NATURE DIARY

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20071231 今年のベストショット? (山梨県)

昆虫や自然に関する駄文と拙写真を発信している「Nature Diary」に、今年もお付き合いいただき真に有難うございました。来年も宜しくお願いします。

今回は恥ずかしながら、「今年のベストショット?-----第2回 虫林大賞」を選んでみました。

今年に撮影した多くの写真を整理しながら、勝手に悩んだ末に選んだ「今年の1枚」は、7月初めに岩手県の宮古市で撮影したチョウセンアカシジミの写真です。

そのときは、午後3時過ぎに現地に到着し、傾く日を気にしながら川沿いに群生しているいるトネリコの木を見回った。幸いにして、陸中のチョウセンアカシジミたちは、山梨から訪れた遠来の客(虫林)を暖かく迎えてくれた。ひとしきり撮影し、歩き疲れて道路脇の石垣で一休みした時に、ふと見た小さなトネリコの葉上で交尾個体を見つけた。驚いた事に、このペアはアリたちに攻撃されている。まるで、小さなオオカミの集団が牛に襲い掛かっているようだった

---------ファインダーを通して、息を呑みながら夢中でシャッターをきった。
(ちなみにこのペアは、何とか生き延びた事を付け加えておく)
d0090322_8332899.jpg
アリの攻撃を受けているチョウセンアカシジミ the Korean Hairstreak の交尾ペア

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A mating pair of butterflies, the Korean Hairstreak, attacked by many ants.
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Pentax K10D, ASA 400

(2007-July-1, Iwate)

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レコード大賞の歌を聴きながら、今年のベストショット「第2回 虫林大賞」を選択した。
ちなみに、昨年の第1回大賞は「上高地でのオオイチモンジ集団吸水」であった。

ベストショットを1枚選ぶのは結構難しいものだ。先ず、選択基準を決定する必要がある。
美しさ、貴重さ、人気度、生態面の面白さ、など等、見方によって変わってくるだろう。生態写真は美しさもさることながら、やはり生態面の面白さも無視できない。それぞれの要素をチャートにして、総合点を計算し、選んだのは「アリに攻撃されているチョウアカの交尾ペア」の写真になった

なにしろ、自分で撮った写真から、自分で大賞を選ぶわけであるから、これほど独断と偏見によるものもないだろう。気も楽で、楽しいものである。なにはともあれ、ご笑覧いただきたい。

ウィークエンドナチュラリストを自認している虫林であるが、今年は毎週、少なくとも1回はブログを更新してきた。レイジーな僕には珍しい事である。拙ブログを通じて、色々な方たちにお付き合いいただき心から感謝している。
有難うございました。
by tyu-rinkazan | 2007-12-31 08:43 | その他・雑 | Comments(12)

20071229 クヌギ林散歩;アオオサムシとフユシャク (山梨県甲府市)

ゆっくりと起床した。そういえば、今日から冬休みに入ったのだ。天気予報の通りに、午前中いっぱい降っていた雨も午後からはあがり、日も差してきた。
そこで、近くの台場クヌギをまじえた雑木林を散歩することにした。

今日は風も無く、気温も高い。
雨上がりの道はしっとりとして、濡れた枯葉のかすかな匂いが鼻をくすぐるようだ。
d0090322_20311128.jpg
クヌギ林の散歩道

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I had a fine weather after the rain in the morning. This beautiful day led me to walk along the path in the wooded area with my camera.
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Olympus E-3, Zuiko 8mm Fisheye, EC-14,, F18.0, 1/1250, EV-4.0, ASA 400

(2007-December-29, Yamanashi)

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道路の脇の堤を少しだけ崩してみたら、土の中に冬眠していたオサムシが出てきた。
オサムシの仲間では、最も身近なアオオサムシだ。

オサムシは日本には40種ほどいるが、大部分は後翅が退化して飛ぶことができない。したがって、同じ種類のものでも地域により少しずつ形態が異なり、多くの亜種に分かれる。アオオサムシもいくつかの亜種に分かれるが、亜種まで同定は写真だけでは困難なことが多い。

出てきたアオオサムシはいかにも眠そうだ。
地面が濡れているので、腹ばいになるわけにも行かない(お腹も苦しいし---)。そこで、E-3のバリアングルファンインダーのライブビュー機能を試してみることにした。ファイダーの明るさを常時最大にしておくと、gyorome装着の場合でも見えることがわかった。

もともとこのカメラの導入には、この機能が最も重要な選択ポイントであった。
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アオオサムシ Apotomopterus insulicola

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A beatle, Apotomopterus insulicola , appeared in the ground.
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Olympus E-3, Zuiko Digital 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2007-December-29, Yamanashi)


バリアングルファイダーでのライブビュー機能はとても便利だった。
写真はカメラを完全に地面につけて撮影している。バリアングルライブビューでは、このような撮影が可能になった。しかし、ライブビュー機能を使用した際のシャッターのタイムラグは気になる。
d0090322_20325736.jpg
アオオサムシ Apotomopterus insulicola

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A beatle, Apotomopterus insulicola , appeared in the ground.
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Olympus E-3, Zuiko Digital 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2007-December-29, Yamanashi)


かなり、露出補正と絞りを入れたので、ストロボをたけば、バックが暗くなるが、それでもまだ空の青さが残る程度だったのでまだ見れる写真になった。
d0090322_20331059.jpg
アオオサムシ Apotomopterus insulicola

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A beatle, Apotomopterus insulicola , appeared in the ground.
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Olympus E-3, Zuiko Digital 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2007-December-29, Yamanashi)


掲載したアオオサの写真は全てトリミングしていない。
このくらいの拡大だと一体何倍くらいの拡大倍率になるのだろうか???
d0090322_20332291.jpg
強拡大:アオオサムシの顔 Apotomopterus insulicola

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High power view of the face of beatle, Apotomopterus insulicola.
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Olympus E-3, Zuiko Digital 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in-Flash (+)

(2007-December-29, Yamanashi)

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林のヘリをゆっくりと飛ぶ蛾の仲間が多く見られた。
クロスジフユエダシャクだ!
下の広角写真の中で、枯葉の上にいるクロスジが分かりますか?
昆虫達は忍者みたいですね。
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クロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria

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A moth, Pachyerannis obliquaria, resting on the leaf
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Olympus E-3, Zuiko Digital 8mm Fisheye, EC-14, Gyorome-8, F7.1, 1/1000, EV-0,7, ASA 400

(2007-December-29, Yamanashi)


フユシャクと呼ばれるシャクガの一群は、冬に出現する。口は無く、食物は摂らず、それでも1ヶ月くらいは生存するようである。大部分のフユシャクは夜行性で、夜に活動するが、クロスジフユエダシャクだけは昼行性だ。
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クロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria

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A moth, Pachyerannis obliquaria, resting on the leaf
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Olympus E-3, Zuiko Digital 50mm MACRO, EC-14, Gyorome-8, F14, 1/100, EV-0,7, ASA 640

(2007-December-29, Yamanashi)


8mm広角に1.4倍テレコンの組み合わせで、飛翔写真を撮影して見た。
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クロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria

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A moth, Pachyerannis obliquaria, resting on the leaf
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Olympus E-3, Zuiko Digital 8mm Fisheye, EC-14, , F7.1, 1/2000, EV-0,7, ASA 800

(2007-December-29, Yamanashi)
by tyu-rinkazan | 2007-12-29 20:34 | ■他の昆虫 | Comments(12)

20071224 県南のチョウ達:ヤマトシジミほか (山梨県・静岡県)

朝、家内とNHKの連ドラ「ちりとてちん」を見て、またまた涙腺がゆるんでしまった。最近、涙もろくなってきたのかも知れない。それにしても、このドラマは週末や祝日に山場を持ってくるのが上手だと思う。

本日は、クリスマスイブだ。
我が家では、今年はクリスマスパーティやデコレーションまではしないが、ケーキくらいは家族で食べることにしている。子供が幼い頃は、面白かったが、大きくなった現在では、クリスマスも年々盛り上がりに欠けてくるようだ。日本では基本的に、商業戦略としてつくられたものだから、軽薄なのだ。

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外に出てみると、風が少し強いが快晴だ。
甲府盆地を囲む山々(南アルプス、富士山、八ヶ岳、秩父連山)が青空をバックにくっきりとその雄姿を見せている。よし、今日は天気が良いので、富士川に沿って南に下ろう!

虫林の運転する車は、いつのまにか県南の南部町を過ぎて、お隣(静岡県)の芝川町まで来てしまった。ここまでくると、道路沿いにはカシ類や竹林が多く、サザンカの赤い花が色を添えている。

道路脇に車を止めて、小道に沿って中に入ってみた。しばらく坂を上ると、広場になり、その奥に古い神社を見つけた。木の葉が積もっていて見難いが、神社の前には土俵がある。夏にはここで相撲大会をやるのだろうか。神社の入り口の大きなイチョウが歴史を物語っているようだ。
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古い神社

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Old shrine
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14,, F18.0, 1/250, EV-2, ASA 400

(2007-December-24, Shizuoka)


神社の手前に日当たりの良い草原があり、みると青白いシジミチョウが飛んでいた。どうやらヤマトシジミのようだ。この時期にヤマトシジミに会えるとは思わなかった。静止したチョウをみると冬の装いの♂であった。裏面も見たかったが、無常にも飛んでいってしまった。

南国(沖縄以南)では、ヤマトシジミは1年中見られるチョウらしいが、この辺りでは、12月下旬にこのチョウを見ることは少ないと思う。12月24日(クリスマスイブ)のヤマトシジミの観察は、僕の最も遅いヤマトシジミ観察レコードになった。

これが、今年見ることができる最後の非越冬チョウの観察になるのかな。
でも、こんな年の瀬もせまった寒い時期にも関わらず、非越冬チョウのヤマトシジミがけなげにも生きている姿は、最普通種であってもとても愛おしくまた貴重なチョウのように思えた。
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冬のヤマトシジミ♂

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I saw a pale grass blue in the grass land around the shrine. This may be my latest record to see the Pale Grass Blue.
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F18.0, 1/800, EV-2.7, ASA 400

(2007-December-24, Shizuoka)


神社の奥は、杉林で、部分的に竹林やカシやタブなどの暖帯樹木も混ざっている。
ゆっくりと周りの木を観察しながら歩いていくと、チラチラと2頭のムラサキシジミが飛んで目の前のチャの葉に静止して日光浴を始めた。
d0090322_21191738.jpg
日光浴するムラサキシジミ♀

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A female Japanese Oakblue basking on the leaf with the wings opened.
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Olympus E-3, Olympus 8mm FISHEYE, EC-14, Gyorome-8, F18.0, 1/800, EV-2.7, ASA 400

(2007-December-24, Shizuoka)


先週(土曜日)、ブログにアップしたGyoromeレンズのテストの結果を、早くも実践で試すときが来た。やはり、条件設定さえ間違わなければ、GyoromeはZuiko 50mm MACRO + EC-14になかなか良い相性を示すみたいだ。

ここまで寄ると、細部まで描写できるが、広角的な虫の目写真にはならない。
とりあえずGyoromeが実際に使用できそうなので安心した。
d0090322_2120041.jpg
ムラサキシジミ♀

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Gyorome image;a female Japanese Oakblue basking on the leaf with the wings opened.
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F20.0, 1/160, EV-4.0, ASA 400

(2007-December-24, Shizuoka)


ふらふらと歩いていたら、ムラサキツバメが開翅しているのに出会った。今日は気温が高く、ぽかぽかしているが、それにしてもチョウが活発に飛んでいるとは思わなかった。
d0090322_21201428.jpg
日光浴するムラサキツバメ♂

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A male Powdered Oakblue basking on the leaf with the wings opened.
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Olympus E-3, Olympus 8mm FISHEYE, EC-14,F20.0, 1/80, EV-0.7, ASA 400

(2007-December-24, Shizuoka)


アオキの葉上にウラギンシジミを見つけた。何とか近づいて撮影できそうだったので、Gyoromeレンズで、太陽バックの写真を撮影してみた。もちろんストロボを日中シンクロさせている。面白い雰囲気の写真になったようだ。

それにしても、gyoromeで太陽をバックに撮影すると、ゴーストやフレアが多く、これとの戦いになる。大部分の写真はゴーストのためにボツになった。
d0090322_21202678.jpg
太陽とウラギンシジミ

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Gyorome image;Angled Sunbeam resting on the leaf.
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, EV-3.7, ASA 400, Built-in flash(+)

(2007-December-24, Shizuoka)

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芝川町からの帰り際に、南部町のムラシ・ムラツの混合越冬集団を覗いて見ることにした。3週間ぶりなので、少し心配だったが、まだしっかりと確認することができた。
本日は、ムラシ4、ムラツ1で、前回の観察よりも、ムラシの数が減ってしまった。

でも、集団が健在であることを確認できたので、一安心といったところである。
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ムラシ・ムラツ混合越冬集団

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A wintering colon of mixed Japanese Oakblue and Powdered Oakblue the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 8mm FISHEYE, EC-14, F29.0, 1/60, EV-0.7, ASA 400, Built-in flash (+)

(2007-December-24, Yamanashi)


Gyoromeを装着して、ストロボ撮影をしてみた。
4頭のムラシに1頭のムラツからなる集団だ。ムラツは大きく、裏面の模様も複雑なので、見ればわかるね。2頭ずつ、チョウが頭を接触させている。

越冬中の個体が頭(顔?)を接触させている姿は、房総半島を訪れたときも見かけたが、何か特別な意味があるのかな?
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ムラシ・ムラツ混合越冬集団

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Gyorome image;A colony of mixed Japanese Oakblue and Powdered Oakblue
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in flash(+)

(2007-December-24, Yamanashi)


大きなカエデの幹にヒメカマキリを見つけた。
虫林はもともと直翅目が好きではない。あのおなかが膨らんだ状態が、何とも生理的に受け付けないのだ。でも、被写体としては、カマキリも面白いかも。
d0090322_21212510.jpg
。。。。。。。。。。ヒメカマキリ

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。。。。。。。。。。Gyorome image;Rearhorse
。。。。。。。。。。Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, ASA 400
。。。。。。。。。。(2007-December-24, Yamanashi)

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§Epilogue§

クリスマスだというのに、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ、ムラサキツバメが飛翔していたのには驚いた。これが異常気象の影響でないことを祈るばかりだ。

甲府市内に比べると、南部町や芝川町は吹く風も温かい。これからは寒くなるにしたがって、虫林もアサギマダラのように南下していこうかな。
by tyu-rinkazan | 2007-12-24 21:32 | ▣ヤマトシジミ | Comments(22)

20071222 オリンパス E-3と魚露目 Gyorome (山梨県)

冬至の侯

本日は朝から曇り空で暗く、午後から雨か雪になるようだ。
そこで、午前中に近くのクヌギ林で、E-3とgyoromeレンズのテストをした。

もともと、Fit社のGyoromeは、プロ写真家の湊和雄氏の日記を見て知り、面白い虫の目像が撮影できるので、昨年の12月に導入した。Ricoh Caplio GX-8とGyorome-8の組み合わせは相性が思いの他良く、手軽に虫の目像が撮影できるので、今まで色々な場面で活躍してくれた。しかし、コンデジ(GX-8)での問題点は、光学ズームではテレ側でも隅がケラれてしまい、1.6倍か1.8倍のデジタルズームを併用しなければならないことだった。つまりデジタル拡大することで、画質低下が免れないのだ。

2週間ほど前のE-3導入に関する拙ブログの記事に、「青森の蝶たち」のze_phさんが、Olympus Zuiko 50mm MACROはレンズの口径が小さいのでGyoromeとの相性が良いかもしれない---というコメントをくれた。今まで、一眼デジでの虫の目撮影は考えていなかったが、早速試してみることにした。

Gyoromeはアダプターを介してZuiko 50mm Macroレンズに装着すると、写真のようになる。マクロレンズの先についている細いレンズがGyoromeである。非常にシンプルで良い。なお、写真はテレコンバーター(EC-14)をレンズと本体の間に入れている。
d0090322_2394880.jpg
。。。。。。。。。。Gyoromeを装着したOlympus E-3

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I went to the park with Olympus E-3 having a gyorome-8 attached on Zuiko Digital 50mm MACRO + EC14. Using this camera system, Gyorome-8, a kind of door-lens, allowed me to take insect-eye image photographs.
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Ricoh GR-D, ASA 100
(2007-December-22, Yamanashi)

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夏にオオムラサキが多いクヌギ林を歩いてみると、クヌギの幹で、綺麗なクヌギカメムシを見つけた。早速、gyoromeを50mmマクロレンズに装着して撮影した。

写真はクヌギカメムシの虫の目像である。通常の撮影では、ここまで近接して撮影すれば、バックはほとんどボケてしまうが、gyoromeでの撮影では写真のように背景が写りこんでいる。
もちろん、この写真はトリミングはしていない。
d0090322_0211880.jpg
クヌギカメムシ Urostytis westwoodi

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A calicoback resting on the oak trunk
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F20.0, 1/20, EV-33, ASA 400

(2007-December-22, Yamanashi)


さらに近接しての撮影では、F値を上げて被写界震度を深くしたいので、内蔵ストロボを使用して撮影してみた。Gyoromeの先端部分にディフューザーをつけて、内蔵フラッシュを光らせると丁度良く光がまわった。ちなみに、ASAを400にしたので、カメラ内のフラッシュ調整を最弱レベルにしている。この写真もトリミングはしていない。
d0090322_23191867.jpg
クヌギカメムシ Urostytis westwoodi

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A calicoback resting on the oak trunk
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, F32.0, 1/160, ASA400, Flash (+)

(2007-December-22, Yamanashi)

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§Epilogue§
E-3にGyoromeをつけての撮影では以下のことがわかった。

<画角>Zuiko 50mm MACROレンズにgyoromeを装着して撮影すると、写真の隅が少しケラれてしまう。一方、1.4倍のテレコンをかませてやると、隅がケラれることも無く、さらに周辺部の不自然な部分(強く魚眼効果が出る部分)が少しカットされるようでなおさら良いようだ。

<露出>E-3にgyoromeを装着すると、オートでは露出がオーバーになった。しかし、マイナス側に露出補正をすることで解決できた。マニュアル露出でも良いのだが、せっかく露出補正機能があるので、これを使用したほうが速いだろう。

<フォーカスその他>一眼レフでの近接撮影では、フォーカスの合う範囲がコンデジでのものよりも浅くなる。この点に関しては、E-3は他社よりも小さな撮像センサー(4/3型ハイスピードLive MOSセンサー )なので、少し有利であるが、やはり絞りをできるだけ入れたほうがベターのようだ。絞りを入れた撮影では、当然、シャッター速度が遅くなるが、幸いにしてE-3には強力な手振れ補正装置がカメラ本体についているので助かる。

<ライブビュー>E-3にはライブビュー機能があるが、gyoromeでの撮影でマイナス側への極端な露出補正をすると、液晶モニターの画面がかなり暗くなってしまい、ライブビューでの撮影が困難になった。
----この問題はもう少し検討したい。
もちろん、ファインダーでの撮影には支障は全く無い。

gyoromeによる虫の目像は、特殊な世界であり、一般撮影には向かないと思う。つまり、単に広角写真として用いるのはこのレンズの特徴を良く表していない。この癖のあるレンズの適応をよく考えるのも面白いものだ。

何しろデジ一眼でのgyoromeは初めてなので、まだまだわからないことが多く、この長い冬の間に検討していきたいと思う。
by tyu-rinkazan | 2007-12-22 23:20 | ■撮影機材ほか | Comments(6)

20071216 八ヶ岳散歩:ミヤマシロチョウ越冬巣調査(山梨県)

「日本チョウ類保全協会」事務局の中村氏とご一緒して、ミヤマシロチョウの幼虫越冬巣調査のために冬の八ヶ岳を訪れた。本日の調査には、虫林が顧問をしている山岳部のNA君(第一線の山岳部員)とA君(今年の新入部員)が手伝ってくれた(昨夜、山岳部の忘年会で突然お願いした)。調査する場所は、今年の夏(7月28日)に虫林がミヤマシロの成虫を確認したところで、棲息の維持が危ぶまれる場所である。
7月28日の日記参照
d0090322_034541.jpg
冬の八ヶ岳(阿弥陀岳、権現岳)

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Mt. Yatsugatake
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)


朝、中村氏と合流し、早速、ポイントに向かった。しかし、残念なことに林道の入り口のゲートが閉鎖(冬期閉鎖)されていたのだ。本日は気温が低く、路面は昨夜の雪で真っ白、その上、入り口のゲートが閉まっているという3重苦の状態である。虫林1人なら、ギブアップして即引き返すところだ。
しかし、皆が行くという-------。

中村氏から、手袋をお借りし、さらに軟弱で寒がりな虫林はホカロンを2個もいただき、何とか歩き始めた。何しろ林道入り口のゲートが閉鎖されていたため、予定より1時間も余計に歩かなければならないのだ。
d0090322_0354075.jpg
。。。。。。。。。。雪道上の越冬巣調査隊

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Today’s participants for the protection project of Oriental Black-veined White in Mt. Yatsugatake were Mr. Nakamura, Student A, Student NA and myself. We had to take additional one hour walk because of close of the entrance gate.
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Ricoh GR-D, ASA 100
(2007-December-16, Yamanashi)


中村氏が道路を歩くのをやめて、途中から林の中をショートカットしようという。
彼のGPSを頼りに道も無い林の中の斜面を登る。普段歩かないメタボの虫林にはこの登りがかなりきつかった。メタボの己を憂うばかりだ。

しかし、それにしてもN氏の歩きは速い。いいや、虫林以外の調査員の歩くスピードは並みのものではないようだ。ここはマイペースをキープさせていただこう。
d0090322_037657.jpg
。。。。。。。。。。急坂を登る調査員

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。。。。。。。。。。 Climbing a flight of steep and snowy gradient.
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。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-16, Yamanashi)


木の幹を見ていくと、所々で熊の爪跡を見かけた。この爪跡はかなり新しいようで、最近のもののようである。でも、今は冬眠中のはず-------。
d0090322_0374286.jpg
。。。。。。。。。。熊の爪とぎ跡

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。。。。。。。。。。 Claw mark of bear
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。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-16, Yamanashi)

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ミヤマシロチョウの幼虫越冬巣は今まで見たことが無かったので、中村氏が実際のものを見つけて説明してくれるという。驚いたことに、探し始めてまもなく、彼は越冬巣を難なく見つけてしまった。見つけた越冬巣はその大きさ、部位などを記録し、木の幹に標識テープを巻いた。
d0090322_0375577.jpg
幼虫越冬巣を説明する中村氏(左)、幼虫越冬巣を記録する中村氏と木に標識するA君(右)

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Lecture for overwintering nest (left) and measuring a nest and marking a tree (right)
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)


食樹であるヒロハノヘビノボラズは斜面に生えているので、急斜面を上から下まで何往復もしなければならない。何度も斜面で転びながら、かなりの範囲で、かなりの数の木をチェックした。
越冬巣は慣れないとなかなか見つけることができない。特に目の悪い虫林は難しいようだ。
d0090322_7135328.jpg
ミヤマシロチョウ(Oriental Black-veined White)の幼虫越冬巣

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Overwintering nest of Oriental Black-veined White
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fish-eye, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)

d0090322_041752.jpg
ミヤマシロチョウ(Oriental Black-veined White)の幼虫越冬巣

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Overwintering nest of Oriental Black-veined White
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fish-eye, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)

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ヒロハノヘビノボラズの枝と雪を載せた幼虫越冬巣

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Overwintering nest with snow and feeding tree of Oriental Black-veined White
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)

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ミヤマシロチョウ(Oriental Black-veined White)の幼虫越冬巣

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Overwintering nest of Oriental Black-veined White
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fish-eye, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)

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ヒロハノヘビノボラズの赤い実

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A red fuit of feeding tree of Oriental Black-veined White
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, ASA 800

(2007-December-16, Yamanashi)

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現地でのミヤマシロチョウの幼虫越冬巣の調査も無事に終わり、調査隊全員で記念写真を撮影した。
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。。。。。。。。。。調査隊記念撮影 (虫林、NA君、A君、中村氏)--顔はぼかしています

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。。。。。。。。。。 Investigaters
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。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-16, Yamanashi)

事務局の中村さん、本日はご苦労様でした。また、NA君、A君も協力ありがとう!
越冬巣の数は少なかったものの何とか発見できたので、来年からの保全活動に貴重な資料を提供できたようだ。蝶の保全活動をまじめに展開されている中村氏の努力に頭が下がる。

今回、ミヤマシロチョウの保全活動に参加できたことも嬉しかったが、好天気の1日、八ケ岳の山懐を仲間と会話しながらの散歩も思いの外楽しかった。しかし、虫林は雪道を歩くのが久しぶりだったので、皆さんには迷惑をかけたようだ。

帰りはN氏のGPSだけを頼りに、傾きかけた日を受けながら牧場の中や林の中を歩いた。このような歩き方はイギリス在住時に楽しんだPublic pathの散歩にも似て、懐かしい感じがした。日本でもPublic pathがあれば良いのになと時々思う。

それにしても、本日は虫林の体力の無さを痛感した1日だった。ミヤマシロチョウよりも虫林を先に保全しなければいけないと今本気で考えている。
by tyu-rinkazan | 2007-12-17 00:42 | ▣ミヤマシロチョウ | Comments(34)

県南の照葉樹林散歩3:ウラギン、ムラシ (山梨県)

土曜日は、所用のため東京に出張し、夜帰宅した。東京では講義終了後に、新宿のヨドバシでオリンパスE-3を購入した。実はこの機種が出ることを見越して、1年前から少しずつオリンパスのレンズを買っていたのだ。いつも衝動買いの虫林にとっては珍しいことだ。このオリンパスE-3に期待するのは、バリアングル液晶モニターでのライブビュー機能だ。この機能のためにこの機種を導入したといっても過言ではない。

今までペンタックスだけを使用してきた虫林にとっては、オリンパスのE-3は見ているだけで面白い。これを下げて早速、出かけてみよう。今回は慣れるためにオリンパスだけを持参した。

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日曜日はゆっくり起きてしまったので、いつものポイントに到着したのは11時になってしまった。さっそく、先週クロコノマチョウを4頭も見かけた柿の木の周りの林を少し覗いて見ることにした。ここには、柿が数本あるが、そのうちの1本はまだ実が付いている。山梨県は「枯露柿」といって、立派な干し柿の産地である。したがって、柿の林も多い。
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。。。。。。。。。。柿 Japanese persimmon

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I bought a camera, Olympus E-3, in the famous camera shop in Tokyo, yesterday. Today, I visited the south end of Yamanashi district, Nanbu-cho, to take some photos with my new camera. There was a beatiful persimmon tree which still ladened with many fruits.
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fisheye, EC-14, ASA 100
(2007-December-09, Nanbu-cho, Yamanashi)


ポイントに到着して、先週と同様に林の中を少し歩いたが、どういうわけかクロコノマチョウは1頭も姿を現さなかった。まったく、いつも神出鬼没の怪しいチョウである。

天気が良いので、柿の木を撮影していたら、1頭のウラギンシジミが飛来して、小枝に静止した。古い柿の実でも吸汁しに来たのだろう。枝の上で、日向ぼっこするウラギンシジミを、広角レンズで慎重に撮影した。この8mmの魚眼レンズは、少し大きいが、さすがにつくりがしっかりしているし、フォーカスリングを回すときの抵抗も適度で使い易い。(虫林は写真を撮影するときはマニュアルフォーカスが多いので、フォーカスリングにはこだわりがある)
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枝の上で日光浴するウラギンシジミ

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A male of Angled Sunbeam basking on the branch.
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fisheye, EC-14, F4.9, 1/400, EV-0.3, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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枝の上で日光浴するウラギンシジミ

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A male of Angled Sunbeam basking on the branch.
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F3.5, 1/640, EV-0.3, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ウラギンシジミは飛び立ったので、見ていると、古い柿の実に絡みつくように飛んでいた。そのうちに、柿の実に止まって吸汁を始めた。
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古い柿で吸汁するウラギンシジミ

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An Angled Sunbeam feeding on the old persimon.
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F3.5, 1/640, EV-0.3, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


途中で寄り道をしてしまったので、いつものムラシポイントに到着したときは12時をまわってしまった。気温もかなり上昇しているみたいで、ムラシがチラチラと飛んでいる。8mmの広角レンズに1.4倍のテレコンをかませて撮影した。オリンパスでは2倍のテレコンが新発売されたみたいだが、テレコンは1.4倍くらいが使いやすいのだ。
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葉の上で日光浴するムラサキシジミ♀

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A female of Japanese Oakblues basking on the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fisheye, EC-14, F7.1, 1/160, EV-1.3, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


たまたま2頭のオスが近くで開翅した。
オリンパスはブルーが綺麗だという噂だが(オリンパスブルーというらしい)、確かにペンタックスに比較して、ブルーの色が派手である。
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日光浴をする2頭のムラサキシジミ♂

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Two males of Japanese Oakblues basking on the leaf ..
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F8.0, 1/400, EV-1.0, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


今日は気温が高いので、ムラシ達の活動も活発だ。みると、今度はメス2頭が近くで開翅していた。もう少し近いと良いのだが、贅沢はいえないね。
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。。。。。。。。。。日光浴をする2頭のムラサキシジミ♀

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。。。。。。。。。。 Two females of Japanese Oakblues basking on the leaf .
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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-09, Nanbu-cho, Yamanashi)


オリンパスのマクロ50mmはとても小さくて気に入った。EC14をかませてもそれほど気にならない。とくにフォーカスリングの微妙な抵抗の具合が素晴らしい。
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日光浴をするムラサキシジミ♂

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A male of Japanese Oakblues basking on the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F4.5, 1/400, EV-0.7, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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日光浴をするムラサキシジミ♀

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A female of Japanese Oakblues basking on the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F4.5, 1/400, EV-0.7, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


今の時期でも、茶の花が少数咲いていた。花の近くに静止したムラシが、そのまま移動して吸蜜し始めた。
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茶の花で吸蜜するムラサキシジミ

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A Japanese Oakblues feeding on the flower of tea.
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F8,0, 1/60, EV-1.0, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


今回も越冬集団には6頭のムラシと1頭のムラツがいた。どうやらムラツはこのあたりでは1頭だけらしい。今回の位置関係をみると、ポジションが決まっているようにはみえない。
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ムラシ+ムラツの越冬集団

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A roosting colony of Japanese Oakblues on the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fisheye, EC-14, F6.3, 1/100, EV-1.3, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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ムラシ+ムラツの越冬集団

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A roosting colony of Japanese Oakblues on the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 50mm Macro, EC-14, F2.8, 1/100, EV-1.0, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


キタキチョウがふらふらと飛んで、地面に静止した。このシチュエーションこそ、バリアングルモニターでのライブビューの撮影がものをいう。しかし、ライブビューにすると、ピントが合っているように思えない。慣れないと使いにくいようだ。
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キタキチョウ

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A Common Grass Yellow resting on the leaf .
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fisheye, EC-14, F8.0, 1/200, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


南向きの杉の皮をめくって見ると、テントウムシの越冬集団を見つけた。
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テントウムシの越冬集団

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A colony of lady beetle
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Olympus E-3, Olympus 8mm Fisheye, EC-14, F8.0, 1/200, ASA 100

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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。。。。。。。。。。テントウムシの越冬集団に混ざるオオトビサシガメ

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。。。。。。。。。。 A colony of lady beetle
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。。。。。。。。。。Olympus E-3, Olympus 50mm MACRO, EC-14, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-09, Nanbu-cho, Yamanashi)

(カメムシはホオズキカメムシではなく、オオトビサシガメでした。このオオトビサシガメは不用意に手で触ると刺されて、激痛が走るそうです。ご注意を。Spaticaさんご教示有難うございました。)
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県南のこの場所では、気温さえ上がればチョウの姿を見ることができる。
今回はウラギンシジミの♂の写真が撮影できたのが嬉しい。またムラシも今日は活発に活動して翅を開いてくれたので、オリンパスの特徴であるブルーが撮影できた。

今までペンタックスの1眼とリコーのコンデジGR-Dを使用してきたが、新たにオリンパスが加わって、これからは気分によって使い分けていこうと思う。オリンパスのE-3は今回が初めての使用で、ボタンの配置や機能にも慣れていない。また、写真も画質、コントラスト、色など全てにおいて使い慣れたペンタックスとはかなり異なるようである。
by tyu-rinkazan | 2007-12-09 23:06 | ▣ウラギンシジミ | Comments(30)

20071202 県南の照葉樹林散歩:ムラシ、ウラギン(山梨県、静岡県)

土曜日は、学会出張で訪れた宮城県仙台市からの帰途、新宿御苑の横で開催されているチョウの写真展(日本チョウ類保全協会主催)を拝見する予定にしていた。しかし、会議やそのほかの所用が長引き、何とも残念なことに、写真展が開催されている新宿に到着したときは、すでに午後6時を過ぎていた。

今回の展示会には拙写真は送らなかったものの、多くの方の力作を見たかったし、本部のN氏にも久しぶりにお会いしようと思っていたのでとても残念だった。

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日曜日は朝から良い天気だ。
朝食後、先週末に県南部で、アオキの葉上で見つけたムラサキシジミ(ムラシ)の越冬集団をまた観察に行くことにした。この越冬集団の記事をブログにアップしたときに寄せられたコメントをみると、ムラシもムラサキツバメ(ムラツ)と同様に越冬集団を形成するようであるが、ムラツほど大きな集団ではなく、せいぜい数頭レベルのものらしい。

ムラシの越冬集団を発見した場所は、小さな広場(滝めぐりの駐車場)に面した南向きの林で、杉とともにアオキなどの常緑広葉樹が混在している。風が少なく、午前中9時半頃から午後1時30分頃まで日光が当たる。越冬集団(→)は地上から1m80cmくらいの高さにあるアオキの葉上で、そこは別の葉で上が覆われて、雨が直接当たらない。

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。。。。。。。。。。ムラシ+ムラツの越冬集団(→)の見られた場所

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After breakfast, I visited the place again in the southend of Yamanashi district to see a roosting colony of Japanese Oakblues. This place was the south facing edge of woods around the small carpark.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ポイントに到着して、アオキの葉をみると、すぐに同じ場所に越冬集団を見つけた。今回はムラシ7とムラツ1の計8頭だ。何と前回よりも越冬集団を形成するチョウの個体数が増していた(前回は6頭)。
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アオキの葉上のムラシ+ムラツの越冬集団

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I immediately found a group of butterflies (roosting colony) on the broad leaf.
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Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8 ISO100, Sunpak PF20XD

(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


面白いのは、ムラツ(矢印)だけが体を傾けていることだ。またムラツの位置も先週と同じであったのも興味深い。もしかして、集団の中で、それぞれのチョウのポジションがすでに決まっているのかもしれない。個々の蝶にマーキングして確かめたいところだ。
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ムラシ+ムラツ(→)の越冬集団 Roosting colony

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A roosting colony was composed of 8 butterflies; 7 Japanese Oakblues and one Powdered Oakblue.
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100, 内臓ストロボ
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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日光浴をするムラサキシジミ♀

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A female of Japanese Oakblues basking on the leaf
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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越冬集団を探して、アオキの葉をゆっくりと見ていくと、所々で真っ白い裏面のウラギンシジミを見つけた。ウラギンシジミも越冬する蝶である。
アオキの深緑の葉に静止するウラギンシジミは非常に目立つ。
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ウラギンシジミ♀

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A female of Angled Sunbeam resting under the leaf
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ウラギンシジミが静止する木は決まっているみたいで、最も多く見られた木では、8頭のウラギンシジミを認めた。周りの木の個体をあわせると、計10頭以上のウラギンシジミの越冬個体を発見した。
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。。。。。。。。。。葉裏で休む2頭のウラギンシジミ

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。。。。。。。。。。Two Angled Sunbeams resting under the leaf
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。。。。。。。。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


観察されたウラギンシジミは、1枚の葉に1頭が多かったが、中には2頭が寄り添うように葉裏に静止していた。3頭以上の集団は観察できなかった。
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葉裏で休む2頭のウラギンシジミ

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A female of Angled Sunbeam resting under the leaf
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


ウラギンシジミを多く認めた木は、ムラシの越冬集団の木の近くだったので、この場所自体が越冬に適しているのだろう。つまり、蝶が越冬に集まる場所なのだろう。
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葉裏で休むウラギンシジミ

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A female of Angled Sunbeam resting under the leaf
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GR-D, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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ウラギンシジミ♀ 開翅

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A female of Angled Sunbeam basking on the leaf with the wings opened
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


越冬状態のウラギンシジミは、動かないので、Gyoromeで近接撮影してみた。大きな複眼が印象的なシジミチョウだ。面白いのは触角を翅の間に挟みこむようにして静止していることだ。このような形の静止姿勢は初めて見た。
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。。。。。。。。。。葉裏で休むウラギンシジミ

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。。。。。。。。。。 Angled Sunbeams resting on the leaf
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。。。。。。。。。。Ricoh GX-8, Gyorome-8, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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近くに実がまだ付いた柿の木があり、何気なく立ち寄ってみたところ、大型の黒いチョウが飛び出し、林の中に逃げ込んだ。何とか見つけて撮影したが、案の上、クロコノマチョウであった。相変わらず忍者みたいで静止場所を見つけるのに苦労した。
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。。。。。。。。。。クロコノマチョウ

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。。。。。。。。。。A Dark Evening Brown resting on the leaf
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。。。。。。。。。。Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)


この林でクロコノマチョウは4頭も見ることができた。もしかして、熟した柿に集まってきたのだろうか。これから、さらに観察を続けてみたいと思う。
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クロコノマチョウ

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A Dark Evening Brown resting on the leaf .
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Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 100
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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駐車場の入り口のご神木みたいな大きな杉の古木の樹皮下で、少数のテントウムシをまじえたクロウリハムシの越冬集団を見つけた。かなり個体数が多く、樹皮をめくったときにいくつかは落下してしまった。とても綺麗で、gyoromeとストロボを装着して撮影した。
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。。。。。。。。。。越冬集団の見られた大きな杉

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。。。。。。。。。。Old cedar tree with a colony of Aulacophora nigripennis
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。。。。。。。。。。 Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100, Sunpak Flash(+)
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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。。。。。。。。。。クロウリハムシ

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。。。。。。。。。。Aulacophora nigripennis
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。。。。。。。。。。Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100, Sunpak Flash(+)
。。。。。。。。。。(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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クロウリハムシ

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Aulacophora nigripennis
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Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA 100, Sunpak Flash(+)
(2007-December-02, Nanbu-cho, Yamanashi)

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日が短くなってきて、午後1時過ぎになるとすでに日が傾き始めてしまう。
寂しい限りである。

今回はムラシの越冬集団を再確認できたばかりか、その周囲でウラギンシジミやその他の昆虫たちの越冬態についても観察できたことが嬉しい。これからももう少しこの場所で色々な昆虫たちの越冬を見ていきたい。
by tyu-rinkazan | 2007-12-03 20:18 | ▣ムラサキシジミ | Comments(26)