウヤボウキが生える荒地になっていました。
Commented by 虫林 at 2009-01-15 07:01 x
蝶山人さん、
有難うございます。
やはりクロシジミの昔の山地は環境が変わってしまったのですね。
この時期、コンヤボウキの枯れ花はとてもよく目立ちます。
Commented by mtana2 at 2009-01-17 22:28 x
紋付カメムシと読んでなるほどと合点したら、モンキ・ツノだったのですね。早とちりでした。
この時期、虫を見つけるとうれしくなりますね、寒さの中で頑張ってるんだと。コウヤボウキの頭花、枯れている感じではないですね。
Commented by 虫林 at 2009-01-18 17:47 x
mtanaさん、
有難うございます。
虫の少ないこの時期は、たしかに見つけるとどんな虫も嬉しいです。
3月が待ち遠しいです。
by tyu-rinkazan | 2009-01-11 20:16 | ■甲虫 | Comments(10)