NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

<   2007年 05月 ( 10 )   > この月の画像一覧

20070527 里山の甲虫達:オトシブミ(落とし文)ほか (山梨県甲府市)

§オトシブミ;落とし文§

甲虫の名前の中で、「オトシブミ」という名前は最も好きなものの一つだ。そもそもオトシブミとは「落とし文」の意味で、密かに想いを寄せる女性の前に、恋文を落としておくという昔の慣習からきている。この虫がつくる葉っぱの揺り篭が、昔の文の形態に似ていることからきた名前だろうと思われる。この和名の命名者に、虫林は心からの賛辞を送りたい。

まあ、「落とし文」という風習にこめられた心情は、今の若者達でも理解するのは決して難しいことではないと思う。--------とそうは思うが、現代の社会ではそのようなことをしてはならない。世知辛い今の時代で、好きな彼女の前で落とし文でもしようものなら、「ゴミをかってに捨てないでください!」などと注意されるか、ストーカーとして交番に届けられるかどちらかだろうね。


§揺り篭つくりの名人達§

甲府市北部の山の林道脇で、花の終わったサクラ類の木の葉をみると、そこにゴマダラオトシブミを見つけた。このオトシブミは羽がゴマダラ模様で特徴的なので、同定は簡単だ。よく見ると、葉をカッティングしている最中のようで忙しそうだ。
d0090322_18262262.jpg
。。葉を口で切っているゴマダラオトシブミ Paroplapoderus pardalis

。。。.Ricoh GX-8, gyrome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


ゴマダラオトシブミはクヌギやナラの葉を巻くということが図鑑に記載されている。
するとサクラの葉を巻いてはならないのかというと、そうでもないらしい。現に巻いているのだから、認めざるを得ないのである。 Seeing is believing.である。

そこで、しばらくゴマダラオトシブミが葉っぱの揺り篭をつくる過程を静かに見学することにした。全工程で20-30分ほどだ。当日は風が強くて、さすがの名人も苦労していたように思う。
揺り篭つくりの過程は4つの工程からなります(以下、写真の番号順)

①口で葉をカッティングする。
②切った葉を入念に折る。
③葉の先の方に移動して巻き始める。
(当日は風が強くて折った葉がまた拡がってしまい、1度やり直しを余儀なくされた)
④器用に巻き上がって完成。


感想を一言でいうと、オトシブミは凄い力持ち!
d0090322_18265519.jpg
。。ゴマダラオトシブミが葉を巻く過程

。。。 Procedure of making cradle by Paroplapoderus pardalis
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


オトシブミ類の中の“美麗種 ベニホシハマキチョッキリ”を発見した。
このチョッキリは金緑色に紅をまじえて輝く翅を有する、この虫を見ていると、宝石のようなという表現があながち大げさなものではないということがわかる。少なくとも虫屋(特に甲虫屋)にとっては、宝石以上の魅力を有していることに間違いない。

べニホシハマキチョッキリは、以前は独立種として扱われてきたが、現在では、ドロハマキチョッキリの1変種とみなされているようである。つまりドロハマキチョッキリ中で、金緑色の鞘翅に赤色の発達した個体という意味合いになるのだろう。
d0090322_1829861.jpg
。。美麗種:べニホシ(ドロ)ハマキチョッキリ Byctiscus princeps

。。。 Byctiscus princes looking like a jewel
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


キイチゴの葉上で、「オトシブミ」を見つけた。せっかくなので、虫の目レンズで撮影してみた。オトシブミなどの甲虫は、動きが鈍いので撮影が楽と思うかもしれないが、実際はそう甘くは無い。彼らは結構敏感で、人の影を見ただけで、葉からポロリと落ちてしまうことが多い。そこで、彼らを見つけた場合は、先ず100mm以上の長玉で撮影してから、広角系のレンズで撮影したほうが良さそうだ。

この時のオトシブミは、珍しく非常に鈍感で、カメラを全く気にしなかった。そこで、ゆっくりとgyorome撮影ができたのである。
d0090322_18292167.jpg
。。オトシブミ Apoderus jekelii

。。。 Apoderus jekelii resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


クローズアップすることで、今まで気がつかなかった昆虫達の表情がうかがい知れるようになる。昆虫の顔を前面から撮影することは、なかなかうまく行かないことが多いが、今回のオトシブミ君は非常にフレンドリーなので助かった。何しろ虫林には「撮気」はあっても「殺気」は皆無なのだから。
d0090322_1829346.jpg
。。オトシブミ Apoderus jekelii

。。。 Apoderus jekelii resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

クヌギの葉をゆっくりとみると、美しいキイロテントウを見つけた。このテントウムシは明るい黄色の翅をもち、美しくあでやかな雰囲気がある。クヌギの葉を見渡してみると、あちらこちらで、このテントウムシを見ることができた。
d0090322_18294788.jpg
。。キイロテントウ Illeis koebelei

。。。 Illeis koebelei resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


草原にはカタモンコガネが忙しそうに飛び回っていた。
d0090322_18295865.jpg
。。カタモンコガネ Blitopertha conspurcata

。。。 Blitopertha conspurcata resting on the grass
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm, ASA100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

d0090322_18309100.jpg
。。カタモンコガネ Blitopertha conspurcata

。。。 Illeis koebelei resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


ノバラの花を見ると、セスジヒメハナカミキリが訪れていた。小さなハナカミキリで、この仲間は種類が多く、ピドニアだけの愛好者もいるくらいだ。
d0090322_18302081.jpg
。。セスジヒメハナカミキリ Pidonia amentata

。。。 Pidonia amentata resting on the grass
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm, ASA100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


小枝上で交尾しているヒナルリハナカミキリを見つけた。このハナカミキリはカミキリムシらしくないカミキリムシで、この甲虫をはじめてみて、カミキリムシの1種であると看破できる人は天才だろうと思う。
d0090322_18303367.jpg
。。ヒナルリハナカミキリ Acmaeops minuta

。。。 Mating of Acmaeops minuta
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100, Flash(+)
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

本日は種々のトンボも見ることができた。虫林はサナエトンボをみると、初夏になったことが認識できる。ところが、このサナエトンボの仲間は非常に良く似ていて、なかなか同定が難しそうなのだ。一応、図鑑で絵合わせをして、名前を付けてみたが自信は無い。
d0090322_1830479.jpg
。。クロサナエ♂Davidius fujiama

。。。 Davidius fujiama resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

d0090322_18412560.jpg
。。腹部を上げた特徴的なポーズを示すクロサナエ♀Davidius fujiama

。。。 Davidius fujiama resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

d0090322_18414181.jpg
。。腹部を上げた特徴的なポーズを示すクロサナエ♀Davidius fujiama

。。。 Davidius fujiama resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


この時期にニシカワトンボを見るために必ず立ち寄る場所がある。そこはスギの林に囲まれた小渓流で、行く度にかわいい姿を見せてくれた。しかし、本日立ち寄ってビックリした。というのも、スギの林が伐採されて、そこは開けてしまったのだ。
カワトンボの数は非常に少なくなり、本日見かけたのは、写真の1匹が唯一のものだった。
d0090322_18415439.jpg
。。ニシカワトンボ

。。。 The dragonfly resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm ASA 100
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

良い季節になったものである。小生のように散歩することが主目的のものにとって、この季節は1年中で最も良い時期かも知れない。

是非とも野外に出て、この素晴らしい季節を楽しもう!
by tyu-rinkazan | 2007-05-28 19:21 | ■甲虫 | Comments(12)

20070527 ゼフシーズン到来:アカシジミ初見(山梨県甲府市)

1ヶ月近く修理にだしていたマイカメラがやっと戻ってきた。山の中で撮影していた時に、カメラのハンドリングが悪く、石の上に落下させてしまったのだ。そのため、カメラ本体にヒビが入ったのと電源が入らなくなった(なお、その時装着していたレンズも壊れた)。

戻ってきたマイカメラを一通りチェックしてみると、ちゃんと動くようだ。----この修理にはメーカー保障が効かなかったので、出費は少し痛いが、何はともあれ治ってよかった。
d0090322_18481064.jpg
。。。。。。。。修理から戻ってきたマイカメラ

。。。。。。。。。 Pentax K10D with a lens (Tamron 70-300mm)
。。。。。。。。。.GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

昨夜は山岳部の新歓コンパがあり、今朝は体の調子がイマイチだ。
朝起きると天気が良い。でも、このところ日中の暑さがひどくて、一日中活動する気にならない。
-------ということで、今回は自宅から車で15分ほどのクヌギ林を初めに散歩し、その後お昼までは、甲府市北部のO山周辺を散策することにした。どちらも虫林のフランチャイズともいえるお馴染みの散歩道だ。

<ゼフの季節到来>

訪れたクヌギ林は夏にオオムラサキが非常に多く、昨年はクロヒカゲモドキが観察できた。
朝は散歩する人もいてとても気持ちが良い場所だ。

歩き出して20分もたっただろうか、クヌギの葉の上に“オレンジ”を見つけた。----え! クモツキ?
いいえ、虫林が見つけたのは“別のオレンジ”であるアカシジミだ。アカシジミとクモツキでは、同じオレンジでも、普通のみかんと夏みかんよりも大きな違いがある。

なにやら、果物の話みたいになってしまったが、新鮮なアカシジミのオレンジ色は非常に綺麗だ。緑の葉の中に鮮やかなオレンジ色は良く目立つのだ。
d0090322_18491584.jpg
。。アカシジミJaponica Iutea lutea

。。。 Japonica Iutea lutea resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


アカシジミは日本の名前(Japonica)を属名に持つシジミチョウであるが、日本だけではなく、朝鮮半島や中国、台湾にも分布があるらしい。

アカシジミの発生はゼフィルスの中で最も早いかもしれない(この時点で、ダンダラさんがウラゴマダラを撮影しているので、ウラゴマと良い勝負)
すなわち、このチョウの出現が「ゼフの季節到来」を告げることになるのだ。

朝の光で、枝の影が翅に入ってしまった。------ウーム、残念。
d0090322_18492917.jpg
。。アカシジミJaponica Iutea lutea

。。。 Japonica Iutea lutea resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


このクヌギの森は夏になるとオオムラサキが多いが、どういうわけか今までゴマダラチョウを見たことが無かったのである。甲府市周辺では意外とゴマダラチョウは少ないものである。

出現したゴマダラチョウは滑るように滑空し、クヌギの枝先に静止した。静止後、テリ張りに入ったことを示す翅を180度以上に開いてあたりを見回しているようだ。
d0090322_1849433.jpg
。。テリトリーを見張るゴマダラチョウ Hestina japonica

。。。 Hestina japonica, perching from time to time to bask in the sun.
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


春型のゴマダラチョウは大型で、色白、まるで夏型とは別種のような高貴な雰囲気が漂っている。
------なんてことを思うのは虫林だけかな。
d0090322_18495850.jpg
。。春型ゴマダラチョウ Hestina japonica

。。。 Hestina japonica resting on the leaf, with wings closed
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


ヤマキマダラヒカゲが素晴らしいスピードで飛翔して目の前のクヌギの幹に静止した。やや逆光気味であるが、写真としてはこの方が面白いだろう。
d0090322_18511017.jpg
。。ヤマキマダラヒカゲ Neope niphonica

。。。 Neope niphonica resting on the trunk.
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

その後、日が差してきて気温が上昇したため、甲府市北部の山に移動することにした。

**************************************************

甲府市北部に位置するこの山は、頂上が草原状になっていてとても気持ちが良い。
丁度、ズミの花が満開で、ツツジも咲き始めていた。

草原の中に孤立性に立っているツツジに何気なく目をやると、なんとミヤマカラスアゲハが2匹も吸蜜に訪れているではないか。早速、撮影したが、意外と黒いチョウの撮影は難しく、翅が静止した写真は少なかった。
d0090322_18512532.jpg
。。ツツジの花で吸蜜するミヤマカラスアゲハ Papilio maackii

。。。 Papilio maackii feeding at the azalea
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


トラフシジミが目にも止まらぬスピードで飛翔し、御丁寧にも目の前の葉上で静止した。しばらく様子をみたが(気が短い虫林なので、多分数分のみ)、残念ながら翅を開くことはなかった。
d0090322_18513880.jpg
。。。。。。。。。。トラフシジミ Rapala arata

。。。。。。。。。。。 Rapala arata resting on the leaf.
。。。。。。。。。。。.GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


ギンイチモンジセセリがフラフラと飛んで、すぐ近くに静止した。翅裏のギンイチモンジがとても綺麗だ。この蝶はこの場所で見ることは少ないので、とても嬉しい。
せっかくなので、トラフシジミに続いて縦位置広角で撮影した。
d0090322_18514921.jpg
。。。。。。。。。。ギンイチモンジセセリ Leptalina unicolor

。。。。。。。。。。。 Leptalina unicolor resting on the ground.
。。。。。。。。。。。. GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


すでに5月も下旬だというのに、ミヤマセセリが飛び回っていた。さすがに翅はすれ、色も褪せている。飛んでいるのはメスばかりのようである。
d0090322_1852231.jpg
。。。。。。。。。。ミヤマセセリ Erynnis montanus

。。。。。。。。。。。 Erynnis montanus resting on the branch.
。。。。。。。。。。。. GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


ツマグロヒョウモンは美しい蝶であるが、1年中どこでも見られるドコデモチョウになってしまった。温暖化の象徴とはいえ、気持ちが良いものではない。
d0090322_18521432.jpg
。。ツマグロヒョウモン Argyreus hyperhius

。。。 Argyreus hyperhius resting at the grass
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)


チョウではないが、とても面白い形態をしているルリマエヒゲナガを見つけた。
まったく、どうしてこんなに長い触角が必要なのだろうか。面白いものである。
d0090322_18523073.jpg
。。。。。。。。。。ルリマエヒゲナガ Nemophora aurifera

。。。。。。。。。。。 Nemophora aurifera resting on the leaf.
。。。。。。。。。。。. Pentax K10D, Tamuron 70-300, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-27, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

この時期の里山は昆虫が非常に豊富だ。
この日記では、チョウだけを取り上げたが、甲虫やトンボなども面白い写真が撮影できたので、漸次掲載していきたいと思う。

後日、日記を追加していくので、乞うご期待!
by tyu-rinkazan | 2007-05-27 18:53 | ▣アカシジミ | Comments(22)

20070520 八ケ岳の森散歩2 (長野県)

「不来方(こずかた)のお城の草に寝転びて、空に吸われし十五の心」という石川啄木の歌がある。確かに、子供の頃にはよく空を見上げたものであるが、大人になるとなぜ空を見ることが少なくなるのだろう?

本日の目的は、八ヶ岳の森に稀産するという蘭(ホテイラン)を撮影することである。
現地について、一通り歩き回ったあと、ヒメギフチョウが飛ぶ草原に寝転んで、汗を拭きつつ空をみた。林の間から見える空はすばらしく青く、まるで空に吸い込まれるようだ------。
d0090322_22151464.jpg
。。空に吸われし虫林の心

。。。 Lying on my back and looking at the sky
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm FISHEYE, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)

**************************************************

もう5月も下旬になろうとしているのに、標高の高いこの森では、まだヒメギフチョウが飛んでいる。さすがに色は少し褪せているが、日光浴と吸蜜を繰り返し、それが終わると、高い木の梢に飛び去る。どこまで高く上がるのか目で追うがすぐに見失ってしまった。

もう、あくせくと彼らを追う気もなく、日向ぼっこしながら、目の前に降り立ったチョウだけを少しだけ撮影した。日光浴をするヒメギフチョウを見ていると、彼らの模様が保護色であることに今更ながら感心してしまう。ちょっと目を離すとわからなくなってしまうのだ。
d0090322_2291948.jpg
。。日光浴をするヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi

。。。 Luehdorfia puziloi basking on the ground
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)


タチツボスミレでこのように頭を入れて吸蜜するヒメギフは今年何回見たことだろうか。
一生懸命吸蜜するその姿は元気そのもので、見ているだけで嬉しくなる。
d0090322_2293159.jpg
。。タチツボスミレで吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi

。。。 Luehdorfia puziloi feeding at the violet
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)

**************************************************

<森の奇花;ホテイラン>
ホテイランは深山の森の中に自生するランの1種で、なかなか見ることの出来ない花だ。近縁のヒメホテイランは北海道や東北地方に自生するが、これもまた少ないものらしい。
勿論、この花を見るのは、今回が初めてで、胸の高鳴りを禁じえない。

八ヶ岳の森に到着し、ミズコケの絨毯を傷つけないように注意しながら、森の中を散策した。1時間以上も経っただろうか、とうとうお目当てのホテイランを見つけることができた。やや薄暗い森の中で、ホテイ様はひっそりと咲いていた。
ストロボ光を弱く当てて、ランの存在を少し強調するように撮影した。
d0090322_2294165.jpg
。。森の中でひっそりと咲くホテイラン Calypso bulbuso var.speciosa

。。。 Calypso bulbuso var.speciosa was found in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax DA10-17mm FISHEYE, X1.4 Telecon, ASA 200, Flash (+)
。。。.(2007-May-20, Nagano)


ホテイランはミズゴケの中から花茎を伸ばし、うつむくように花を付けていた。花はピンク色で、やわらかな朝の光がこの花を引き立てているようだ。
d0090322_2295475.jpg
。。ホテイランの花 Calypso bulbuso var.speciosa

。。。 Calypso bulbuso var.speciosa in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)


しばらく探すとまた別の株を見つけることができた。
ホテイランに朝日がさしていた。発見したホテイランは朝日が午前中に少しだけ当たるような場所に好んで発生するようだ。一日中薄暗い林の内部では発見できなかった。

ホテイランの花は6月初旬からと図鑑に記載されていたので、5月20日では時期的にまだ早すぎるかも知れないと思った。-------単なる杞憂に終わって良かった。
d0090322_2210742.jpg
。。ホテイラン Calypso bulbuso var.speciosa

。。。 Calypso bulbuso var.speciosa in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)


ホテイランの花を正面から撮影してみた。ストロボを当ててみると、この花の形がいかにユニークなものであるかが一目瞭然にわかる。

この花の形、色合いなどみると、南米あたりのジャングルに咲く熱帯のランを連想してしまう。しかし、このホテイ様はれっきとした日本のランである。
d0090322_22115978.jpg
。。ホテイラン Calypso bulbuso var.speciosaの花のクローズアップ

。。。Close-up view of Calypso bulbuso var.speciosa
。。。.Pentax K100D, Pentax DA10-17mm FISHEYE, ASA 200, FLASH(+)
。。。.(2007-May-20, Nagano)


ホテイランの花を横から撮影したものである。花の側面には面白い線状模様があることがわかる。
d0090322_22121663.jpg
。。ホテイラン Calypso bulbuso var.speciosa の花の側面像

。。。 Side-angle view of Calypso bulbuso var.speciosa
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200,
。。。.(2007-May-20, Nagano)

**************************************************

<森のスミレたち>
この森では、スミレの仲間も多く、タチツボスミレ(色の濃いものがある)とともに、ヒメスミレサイシン、ミヤマスミレなどの山地性のスミレも見ることができた。
d0090322_22124689.jpg
。。ヒメスミレサイシンViola yazawana

。。。 Viola yazawana was found in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax DA10-17mm FISHEYE, ASA 200,
。。。.(2007-May-20, Nagano)


倒木上のミズゴケの中で花を付けていたミヤマスミレ。
d0090322_22125838.jpg
。。ミヤマスミレ Viola selkirkii

。。。 Viola selkirkii was found in the forest
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-20, Nagano)

**************************************************

今回、ホテイランの撮影に際して、KMさんのご親切なアドバイスがなければ、見つけることは出来なかったであろう。この場をお借りして深謝いたします。

八ヶ岳の森は、まだまだ貴重な昆虫や植物を見ることができるようだ。今年はさらに何回か訪れてみたい。
by tyu-rinkazan | 2007-05-21 22:18 | ▣ヒメギフ | Comments(20)

20070519 南アルプスのユキワリソウ (山梨県)

甲府市内の病院に勤める耳鼻科医のYさんは、山登りと写真が大好きで、時々山の風景や花の写真を虫林に見せてくれる。彼は山梨百名山を1年と数ヶ月で、全て登頂してしまった猛者である。
(Yさんのホームページは「山梨百名山から見た風景

先週、Yさんが、穏やかな笑みを浮かべながらまたやってきた。「ユキワリソウを撮影した」という。
ウーム、Yさんのことだから、なにかと勘違いしているかも?----と虫林は思った。
しかし、Yさんの見せてくれた写真は、紛れもなくユキワリソウであった。
Seeing is believing. 脱帽。

というのも、山梨県ではユキワリソウの自生地は非常に限られていて、その数も少なく、山梨県のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類に属している。虫林は今まで見たことが無く、憧れの花といっても良い。

とにかく、Yさんから撮影場所を聞くと、虫林も良く知っている南アルプス山中の滝だというではないか。
-----------ということで、本日(土曜日)は南アルプスにユキワリソウの花を撮影に行くことにした。

**************************************************

現地の林道に到着したときは、まだ雨が降っていた。雨の中、傘をさしながら林道を歩くのも久しぶりだ。しばらく歩くと雨はあがり日もさしてきた。

雨上がりの林道歩きはとても気持ちが良い。
ポ、ポ、ポとツツドリが鳴いている。目の前に突然、マミジロが出現した。あわててカメラを出そうとしたのだが、間に合わず、マミジロは飛び去ってしまった。

雲の切れ間から、雪を頂いた南アルプスの高峰が現れた。
d0090322_16173854.jpg
。。雪を頂いた南アルプスの山

。。。Mountains of South Alps
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)

**************************************************

問題の滝に到着した。昨夜からの雨で水量が増しているようだ。
早速、ユキワリソウを探してみたら、ほどなく見つかった。まだ、花はそれほど古くなってないようだ。
---------よかった。

花は昆虫と違って逃げたりしないので、先ずは落ち着いて、ユキワリソウ群落を見てみた。
そこは、滝のしぶきのあたる岩壁で、ユキワリソウには朝の数時間だけ日光があたる。

どうやら、滝の水を表現するには、スローシャッターを使った方がよさそうだ。三脚を持ってきていないが、Pentax K100Dは手振れ補正内蔵なので、何とか映るかも知れないと思った。しかし、世の中そんなに甘いものではなく、かなりの無駄なシャッターをきることになった。300mmの手持ちで、シャッター速度が10分の1秒なのだから仕方がない。
d0090322_16175416.jpg
。。。。。。。。。。滝の脇に咲くユキワリソウ Primura modesta

。。。。。。。。。。。 Colony of Primura modesta growing on the cliff wall
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Tamuron 70-300mm,, f32, SS 1/10, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


一般には、ユキワリソウという名前はミスミソウことをさすらしい。しかし、正式なユキワリソウは、サクラソウの仲間の方だ。ここのユキワリソウの群落は高いところにあるので、なかなか近づけない。こんな時、300mmはありがたいと思う。
d0090322_161864.jpg
。。ユキワリソウ Primura modesta

。。。 Colony of Primura modesta growing on the cliff wall
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, SS1/3000, ASA 800
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


長いこと使い慣れたマクロレンズは、いざというときに安心感があるものだ。ここは100mmマクロレンズを使用してみよう。
d0090322_16273736.jpg
。。ユキワリソウ Primura modesta

。。。 Primura modesta on the wall
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)

d0090322_1628399.jpg
。。ユキワリソウ Primura modesta

。。。 Primura modesta on the wall
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


広角レンズで、滝の水が背景に入るように撮影してみた。
d0090322_16374960.jpg
。。ユキワリソウ Primura modesta

。。。 Primura modesta on the wall
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm, X1.4 Telecon, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


ユキワリソウの花の拡大。
ユキワリソウの花は綺麗なピンク色だ。花の中心部が黄色いのも特徴といえる。

ユキワリソウの花のピンク色を出すのは非常に難しい。この写真の色もレタッチをしてやっと少し本物の色のイメージに近づいた。ちなみに、いつも併用しているRicohのカメラでは、ピンク色がかなり強い青色になってしまうので、このような場合は使う気がしない。
d0090322_16355545.jpg
。。ユキワリソウ Primura modesta

。。。 High-power view of Primura modesta
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


ある本にユキワリソウの葉の裏は金色に輝くという記載があった。
そこで、葉の裏を見てみたのだが、期待したほど金色ではなさそうだ。
d0090322_16194023.jpg
。。ユキワリソウ Primura modesta

。。。 High-power view of Primura modesta on the wall
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)

**************************************************

ハンノキの葉の上でトホシハムシを見つけた。
100mmマクロで撮影したが、バックがぼけて美しい。トリミングして掲載。
d0090322_16195336.jpg
。。トホシハムシ Gonioctena japonica

。。。 Gonioctena japonica resting on the leaf
。。。.Pentax K100D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


ハンノキの葉ではさらにルリハムシも2頭見つけた。鞘羽が金緑色に輝くルリハムシは、山のハンノキの葉上ではお馴染みさんである。Gyoromeで撮影した。
d0090322_1620582.jpg
。。ルリハムシ Linaeidea aenea

。。。 Linaeidea aenea resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)

d0090322_1629273.jpg
。。ルリハムシ Linaeidea aenea

。。。 Linaeidea aenea resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


ベニコメツキは赤くて目立つので、見つけるといつも撮影してしまう。
d0090322_16203234.jpg
。。ベニコメツキ Denticollis miniatus

。。。 Denticollis miniatus resting on the branch
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)


南アルプスの帰路、ヒメジオンを訪れたクロアゲハを見つけた。本日はチョウを撮影していなかったので、車から降りて撮影してみた。
d0090322_16204714.jpg
。。クロアゲハ Papilio protenor demetrius

。。。 Papilio protenor demetrius feeding at the flower
。。。.Ricoh Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)

d0090322_16205984.jpg
。。クロアゲハ Papilio protenor demetrius

。。。 Papilio protenor demetrius feeding at the flower
。。。.Ricoh Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-19, Yamanashi)

**************************************************

ユキワリソウのアップを撮影するために、崖を少し登っていたところ、数メートル滑落してヒザを打ってしまった。ここの地質はもろく、岩が砕け易いようだ。

最近、足腰が弱くなったようで、何でも無いところで転ぶことが多くなった。少し鍛えるようにしなければ-------。

日曜日は八ヶ岳に行く予定。
by tyu-rinkazan | 2007-05-20 16:36 | ■野花 | Comments(18)

20070513 スギタニルリシジミの交尾とオキナグサ (山梨県甲州市)

本日は5月の第二日曜日で、「母の日」

そもそも、5月の第2日曜日を母の日とする慣習は、アメリカの文化であって、それがかように日本に定着したのは、巧みな商業戦略とともに日本人の軽薄さによるものだろう。
-------とか何とか偉そうな事をいいながらも、「母の日」は家内の奴隷になるのである。

昨日は、埼玉から夜遅くに帰宅した。朝起きると、どうやら今日も天気は良さそうだ。
昨日の強行軍の影響で、さすがに体が少しだるく、疲れている。
まあ、本日は母の日だし、散歩は午前中だけで、午後はゆっくりと家内にお付き合いしましょう。

本日のメインテーマは、昆虫ではなく、翁草:オキナグサである。
2年ほど前に、昆虫観察をしている時に、ある山の斜面で、このオキナグサの群落を偶然に見つけた。発見時はすでに花も終わり、綿毛の状態だったので、是非とも花の時期に、その場所をもう一度訪れてみたいと思ってきた。花の時期としては、今週あたりが良いはずだ。

**************************************************

オキナグサのポイントに行く途中、伐採している場所を見つけた。カミキリムシでもいるかもしれないと、車から降りて探してみた。すると、交尾したスギタニルリシジミが飛び出し、目の前の枯れ葉に静止したのである。広角で撮影してみた。
d0090322_0103443.jpg
。。。。。。。。。。スギタニルリシジミの交尾Celastrina sugitanii

。。。。。。。。。。。 Copulation of Celastrina sugitanii
。。。。。。。。。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-13, Yamanashi)


さらに、虫の目レンズで撮影してみた。上下だけ少しトリミングしている。
d0090322_0111551.jpg
。。スギタニルリシジミの交尾 Celastrina sugitanii

。。。 Insect-eye image of copulation of Celastrina sugitanii
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-13, Yamanashi)


スギタニルリシジミを撮影した後、周りの葉を見ていたら、ハムシを見つけた。
初めはルリハムシと思っていたが、自宅で図鑑で調べたら、どうやらキオビアオハムシにより似ている。一応、キオビアオハムシとしておく。
d0090322_0114314.jpg
。。キオビアオハムシ Agelasa nigriceps

。。。 Insect-eye image of Agelasa nigriceps resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-13, Yamanashi)


さらに交尾しているケブカクチブトゾウムシにも会うことができた。
d0090322_0115628.jpg
。。ケブカクチブトゾウムシ Myllocerus fumosus

。。。 Copulation of Myllocerus fumosus
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-13, Yamanashi)


リンゴコフキゾウムシが葉上で静止していた。
形、色彩が良く似た種類が多いので、同定に苦慮する。
d0090322_012848.jpg
。。リンゴコフキゾウムシ Phyllobius armatus

。。。 Phyllobius armatus resting on the leaf
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300, ASA 200
。。。.(2007-May-13, Yamanashi)

**************************************************

オキナグサはキンポウゲ科の多年草で、「まぼろしの野草」といわれている。
山梨県でもその自生地は少なく、レッドデータブックでは、絶滅危惧II類に分類されている。

2年前に見つけた群落に到着すると、以前に綿毛だけ見たものが、正しくオキナグサであることがわかり、とても嬉しかった。しかし、花の周りに足跡があり、この群落を知るのは虫林だけではなさそうだ。

環境も写しこんだ広角写真を出したいところだが、密猟者に情報を与える恐れがあるので控えることにする。残念ではあるが、仕方がない。
d0090322_0134985.jpg
。。オキナグサPulsatilla cernus

。。。 Colony of Pulsatilla cernus
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-13, Yamanashi)


オキナグサはうつむいたように下を向いた釣り鐘型の花を咲かせる。翁というよりは「乙女」のイメージだ。花が古くなると、向きが徐々に上を向くようになる。これをオバタリアンというそうだ(その命名は小生ではないですよ、念のため)。
d0090322_014230.jpg
。。オキナグサPulsatilla cernus

。。。 Colony of Pulsatilla cernus
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-13, Yamanashi)

d0090322_0141511.jpg
。。。。。。。。。。オキナグサPulsatilla cernus

。。。。。。。。。。。 Colony of Pulsatilla cernus
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-May-13, Yamanashi)


オキナグサにはかなり長い毛が密生しており、逆光で見たときにその毛が光って綺麗だ。こうしてみると、不思議な魅力を持っているようにみえる。
d0090322_0142728.jpg
。。。。。。。。。。逆光のオキナグサPulsatilla cernus

。。。。。。。。。。。 Colony of Pulsatilla cernus
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm FISHEYE, X1.4 Telecon,, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-May-13, Yamanashi)

**************************************************

初夏になり、森の中をただ歩くだけで、鳥はさえずり、色々な虫に出会える。
ゆっくりと自然に浸りながら歩いてみたい-----。
by tyu-rinkazan | 2007-05-15 00:19 | ▣スギタニルリシジミ | Comments(28)

20070512 八ヶ岳の森散歩

突然、昔(中学生の時)の友人(I君)から、長文の手紙といくつかの文献が送られてきた。
I君は拙ブログを見てくれているらしい。--------有難う。

I君からの手紙は、とても懐かしく、嬉しく感じた。手紙によれば、初めて彼と会ったときに、虫林はイボタガ(早春に発生する大型の蛾)について熱く語っていたらしい。さぞかし変な奴だと思ったことだろう------。その後、I君も昆虫に興味を持っていることがわかり、色々な場所に一緒に昆虫採集に行くことになった。

また、I君からの手紙には、虫林が中学生の時に、ある自然科学雑誌に投稿したカミキリムシに関する2編の報文の記録が同封されていてビックリした。私自身がそれをすっかり忘れていた。どうやら、虫林は当時、かなりオマセさんだったようだ。
ウーム、懐かしい。

また、2人で自然の中を一緒に散歩しようではないか。
Stand by me!

**************************************************

あっという間に5月も半ばに入ってしまった。
本日は良い天気なのだが、夕方、埼玉県の川越市で所用があって、これには必ず参加しなければならない。まあ、午前中は大丈夫といえるので、また散歩に出ることにした。

先日、ある方から八ヶ岳の森の散歩道について、ご親切な連絡をいただいた。そこで、短時間ではあるが、早速、そこを訪れてみることにした。

八ヶ岳の周りの水田では、田に水を張り、そろそろ田植えの準備で忙しそうだ。この時期、水田の土手には無数のタンポポ花がまるで黄色いカーペットにように咲き乱れ、水田に映る山々とあいまってとても美しい。
d0090322_153261.jpg
。。水を張った水田とタンポポ

。。。Rice-planting season of rice field with the abundant blooms of dandelions
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-12, Nagano)


現地に到着して、慌てて歩き始めたので、登山道を間違えた。いつまでたっても目印となる場所に着かないのだ。その内、ツララになった氷や、雪まで出現し、明らかにおかしい。もう一度、地図で確かめると、どうやら道が1本違うようだ。慌てて、今登ってきた道を下ったら、道に迷ってしまった。でも何とか帰り着くことができ、ホッとした。

下りを走ったために、息はゼーゼー、足はガクガクしていたが、まだ時間は少しある。こうなったら、是非とも本来の散歩道を歩いてみよう。

当初予定していた森の散歩道は、すぐにわかった。素晴らしく気持ちが良い。春の息吹を感じながらしばらく歩くと、目の前にヒメギフが飛び出した。おやおや、ここは標高が少し高いのでまだ発生しているみたいだ。ゆっくりと後をついて行って、ササの葉に静止したところを写真に撮影した。
d0090322_1545362.jpg
。。ササの葉で日光浴をするヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Luehdorfia puziloi inexpecta basking on the bamboo leaf
。。。.Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


道沿いでは、飽きない程度にヒメギフが出現した。しかし、なかなか静止してくれないのだ。そこで、レンズを交換して、飛翔写真で撮影してみた。意外にシャープに撮影できたので嬉しい。
d0090322_157581.jpg
。。飛翔するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Flying Luehdorfia puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm, X1.4 Telecon, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


しばらく進むと、ヒメギフがかなり多く見られる場所に出た。これは良いと思っていたら、50m先で、緑色のネットが見えた。この辺一帯は動植物採集禁止区域になっている。立て札も立っていた。虫林は、「コラ-、ここは採集禁止だぞー」---と大声をあげた。「いい年をして恥ずかしくないのか?」とたたみかけた。すると、殊勝にも「すいません、すいません」という。
確かに昆虫採集をやる人にそんな悪い人はいないのだ。しかし------。

ヒメギフは三々五々と現れたが、なかなか吸蜜してくれない。
ヘビイチゴの黄色い花が多い場所で、休みながら待っていると、やっと吸密するヒメギフが現れてくれた。
d0090322_1571810.jpg
。。吸蜜するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Luehdorfia puziloi inexpecta feeding at yellow flowers.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


待っていると、ヒメギフは時々地面で静止したが、この写真のように逆さまになって静止するのは初めて見た。ユーモラスなので撮影してみた。
d0090322_1573220.jpg
。。逆さまで静止するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。 Luehdorfia puziloi inexpecta resting in upside down style.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)

**************************************************

<謎の蝶>
この散歩道ではヤマキチョウが多いようだ。------ヒメギフよりもむしろこちらの方が貴重かも?
ヤマキチョウは今年発生したとしか見えないほど、美しく、新鮮に見える。どうしてヤマキチョウだけがこんなに綺麗なままで越冬できるのだろうか?

ヤマキチョウの越冬態については、現在でもなお不明らしい。多分、越冬の様子がわかれば、その謎も解けるかも知れないぞ。誰か是非とも解明して欲しいものだ。
d0090322_1574490.jpg
。。タンポポで吸蜜するヤマキチョウ♂ Gonepteryx rhamni maxima

。。。 Gonepteryx rhamni maxima feeding at dandelion.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


一方、ヤマキチョウに形態的によく似ているスジボソヤマキチョウは、写真のようにかなり尾羽打ち枯らしたように見えるのだ。翅の色も白からクリーム色で、シミもでていかにもボロボロだ。
d0090322_1575611.jpg
。。翅が破損しているスジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica

。。。 Gonepteryx aspasia niphonica. resting on the branch.
。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)


スジボソヤマキチョウは見かけはヨタヨタしているように見えるが、実は結構元気に飛び回り、吸蜜したり、追尾したりしている。写真は追尾を望遠のままで撮影したものであるが、なんとか使えそうだ。トリミングして掲載する。
d0090322_158647.jpg
。。。。。。。。。。追尾するスジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica

。。。。。。。。。。。Tracking. Gonepteryx aspasia niphonica
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-May-12, Nagano)

**************************************************

タンポポを訪れたタマムシの仲間を見つけた。初めは簡単に撮影できるのかなと思ったが、なかなかどうして敏感で、gyoromeを至近距離まで近づけさせてくれない。
しかし、最後には何とか虫の目像を撮影することができた。
d0090322_1583366.jpg
。。タンポポで吸蜜するクロヒメヒラタタマムシ Anthaxia reticulate

。。。 Anthaxia reticulate resting on the dandelion
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8,, ASA 100
。。。.(2007-May-12, Nagano)


間違った登山道を登ったときにホシガラスを見かけた。馴れ馴れしく近くまで寄ってきたので、撮影してみた。近くでみるとなかなか綺麗だ。
d0090322_1584866.jpg
。。ホシガラス Nucifraga caryocatactes

。。。 Nucifraga caryocatactes playing on the ground.
。。。. Pentax K100D, Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-May-12, Nagano)

**************************************************

八ヶ岳の森の散歩道は非常に素晴らしい。虫林の散歩道の中でもトップクラスに属するのではないかと思う。これからが楽しみである。

今週末は土曜日、日曜日の日記は分けて更新する。
日曜日の日記はオキナグサが中心だ!
乞うご期待!
by tyu-rinkazan | 2007-05-13 15:24 | ▣ヒメギフ | Comments(32)

20070505 トラフシジミ開翅 (山梨県甲府市)

本日はこどもの日、端午の節句
風薫る五月、青空をバックに悠々と泳ぐ鯉のぼり

端午の節句は、我が家では昔ほど大きなイベントではなくなってしまい、少し寂しく感じるが、今でも兜や鯉のぼりをみると、嬉しい気分になるものである。

近年、こどもの日に「鯉のぼり」をあげる家庭が非常に少なくなってきたということを聞いた。甲府でも、鯉のぼりは多く見ることはできない。まあ、鯉のぼりはスペース的に困難でも、兜くらいは飾って、家族で「ちまき」や柏餅を食べながら、健康を祈りたいものだ。
-----こんな古い考えの人間は、今やレッドデータブックの絶滅危惧種IA類に属するに違いない。

今日は天気が良いが、午後から家内に付き合うことになっているので、遠くに遠征するわけには行かない。そこで、午前中だけではあるが、甲府市郊外の里山を訪れ、散歩することにした。
d0090322_2085569.jpg
。。新緑に覆われた里山 

。。。The mountain covered by a mantle of fresh green
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

この時期、ヤマブキの花が満開で、ツツジも咲き始めている。良い季節だ。
風薫る五月そのものである。

歩き始めて10分もすると、額に汗がにじんでくる。
まだ朝の9時過ぎなのに気温は結構高そうだ。

道路脇のイタドリの上でイタドリハムシを見つけた。どこでも普通に見ることができるドコデモハムシだが、良く見るとかなり大きくて立派な虫だ。虫の目レンズには良い対象かも知れない。
d0090322_20105985.jpg
。。虫の目像;イタドリハムシ Gallerucida bifasciata

。。。 Insect-eye image of Gallerucida bifasciata resting on the leaf.
。。。.Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


林の中でオツネントンボを見かけた。
見難いので一生懸命目を凝らせて見ていたら、上部の枝に静止した。

オツネントンボがシルエットになり、なかなかおもしろい構図になりそうな気がして写真を撮影してみた。バックのボケが思いのほか、にじんで綺麗に撮れた。
d0090322_20113075.jpg
。。。。。。。。。。オツネントンボ Sympecna paedisca のシルエット

。。。。。。。。。。。 Silhouette of Sympecna paedisca
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, SIgma 70-300mm, ASA400
。。。。。。。。。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


**************************************************

眼下の沢に張り出した枝の周りで、チラチラとすごいスピードで飛翔するシジミチョウを見つけた。飛んでいると青っぽい色がフラッシュのように点滅する。
ウーム、コツバメかな。

しばらくすると、枝に静止した。
トラフシジミだ-----今年は既に長坂でよい写真をゲットしているので、贅沢だが、あまり食指が動かないのだ。でも春型は紋がはっきりしていて綺麗だ。
d0090322_20122820.jpg
。。トラフシジミ春型 Rapala arata (Japanese Flash)

。。。 The Japanese Flash perching on the leaf
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


通りすぎようとした時に、チョウは翅をスリスリしだし、少しだけ開いたのだ。おっと、これは------。カメラを構えて、その次に期待しながら、しばらく待った。すると、虫林の思いが通じたのだろうか、とうとう翅を開いてくれたではないか!

トラフシジミはなかなか開翅しない蝶で、このように翅を開くのは珍しいと思う。
♂のテリ張りだ。

しかし、開翅した翅表をみると期待したほどの輝きは無く、そこには暗い青色が広がっている。以前に北海道でトラフシジミの開翅を見たときには、その輝きと美しさに目を奪われたものだが、今日の開翅をみるとその感激はない。上から見下ろすことが良くないのだろう。
d0090322_20125278.jpg
。。開翅したトラフシジミ Rapala arata (Japanese Flash)

。。。 The Japanese Flash perching, with the wings open, on the leaf
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


しばらく、このトラフシジミ♂のテリ張りを見ていたが、他のチョウを見つけてスクランブル発進宜しく飛んだ。この蝶の飛翔は素晴らしく速く、目で追うのがやっとだ。撃退した後にまた同じ場所に戻るかと思ったら、下に流れがある別な場所に静止した。

70-300mmの望遠ズームの300mmで、そのチョウを見たとき、息を呑んだ。
下の流れの輝きが丸い円光になってとても美しいのだ。千載一遇のチャンスとばかりシャッターを押したら、無常にもチョウは飛び立ってしまった。
がっかりしたが、あとで画像をチェックすると、なんと飛翔写真になっていたのである。
うーむ、何というかラッキーそのものの写真だが----きれいだ。

少しピンが甘く、レタッチして掲載する。
d0090322_2013157.jpg
。。飛翔するトラフシジミ Rapala arata (Japanese Flash)

。。。The Japanese Flash flying in the background of river
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)

**************************************************


道路脇をツマキチョウが飛んできた。この蝶は飛翔が遅く、ゆっくりと観察できるので良いが、なかなか静止しないのだ。そこで、飛翔写真のお出ましとなるわけである。

一応、使えそうな写真もあったので、トリミングして掲載することにした。
d0090322_2018466.jpg
。。飛翔:ツマキチョウ♂ Anthocaris scolymus (The Yellow Tip)

。。。 Flying the Yellow Tip
。。。. Pentax K100D, Pentax D-FA 10-17m FISHEYE, ASA 200
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


コミスジも出てきてくれた。
春一番に出てくるコミスジは、やや小型で、黒と白のコントラストが強く綺麗だ。
早速、広角で撮影してみた。
d0090322_2019878.jpg
。。。。。。。。。。コミスジチョウ Neptis sappho intermedia (The Common Sailer)

。。。。。。。。。。。 Wide angle-view of Common Sailer resting on the leaf
。。。。。。。。。。。.Ricoh Caplio GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


コナラの葉を何気なく見ていたら、大型のゾウムシを見つけた。
前肢が長いので、アシナガゾウムシの仲間らしい。
図鑑で調べたら、ホホジロアシナガゾウムシという名前であることがわかった。
そういえば、頭部側面が白くなっているのでぴったりの名前だ。

甲虫というと被写界深度が深いコンデジか広角レンズを使用したくなるが、望遠で周りをぼかしてもなかなか良い写真になるみたいだ。

この虫をみていると<ゾウムシ>という名前がぴったりくるような気がする。いかがですかな?
d0090322_20205894.jpg
。。象によく似た虫:ホホジロアシナガゾウムシ Mecysolabus erro

。。。 Mecysolabus erro resting on the leaf
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


さらに近くの葉で、アシナガオトシブミを見つけた。
この種もこの時期比較的よく見る甲虫だが、綺麗なので撮影していまうことが多い。
d0090322_20211881.jpg
。。アシナガオトシブミ Phialodes rufipennis

。。。 Phialodes rufipennis resting on the leaf
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)


この時期、林の中を歩くとトラガが飛び出す。
トラガは昼間に飛ぶ蛾で、結構綺麗な色と紋様を持っていると思う。
なかなか素早く、またやっと静止しても敏感ですぐ飛んでしまうので、写真を撮影するのは結構苦労する。今回は簡単に撮影できてしまい、拍子抜けだった。
d0090322_20213814.jpg
。。トラガ Chelonomorpha japonica

。。。 Chelonomorpha japonica resting on the branch
。。。. Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-05, Kofu/Yamanashi)

**************************************************

5月の連休もこれで終了。

ゴールデンウィーク前半は所用で岩手県盛岡市を訪れ、みちのくのヒメギフを撮影。
後半は、信州開田高原のチャマダラセセリの撮影に初めて成功。
まあ、それ以外は遠出もしないで、自宅近くの里山を徘徊して、ゆっくりと楽しんだ。

それなりに面白いゴールデンウィークだったと思う。
by tyu-rinkazan | 2007-05-06 20:30 | ▣トラフシジミ | Comments(16)

20070504 御嶽山とチャマダラセセリ(長野県木曾谷)

今日は連休後半2日目、天気予報では晴れは今日までということだ。
朝7時に起床し、どこへ行こうかと考える。白馬でのイエローバンドも行きたいが、道路が混んでいそうだ(もう少し早く起きればよかった)。

そうだ、チャマダラセセリに挑戦しよう!
チャマダラセセリは、近年著しく数が減少している蝶で、山梨県(富士山周辺)にも分布するが少なく(山梨県レッドデータブック絶滅危惧IB類)、残念ながら虫林は今までお目にかかったことがないのだ(中国内モンゴルの草原のチャマダラやアポイ岳のヒメチャはあるけどね)。

関東周辺でのチャマダラセセリの最も確実な発生地は、現在は茨城県だという話を聞いた。
うーむ、茨城県はここから遠いので、今日は無理だな。

蛭川憲男氏の「木曾谷の蝶」を開いてみると、チャマダラセセリは木曾谷(開田高原)には、比較的広く分布するらしい(少なくとも以前は)。
木曾なら虫林の家から車で2時間ほどだ。
-------とうことで、本日は木曾方面(開田村)に行くことにした。

**************************************************

開田高原に着くと、御嶽山(3063m)がみえた。御嶽山はドーンという言葉がぴったり来るような、圧倒的な量感をもって悠然と聳えていた。この山は、信仰登山のメッカとして古来より多くの信者を集めてきたのもうなずける。
素晴らしい山だ。
d0090322_23153360.jpg
。。御嶽山(標高3063m) 

。。。 Mt. Ontake
。。。.Pentax K100D, Pentax 10-17mm, Telecon, ASA 400
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)

**************************************************

開田村に到着して、しばらく歩き回ってみたが、食草のミツバツチグリやキジムシロの花が咲いていないのだ。
これはまずいぞ。早過ぎた(フライング)か?--------という考えが頭をよぎる。

そこで、もう少し標高の低い地域まで下がってみることにした。
しばらく車で走って隣町との境界付近まで行き、そこで車を止めて、谷側の畑まで降りてみた。
ここまでくると、ミツバツチグリやキジムシロも少しは花を付けている。
ここは採草地なのだろうか。

ただ気になるのは、耕作地の周囲の斜面や内部はかなり徹底的に焼かれているのである。
近年のチャマダラセセリの減少の要因として、この野焼きも可能性があるかもしれない。
d0090322_23162187.jpg
。。チャマダラセセリの棲息地となっている耕作地(採草地?) 

。。。 Several Maculatus Skippers appeared in this farm land.
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


しばらく歩き回っていると、足元から小型のセセリチョウが飛び立ち、近くの地面に降り立った。慌てて近寄って確認すると、まさしくチャマダラセセリだ!

そっと近づき、ファインダーから覗くと、黒色に小さな白点がちりばめられている。
ウーム、発生初期らしく、新鮮な個体だ。
なにはともあれ急いでシャッターを押した。喜びがあふれてくる。

とくに本日は、花の状態を見ながら、発生を推理して、やっと見つけることができたので、なおさら嬉しいのだ。
d0090322_2318379.jpg
。。日光浴をするチャマダラセセリ Pyrgus maculates (The Maculatus Skipper)

。。。 The Maculatus Skipper basking on the ground
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


チャマダラセセリは再び飛び立ち、近くのニョイスミレで吸蜜を始めた。
この蝶は小型なので、小さなニョイスミレが良く似合う。

チャマダラセセリの翅は、黒を主体の色としているが、飛んでいるときは少し白っぽく見えるのが不思議だ。何しろ小さく、すばしっこいので目で追うのが難しい。

やっと見つけたチョウなのに、見失ってしまうと何とも情けないのだ--------。
d0090322_23205387.jpg
。。ニョイスミレで吸蜜するチャマダラセセリ Pyrgus maculates

。。。 The Maculatus Skipper feeding at Viola verecunda
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


ニョイスミレでの吸蜜はなかなか忙しく、吸蜜してもすぐに移ってしまう。
ミヤマセセリもオオイヌノフグリなどで吸蜜したりするけど、春のセセリは小型の花がお好みかな?
なんとか数枚のカットを撮影できた。
d0090322_2321748.jpg
。。ニョイスミレで吸蜜するチャマダラセセリ Pyrgus maculates

。。。 The Maculatus Skipper feeding at Viola verecunda
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


ニョイスミレの花の中に、ストローを入れている写真が撮影できた。
花に乗っかって、ストローだけを花に入れているなんて変な形の吸蜜だね。
d0090322_23212286.jpg
。。ニョイスミレで吸蜜するチャマダラセセリ Pyrgus maculates

。。。 The Maculatus Skipper feeding at Viola verecunda
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


しかし、ニョイスミレでの吸蜜も良いのだが、チャマダラセセリの食草はミツバツチグリやキジムシロなので、これらの黄色い花での吸蜜が撮影したいと思っていた。

そこで、キジムシロの花が咲いている群落を、重点的に見回ってみたところ、吸蜜に訪れた個体を発見できた。やはり、チャマダラセセリにはキジムシロの黄色い花がよくお似合いだ。
-------嬉しい。
d0090322_23213544.jpg
。。。。。。。。。。キジムシロで吸蜜するチャマダラセセリ Pyrgus maculates

。。。。。。。。。。。 The Maculatus Skipper feeding at Potentilla fragarioides
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。。。。。。。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


チャマダラセセリは吸蜜のときも地面で静止するときも翅を開くので、裏面が撮影し難いのだ。
この写真では、裏面は十分に見ることができないが、この位がやっとである。
d0090322_23214858.jpg
。。キジムシロで吸蜜するチャマダラセセリ Pyrgus maculates

。。。 The Maculatus Skipper feeding at Potentilla fragarioides
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 400
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


今回は広角写真を完全に失敗した。GR-Dでそっと近づいて写真を撮影しようとすると、意外に敏感で逃げられてしまった。(飛び立たれると、虫林は目が悪いせいもあって追うことが困難なのだ)。

なんとか撮影できたのがこの写真なのだが、ご覧のように蝶の手前に障害物やら葉っぱやらがかぶさっているではないか。がっかりしてしまう。本来なら、完全にボツ写真であるが、せっかくなので掲載しておく。
d0090322_2322066.jpg
。。。。。。。。。。地面で日光浴をするチャマダラセセリ Pyrgus maculates

。。。。。。。。。。。 The Maculatus Skipper basking on the ground
。。。。。。。。。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)

チャマダラセセリのパトロールは午前10時ころからお昼までのようで、それ以降(午後1時過ぎまでいたが)はほとんど見られなくなってしまった。その後は、テリ張りでもしているのだろうが、見つけることができないので、帰宅する事にした。

**************************************************

周りをチラチラ飛ぶ濃い藍色のシジミチョウがいた。コツバメだ。
ことしはコツバメもだいぶ撮影しているので、モチベーションが低いが、一応、広角で撮影しておく。
d0090322_23221437.jpg
。。コツバメAhlbergia ferrea (The Tailless Hairstreak)

。。。 The Tailless Hairstreak resting on the branch
。。。.Ricoh GR-D, ASA100
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)


オオルリが囀っていたので撮影しようとしたら、飛び立ってしまった。
オオルリの飛翔は青い陰影となって目に焼きついた。
幸せの青い鳥とはオオルリ君のことかな?
d0090322_23234034.jpg
。。オオルリCyanoptila cyanomelana

。。。 Flying Cyanoptila cyanomelana
。。。.Ricoh GR-D, ASA100
。。。.(2007-May-04, Kaita-mura/Nagano)

**************************************************

チャマダラセセリの撮影は今回が初めてだったので、挑戦してよかったと思う。
とくに今回は推理しながら移動して観察できたのがとても嬉しい。

それにしても観察できたチャマダラセセリは少ない(多分、数頭のみ)。
その理由は、もともと数が少ないのか、あるいは発生初期のためなのか分からない。
ただ、色々な人に聞くと、開田高原のチャマダラは最近めっきり少なくなってしまったという。

何時までもこの愛らしいチャマダラセセリをみたいものである。

**************************************************

<番外編>
虫林は山岳部の顧問をしているが、突然、山岳部のN君とK君が虫林の部屋に現れた。
先日、穂高に行ってきたので、その写真を見てくれという。

もちろんOKである。
もともとN君はカメラを持っていなかったが、最近、彼の姉からコンデジをもらったということだ。
早速、彼らが持ってきた画像を見せてもらったが、なかなかどうしてよい写真ではないか。
1枚だけ、N君が撮影した穂高の写真を虫林のブログの番外編で出しておこう。

山岳部では今年から、山に登ったときは必ず写真を撮影し、年末の忘年会でそれを披露する事にしたのである。

この時期、滑落や雪崩など山での事故が連日報道されている。
顧問としては、是非とも安全第一で登って欲しい!
d0090322_23235722.jpg
。。穂高岳 Mt. Hodaka (N君撮影)

。。。 Climbing up Mt.Hodaka
。。。.Unknown
。。。.(2007-April, Nagano)
by tyu-rinkazan | 2007-05-04 23:30 | ▣チャマダラセセリ | Comments(34)

20070503 明野の森散歩:ジンガサハムシ (山梨県北杜市)

本日は朝から天気が良かったが、午前中はノンビリとし、昼食後に少し散歩することにした。北杜市にある散歩道は、最近かなり伐採されてしまったが、まだコナラ、ミズナラの林は残っている。今は新緑がまぶしい。
d0090322_21415532.jpg
。。明野の林

。。。 Forest of Akeno
。。。.Pentax K100D, Pentax 10-17mm, Telecon, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

**************************************************

ヤマサクラの葉の上でセモンジガサハムシを見つけた。
ジンガサハムシの仲間は、名前のように透明の傘をかぶったような面白い形をしているので好きだ。早速、虫の目レンズで撮影してみた。
d0090322_21425476.jpg
。。セモンジンガサハムシ Cassida versicolor

。。。 Cassida versicolor resting on the cherry leaf
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)


セモンジンガサハムシのセモンとは背紋のことで、上翅会合線部にX字型の黄色い隆起のことらしい。確かにXの文字に見えるではないか。
d0090322_2143649.jpg
。。。。。。。。。。セモンジンガサハムシ Cassida versicolor

。。。。。。。。。。。 Cassida versicolor resting on the cherry leaf
。。。。。。。。。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)


葉の上のセモンジンガサハムシを拡大してみると、透明のヘルメットを被った甲虫のようにみえる。頭はヘルメットの下に隠れていて見えない。
d0090322_2143378.jpg
。。セモンジンガサハムシ Cassida versicolor

。。。 Cassida versicolor resting on the cherry leaf
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)


セモンジンガサハムシを正面からアップで見た像であるが、ご覧のように、完全に頭が透明の翅の下にあるので、外からは全く見えない。

すると、この虫の視野が非常に狭くなるではないか。
あるいは、透明の傘を通して物を見ることが出来るのかな?
実に怪しげな虫だ。。
d0090322_21435119.jpg
。。セモンジンガサハムシ Cassida versicolor

。。。 Frontal view of Cassida versicolor
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

**************************************************

コナラの葉の上で、ヒメクロオトシブミを見つけた。この虫はこの時期広葉樹の葉先で普通にみるオトシブミだが、結構敏感で、近づくとすぐに飛び立ってしまうので、撮影がなかなかできなかった。でもなんとか最後には写真を撮らせてくれた。
d0090322_214444.jpg
。。ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster

。。。 Apoderus erythrogaster resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

d0090322_21441668.jpg
。。ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster

。。。 Apoderus erythrogaster resting on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)


交尾した個体も認められた。
d0090322_21444057.jpg
。。ヒメクロオトシブミ Apoderus erythrogaster

。。。 Mating of Apoderus erythrogaster
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

d0090322_21451930.jpg
。。ヒメクロオトシブミの揺り篭 Apoderus erythrogaster

。。。 Cradle of Apoderus erythrogaster
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

**************************************************

d0090322_21454292.jpg
。。シモフリコメツキ Actenicerus pruinosus

。。。 Actenicerus pruinosus resting on the branch
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

d0090322_21483276.jpg
。。クロボシツツハムシ Cryptocephalus signaticeps

。。。 Cryptocephalus signaticeps resting on the leaf
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)


葉の上に小さな黒い虫を発見、背中に赤い紋がめだつ。
拡大してみると、アワフキの仲間らしい。
図鑑で調べてみると、ムネアカアワフキという名前がついていた。
d0090322_21485479.jpg
。。ムネアカアワフキ Hindoloides bipuunctata

。。。 Hindoloides bipuunctata resting on the leaf
。。。.Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-May-03, Hokuto/Yamanashi)

d0090322_2150684.jpg
。。。。。。。。。。蛾の幼虫

。。。。。。。。。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 200
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-30, Kofu/Yamanashi)


**************************************************


今回は連休後半の初日ということで、疲れるので動くのをやめた。
しかし、明野の森はすでに初夏の様相で、色々な甲虫たちを観察できたのだ。
------ということで、今回はチョウはお休みにして甲虫編としました。
by tyu-rinkazan | 2007-05-03 21:58 | ■甲虫 | Comments(4)

20070428 みちのく一人旅 2 (岩手県)

みちのく一人旅シリーズ2である。

盛岡市内の裁判所前に、石を割って成長したといわれる「石割り桜」という有名なサクラの木がある。盛岡を訪れたときに、ちょうどその石割り桜が満開で、多くの人が見物に来ていた。

サクラの花も綺麗だが、サクラを取り囲む人々の表情は、皆笑顔で幸せそうに見える。まるで石割り桜が人々に幸せを振りまいてくれているようだ。
d0090322_21312785.jpg
。。石割サクラ

。。。 The cherry tree grown in the large stone
。。。.Ricoh GR-D, , ASA 100
。。。.(2007-Apr-28, Morioka-shi/Iwate)    

**************************************************

ヒメギフチョウはどこからなくとも現れて、吸蜜する花を選びながら、あるいはパートナーを探しながらのんびりと飛ぶ。見ているだけで癒される光景だ。

トリミングすると、飛翔するヒメギフの背景が気に入らない。何とか写真上部に見えるキクザキイチゲやカタクリの花も残したいので、縦の写真としてトリミングすることにした。
d0090322_2133787.jpg
。。。。。。。。。。飛翔するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。。。。。。。。。Flying L. puziloi inexpecta
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


この写真(↓)は、Sigmaの70-300mmでカタクリでの吸蜜を撮影していたら(200mm)、何となく撮れてしまった。カタクリとヒメギフの両方にピントが合っていてラッキーでした。
ウーム、偶然の産物なので、嬉しいやら少し恥ずかしいやら複雑な心境である。
d0090322_21382820.jpg
。。飛翔するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Flying L. puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


本日は条件が良いのだろうか、ヒメギフチョウの交尾を3ペアも見ることが出来たのである。初めに見かけたのは、一休みして汗を拭いている時に目の前で見つけた。不安定なキクザキイチゲの花にぶら下がるようにしていた。
d0090322_21391645.jpg
。。。。。。。。。。交尾するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。。。。。。。。。Mating L. puziloi inexpecta
。。。。。。。。。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


これは別な交尾ペアであるが、細い枝で見つけた。背景の広がりを持たせるために斜面に這い蹲るようにして撮影した。
d0090322_21393537.jpg
。。交尾するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Mating L. puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA 100
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


gyorome-8で撮影した交尾写真であるが、虫の目レンズでみると、蝶の目が本当にギョロ目になるようだ。Gyoromeの名前はそこからきているのだろうか。また、蝶の体の毛も強調されて、毛むくじゃらのヒメギフチョウになる。
d0090322_21395311.jpg
。。虫の目イメージ:交尾するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Mating L. puziloi inexpecta
。。。.Ricoh Caplio GX8, gyorome-8, ASA 100
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


<産卵>
観察していると、種々の葉にタッチングを繰り返しているメスのヒメギフチョウを見つけた。これは面白い-------。
後をついていくことにした。すると、とうとうウスバサイシンの葉で産卵した。
しかし、産卵部位を入れた写真が撮影できなかったのが残念である。
d0090322_21401089.jpg
。。産卵するヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi inexpecta

。。。Egg-lying of L. puziloi inexpecta
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)


ウスバサイシンやカンアオイは地味だが面白い形の花を付ける。
虫林はこの花の時期のウスバサイシンが被写体としてとても好きだ。
d0090322_21344942.jpg
。。食草ウスバサイシン Asiasarum sieboldii

。。。Food plant (Asiasarum sieboldii)
。。。.Pentax K100D, Sigma 70-300mm, ASA 200
。。。.(2007-Apr-28, Iwate)

**************************************************

カタクリは食用になる植物で、とりわけ「カタクリ粉」は有名だが、現在はジャガイモから作っているらしい。それだけ、以前はカタクリは豊富にあったのだろう。

東北では、カタクリは少し山に入れば普通に見られる花みたいだ。それ故、カタクリが豊富な地域で、観光ポイントになっていないカタクリの群落は、比較的容易に発見できる。またそのような場所ではヒメギフが舞うことが多い。

東北には、ヒメギフの楽園がまだまだ人知れずにのこっているのだ。
そんな場所を散歩できて嬉しい------。

<どんど晴れ>
by tyu-rinkazan | 2007-05-01 21:40 | ▣ヒメギフ | Comments(38)