NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

<   2007年 03月 ( 9 )   > この月の画像一覧

20070321  シュンランと水滴 (山梨県甲府市)

今日は朝から雨。
ニュースを見ると、富士五胡地方では大雨洪水注意報さえ出ているではないか。
昼近くになり、雨もほとんどあがったので、家内の苦笑を尻目に敷島町の林を少しだけ散歩した。
GRデジタルだけをポケットにいれて-------。

そういえば、オイルパンの破損した虫林の車は奇跡的にエンジンには異常がなかった。
ディーラーによれば、穴の大きさが小さかったために、オイルの漏れがゆっくりであったことが良かったのだろうということだ。。不幸中の幸いである。

**************************************************

虫林は早春のみに花を付けるシュンラン(春蘭)が好きで、毎年写真におさめる。
シュンランと洋ランのシンビジウムが同じ仲間であることをご存知かな?
シュンランには、赤花や色素が無い素心、葉変わりなどが稀に認められ、それらはマニアの間では非常に高価な品種として取引されるそうだ。このような蘭栽培は、江戸時代より連綿と受け継がれてきた日本の園芸文化となっている。もちろん、虫林はそんなシュンランを見つけたことはない。

本日訪れたコナラ主体の林にはシュンランが多い。しばらく探してみると、花を多数つけたシュンランの大株を見つけた。こんなに花をつけたシュンランを見たのは初めてだ。シュンランの花は通常、1-2個であるが、林が伐採されたときなどに、突然日当たりが良くなるために10個以上の花をつけることがあるそうである。この林も定期的に整備され、木が刈られているために、多くの花が付いたのかもしれない。
d0090322_1541920.jpg
。。シュンラン Cymbidium goeringii (Goering’s cymbidium)

。。。Goering’s cymbidium with many flowers in oak wood.
。。. GR-D, ASA100, 2007-Mar-25, Shikishima/Yamanashi


水滴が木の枝に多数ついていたので、水滴写真を撮影してみた。
水滴写真は結構難しく、また面白い。
単に枝についた水滴を撮影しても良いのだが、紅梅の花をバックに入れて撮影してみた。
d0090322_18295162.jpg
。。水滴 Water droplet

。。. GR-D, ASA100, 2007-Mar-25, Shikishima/Yamanashi


水滴の中に映し出された紅梅の像は、レンズ効果で天地が逆さまになる。まるで、小さな魚眼レンズのようにもみえるのだ。水滴の写真を拡大して観察すると、水滴の形でそこに映ったものの形が変わるのが面白い。長く伸びた水滴では、背景も伸びて見える。
d0090322_15434853.jpg
。。。。。。。。。。。。水滴 Water droplet

。。。。。。。。。。。。。A water droplet having an elongated image of red aplicot.
.。。。。。。。。。。。。 GR-D, ASA100, 2007-Mar-25, Shikishima/Yamanashi

**************************************************

来週末は中国の武漢(Wuhan)に学会の打ち合わせのために訪れる。
武漢は上海と同じ位の位置にあるので、比較的暖かく、この時期には蝶が出現していても不思議はない。
時間があれば、蝶の写真など撮影できるかもしれないが、全く情報も無く、行き当たりばったりになりそうだ。
by tyu-rinkazan | 2007-03-25 15:57 | ■野花 | Comments(14)

20070324 街角にて(東京都)

本ブログの 「Nature Diary」 という英語名のタイトルは、日本以外の人もアクセスしやすいように配慮して付けたものだ。数週間前、英国の友人からメールを受け取った。そのメールには彼の近況報告とともに、日記の本文を英語にできないかという旨が書いてあった。

しかし、英語では(日本語もおぼつかないが-----)、本文の作成に時間がかかりすぎるし、また日記そのものもあまり良い内容にならないだろうと思った。そこで、写真の説明部分のみを簡単な英語にするということで返事を返した。(ここ数週間前の日記からその方式にしました)

もちろん、海外のナチュラリストが虫林のブログをあけるとは、友人達以外には少ないかもしれないが、 「美しい日本の自然」 を少しでも理解していただければ嬉しいと思っている。

ちなみに Nature Diary というキーワードをいれて、Googleで検索をかけると、拙ブログは614万件中第2位になる。1位はイギリスのRichard Bellという人のホームページで、彼の水彩画のスケッチはすばらしい。一方、Yahooでは、1750万件中、第1位であった。これがどのような意味合いなのかネットオンチの小生にはわからないが、海外からもアクセスされる可能性はあるのだろうとぼんやりと思う次第である。


**************************************************


この時期はギフチョウをはじめ、春の蝶たちが一同に出現するので、週末に用事は入れたくない----------。でも、まさか蝶の撮影のために本職である研究の招待講演までも断るわけには行くまい。生活における優先順位は、仕事、家庭、趣味の順だ。それを間違えると周囲に迷惑をかけるのだ(しょっちゅう間違えてすいません)。

------ということで、本日はある学会の学術集会での教育講演を依頼されたため、埼玉県の浦和市に向かった。浦和市に行く前に、少し時間があったので、乗り継ぎの赤羽駅で降りてぶらぶらと散歩した。都内を散歩すると、時々虫林の脳内のはるか遠い記憶中に埋没したシーンをおもいおこさせるような風景に出会うことがある。

街角で古いカメラ店を見たとき、そんなことを感じて、GR-Dで写真を撮影した。ノスタルジックNostalgicなイメージのシーンなのでグレースケールにポラライゼーションをかけてみた(実はこうでもしないと何となく普通すぎる写真なのだ)。セピアも入れたかったが、虫林の使用しているソフトには、セピア効果が無かった。

d0090322_7193935.jpg
。。街角の古いカメラ店 An old camera shop around the corner in Tokyo

。。。GR-D, F5.0, 1/400, -0.3, ASA100 (2007-Mar-24, Akabane/Tokyo)

**************************************************


学術集会終了後、浦和から京浜東北線で赤羽駅に行き、そこで埼京線に乗り換え新宿、さらに中央線で甲府まで帰宅した。甲府に到着したときは少し霧雨が降っていた。こりゃー明日は蝶の方は望み薄だな。
by tyu-rinkazan | 2007-03-25 07:28 | その他・雑 | Comments(6)

20070321 武田の杜散歩:ミヤマセセリ♀(山梨県甲府市)

本日はお彼岸だ。暑さ寒さも彼岸までというが、これからまた暖かくなっていくのだろう。
昨日、東京が桜開花宣言をしたので、今日あたりは甲府も開花宣言をするかも知れない。
例年よりも大体1週間ほど開花が早くなるみたいだ。

今日は風も無く、天気が良い。
例によって、NHKの連ドラ「芋たこなんきん」をみながら、どこにいこうか考える。

初ギフ狙いも良いかもしれないが、先日、自分の車はオイルパンを破損し、ドック入り状態。今はディーラーから借りている古い軽の代車なので、自粛しておくのが無難というものだろう。
まあ、あまり無理をしないで、また近所の武田の杜をのんびりと散歩することにした。

**************************************************

この時期、日差しを浴びながら明るい林の中を歩くだけでも気持ちの良いものだ。
それに加えて蝶でも見ることが出来れば最高である。

しばらく歩くと足元に青と黒のだんだら模様の綺麗な鳥の羽を見つけた。
ムム-----これは カケスの大雨覆羽 に違いない。
一体全体どうしてこんな羽が落ちているのだろうか。----不思議な気がする。
それにしても綺麗な羽だ。カケスはこの大雨覆と中雨覆の部分がとても綺麗な鳥なのだ。
d0090322_211172.jpg
。。。。。。。。。。。。。カケスの羽  Jaybird’s feather

。。。。。。。。。。。。。。GR-D, F5.0, 1/400, -0.3, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


本日の狙いはミヤマセセリの撮影だ。この林はコナラを中心とするので、ミヤマセセリが多い。ミヤマセセリは足元から飛び立ち、しばらく目で追っていると近くの地面に静止する。

ゆっくり落ち葉を踏みしめながら、少し登りの小道を歩いていると、目の前に、ミヤマセセリの♀が降り立った。静止後、すぐに翅をいっぱいに開いて、「日光浴 basking」を始めた。

今年はこれまでにオスは何度も見たが、メスに出会ったのは初めてだ。
ミヤマセセリは♀の翅の方が白い紋がはっきりしていて好きだ。
♀の性格は♂よりもノンビリしているみたいで(人と違って?)、ゆっくりと撮影させてくれたので有難い。
d0090322_22492621.jpg
。。。。。。。。日光浴をするミヤマセセリ♀ Erynnis montanus (The Spring Flat)

。。。。。。。。。A female Sprig Flat warming her body by basking in sunshine
。。。。。。。。 GR-D, F5.0, 1/400, -0.3, ASA100, 2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi

午前中は日光浴に精を出していたが、昼近くになると、オスはメスを求めて林の中や小道を飛び回っている。なかなか静止しなくなってしまった。遠くで、交尾したように見えたが、確認できなかった。

オオイヌノフグリやスミレの花で吸密する個体も多く見られた。
吸蜜時間は数秒なので、その間にフォーカスをあわせて写真を撮らなくてはならない。
d0090322_2153665.jpg
。。スミレの花で吸蜜するミヤマセセリ♂ Erynnis montanus (The Spring Flat)

。。。 A male Sprig Flat feeding at viola flower.
。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm, F5.0, 1/320, +0.7, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


ミヤマセセリはオオイヌフグリの花も意外とお好みで、盛んに吸蜜に訪れていた。
でも、小さな花は蜜の量が少ないためか、吸蜜時間は短いようだ。
d0090322_2161176.jpg
。。オオイヌノフグリの花で吸蜜するミヤマセセリ♂ Erynnis montanus (The Spring Flat)

。。。 A male Sprig Flat feeding at flowers of common field speedwell..
。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm, F5.0, 1/320, +0.7, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


丘の上ではヒオドシチョウ (The large Tortoiseshell)がテリを張っていた。
図体が大きいだけに、飛び立つと迫力がある。
意外と敏感で、人の気配ですぐに飛び立ってしまうので、そっと近づいて、シグマの70-300mmで撮影した。
d0090322_2162597.jpg
。。テリトリーを張るヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas japonica

。。。A large Tortoiseshell perching on the branch.
。。。Pentax K10D, Sigma 70-300, F6.7, 1/1500, ASA400 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


いざという時に、300mmがザックの中にあるのは心強い。
ヒオドシチョウは飛び立っても戻ってくるので、じっとしていたら、虫林のザックの上に静止してしまった。
d0090322_2163889.jpg
。。ザックの上で休むヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas japonica

。。。A large Tortoiseshell resting on my rucksack.
。。。Pentax K10D, Sigma 70-300, F11, 1/500, ASA400 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


本日も多数のテングチョウを見ることができた。今、武田の杜では最も親しみやすい蝶になっている。今日は何とか「虫の目レンズ」でこの蝶を撮影したいと思っていたが、幸いにしてノンビリムードのテングチョウを発見できた。
d0090322_2165272.jpg
。。日光浴をするテングチョウの虫の目像 Libythea celtis amamiana (The European Beak)

。。。Insect-eye image of European Beak basking on the ground..
。。。Ricoh GX8, gyorome-8 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


大きく翅を破損したキタテハを見つけた。越冬時に鳥にでも追われたのだろうか、尾羽打ち枯らした哀れな姿が哀愁を誘うではないか。しかし動きはすばやく撮影には苦労した。
d0090322_21768.jpg
。。。。。。。。。日光浴をするキタテハPolygonia c-aureum (The Chinese Comma)

。。。。。。。。。。A Chinese Comma with broken wings basking on the ground..
。。。。。。。。。。Ricoh GR-D, F5.0, 1/400, -0.3, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


この時期にはどうしてもスミレの花が気にかかる。
道の脇に春一番で咲く、アカネスミレ Viola phalacrocarpa を見つけた。
やや小型で、愛らしい感じがするスミレである。
d0090322_2171944.jpg
。。アカネスミレ Viola phalacrocarpa

。。Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm Macro, F6.3, 1/200, -0.7, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


花の内部を虫の目レンズで撮影してみた。花弁に基部の突起がなかなか面白いではないか。
花弁を通した優しい青い色合いが見える。
d0090322_2173355.jpg
。。アカネスミレ Viola phalacrocarpa

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)


コブシの花の花弁で小さなオトシブミを見つけた。ヒメケブカチョッキリかな?
小型なので、一応、虫の目レンズで撮影しておこう。
d0090322_2174635.jpg
。。チョッキリの仲間

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome, ASA100 (2007-Mar-21, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

本日、この日記を書いている時にニュースで、甲府も桜開花宣言が出された。
これで、一気に桜が咲き出し、今週末はかなり咲くのではないかと思われる。
楽しみだ----------。
by tyu-rinkazan | 2007-03-21 21:08 | ▣ミヤマセセリ | Comments(20)

20070318 ----Not my day (富士川流域)

寒波がまだ日本列島を覆っている。
本日が寒さのピークみたいだが、意外に風は無く、天気も良い。

蝶の写真館」のダンダラさんとご一緒して、初ギフ狙いで富士川流域のポイントに行くことになった。
時期的にはまだ早いものの、可能性はかなりあるとふんでいたのだが-----。
結果は「獲らぬ狸の皮算用」-----ということになりました。

今日はスミレ日記になった。スミレも好きなので、これからも載せていくつもりです。

**************************************************

本日は早朝に地区の河川敷清掃があったので、甲府を出発するのが少し遅れた。
それでも、現地に10時30分頃には到着できた。
朝早かったり、気温が低いとギフチョウは飛ばないので、この時間帯くらいがちょうど良いだろう。

しかしながら、そこで1時間以上もギフチョウの飛来を待ったが、全く現れる気配がない。
どうやら、このポイントは日当たりが良いが、風が冷たく気温が低いためだと思われた。。
ウーム、残念ながら山を降りよう。

途中、ダンダラさんが、タチツボスミレと違うスミレが崖の上に咲いていると教えてくれた、
崖は滑りやすく、メタボリックシンドの虫林にはこの崖登りは思いのほかきつい。
近くによって見ると、確かにタチツボスミレではない。花や葉の形態、色などからどうやらコスミレみたいだ。

d0090322_22205894.jpg
。。。。。。。。。。。。コスミレ Viola japonica

。。。。。。。。。。。。。Pentax K100D, Sigma 70-300mm, F6.7, 1/500, -0.5, ASA400
。。。。。。。。。。。。。2007-Mar-18, Shibakawa-cho/Shizuoka


コスミレは九州から北海道まで広く分布するスミレだが、本種の同定は難しい。
花の色や形態に変化が多いからだ。このスミレには時々頭を悩まされる。

この個体は紫の色素(アントシアニン?)の量が通常よりも多いのだろうか、花はコスミレにしては濃い色で、茎も緑色というよりは茶色になり、葉の色が裏面だけでなく、翅表まで紫色を帯びている。
何となく異様な雰囲気のコスミレだ。
今まで見てきたコスミレは、葉の表面は綺麗な緑色をしていたので、まるで別種みたいにみえる。
d0090322_22223419.jpg
。。コスミレ Viola japonica

。。。GR-D, F3.5, 1/540, -1.0, ASA100
。。。2007-Mar-18, Shibakawa-cho/Shizuoka


麓の小道にはスミレ類が多い、多くはタチツボスミレであるが、所々でマルバスミレも見ることができた。
撮影した写真を見てみると、花弁の基部の左側に毛があるようにみえる。
どうやらヒゲケマルバスミレ(f. barbata)らしい。
d0090322_22232750.jpg
。。マルバスミレ Viola keisukei

。。。Pentax K100D, Sigma 70-300mm, F6.7, 1/750, -0.5, ASA400
。。。2007-Mar-18, Shibakawa-cho/Shizuoka


麓の小道にはヤマルリソウが多く見られる。
d0090322_2224623.jpg
。。ヤマルリソウ

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm, F5.6, 1/60, -1.0, ASA200
。。。2007-Mar-18, Shibakawa-cho/Shizuoka



**************************************************

麓での散策から戻ってみると、車の下にまるで黒い血液でも流したようにエンジンオイルが路面にひろがっていた。
あれれ、やってしまった!どうやら山道を走ったときに、何度か石を巻き込んだので、オイルパンを破損したらしい。

今日はまだ昆虫を十分に観察していないにもかかわらず、ダンダラさんが 「すぐに帰りましょう」 といってくれた。申し訳なかったが、ダンダラさんのお言葉に甘えさせていただき、すぐに帰ることにした。
甲府市内に戻り、車ディーラーに見てもらったら、案の定、オイルパンに穴があいていた。
代車を借りて自宅に戻ったが、気分が重い。

Not my day-----。 

教訓:普通車で山道はゆっくり、慎重に走ろう!

by tyu-rinkazan | 2007-03-18 22:28 | ■野花 | Comments(22)

20070317 ヤマトシジミ初見;武田の杜散歩(山梨県甲府市)

寒波が訪れたようで、肌寒い。
まるで、2月の暖冬の反動が来ているようで、冬型気圧配置が続いている。

気象庁の桜の開花予想が、コンピューターの入力ミスにより、いくつかの地域で大きく外れたようだ。記者会見で気象庁の職員が陳謝していたが、花の予想が狂ったからといって、このように謝るのは日本だけではないだろうか。それほど桜の開花時期は大きな影響を与える。
------平和な国だね。

本日は午後から研究会があるので、午前中、少しだけ武田の森を散歩することにした。
歩き始めた時にはうす曇だったが、だんだんと天気が良くなり、青空もみえてきたので嬉しい。

**************************************************

森の中の小道を歩いていると、コブシの花が咲いていた。
コブシは別名「田打ち桜」と呼ばれる早春を代表する花だ。
コブシという名前は拳の意味で、花の蕾が拳に似ていることからこの名前がついたらしい。
虫林にはこの花の蕾が拳に似ているようには到底思えない。まあ、あまり深く考えないで、この花の美しさを観察するのが懸命だね。

この散歩道には数本だけあるが、やっと花が開き始めた。
この花が咲くと心まで華やいだ気分になる。コブシと春が意識の中でリンクしているからだろうか。
d0090322_17425074.jpg
。。コブシ Magnolia Kobus

。。。GR-D, F7.1, 1/870, -0.7, ASA100
。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi


本日は気温が低いためか、なかなか蝶の姿を見ることができない。先週、かなりの数をみたミヤマセセリも本日は1頭しか見ていない。そこで、もう少し低いところまで歩いてみることにした。

南斜面の開けた場所に来たときに、目の前に小型のブルーが飛び出した。
ルリシジミかな?---と思ったが、どうもルリシジミにしては裏面の地色が少し暗い。
石の上に静止したところをみると、どうやらヤマトシジミ第1化の春型らしい。
d0090322_17445650.jpg
。。。。。。。。石の上で休むヤマトシジミ♂ Zizeeria maha argia

。。。。。。。。。A Male Zizeeria maha argia rests on a stone, with the wings half open.
。。。。。。。。。Pentax 100D, Pentax DA 18-55mm, F9.5, 1/1000, -0.5, ASA400
。。。。。。。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi


ヤマトシジミは初見である。
開翅したところを見ると、青い部分が広く美しい。
英名をPale Grass Blueというが、たしかにルリシジミなどに比較すると、青い色がやや薄くみえる。
d0090322_17455974.jpg
。。翅を開いて休むヤマトシジミ♂ Zizeeria maha argia

。。。A Male Zizeeria maha argia rests, with the wings open, on a branch.
。。。Ricoh GX8, F8.0, 1/750, gyorome, ASA100
。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi


「虫の目レンズ」で接近して撮影すると、翅の形が少しデフォルメされてしまう。
しかし、これだけ近寄ると、蝶の表情や鱗粉までがわかる。
d0090322_174657100.jpg
。。ヤマトシジミ♂ Zizeeria maha argia 虫の目像

。。。Insect-eye image of a Male Zizeeria maha argia resting on the ground.
。。。GX8, gyorome-8, F8.0, 1/410, ASA100
。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi


森の小道を歩いていると、陽だまりにはビロウドツリアブを多い。
このアブは空中静止(ホバリング)をするので、撮影しやすい。
写真でみると開いた後肢がどことなくユーモラスにみえるではないか。
d0090322_17481086.jpg
。。ビロウドツリアブの空中静止 Bombylius major

。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F2.8, 1/1000, -0.3, ASA 100
。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi


早春に出現するこのアブは虫林はとても好きだ。
体に毛が密生していて、丸く、まるで毛の球のようにみえる。
こうして近接してみると、ストローがなかなか迫力あるではないか。
d0090322_17482668.jpg
。。ビロウドツリアブ Bombylius major

。。。Ricoh GX8, gyorome-8, F8.0, 1/250. ASA100
。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi


道端で綺麗なスミレを見つけた。
当初はスミレのシロバナかとも思ったが、スミレのシロバナはかなり稀であることや、花の形が少し異なることから、一応、アリアケスミレとしておく。
d0090322_17483857.jpg
。。アリアケスミレ Viola betonicifolia var. albescens

。。。GR-D, F7.1, 1/810, -0.7, ASA100
。。。2007-Mar-17, Kofu/Yamanashi

**************************************************

このところの寒さで出てくる蝶が大変少なくなってしまった。
明日も寒くなるそうだが、どうなる事やら。
by tyu-rinkazan | 2007-03-17 18:09 | ▣ヤマトシジミ | Comments(21)

20070311 暖冬考と京都散歩

<暖冬考>
今年の暖冬について、やれエルニーニョ現象だのやれ南極の氷が解けるだのといわれてきたが、いずれも実感としてわかない。アイスクリームがとけるぞといわれれば、多くの人は実感がわき、それは大変だ、何とかしなければということになるのだが---食い意地の張っている虫林だけか。

我々にとってもっとも大事なことは、この暖冬が日本の生態系に及ぼす影響なのだが、この点について、今まで明確に述べたものは無かった。 朝日新聞の 「天声人語」に興味ある記事が載っていた。この記事は、生態系に関する情報を少しだけではあるが提供してくれているので参考になる。
以下にその記事の抜粋し、少しアレンジして記しておく。

モンシロチョウの初見が、松山市では平年よりも28日も早かったそうだ。動物学者の日高敏隆氏によれば、多くの昆虫にとって冬の寒さは不可欠なのだという。もう少し具体的にいうと、休眠する昆虫達は、5℃以下の低温に晒されることで、春を迎えるための変化が体内で進む。チョウの場合、寒い時期を十分に過ごせなかったサナギは、卵もあまり産めないひ弱な成虫になってしまうそうだ。(春の数え方:新潮文庫)」日高氏はさらに、このまま暖冬が続けば、多くの虫は滅びてしまい、ゴキブリの類いばかりが生き残る。------と警告している。

そのことは昆虫や動物にとどまらず、植物の世界でも同様だと思う。
多くの広葉樹は冬になると葉を落とし、休眠期に入る。この休眠期は植物にとって、芽を出すための重要な準備期間である。-----もしそれが無かったら?以前、虫林はフウランという蘭に興味を持ち、数鉢を所有していた。フウランは風蘭と書き、花期には芳香を発する。このランは大変丈夫な植物だが、残念ながら栽培に失敗して、枯らしてしまった。蘭にとっては寒い冬の気温が必要であるのに、虫林は可愛がりすぎて十分に休ませなかったことが原因だった。

つまるところ、この暖冬は全ての生物の生態系に悪影響を与えることが危惧されるのである。
蝶の発生が早いと単純に喜んでいられないのが今年の暖冬だ。一体どうなるのであろうか、我々は注意深く昆虫や植物の様子を見守っていかなければならない。

冬は寒く、夏は暑く、季節の違いが明確になる日本の四季が、昆虫や植物さらには人間を含む動物達にも大事なことなのだということを忘れてはいけない。

**************************************************


<そうだ京都に行こう!>
本日(日曜日)は家内と一緒に京都に向かった。
実は12日の月曜日に大阪で用があるのだが、息子が京都に住んでいるので、大阪入りする前に久しぶりに京都で会うことにしたのだ。

到着してみると、驚いたことに京都は風が強くとても寒かった。その上、晴れていたと思うと雨になり、ミゾレや雪も時々降ったりした。英国では一日で一年間の天気を経験できるといわれている。あるいは英国の天気は猫の目のように変わりやすいなどと称せられている。本日の京都の天気はまさしく英国のようだ。

京都の町には多くの料亭やレストランがある。
その暖簾は、それらのお店の顔になる。あまり派手ではなく、ほどほどに上品な暖簾は素晴らしいものだ。(ちなみにこの店のランチは◎でした)
d0090322_22535551.jpg
。。暖簾(京都, 2007-Mar-11)

。。。Ricoh GR-D


夕方6時を過ぎると、祇園は夜の顔に変身する。
日中は観光客が行過ぎるだけだった路地には、夜になると提灯がともり、仕事に急ぐ舞妓さんが目の前を通り過ぎたりもした。
d0090322_22543068.jpg
。。祇園(京都, 2007-Mar-11)

。。。Ricoh GR-D

**************************************************

虫林のフィールド日記は、通常せいぜい11月まででシーズンを終了し、翌3月半ばまでは実質的に活動を休止してきた。ところが、今年はゼフの越冬卵などに熱を上げてしまい、シーズンと同じようなペースで、ND(nature diary)を更新し続け、休止期が無いままシーズインしようとしている。

暖冬で早く発生した蝶やゆっくり冬眠も出来なかった森のくまさんたちと同様、虫林も今年はどうなるのだろうか? 明日の午前中は下鴨神社でも参拝して、無病息災を祈ろう------。
by tyu-rinkazan | 2007-03-11 23:00 | その他・雑 | Comments(17)

20070310 武田の杜散歩(山梨県甲府市)

「啓蟄」
今週も天気が良さそうなので、またまたフランチャイズの散歩道「武田の杜」を散策した。
今日は少し薄曇であるが、風も無く、比較的暖かい。

日溜りではタチツボスミレが咲き、ウグイスの囀りも聞こえる。
こんな長閑な春の日に、カサコソと落ち葉を踏んで明るい林をぶらぶらと歩くのは、たまらなく気持ちが良いものだ。(花粉症のくしゃみと鼻水、目のかゆみさえなかったら-----)


**************************************************

南斜面の小道を歩いていると、傍らにシュンランを見つけた。
シュンランは明るい林に生えるランの仲間で、ここ武田の杜では3月下旬から4月が花期だ。

驚いたことに見つけたシュンランの中には、既に花がついているものがある。
やっぱり今年は早い---------。
この花の撮影には良い株を見つけなければならないが、花茎が伸びているものはさすがに少なく、この株くらいしか見つけることができなかった。

花の写真を拡大しようと覗いたところ、花弁の内部に毛虫を見つけた。
贅沢なことにシュンランの花を食べているらしい。
そういえば、シュンランの塩漬けにした花は、おめでたい席で用いる蘭茶にするらしいが、虫林は残念ながらまだ飲んだ覚えがない。
d0090322_19471216.jpg
。。シュンラン Cymbidium goeringii

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17 Fisheye, ASA200
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


風はやや冷たいとはいえ、歩き出して30分もすると汗ばんでくる。
先週、ミヤマセセリを見つけた日溜りに着いた。

ゆっくり辺りを見回してみると、斜面の小枝に小型のクロっぽい蝶が降り立った。
慎重に近づいてみると、やはりミヤマセセリ(The Spring Flat) だった。
d0090322_19483754.jpg
。。枝の上で休むミヤマセセリ The Spring Flat resting on the branch

。。。Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


先週は1頭だけだったが、さすがに今週はポツポツと出てきてくれた。
本日、見かけたミヤマセセリは全部で6頭を数えた。
チョンチョンと轢く放物線を何回も描くように飛ぶが、すぐに静止して、翅を水平に開く。
d0090322_19485225.jpg
。。枯葉上で休むミヤマセセリ The Spring Flat resting on the dried leaf

。。。Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


テングチョウは道案内のように飛んではまた目の前に止まる。
大変古い種で、化石も見つかっているらしい。

ここでは結構数も多いので、広角写真で撮影したくなる。
先ずは練習のため、GR-Dで撮影した。
d0090322_1949674.jpg
。。テングチョウ The European Beak

。。。Ricoh GR-D, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


テングチョウの特徴は、その名前にもあるように、頭部の先端から突き出た器官が長く発達していることである。
何回かの失敗の後、とうとう前方からの「虫の目レンズ撮影」に成功した。
長く発達した頭部の突起が迫力ある。
d0090322_19492138.jpg
。。。。。。。。テングチョウの虫の目像 Insect-eye view of the European Beak

。。。。。。。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome-8
。。。。。。。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


**************************************************

虫林はスミレの花が好きだ。
スミレの花の撮影だけに山に出かけることもあるくらいだ。
日向ではタチツボスミレが花をつけ、とても綺麗だ。

しばらくすると、タチツボスミレよりも、花の色が濃いニオイタチツボスミレを見つけた。
このスミレには花に香りがあるのだが、花粉症の虫林にはこの花の香りを認識するのは困難だ。
d0090322_19493392.jpg
。。ニオイタチツボスミレ Sweet Violet

。。。Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


アオイスミレは甲府周辺では少ない。
虫林の知るこのスミレの発生地は数ヶ所しかない。
その一つを訪れてみたら、可愛い花を付けていたので安心した。
d0090322_1949467.jpg
。。アオイスミレ Viola hondoensis

。。。Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi

d0090322_19495779.jpg
。。アオイスミレ Viola hondoensis

。。。Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


ゲンジスミレが花を付けていた。
虫林は毎年、この花を見るのが楽しみだ。
ゲンジスミレはもともと数が少なく、全国的には稀なスミレである。

山梨県ではそこそここのスミレを見ることができるが、やはりその数は多いとはいえない。
ここ武田の杜でも細々と生きるゲンジスミレがある。
しかし、昨年は数株確認できた本種が、今年は1株しかないではないか。
原因は明白だ、ゲンジスミレの発生する斜面の土が、間伐の作業のためにえぐられてしまったためだ。ここのゲンジスミレは残念だが絶滅必至だ-------。
d0090322_195087.jpg
。。ゲンジスミレ Viola variegata var. nipponica

。。。Pentax K10D, Pentax K10D, Pentax 100mm Macro, ASA100
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


**************************************************

タンポポの花をみると、小さな昆虫が訪れていた。
初めは甲虫かとも思ったが、よくみるとどうやらハチのようだ。
ハナバチの仲間だろうか?
虫の目レンズを花に近づけて撮影してみる。
d0090322_19523071.jpg
。。ハナバチ?の虫の目像 Insect-eye view of bee

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome-8
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


その後、タンポポを注意してみて歩いたが、今度は小さな甲虫(ルリマルノミハムシ)を見つけた。このムシはノミのようにジャンプする。
小さな虫なので、虫の目レンズで撮影した。
d0090322_19524354.jpg
。。ルリマルノミハムシ Nonarthra cyanea の虫の目像

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome-8
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


花の中にもぐりこんだ。
こんなとき、gyoromeは細く、また液晶で確認できるので面白い。
早速、gyoromeを花の中にいれて中の甲虫を撮影してみた。
d0090322_19531896.jpg
。。ルリマルノミハムシ Nonarthra cyanea の虫の目像

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome-8
。。。2007-Mar-10, Kofu/Yamanashi


**************************************************

ミヤマセセリは意外に多くの個体が確認できたのでよかった。

やはり、フィールドに長時間いるのは少しつらい。
5回連続クシャミをしたのち、急いで帰ることにした。
by tyu-rinkazan | 2007-03-10 20:07 | ▣ミヤマセセリ | Comments(28)

20070304  初見ベニシジミ、ミヤマセセリ(山梨県甲府市)

外を見ると良い天気だ。天気予報では、本日の気温は20℃まで上がるとのこと。
朝食後、午前中2時間、散歩に出かけよう。

**************************************************

先ずは家から車で10分ほどの距離にある河原を散歩した。
ここは散歩する人が少ないが、怪しい人物と間違えられて通報されたらかなわないので、遠慮しながら土手のギシギシやスイバの葉を眺めていた。ベニシジミの幼虫は見つけることが出来なかったが、目の前に何とベニシジミ新成虫が飛来した!

ベニシジミ春型の特徴である翅表の明るい紅色に思わず見とれてしまう。
後翅表面に青い紋がほとんど見えないところをみると、この個体はメスなのだろうか?
ファインダー越しに見る新成虫は息を呑む美しさである。

地面に寝そべって広角レンズで写真を撮影しているところは、どうみても怪しい人にしか見えないか----。
でも撮影中は人の眼など気にもならないものだ。
d0090322_1842127.jpg
。。ベニシジミ新成虫(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17 Fisheye, ASA200


モンキチョウも飛び出した。
もともと小生はこの仲間(Colias)は好きだ。しかし、この蝶はあまりに多くいるので損をしているような気がする。その昔“越年蝶”と呼ばれた時期があったそうだが、実際は幼虫越冬で、春先に出会うこの蝶は全て新成虫だ。モンキチョウも「春告蝶」の仲間だ。
モンキチョウも春型と夏型が存在し、第1化の春型は、小型で裏面は暗色が強いとされているが、あまりそんな特徴は読み取れない。いかがかな?
d0090322_185426.jpg
。。モンキチョウ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100

**************************************************

河原は早々に切り上げて、いつも訪れるフランチャイズの散歩道「武田の杜」に移動した。
杜の小道を散歩すると、やはり本日は気温が高いため、まずは多くのテングチョウが迎えてくれる。

その中に、ややクロっぽい小型の蝶を発見した。飛び方もテングチョウとは異なる。
あわてて駆け寄ると、案の定、ミヤマセセリであった。
実は本日、最も会いたかった蝶がミヤマセセリだったのだ。真の「春告蝶」だ!
d0090322_1851999.jpg
。。ミヤマセセリ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


武田の杜のミヤマセセリは、昨年の日記をみると4月に入ってから見ているので、今年がいかに出現が早いかわかる。さすがに見かけたのは1頭のみだったが、まるで古い友達に久しぶりに出会ったようで懐かしく感じた。
d0090322_1853356.jpg
。。ミヤマセセリ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


越冬明けのテングチョウは多数見かけた。
テングチョウは春から秋まで良く見かけるので多化性の蝶かと思っていたら、実際は年1化しかしない蝶らしい。そうすると、この蝶は実に長生きな蝶ということになる。最近、その数が増えているそうだが、確かにここ武田の杜では非常に多く見かける。

越冬明けのチョウ達の動きは決して速くないが、さすがに近くによると飛び立ってしまう。なんとかノンビリムードの個体を見つけて、広角写真を撮影した。
d0090322_1854972.jpg
。。。。。。。。。。。。テングチョウ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。。。。。。。。。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17 Fisheye, ASA200


ミヤマセセリを撮影していたら、目の前に青い蝶が飛んできた。初めはコツバメでも来たのかと思っていたら、どうやらムラサキシジミだ。丁度、初見のミヤマセセリの撮影中だったので、横目で見ながら、心の中で「もう少し待ってくれ」とつぶやいた。
何とか願いが通じて、ムラサキシジミも撮影できた。翅を開かないかと思い、しばらく待ったが、結局、翅表は見せずに林の中に飛び去ってしまった。

ここ武田の杜では、以前にも本種を見かけたことがあるが、食樹のカシ類はこの杜には無いことはないが少ないので、コナラでも食べているのであろうか?
d0090322_186142.jpg
。。ムラサキシジミ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


少数ではあるが、キタテハも見かけた。
d0090322_1861560.jpg
。。キタテハ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


小道の脇からツマグロオオヨコバイが飛び出した。普通なら無視するところだが、この時期は何でも愛おしく感じてしまうのが不思議だ。
ツマグロオオヨコバイが越冬するとは初めて知った。
翅に傷ついて穴が開いているのが、何とも痛々しい。
Gyoromeで撮影してみたが、意外と綺麗な写真になったのには驚いた。
d0090322_1862666.jpg
。。ツマグロオオヨコバイ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome-8


見晴らしの良い高台の石の上にツチイナゴを見つけた。バッタの仲間で越冬する数少ない種類だ。
ツチイナゴはじっと動かないので、ゆっくりとgyoromeで撮影できた。
しかし、逆光になるので、何とか反対を向いてほしいと思い、傍に落ちていた小枝で少しつついてみた。さすがのバッタ君もこれには怒ったようで、飛んでいってしまった。
d0090322_187872.jpg
。。ツチイナゴ(山梨県甲府市, 2007-Mar-04)

。。。Ricoh Caplio GX8, gyorome-8

**************************************************


撮影:ベニシジミ、モンキチョウ、ミヤマセセリ、キタテハ、テングチョウ、ツマグロオオヨコバイ、ツチイナゴ、ムラサキシジミ
目撃:キチョウ、モンシロチョウ、スジボソヤマキチョウ

午前中2時間だけだったが、多くの蝶に会うことができた。
とくに、ミヤマセセリとベニシジミの初見は嬉しかった。

今日は気温が上昇し、花粉も多いようで、症状が強い。
午後は自宅から一歩も出ないようにしよう。
by tyu-rinkazan | 2007-03-04 18:07 | ▣ベニシジミ | Comments(28)

20070303 越冬蝶と春告蝶-----初見 (山梨県南部町)

春未だ浅きこの季節、野を散歩すると“早春賦”の歌を思い出す。
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず♪-

この歌は古い歌であるが、歌詞が素晴らしく、大好きだ。良い歌は時代を超えるのだろう。
今年は暖冬で、この歌に歌われている時期は瞬く間に過ぎてしまったようである。

**************************************************

先週は身延町を訪れたが、気温が低く蝶を見ることができなかった。
本日はもっと南の南部町に行ってみることにした。目的は、もちろん“チョウを見ること”である。

南部町に到着したときは既に11時をまわっていた。気温はこの時期にしてはかなり高い。
歩き始めて程なく、川を挟んで向こう岸の梅の木の下に、よく目立つ白いチョウを見つけた。
急いで橋を渡って、そのチョウをみると、どうやら第1化のモンシロチョウらしい。
モンシロチョウはふらふら飛んでフキノトウに静止した。

今年初めて見るチョウがモンシロチョウになった。
d0090322_2326987.jpg
。。フキノトウに静止したモンシロチョウ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


この時期、南部町はウメが花盛りだ。甲斐には「小梅」という名産があり、梅の栽培が盛んだ。
桜や桃の方は花芽が少しほころんでいるが、あと2週間くらいかかりそうだ。

梅の花をゆっくり見ていくと、テングチョウを見つけた。
今日は気温が高いせいか、敏感で動きもかなり速い。

テングチョウは越冬蝶であるが、虫林はこの蝶を見ることで春を実感する。
私にとっては「春の使者」なのだ。
d0090322_2326242.jpg
。。ウメの花とテングチョウ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100

d0090322_23321819.jpg
。。テングチョウ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


林道では日向ぼっこをしているヒオドシチョウを見つけた。
見ていると、ときおりキタテハに挑戦し、キタテハともつれながら空高く上がっていく。
キタテハとヒオドシチョウの戦いは、一見図体が大きなヒオドシチョウに分がありそうに思えるが、ほぼ互角か、ときおり負けているようだった。
d0090322_23323689.jpg
。。。。。。。。。。。。林道の地面に静止したヒオドシチョウ(山梨県南部町, 2007-Mar-03)

。。。。。。。。。。。。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17 Fisheye, ASA200

d0090322_2333132.jpg
。。ヒオドシチョウ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


キタテハは林道や開けた場所では必ずといってよいほど見ることができた。
数はかなり多いようだ。

道路脇で、かなりの数の個体が観察できた。
そこで、広角写真にも挑戦しようと思ったのであるが、気温が高いせいか、虫林が下手なのか、分からないが、非常に敏感で、すぐに逃げてしまった。
d0090322_23333819.jpg
。。キタテハ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


今日は越冬蝶は総出演のようで、広場ではルリタテハがテリを張っていた。
また、撮影までにはいたらなかったが、アカタテハも見ることができた。

近づいてよく見ると、ルリタテハは翅も綺麗で、キタテハに比べて新鮮に感じる。
d0090322_23335192.jpg
。。ルリタテハ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


タンポポやオオイヌノフグリなどが咲く場所に来たとき、目の前をかなりのスピードで飛ぶブルーのシジミチョウを見つけた。
ウーム、もしかして、否、多分、否、絶対にルリシジミだ!
ルリシジミはすでにfuruさんの日記で見ていたが、このチョウの少ない時期には胸が高鳴るのを禁じえない。

慌てて、300mmのままで小さなブルーの飛翔を撮影してみた。
何とか翅表が出ていて証拠写真程度には使えそうなので、トリミングして掲載しておく。
d0090322_2334594.jpg
。。ルリシジミ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


南部町の林道脇にはヤマルリソウが多い。
そのヤマルリソウをミツバチやビロウドアブなどが訪れていた。
d0090322_23341896.jpg
。。ヤマルリソウとミツバチ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


林の中でオツネントンボが現れた。
最近目が悪く、このトンボを見失わないようにするのは一苦労だ。
d0090322_23344335.jpg
。。オツネントンボ(山梨県南部町, 2007Mar-03)

。。。Pentax K10D, Sigma APO 70-300mm, ASA100


ここではスミレもぽつぽつ咲き始めていた。
確認できたのは、タチツボスミレとコスミレだけだが、道路わきにスミレを見つけると心ときめくのだ。
スミレの仲間もこれからどんどん出てくるので、撮影が楽しみだ。
d0090322_23345935.jpg
。。。。。。。。。。。。コスミレ(山梨県南部町, 2007-Mar-03)

。。。。。。。。。。。。。。Pentax K100D, Pentax DA 10-17 Fisheye, ASA200

**************************************************

今日の目標とした“チョウを見ること”は何とか達成できて嬉しい。

撮影;モンシロチョウ、テングチョウ、ヒオドシチョウ、キタテハ、ルリタテハ、ルリシジミ
目撃:アカタテハ、ベニシジミ

南部町には虫林のギフチョウポイントがある。
kenkenさんのギフチョウ予想をみると、太平洋側の発生は3月初旬だったので、ギフチョウポイントで、30分以上ねばってみたが、残念ながら見ることが出来なかった。
もっとゆっくりと探してみたい気がするが、今日は午後に家内に付き合わなくてはならないので、引き上げることにした。

ちなみに、富士川流域にある南部町は、岩手県から青森県にかけて統治した南部藩のゆかりの地なのだ。すなわち、ここを統治していた南部光行公は源頼朝に従って、藤原氏征伐を行い、戦功をあげ、上記の東北の地を与えられたので南部藩という名前になったという。
by tyu-rinkazan | 2007-03-03 23:37 | ▣モンシロチョウ | Comments(14)