NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

<   2007年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

20071125 県南照葉樹林散歩:ムラツ+ムラシ (山梨県)

ルーミス撮影行の疲れが残っているので、昨日は完全休養日とした。
3連休最終日の今日も無理をせずにほっこりと自宅で過ごそうと思っていたが、朝起きて外を見ると、天気がとても良い。いいや良すぎるのだ。朝食のときにそわそわしていると、家内に「今日はどちらへ?」とまた笑われてしまった。虫林は「晴天時昆虫散歩症候群」という病気なのかもしれない。

ということで、本日は県南の林道を散歩してみることにした。ここは植林された杉林の中の渓流沿いに、アラカシやアオキなどの照葉樹が残っており、4月のギフチョウ撮影の帰りにたまたま立ち寄ったところ、越冬明けのムラサキシジミを数頭見かけた場所だ。

現地に到着すると、古い炭焼きの釜を見つけた。すでに使用されていないみたいで、釜の中まで草が生え、屋根も傾いている。そういえば、ここ南部町の長者ヶ岳には「炭焼き長者」の伝説が残る。
以前は炭焼きが盛んな土地だったのだろう。
d0090322_20364538.jpg
古い炭焼き釜

.
Old charcoal making oven
.
Ricoh DR-Digital, ISO100
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)

**************************************************

現地に到着すると、小さな広場のぽかぽかした陽だまりに、ちらちら飛ぶ茶色いシジミチョウをすぐに見つけた。どうやら目的としたムラサキシジミらしい。陽だまりのムラサキシジミは活発で、落ち着きがなく、しばしば飛翔する。この時期のムラサキシジミは交尾しないので、探雌飛行というわけでもなさそうだ。彼らは陽だまりで太陽の光を受けて遊んでいるようにみえる。
d0090322_20381371.jpg
樹上を活発に飛ぶムラサキシジミ♂ Narathura japonica (Japanese Oakblue)

.
Flying feature of a male of Japanese Oakblues.

.
Pentax K100D, Sigma 18-50mm, F5.6, 1/2000, EV-1.0, ISO800, Trimming
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


よく見ると、アオキやクズの広い葉の上に何頭ものムラサキシジミが静止していた。しばらく探して見ると、この狭い陽だまりだけで10頭以上ものムラサキシジミを確認できた。ここはムラサキシジミの集会所なのかも知れない。深緑のアオキの葉に休むムラサキシジミは、青い光を発する宝石のようだ。
d0090322_20382732.jpg
。。。。。。。。。。日光浴をするムラサキシジミ♀ (Japanese Oakblue)

.
I spent a very enjoyable couple of hours in Nanbu-cho area. I saw more than 10 Japanese Oakblues. They were very active in the warm sunshine and did not settle for long but I did manage a couple of photos.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F8, 1/160, ISO200
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


世界的にみると、ムラサキシジミの分布は明らかに日本を中心としており、日本特産に近い蝶なのだ。学名にjaponicaと入っているところもそれをあらわしている。
ムラサキシジミは日本の蝶なのだ!

ムラサキシジミのメスは、ルーミスと見まごうほどの大きな青い紋を持ち、とてもあでやかに見える。
d0090322_2038387.jpg
日光浴をするムラサキシジミ♀ Narathura japonica (Japanese Oakblue)

.
A female of Japanese Oakblues basking on the leaf.

.
Ricoh GR-Digital, F3.5, 1/810, ISO100
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


オスの青紋はメスよりも面積が広く、色も深いブルーだ。ムラサキシジミは高温期型(夏型)よりも晩秋に出現する低温期型のほうが綺麗ということだ。
d0090322_20385030.jpg
日光浴をするムラサキシジミ♂ Narathura japonica (Japanese Oakblue)

.
A male of Japanese Oakblues basking on the leaf.

.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F4.0, 1/1000, ISO200
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


ムラサキシジミは頻繁に吸蜜をする蝶ではないが、本日は「お茶の白い花」にしばしば吸蜜に訪れていた。茶の花は晩秋に咲くので、白い茶の花でのムラサキシジミの吸蜜は絵になると思う。
d0090322_2039073.jpg
茶の花で吸蜜するムラサキシジミ♂ Narathura japonica (Japanese Oakblue)

.
A male of Japanese Oakblues feeding on the flower of green tea

.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F4.0, 1/1000, ISO200
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


ムラサキシジミを撮影しているとき、それよりやや大きな青いシジミチョウが樹林の上から突然下りてきて、目の前の葉上に静止した。ムラサキツバメ(ムラツ)のオスだ!

ムラサキツバメは以前、南方の蝶だったが、温暖化を反映しているのだろうか、著しい速度で北上を続け、近年、山梨県にも進出してきたとされている。虫林はこのチョウを山梨県内で見るのは初めてだ。嬉しいやら少し心配やら、微妙な気持ちになる。
d0090322_20391167.jpg
日光浴するムラサキツバメ♂ Narathura bazalus turbata (Powdered Oakblue)

.
A male of Powdered Oakblue basking on a leaf
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F4.0, 1/500, ISO200,
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


さらに低い場所で開翅をしたので、チョウの周りを移動しながら、翅表の青い色が良く出る方向を見た。しかし、どの方向からも青い輝きはわずかしか得られなかった。
d0090322_2039228.jpg
日光浴するムラサキツバメ♂ Narathura bazalus turbata (Powdered Oakblue)

.
A male of Powdered Oakblue basking on a leaf
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F4.0, 1/500, ISO200,
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


ムラサキツバメの食樹はマテバジイが主体だ。周りを注意深く見渡して見たが、近くに食樹のマテバジイの木は無さそうだった。この個体は他の場所から移動してきたのかも知れない。

ムラシもムラツも吸蜜に訪れるチョウではなく、春と秋の一時期のみに吸蜜に訪れる。いったいそれ以外の時期には彼らは何を食べているのだろうか?

ムラサキツバメは日光浴と吸蜜を繰り返し、樹上に消えた。
d0090322_20393349.jpg
茶の花で吸蜜するムラサキツバメ♂ (Powdered Oakblue)

.
A male of Powdered Oakblue feeding on a flower of green tea.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO200,
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


ムラサキシジミを目で追っていたら、突然、日陰の葉の裏に消えた。ムラサキシジミが葉陰に静止するはずはないのだ。不思議に思い、目を凝らしてその場所を見ると、驚いたことに緑の葉に付着した枯れ葉にムラサキシジミが集団を形成していた。
d0090322_20394499.jpg
越冬集団 Roosting colony

.
The most surprising observation was a roosting colony composed of several Japanese Oakblues along with one Powdered Oakblue on a leaf. I was actually quite excited and delighted to find it
.
Ricoh GR-Digital, GW-1, ISO100, Flash(+)
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


越冬集団をよく見ると、一番上の蝶はムラサキツバメだった。この集団は近づきすぎたために、一瞬のうちにすべての蝶がそこから飛び去ってしまった。
d0090322_20395533.jpg
越冬集団 Roosting colony

.
A roosting colony of Japanese Oakblue and Powdered Oakblue .
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, F4.0, 1/125, EV-0.3 ISO200, Flash(+)
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)


しばらくすると、飛び去ったムラサキシジミが再び集まってきた。6頭ほどの集団になってところで、リコーGX-8にGyoromeを装着し、ストロボをたいて撮影して見た。
d0090322_2040728.jpg
越冬集団 Roosting colony

.
A roosting colony of Japanese Oakblues.
.
Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ISO100, Flash (+)
(2007-November-25, Nanbu-cho, Yamanashi)

**************************************************

§Epilogue§

ここ県南の地では、かなり安定してムラシがみられるようなので、これからも時々訪れてみたい。さらに、ムラサキツバメは近年山梨県にも北上しているらしいという噂は聞いていたが、それを実際に確認できたのも嬉しい。

今回、最も興奮したのは、ムラツ、ムラシの集団越冬を初めて見つけたことだ。規模は6頭ということだが、ムラシの集団越冬としては、小さいものではないだろう。

しばらくはこの場所で両種の撮影が楽しめそうだ。
by tyu-rinkazan | 2007-11-28 21:01 | ▣ムラサキツバメ | Comments(16)

20071123 房総のルーミスシジミ散歩(千葉県)

3連休の初日、「蝶の写真館」のダンダラさんのお世話で、「西久保たんぼへようこそ」の霧島緑さん、「パルナッソス山へ」のたにつちさんとご一緒し、房総へルーミスシジミの撮影に行った。

ルーミスの撮影で房総半島を訪れるのは、今年はこれで2回目になる。前回は天候の不調もあって、ルーミスは開翅せず、特有の明るいブルーの紋が撮影できなかった(遠くの開翅個体は撮影できたが)。本日の天気予報では、房総半島は「晴れ」のようなので、ルーミスの開翅を期待できそうだ。

**************************************************

房総への道路は、途中、少し渋滞したが、ルーミスポイントには予定通り朝9時30分頃に到着した。天気は思いのほか微妙で、雲が多く、気温もここ数日の寒波のために低い。しかし、雲の切れ間から時々日が差すのが救いだ。

早速、持参した長竿で、カシ類やカクレミノなどの暖帯林広葉樹の枝を叩いてみる。
しかし、どうしたことだろう、叩けども何にも飛びださない。探し始めて1時間ぐらいも経っただろうか、他の人がやっとルーミスを発見してくれた。複数で行くとありがたい。

d0090322_2148785.jpg
日光浴をするルーミスシジミ Panchala ganesa loomisi (Tailless Bushblue)

Despite the mainly overcast conditions, we could find at least 6 Tailless Bushblues. Today’s occasional sunshine gave us opportunities to take photographs of the butterflies basking with the wings opened and closed.
Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ISO400(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


ルーミスは、気温が低いと、葉上に静止して、なかなか飛び立たないようだ。というのも、実際に木の葉上に見つけた個体は、サオで近くを叩いたり揺らしたりしても、まったく飛び立たなかったのだ。つまり、ルーミスは少ないのではなく、気温が低くて、飛ばないだけなのだろうと思う。

ルーミスシジミは日光浴が好きだ。葉上で翅を閉じていたルーミスシジミに日が当たると、おもむろに翅をひろげた(写真右)。本日のように、曇りで、時々日が当たるような天気だと、翅を閉じたり、開いたりが交互に見ることができた。

d0090322_2316651.jpg
ルーミスシジミ の閉翅(左)と開翅(右) (Tailless Bushblue)

A Tailless Bushblue resting on the leaf
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


ルーミスシジミは、日光が不十分だと半開翅する。しかし、閉じていた翅を開いて青い紋が出現した瞬間は息を呑む美しさがある。このブルーはムラサキシジミよりも明るく、ルーミス独特のもので、「ルーミスブルー」と呼ぶにふさわしいと思う。

d0090322_21545264.jpg
ルーミスシジミ の半開翅

A Tailless Bushblue resting on the leaf with the wings semi-opened.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


日光が十分に当たると、前後翅の青紋がすべて見ることができたが、少し日がかげると前羽が後翅を覆ってしまうので、前翅の紋だけになる。写真のように、全開して後翅の青紋もすべて開陳されたルーミスシジミはあでやかなものである。
d0090322_2155424.jpg
日光浴をするルーミスシジミ

.
A Tailless Bushblue basking on the leaf with the wings semi-opened.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


本日は気温が低いので、葉上のルーミスシジミはほとんど動かない。そこで、広角写真なども試すことができた。もう少しバックが開けた場所だとなお良かったが、それは贅沢というものだろう。
d0090322_21551848.jpg
。。。。。。。。。。広角:ルーミスシジミ

.
。。。。。。。。。。 A Tailless Bushblue resting on the leaf with the wings semi-opened.
.
。。。。。。。。。。Ricoh GR-Digital, ISO100
。。。。。。。。。。(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


さらにリコーのGX-8に、gyoromeレンズを装着して、いわゆる虫の目写真も撮影して見ることにした。レンズがかなり近くまで蝶に接近するが、今日のルーミスは動かないのだ。
d0090322_21553118.jpg
ルーミスシジミ:虫の目像

.
A Tailless Bushblue resting on the leaf.
.
Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)

d0090322_21554281.jpg
ルーミスシジミ:虫の目像

.
Insect-eye image of a Tailless Bushblue resting on the leaf.
.
Ricoh Caplio GX-8, gyorome, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)

**************************************************

ルーミスの撮影の後に、ムラツの集団越冬を見にいった。虫林はムラツの集団越冬を見るのが初めてだ。「ありましたよ~」という声に駆けつけてみると、体を横に倒したムラツが13頭もかたまっていた。噂には聞いていたが、やはりすごいものだ。今日は気温が低いので、近寄っても集団がとけるようなことも無く、ゆっくりと撮影できた。情報をいただいた「あやはべる」のfuruさんに感謝します。
d0090322_21555573.jpg
ムラサキツバメコロニー形成 Powdered Oakblue

.
It was fantastic to see a roosting colony composed of 13 Powdered Oakblues, They all were leaning to the side and gathering in a group on a leaf.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)

d0090322_215682.jpg
ムラサキツバメコロニー形成 Powdered Oakblue

.
Insect-eye view of a roosting colony of Powdered Oakblues.
.
Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


前回、オオキンカメムシを見つけた場所に移動した。マテバジイやトベラの葉裏を見ていくと、程なく大きな赤いブローチのようなオオキンカメムシを見つけた。虫林はカメムシがそれほど好きというわけではないが、オオキンカメムシはインパクトがあって綺麗だと思う。
d0090322_21563326.jpg
オオキンカメムシ Eucorysses grandis

.
A shield bug, Eucorysses grandis, resting on a leaf.
.
Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ISO100
(2007-November-23, Boso-peninsula, Chiba)


**************************************************

§Epilogue§

今回の房総半島散歩は、ルーミスの撮影はもとより、気のおけない仲間での蝶談義も面白かった。撮影対象は一緒だが、カメラやレンズはそれぞれ異なり、また撮影スタイルも違って興味深い。ちなみに、4人中3人がニコン党で1人(もちろん私)がペンタ党であった。海野和男氏によれば、昆虫写真家では、オリンパス、ニコンが多く、キャノン派は意外に少ないのが特徴だという。もちろんペンタ派はさらに少ないのだろう。

d0090322_21564926.jpg
。。。。。。。。。。ムラサキツバメの集団を探す撮影仲間

.
。。。。。。。。。。Companions on this butterfly photo trip
. 。。。。。。。。。。 Ricoh GR-Digital, ISO100


撮影終了後は、前回も立ち寄った地魚レストランで、新鮮な魚を食べ、虫林は「一夜干しのイカ」をお土産に購入した(確か400円くらい---安い!)。

今回は天気は微妙だったが、同じ目的の仲間との同行撮影は楽しく、また首尾よくルーミスの開翅撮影にも成功したので嬉しい。
ダンダラさん、霧島緑さん、たにつちさん、楽しい時間を過ごさせていただきました。
また機会がありましたらご一緒しましょう。
by tyu-rinkazan | 2007-11-24 22:36 | ▣ルーミスシジミ | Comments(29)

20071118 南紀の海岸散歩2:ヤクシマルリシジミ他 (和歌山県)

民宿の主人に薦められ、宿から歩いて10分ほどの海辺にご来光を見に出かけた。

風も無く穏やかな熊野灘の海面に朝日が昇り始めると、二人の釣り客を舳先に乗せた小船がゆっくりと進んできた。朝日の光軸に重なったそのシルエットが、夜明けの海のアクセントになっている。その昔、南紀出身で、稀代のナチュラリスト「南方熊楠」も同じ海をみたのだろうか---------。

しかし、チョウの撮影を目的にこの南紀の海を訪れた虫林には、昇る朝日の美しさよりも、本日の天候(晴天)が保障されたことがむしろ嬉しく思えた。
d0090322_228487.jpg
夜明けの熊野灘の景色

.
A landscape of Kumano-sea with early-morning sunlight.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

d0090322_229574.jpg
夜明けのヤマトシジミ Pale Grass Blue

.
A Pale Grass Blue resting on a flower head in the orange-yellowish sunlight of dawn.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

**************************************************

海岸沿いに走る道は思いのほか狭く、所々で岩をくりぬいただけの小さなトンネルが続く。道路脇の岩壁にはキイシオギクやハマニガナが咲き、ツワブキやセンダングサがしばしば大きな群落を形成していた。海岸に出てみると背が低く可憐なハマアザミがやや控えめに紫色の花をつけていた。11月も半ばとはいえ、南紀の海岸は花が多い。

気温が上昇するとともに、今回の目的の蝶の一つのヤクシマルリシジミが飛び出し、センダングサやツワブキの花に訪れていた。さすがに古い個体が多いようだが、中には新鮮なものもみかけた。
d0090322_22103597.jpg
センダングサ花上のヤクシマルリシジミ (Common Hedge Blue)

.
Along the path running by the sea, I saw many Common Hedge Blues making frequent leisurely flights or feeding on flowers. Most were past their best, but I saw some fresh one.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


ヤクルリのオスはかなり速いスピードで飛翔し、しばしば葉上で翅をひろげて日光浴をしてくれた。オスの翅表は、輝くようなブルーを示す。このブルーは、虫林の好きなミヤマシジミよりも明るく、ツバメシジミよりも深みがあるように思えた。晩秋に出現する個体は、このブルーが特に広くて美しいらしい。
ファインダー越しに胸をときめかせて撮影した。
d0090322_2210556.jpg
開翅したヤクシマルリシジミ♂ (Common Hedge Blue)

.
A male of Common Hedge Blue basking on a leaf.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


メスもしばしば見たが(むしろオスよりも多く)、どういうわけか新鮮な個体になかなかお目にかかれなかった。やっと道路脇のバラの葉上で、新鮮なメスが開翅したので撮影した。
d0090322_22111925.jpg
開翅したヤクシマルリシジミ♀ (Common Hedge Blue)

.
A female of Common Hedge Blue basking on a leaf.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


海岸に出てみると、足元から数頭のヤクルリが飛び出した。驚いて下をみると、そこにはヤクルリの食草のテリハノイバラの群落があった。ヤクルリは沖縄以南ではだらだらと周年発生を続けるみたいだが、紀伊半島では幼虫で越冬するはずだ。
d0090322_22113515.jpg
食草のバラの葉に静止するヤクシマルリシジミ♀ (Common Hedge Blue)

.
A female of Common Hedge Blue resting on a leaf of wild rose in the beach.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

d0090322_22115093.jpg
飛翔するヤクシマルリシジミ♀ (Common Hedge Blue)

.
Flying feature of a female of Common Hedge Blue
.
Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ISO800, Trimming
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


海岸でヤクルリを探しながら歩いていると、目の前に紙切れのようなものが草に舞い降りた。そっと草の陰から覗いてみるとやはりイシガケチョウだった。少し古い個体で色も褪せてはいたが、虫林にはうれしい副産物だった。
d0090322_22122380.jpg
逆さまに静止したイシガケチョウCyrestis thyodamas maebella, (Common Map)

.
An old Common Map looking like a piece of paper resting on the grass in upside down position.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


お昼近くになると、所々でアサギマダラが飛び始めた。
近年、標識調査により、アサギマダラが日本の北から南にかなり遠くまで「渡り」をすることがわかってきた。すなわち、本州(長野県や福島県)のアサギマダラは徐々に南下して、紀伊半島あたりに集結し、そこから四国に移動した後、足摺岬や室戸岬から鹿児島や沖縄にむけて出て行くルートが知られてきた。

すると紀伊半島の突端に近いこの場所は、「渡りルート」の中継地点(集合地点)ということになり、夏に北で発生した個体が南下して休む貴重な場所ということになるわけだ。そんなことを考えると、この海岸に飛ぶアサギマダラたちがいとおしく見えてきた。
d0090322_22124126.jpg
ツワブキの花で吸蜜するアサギマダラ (Chestnut Tiger)

.
The Chestnut Tiger is an occasional trans-sea migrant from Honshu to Okinawa. There is a migrant rout of this butterfly; they get together in the head of Kii peninsula, move to Shikoku, and go to Okinawa islands or somewhere. Kii peninsula, therefore, is an important way-stop point in a migrant rout of this butterfly.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ISO100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

d0090322_22125921.jpg
飛翔するアサギマダラ Parantica sita niphonica (Chestnut Tiger)

.
Flying feature of Chestnut Tiger
.
Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ISO800, Trimming
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

**************************************************

天気が良く、気温も上昇したので、目的のサツマシジミ、ヤクシマルリシジミをはじめ、思いの他、多くのチョウ達を観察することができた。11月下旬だというのに南紀は暖かい。

本日は、午前中だけの観察なので、撮影するのに精一杯で、生態的な部分については課題を残してしまった。次回は産卵、交尾、求愛などの行動に目標を定めて、撮影したいものである。

いずれにしろ、南紀の海辺散歩はとても気持ちよく。虫林花山の散歩道の中でも、1級のものだといえるだろう。いつか近いうちにまた訪れて見たい場所である。
(終了)
by tyu-rinkazan | 2007-11-21 22:29 | ▣ヤクシマルリシジミ | Comments(28)

20071118 南紀の海岸散歩1:サツマシジミ (和歌山県)

土曜日(17日)は京都を訪れた。
京都では、午後に所用を済ませた後、息子と久しぶりに会って食事を共にした。
その後、事前に調べた18時33分の京都発特急「オーシャンアロー29号」で、本州の最南端を目指して和歌山県の紀伊半島にむかった。

この時期に紀伊半島まで行く目的は、サツマシジミやヤクシマルリシジミなどの南方系のチョウ達を撮影することだ。実は昨年もほぼ同じ時期(11月25日)に南紀を訪れたのだが、雨に降られてしまい、サツマのぼろを1頭だけ撮影できたにとどまった。そこで、今回はリベンジの南紀行となったわけである。

**************************************************

日曜日(18日)の朝は、寒波のために少し寒いが、天気はすこぶる良好だ。
宿(昨年と同じ民宿)のご主人の勧めで、早起きして熊野灘に昇る朝日を拝みにいった。いったん宿に戻り一休みして、午前8時過ぎから目的の蝶を探して海沿いの道をゆっくりと歩いた。

海岸沿いの小道を散歩すると、本日は日曜日で漁がお休みなのか(もしかして漁から帰った後?)、網の手入れをしている漁夫さんに出会った。挨拶の後、許可をいただき南紀の海岸をバックに撮影してみた。
d0090322_15473923.jpg
網の手入れをする漁夫

.
Pentax K100D, Sigma 18-50mm, ASA200
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

**************************************************

嬉しいことに、気温が上昇するにつれて、多くのサツマシジミが出現した。サツマシジミは色が白く、また幾分大きいので、少し離れたところからでもそれとわかる。

サツマシジミは道路の山側で多く見られたが、海岸でも見ることができ、下の写真は背景に何とか海岸の風景を写しこむことができた。サツマシジミはここでは海岸のチョウなのだ。
d0090322_15454453.jpg
海岸の花上で休むサツマシジミ ♂ (The Albocaerulean)

.
Despite rather cool condition, it was pleasing to see that the Albocaeruleans were reasonably numerous.- I saw more than 30 in various locations. I could take a photograph of a male of Albocaerulean feeding on the flower, Devil's Beggartick, in the background of coastal scenery.
.
Ricoh GR-Digital, ASA100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


サツマシジミの吸蜜はセンダングサやツワブキの花で多く見られた。しかし、この時期のセンダングサは、花期の終盤で、すぐに服に付着するおぞましい種を多数つけていた。センダングサの群落に入ると、その種が体についてハリネズミのようになってしまう。しかし、良い写真を撮影するためには、たとえセンダングサの海でも泳がなければならないのだ(本当かな?)。ちなみに、センダングサは英名をDevil's Beggarticksとよばれ恐れられている。

それにしても、サツマシジミの翅裏の白さは格別である。
d0090322_1544776.jpg
。。。。。。。。。。サツマシジミ:吸蜜 (The Albocaerulean)

.
。。。。。。。。。。 A male of Albocaeruleans feeding on the flower.
.
。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


聞くところに寄れば、サツマシジミは開翅をあまりしないそうだが、本日は天気が良いことも幸いしたのか、葉上で時々翅を開いて日光浴する姿を見かけた。とくに、サツマシジミのオスは明るい青と地色の白さのコントラストが目にまぶしく映る。---------なんと美しい蝶なのだろうか。
d0090322_1548164.jpg
。。。。。。。。。。サツマシジミ♂開翅 (The Albocaerulean)

.
。。。。。。。。。。 A male of Albocaeruleans basking on a leaf with the wings opened.
. 。。。。。。。。。。 Ricoh DR-Digital, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

d0090322_15553681.jpg
サツマシジミ♂開翅 Celastrina albocaerulea sauteri (The Albocaerulean)
.
A male of Albocaeruleans basking on a leaf with the wings opened.
.
Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

d0090322_15544444.jpg
サツマシジミ♀開翅 Celastrina albocaerulea sauteri (The Albocaerulean)

.
A female of Albocaeruleans basking on a leaf with the wings opened.
.
Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


サツマシジミは、光線の加減で、翅の模様が透けて見える。ツワブキの花で吸蜜するメスを、太陽光線に向かうように撮影してみた。翅の辺縁が毛羽立ち、蝶の輪郭を強調しているようだ。
d0090322_15561151.jpg
。。。。。。。。。。ツワブキで球蜜するサツマシジミ♀ (The Albocaerulean)

.
。。。。。。。。。。 A female of Albocaeruleans resting in the backlight..
。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


サツマシジミの飛翔はメスよりもオスのほうが格段に早く、また飛行距離も長い。オスの飛ぶ姿は、白と青が交互にきらめくように交差してとても美しい。飛んでいるオスを撮影するためにメタボの体に鞭打って走るメタボダッシュは意外につらかった。少し痩せよう-----と思うのだが。
d0090322_1863315.jpg
。。。。。。。。。。海辺を飛ぶサツマシジミ♂ (The Albocaerulean)

.
。。。。。。。。。。 Flying feature of a male of Albocaeruleans.
.
。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Sigma 18-50, ASA800, Trimming
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

d0090322_1861740.jpg
飛翔するサツマシジミ♂ Celastrina albocaerulea sauteri (The Albocaerulean)

.
Flying feature of a male of Albocaeruleans.
. Pentax K10D, Sigma 18-50, ASA800, Trimming
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

**************************************************

§Epilogue§

本州最南端の地の海岸でサツマシジミを追った。
ここまで来ると、観光地の白浜あたりの喧騒も無く、海と丘の間をぬうようにただ道が続いている。大きな岩に飾られた南紀の海の景色を見ながら、蝶を求めて散歩するのはとても気持ちがよく、贅沢な時間に思えた。惜しむらくは、今日中に帰宅するにためにお昼過ぎの電車に乗らなければならず、ゆっくりと散策ができなかったことだろう。

昼過ぎの電車の時間に間に合わせるために道を急いでいたところ、蝶の撮影をしている方に出会った。とても良い方で、genpapiさんというハンドルネームで、「元気蝶」というブログを管理されているという。電車の時間がおしていた為にゆっくりとお話ができなかったのが残念だったが、またいつかどこかでお会いしましょう。

とにかく、帰りの南紀から山梨は遠かった。
昼過ぎの電車に乗り、三重県回り、名古屋、塩尻経由で帰宅したが、乗り換え4回で何と10時間以上もかかったのだ。でも、窓から見えた熊野灘の海はとても綺麗で、またいつか訪れたい。
by tyu-rinkazan | 2007-11-19 19:24 | ▣サツマシジミ | Comments(20)

20071114 友人の写真展(山梨県)

甲府市内の病院に勤務する耳鼻科医のYさんが、写真展「山梨百名山から見る風景-南アルプス、私の登山の原点-」を、アウトドアショップELKで開催することになった(11月17日~30日)。
真におめでたいことだ。

彼は忙しい診療の合間に、2年足らずで山梨百名山を踏破した文字通りの「山好き」だ。時々、フラッと虫林のところに現れては、楽しい山の話しや、そのときに撮影した写真を見せてくれる。彼の自然写真に対する感性とそれを撮影するまでの努力はとても素晴らしく、これまでに「ダイヤモンド富士」をはじめ、数々の傑作をものにしている。

また、昆虫や花についても造詣が深く、来年は、虫林と一緒に「日本チョウ類保全協会」の活動の一環として、「南アルプスのタカネキマダラセセリ」の調査をすることにしている。山の中の探察でも、彼が同行してくれれば大変に心強いと思う。

d0090322_23371977.jpg

**************************************************


本日はとても良い天気なので、昼休みに大学の構内を散歩した。すると、茂みの枯葉上で、翅をいっぱいに広げて日向ぼっこしているキタテハをみつけた。そこで、急いで部屋に戻り、カメラを持って引き返した。

ファインダーで見るキタテハは、秋型特有の翅のギザギザがめだつ。地色も夏型よりも橙色が濃く、キタテハならぬ「ダイダイタテハ」や「オレンジタテハ」という名前がぴったりくる。

キタテハの飛翔写真をみると、滑空しているときは問題ないが、羽ばたくときには、かなりのスピードを出しているようで、拡大してみると、1/2000秒のシャッター速度でも翅先はぶれているのがわかる。

d0090322_23361937.jpg
キタテハの飛翔 Flying feature of Chinese Comma

.
While walking along in the University campus at midday (lunch time), I saw a chinese comma which had been basking on dead leaves. I tried to take some photos of flying features of this butterfly.
.
Pentax K10D, Sigma 18-50mm, F4.5, 1/2000, ASA 800
(2007-November-14, Chuo-shi, Yamanashi)

d0090322_23311093.jpg
。。。。。。。。。。キタテハの飛翔 Flying feature of Chinese Comma

。。。。。。。。。。.
。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Sigma 18-50mm,  F4.5, 1/2000、ASA800, Trimming
。。。。。。。。。。(2007-November-14, Chuo-shi, YAMANASHI)
by tyu-rinkazan | 2007-11-14 23:41 | その他・雑 | Comments(18)

20071110 最後の黒い天使たち:クロツバメシジミ(山梨県)

立冬の候 The beginning of Winter

寒くなってきた。
土曜日はいつものように、朝起きてNHKの連ドラ「ちりとてちん」を見ながら、家族と食事を摂った。ウィークデーは帰宅が遅くなることが多いので、家族との会話には貴重な時間だ。それにしても、このドラマの脚本家はすごいと思う。というのも、週末になるといつも泣かせてくれるのだ。
----底抜けに~おもろいで~(小草若)

本日の天気予報をみると、山梨では終日、天候が良くないようだ。実際、窓から外を見ると、小雨が降っている。この時期の雨は冷たい。

家の外に出てみると、庭の隅のクモの巣に多数の水滴が付いていた。あまりクモの巣には注意を払ったことはないが、水滴が付着するとなかなか綺麗だ。
d0090322_19424530.jpg
沢山の雨滴をつけたクモの巣

.
A network of spider web with numerous water droplets.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
(2007-November-10, Kofu-shi, Yamanashi)

**************************************************

§クロツバメシジミ The Black Cupid§

昼過ぎに、やっと雨もあがったので、散歩に出かけることにした。しかし、この時期でこの天気では、蝶の姿を拝むことはほぼ不可能に思えた。いろいろ考えた挙句、昨年も11月に姿を見ているクロツバメシジミの撮影に行くことにした。ポイントに到着すると、厚い雲が空を覆い、暗く、気温もかなり低い。

案の定、ポイントには蝶の姿はない。しばらく周りを散策したが、何も見ることが出来なかったので、そろそろ帰ろうかと思ったときに、一頭のクロツがよたよたと飛び出し、黄葉したクズの葉の上に静止した。
d0090322_2015337.jpg
黄葉の上に静止するクロツバメシジミ

.
Pentax K100D, Sigma 18-50mm, F4.5, 1/250, ASA 200, Flash (Pentax AF360FGAZ)
(2007-November-10, Nirasaki-shi, Yamanashi)
.
Despite cool and very cloudy condition, I could see one Black Cupid on yellow-tinged leaf in the bank of river-side. In this field, this can be almost end in the time of appearance.



本日は暗いので、ストロボを用いて、弱く光を当てることにした。虫林が愛用しているペンタックス純正の外部ストロボは、HSS(ハイスピードシンクロ)機能が付いている。HSS機能があるストロボ (Pentax AF360FGAZ) では、より高速のシャッター速度(例えば飛翔写真に必要な1/2000)にも同調することができるのだ。
d0090322_14582880.jpg
。。。。。。。。。。クロツバメシジミ

。。。。。。。。。。.
。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA200, Flash
。。。。。。。。。。(2007-November-10, Nirasaki-shi, YAMANASHI)


気温が低く、静止した蝶はなかなか動かない。そこで、GR-Digitalで近接撮影をしてみた。ここまで寄ると翅の鱗粉までが観察できるのだ。また、このくらい拡大するとバックはさすがにボケてくれる。

それにしても、クロツは眼が大きくかわいい顔をしている。また、尾状突起もずいぶんと短い。翅裏のオレンジの紋の一つに隣接した青い小さな紋がアクセントになっているのもなかなか良い。
d0090322_19572143.jpg
クロツバメシジミ

.
Ricoh GR-Digital, F3.5, 1/104, ASA100
(2007-November-10, Nirasaki-shi, YAMANASHI)


さらにGX-8にgyoromeを装着して、頭部の拡大写真を撮影した。
今回はやはり暗いので、サンパック社から発売されている小型ストロボ(SUNPAK PF20XD)と自家製のディフューザーを用いた。このストロボは、小型なのでGX-8に装着しても違和感がない。発光強度もある程度は変更可能なのが嬉しい。以前は発光強度がもっと細かく変更できるストロボが市販されていたが、どういうわけか現在は製造停止になっている。
d0090322_1429220.jpg
クロツバメシジミ

.
Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8, ASA100, Flash (SUNPAK PF20XD)
(2007-November-10, Nirasaki-shi, YAMANASHI)


虫林の知る山梨県内のクロツポイントは、数箇所あるが、季節の流れとともに、北から順に蝶がいなくなる。おおむね、年に第3化(9月)までのようで、10月も後半になると、新しい蝶はみられない。クロツポイントの中で、最も最後まで蝶が残るのは身延町の河川敷で、ここでは第4化があるのかもしれない。

**************************************************

§オジロアシナガゾウムシ§

この時期、クズの葉の上でオジロアシナガゾウムシを見ることが多い。このゾウムシは、体の表面が凸凹しているので、gyoromeを装着して撮影した。肉眼的に認識できる昆虫たちでも、gyoromeで拡大してみると、まったく異なるイメージになることが多いので面白い。

ちなみに、gyoromeで得られるような被写界深度の非常に深い像を「虫の目像」という。この言葉は、写真家の栗林氏がつくったものだと思うが、はたしてこれは本当に虫の目像なのだろうか?

虫林は、ムシの視力や色認識、視野などについての知識は無いが、かなり違ったものであろうことは容易に推察できる。むしろ、この虫の目像といわれるものは人の目に近い。
本当は「人の目を持った虫の目像」かもしれないね。

d0090322_19575252.jpg
オジロアシナガゾウムシ

.
While searching for butterflies, I found an elephant beetle, Mesalcidodes trifidus, on a leaf of kudzu.
.
Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8, ASA100, Flash (SUNPAK PF20XD)
(2007-November-10, Nirasaki-shi, Yamanashi)

**************************************************

§ヤブムラサキ§

茂みの中に綺麗な紫色の実をつけた木があった。面白いのでgyorome写真を撮影して見た。リコーのカメラは、色温度やホワイトバランスの設定のためか、紫が青く写る特性がある。そのため、虫林の好きなスミレの花(紫の花)の撮影には、リコーのコンデジは使用できない。
d0090322_1958874.jpg
ヤブムラサキ

.
Ricoh Caplio GX8, Gyorome-8, ASA100, Flash (SUNPAK PF20XD)
(2007-November-10, Nirasaki-shi, YAMANASHI)

**************************************************

§Epilogue§

本日は終日、雨が降ったりやんだりで暗い一日であったが、何とかクロツを見ることができてよかったと思う。しかし、寂しいがクロツもそろそろ今年は終わりかな。本日みられた蝶は、このポイントでは「最後の黒い天使」なのかも知れない。

最近、虫林も遅ればせながらRAWでの撮影をすることにしている。しかし、まだ不慣れなので、現像ソフトでのレタッチがどうもしっくりこないのだ。ちなみに、GR-DigitalにもRAWの機能が付いているが、実際にRAWで撮影して見ると、撮影するたびに記録に時間がかかりすぎて、実用的ではないようだ。

**************************************************

§20071111§

先週と同様に、今週の日曜日も実家のある神奈川の海辺の町に行った。このところ、父が容態を悪くして入院しているのだ。母は健在であるが、二人ともかなり高齢なので心配だ。

病院に行く途中で、少しだけ子供のころに遊んだ海岸に立ち寄ってみた。海岸は整備され、当時の面影は薄れているものの海はやはり気持ちが良い。もう、11月も中旬だというのに、若者たちがサーフィンに興じていた。こんな波の無いところでは、サーファーというよりも「ミズスマシ」にみえる。
d0090322_19582773.jpg

.
Pentax K10D, Sigma 18-50mm, ASA200
(2007-November-11, Chigasaki-shi, KANAGAWA)

by tyu-rinkazan | 2007-11-11 20:07 | ▣クロツバメシジミ | Comments(16)

20071103 房総のルーミス散歩2;ヒルとオオキンカメムシ(千葉県)

§ヤマビル(山蛭), Leech§

ルーミスの棲息するポイントには、この時期はまだヤマビルが活動している。
虫林はまったくヒルの存在を気にせずに、ブッシュの中や湿った場所にずかずかと入り、歩き回った。しかし、一向にヒルにやられなかったのだ。

どうしてなのだろうか?

足がくさいので、ヒルもつかないのだろうか?
性格が悪いので、ヒルにも嫌われたのだろうか?

ウーム、このままでは、ヒルも食わない男になってしまうではないか。-----なさけない。

立ち話をしているときに、突然、右下肢の側面にわずかな違和感を感じた。
おそるおそるズボンをたくし上げて見ると、そこには今まさに吸血しようとしているヤマビルが付いていた。あわてて、指で払いのけた後、ほっとして手で額の汗をぬぐおうとしたら、なんと払い落としたはずのヒルが指先にくっついていたのだ。びっくりしてそのヒルを反対の手で払い落とした。

よかった、やっと虫林もヒルにやられたのだ。
気持ちが悪い反面、ちょっぴり誇らしい気持ちにもなった。

d0090322_7175682.jpg

。。。。。。。。。。湿った地面の上のヤマビル

.
There were many blood-sucking leeches in this wet ground. When I found it on my lower leg, I was surprised and knocked it away.
.
Ricoh GR-Digital, ASA 100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


ヒルは環形動物の中に入り、分類上はミミズに近い生物で、強い生命力をもち、雌雄同体、卵生である。日本には60種ほどいて、そのうち吸血性のヒルは3種のみだそうだ。房総半島で見かけるヒルは、「ヤマビル」である。

<対策>
○市販のヒル忌避薬が効果的。
○木酢液を足元や首筋に塗る。
○蚊取り線香をたく。
○虫除けスプレーも一時的ながら効果がある。
○パンストをはく(Theclaさんのブログで、ぽんぽこ山本さんのコメントから引用)

吸われた時は、無理やりはがそうとせずに、塩(しょうゆやソースでもよい)をかける、タバコの煙や火、消毒薬をかける。

注:ヒルの多い場所に行く前に「ヤマビル研究会」というサイト必見!

**************************************************

§オオキンカメムシ Shield bug§

カシの葉裏で素晴らしく大型で、綺麗なカメムシを見つけた。
オオキンカメムシだ。
オオキンカメムシは日本産カメムシの中で最も大きく、体長3cm近くもある。体はオレンジ色に輝き、紫色の怪しげなツヤを帯びている。まるで、熱帯の昆虫みたいだね。

d0090322_719486.jpg

。。。。。。。。。。オオキンカメムシ

.
I found a shield bug, Eucorysses grandis, passing the winter on the backside of the oak leaf. This shield bug was very large in size (possibly largest in the Japanese shield bugs) and beautiful in colour and pattern.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


カシの葉ごとオオキンカメムシを持ち歩いていたら、うっかり日に当たってしまい、飛んでしまった。これだけ大きいと、飛ぶときもなかなかの迫力があった。

しかし、ほどなくまたカシの葉裏でオオキンカメムシを見つけた。
d0090322_7191773.jpg
オオキンカメムシ

.
Ricoh GR-Digital
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


オオキンカメムシは、関東以南の照葉樹林で見られる南方系のカメムシで、冬は集団越冬することが知られている。すると、もう少し寒くなれば、ここでも集団越冬するオオキンカメムシを見ることができるかもしれない。時期を改め、もう一度は来たいものだ。
d0090322_7193120.jpg
オオキンカメムシ

.
Ricoh GR-Digital
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)

**************************************************

§オオアオイトトンボ§

イトトンボが飛来して、目の前の枝に静止した。
光沢の強い緑色の大きなイトトンボだ。大きさはモノサシトンボよりも大きいかもしれない。

自宅で調べて見ると、オオアオイトトンボらしい。
d0090322_7194578.jpg

草上のオオアオイトトンボ♂

.
While searching for Tailless Bushblues, I saw several dragonflies, Lestes temporalis, which had been basking on leaf in a sunny glade.
.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)


腹部が太いのは、オオアオイトトンボの♀だ。

オオアオイトトンボは、ここには多くいるみたいで、何匹も見ることができた。
このトンボの面白いのは、水草に卵を産むのではなく、水面に覆いかぶさったような木の樹皮下に産卵する。
d0090322_7195995.jpg
枝に摑まるオオアオイトトンボ♀

.
Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)

**************************************************

§ナンバンギセル(オモイグサ)§

ダンダラさんの奥様が、ナンバンギセルの花を見つけてくれた。
よくみると、あちらこちらに咲いている。枯れたススキの陰で、うつむき加減にひっそりと咲くその姿は、思草(オモイグサ)と呼ばれるにふさわしい趣だ。

道のべの尾花が下の思草 今さらになどものかは思はむ-----万葉集

ナンバンギセルは、一年草の寄生植物で、ススキの根などにしばしば寄生して、その栄養分を吸収する。上記の万葉集の歌に出てくる尾花はススキのことである。

ナンバンギセルの名は、長い柄の先の花の形がキセルに似ていることによるのだろうが、万葉の時代から呼ばれている「思草」の名のほうが風情があって良いと思う。
d0090322_822362.jpg
。。。。。。。。。。ナンバンギセル(思草)

。。。。。。。。。。。 Aeginetia indica var. gracilis
。。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。。。。。。。。。(2007-November-3, Boso peninsula, Chiba)

**************************************************

§Epilogue§

ルーミスシジミとヒルの噂は以前から耳にしていた(他のブログなどで)。今回はヒルを目撃したばかりでなく、実際に自分の足に取り付かれたので、気持ち悪い反面、少し誇らしく、嬉しくさえある。これで、ルーミス仲間として公認されたような気分だ。
by tyu-rinkazan | 2007-11-07 07:23 | ■他の昆虫 | Comments(20)

20071103 房総のルーミス散歩 (千葉県)

本日はいつもお世話になっている「蝶の写真館」のダンダラさんご夫妻にご一緒させていただき、房総のルーミスシジミの撮影に行くことになった。

実はこの房総のルーミス撮影行は2年越しの念願だ。というのも、昨年は12月にこの地を訪れる予定だったが、道路の積雪と凍結が怖くて、意気地のない虫林がしり込みしてしまい中止になったのだ。そんなこともあって、今年はベストの時期よりもちょっとばかり早めに誘っていただいたのだろう。
ダンダラさんのお心遣いに感謝です。

本日(土曜日)の房総半島の天気予報は、曇りで寒くなるとのこと。
ウーム、ルーミスの撮影には微妙な天気である。
でも、行かなければ会えないのが道理だ。行くしかない!  Take a chance !

念願のルーミスにやっと-------
会えるかも知れない。会えるはずだ。絶対に会える!
でも、どうかな? やっぱり、だめかもしれない?

いずれにしろ、「ムシは時の運」----------だと思う。

**************************************************

§The Tailless Bushblue§

早朝に待ち合わせ、車で都心部を抜けて、房総半島のルーミスシジミ Panchala ganesa loomisi, The Tailless Bushblueの棲む場所に到着した。ここまで来ると、山梨県とはfloraeがかなり異なるようで、見ているだけで面白く感じる。

車から外に出ると、開けた場所では、少し風が強くて肌寒い。心配された天気も何とかなりそうで、雲の切れ間から日が差し始めた。

到着したルーミスシジミの棲む森には、イチイガシやシイ、アセビなどの暖帯林が発達している。ルーミスはその森の中の北側の谷に生息しているという。その谷は両側が高くなり、午前中しか日が当たらない。

ダンダラさんが指示したイチイガシ?を、長竿でぺしぺしと叩いてみると、やや大きな青黒いシジミチョウ(ムラサキツバメ?)とともに小型の白っぽい蝶が飛び出し、近くの葉上に静止した。

ルリシジミかな?(虫林の第一印象)
ダンダラさんが「多分、ルーミスだろう」という。
少し近づいて覗いてみると、そこにはまさしくルーミスさまが鎮座していた。

とりあえず証拠写真を1枚撮影。
フ~、目的のルーミスを撮影できた喜びがあふれてくる。
d0090322_4295068.jpg
。。葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスシジミが静止した場所は、樹高3mくらいの低木の葉の上なので、枝をそ~と引っ張り撮影した。ファインダーで見る葉上のルーミスシジミはとても綺麗だ。
裏面の紋は複雑であるが鮮明に見えた。
d0090322_8193085.jpg
。。葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100
。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスシジミの分布は、関東地方以西であるが、非常に局地的で減少傾向にある。このポイントでも、以前よりも木の丈が高くなり、谷の中に日の光が当たる時間が減ってきているという。

裏面の紋をもっとよく見るために、弱くフラッシュをたいて撮影してみた。
d0090322_8202347.jpg
。。葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the dryed leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100, Flash(+)
。。。(2007-November-3, Chiba)


100mmマクロレンズでの撮影も終了したので、いつものように、GR-DigitalにワイコンのGW-1を装着して、22mm 相当の広角で縦位置の撮影した。
d0090322_8204144.jpg
。。。。。。。。。縦位置広角像:ルーミスシジミ

。。。。。。。。。。Wide angle view of the Tailless Bushblue
。。。。。。。。。。 Ricoh GR-Digital,, GW-1, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスシジミの裏面の地色は、ムラサキシジミやムラサキツバメに比べて、明らかに明るくみえる。とくに千葉県産は明るく、コントラストが強くなるとされている。
d0090322_4304191.jpg
。。拡大像:葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The highpower view of the Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100,
。。。(2007-November-3, Chiba)


本種は以前は多化性であると思われてきた。しかし、清書によれば、新成虫は7月に出現し、産卵や交尾をせずに、越冬に入り、越冬明けの翌春に交尾し、産卵するとみなされている。すると、来春にでも再び訪れれば、産卵や交尾シーンを見かけることができるかもしれない。

静止したルーミスシジミを拡大してみると、とにかく目が大きく、口吻?が上を向いて、かわいい。虫の目写真で強調してみたいところであるが、そこまでの余裕は今回は無かった。
d0090322_4305337.jpg
。。拡大像:葉上に静止したルーミスシジミ

。。。 The highpower view of the Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 100,
。。。(2007-November-3, Chiba)


ルーミスの棲む谷を後にして、ムラサキツバメの集団越冬を見に行くことにした。そこは渓谷沿いに発達した暖帯林で、食樹のマテバジイが混在し、冬になるとその葉にムラサキシジミが集団で越冬する。

到着してまもなく、ダンダラさんが何とルーミスの開翅を見つけて呼んでくれた。あわてて駆けつけて見ると、一匹のルーミスシジミが惜しげもなく翅を広げている。午後の日差しに輝く「ルーミスブルー」が強烈なインパクトを与える。

虫林は望遠系レンズに変えて1枚撮ったところ、設定を戻していなかったので、ひどい露出オーバーになっていた。そこで、あわててもう1枚撮影しようと身構えた時、無常にもルーミスは飛んでしまい、離れた木の葉上で静止した。みると、再び開翅を始めたではないか。

そこで、何とか証拠写真でもと思い、70-300mmの望遠側で撮影してみた。掲載写真は拡大するためにトリミングしています。幸いにして何とか見れる写真になったみたいだ。
d0090322_4311119.jpg
。。開翅したルーミスシジミ

。。。 The Tailless Bushblue resting on the leaf
。。。 Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200, Trimming
。。。(2007-November-3, Chiba)

**************************************************

§The Powdered Oakblue§

ここでは、ルーミスのほかにムラサキシジミ、ムラサキツバメも生息するが、ルーミスは、他の2種よりも際立って小型である。

写真はムラサキツバメの広角写真であるが、裏面の色調が、ルーミスシジミに比べてかなり色が濃い。
d0090322_4312425.jpg
。。。。。。。。。縦位置広角像:ムラサキツバメ

。。。。。。。。。。Wide angle view of the Powdered Oakblue
。。。。。。。。。。 GR-Digital, GW-1, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-November-3, Chiba)


ムラサキツバメのポイントでは、集団越冬はまだ形成されていないようだ。多分、時期的に早すぎるのかもしれない。しかし、ダンダラさんに教えていただき、ムラサキツバメの開翅写真を撮影することができた。

甲府市内にはムラツはいないので、この開翅撮影は初めてのものである。
lこれまた嬉しい!
d0090322_4313672.jpg
。。開翅したムラサキツバメシジミ

。。。 The Powdered Oakblue resting on the leaf with the wings opened
。。。 Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200,
。。。(2007-November-3, Chiba)

**************************************************

§The Japanese Oakblue§
d0090322_4314968.jpg
。。ムラサキシジミ

。。。 The Japanese Oakblue resting on the leaf
。。。 Pentax K100D, Tamron 70-300mm, ASA 200,
。。。(2007-November-3, Chiba)

**************************************************

§Epilogue§

ダンダラさんのおかげで、念願のルーミスシジミの撮影に成功した。
ルーミスは、虫林の子供時代からの憧れで、その憧れの蝶を撮影できたのはとても嬉しい。

本日は天気予報が曇りで冷え込むとされていた。しかし、昼前ごろから晴れ間も見え、午後は良い天気になった。
実はここだけの話であるが、ダンダラさんの奥様は“恐るべき晴れ女”(失礼)なのだ。今回は、その威力をまざまざと思い知った次第だ。

帰り際に立ち寄ったお店の地魚の寿司がとても美味しかった。
店を出て空を仰ぐと、傾き始めた日の光に「うろこ雲」が今日一日の成果(ルーミス撮影)を祝福してくれるように拡がっていた------気のせいか。
d0090322_432545.jpg
。。うろこ雲

。。。Scarious Cloud
。。。 Ricoh GR-Digital, ASA 100,
。。。(2007-November-3, Chiba)

------ということで、何とか念願のルーミスシジミを撮影できたわけだが、ご案内いただいたダンダラさんと奥様には心からの御礼を申し上げたい。

他のムシも少しだけ撮影したので、時間があれば後日ブログに追加掲載するかもしれない。

本日の歩数は、12417歩であった。
by tyu-rinkazan | 2007-11-05 04:41 | ▣ルーミスシジミ | Comments(36)