NATURE DIARY

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20070224 ベニシジミ幼虫 (山梨県身延町)

魚のメバルを漢字で書けば春告魚である。
春を告げる魚-------良い名前だ。

虫林は春1番に新成虫として出現するチョウ達を “春告蝶”(ルリシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、スギタニルリシジミ、ミヤマセセリ------)とよぶことをしています。
虫屋(とくに蝶屋)は、早春に発生した第1化のチョウ達(春告蝶)をみて春を実感するのだ。

さらに、特定の種にこの春告蝶の名前を与えるとすれば、やはり春に1化でしか発生しないミヤマセセリかな?

大体、虫林は春告蝶どころか越冬蝶も撮影していないのだから、そんなわけのわからんことをボーとかんがえている余裕はないだろう。
------うーむ、何でも良いから蝶を見たい(本音)。

書をすてて野に出よう!

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本日は風が強く、とても寒いので県南の身延町を散歩することにした。

甲府から車で1時間ほどの距離にある身延町は、日蓮聖人の菩提寺(久遠寺)を中心に発展したところで、和紙や湯葉などが名産だ。桜がとくに多く、枝垂れ桜が咲く頃は多くの人が訪れる。

身延町の看板を過ぎたところで、幹線道路(52号)から脇道に入った。すぐに長閑な風景がひろがる。こんな景色の中で蝶を探しながら散歩できるのは幸せというものだ。

まだ春浅き農家の風景を写真に撮ってみた。
甲府に比較してさすがに春の歩みが速いようで、ここではすでに白梅や赤梅が満開で暖かい写真が撮れる。
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。。春景(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye


しばらく散歩すると、クシャミと鼻水が止まらなくなってしまった。ウーム、目もかゆい。
そうなのだ虫林は花粉症なのだ。
スギは日本特産の樹木だ。
したがって、スギ花粉による花粉症は、他の国ではありえないのだ。
スギ花粉症は日本の国民病といえる。

身延は昔から林業が盛んな土地で、山にはスギ林が広がっている。
ふと、見上げてみると、なんと杉の花が満開ではないか-------。
-------毎年、春は待ち遠しいのであるが、このクシャミ、鼻水、目のかゆみはおぞましい。
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。。スギの花(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm MACRO


わざわざ県南部まできたのに、全くチョウの姿は無い。
風が強くて寒いためだ。
そのうち雲が出てきて、暗くなってしまった。
なんてことだ、これでは越冬蝶でさえ絶望的だ。

そこで、人家の周りの休耕田で、今年はまだ見つけていないベニシジミの幼虫でも探してみることにした。
ギシギシの葉をゆっくりと探索したが、なかなか見つからない。
もっと簡単に幼虫が見つかるのかと思ったが、これまた苦戦してしまう。
やっと1匹の幼虫を見つけることができた。
-------よかった。
一応、広角レンズで写真を撮影し、その後gyorome撮影をしようと思ったとき、カメラが葉にふれて、幼虫が落ちてしまった。人家の近くなので犬が鳴いて煩いので早々に退散した。
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。。ベニシジミの幼虫(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye


ギシギシの葉には、多くのコガタルリハムシをみることが出来た。
このハムシもギシギシやスイバの葉を食するので、ベニシジミの幼虫を探した経験のある方なら見たことがあるだろう。
盛んに交尾していた。
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。。コガタルリハムシ(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye


そこで、8 x 8=64コンビでコガタルリハムシを撮影してみた。
やはり、「虫の目レンズ」で撮影したものは、どこか昆虫に表情があるようにみえて迫力があるようだ。
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。。コガタルリハムシ(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8


ギシギシの葉の裏には、コガタルリハムシの卵と思われる卵塊がしばしば観察された。
コガタルリハムシは孵化後、幼虫はこの葉を食べ、20日ほどで土中に入って蛹になる。
蛹化後1週間ほどで羽化した成虫はそのままの状態で夏から冬まで過ごし、翌春になって地上に現れるということだ。
すると、成虫は土中の時間の方が圧倒的に長いということになる。
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。。コガタルリハムシの卵(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8


散歩していると路傍にはいくつかの花をみることができた。
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。。ヤマルリソウ、ミツマタ、オオジシバリ、タチツボスミレ (山梨県身延市, 2007-Feb-24)



目の前にイソヒヨドリの♂が現れ、お花畑で遊んでいた。
虫林は鳥の写真はあまり撮影しないが、こんな内陸でイソヒヨドリを見ることは稀だと思われるので撮影することにした。

イソヒヨドリは虫林の育った神奈川の磯の岸壁には普通に見る鳥だった。
オスは綺麗で好きだ。
最近では、昨年の11月に紀伊半島の磯でこの鳥に久しぶりに出会うことができ嬉しかった。
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。。イソヒヨドリ(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm MACRO


表面にまるで蛇が這ったような模様のついた葉を見つけた。
もしかして、ナメクジの後?
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。。変な模様の葉(山梨県身延市, 2007-Feb-24)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fish-eye

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身延の山村はカシやアオキのような常緑樹が多く、甲府近郊とは雰囲気がかなり異なり、面白い散歩ができる。とくに、春浅きこの時期にはいつも訪れてしまう。

結局、今週も蝶の撮影は出来なかったが、次に期待して帰ることにしよう。
by tyu-rinkazan | 2007-02-24 23:26 | ▣ベニシジミ | Comments(28)

20070218 オオミドリシジミ越冬卵 (山梨県甲府市)

昨夜からの雨も午前中にはあがり、薄日も差してきた。
ウーム、この天気と気温では越冬蝶は期待できないし、そうだ雑木林に行ってみることにしよう。
目的はまだ発見していないオオミドリシジミの越冬卵をさがすことだ。
ブログ仲間の記事では、オオミドリシジミの越冬卵は簡単に見つかるようだが、虫林は意外に苦戦してきた。

本日の散歩道となる雑木林は甲府市内のはずれにあり、赤松やコナラ、クヌギなどの樹木が混在する2次林である。近くには民家もあり、林の周りには畑が広がっている。
オオミドリシジミが好みそうなシチュエーションなのだ。

雨上がりで地面や下草がまだ濡れており、あまり気持ちが良い状態とはいえないが、メタボリックシンドロームの虫林としては食後の運動のつもりで散歩してみた。
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。。コナラ、クヌギを主体とする雑木林(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh GR-D, ASA100


林の中に入り、越冬卵を探して始めてまもなく、細いヒコバエの枝の分岐部にその宝物を見つけた。
----------オオミドリシジミの越冬卵に違いない。
苦節数週間(たいしたこと無いか)、やっと君に会えた。
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。。オオミドリシジミの越冬卵が産み付けられていた細いヒコバエ (山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA400


早速、ヒコバエの枝を曲げて片手で持ちながら、8X8=64コンビで越冬卵を撮影した。
液晶で拡大してみると、間違いなくゼフの越冬卵である。
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。。オオミドリシジミの越冬卵(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100


1個見つけるとその後は簡単に見つかるものだ。
結局、1時間ほどの間に8個ほどの越冬卵を見つけることが出来た。いずれもヒコバエの細い枝の分岐部に産み付けられていた。

オオミドリシジミの越冬卵は、越冬卵探し難易度ランキングではかなり易しいほうに属すると思う。今まで見つけることが出来なかったのは、山の中の立派な林を探したからだ。オオミドリシジミはもっと庶民的な蝶のようである。

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ゼフの越冬卵を探しているときに、細い枝に小型の甲虫がしがみついているのに気がついた。みるとゾウムシのようだ(新開孝さんの「昆虫ある記」で良く似たゾウムシを見つけた、どうやらカシアシナガゾウムシのようである)。
ゾウムシでも成虫越冬するものがあるのだ!-----虫林はいままでゾウムシの越冬態についての知識が無かったので、このゾウムシを見たときにとても驚いた。

調べてみると、通常は幼虫越冬であるが、ゾウムシの中には成虫越冬するものがあるみたいだ。例えば、よく見るオジロアシナガゾウムシやオトシブミも成虫越冬するようだし、クスアナアキゾウムシやクリシギゾウムシ、モジャモジャツチイロゾウムシなど色々なゾウムシが成虫越冬する。
いずれにしも、とてもよいものを発見したと思い気分よく帰宅した。


日光があたるように、片手で枝を曲げながらゾウムシ君を撮影したので、しばらくすると枝にしがみついていたゾウムシ君が動き出してしまった。動きは予想外に速かった。
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。。カシアシナガゾウムシ(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100


gyoromeで拡大してみると、このゾウムシの鞘羽の穴や前胸の点刻が極めて明瞭に観察することができる。まるで6-7mmの小さな昆虫とは思えない雰囲気である。

ところで、枝にしがみついている足が4本しか見えないが、後ろ足はたたんでいるのだろうか?
残念ながら、陰になってしまっている!うーむ------。
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。。ホソアナアキゾウムシ(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

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fanseabさんのブログ「探蝶逍遥記」で、河川敷の工事の記事が載せられていたが、虫林の自宅の裏(歩いて1分)にある川でも現在、工事が進行中である。虫林がここに居を構えたのは、この河川敷を散歩できるということが大きな要因の一つであった。しかし、河川の整備という目的で、どんどんと河川敷が綺麗になってしまい、それとともに花や昆虫達が少なくなってしまう。そもそも、この河川敷の工事を誰が計画したのか?市民が希望したのかね?
少なくとも、虫林は反対だ!
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。。河原の工事(山梨県甲府市, 2007-Feb-18)

。。。Ricoh GR-D, ASA100
by tyu-rinkazan | 2007-02-18 21:38 | ▣オオミドリシジミ | Comments(28)

20070217 オバアサンとセツブンソウ (山梨県市川三郷町)

本日の天気予報は、午前中が晴れ、午後から曇り後雨だ。
先週はフィールドに夕方少ししか出ていないので、今週こそは----------。
虫林の経験では、こういう過度の気合が入っているときはろくなことが無いのだ。

起床後、いつもの週末のように、家族でNHKの連ドラ 「芋たこなんきん」 を見ながら食事をした後、自宅から車で15分ほどの富士川河川敷に出陣した。今日の目的は、モンキチョウとキチョウ、出来たらキタテハ、アカタテハ、もしかしたら新成虫のベニシジミだ。
まあ、これぐらい広げておけば、どれかにあたるだろう。

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河川敷に到着して、モンキチョウのポイントに向かった。
モンキチョウはどこにでもいる蝶ではあるが、ここには特別に多い場所があるのだ。

--------ところが、気温が低いためなのだろうか、蝶の姿を一向に見ることができない。
冬枯れた河川敷を1時間ほども散歩してみたが、やはり見つけることができなかった。
ウーム、やはり甘かったのだ。

しょうがないのでスイバの葉でベニシジミの幼虫でも見つけて格好をつけようと思った。
ふとスイバの葉をみると、ナナホシテントウムシが乗っていた。
これぞ「地獄に仏」、「闇夜の提灯」、「冬の河原にテントウムシ」なのだ。
早速、gyoromeで撮影した。
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。。スイバの葉上のナナホシテントウ (山梨県甲府市, 2007-Feb-17)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

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。。スイバの葉上のナナホシテントウ (山梨県甲府市, 2007-Feb-17)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

さらに、梅の花が咲いていたので、これもgyoromeでついでに撮影してみた。
なかなか面白い写真になる。
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。。梅の花 (山梨県甲府市, 2007-Feb-17)

。。。Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA100

11時に用があるので、自宅に帰る。
午前中は2時間ほど散歩できたので、よしとしよう。

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用事が終わったのが午後3時であった。
曇って少し暗いが、市川三郷町のセツブンソウを見に行くことにした。
セツブンソウは早春、旧暦の節分の頃に咲く花で、いわゆるスプリングエフェメラルの一つである。
どこにでもある花ではなく、石灰岩地に生え、山梨県ではここ以外に発生地を知らない。
セツブンソウは民家の裏の林で群生している。
例年だと、2月20日ころが見ごろのようであるが、今年は季節の進みが速いため、花の時期としてはすでに末期になっていた。
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。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f8.0, 1/125, -0.7, ASA400

花弁は通常、5片であるが、良く観察してみると、6片のものが混ざっている。
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。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K100D, Pentax 10-17mm Fisheye, f5.6, 1/45, -0.5, ASA200

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。。。。。。。。。。。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。。。。。。。。。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f8.0, 1/125, -0.7, ASA400

ちなみに、セツブンソウで白い花弁に見えるのは本当の花弁ではなくガクなのだ。
すると花びらはどれかというと、黄色いオシベのように見えるのが花弁という事になる。
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。。セツブンソウ(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f7.0, 1/125, -0.7, ASA400

セツブンソウの群落の中に白花を1本見つけた。
葉が通常のセツブンソウとは異なり、緑で、花もいわゆる素心というのだろうか、色がない。
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。。セツブンソウの白花(山梨県市川三郷町, 2007-Feb-17)

。。。Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, f8.0, 1/125, -0.7, ASA400

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ここのセツブンソウは民家に住むオバアサンが一生懸命に守っている。
虫林はセツブンソウを見に来て、このオバアサンとお話をするのをすごく楽しみにしていた。
うちの家内もそのオバアサンが好きだ。
以前にはここにくると必ず会えたのだが、昨年訪れた時にはオバアサンと会えなかった。

今日もその顔が見えない。
どうしたのだろう。
少し心配になって聞いてみたところ、案の定、数年前にお亡くなりになったそうだ。
<合掌>

現在はオバアサンの娘さんが花たちを守っている。
親子(母娘)2代にわたり、この愛らしいセツブンソウを守るのだ----------。
素晴らしいことではないか。

陰ながら応援したいと思っている。

by tyu-rinkazan | 2007-02-17 21:04 | ■野花 | Comments(23)

20070212 あー3連休(宮城県仙台市)

20070210 連休1日目
本日は色々と予定が詰まっており、フィールドに出る時間が無い。
ウィークエンドナチュラリストの虫林としては真に残念ではある。でも、連続フィールド出場記録に挑戦しているわけでも無いし、まあこんな週もあってもよいかなとも思う。
-------といいながら自分を慰める。

午後は甲府市内のホテルで行われたある学会の支部会に参加し、夕方からは、甲府を訪れた中国の友人(Wさん)と一緒に食事をした。久しぶりに会ってとても楽しかった。

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20070211 連休2日目
東北のある研究会で講演依頼を受けたので、朝から特急「あずさ」で甲府駅を出発した。東京駅で東北新幹線「はやて」に乗り換え、仙台に到着したのは午後3時をまわっていた。途中、福島を越えた辺りで、霙や雪が降っていたが、仙台は晴れていた。
屋外は甲府よりもさすがに寒いが、キリッとした寒さはかえって気持ちが良いものだ。
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。。ホテルから見た仙台の風景(宮城県仙台市, 2007-Feb-11)

。。。Ricoh DR-D

ホテルでチェックインの後、T大のG会館に向かった。
夕方は、I医大のM教授、S教授そして県立中央病院のS先生に夕食をご馳走になった。
--------ということで、結局、この日もフィールド無しであった。

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20070212 連休3日目
仙台から甲府の自宅に帰った時には、既に午後4時で、太陽もかなり傾いていた。このまま楽になってしまうのも良いかな---------とも思ったが、やはり少しでもフィールドに出ないと、精神衛生上良くない。
自宅から車で15分ほどの武田の杜を散歩した。
丘の上から見ると富士山と甲府市内が西日に照らされてくっきりと見えた。
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。。富士山と甲府市街(山梨県甲府市, 2007-Feb-12)

。。。Ricoh DR-D

午後の日に輝く、エノコログサの穂が美しかった。
ところで、エノコログサは別名ネコジャラシである。子供の頃、ネコジャラシの穂でネコをからかって遊んだことがあるが、ネコはネコジャラシに本当にじゃれ付いていた。
ちなみに、ヒトはじゃれ付くどころか怒り出すことがあるので、ご注意を。
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。。エノコログサ(山梨県甲府市, 2005-Feb-12)

。。。Pentax K10D, ASA100

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。。逆光に輝く草の種(山梨県甲府市, 2005-Feb-12)

。。。Pentax K10D, ASA100

結局3連休とはいえ、休んだ気がしない。
まあ、もう少しすれば花は咲き蝶が飛ぶのだ。
by tyu-rinkazan | 2007-02-12 21:44 | その他・雑 | Comments(14)

20070204 山の池散歩(山梨県市川三郷町)

暦の上では春になった。
ニュースによれば、今年は暖冬で、クマなどが冬眠できずにうろうろし、高知県ではベニシジミやアキアカネが飛んでいるらしい。

パリの温暖化国際会議で、この温暖化は明らかに人為的なものだと断定され、さらに今世紀中に南極や北極の氷がかなりとけてしまうとの報告も出された。
大変だ!---------でもどうすれば良いのかな?
少し車に乗るのを控えるか-----。

かくいう虫林も、例年だと10月過ぎから3月まで駄文(散歩日記)を書かずに冬眠するのだが------------これは温暖化とは全く関係ないか。

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今日はメスアカミドリシジミの越冬卵を見る目的で、市川三郷町にある池の周囲の雑木林を散歩することにした。ここは桜が多く、メスアカの記録もある。
今日は風が強く、八ヶ岳がはっきりと見えた。
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。。2月の八ヶ岳 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200

目的の池は山の上にあり、今は訪れる人も無く、ひっそりとしている。
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。。山中の静かな池  (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh GR-D, ASA100

枯葉の絨毯を踏みしめながら、冬枯れた林の中をゆっくりと歩いた。道は風も無く、日溜りでは汗をかくほど暖かい。

切り株に座り、一休みしていると、驚いたことに目の前の枯れ草にイトトンボが止まった。どうやらオツネントンボのようだ。慌ててリュックから1眼デジを出そうとしたが、もたもたしているうちに無情にも飛び去ってしまった。周囲を少し探したが、オツネントンボは保護色で、さらに小さいのですぐに諦めた。
ウーム、残念!-----やはり暖冬だ。

ウスタビガの繭が枝に下がっていた。ウスタビガの繭は緑色で、この時期は非常に目立つ。緑の繭は目のあまり良くない虫林でも簡単に見つけることができる。
ウスタビガはヤママユの仲間で、成虫は10-11月に出現する。繭の中はもちろん空虚である。それ故、目立っても彼らにとっては一向に差し支えない。
長野県の一部ではヤママユの繭から天蚕糸をとるらしいが、ウスタビガの繭から糸をとったら、綺麗な緑色の服になるかもしれない。

虫の目レンズで絞りを入れて撮影したので、繭ほどの大きさのものであれば、背景は全てピントがあってしまう。
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。。ウスタビガの繭 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64

メスアカの越冬卵はなかなか見つけることが出来なかった。
図鑑などに記載されているように、背の低い桜の木を1本、1本見ていった。
1時間以上いったりきたりしてやっと1個みつけた。
メスアカの越冬卵を見つけた桜の木は写真のような細い木だった。
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。。。。。。。。。。。。メスアカの卵を見つけた低い桜の木 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。。。。。。。。。。。Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200

良く見ると、カラの越冬卵だったが、メスアカの越冬卵は初めてなので、嬉しい。
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。。メスアカミドリシジミの越冬卵 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64

林道脇の低いミズナラの木の枝を引っ張ったら、アイノミドリシジミの越冬卵(抜け殻)を見つけた。アイノミドリの越冬卵は伐採枝で見つけた以外では初めてだ。残念ながら、卵の上に大きな穴が開いていて、すでに孵化後のものであるが、一応、写真を撮った。
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。。アイノミドリシジミの越冬卵 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64, Panasonic PE28S

さらに探すと、今度は正真正銘のアイノミドリの越冬卵を見つけることができた。
休眠芽に白く輝くゼフの越冬卵は、まるで宝石のようで美しい。いやいや、ムシ屋にとっては宝石以上のものだ。この価値は、越冬卵を探した人でないと理解できないだろう。
わっかるかな~、わっからないだろうな~。
虫林の越冬卵探しは今年から-------生意気。
アイノミドリの越冬卵は、とても大きく立派で、また素晴らしく綺麗だ。
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。。アイノミドリシジミの越冬卵 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64

ゼフの越冬卵を探していると、しばしば見かけるのがヤママユの卵である。初めに見たときは、あまりに大きいので、枝にコブがついていると思った。ゼフの越冬卵の何倍くらいあるのだろうか、目算では100倍くらいの大きさはゆうにありそうだ。

これだけ大きな卵は昆虫では他に知らない。でも、すこし気持ち悪いのも事実だ。これらが孵化して大きくなったら、葉を食べまくってしまうに違いない。
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。。ヤママユガの大きな越冬卵 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。Ricoh GR-D, ASA100

桜の枝で越冬卵を探していたら、平べったい変なものを見つけた。
目もあって、虫の目レンズで拡大すると面白い形をしている。
<注>この得たいの知れない生物の正体は、コミミズクという名前のハゴロモあるいはヨコバイの仲間らしい。banyanさんに感謝!
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。。コミミズクの幼虫 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64

さらに2-3mmくらいの大きさの小さなクモを見つけた。
虫の目レンズでは、小さな生物の写真が撮りたくなってしまう。
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。。小さなクモ (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, Fit gyorome-8, ASA 64

少しだけ林道脇の土を崩してみたら、ヤホシゴミムシが出てきた。
ヤホシゴミムシは美しいゴミムシだ。ゴミムシというと、地面のもの影に暮らす日陰者のイメージだが、こいつは広葉樹の葉上に住んでいる樹上性のゴミムシだ。色彩も派手なほうで、エリトラ表面が光沢がある。
でてきたヤホシゴミムシは活発に動き、枯葉の下に隠れた。
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。。ヤホシゴミムシ (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200

松の倒木の樹皮を剥いだら、オオクチキムシが越冬していた。
2匹いたのだが、暖かいためか1匹は走るようにして、下に落ちた。
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。。オオクチキムシ (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。。Ricoh GR-D, ASA100

へんな実を見つけた。壺のような形で、その中に細い枝のようなものが入っている。直径6-7mmといったところか。植物の実だとは思うが、良くわからない----。
この散歩道にそれほど珍しいものではなく、林道脇で時々見かける。
手持ちの植物図鑑でみてもうまく見つけることができなかった。
<注>この実の正体は、ウツギの実とご教示いただいた。fanseabさんに感謝!
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。。ウツギの実 (山梨県市川三郷町, 2005-Feb-04)

。。Ricoh GR-D, ASA100

野鳥ではいつものメンバーの他に、ミソサザイが現れてくれた。この鳥は小さくて落ち着きがない。春になると、小さな体に似合わない大きな声で囀る。
by tyu-rinkazan | 2007-02-04 17:29 | ▣メスアカミドリシジミ | Comments(16)