NATURE DIARY

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20061229 コンデジ用虫の目レンズ「魚露目gyorome-8」test 3

天気は良いが風が強く寒い。

今日からやっと冬休みに入った。
しかし、休みとはいえ、家の仕事が山積みになっているので何となく落ち着かない。
まあ、近場の散歩ぐらいは良いだろう。
-------ということで、自宅から車で20分ほどにある雑木林を訪れた。
ここは夏にはオナガシジミのポイントとなる場所で、オナガの食樹であるクルミの木が多い。

ここを訪れた目的は、gyorome-8でオナガシジミの越冬卵を撮影することだ。
虫林は目があまり良くないので蝶の卵を探すのは得意ではない。
それでも、30分ほどの探索で、数個の卵を見つけることができた。

早速、GX-8にgyorome-8を装着し、ストロボと自家製ディフューザーを付けた。

Gyoromeレンズは被写体にかなり近づくことが出来るが、いかんせんオナガシジミの卵は小さい。オリジナル画像では下の通りで、この位がgyoromeの限界かな?
デジタルズームX1.6が入っているが、これをX2.0かそれ以上にすればもっと拡大率が上がるのであるが、画質が犠牲になる。



◆オナガシジミの卵(オリジナル写真)◆
d0090322_21485671.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, SS1/90, F14, 補正(-1.7), ASA 64, Panasonic PE28S =




オリジナル画像を縦トリミングしたのが下。



。。。。。。。。。。。◆オナガシジミの卵◆
d0090322_21491466.jpg
。。。。。。。。。。= Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64, Panasonic PE28S , トリミング=




さらに大きくトリミングした画像。ここまでトリミングすると、卵表面のディテールがわかりやすいが、画面にノイズがめだち、解像度もかなり損なわれる。



◆オナガシジミの卵◆
d0090322_21493324.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, SS1/90, F14, 補正(-1.7), ASA 64, Panasonic PE28S =



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さらに林の中で、朽木の樹皮下からベニヒタラムシを見つけた。
ベニヒラタムシの顔はこのレンズでなければ簡単には拝めないかもしれないぞ。



◆ベニヒラタムシ◆
d0090322_21494547.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, SS1/90, F14, 補正(-1.3), ASA 64, Panasonic PE28S =



小さな黄色い実もgyoromeで撮影するとこうなる。
この実は大きさ6mmくらいのものであるが、虫の目レンズを通してみると、「夏みかん」みたいで美味しそうにみえる。



◆木の実◆
d0090322_2150326.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, SS1/90, F14, 補正(-1.3), ASA 64, Panasonic PE28S =



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gyorome-8のテストもこれで3回目になる。
gyorome-8は魚眼効果が強く出るので、魚眼広角レンズとしても使用可能である。しかしその場合は虫の目レンズを使用するメリットにはならない。この虫の目レンズは超接近して撮影してこそその価値を発揮するのだと思う。

虫林はgyorome以外の虫の目レンズを知らないので、このレンズの能力についてコメントできないが、多くの虫の目レンズを使用しているプロ写真家の湊さんによれば、gyorome-8は非常に良いレンズだということだ。それは、虫の目レンズといわれるレンズ群の中で優れているということだろう。

これからも工夫しながらgyorome-8を使用していく。
by tyu-rinkazan | 2006-12-29 21:52 | ■撮影機材ほか | Comments(26)

20061217 虫の目レンズ "魚露目8号 gyorome-8" test 2

朝起きたら素晴らしい天気だ。
かるく運動をして、NHKの連ドラ「芋たこなんきん」を見ながら、家族とともに朝食を済ませた。
そういえば、昨日は冬至だったので、これから日が長くなっていくのが楽しみだ。

この気温では厚着は必要ないので、フリースのみを羽織って、フランチャイズにしている甲府市内にある近場の散歩道"武田の杜"を訪れた。

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先週、GR-Dでの虫の目レンズを試したが、今回はGX-8でgyoromeを試す事ができた。

レンズアダプターにgyoromeを直接装着するため、レンズアダプターにつけるアダプターの作製を、このレンズの販売元のフィット(Fit)社にお願いした。この会社代表のN氏は虫林の無理を快く聞き入れてくれて、すぐに作成し、数日後には虫林の元に送ってくれた。

この特注アダプターはフィルター状のプラスチックで作られており、径37mm用なので、GR-Dばかりでなく、口径が同じ37mmのGX-8のレンズアダプターにもgyoromeが直接装着できるのだ。すなわち。両レンズアダプターの口径が一緒というわけだ、gyoromeはレンズアダプターに直接付けたほうがすっきりすると思う。

虫の目レンズの場合は、被写体にかなり近づくので、被写体が影になってしまうことが多い。そのため、外部ストロボによる補助光が必要になるが、手持ちの外部ストロボ(Panasonic PE28S)にディフーザーを付けて、補助光として用いることにした。このライトセッティングで何とか光がまわるみたいだ。

後は実践あるのみ!



◆虫の目レンズ(gyrome8) を装着したGX8(左)、ストロボ(PanasonicPE28S)をさらに装着(右)◆
d0090322_15122785.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200 =



gyoromeはGR-Dよりもズーム機構のあるGX8に付けたほうが相性良さそうだ。
ただ、GX8のテレ側一杯(85mm)で撮影しても、まだ周辺がけられてしまう。そこで、デジタルズームでさらにX1.4ないしX1.6にするとうまく行くみたいだ。画質が少し損なわれていると思うがそれほど顕著ではない。

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以下の写真はいずれもノートリミングである。

もう蝶の可能性はほとんど無いので、越冬中の昆虫を見るために、土の斜面を少し掘ってみた。すると出てきたのは、土の中で眠っていた大きなスズメバチだ。スズメバチは死んだように動かないが、指で持つと体温で蘇生してしまうかも知れないので怖くて持つことができない。スズメバチは大きな巣をつくるが、土の中で1頭ずつ越冬するとは知らなかった。



◆越冬中のスズメバチ◆
d0090322_19483593.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, shutter speed (1/7), F14, 補正(-1.7), ASA 64, Panasonic PE28S =



ただ寝ているだけでも怖いオオスズメバチだが、めったにゆっくりと顔など拝む事がないので、早速、GX-8にgyoromeをつけ、さらにストロボを装着して、スズメバチの大きな顔をアップで撮ってみた。こんな画像が撮影できるのは虫の目レンズの威力だろう。
しかし、スズメバチにこんな毛が生えていたとは思わなかった。
それにしてもやっぱり恐ろしい顔に見えるぞ------。



◆スズメバチの顔のアップ◆
d0090322_17342144.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, shutter speed (1/7), F14, 補正(-1.7), ASA 64, Panasonic PE28S =



枯葉を踏みしめながらさらに歩いていると、散策路の下の斜面に大きな赤松の倒木を見つけた。歩き難い斜面を何とか降りて、その倒木を近くで見てみた。昆虫の越冬にはあまり新しい木は不向きである、しかし古すぎても良くない。この木は古くも無く新しくも無くなかなか昆虫の越冬に良い木のように見えた。

早速、木の皮をめくってみるが、昆虫の姿が無い。首をかしげながら、根元に近い部分の樹皮を剥いで見ると、フレーク上になった木片の中にクロナガオサムシを見つけた。

クロナガオサムシは冬季には、土の中よりも朽木の中で発見することが多い。
多分、朽木中の水分がこのオサムシに適しているのだろうか。



◆フレーク状の木片の中に越冬していたクロナガオサムシ◆
d0090322_17343523.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/21sec, F14, 補正(-1.3), ASA 64, Panasonic PE28S =




◆クロナガオサムシ◆
d0090322_17345192.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/13sec, F14, 補正(-2.0), ASA 64, Panasonic PE28S =




樹皮の上にオサムシをおいて撮影していると、すぐに動き出してしまった。何とかクロナガオサムシの顔のアップを撮影できた。



◆クロナガオサムシの顔のアップ◆
d0090322_17351463.jpg
写真2= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/13sec, F14, 補正(-2.0), ASA 64, Panasonic PE28S =



遊歩道に戻ってまた道の脇の斜面を「オサ掘り」をすると、今度は赤銅色に輝くヒメオサムシが現れた。
眠っているところを起こしたのでご機嫌が悪いみたいだ(気のせいだと思うが------)。



◆赤銅色のヒメオサムシ◆
d0090322_17352824.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/32sec, F14, 補正(-1.3), ASA 64, Panasonic PE28S =




綺麗なオサムシなので、石の上まで運んで写真を撮った。
しかしすぐに動き出し、石から落ちて、また土に入り込もうとする。斜面を登っているところを斜め下からアップで撮影してみた。



◆ヒメオサムシ◆
d0090322_17354259.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/14sec, F14, 補正(-2.0), ASA 64, Panasonic PE28S =



林の中で見回してみると、太陽が木の間から輝いていた。そこでgyoromeの魚眼効果を期待して林を撮影した。



◆林◆
d0090322_173617.jpg
= Ricoh Caplio GX8, Fit gyrome 8, 1/810sec, F8, 補正(-0.7), ASA 64 =




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やはりGX-8の方がgyoromeとの相性は良いようである。手持ちの外付けのストロボも何とか連動して使用できるみたいなので良かった。gyoromeレンズの解像度をみると、思ったよりは良いようであるが、やはりかなり暗くなるので、シャッター速度が遅くなる。

Gyroromeレンズの超近接撮影は、普段見ることができない昆虫の表情まで見ることができる。うまく使えば面白い。しかし、クセがあるレンズなので、使いこなすにはトレーニングが必要だ。
by tyu-rinkazan | 2006-12-23 17:37 | ■撮影機材ほか | Comments(20)

20061216 虫の目レンズ "魚露目8号 gyorome-8" test 1

朝起きて外に出てみると、それほど寒くはない。早速、自宅の裏の河川敷を散歩してみることにした。というのも、先週注文していた「虫の目レンズ gyorome (魚露目)8」が到着したからだ。

このgyorome-8は今風にいうと「優れもの」で、コンデジに装着することができる。値段も非常にリーゾナブルだ。
このレンズについての記事は、湊和雄さんというプロの昆虫写真家のホームページ(デジタル南島通信)に書かれている。湊さんは以前より「虫の目レンズ」に深く携わっている専門家で、その彼が評価しているレンズなのだから間違いは無いと思う。

到着したレンズをみるとかなり小さい。カメラにはアダプターで装着する。
小さなレンズはF値が大きく暗くなるのかと思っだが、実際に野外で使用した感じでは、実用上はそれほど気にすることも無いみたいだ。



。。。。。。。。。。。◆虫の目レンズgyorome 8とアダプター◆
d0090322_1755129.jpg

。。。。。。。。。。。◆gyorome 8をRicoh GR-Dに装着した状態◆
d0090322_1815615.jpg
。。。。。。。。。。。



早速、gyorome君の試写のために、自宅の裏の河川敷を散歩してみた。
本日は12月半ばにしてはとても暖かいが、さすがに昆虫の姿はない。
でも天気が良いので、ぶらぶらと河川敷を歩いていると小さな蝶が突然飛び出した。良く見るとベニシジミではないか。幼虫期の低栄養のためだろうか、このベニシジミ君は大変小さい、多分ヤマトシジミと同じくらいの大きさだ。

結構敏感なので、苦労したが何とか数枚の写真を撮ることができた。下の写真は、gyoromeのレンズ端は蝶にほとんど接触するくらいの近さで撮影している。

GR-Dは単焦点28mmで、ズームを持たないので、下の写真のように画像は円形のものなる。この円の大きさは倍率に関係するみたいなので、多分、望遠(150mm程度?)があれば通常の撮影画像のようになるのだろう。ただ画像イメージは今回とあまり変わりが無いはずである。そういう意味では同じリコーのコンデジであればGR-DよりもGX8の方が相性が良いといえるが、このレンズアダプターだとGX8には合わない。



。。。。。。。。。。。◆ベニシジミ 1(オリジナル画像)◆
d0090322_1819625.jpg
。。。。。。。。。。。= Ricoh GR-D + Gyorome 8, ASA100 original =




。。。。。。。。。。。◆ベニシジミ2(上の写真を円の周囲でカット)◆
d0090322_1819202.jpg
。。。。。。。。。。。= Ricoh GR-D + Gyorome 8, ASA100、トリミング =




。。。。。。。。。。。◆ベニシジミ3(上の写真の円の内側でカット)◆
d0090322_18194639.jpg
。。。。。。。。。。。= Ricoh GR-D + Gyorome 8, ASA100、トリミング =



掲載する写真をベニシジミ2のようにするかベニシジミ3のようにするか迷ったが、今回はベニシジミ3のタイプで以下掲載する。

ハナアブの仲間のマメヒラタアブ(?)が時期はずれに咲いていたホトケノザの花を訪れていた。あまり動かないので、ゆっくりとgyoromeで撮影することができた。このアブは通常のヒラタアブよりかなり小さい。それがこんな風に撮れるのだから素晴らしいと思う。



。。。。。。。。。。。◆マメヒラタアブ◆
d0090322_18223797.jpg
。。。。。。。。。。。= Ricoh GR-D + Gyorome 8, ASA100 , トリミング=



さらに綺麗な木の実があったので、拡大して撮影した。非常に沢山の実がなっていたので、どのように撮影しようかと迷ったが、色々な方向から撮影して最も良いものを選択したつもりだ。



。。。。。。。。。。。。◆木の実◆
d0090322_18275277.jpg
。。。。。。。。。。。= Ricoh GR-D + Gyorome 8, ASA100 , トリミング=



このレンズでみると、魚眼効果がはっきり出るので、下の写真のように自分の影の足が長くなるのである。
もちろん、私の足はこんなに長くはない。



。。。。。。。。。。。。◆影◆
d0090322_1828522.jpg
。。。。。。。。。。。。= Ricoh GR-D + Gyorome 8, ASA100 , トリミング=



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<考察>
容易に虫の目レンズの画像が得る事ができるなかなか面白いレンズだ。
現在、GR-Dの標準のレンズアダプターに装着できるgyorome用のフィルターを注文中だ。それが到着したら色々試してみたいと思っている、

また、gyoromeレンズを一眼レフにも装着してみたいので、これから検討していきたいと思う。
私自身は虫の目レンズの深い被写界深度を小さな甲虫の撮影に使いたいだけなのだ。
by tyu-rinkazan | 2006-12-16 18:28 | ■撮影機材ほか | Comments(18)

20061125 紀伊の海辺散歩2 (和歌山県紀伊半島)

反骨の博物学者「南方熊楠」という人物がいる。南方は、和歌山県に生まれ、19才の時に渡米、粘菌の魅力にとりつかれ、その研究に没頭、サーカス団に入ってキューバに渡るなど苦学しながら渡英した。その抜群の語学カと博識で大英博物館の東洋関係文物の整理を依頼されたという。南方は周囲から奇人呼ばわりされたらしいが実はやさしい含羞の人であり、自然保護運動に命をかけて闘いぬいた。
(南方熊楠記念館,南方熊楠紹介より抜粋)

そんな南方の育った紀伊半島を一度は訪れたいと思っていた。

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南紀の海をみたいと思い、小高い丘の上に登ってみた。
上から望む海は、どんよりとした曇り空を写して鉛色にみえた。



◆南紀の海◆
d0090322_0524486.jpg
= GR-D, ASA 100 =



海岸線には、少しひなびた漁村が広がる。
南紀の海辺はとても長閑で、peacefulだ。こんな所に棲んでいたら、ノンビリと長生きできるに違いない。

虫林が宿泊した宿のご主人は、もともと大阪に近いところに住んでいたそうだが、年をとったのと釣りが好きなので、ここに引っ越してきて宿をやっているとのことだった。ちなみに、この日は金曜日だったが、宿泊客は虫林一人だった。



◆南紀の海◆
d0090322_053429.jpg
= GR-D, ASA 100 =


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海辺の道にはセイタカアワダチソウやアメリカセンダングサが群生している。両花とも既に花の時期が終わり、センダングサでは忌まわしい種の時期になっていた。ここを数週間訪れるのが早ければ、セイタカアワダチソウやセンダングサの花が蝶のポイントになるのだろう。

道の脇で枯れたセンダングサに静止したウラナミシジミを見つけた。
GR-DにGW-1をつけて、広角22mmで、海をバックにして撮影してみた。

翅は破損して、どうも見るからに寒そうにみえる。多分、これでは飛ぶこともままならないのだろうと思い、指でつついてみると、意外な速度で飛び去ったではないか。



◆ウラナミシジミ◆
d0090322_9414970.jpg
= GR-D, GW-1, ASA 100=



11月下旬のこの時期は、キク類の花盛りだ。
海辺の近くの岩壁にはしがみつくようにキイシオギク(紀伊潮菊)が群生していた。

キイシオギクはイソギクの仲間で、イソギクが千葉県から静岡県に分布するのに対して、茨城県以北にはハマギク、四国の東部にはシオギク、そして紀伊半島にはキイシオギクが分布しているのである。キイシオギクは紀伊半島に分布するシオギクの変種とされている。

野生のキクは色々種類が多く、また地域により形態が異なるので、観察したら面白そうだ。



◆キイシオギク◆
d0090322_0541018.jpg
= GR-D, GW-1, ASA 100=




◆キイシオギク◆
d0090322_0544872.jpg
= GR-D, GW-1, ASA 100=




◆キイシオギク◆
d0090322_055038.jpg
= GR-D, ASA 100 =



白いキクの花もかなり認められる。しかし、花の同定が自信が無いのだ。
一応、海岸の傍で見られるのと、花の形が似ているのでノジギクとするが、葉の切れ込みは少ないような気がする。



◆ノジギク◆
d0090322_0551448.jpg
= GR-D, ASA 100 =



海辺の砂浜に出てみると、意外にもアザミの花が咲いているではないか。
このアザミは海辺の砂浜の自生することからハマアザミ(別名:ハマゴボウ)と呼ばれている。伊豆半島以西に分布する。
この浜ではかなり群生し、波打ち際近くまで認められた。



◆ハマアザミ◆
d0090322_055262.jpg
= Ricoh GR-D, ASA 100 =



ツワブキの黄色い花がそこかしこで咲いていた。
ツワブキという名前は、葉につやがあることを意味する艶フキという名前がなまったものらしい。葉柄は通常のフキと同様に「きゃらぶき」にして食べられるそうだが、まだこのフキを食べたことはない。



◆ツワブキ◆
d0090322_055388.jpg
= Ricoh GR-D, ASA 100 =



岩場に咲くアゼトウナの花を見つけた。
初めて見たときはジシバリかと思ったが、良く見ると花の形が異なるようだ。
伊豆半島から紀伊半島、四国、九州の海辺の岩場に自生する花だ。



◆アゼトウナ◆
d0090322_0555263.jpg
= Ricoh GR-D, ASA 100 =



こんな寒い日であったが、クロホウジャクだけは盛んに吸蜜のために花を訪れていた。
*当初、クロホウジャクとしましたが、chochoensisさんからご教示いただき、ホシホウジャクに訂正しました。ご指摘、有難うございました。



◆ホシホウジャク◆
d0090322_056541.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200=



歩いていると種々の木の実が綺麗だった。
いくつか撮影したので、並べておいておこう。



◆トベラ◆
d0090322_0562023.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200=




◆マンリョウ◆
d0090322_0563313.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200=




◆クサギ◆
d0090322_0564717.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200=



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和歌山県を訪れるのは、実はこれで2回目なのだ。
1回目は数年前に講義で訪れた。6月だったので、蝶の撮影には絶好であったが、忙しかったのと、その時はそれほど蝶の撮影に熱心ではなかったので、すぐに帰宅してしまったのだ。今思えば残念である。

この海岸線の散歩道はヤクルリやサツマシジミの存在を除いても、第一級の素晴らしい散歩道であると確信できる。

今回は天候不順ということで、蝶よりも植物の観察がメインになってしまった。
近い将来、是非とももう一度訪れてみたい散歩道である。
by tyu-rinkazan | 2006-12-10 01:06 | ■野花 | Comments(14)

20061125 南紀の海辺散歩1 (和歌山県紀伊半島)

台湾から帰国後まもなく、今度は和歌山県和歌山市を訪れた。この学会には、虫林の知るポルトガルや米国の研究者が特別講演に招待されており、昨夜は久しぶりに彼らと会い夕食を共にした。こんな機会をつくってくれたW医大のK教授に感謝したい。

ワークショップ終了後、何気なくホテルの窓から外を見ると、和歌山城のシルエットが夕日に映え、少し色づいたイワシ雲が空を飾っていた。



◆和歌山城とうろこ雲◆
d0090322_2333332.jpg
= Ricoh GR-D, ASA 100=



学会は金曜日(24日)に終了したので、和歌山での滞在を1日延長し、紀伊半島の南にある小さな海辺の町に向かった。サツマシジミとヤクシマルリシジミを撮影するためだ。

両種ともまだ見たことがないが、いくつかのブログやホームページで掲載された素晴らしい写真が目に焼きついていた。すでに11月も下旬だが、この両種はまだ健在だろうか-------。

虫林の乗る特急「くろしお」は、リゾート地として全国的に有名な白浜を過ぎると、乗る人も急に少なくなり、暗闇の中に時おり垣間見える海の気配がさびしげな列車の音とともに、南紀の旅情を演出していた。

列車の中で、ノートパソコンを学会場に忘れてきたのに気づいた。
発表の際のファイルの受け渡しの時に、PCセンターのデスクの上に置いてきてしまったのだ。
うーむ、どうしよう。
そこで、明日の講習会に参加するM助教授に電話して、預かってもらうことにした。
Mさん、有難う。

結局、宿に到着したのはすでに夜9時をまわっていた。

思えば遠くに来たものだ~♪。--------ということで、今回は和歌山県の海辺散歩である。


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数日前の天気予報では、土曜日は晴れの予想だった。しかし、朝起きて外をみると、空は厚い雲で覆われ、さらに風が音をたてているではないか。
週間天気予報にはいつも裏切られているような気がするぞ。

少し寒いので、上着を着て、海沿いの細い道を歩いてみたが、案の定、蝶の姿は全く見なかった。仕方が無いので砂浜をしばらく散歩したところ、波打ち際にほら貝?が波に洗われて転がっているのを見つけた。



◆南紀の海岸◆
d0090322_2341339.jpg
= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



途中から小雨まで降り出してしまった-----------。
弱り目に祟り目(things go from bad to worse)とはこのことだ。でも諦めずに、忍耐強く木の葉や草などをじっくり見ていくと、少しめくれたマテバシイの葉にやっと白いシジミチョウを見つけた。
目的のサツマシジミだ!

サツマシジミは翅を硬く閉じ、じっとしている。
時期的に遅すぎるのか、破損した翅が哀れさを感じさせた。
よくぞ生きていてくれたね。



◆マテバシイの葉裏に静止するサツマシジミ Albocaerulean 
d0090322_2342722.jpg
= Ricoh GR-D, ASA100 =



散々苦労してやっと見つけた蝶である。大事に観察したいものだ。

完璧に綺麗な羽を持った蝶は素晴らしい被写体だ。
しかし、発生時期も終盤で、翅が破損し、尾羽打ち枯らし、哀れな姿を見せる個体にも何ともいえない愛おしさを感じるのである。

それにしてもサツマシジミの地色は本当に白い。
美しい蝶だ。
今度は是非とも天気の良い時に出会ってみたいものだ。



◆サツマシジミ Albocaerulean 
d0090322_2344814.jpg
= Ricoh GR-D, ASA100 、ストロボ=




◆サツマシジミ Albocaerulean 
d0090322_235138.jpg
= Ricoh GR-D, ASA100 、ストロボ=



海辺の観察を諦め、山の中の遊歩道を歩いてみた。
すると、葉の上に静止する茶色いシジミチョウを見つけた。
ムラサキシジミかムラサキツバメのどちらかだろう。
ムラサキシジミは山梨でもしばしば見かけるが、ムラサキツバメは少なく、まだ観察したことがない。

ゆっくり観察してみると、尾状突起が見えた。ムラサキツバメだ!

色々工夫しながら、広角とアップの写真を何とか撮った。
しかし、いかんせん暗いのでストロボをたいた。



◆ムラサキツバメ Powdered Oakblue 
d0090322_2351776.jpg
= Ricoh GR-D, ASA100 =




◆ムラサキツバメ Powdered Oakblue 
d0090322_2352997.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200, ストロボ(+) =



林の中の暗い道で、曲者クロコノマチョウに出会った。この蝶は今年山梨でも見かけた蝶である。
やはり敏感でなかなか近づくことが出来ない。
何とか数枚の写真を撮った。



◆クロコノマチョウ Dark Evening Brown 
d0090322_2354280.jpg
= Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200, トリミング =



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結局、曇り時々雨+強風の中を、傘をさして歩き回ったが、目的のヤクルリは撮影できず、サツマも1頭だけで終わってしまった。

でも、これで良いのだ。これが自然というものだ。
サツマ、ヤクルリの写真撮影は将来の楽しみにしよう。

最後に、色々アドバイスをいただいた「蝶にあそぶ」のma23さんに感謝します。


--------------南紀の海辺散歩2につづく
by tyu-rinkazan | 2006-12-09 02:40 | ▣サツマシジミ | Comments(12)

20061119-3 台湾胡蝶散歩6(最終回)

台湾の胡蝶散歩もこれで最後になった。
蝶の撮影は、学会終了後のたった2日半ほどだったが、侯さんの案内のお陰で、充実した日々を過ごすことが出来たように思う(計60種ほど撮影)。
謝々!

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今回は蝶以外のものを少し供覧してみます。

新店近郊の山々には檳榔椰子(びんろうやし)の林が広がっている。
侯さんによれば、台湾では以前に檳榔(びんろう)が流行し、一時は米の収穫量よりも多い時があったということだ。

檳椰にはアレコリン(arecoline)というアルカロイドが含まれており、タバコのニコチンと同様の作用(興奮、刺激、食欲の抑制など)を引き起こすとされている。一緒に口に入れる石灰はこのアルカロイドをよく抽出するためらしい。

檳椰子には依存性があり、また国際がん研究機関(IARC)はヒトに対して発ガン性を示すことを認めている。喉頭癌のとの関連も問題視されているみたいだ。



◆檳榔椰子の林◆
d0090322_21484045.jpg
= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



檳榔の流行は去ったが、今でも台北市内で販売されている。写真は虫林の宿泊したホテルの傍のお店だ。
インサートに、侯さんが買ってきてくれた檳榔を入れたが、写真のように実を葉で包んで、口に含むのである。侯さんに口の中に入れてごらんといわれたが、覚醒作用がどのようなものかわからないので、とうとうご遠慮させていただいた。
口に含んで噛むと石灰と混ざり赤い液になり、その液は外に吐き出すので、道が汚くなるのだそうだ。檳榔は台湾チューインガムと呼ばれているらしい。



◆檳榔の店◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



山の道を散歩していたら、赤い実のなった大型植物があった。
侯さんに聞いたら、これは月桃をいう植物で、その実は仁丹の原料になるのだそうだ。
侯さんは家に飾るといって、実の付いた房を切り取って持ち帰った。
最初、月花と記載したが、記憶の誤りで月桃でした。miyagiさん、ありがとうございます。



◆月桃の実◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



道路上で大きなバッタを見つけた。直翅目が苦手な虫林は、少し引き気味であったが、侯さんはこのバッタを上手に帽子で捕まえた。
指に挟んで見せてくれたが、日本のトノサマバッタに比較して、大きさは同じくらいかやや大きいぐらいであるが、胸の部分が鎧をつけているようで格好が良い。
台湾で最も大きなバッタだそうだ。
侯さんはこのバッタを子供のために持ち帰るのだという。



◆大きなバッタ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=




◆大きなバッタ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



今度は体長7-8cm、足を含めると10cmは優に超えようかと思われるクモを捕まえた。
台湾の大きなコガネクモといった感じで、なかなかいかつい顔で迫力がある。このクモも子供に見せるのだと新聞紙に生きたまま包み、バックに入れていた。
ウーム、侯さんは本物のナチュラリストなのだ。恐れ入りました。
*このクモは、沖縄にも生息するオオジョロウグモというご指摘をうけました。
(miyagiさん、ご指摘ありがとうございました。)



◆大ジョロウグモ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



さらに道路上にはヨコバイかウンカあるいはハゴロモの仲間らしき虫が姿を現した。
日本ではヨコバイ・ウンカというと、せいぜい1cmくらいである。これは体長3cmほどもあり、なかなか立派な虫で、また模様も綺麗だ。



◆ハゴロモ?の1種◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



カワトンボの一種が目の前に止まった。
翅のダンダラ模様がとても印象的だったので、撮影してみた。



◆カワトンボの1種◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=


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侯さんとお別れの時が来た。
この2日半の短い間ではあったが、とても親切にしていただいた。
天気は必ずしも良くは無く、時々雨が降ったりしたが、嫌な顔一つせず案内してくれた。
とても素晴らしい方だと思う。
なお、侯さんをご紹介いただいた、Fieldさんにも重ねて深甚なる謝意を表したいと思います。
有難うございました。

ホテルのロビーで最後のお別れの時に、侯さんから1冊の本を手渡された。
その本は、侯さんの知り合いの陳維壽氏が著した「大自然の舞姫」という本で、日本語で書かれている。



◆侯さんから戴いた本◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200=



出版社は「白雲文化事業公司」という台湾の会社で、1977年(民国66年)に初版され、1978年に改定されている。すなわち、今から約30年前に台湾で出版された日本語の本ということになるではないか。
当時は台湾の本も日本では需要があったということか。
世相を考えると興味深い本である。
侯さんのサインとともに大事にしたいと思っておる。


日本に戻ってからも、「台湾の蝶病」はまだ抜けていないようだ。
もしかしたら不治の病になってしまったかもしれない。
これを治療するには、また南国に行くしかないのである。

ウーム、どうしよう。
by tyu-rinkazan | 2006-12-03 21:57 | ● Taiwan | Comments(22)

20061119-2 台湾胡蝶散歩5(蝶の棲む谷)

目の前の草にオオゴマダラが静止した。オオゴマダラは英名をpaper kite、すなわち紙の凧という。この蝶は本当に羽ばたきが少なく、悠々と飛翔するのでなかなか雰囲気を捉えた名前で面白い。

今回の旅ではオオゴマダラは1頭しかお目にかかれなかったが、やはりこれがいないと南国の気がしない。
沖縄だと、オオゴマダラは島の個体ほど翅の黒い部分の面積が少なくなり、白さが目立つようになるみたいだが、今回見た台湾産のオオゴマダラはさほど白化が著しいとはいえないようだ。



◆オオゴマダラ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



ゆっくりと飛翔するスジグロカバマダラも時々認めた。
この蝶は撮影が容易と思い、大胆に100mmマクロの至適距離まで近づくと、なんとなく飛び立ってしまう。
どうも「殺気」ならぬ「撮気」を感じてしまうに違いない。
ウームまだまだ未熟だ------。

こうしてスジグロ君をファインダーからみると、この蝶が素晴らしく美しいのに気づく---------。



◆スジグロカバマダラ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



リュキュウアサギマダラが訪花していた。この蝶はよっぽど花が好きみたいで、出会いはいつも訪花している時だ。これと紛らわしいものにコモンアサギマダラがあるが、今回みることが出来たのは大部分リュウキュウの方だ。

アサギマダラのアサギとは、翅の色が浅黄(あさぎ)色であることを表しているのだろう。この「浅黄色」を薄い黄色 (pale yellow) とみなすと、アサギマダラの仲間の地色とどうも合わない。そこで辞書を開いてみると、このアサギ(浅黄)とは「浅葱」とも書くみたいで、薄いネギの色、すなわち緑がかった薄い藍色のことらしい。なるほど、そうなるとアサギマダラ類の地色の表現としてはとてもピッタリとくるではないか。



。。。。。。。。。。。◆リュウキュウアサギマダラ◆
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。。。。。。。。。。。= GR-D, ASA 100 =



前種よりも小型のアサギマダラを見つけた。ヒメアサギマダラだ。リュウキュウに比べてスマートで少し敏感だ。でもそこは「撮気」を消して近づき、GR-Dで広角撮影をした。



◆ヒメ(コモン)アサギマダラ◆
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= GR-D, ASA 100 =



ヤエヤマイチモンジが葉の上で翅を広げテリトリーを張っている。近くに他のチョウが来ると何回もスクランブル発進よろしく出撃し、また元いた場所に戻ってくる。
この蝶は遠くからでも翅のイチモンジ模様が良く目立つ。近づいても逃げないのでGR-Dで写真を撮った。



◆ヤエヤマイチモンジ◆
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= GR-D, ASA 100 =



見慣れない橙色の紋をもったミスジチョウが現れた。
キミスジだ!
この美しいミスジチョウは良く木の上にいて、なかなか下まで降りてきてくれなかった。でも、中にはフレンドリーな個体がいるもので、何とか下枝の葉に静止したところを写真に収めることができた。

キミスジはミスジという名前がついているが、どうもミスジチョウの仲間とは違うグループに属する蝶だ。台湾では、ミスジチョウの仲間にはキンミスジというよく似た紛らわしい名前の蝶がいるが、こちらは稀なもので、キミスジはこれとは異なる。



◆キミスジ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =




◆キミスジ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



綺麗なタイワンキマダラを見つけた。この蝶はbanyanさんのブログで見て学習していたので、出会ったときには嬉しかった。
見かけたタイワンキはすれた個体が多かった。この蝶は花に訪れることはないみたいで、見かけたいずれの個体も林縁を飛び回っていたものだ。
小道を歩くとどこからとも無く現れてくれる。



◆タイワンキマダラ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



昼食は侯さんが買ってきてくれた海苔巻とお稲荷さんのお弁当を食べた。でも蝶が多いこの場所ではゆっくりお弁当を食べることができないのだ。せっかく用意してくれたので、目で蝶を追いながら食べた。

目の前にタテハモドキが訪れた。タテハモドキは九州のnomusanさんのブログではお馴染みの蝶であるが、虫林は今までこの蝶を見たことがなかった。昼食を食べているとき、突然現れ、枯葉の植えに静止して、翅を開閉していた。ゆっくり近づき、翅を開くときのタイミングでシャッターを押した。

この蝶は翅を閉じると木の葉にそっくりだ。侯さんはこの蝶をコノハチョウと呼んでいた。みると木の葉に本当にそっくりなので、侯さんの言葉を否定する気になれなかった。
なお、本当のコノハチョウの撮影もしたかったが、残念ながら今回はみることが出来なかった。



◆タテハモドキ開翅◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =




◆タテハモドキ閉翅◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



ジャノメタテハモドキは日本ではお目にかかれない蝶である。
タテハモドキとは兄弟とまでは行かなくとも親戚筋くらいの関係にあるものだ。
ファインダーを通して除くと、胸が高鳴った。

お弁当を食べていると、顔の周りにミツバチが寄ってきた。虫林が昔滞在したイギリスでは良くあることだが、それ以外では始めてだ。よせば良いのに思わず掴んでしまい、指を刺されてしまった。
ジャノメタテハモドキはこの指の痛みとともに記憶に残るだろう。



◆ジャノメタテハモドキ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



侯さんが指差して蝶の存在を教えてくれた。ウーム、地味な蝶だ。
クロタテハモドキという蝶だ。
その後も時々この蝶には出会ったので、それほど珍しい蝶ではないのだろう。
良く似た蝶にイワサキタテハモドキという種類があるが、こちらは台湾では珍しく、また後翅の紋も異なるようである。



◆クロタテハモドキ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



林の中の道を歩いていた時に、交尾したヒメウラナミジャノメに出会った。しかし。見慣れている日本産のヒメウラナミジャノメに比べて裏面の様子に違和感を覚えた。

日本の蝶類図鑑ではヒメウラナミジャノメの分布は屋久島までで、沖縄には分布せず、台湾では山地に産するとされている。台湾産蝶類大図鑑によれば、コウラナミジャノメという近似種がいるらしい。斑紋も良く似ているので、一応、コウラナミジャノメとしておく。



◆コウラナミジャノメ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



これまた紛らわしいジャノメの写真を撮影した。この個体はどうやらキレバヒトツメジャノメ♂に良く似ている。前翅端が丸くならず、妙に角ばっている。裏面も撮影したが、キレバヒトツメとして矛盾しないようだった。



◆キレバヒトツメジャノメ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



翅にヒョウ紋をもつ蝶がゆっくりと下降して、近くの木の葉上に静止した。
ヒョウマダラだ。
動きが鈍いので撮影は楽だ。



◆ヒョウマダラ◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



日本でもみることが出来るクロセセリも時々目撃したが、どうもこのセセリが静止する場所がいつも良くない。もののカゲだったり、葉の裏だったり---。ところが、今回は特別綺麗な花に吸蜜に来たではないか。

昆虫撮影は、それほど珍しくない蝶でも花などとの組み合わせによりとても貴重な写真になる。この面白さは採集では決して味わえないものだろう。



◆クロセセリ吸蜜◆
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= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



セセリの同定はなかなか難しい。
タイワンにはキマダラセセリの仲間やアカセセリの類がかなりいる。それぞれ似ているので頭を悩ます。この蝶は一応、ホリシャアカセセリと考えた。



。。。。。。。。。。。◆ホリシャアカセセリ?◆
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。。。。。。。。。。。= Pentax K100D, Pentax 100mm MACRO, ASA 200 =



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台湾胡蝶散歩6につづく-------------。
by tyu-rinkazan | 2006-12-01 22:43 | ● Taiwan | Comments(14)