NATURE DIARY

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20090214 ひょうたん池のモンキチョウ (山梨県)

Nature Diary #0239
Date: February 14th (Wednesday), 2009
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather: fair



§ Diary §

本日(土曜日)は生暖かい風が吹いて、甲府市の最高気温は24.8℃-----5月後半の陽気。

寒がりの虫林にとっては、暖かいことは歓迎だが、季節の歩みと気温の間の解離は少し心配だ。というのも、時ならぬ高気温はまだ休眠中であるべき動植物に「目覚めのスウィッチ」を入れてしまう可能性が危惧されるからだ---------ウーム、こんなに暖かいと今まで冬期休眠していた我々チョウ屋も目覚めてしまい、ソワソワ、ウロウロ、ワクワク、ドキドキとしながら活動を開始してしまう。

ということで、季節外れの陽気に目覚めたチョウ屋の一人である虫林は、昼食後に甲府市の武田神社の近くにある「瓢箪(ひょうたん)池」という小さな人口池を訪れた。



モンキチョウ; Pale Clouded Yellow

ひょうたん池は石積みの土手が周囲を囲い、日当たりの良い池畔にはタンポポ、ホトケノザ、オオイヌフグリ、ナズナなど春の花が咲いている。フライフィッシングやルアーフィッシングを楽しむ釣り人を気にしながら歩いて行くと、見覚えのある黄色いチョウが飛んた。

チョウは200mほどの長さの土手を行ったり来たりしながら探雌飛翔していた。いつか静止するだろうとしばらく目で追っていたが、どっこいなかなか止まらない。20分ほども待っただろうか、やっとタンポポの花で吸蜜してくれたので、そっと近づき撮影した。

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モンキチョウ (2月14日、甲府市)

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A Pale Clouded Yellow nectaring on the flower of dandelion
(Olympus E-3, ZD12-60mm)


時期的にまだ発生初期のはずなのだが、すでに翅が破損しているのには驚いた。

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タンポポの花で吸蜜するモンキチョウ (2月14日、甲府市)

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A Pale Clouded Yellow nectaring on the flower of dandelion
(Olympus E-3, Sigma 150mm Macro)


タンポポで吸蜜しているキチョウの頭部のアップを撮影して見た。頭部の毛と翅の縁取りが紅色でまだ新鮮な個体であることを物語っている。

こうしてみると、モンキチョウもなかなか艶やかで美しい。

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モンキチョウ (2月14日、甲府市)

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A Pale Clouded Yellow nectaring on the flower of dandelion
(Olympus E-3, Sigma 150mm Macro)



キチョウ; Common Grass Yellow

越冬していたキチョウも陽気で目を覚ましたようだ。キチョウはふらふらと飛んではすぐに地面や草の上に静止してくれるので、広角レンズでの近接撮影は難しくない。

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キチョウ (2月14日、甲府市)

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A Common Grass Yellow resting on the ground
(Olympus E-3, ZD12-60mm)



さらに、チョウは葉の影などに静止しようとする。この行動は越冬場所を探しているようにもみえる。今までキチョウの越冬態を探してきたが、まだ発見できていない。

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キチョウ (2月14日、甲府市)

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A Common Grass Yellow resting on the grass
(Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC-14)




キタテハ; Cinese Comma

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キタテハ (2月14日、甲府市)

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A Cinese Comma resting on the grass with the wings opened
(Olympus E-3, ZD12-60mm)



ミスミソウ; Anemone hepatica var. pubescens

ミスミソウはスプリングエフェメラル(早春に咲く花)の仲間だ。このミスミソウが集団で自生する場所が芦川渓谷の一部にある。そこで、そのミスミソウの自生地を訪れてみた。

いつもの年だと2月20日以降が花期であるが、今年は少し早目のこの時期でも所々で可憐な白い花を見ることができた。

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ミスミソウ (2月15日、市川三郷町)

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Anemone hepatica var. pubescens
(Olympus E-3, ZD8mm FISHEYE + EC-14)

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ミスミソウ (2月15日、市川三郷町)

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Anemone hepatica var. pubescens
(Olympus E-3, ZD50mm MACRO + EC-14)



セツブンソウ; Eranthis pinnatifida

芦川渓谷の民家の裏の斜面に咲くセツブンソウを撮影した。この花は土を選ぶようで、石灰岩地にだけ生育するが、山梨県ではこの場所でしか見ることができない。

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セツブンソウ (2月15日、市川三郷町)

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Eranthis pinnatifida
(Olympus E-3, ZD50mm MACRO + EC-14)


セツブンソウの白花(?)を見つけた。色素がぬけたもので、茎の色も緑色になっているのですぐにわかる。いつも同じ場所で数本見ることができるが少ない。

色素の抜けは、おしべで顕著だ。虫林は花用語は良くわからないが、このような白花は「素心花」あるいは「蘇芯花」と呼ばれるようである。

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セツブンソウの白花 (2月15日、市川三郷町)

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Eranthis pinnatifida
(Olympus E-3, ZD50mm MACRO + EC-14)


セツブンソウの撮影で、雰囲気のある写真はなかなか難しいものだ。この写真は自分自身ではかなり気に入っている。写真とは気に入る事とみつけたり。

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セツブンソウ (2月15日、市川三郷町)

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Eranthis pinnatifida
(Olympus E-3, ZD50mm MACRO + EC-14)



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§ Afterword §

甲府市内でもモンキチョウを見ることができた。昨年は3月2日だったので、今年はチョウの発生が例年よりも早いようである。やはりこのチョウをみると春が来たことが実感できるのだ。目撃したチョウ:モンキチョウ(3)、キタテハ(5)、キチョウ(1)、スジボソヤマキチョウ(2)

この暖かさは一時的なもののようだが、いったん羽化が始まればチョウ達は次々と出現してくると思うので、これからのフィールド散歩が楽しみになってきた。

なお、虫林のスギ花粉アレルギーは今年はかなり症状がきつい。
とくに、ミスミソウは杉林の中での撮影だったので、スギ花粉を大量に被爆したような気がする。これから数ヶ月は要注意だね。


以上、 by 虫林花山
Commented by 蘭丸 at 2009-02-16 08:31 x
虫林san、おはようございます。
チョウが飛び始めると、嬉しくなりますね。
モンキチョウは、普通種の筈なのに、家の近くではナカナカ見る事が出来ず、
ピンクの縁取りを見つけた時は嬉しくなり、撮り続けてしまいます。
スジボソヤマキ・・・・・10年位見てイマセン。。。
少し、遠出を考えなくてはイケナイかな。。。と、思います。
Commented by ダンダラ at 2009-02-16 08:32 x
そちらでもモンキチョウが出始めましたか。
なかなか良い感じの場所ですね。日当たりの良い斜面では何日か前に出ていたんでしょうね。
セツブンソウも咲き始めたんですね。こちらでもそろそろでしょうか。
こちらでは例年は3月10日が最盛期らしいですが、今年は早まるでしょうね。
来週にでも行ってみようかな・・・でも混みそう。
Commented by banyan10 at 2009-02-16 18:43
土曜日は白州のウイスキー工場でキチョウを見て驚きました。
セツブンソウ、そちらでも咲いたのですね。
栃木も咲いていて、秩父もそろそろのようです。
色素が抜けた花は気付きにくいですが、貴重ですね。
Commented by Celastrina at 2009-02-16 18:49 x
24.8度ですか・・・・・すごい気温ですね。
こちらは今日の最高気温が-4℃。さすがにまだ寒いです。
瓢箪池のモンキチョウ、いいですね。彼方の釣り人がいい味出しています。こんな写真を撮りたいです。
Commented by furu at 2009-02-16 21:12 x
甲府もシーズン開幕ですね。
池のほとりのモンキチョウ、ロケーションがナイスです。
キチョウの越冬場所選びは非常に巧妙で、もぐり込むところを見ていないと探すのは困難ですね。
Commented by 虫林 at 2009-02-17 00:24 x
蘭丸さん、
モンキチョウは初めに出現する新成虫ですので、見つけるととても嬉しくなります。これから、ミヤマセセリ、ギフチョウと続いて行くことになります。スジボソヤマキはこちらでは、少し山の中に入れば、比較的目に付くチョウですよ。越冬した後の彼らは色がさめていますが、いとおしく感じます。
Commented by 虫林 at 2009-02-17 00:27 x
ダンダラさん、
こちらでもやっとモンキチョウが出始めて、見つけるととても嬉しく思います。翅の破損を見ると少し前に出現していたみたいですね。
セツブンソウはこちらでは今が最盛期という感じでしたよ。例年に比較すると1週間以上は早いと思われます。
Commented by 虫林 at 2009-02-17 00:29 x
banyanさん、
キチョウは冬の間に散々探したのですが、今年も越冬態を発見することができずに終わりました。でも、この時期になると出現して驚かせてくれます。セツブンソウはこちらでは今が最盛期で、花期は例年より1週間異常は早いですね。
Commented by 虫林 at 2009-02-17 00:33 x
Celastrinaさん、
甲府市が24.8℃、身延町は26℃の夏日でした。日中は暑くて、半そででも良いくらいでした。身延町の気温は甲府気象台の記録となったみたいです。一体全体、どうなってしまったのでしょうか?
ひょうたん池のモンキチョウは私自身も気に入っています。お褒めいただき有難うございました。
Commented by 虫林 at 2009-02-17 00:36 x
furuさん、
ひょうたん池の池畔は少し傾斜がついていますので、工夫する事で背景に広がりを持たせることが可能です。逆光でしたが、何とか撮影できました。
キチョウは仰るとおりで、もぐりこむところを目でしっかりと確認していないと、見つけることができません。本当に忍者みたいなヤツですね。
Commented by ぴくぱ at 2009-02-17 18:29 x
甲府でもモンキチョウが発生しているんですね。うちの近くでも出ているハズなんでしょうが、まだキチョウの越冬個体しか、目にしていません。本当に今の季節はわくわくしますね。
Commented by 虫林 at 2009-02-18 07:57 x
ぴくぱ さん、
モンキチョウは発生していますが、まだ場所が限られているのと、その数も少ないみたいです。小生はキチョウの越冬態を今年も探していたのですが、まだ見つけていません。でも今回、キチョウも出てきましたので、その個体が隠れた辺りを少し探してみようと思います。
これからの季節は、ミヤマセセリから始まり、色々と出てきますので本当にワクワクしますね。
Commented by アッキーマッキー at 2009-03-01 21:01 x
虫林さん、
セツブンソウ、きれいですね。まだ見たことがなく、ぜひ見たいと思っている花の一つです。きれいに撮れて羨ましい限りです。今日、神奈川西部をドライブしてスミレの事前調査もしてたんですが、こちらも自然はすごく残ってますね。今年は、神奈川県の花探しを開拓しようと考えてます。
2月22日に、芝川町でスハマソウを撮影しました。芝川町では3月15日に富士錦の蔵開きがあってじゃんじゃん試飲できますよ。僕はここ数年毎年でかけています。虫林さんもいかがですか?

Commented by 虫林 at 2009-03-02 12:42 x
アッキーマッキー さん、
セウブンソウは山梨ではここでしか見ることができない花です。毎年、この花を楽しみにしています。
スミレもそろそろですね。すでに立ちつぼスミレは咲いているので、青いスミレなんかも花をつける時期になりました。検討をお祈りします。
by tyu-rinkazan | 2009-02-15 23:37 | Comments(14)