NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

20090704 ゴマ保全作業;マムシとジョウザンミドリ (山梨県)

Nature Diary #0262
Date: July 4th (Saturday), 2009
Place: Yamanashi Pref.
Weather: Cloud and fine after rain




§ Diary §

日本チョウ類保全協会の中村氏と北杜市オオムラサキセンターの長谷川氏とともにK岳に出かけた。本日はゴマシジミ棲息地で除草作業があるので、ゴマシジミの食草(ワレモコウ)を標識して保護するのが目的だった。

朝から雨が降っていたが、作業開始の午前8時30分過ぎにはあがって、時々雲が切れて日が差してきた。軟弱で根性無しの虫林には、ピーカンでの作業はきついので、このくらいの天気(曇り時々晴れ)の方が良い。

d0090322_21235282.jpg
標識されたワレモコウと日本チョウ類保全協会の中村氏 (7月4日、山梨県)

.
Mr. Nakamura and feeding plants with indicator
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14

d0090322_21242677.jpg
除草作業をする中村氏と長谷川氏 (7月4日、山梨県)

.
Mr. Nakamura and Mr. Hasegawa working in weedkilling
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14




ジョウザンミドリシジミ; Cognatus Green Hairstreak

ワレモコウを探して歩いてみると、草の上に数頭のジョウザンミドリシジミを見つけた。下草の上で開翅してテリ張しているようだ。

ジョウザンミドリのように翅が輝くゼフは、尾部の方から見ても翅に輝きは無く、ほとんど黒いだけだ。そこで、やや前方から撮影する必要があるのだが、前方に回り込むと飛ばれてしまうことが多い。そのあたりが難しいところだし、面白いところでもあるね。

何度かトライするうちに、じっくりと撮影させてくれた。

d0090322_21263071.jpg
開翅するジョウザンミドリシジミ (7月4日、山梨県)

.
A male of Cognatus Green Hairstreak resting with the wings opened
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14

d0090322_21264885.jpg
開翅するジョウザンミドリシジミ (7月4日、山梨県)

.
A male of Cognatus Green Hairstreak resting with the wings opened
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14

d0090322_2127614.jpg
ジョウザンミドリシジミ (7月4日、山梨県)

.
A male of Cognatus Green Hairstreak
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14



アカシジミ; Orange Hairstreak

d0090322_21272383.jpg
アカシジミ (7月4日、山梨県)

.
Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14



ヒメシロチョウ; Eastern Wood White

d0090322_21274537.jpg
飛翔するヒメシロチョウ (7月4日、山梨県)

.
Eastern Wood White
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, EC-14

d0090322_21275914.jpg
飛翔するヒメシロチョウ (7月4日、山梨県)

.
Eastern Wood White
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, EC-14


マムシ; Pit viper

除草作業をしている方が、お昼休憩のときに枝に挟んだマムシを持ってきて見せてくれた。胴部は太く、その表面にはマムシの特徴である眼状紋が目立つ.。

虫林が生きたマムシを見るのは、これが三回目になる。

初めて見たのは虫林が高校生の頃で、高尾山の登山道の脇で「とぐろ」を巻いていた。近寄っても逃げようともしないので、石を投げて道を開けてもらった。2回目の出会いは数年前で、クロシジミを探して富士山に行った時に、足もとから逃げ去っていくマムシを見た。危なく噛まれるところだったのだ。

今までノーガードでこの草むらを歩きまわっていたが、マムシがいるとなると長靴くらいは履くべきなのだろうか。

d0090322_4475981.jpg
。。。。。。。マムシ (7月4日、山梨県)


。。。。。。。Pit viper
。。。。。。。Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14


**************************************************

§ Afterword §

山梨県のゴマシジミは今、消えゆくチョウになってしまった。その原因としては、ゴマシジミが好きなワレモコウの咲く草原状環境が不安定で、しばしば数年で変化して消滅してしまうことが多いからだ。そのため、ゴマシジミの保全には除草作業などによる環境の維持が必須になってくる。

ゴマシジミは人気の高いチョウで、成虫の発生時期には採集者が数多く訪れる。
ゴマポイントを訪れる方々には、是非とも保全事業へのご理解とご協力をいただきたいと思う。




以上、 by 虫林花山
Commented by maeda at 2009-07-06 06:07 x
保全協会自信で草刈りをしないと行けないとは、何か手段を見つけないと長続きできないように思います。人手に限りがありますから。
Commented by 虫林 at 2009-07-06 06:41 x
maedaさん、
今回の除草作業は、1箇所は行政から委託された業者によるもので、その作業の際にワレモコウを護るための指導が主な目的です。さらに、もう一箇所は保全協会によって除草された場所のメンテでした。
おっしゃるとおりで、このような作業には人手、お金がかかるので、プロジェクトとして文部科学省、環境省などのバックアップが必須ですし、もっと大事なのは一般の方の理解とDonation (寄付)でしょう。
英国などに比べるとまだまだ意識が低いのが残念ですね。
Commented by chochoensis at 2009-07-06 08:30 x
虫林さん、保全活動、お疲れ様でした。環境の維持というのは大変なことが良く判ります、多くの方の理解が得られると良いですね・・・ジョウザンの輝き・・・目に沁みます・・・。素晴らしいです。
Commented by banyan10 at 2009-07-06 09:59
保全活動お疲れ様です。
草刈りと食草の保護を行うのは難しい課題ですね。
ヒメシロの飛翔が素晴らしいですね。
ジョウザンは山梨では見たことがありません。
Commented by himeoo27 at 2009-07-06 20:59
保全活動ご苦労さまでした。
皆様のおかげで綺麗な蝶が見れることの幸せを
噛みしめるヒメオオです!
Commented by アッキーマッキー at 2009-07-06 22:27 x
先日、ア○◯ソウ保護会でギフチョウ保護活動について簡単に口頭で説明し意見交換しましたが、どちらも環境保全が一番重要ということで一致しました。虫林さんもお疲れさまでした。
ジョウザンのメタリックブルー、見事ですね。昨日は、赤岳に日帰りで登りましたが、目当てのヤツガタケスミレはまだ咲いてませんでした。が、色んな高山植物は楽しめました。それにしても、しんどかったです。
Commented by grassmonblue at 2009-07-06 23:22 x
お疲れさまでした。
山梨のゴマシジミが何箇所かで保全できるのは理想ですね。
パトロールの工数も考えると大変です。
Commented by 虫林 at 2009-07-07 09:33 x
chochoensisさん、
有賀と御座います
今回は食草のワレモコウの保護だったので楽でした。ついでに、ジョウザンも撮影できたのは嬉しかったです。ここはゼフもかなり多いことがわかりましたので、来年当たりは少し集中的に検索してみたいと思っています。
Commented by 虫林 at 2009-07-07 09:35 x
banyanさん、
ゴマの保護ポイントでは、ゴマ以外にもアサマやヒメシロなどなかなか面白い種類の蝶が飛んでいました。
ヒメシロはご存知のように飛翔を撮影するのが比較的簡単な蝶ですので、練習もかねて撮影してみました。
Commented by 虫林 at 2009-07-07 09:37 x
ヒメオオクワガタさん、
最近、かなり蝶の撮影をがんばってブログも開設されたことをダンダラさんからお聞きし、嬉しく思っていました。ぜひとも宜しくお願いします。
Commented by 虫林 at 2009-07-07 09:40 x
アッキーさん、
ヤツガタケスミレは横岳から硫黄岳の稜線で大きな群落を形成していたのを覚えています。花弁の黒紋に個体変異が多くて面白かったのです。是非ともトライしてみて下さい。
ジョウザンのメタリックブルーは何度見ても胸がときめきますね。
Commented by 虫林 at 2009-07-07 09:42 x
grassmonblueさん、
ゴマは人気の高い蝶で、採集者も集まりますので、その保全は環境だけを維持しても難しいかもじれませんね。パトロールなどはまるで泥棒を取り締まるみたいですので、僕はあまり乗り気ではありませんが、やらなくてはいけないのかな。
Commented by fanseab at 2009-07-07 23:35
ゴマ保全活動、地元とは言え、お疲れ様でした。
ちょっと見、小生の知るゴマポイントとは異なり、結構周辺の潅木の
高さが高く、下草刈りもさることながら、周辺の枝打ちも必要かも
しれません。マムシ、鈴鹿の渓谷でキリシマを追跡中、出会って、思わずレンズを落としそうになった嫌な思い出があります。
Commented by thecla at 2009-07-07 23:38 x
ゴマ保全活動お疲れ様でした。
この日私は娘との約束を優先させてしまいました、まあその前一回草刈やってるからいいですよね(^^;
マムシ、私も案外見ていません、多分接近遭遇は気がつかないだけで結構あるのでしょうね。
by tyu-rinkazan | 2009-07-05 21:29 | ▣ジョウザンミドリシジミ | Comments(14)