NATURE DIARY

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20090211 雑木林の散歩道:カシアシナガゾウムシ(山梨県)

Nature Diary #0238
Date: February 11th (Wednesday), 2009
Place: Hokuto-shi, Yamanashi Pref.
Weather: fair



§ Diary §

本日は建国記念日、散歩に訪れたのは北杜市明野の集落の周りの雑木林

車道の脇で散歩している仲の良いシニアのカップルと出会った。彼らはもともと東京に住んでいたが、老後の生活をここでおくるために思い切って引っ越してきたそうだ。ここには都会人が夢見る里山の原風景があるからだという------。

確かにここに広がる風景は、典型的里山のそれで、どこか懐かしくて、どこか暖かくて、どこかのんびりとしていて、散歩するだけで心を癒してくれそうだ。


水田に面した斜面はクヌギ、ミズナラ、コナラを主体とする雑木林だ。ゆっくりと歩いてみると、冬枯れた林の中は風も無く、冬の弱い日差しでも陽だまりはとても暖かい。こんな里山の雑木林をウラウラと歩くことはとても贅沢なことのように思えてくる。

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明野の雑木林 (2月11日、北杜市)

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Copse
(Olympus Power Shot G10、セルフタイマー)



カシアシナガゾウムシ; Mecysolobus piceus

カシアシナガゾウムシゾウムシは、以前にもゼフの越冬卵を探している時に偶然に見つけたことがある。今年はこのゾウムシをかなり意識して探していたのだが、今のところ見つけることができていなかった(ND #0237)。

すでに探し始めて1時間を過ぎ、そろそろモチベーションを維持するのが難しくなってきた。きっと、この虫は個体数が少ないか、探し方が間違っているかのどちらかだろう----と考えていたら、コナラの幹から出ている細い小枝の分岐部に小さなゾウムシを見つけた。

カシアシナガゾウムシだ!

足を左右2本づつ束ねて枝を抱える姿がとても面白い。

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枝につかまるカシアシナガゾウムシ (2月11日、北杜市)

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A elephant beetle, Mecysolobus piceus, holding on to a branch
((Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC-14、ストロボ)



カシアシナガゾウムシは、本州、四国、九州に広く分布し、カシ類の葉を食する。それほど珍しい種類ではないようだが、真冬に見つけることができる貴重な虫だ。

写真では大きなゾウムシに見えるかもしれないが、この虫の体長は6mm程度のものだ。

今回はZD35mmマクロレンズを撮影に用いたが、このレンズはとても安価なわりに高性能で、最短撮影距離で等倍まで撮影できる。フォーサーズだと2倍の拡大だ。さらに1.4倍のテレコンを併用できるので、小さいものもかなり大きく撮影可能だ。

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枝につかまるカシアシナガゾウムシ (2月11日、北杜市)

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A elephant beetle, Mecysolobus piceus, holding on to a branch
((Olympus E-3, ZD35mm Macro + EC-14)



しばらく撮影していたら、歩きだしてしまった。ゾウムシはのろのろと歩く印象だが、この虫は意外に歩くスピードが速いので驚いた。

写真をまじまじとみると、ゾウの鼻のように口吻が長くて「ゾウムシ」という名前はよくぞ付けたと思う。

このカシアシナガゾウムシは前足と中足が異常に長く、後足が普通(短い?)の長さなのがわかるだろう。

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枝につかまるカシアシナガゾウムシ (2月11日、北杜市)

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A elephant beetle, Mecysolobus piceus, holding on to a branch
((Olympus E-3, ZD35mm Macro + EC-14)



テントウムシ; Lady bird

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テントウムシ (2月11日、北杜市)

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A winter-passing colony of ladybird
((Olympus E-3, ZD35mm Macro + EC-14、ストロボ)


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§ Afterword §

他のブログを見ると、そろそろモンキチョウなどの今年羽化した新成虫が出現し始めたようだ。やっとシーズンインといったところかな。ただ、虫林にとって問題は「スギ花粉」なのだ。

実は散歩していても、くしゃみは出るわ、鼻水は出るわ、目は痒いわ------で大変。

ところで、今年は甲府市内ではほとんど雪が降っていない。雪が降れば降ったで大変だが、全く降らないのも少し心配だし、スギ花粉も早期から多量に飛散するようだ。

ひどい暖冬は生物にとっても良いはずが無いのだ。


以上、 by 虫林花山
Commented by banyan10 at 2009-02-12 11:49
このゾウムシはだいぶ前に見たことありますが、探そうと思うと大変そうですね。
しがみついている脚は鉄製のような印象ですが、動くと普通に見えますね。
テントウムシの中のカメムシも少し気になります。
Commented by 蘭丸 at 2009-02-12 18:43 x
虫林san、こんばんは。
昨夏、日野春へ行った時は、雑木林の荒廃にガッカリしましたが、
明野は、立派な雑木林が残っているのですね。

私も、先日、樫脚長象蟲に近縁の頬白脚長象蟲を撮りました。
強風に吹き曝されながら、しっかりしがみ付いている姿に、
強いなぁ。。。と、思わされました。
Commented by cactuss at 2009-02-12 20:52
以前、越冬卵を探している時に枝にしがみついている虫をいたので、撮影はしておきましたが、アシナガゾウムシと言うんですね。しがみついて一冬を越すのは大変だなと思いながら、撮影しました。
Commented by 虫林 at 2009-02-12 23:02 x
banyanさん、
このゾウムシは、越冬卵を探しているときには偶然に目に入るのですが、いざこのゾウムシを探してみると、なかなか見つからないのです。今年は当初よりこのゾウムシを探していましたが、やっと見つけることができました。このゾウムシの前足と中足は異常に長いので、歩きにくいかと思いましたが、結構動くのが速くて驚きました。
Commented by 虫林 at 2009-02-12 23:06 x
蘭丸さん、
山梨県内の雑木林はどこでも少なくなっています。この場所でも、昨年は伐採がありましたし、赤松林になったところもあります。今のところは良く保たれているように見えますが、面積的にはとても立派といえる規模ではなさそうです。ホホジロアシナガゾウも越冬ゾウムシとしては双璧といえますね。ホホジロもゆっくりと探してみたいと思います。
Commented by 虫林 at 2009-02-12 23:09 x
cactussさん、
越冬卵を探していると目に付くゾウムシです。前足と中足でつかまりますので、枝の太さも大事みたいですね。昔流行った「だっこちゃん」みたいに見えますね(笑)。しかし、このゾウムシを探すのに、こんなに苦労するとはおもいませんでした。
Commented by kmkurobe at 2009-02-14 19:39
ご無沙汰いたしております。テントウムシはこちらでは越冬前に谷筋の日当たりの良い電柱などで大集団を作ってます。
かって私凝りに凝って沢山集めたのを思い出しました。
オオミドリこちらでは積雪があるせいか地表2メートルあたりの小枝に多くついているような気がします。
Commented by 虫林 at 2009-02-16 00:10 x
kmkurobeさん、
こちらこそご無沙汰しています。
テントウムシの電信柱での大集団の集合をいつか見てみたいです。なかなか迫力ありそうですね。
オオミドリの卵は、地上1mから1.5mくらいが多いようです。やはり積雪とかの影響もあるのでしょうね。
コメント有難うございました。
by tyu-rinkazan | 2009-02-12 00:41 | Comments(8)