NATURE DIARY

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20080224 春一番とセツブンソウ

Nature Diary #0151

Place: Ichikawamisato-cho, Nanbu-cho, Yamanashi Pref.
Date: February 24th (Sunday)
Weather: Fine but very windy



朝は比較的ゆっくりと起床した。
昨日(土曜日)は所用で神奈川のある大学に行き、夜遅くに帰宅したため眠い。眠い眼をこすりながら外をみると風がゴーゴーと鳴っている。どうやら昨日と同様に「春一番」が吹いているようだ。

「春一番」は立春から春分までの間に吹く強い南風で、この時期にいつもセツブンソウの花が咲く。つまり、虫林の頭では春一番とセツブンソウの花はリンクされているのだ。さらに、キャンディーズの歌「春一番」の印象もあり、春一番を心待ちにしていた。

しかし、この春一番は、もともと長崎県の漁師の間で使われてきた言葉で、多くの被害をもたらす恐ろしい風だ。------決して歓迎すべきものではないらしい。実際、ニュースを見ると、各地で被害が出ている。

注:23日は「春一番」であったが、24日の強風は北風で、春一番とはよばないようです。
ダンダラさん、貴重なご指摘有難うございます。



強い風を表現するために、カメラを三脚に固定して、絞り込み、できるだけスローシャッターで葦が風で揺れる様子を撮影してみた。
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春の強い北風

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The gale of the spring
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F32, 1/15, EC+0.2 ASA 200
(2008-Feburuary-24, Kofu-shi, Yamanashi)


先週、体調を崩しまだ声がかれているが(嗄声)、本日は毎年この時期に訪れているセツブンソウの群生地に行くことにした。

セツブンソウは、山間を流れる川のふちに立つ民家の裏斜面に群生している。
山梨県では、ここ以外のこの花の発生地は知らない。
写真の奥に見える白い部分は雪が残っているのである。
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セツブンソウの群生地 (2008-Feburuary-24, 市川三郷町, 山梨県)

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Habitat of Shibateranrhis pinnatifida
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F7.1, 1/60, EV-0.3, ASA 200



到着して見渡してみると、まだ咲き始めであった。
昨年、2月17日に訪れたときには満開だったので、今年は花が2週間ほど遅れているようだ。しかし、花が無いこの時期にひっそりと咲くセツブンソウは、何度見てもいとおしく思える。
スプリングエフェメラルspring ephemeral は大好きだ。
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セツブンソウ

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Shibateranrhis pinnatifida
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F4.9, 1/125, EV-0.3, ASA 200
(2008-Feburuary-24, Ichikawamisato-cho, Yamanashi)


セツブンソウは、日本特産の貴重な花であるが、石灰岩質の土地を好むようで、どこにでもある花ではない。この群生地は親子2代(母と娘)にわたり守られている。
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セツブンソウ

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Shibateranrhis pinnatifida
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F4.9, 1/100, EV-0.3, ASA 200
(2008-Feburuary-24, Ichikawamisato-cho, Yamanashi)


セツブンソウの花言葉を調べたら「人間嫌い」と書いてあった(野の花・街の花:講談社)。そんな偏屈なイメージはこの花からは受けない。そこで、インターネットで見てみたところ、「ほほえみ、光輝」としている。この花言葉ならしっくりくる。

白い花弁に見えるのは実がガクで、花はおしべに見える黄色い部分らしい。
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。。。。。。。。。。セツブンソウ

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。。。。。。。。。。 Shibateranrhis pinnatifida
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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F4.5, 1/60, ASA 200
。。。。。。。。。。(2008-Feburuary-24, Ichikawamisato-cho, Yamanashi)


セツブンソウを見た後に、昨年末に南部町で見つけたムラサキシジミの越冬集団を見にいった。

しばらく訪れていないので、少し不安であったが、現地に到着後、以前に見つけたアオキの葉を捜すと、同じ場所で2頭のムラサキシジミが越冬していた。
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越冬するムラサキシジミ

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Two Japanese Oakblues overwintering on the leaf
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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F7.1, 1/100, EV-0.3, ASA 200, Flash(+)
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


もともとこの大きなアオキの葉には、7頭のムラシと1頭のムラツが集団を形成していたのだ。結局、2頭になってしまった。しかし、この2頭だけでも、越冬に成功できたのは嬉しい。
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越冬するムラサキシジミ

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The Japanese Oakblue overwintering on the leaf
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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F8.0, 1/160, EV-0.3, ASA 200, Flash(+)
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


太陽を画面の中に入れて近接撮影をしてみた(1頭は陰に隠れてしまっている)。
暖かい春の光を待つ、ムラサキシジミの雰囲気が出ているでしょうか?
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虫の目像:越冬するムラサキシジミ

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The Japanese Oakblue overwintering on the leaf
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Olympus E-3, ZD50mm+EC14+gyorome-8, F25, 1/160, EV-3.3, ASA400, Flash(+)
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


帰りに陽だまりになっている土手でモンキチョウを探したが、見つけることができなかった。オオイヌフグリ、ホトケノザ、ナズナなどの花はかなり咲いていたのだが---------来週に期待しよう。

しかし、葉の上に活発に活動するナナホシテントウを見つけた。
いつもはあまり目をくれない小さな虫も、この時期だととてもいとおしく思える。
テントウムシは英語でLady birdと呼ぶが、どうしてなのか不思議だ。いつか時間ができた時にでも調べて見ようかな。
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ナナホシテントウ

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Ladybird
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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F7, 1/160, EV-0.3, ASA200
(2008-Feburuary-24, Nanbu-cho, Yamanashi)


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§Afterword§

ナチュラリストは昆虫や植物を見て季節の歩みを知る。
セツブンソウを見ると、やはり今年は季節の歩みが昨年よりもかなり遅れているように思える。

ムラサキシジミの越冬は2頭に減ってしまったが、ここまで来れば、この2頭は越冬に成功できたのだろうと思う。それにしても、自然界の厳しさを感じざるを得ない。

すでにいくつかの関東のブログでモンキチョウが出されているので探しみたが、残念ながら見つけることはできなかった。こちらではもう少し先のようだ。

春はもうそこまで来ている。
by tyu-rinkazan | 2008-02-25 06:55 | ■野花 | Comments(14)

20080216 天城越え伊豆下田散歩;タテジマカミキリ (静岡県)

Nature Diary #0150

Place: Shimoda-shi, Shizuoka Pref.
Date: February 16th (Saturday)
Weather: Clear and sunny



昨日の金曜日は、所用のため京都に行き、夜遅くに帰宅した。しかし、疲れたなんていっていられないのだ。-----というのも、今日こそは念願の「天城越え」をするからだ。

♪♪何があってももういいの、くらくら燃える火をくぐり、あなたとこえたい 天城~越~え~♪♪

虫林の住む山梨県の甲府市から伊豆の下田市までは、車で5~6時間はかかる。車の運転にレイジーな虫林には決して近い距離ではない。本日の天城越えの目的は、タテジマカミキリという越冬する天牛虫(カミキリムシ)の撮影だ。

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沼津市から、道路脇に雪の残る天城山を越え(天城越え)、河津町で東伊豆の海辺に突然出る。海辺の道路は実に爽快で、アップアンドダウンを繰り返し下田市に到着した。

須崎の丘の上から下田の町をみると、穏やかな入り江とそこに浮かぶヨットなど、まるで外国映画の1シーンにでてくるような風景だ。下田の町が海と山に挟まれているのが良くわかるね。

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伊豆半島 下田の海

A beautiful landscape of the sea in Shimoda
Olympus E-3, ZD50mm, F4.5, 1/2500, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


下田の海は青く、澄んでいた。
浜がとても綺麗だったので、砂浜をぶらぶらと散歩してしまった。

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下田の浜辺

Landscape of seashore
Olympus E-3, ZD8mm FISHEYE + EC14, F4.5, 1/2500, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)

この時期は観光客も少なく、下田の浜辺をゆっくりと散歩するには最高かもしれない。
すでに色々な花たちが咲き始めていたが、蝶は残念ながら見ることができなかった。



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タテジマカミキリは、ウコギ科のカクレミノやヤツデなどで越冬する。このカクレミノという木は、天狗の団扇のような形の葉をつけた暖帯植物で、海岸近くの椎や樫などの林の中にみられる。

そこで、下田に到着後に、カクレミノの木を探すために、海岸の傍の暖帯林の中の小道に入った。カクレミノの幼木は簡単に発見できるが、大きなものは少ない。

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椎や樫を主体とする暖帯林の中のカクレミノの木

Dendropanax trifidus
Olympus E-3, ZD8mm fisheye + EC-14, F6.3, 1/200, EV-0.7, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


カクレミノの枝を丁寧に見ていくが、なかなか見つけることができなかった。
20本ほども見たときだろうか、直径1cmほどの枝に張り付いているタテジマカミキリをとうとう見つけることができた。

写真は左側の枝の少し上に、逆さまにつかまって越冬しているタテジマカミキリ。
触覚を揃えて前に伸ばしているのが特徴だね。うまく擬態していると思う。

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD50mm macro + EC14 + gyorome-8, F25, 1/250, EV-4.9, ASA 400, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリは、あまり小さなカクレミノの幼木にはいない。
高さ2-3m以上で、食痕や切り落とした跡がみられる木についていることが多い。このようなことがわかってからは、効率良く見つけることができた。

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD8mm fisheye + EC-14, F4.9, 1/250, EV-1.0, ASA 200, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリは必ず頭を下にして、触覚は揃えて前に伸ばす。

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD50mm macro + EC-14, F2.8, 1/250, EV-1.0, ASA 200, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)

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カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

A winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides, on the branch
Olympus E-3, ZD8mm fisheye, F6.3, 1/430, EV-1.7, ASA 400
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)

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。。。。。。。。。。カクレミノの枝で越冬するタテジマカミキリ

。。。。。。。。。。A winter passing Aulaconotus pachypezoides
。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm macro, F4.0, 1/500, EV-1.0, ASA400
。。。。。。。。。。(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリは、枝の表面(よく見ると、キチン質の層)をかじって、すっぽり体が入る越冬座みたいなものをつくって、そこに静止している。

静止姿勢は、顎をぐっと引いて、触角を揃えて前にだす。
触角の第一節に丸い小さな目のような部分がある。これも複眼なのだろうか?

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タテジマカミキリ Aulaconotus pachypezoides

High power view of a winter passing long-horned beetle , Aulaconotus pachypezoides
Olympus E-3, ZD50mm macro + EC-14 + gyorome-8, F25, 1/160, EV-3.3, ASA 400, Built-in-flash (+)
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


タテジマカミキリの幼虫は、カクレミノの枝を後食し、枝を切り離す。
そこで、このカミキリが発生しているかどうかは、枝が途中で折れているかどうかを確認すればよい。

写真は、タテジマカミキリの脱出孔と後食ごみの孔である。

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カクレミノの枝で脱出孔

A getting out hole of Aulaconotus pachypezoides
Olympus E-3, ZD8mm fisheye + EC-14, F2.8, 1/250, EV-1.0, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Shimoda, Shizuoka)


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下田からの帰りに、桜(河津桜)で有名な河津町のお祭りに立ち寄ってみた。
まだ、桜は2分咲き位であったが、土手沿いには多くの人が訪れていた。今年は昨年より、桜の開花が数週間も遅れているとのことを地元の方から聞いた。

この桜は、淡いピンクの花色が何とも上品で愛らしい。これだけ咲いていても昆虫の姿をほとんど見ないので、「風媒花」なのだろう。風媒花は、花粉を飛び散らすために、葉よりも花が先に咲くことが多い。
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河津桜

Kawazu-cherry blossom festival
Pentax K10D, Sigma 18-55mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Kawazu, Shizuoka)

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河津桜と菜の花

Kawazu-sakura festival
Pentax K10D, Sigma 18-55mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Kawazu, Shizuoka)

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河津桜祭りのお店

Kawazu-sakura festival
Pentax K10D, Sigma 18-55mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Kawazu, Shizuoka)


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富士山

Mt. Fuji
Pentax K10D, Pentax 40mm, ASA 200
(2008-Feburuary-16, Fujinomiya, Shizuoka)

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§Afterword§

♪♪あなたとこえたい天城~越~え~♪♪ -------であるが、1人で越えてしまった。

この冬の間に何とかしたいと思っていたタテジマカミキリの越冬態の撮影がうまく行ったのは良かったと思う。このカミキリは、下田の辺りではそれほど珍しくないのかもしれない。それにしても、下田の町の雰囲気は非常にのんびりしているのが気に入った。この時期の虫林の散歩道として、毎年訪れてもよいかな。

実は、金曜日に京都まで日帰りし、あまり寝ないままで伊豆下田まで遠征したので、疲れが出たせいか、体調を少し崩してしまった。全く良い歳をして------である。

日曜日は、家内の外出禁止令が出たので、天気が良いのに一日中家にいた。
万事、過ぎたるは及ばざるが如しである。
by tyu-rinkazan | 2008-02-17 19:27 | ■カミキリムシ | Comments(20)

20080211 近所の河川敷散歩:ウラギンシジミの越冬態 (山梨県)

Nature Diary #0149

Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: February 11th (Monday)
Weather: Cloudy


連休の最終日。

朝、ゆっくり起きて、河川敷を散歩しながら先週見つけたウラギンシジミを見にいった。
そこは自宅から歩いて10分ほどの小さな公園だ。探し始めてまもなく、同じ部位(カシの木の西側の枝の葉裏)にその蝶を見つけた。

関東では、ウラギンシジミはほとんどが冬を越すことができずに死んでしまい、春まで生き残るのはごく少数らしい。甲府市内でもここ数日は寒さが厳しく、安否を気にしていたのだ。--よかった。

越冬するウラギンシジミはほとんどがメスで、オスは非常に少ない。多分、メスの方が寒さに耐性があるのだろう。なにしろ、この蝶の場合、越冬した個体は春に産卵するだけなので、♂が越冬する必要がないともいえるのだが-------。

持参したピンセットを翅の間に差し込んで、そっと翅表をのぞいて見たところ、白い紋が見えた。
ウーム---------やはりこの個体もメスだった。

Re-visited a small park to see a winter passing “Uraginshijimi (Angled Sunbeam)” which I found a week ago. At the park, I found out it under the oak leaf immediately and got relief. According to the book for Japanese butterfly, most winter passing Angled Sunbeams are female and can be difficult to survive winter in Kanto district. I took some photos using a so-called “Insect-eye lens”, Gyrome-8.
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カシの葉裏で越冬しているウラギンシジミ♀ Curetis acuta, Angled Sunbeam

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Olympus E-3, ZD50mmMacro + EC14 + Gyorome8, F29, EV-2.7, ASA 400, , Buit-in-flash
(2008-Feburuary-11th, Kofu-shi, Yamanashi)


面白いことに、ウラギンシジミの越冬姿勢は必ず葉裏で葉先に頭をむけている。昨年末から観察した個体は10頭以上になるが、例外なく、葉裏、葉先のパターンをとっていた。一方、ムラサキシジミやムラサキツバメは、これと対照的で、葉表で葉奥(葉柄の方)に頭を向けていることが多い。

葉裏で越冬する方が、鳥などの天敵に発見される可能性が低くなるのが道理であるが、風に揺れる葉から落ちないためには、しっかりと足を葉裏に付着・固定する必要がある。

そういう目で、ウラギンシジミの足をみると----------------とにかく太い。
全体重を支えながら、葉裏で一冬過ごすのだから、これくらい逞しくて当然である。中足と後足でしっかりと葉に固定し、前足はたたまれている。

足の裏には吸盤でもあるのだろうか?
まるで、スパイダーマンのようだ。---------疑問はどんどん広がってしまう。

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越冬しているウラギンシジミ Curetis acuta

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Omaezaki lighthouse
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Olympus E-3, ZD50mmMacro + EC14 + Gyorome8, F32, 1/160, EV-5.0, ASA 400, Buit-in-flash
(2008-Feburuary-11th, Kofu-shi, Yamanashi)

知れば知るほど、ウラギンシジミはけったいな蝶である。

聞くところによると、ウラギンシジミはシジミチョウではなくて、タテハチョウの仲間だという噂もあるらしい。そういわれてみれば、この蝶の形態や行動はタテハチョウのようにも見えてくるから不思議だ。-------ウーム、もしかしてタテハチョウかも?

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天気が良いので、ぶらぶらと近くの林を散歩した
いつも何気なく見ているものでも、マクロレンズで切り取ってみると、意外に美しいものだ。

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梅の花

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Plum flower
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/500, EV-0.7 ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

d0090322_22204857.jpg
逆光の葉の模様

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Pattern of backlit leaf
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/400, EV-0.7 ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

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綿毛1

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Floccus
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/1000, EV-0.7, ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

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綿毛2

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Floccus
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/1250, EV-2.0 ASA 400
(2008-Feburuary-11, Kofu, Yamanashi)

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§Afterword§

ウラギンシジミはけったいなチョウである。
2月は彼らにとって、越冬期の正念場であろう。
是非とも冬を無事越してほしいと思うばかりだ。

いつも何気なく見ているものでも写真にしてみると実に美しく、新たな発見をしたような感激を味わえる。これからも、気をつけて見ていくことにしようかな。

来週あたりから、山梨でも春の花が咲き始める。
楽しみだ。
by tyu-rinkazan | 2008-02-13 22:25 | ▣ウラギンシジミ | Comments(8)

20080210 御前崎散歩 (静岡県)

February 9th
§Diary§

3連休の初日の本日は、午後から雪の予定。
関西のある研究会からの依頼で、講演のために神戸に出張。

新幹線の窓から見ていると、雪は豊橋の手前で降り出し、特に名古屋、京都あたりで強く降っていた。
d0090322_16433489.jpg
雪の街

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Snowy day
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Olympus E-3, ZD50mm Macro, F5.0, ASA 200
(2008-Feburuary-09)

雪の影響で、虫林の乗った新幹線の新神戸着は20分ほど遅れた。まあ、たいしたことが無くてよかった。
講演終了後はパーティなどがあり、この日は神戸のホテル泊。

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§Diary§
February 10th

午前6時40分の新幹線で、新神戸駅から静岡県の掛川駅に向かった。
御前崎灯台を訪れるためだ。
山梨に帰る道筋での途中下車の旅は楽しい。

もちろん、目的は灯台見学ではなく、タテジマカミキリというけったいな虫を探すためだ。御前崎灯台のあたりは静岡県の最南端に位置するので、食樹のカクレミノも多いはずだ。それに加えて、早出のモンシロチョウでも飛んでいたら良いのに。

加えて、御前崎灯台は、「悲しみも喜びも幾年月」という映画の舞台になったところだ。
この映画は、戦前・戦中・戦後の燈台守の夫婦と家族の生活と哀歓を叙情豊かに描いた作品で、佐田啓二と高峰秀子が演じている。

♪♪俺ら岬の 燈台守は 妻と二人で 沖行く船の 無事を祈って 灯をかざす 灯かざす-----♪♪
などと口ずさむと、歳がわかる。
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御前崎灯台

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Omaezaki lighthouse
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Ricoh GR-D, ASA 100
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

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御前崎灯台

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Omaezaki lighthouse
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

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美しい海岸線

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Beatiful Shoreline
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


ここを訪れた第一の目的は、カクレミノの枝にしがみついて越冬するタテスジカミキリを見つけて撮影するためだ。灯台の周りには、予想したようにカクレミノの木はかなりあった。
しかし、目的のタテジマは見つからなかった。

いないのか?
いても見つからないのか?

そんな迷いが頭をよぎるが、考えて見れば、「いても見つけることができない虫はいないのと同じ」なのである。------気のする必要はない。

かなり気温が上がったので、ツチイナゴが足元から飛び立った。
さらに、タテハチョウの仲間も1頭ではあるが、飛び去った。
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ツチイナゴ

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A grasshopper
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


御前崎灯台の駐車場は、目の前にツバキの花が咲き、その花を目当てに、ひっきりなしにメジロが訪れていた。メジロは本当に花が好きな鳥だ。
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メジロ

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white-eye
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

d0090322_8431197.jpg
偶然に飛んだ逆光メジロ

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white-eye
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


菜の花の咲く畑があった。
この花の黄色は見ているだけで暖かくなる。

本日は150mm(35mm換算300mm)Macroの練習も兼ねているで、色々な条件で撮影した。さすがに、実質300mmでは、背景がちゃんとボケてくれる。また、花の写真では、ライブビューも強力な助っ人になってくれた。
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菜の花

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field mustard
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/1000, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

d0090322_8433449.jpg
菜の花

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field mustard
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F5.6, 1/800, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


水仙の花を下から見上げるようなイメージで、ライブビューを用いて撮影した。
d0090322_8435287.jpg
水仙

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daffodils
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Olympus E-3, Sigma 150mm, F6.3, 1/3200, EV-1.0, Macro, ASA 200
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

d0090322_844494.jpg
水仙

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daffodils
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F3.2, 1/1600, EV+0.3, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)


ウバユリの枯花を背景の円形ボケを気にしながら撮影して見た。
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ウバユリ

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lily
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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, F6.3, 1/649, ASA 400
(2008-Feburuary-10, Omaezaki, Shizuoka)

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§Afterword§

出張の帰りに寄り道して、御前崎灯台の周りを散歩して見た。
本日はぽかぽかと暖かくて、もしかして、蝶の姿を拝めるかと思ったが、飛び去るタテハチョウを1頭だけ見かけたにとどまった。

残念ながらタテジマカミキリを見出すことができなかったが、ここはすこぶる気持ちのよい散歩道だった。関西への出張の時にまた立ち寄っても良いかなと思う。

来る春に備えて、冬の間に、写真の技術を磨きたいと思うのだが------。
by tyu-rinkazan | 2008-02-11 08:59 | その他・雑 | Comments(10)

20080206 雪降る夜に虫屋の見る夢は------

<虫屋の見る夢シリーズ3>

今夜も雪が降っている。
こんな寒い夜に虫屋の見る夢は---------


2年前の11月、虫屋は台湾の台北市にいた。

学会会場からホテルに急いで戻ると、ロビーの椅子に長身痩躯の老人が座っていた。
老人の名は、候新智という。

蝶の多い場所まで、いつも侯さんが案内してくれた。
バスに乗り、電車に乗り、ある時はヒッチハイクで乗用車やトラックの荷台にさえも乗った。

侯さんが大きなバッタを捕まえた。
持ちかえって、近所の子供たちに見せるという。
-------優しい人だ。
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。。バッタと侯さん



侯さんに案内されて訪れたダム湖。
ダム湖のほとりで、綺麗なウラフチベニシジミを見つけた。

夢中で撮影している虫屋を、侯さんはあきれてみていた。
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。。ウラフチベニシジミ



台湾を離れる前夜、侯さんはホテルに突然現れた。
1冊の本を虫屋に手渡した。

虫屋は言葉につまった-----。

中華民国66年(約30年前)に台湾で出版された、日本語で書かれた台湾産の蝶の本。
-----虫屋の宝となった。

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。。。。。。。。。。蝶の本



虫屋は侯さんが、政府の元高官であることを後で知った。
台湾では蝶の撮影よりも人の優しさが嬉しかった。


凍てつく夜に虫屋の見る夢は、写真に託した過去の記憶の断片-----。
もう一度、侯さんに会いたい。
by tyu-rinkazan | 2008-02-06 21:39 | その他・雑 | Comments(6)

20080203 雪中散歩:雪と越冬ウラギンシジミ (山梨県甲府市)

§Diary§

February 3rd

朝起きて外をみると、一面の雪。
今年初めての積雪だ-------明日は立春なのに。

早速、長靴を履いて、傍を流れる荒川の河川敷を散歩。
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雪の日

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It has snowed hard today. I walked on the bankroad by the river (Arakawa). The wet snowdrops made my way towards the river at a quick trot. On the way to the bridge, I found a winter passing Angled Sunbeam under the oak leaf in the small park.
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Pentax K10D, Sigma DC 18-50mm, F5.0, 1/640, EV+2.0, ASA 200
(2008-Feburuary-03, Kofu-shi, Yamanashi)


水分が多いためなのだろうか、大きな塊になって桜の枝に付着する雪。
赤と黒の服で、雪の中を散歩する人。
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雪の日

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Snowing day
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Pentax K10D, Sigma DC 18-50mm, F5.0, 1/2500, EV+0.3, ASA 200
(2008-Feburuary-03, Kofu-shi, Yamanashi)


歩いて10分ほどの小さな公園。

カシの木の葉裏にやや小型だが綺麗なウラギンシジミを発見。
ウラギンが越冬する木の近くで、子供たちがソリで遊んでいた。
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ウラギンシジミCuretis acuta paracutaとソリで遊ぶ子供

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A winter passing Angled Sunbeam and sleighing kids
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Pentax K10D, Sigma DC 18-50mm, F5.0, 1/250, EV-0.3, ASA 200
(2008-Feburuary-03, Kofu-shi, Yamanashi)


こんな雪の日だと、ウラギンシジミの翅裏の白さが雪の擬態に見えてくる。
そもそもウラギンシジミは、南方系のチョウなので、雪の擬態はありえない。

でも、このシジミは緑のカシの葉の中に、雪のように白く輝く、。
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。。。。。。。。。。雪とウラギンシジミCuretis acuta paracuta

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。。。。。。。。。。A winter passing Angled Sunbeam and snow
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。。。。。。。。。。Pentax K10D, Sigma DC 18-50mm, F5.0, 1/320, EV-0.7, ASA 200
。。。。。。。。。。(2008-Feburuary-03, Kofu-shi, Yamanashi)


見つけた個体は、思いのほか新鮮で、綺麗な個体だった。
この公園には、他にもカシの木があったが、この個体以外には見つけることができなかった。
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。。。。。。。。。。ウラギンシジミCuretis acuta paracuta

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。。。。。。。。。。A winter passing Angled Sunbeam and snow
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。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Sigma DC 18-50mm, F5.0, 1/160, EV+0.7, ASA 200
。。。。。。。。。。(2008-Feburuary-03, Kofu-shi, Yamanashi)


仲の良いキジバトのペアがいた。
ゆっくりと接近したが、突然飛んだ。
そり遊びをしていた子供が、怪訝な顔でこちらを見ていた。
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キジバトが飛んだ

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A flying turtledove
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Pentax K10D, Sigma DC 18-50mm, F5.0, 1/800, EV+2.0, ASA 200
(2008-Feburuary-03, Kofu-shi, Yamanashi)

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§Afterword§

ウラギンシジミを見つけた場所は、自宅から10分ほどのところで、いつでも会いに行ける場所だ。そんな近くで、ウラギンシジミの越冬を見つけたのは、とてもうれしい。
「灯台下暗し」 とはこのことだ。

明日は立春だが、まだしばらくは寒さが厳しい。
もう少し、頑張って欲しいと思う-----。


今回は、久しぶりにペンタックスのカメラを使用した。
オリンパスのE-3を購入してから、それに慣れるためにオリンパスばかり使っていたからだ。
これから、両方の併用で、撮影して行きたいと思っている。
個人的には、ペンタックスに愛着を持っているのだから。

一方、今回もキタキチョウの越冬態は、見ることができなかった。
キタキチョウに関しては、これからも継続して探索してみたいと思う。

やはり、「キチョウは貴重」ですね。

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§Information§

第2回チョウ類保全シンポジウム-ギフチョウ・ヒメギフチョウ-が開催されます。

◆日時:2008年2月10日(日)10:00~16:30
◆場所:群馬県渋川市民会館
◆主催:特定非営利活動法人(NPO法人)日本チョウ類保全協会
◆共催:群馬昆虫学会・赤城姫を愛する集まり
◆後援:群馬県教育委員会・渋川市教育委員会・(財)日本自然保護協会・日本鱗翅学会
◆参加費:無料(どなたでも参加することができます)


詳しい内容はここをクリックしてください →Information


by tyu-rinkazan | 2008-02-03 20:56 | ▣ウラギンシジミ | Comments(12)

20080201 凍てつく夜に虫屋の見る夢は------

<虫屋の見る夢シリーズ2>

今夜も寒い。
こんな凍てつく夜に虫屋の見る夢は---------

2年前の6月、虫林は中国にいた。

遼寧省の瀋陽市はとても大きな町だ。
しかし、一歩街角を入れば--------そこには人々の人生が。
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。。瀋陽の街角



内モンゴル自治区
黄色い花が無数に咲く草原。
花に止まるコリアス(モンキチョウの仲間)。

ここは、天国のようだった。
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。。草原のコリアス


凍てつく夜に虫屋の見る夢は、写真に託した過去の記憶の断片---。
もう一度行きたい。
by tyu-rinkazan | 2008-02-01 23:55 | その他・雑 | Comments(14)