NATURE DIARY

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カテゴリ:▣ミドリシジミ( 6 )

20170731 八ヶ岳の散歩道:ハンノキ林の妖精(ミドリシジミ)に出会う

DIARY Vol.11 (751): #15, 2017 :

今週末は、昆虫写真家の山口進さんと一緒に八ヶ岳山麓のハンノキ林にミドリシジミを見に行くことにした。しかし、週末の天気予報は曇りのち雨でどうもパッとしない-----ネバーマインド、ミドリシジミの撮影には、ピーカンよりも曇っている方が適しているのだ。というのも、この蝶は曇っていても少し明るくなれば容易に開翅してくれるし、翅の輝きや色の出も雲のフィルターがあった方が良いからね。


ハンノキ林のミドリシジミ

湿地の周りのハンノキ林。竿で枝をペシペシと叩いてみると、ミドリシジミが飛び出した。今年はまだ発生初期のようで、新鮮な個体が多いようだ。面白いことに、ミドリシジミはクルミの葉で休んでいるようで、クルミの枝をたたくとオナガシジミとともに飛び出した。オナガシジミとは大きさや飛翔速度が違うので、飛んでいても両者の区別は難しくない。

下の写真は目の高さよりも高い位置のハンノキの葉に静止しているミドリシジミを、手を伸ばして広角撮影した時のものだ。キャノンのEOS M6にアダプターを介してEF8-15mm を装着しての撮影だが、この組み合わせは片手でも楽に操作できるので気に入っている。


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----ハンノキに静止したミドリシジミ
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)


下草に静止したミドリシジミの♂は少し待つとおもむろに開翅してくれた。
久しぶりに見るミドリシジミのメタリックグリーンはとても綺麗だ。


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----ミドリシジミ♂
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)

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----ミドリシジミ♂
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm Macro F4 IS USM)


ミドリシジミの♀は地味だが、斑紋多型が面白い。
下の写真は赤紋だけが出るA型だ。
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----ミドリシジミ♀(A型)
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)


ミドリシジミのメスの紋には多型性があり、A型、B型、AB型、O型(血液型みたい)に分類されている。下の写真は左上がA型、右上がB型と言いたいところだが、うっすらと橙紋があるのでAB型への移行型とした方が良いかも。左下はAB型、右下は紋がないO型である。

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----ミドリシジミ♀の斑紋多型
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm Macro F4 IS USM)


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----ミドリシジミ
----
(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm Macro F4 IS USM)


さらにオリンパス TG-4で深度合成接写してみた。
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----ミドリシジミ
----
(July-30-2017, Yamanashi, Olympus Tough TG4)



虫眼鏡ノート

今年のミドリシジミは個体数が多く、♂♀とも新鮮な個体を見ることができた。開翅させるために充電式LEDライトを使用してみたが、意外に効果があったように思う。蝶の撮影には色々な小道具を用いるのも楽しいものだ。これからも色々と試してみたいと思っている。本日は昆虫写真家の山口 進さんに同行していただき楽しい一日でした------感謝。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-08-05 01:55 | ▣ミドリシジミ | Comments(4)

20150125 大寒の散歩道:八ヶ岳で宝探し(ミドリシジミの越冬卵)

DIARY Vol.10 (643): #05, 2015 :

大寒の候。
日曜日は朝から快晴。

一年で最も寒いこの時期(大寒)にはなかなか「蝶」の成虫にはお目通りすることができません。そこで、本日は八ヶ岳の高原でミドリシジミの越冬卵でも探してみることにしました。虫林はゼフィルス(ミドリシジミの仲間)の越冬卵探しがさして得意というわけではありませんが(むしろ根性が無くて飽きっぽいので苦手)、なんとなく「冬の宝もの探し」のようで楽しいものです。とかく家に閉じこもりがちなこの季節には、Treasure Hunter になってフィールドを歩いてみるだけでも良いかなと思います。



ハンノキ林の小川

ミドリシジミのポイントは八ヶ岳高原の湿地の周りのハンノキ林

暖かい季節に湿地帯を歩くとズブズブと足を取られて歩きにくいものだが、寒いこの時期には地面が凍っているので楽に歩ける。表面だけが凍っているので歩くたびにバキバキと音がするのがまた面白い。この湿地帯とハンノキ林の境界に綺麗な小川が流れていた。

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---- 林の中を流れる綺麗な小川-Small Stream

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1 )



川面を飛ぶフユユスリカ

小川に沿って歩いていくと沢山のフユユスリカが飛んでいた。

ユスリカの仲間は日本に2000種もいるというのだから驚きだ。成虫の寿命は長くても1-数日ぐらいなので、羽化するとすぐに交尾し、産卵後まもなく死んでしまう。また、口器が無く消化器も退化して食事を摂る事ができないので、普通の蚊のように動物の血を吸ったりしない。安心といえば安心だが、ユスリカを抗原としたアレルギー性鼻炎や「ユスリカ喘息」と呼ばれる呼吸器疾患が知られているWikipedia, ユスリカ)。

地面が凍るこの時期に飛び回るなんて------。

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---- フユユスリカ- Winter Chironomid

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus OM-D E-M1, MZD60mm f2.8 Macro ED MSC)



ミドリシジミの越冬卵をみつけた

ハンノキの樹幹にお目当ての宝物(越冬卵)を見つけた。
ミドリシジミのものにちがいない。

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---- 小川の縁のハンノキにミドリシジミの越冬卵-Overwintering Eggs of the Green Hairstreak

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1 )


越冬卵をTG-3の顕微鏡モード+深度合成で撮影した(下の写真の上)。
越冬卵を強調するために強めのLEDライト(手持ち)を補助光として用いている。

TG-3の深度合成機能は顕微鏡モードでの超拡大時に被写体の焦点深度を増すために用いるのが一般的。でも、TG-3にフィッシュアイコンバーター(TG1)を付けてほどほどの拡大の顕微鏡モード+深度合成で撮影すると背景も明瞭に映し出すことができる(パンフォーカスになる)ことがわかった。魚露目も同様の効果があるが、フィッシュアイ(デフォルメ)効果が強すぎるので(それが良いともいえるのだが)、最近はもっぱらこちらを使用することが多くなってきている。でも、動きのあるものには不可(風があるときはNG)でやっぱり画質がね-----。

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---- ミドリシジミの越冬卵- Overwintering Eggs of the Green Hairstreak

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Stylus TG-3 Tough with FCON TG1, E-M1, MZD60mm f2.8 Macro)



クロナガオサムシとアオゴミムシ

林の中の古い切り株を崩してみると、中からクロナガオサムシがでてきた。

八ヶ岳のクロナガオサにはヤツクロナガオサムシというのも知られているが、こちらはホソクロナガの亜種だ。今回のオサムシはただのクロナガオサムシで良いと思うが-----。オサムシは同定が難しくていつも困るな。

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---- クロナガオサムシ- Carabus procerulus

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)



切り株からは集団越冬するアオゴミムシも出てきた。
金緑色に輝く美しいゴミムシだ。

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---- アオゴミムジ-Chlaenius pallipes

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)



モズのはやにえ(速贄)

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---- モズのはやにえ-Butcher-bird Prey impaled on twigs

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)



Note

大寒の時期なのだが本日は比較的暖かかった。八ヶ岳の高原を散歩したが、ここは雪が降るとアプローチできなくなる場所なので、今週あたりがリミットかなと思う。というのも僕の車は4輪駆動だがノーマルタイヤだからね。まだまだ寒い日が続くけど、確実に日が長くなってきているのが実感できるようになってきた。

あと1か月ほどで春が来る。
春が来る前にオリンパスの新しいレンズ40-150mm Proを試してみたいな。

By 虫林花山



by tyu-rinkazan | 2015-01-25 20:31 | ▣ミドリシジミ | Comments(6)

20140118 真冬の散歩道:雪が降る前にミドリシジミの越冬卵を探索

DIARY #004 :

これまで、ミドリシジミの越冬卵を撮影したことがない----今年の「冬の宿題」。

栗田貞多男氏の「ゼフィルスの森」によれば、ミドリシジミの♀は直径10㎝以下の細いハンノキの樹幹や枝に卵を産み付けるらしい。そこで、週末の散歩は夏に成虫を撮影したハンノキ林を訪れることにした。そこは八ヶ岳山麓の水田耕作放棄地(湿地帯)。

この時期には地面が硬く凍っていて(零下10度)、湿地帯でも歩きやすい。

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----- Frozen Ground

----- Olympus Tough TG-2 + gyorome8, OM-D E-M1 + MZD60mm Macro



葉が落ちて明るいハンノキ林には小川が流れ、ところどこに小さな池なども散在している。
葉が落ちたハンノキ林は、歩くだけでとても気持ちが良い。
ここのハンノキは大きな木が多く、高さが10-20mにもなる。でも、幼木の林も見つけた(↓右)。

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----- Japanese Alder (Alnus japonica)

-----Olympus OM-D E-M1 + MZD14-150mm




ハンノキの樹幹のミドリシジミの越冬卵

これまでミドリシジミの越冬卵は探したことがないので、要領がつかめない。

探し始めて何本目になるだろうか、ふと見た樹幹の目の高さよりも低い部分にゼフィルスの越冬卵を1個見つけた(↓の矢印)。ミドリシジミの越冬卵に違いない。ビンゴ!-----だね。

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----- An Overwintering Egg of the Green Hairstreak

----- Olympus Tough TG-2 + Gyorome 8



さらに探すと1か所に複数個が見つかる。

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----- Overwintering Eggs of the Green Hairstreak

----- Olympus Tough TG-2 + Gyorome 8




越冬卵の直径は1㎜程度なので肉眼では小さな白い点にしか見えない。でも、カメラで撮影して拡大してみると、その表面には規則正しく並ぶ無数の突起がある、

下の写真はオリンパスの tough TG-2 のスーパーマクロで撮影しているが、これだけ拡大するとやはり被写界深度は浅くなってしまうな。もっとくっきりはっきりと撮影したいと思うが、これ以上は深度合成などの特別な工夫が必要になるだろう。

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----- Overwintering Eggs of the Green Hairstreak

----- Olympus Tough TG-2



Notes :

今回は「冬の宿題」にしていたミドリシジミの越冬卵をなんとか撮影できた。
長靴を履いて歩くハンノキ林は僕の極上の散歩道になった。

今年こそは生活に余裕を持ちたいなと願っていたが、すでに新年からいろいろと忙しく、毎日バタバタとせわしなく過ごしている。そんな時間に追われる生活の中で、このブログを続けていけるのだろうかと少し不安になるが、多分何とかなってしまうのだ。不思議といえば不思議だが、時間とはひねくり出せるものかもしれないな----甘いか。

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Ice



Nature Diary vol.9 (04): #566, 2014
Date: January-18 (Saturday)
Place: Hokuto-shi in Yamanashi



by tyu-rinkazan | 2014-01-19 07:41 | ▣ミドリシジミ | Comments(8)

20130727 戻り梅雨の散歩道:ミドリシジミ♀多型など

≪戻り梅雨≫
このところ空模様が思わしくなくて、雨が降りやすい。
梅雨はかなり前にあけているのに-----。
こういう天気を「戻り梅雨」というらしい。

シュレーゲルカエル雨はあがったかな?


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Schlegel's Green Tree Frog

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8


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Diary #531 :
そろそろミドリシジミの時期。
県北部の湿地にあるハンノキ林を訪問。

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-The Green Hairstreak

---- Canon EOS 7D, EF100mm Macro



オスとともにメスのO型、B型、AB型。
ミドリシジミはメスの色彩多型が面白い。

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-Male and Females showing polymorphism of the Green Hairstreak

----Canon EOS 7D, EF100mm Macro



ミドリシジミのメス(B型)を Gyorome撮影。
翅の全開中は意外に近接可能。

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-Insect-eye image of a female, type B, of the Green Hairstreak

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8



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- The Flower Swift

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8



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- Daimio tethys

---- Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8



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- Rosalia batesi

---- Olympus OM-D E-5



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-The rhinoceros beetle and Drone beetle

----Canon EOS 7D + EF100mm Macro , Olympus Stylus TG2 tough + Gyorome8


Nature Diary vol.8(44): #531
Date: July-27 (Saturday)/2013
Place: Hokuto-shi, Yamanashi




by tyu-rinkazan | 2013-07-27 21:44 | ▣ミドリシジミ | Comments(2)

20120722 雨の散歩道:ミドリシジミなど

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Nature Diary vol.7(37):#462

本日(日曜日)の天気は曇り(時々小雨)。梅雨が明けたはずなのに、このところ雨の日が続いている。気温も低い。-----梅雨明け宣言が早すぎたのでは?

そろそろ今年もミドリシジミの時期だ。

ミドリシジミはこちらでは7月下旬の出現で、ゼフの中でも遅い方になる。発生地は水田の周りに残るハンノキ林。例年だとこの時期には、高山蝶を見に行きたくなるので、なかなかこれまでミドリシジミを落ち着いて観察できなかった。良い機会だな。


途中、雨の中で忘れ草(ヤブカンゾウ)の群落。
この花は朝開いて午後にはしぼむ-----儚いものだ(Dailylily).。

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忘れ草(ヤブカンゾウ)

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Dailylily(Hemerocallis fulva)
Canon 60D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)



ミドリシジミ; The Green Hairstreak

ミドリシジミの発生地は、水田周囲のハンノキ林だが、もともとそこは湿地帯か沼だったのかもしれない。現在使用していない休耕田には、スゲなどの湿性植物が密生している。

ハンノキの枝を見ていくと葉上にミドリシジミの姿を見つけた。

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ハンノキ葉上に静止するミドリシジミ♂

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A male of the Green Hairstreak resting on the leaf of Artcarpus altilis.
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)


やはりまだ出現初期で、新鮮なオスが多かった。ミドリシジミの♂の表面の輝きは、見る角度や天候によって青色から緑色まで色が変化する。

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開翅するミドリシジミ♂

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A male of the Green Hairstreak resting with the wings opened.
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)


ミドリシジミ♂は活動が激しいために、表面に傷がない個体は意外に少ないものだ。綺麗だなと思っても、翅の表面にすり傷があることが多い。

下の写真の個体は表面に全く傷が無い-----羽化直だろうか。

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開翅するミドリシジミ♂

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A male of the Green Hairstreak having beautiful wings.
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)


ミドリシジミ♀の斑紋には多型が見られる。

A型(赤紋)、B型(青紋)、AB型(赤紋+青紋)、O型(紋なし)というが、なんやら人間の「血液型」みたいだな。ここでは、O型とB型が多く、A型(赤紋型)やAB型(赤紋+青紋)は少ない。

新鮮なB型の青紋はとても綺麗だ。

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開翅するミドリシジミ♀(B型)

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A female of the Green Hairstreak showing type B
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)

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開翅するミドリシジミ♀(上:O型、下:A型)

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Females of the Green Hairstreak showing types O and A.
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)



オナガシジミ; The Walnut Hairstreak

オニグルミの枝を叩いてみると黒っぽいシジミチョウが飛び出した。

何頭かは高い枝に飛去ってしまったが、一頭が上から見下ろせる枝の葉上に舞い降りてくれた。そっと近づいて確認するとやはりオナガシジミだった。オナガシジミは最も遅く発生するゼフなので、今が発生初期だと思われる。

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クルミ葉上に静止するオナガシジミ

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A male of the Walnut Hairstreak resting on the leaf of Walnut tree.
Canon 60D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)


クルミの木はどこにでもあるが、オナガシジミが発生する木は多くない。

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クルミ葉上に静止するオナガシジミ

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The Walnut Hairstreak
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)



その他; Miscellaneous

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ミヤマカラスシジミ

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The Mera Black Hairstreak
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)

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スジボソヤマキチョウ

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The Lesser Brimstone
Canon 60D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)

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オオウラギンスジヒョウモン

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The Great Eastern Silverstripe
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)

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オオチャバネセセリ

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The Flower Swift
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)


夏型のトラフシジミを見つけた。念力をかけたら翅を開いた----嘘。
トラフシジミの翅表の深い青は魅力的だが、この個体は残念ながら少し古い。

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開翅するトラフシジミ♂(夏型)

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The Japanese Flash
Canon 60D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-July-22, Hokuto-shi)



§ Afterword §

「雨にも負けず、風にも負けず」でフィールド散歩をしてしまった。日ごろ歩いていないので、健康維持のために週末のウォーキングも兼ねてのフィールド散歩なのだ。夏休みシーズンなので、天気の良い日を選んで歩けば良いのだが、なかなかそうもいかない。

昨年はダンダラさんと北アルプスに登ったので、今年もどこかの山の高山蝶に会いに行きたいものだが、体力と時間が無いのが残念だ---でも行きたい。

ウーム、ぼやぼやしていると7月も終わってしまうな。



以上、 by 虫林花山




by tyu-rinkazan | 2012-07-23 06:36 | ▣ミドリシジミ | Comments(21)

20070812 下北半島の蝶1 (青森県)

立秋も過ぎて、暦の上では秋になってしまった。
ムシ屋の虫林にとっての秋の訪れは、ツクツクホーシの鳴き声だ。この声を聞くと夏もそろそろ終わりかなと思う。今年もすでにこのセミの鳴き声が聞こえた。

ところで、松尾芭蕉の「閑さや岩にしみいるセミの声」という句に出てくるセミの種類が何かで、歌人の斉藤茂吉と国文学者の小宮豊隆が論争したことがある。茂吉はアブラゼミ、小宮はニイニイゼミを主張した。実際に芭蕉がこの地を訪れた7月13日に現地に聴きに行ったところニイニイゼミだけが鳴いていたことから、芭蕉の句のセミはニイニイゼミに落ち着いたということだ。言われてみれば、ニイニイゼミの声は確かに岩にしみやすい。

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義理の父が亡くなってから、すでに6年になる。父は昔かたぎで、とても頑固な人だったが、若い頃は意外に情熱家だったらしい。僕はそんな父をとても好きだった。今年のお盆は、義理の父の七回忌にあたり、家族全員で家内の実家がある青森県八戸市に法事のために行くことにした。

八戸は海辺の町である。この町に降り立つとどこからともなく潮の香が漂ってくる。今は山に囲まれた甲府市に住んでいるが、もともと僕は海辺の町で育った。----------この潮の香が妙に懐かしく感じる。

丘の上まで散歩して見渡すと、緑が豊富で広く平坦な土地であることが一目でわかる。
遠く望むのは階上の山であろうか?
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。。八戸市郊外の景色

。。。Landscape of the suburb of Hachinohe-shi
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Hachinohe-shi, Aomori)

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義父の法事も無事に終わり、1日だけ(強引に)フリーになった。しかし、夕方の5時には戻る約束なので、津軽半島は諦め、下北半島を目指すことにした。下北半島だと突端の尻屋岬まで134kmの距離だ。

朝薄暗いうちに出発し、原発で有名な六ヶ所村を抜け、むつ市を過ぎ、東通村に出たあたりで、良さそうな河川林があった。明け方の空気はさすがに少しひんやりと感じる。車を停車して回りを見回すと、朝日を受けた川の水にモヤが立ち昇り、なかなか良い雰囲気だ。川の流れは非常に緩やかで、まるで英国のチョークストリームのようだ。
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。。靄の立ち昇る沼

。。。The fog appearing on the pond surface
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura-shi, Aomori)


§ミドリシジミ§

ハンノキが多い小道を歩いていくと、下草にミドリシジミを見つけた。これは幸先よいとさらに奥に進むと、そこで信じられない光景に出くわした。それは、背の低い木に絡みついたヤブガラシの葉に、ミドリシジミが多数群れていたのだ。大まかに見たところでも40-50頭は下らないだろう。

こんな光景は見たことがない。下北の素晴らしい自然に今さらながら驚くほかは無かった。

写真はその一部であるが、この視野だけでも10頭ほどのミドリシジミを数えることができる。どうしてここだけにこんなに沢山のミドリシジミが集まっているのだろうか?
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。。群集するミドリシジミ Neozephyrus japonicus

。。。The fog appearing on the pond surface
。。。. Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


ミドリシジミたちは朝日を浴びて、翅を開く姿も多く認められた。
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。。群集するミドリシジミ Neozephyrus japonicus

。。。Many butterflies gathering on the small tree.
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


今までもミドリシジミの写真は撮影していたが、綺麗な♂の開翅は満足いくものがなかった。さすがに発生末期であるというものの、ゆっくりとオスの開翅を撮影でいたのは嬉しい。
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。。開翅するミドリシジミ♂ Neozephyrus japonicus

。。。A male of Neozephyrus japonicus resting with the wings open
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


この時期、オスよりも雌が多く、所々でその開翅も認められた。
今までミドリシジミの雌の開翅は、A型とO型は撮影していたが、AB型やB型は撮影できていなかった。開翅した♀をみると、ここでは、B型やAB型が多い。
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。。開翅するミドリシジミ♀AB型 Neozephyrus japonicus

。。。A female of Neozephyrus japonicus resting with the wings open
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)

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。。開翅するミドリシジミ♀B型 Neozephyrus japonicus

。。。A female of Neozephyrus japonicus resting with the wings open
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)

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。。開翅するミドリシジミ♀A型 Neozephyrus japonicus

。。。A female of Neozephyrus japonicus resting with the wings open
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


ミドリシジミが群れている木の下の花で、吸蜜する個体が少ないながらも認められた。
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。。吸蜜するミドリシジミ Neozephyrus japonicus

。。。A butterfly of Neozephyrus japonicus feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


これだけ多くいると飛翔写真も撮影できる。
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。。飛翔するミドリシジミ Neozephyrus japonicus

。。。Flying feature of a butterfly of Neozephyrus japonicus
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)

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§オオヒカゲ§

この川沿いの小道はオオヒカゲが時々飛び出した。しかし、すぐに林の中に逃げ込んでしまう。それまで、4度ほど目撃したが、いずれも撮影できなかった。
ミドリシジミの群れを撮影した後に、何気なく林の葉をみると、大きな茶色いヒカゲチョウが静止していた。間違いなくオオヒカゲだ。
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。。オオヒカゲ♀Ninguta schrenckit

。。。A female of Ninguta schrenckit resting on the leaf
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


このオオヒカゲは驚いたことにゆっくりと翅をひろげ始めたではないか。翅をひろげるとその大きさはアゲハチョウほどもある。本当に大きな蝶だ。
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。。オオヒカゲ♀Ninguta schrenckit

。。。A female of Ninguta schrenckit resting with the wings open
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)

オオヒカゲは初めて撮影できたのでとても嬉しい。

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§キマダラモドキ§

オオヒカゲを撮影したすぐそばで、今度はキマダラモドキが開翅していた。キマダラモドキは今まで何度か撮影したことがあるが、開翅は初めてだ。
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。。キマダラモド♀ Kirinia fentoni

。。。A female of Kirinia fentoni resting with the wings semi-open
。。。. Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-August-12, Higashidouri-mura, Aomori)


いつまでもここで長居をするわけにはいかない。そろそろ別の場所に出発だ。

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§エピローグ§

今回は下北半島の自然の実力を思い知らされた1日であった。
とくにミドリシジミの豊富さとその群集はとても見事で、見つけたときには驚いた。

今回は2部作で行く。
by tyu-rinkazan | 2007-08-13 22:37 | ▣ミドリシジミ | Comments(18)