NATURE DIARY

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20080329 ギフチョウとレッカー車 (山梨県南部町)

Nature Diary #0158

Place: Nanbu-cho (Yamanashi Pref.), Shibakawa-cho (Shizuoka Pref.)
Date: March 29th (Saturday)
Weather:Fine


§Diary§

本日も天気が良い。

朝食後に、先週と同じ富士川流域のギフチョウを見に行く。現地に着くと、ほどなくダンダラさんも到着した。天気は晴れているものの、少し肌寒く感じる。雑談などしながらぶらぶらしていると、1頭のギフチョウが現れた。少し追いかけたところ、地面に静止したので、二人で写真を撮影した。

虫林にとっては今年初めてのギフチョウとなった。


ギフチョウ The Luehdorfia (2008-March-29, 南部町)
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A luehdorfia basking on the ground

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400, FL-36R



虫林の車から、エンジンオイルが流れ出ているのをダンダラさんが見つけてくれた。
これは大変だ、オイルパンが割れている違いない。ギフチョウどころではなくなってしまった。

一刻の猶予も無い。そこで、直ちにダンダラさんとお別れし、レッカー車を呼ぶために下の部落の広場に移動した。携帯電話で話したところ、レッカー車が到着するまでに1時間くらいはかかるとのこと。

性懲りも無く、そばの斜面や林を少し覗いてみることにした。
林に入ってまもなくヒオドシチョウが虫林を慰めてくれた。


。。。。。。。。。ヒオドシチョウ The Large Tortoiseshell (2008-March-29, 芝川町)
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。。。。。。。。。。。 A Large Tortoiseshell basking on the ground

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。。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD8mm + EC14mm, ASA 400, FL-36R



この蝶はかなりフレンドリーだったので、虫の目レンズで撮影して見た。


。。。。。。。。。ヒオドシチョウ The Large Tortoiseshell (2008-March-29, 芝川町)
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。。。。。。。。。。。 A Large Tortoiseshell basking on the ground

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。。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm + EC14mm + Gyorome-8, ASA 400, FL-36R



目の前を突然、青黒い蝶が飛んだ。これはコツバメかも知れないと思い、飛んでいる蝶の行方を目で追った。草の葉に静止した蝶はコツバメではなく、春型のトラフシジミであった。


トラフシジミ The Japanese Flash (2008-March-29, 芝川町)
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A Japanese Flash resting on the grass

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200, FL-36R



ミヤマセセリはなかなか敏感で、近づけない。しかしながら、根気強くそろそろと接近して、何とか広角写真を撮影することができた。


。。。。。。。。。ミヤマセセリ The Spring Flat (2008-March-29, 芝川町)
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。。。。。。。。。。。 A Spring Flatl basking on the ground

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。。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm + EC14mm, ASA 400, FL-36R


ミヤマセセリ The Spring Flat (2008-March-29, 芝川町)
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A Japanese Flash resting on the grass

.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200, FL-36R




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§Afterword§

車のトラブル
舗装されていない山道では、普通乗用車は非常に弱い。昨年もオイルパンを破損したが、今度もオイルパンからエンジン油が漏れていた。底をこすらないように注意して運転したつもりだったが、やはり石で底を傷つけたのだ(基本的に運転が下手?)。

虫林は「C-Life CLUB」に入会しているので、さっそくレッカー車を呼んだ。


。。。。。。。。。。。レッカー車と愛車 (2008-March-29, 甲府市)
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。。。。。。。。。。。 A wrecker truck carrying my car

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。。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, ASA100


車はやはりジープタイプが良さそうだ。乗り心地や格好よりも、山の中での安全優先だ。今回はオイルパン破損2回目という事で、別な車種にすることを家内にも勧められている。また、このような事態に適切な対処も自然の中での危機管理の一つだろう。

今回もご一緒したダンダラさんには、オイルのもれを発見していただき非常に助かった。
また、レッカーの件では気を使っていただき感謝します。

これからはギフチョウを見るたびにレッカー車を思い出すに違いない。
by tyu-rinkazan | 2008-03-29 23:46 | ▣ギフ | Comments(22)

20080323 ひょうたん池のヤマトシジミ(山梨県甲府市)

Nature Diary #0157

Place: Kofu-shi (Yamanashi Pref.)
Date: March 23rd (Sunday)
Weather:Fine


<外付ストロボでの飛翔撮影>
最近、シャッター速度に全速同調する外付けストロボがオリンパスでも発売された。虫林が購入したFL-36Rは、小型で安価な上にシャッター速度全速に同調機能がある優れものだ。このストロボは、日中シンクロや暗い場所での補助光が主な目的で購入しだが、飛翔写真にも強い味方になるはずである。

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§Diary§

昨日と同様に天気が良いので、お昼過ぎにひょうたん池のフィールドにでた。
ひょうたん池は自宅から車で10分ほどのところにある周囲500mほどの小さな池で、池の周りはヤマトシジミなど平地の蝶がこの時期に多い。外付けストロボでの飛翔写真の練習も兼ねて、春型(低温期型)のヤマトシジミを撮影した。

この時期のヤマトシジミの♂は、翅の表面の青い範囲が広く、また白っぽい第1化(低温期型)の顕著な特徴を示す。下の掲載写真はひょうたん池の斜面を飛ぶヤマトシジミの♂であるが、ストロボを併用することにより、背景に比較して蝶の姿が少しだけ強調されている?


花咲く土手を飛ぶ第1化(低温期型)のヤマトシジミ♂ (2008-March-23, 甲府市)
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A male of Pale Grass Blue flying above the grass field.

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Olympus E-3, ZD8mm + EC14, ASA 800, FL-36R, trimming (+)


土手の手前を飛ぶヤマトシジミ♂  (2008-March-23, 甲府市)
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Flying feature of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD8mm + EC14, ASA 800, FL-36R, trimming (+)



昼の時間帯のためかヤマトシジミのオスは静止することは少なく、メスを求めて探雌飛翔を繰り返し、また、しばしばオス同士での追尾も観察された。追尾するオスをみると、まるで遊んでいるようにも見えるが、彼らにしてみれば真剣な行動なのかもしれないね。


ヤマトシジミ♂同士の追飛  (2008-March-23, 甲府市)
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A tracking flight of 2 males of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD8mm + EC14, ASA 800, FL-36R, trimming (+)



写真は4頭のオスの追尾行動を撮影したものだ。これだけの数の追尾になるとそう見られるものではない。写真は50mmマクロのままで撮影した。写真に写っているヤマトシジミ4頭が皆同じ飛翔体勢を示しているが、これは偶然なのか、それとも意識してシンクロしているのか興味深い。


4頭のヤマトシジミ♂の追飛  (2008-March-23, 甲府市)
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A tracking flight of 4 males of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm + EC14, ASA 400, trimming (+)



よく見るとメスのヤマトシジミもそこここで見つけた。
写真はメスの産卵を撮影しようと思っているときに、探雌飛行していたオスが突然降りてきた時のときのものだ。少しわかり難いが、写真の左下にいるのがメスだ。


求愛のためメスに向うオス (2008-March-23, 甲府市)
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A courtship behavior of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R, trimming (+)



メスのヤマトシジミを観察していると、しばしばオスが寄ってきて求愛行動が見られた。しかし、求愛、追尾を示すものの交尾までにいたらなかった。


メスに求愛行動を示すオス (2008-March-23, 甲府市)
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A courtship behavior of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



どういうわけか、本日みられたヤマトシジミはなかなか開翅してくれない。
写真はやっと開翅してくれたメスであるが、かなり青鱗が発達しているのがわかる。


低温期型の特徴を示すヤマトシジミの青いメス (2008-March-23, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue with well-developed blue scales on the wings

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



メスは食草のカタバミでしばしば産卵行動を示した。


産卵するメス (2008-March-23, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue egg-laying on the feeding grass, oxalis.

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200


産卵するメス (2008-March-23, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue egg-laying on the feeding grass, oxalis.

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200



この斜面には、スイバなども多いので、ベニシジミも見られた。
ベニシジミはじっくり見るととても綺麗な蝶だ。


ベニシジミLycaena phlaeas daimio (2008-March-23, 甲府市)
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A Small Copper resting on the grass

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



セイヨウミツバチがタンポポで盛んに蜜を集めていた。
虫の目レンズで拡大すると、顔一面に花粉をつけているミツバチがとても面白い。
この状態で目が見えるのだろうか?


セイヨウミツバチ (2008-March-23, 甲府市)
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Western haney bee

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14 + Gyorome-8, ASA 400


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§Afterword§

今回は外付ストロボトによる飛翔写真のレーニングとして、ひょうたん池のヤマトシジミを選択した。ここのヤマトシジミは数が多いので、練習には適していると思う。しかし、オリンパスのカメラのシャッターのタイムラグにまだ慣れていないので、これからさらに検討しなければならない。

外付けストロボでの飛翔写真は難しそうなので、fanseabさんに撮影法についてお聞きしたところ、大変丁寧なご返事をいただいた。感謝します。
by tyu-rinkazan | 2008-03-25 09:51 | ▣ヤマトシジミ | Comments(14)

20080322 春告蝶(早春の御三家):コツバメ、スギタニルリ、ミヤマセセリ

Nature Diary #0156

Place: Sibakawa-cho (Shizuoka Pref.), Nanbu-cho (Yamanashi Pref.)

Date: March 22nd (Saturday)
Weather:Fine


春告蝶
メバルという魚を漢字で書くと「春告魚」になる。メバルは春を告げる魚ということだろう。
それでは「春告蝶」と書く蝶は?

春一番に羽化発生し、人気があり、それなりに美しくもある。そんなの基準を全てクリアーできる蝶は、ギフやヒメギフを除いてコツバメ、スギタニルリ、ミヤマセセリが有力な候補チョウとしてあげられるだろう。一方、これら3種の蝶は、巷で「早春の御三家」と呼ぶらしい(ダンダラさん)。ならば、春告蝶は一種類に限定しないで、この三種の蝶を春告蝶と呼ぶことにしよう(全く勝手な言い分です)。

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§Diary§

本日は快晴で、気温もかなりあがるらしい。
朝、BSの「ちりとてちん」を見た後、コーヒーを飲んでいると、携帯電話が突然なった。休みの日に携帯電話が鳴るとろくな事がない(仕事の呼び出しが多い)。恐る恐る電話にでてみると、「蝶の写真館」ダンダラさんからであった。本日はお墓参りで甲府に来られていて、これから富士川流域のギフチョウの様子を見に行くとのこと。

もちろん、二つ返事でご一緒することにした。
聞けば、ダンダラさんは数日前に、新しいデジ一眼(Nikon D300)を購入し、本日はその使い初めになるそうだ。NikonD300といえば、噂の名機じゃないか。是非とも見せてもらおう。

山梨県南部から静岡県にかけては、桜の花もすでにちらほらと咲いているが、梅の花が満開だ。紅梅と白梅が綺麗なコントラストを示していた。


梅の花  (2008-March-22, 芝川町)
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Japanese apricot trees

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



ギフチョウのポイントでは、吸蜜植物であるタチツボスミレは咲いていた。しかし、ギフチョウは一向に飛来しない。---------多分、まだ早すぎるのだろう。
1時間ほどねばった後に、今回はギフチョウを諦めて、場所を移動することにした。

移動した場所は、林に囲まれた南斜面で、ナズナやオオイヌフグリ、タンポポなどが咲き乱れている。ゆっくり蝶を探しながら歩いていると、目の前を青黒いシジミチョウがさっと横切り、ナズナの花に静止した。


。。。。。。。。。。ナズナの花で吸蜜するコツバメ (2008-March-22, 芝川町)
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。。。。。。。。。。。A Tailless Hairstreak feeding on the flowers

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。。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



コツバメは名前のごとくすごく小さくて、クロっぽいので、飛んでいるときは目で追うことも難しい。また、とても敏感で、近づくと直ぐに飛び立ってしまう。

しばらく、待っていると飛び立ったコツバメが戻ってきて、また熱心に吸蜜をはじめた。
翅の背面には複雑な模様があり、面白い蝶である。この蝶はヤマツツジの花に産卵するはずだが、こんなに早く発生してしまうとヤマツツジの花の時期までもつのだろうかと心配してしまう。


ナズナの花で吸蜜するコツバメ (2008-March-22, 芝川町)
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A Tailless Hairstreak feeding on the flowers

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



この斜面では、ベニシジミやルリシジミも多い。ベニシジミは今年の初見である。
綺麗なルリシジミが吸蜜していたので、そっと近づいて撮影した。この時期のルリシジミは、飛んでいるときの明るい青がとても鮮やかで美しい。


オオイヌフグリの花で吸蜜するルリシジミ (2008-March-22, 芝川町)
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A Holly Blue feeding on the flowers

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



イカリモンガというへんてこりんな蛾がいる。これは蛾の仲間であるが、行動はまったく蝶と変わらない。多分自分も蝶だと思っているに違いない。蝶と蛾の区別なんて、本来あまり客観性が乏しいと聞く。ならば、イカリモンガ君も蝶と呼んであげたい。

「イカリモンチョウ」-------いいじゃないかい?


オオイヌフグリの花で吸蜜するイカリモンガ (2008-March-22, 芝川町)
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A moth feeding on the flowers

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



その後、スギタニルリシジミを見るために、南部町の林道に移動した。ゲートからしばらく歩いていくと、苔むした岩壁から小さな滝のように水がしみだし、20mくらいの範囲でぬらしている場所を見つけた。

そこには、数頭のルリシジミ、キタテハ、ルリタテハなどがすでに吸水に来ていたが、スギタニルリシジミは見つからない。こんな絶好の場所で見ることができないのは、やはり時期がまだ早すぎたのか-------と思ったら、嬉しいことに、目的のスギタニルリシジミをダンダラさんが見つけてくれた。

写真はこの湧き水ポイントで熱心に撮影しているダンダラ氏であるが、ポジションの取り方といい、撮影スタイルといい隙がない。


吸水ポイントで熱心に撮影するダンダラ氏 (2008-March-22, 南部町)
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Mr. Dandara taking photos at the wet point

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Ricoh GR-D, ASA100


。。。。。。。。。スギタニルリシジミ Sugitani’s Hedge Blue (2008-March-22, 南部町)
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。。。。。。。。。。。A Sugitani’s Hedge Blue

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。。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, ASA100


スギタニルリシジミ (2008-March-22, 南部町)
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A Sugitani’s Hedge Blue

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Ricoh GR-D, ASA100


スギタニルリシジミ (2008-March-22, 南部町)
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A Sugitani’s Hedge Blue

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



水場にはミヤマセセリもやってきた。ミヤマセセリの来訪は想定外なので驚いた。
今年初めての蝶なので、そっと近づいて撮影した。


ミヤマセセリErynnis montanus (2008-March-22, 南部町)
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A Spring flat

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



蝶の撮影者は、撮影している自分の姿を見ることができない(当たり前)。
写真はクジャクチョウを撮影しているダンダラさんを撮影してみた。蝶と撮影者を両方入れて見た。虫林はこの写真を気に入っています。


クジャクチョウを撮影 (2008-March-22, 南部町)
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Mr. Dandara taking a photo of butterfly.

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400


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§Afterword§

春の女神「ギフチョウ」の姿を見ることができなかったのは少し残念ではあるが、多分、まだ羽化していないのかも知れない。しかし、ギフチョウの代わりといっては失礼だが、コツバメ、スギタニルリシジミ、ミヤマセセリの「春の御三家」をすべて見ることができたのは嬉しい。

岩壁からしみだした湧き水が林道を濡らしている吸水ポイントは、環境(自然林と川の間)や規模(約20m)からすれば第1級ものであろう。これから1週間もすれば、スギタニルリの集団吸水やアゲハ類の吸水も見ることができるかも知れない。富士川のギフの撮影した後に気軽に立ち寄れる------良い散歩道を見つけた!

一応、「南部町の吸水ポイント」と名づけて大事にしよう。

今回もダンダラさんのお陰で、楽しく有意義な散歩をすることができました。
D300はさすがに立派ですね。
ご苦労様でした。


<本日、観察した種>

蝶:モンシロチョウ(数頭)、スジグロシロチョウ(数頭)、キタキチョウ(多)、ルリシジミ(多)、ムラサキシジミ(3)、コツバメ(4)、スギタニルリシジミ(1)、キタテハ(多)、アカタテハ(数頭)、ルリタテハ(数頭)、テングチョウ(多)、ヒオドシチョウ(1)、ミヤマセセリ(2)
蛾:イカリモンガ(1)
花:タチツボスミレ、ケマルバスミレ、アカネスミレ、アブラチャン、梅
by tyu-rinkazan | 2008-03-23 07:35 | ▣コツバメ | Comments(28)

20080320 小雨の中の散歩:ヤマトシジミ (山梨県甲府市)

Nature Diary #0155

Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: March 20th (Thursday)
Weather:Rain


春分の候
春分の日は、昼夜が同じ長さになり、太陽が真東から昇り真西に沈むという。
どのくらい明るければ昼なのか、どのくらい暗くなれば夜なのかは良くわからないが、とにかく、昼夜の長さが同じになるらしい。また、今日は彼岸の中日ということで、甲府市内の墓地では、お墓参りの人も多い。


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§Diary§

本日は終日小雨模様だ。
NHKの連ドラ「ちりとてちん」を見た後、いつものように少し散歩することにした。
外に出ると、小雨は止む様子も無いが、散歩するのに気にするほどでもない。

さて、どこの散歩道にいこうか?
この時期だと、武田の杜に行けば、ミヤマセセリが出てくるが、この天候ではとても無理だろう。そこで、ヤマトシジミを見つけた”ひょうたん池“に行くことにした。

コナラを主とする林を歩くと、ダンコウバイがひっそりと黄色い花をつけていた。


。。。。。。。。。。ダンコウバイの花 (2008-March-20, 甲府市)
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。。。。。。。。。。。Lindera obtusiloba

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。。。。。。。。。。。Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200



ひょうたん池の岸では、釣り(フライフィッシング)をする人がいて、後ろを通り過ぎるときは注意しなければならない。岸の斜面をゆっくり歩いていくと、やっと小さな青いシジミチョウを見つけた。
目的のヤマトシジミだ。

ホトケノザの上のヤマトシジミを、50mmマクロ+EC14(実質140mm相当)で、ライブビューを駆使して撮影して見た。バックにホトケノザの赤色が入るので綺麗だ。

この個体は低温期型のためか、翅裏の黒い紋がみょうに小さく、また色も薄い。


ヤマトシジミ Zizeeria maha argia, The Pale Grass Blue  (2008-March-20, 甲府市)
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A male of Pale Grass Blue resting on the flower

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



動きが非常に鈍いので、Gyoromeを装着して、虫も目写真で撮影して見た。初めはフラッシュを用いたが、気に入った色にならなかったので、自然光だけで撮影した。

とにかく、ここまで対象を拡大しても背景が明確に認識できるのは虫の目レンズの威力だと思う。


虫の目像:ヤマトシジミ The Pale Grass Blue  (2008-March-20, 甲府市)
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Insect-eye image: A male of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14 +Gyorome-8, ASA 400



ヤマトシジミの拡大写真であるが、この写真はどうも変だ。
よくみると、右翅の重なり方が逆になっているので違和感がある。つまり、通常は後翅が上(表)になるが、この時は後翅が下になっているのだ(ある種の形成異常なのだろうか)。
------これではほとんど飛べないはずである。


翅が前後逆になったヤマトシジミ The Pale Grass Blue  (2008-March-20, 甲府市)
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High-power view: A male of Pale Grass Blue

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R



帰るついでに、クヌギの樹皮下で以前に見つけたナガニジゴミムシダマシのポイントに立ち寄ってみた。1頭だけみることができた。


ナガニジゴミムシダマシ Ceropria induta (2008-March-20, 甲府市)
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Ceropria induta

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R


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§Afterword§
本日はは残念ながら終日の雨。


水滴 (2008-March-20, 甲府市)
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Water drop

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Olympus E-3, ZD50mm Macro + EC14, ASA 200, FL-36R


でも、1頭だけであったが美しいヤマトシジミをみることができたのは嬉しい。
今週末は天気が回復するようなので、ミヤマセセリでも見に行きたいものだ。
by tyu-rinkazan | 2008-03-20 19:12 | ▣ヤマトシジミ | Comments(15)

20080316 九州散歩:ルリシジミ (福岡県福岡市)

Nature Diary #0154

Place: Fukuoka-shi, Fukuoka Pref.
Date: March 16th (Sunday)
Weather:Fine


博多にて
土曜日は所用で博多に行った。博多では、しばらくぶりで九州の友人達に会うことができ、とても嬉しかった。研究会の後の懇親会では遅くまで盛り上がったのは言うまでもない。九州の人は熱い!

博多は飲食店がとても多い街だ。よく商売が成り立つものだと、訪れるたびに不思議に思う。また、料理も独特で、種類も多く、そして何よりも旨いのだ。今回、2次会で食べたフグの白子の炙りものは、ポン酢醤油をつけて食べると絶品だった。

虫林は「うどん」や「そば」などの麺類が好きだ。
若いころはラーメンの方が好みだったが、今はうどんやそばが良い。麺類が好きな人を「麺食い」というらしいが、自分はかなりの麺食いだと思うことがある。麺食いを自認する虫林は、九州では必ずうどんを食べる(ラーメンではない)。関東のうどんも旨いが、九州のうどんは汁(昆布と鯖節のダシ)が良い。

博多の町を歩いていたら、「かろのうろん」という有名なうどん店を見つけた。「かどのうどん」を博多弁で発音すると「かろのうろん」ということになるらしい。方言を店の名前にするところが良い。えーと、味は-----そこそこだった。


かろのうろん (2008-March-16, 博多)
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Udon restaurant, Karonouron, in Hakata

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Ricoh GR-D, ASA 100


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§Diary§

日曜日の朝は、かなり早く目が覚めた。ホテルの窓から外を見ると、綺麗に晴れている。帰りの羽田行き飛行機は午後なので、午前中は散歩できる。
----------はてさて、どこにいこうか?

朝食を摂った後、とにかくレンタカーを借りて、福岡市郊外に行ってみることにした。

車で流して見るが、なかなか散歩によさそうな場所が見つからない。なにしろ、「仕事ついで散歩」なので仕方がない。とにかく、暖帯林がある丘をぶらつくことにした。


丘から見た博多湾(2008-March-16, 福岡市)
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Landscape of Hakata bay from the hill

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Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA 200



茶畑横の斜面をゆっくり登っていくと、白い花の木を見つけた(シロモジだろうか---自信がない)。他に目立つ花が無いので、これは良いポイントになるはずだ。

しばらく見ていたら、褐色のシジミチョウが突然現れ、シロモジ(?)の花に絡むように飛んだ後に吸蜜を始めた。どうやらムラサキシジミらしい。


。。。。。。。。。シロモジ(?)の花で吸蜜するムラサキシジミ (2008-March-16, 福岡市)
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。。。。。。。。。。。A Japanese Oakblue feeding on the flowers

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。。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm Macro + EC14, ASA 200



3月とはいえ、九州の日の光はかなり強いようで、日向を歩くとすぐに額から汗が流れ出した。これほど暖かければジャケットは不要で、Tシャツ1枚でも良いだろう。

すると、またムラサキシジミが現れた。見逃さないように目を凝らして見ていると、シダの葉上で開翅した。とても綺麗なメスだ。シダの葉の規則正しい並びとムラサキシジミのコントラストが面白かった。


シダの葉の上で日光浴するムラサキシジミ Japanese Oakblue (2008-March-16, 福岡市)
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A Japanese Oakblue basking on the fern leaf with the wings open

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



ルリシジミが突然飛んできて、少し先の葉上に静止した。今年、ルリシジミを見るのは初めてなので、慎重に近づいて撮影していると、開翅してくれた。

ルリシジミの春型♂の翅表は驚くほど美しかった。
その後、かなりの数のルリシジミを見たが、開翅してくれたのはこの時だけであった。


。。。。。。。。。開翅したルリシジミ Japanese Oakblue (2008-March-16, 福岡市)
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。。。。。。。。。。。A Holly blue on the leaf with the wings semi-open

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。。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm Macro + EC14, ASA 200



ここはルリシジミが大変多い場所だ。よく見ると、あちらこちらでチラチラ飛んでいる。
小潅木(ヒサカキ)の周りで、絡むように飛ぶので、ゆっくりと近づいてみてると、小さな花で吸蜜していた。


ヒサカキの花で吸蜜するルリシジミ Holly blue (2008-March-16, 福岡市)
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A Holly blue nectering at the small flowers

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



正面から撮影してみると、細いストローをヒサカキの小さな花にいれて吸蜜してのが良くわかる。あまり近づくと、ピント合わせが難しくなる。


ヒサカキの花で吸蜜するルリシジミ Holly blue (2008-March-16, 福岡市)
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A Holly blue nectering at the small flowers

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



枯れた草原で、綺麗なキタテハを見つけた。この蝶は越冬していたにも関らずとても綺麗だ。広角写真もと思ったが、無常にも飛び去ってしまった。


日光浴するキタテハ Chinese Comma (2008-March-16, 福岡市)
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A chinese comma basking on the dry grass with the wings open

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400


イタドリハムシ Leaf beetle (2008-March-16, 福岡市)
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A leaf beetle on the grass

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400


。。。。。。。。。コスミレ (2008-March-16, 福岡市)
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。。。。。。。。。。。V. japonica

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。。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 200


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§Afterword§

山梨に比べると九州の日差しはさすがに強い。帽子もかぶらずに歩き回ったので、日焼けしたに違いない。
知らない土地での気ままな散歩は、不安ながらも面白いものだ。

偶然立ち寄った斜面では、ルリシジミが非常に多く、またその他のチョウもそこそこに見ることができた。九州自動車道があるので、もう少し車で南の地域(長崎や熊本あたり)までいけば、今の時期でもそれなりに南国の蝶を見ることができると思うが、そこまではしない。
これはあくまで仕事ついでの散歩なのだから----------。

それにしても、虫林を九州に招いてくれた親切な友人たちに感謝したいと思う。

<観察できた種>
蝶:ルリシジミ(多)、キタテハ(3)、ルリタテハ(1)、キチョウ(3)、ムラサキシジミ(3)、モンシロチョウ(2)
甲虫:イタドリハムシ
花:コスミレ、タチツボスミレ
by tyu-rinkazan | 2008-03-17 00:19 | ▣ルリシジミ | Comments(14)

20080309 武田の杜散歩:ヤマトシジミ初見 (山梨県甲府市)

Nature Diary #0153

Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: March 9th (Sunday)
Weather:Fine



啓蟄の候
啓蟄とは、冬篭りして眠っていた虫たちが動き出す時節のことだが、同時に、この春に新しく成虫になった虫たちも出てくる。鬱々と長い冬を過ごしたムシ屋にとっては、心躍る時節が来たことを意味するのだ。

この時期には、厚手のコートを脱ぎ捨て、カメラを片手にフィールドを歩けるだけでよい。
ただし、花粉症は辛い-------。

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§Diary§

本日は朝から晴れ。テレビの天気予報では、4月中旬の気温になるらしい。
------ウーム、またフィールドが呼んでいる(本当はいつでも呼んでいるが)。

そこで、車で15分ほどの距離にあるマイ散歩道「武田の杜」に出かけた。
目的はミヤマセセリを見ることだ。昨年の初見は、3月初旬に武田の杜だったので----?

到着して車から外に出ると、風は少し冷たいが、日差しは強いようだ。その証拠に、風の無い陽だまりでは、佇んでいるだけでとても暖かい。こんな日は、明るい南斜面をゆっくり歩こう。

斜面を少し下がったところに小川が流れ、その脇で蕗の薹(フキノトウ)が顔をだしていた。こんな長閑な春の景色を今まで何度見ただろうか?


春の小川:フキノトウ (2008-March-09, 甲府市)
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Breath of spring:butterbur sprout (Fukinotou)

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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, ASA 200



葉を落とした明るいコナラの林をぬけると、少し開けた空間があり、梅の花が咲いていた。
逆光なので、目をこらして梅の花を見ていると、ミツバチやハナアブなどが訪れている。
--------と1頭のテングチョウが梅の花で吸蜜しているではないか。

「梅にウグイス」ならぬ「梅にテングチョウ」なのだ。

この写真は、シグマの150mm F2.8 Macroに1.4倍のテレコンをつけたので、212mm相当。さらにフォーサーズなので、実質は424mmの望遠レンズで撮影したということになる。もちろん、手持ち撮影である。


。。。。。。。。梅の花とテングチョウ European Beak (2008-March-09, 甲府市)
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。。。。。。。。。。A European Beak feeding or basking on ume apricot

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。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm Macro + EC14, ASA 200



花粉を気にしながらゆっくり歩いていると、突然、足元からキタテハが飛び出した。飛び去ってしまうのかと思ったが、すぐに戻ってきて石の上に静止して、日光浴を始めた。
このキタテハは厳しい冬を越えてきたつわものだ。

8mmの魚眼に1.4倍のテレコンを装着し、やや絞りを開け気味に撮影した。あまり絞るとコンデジで撮影した広角写真と同じになってしまう。


日光浴をするキタテハPolygonia c-aureum: Chinese comma (2008-March-09, 甲府市)
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A Chinese comma basking on the stone with the wings half-opened

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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, ASA 200



武田神社の近くに、ひょうたん池という小さな池がある。
その岸は日当たりが良く、タンポポや春の花がかなり咲いていた。ゆっくりと歩いているとモンキチョウが飛び出した。モンキチョウは先週末に初見を果たしたが、この時期、新成虫を見るのは嬉しい。


モンキチョウ Colias erate, Pale Clouded Yellow (2008-March-09, 甲府市)
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A male of Pale Clouded Yellow basking on the dry leaf

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



越冬する蝶(ウラギンシジミ、ムラサキシジミなど)は、拡大してみると、脚にまで細かい毛が生えている。モンキチョウは越冬する必要が無いので、脚に毛が無いのだろうか?


モンキチョウの脚には毛が無い (2008-March-09, 甲府市)
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High power view: a male of Pale Clouded Yellow

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



日向の斜面にさしかかると、小型のシジミチョウが飛んでいた。
静止したのでそろそろと近づいてみると、ヤマトシジミらしい。ヤマトシジミは今年の初見である。

このヤマトシジミは、飛ぶと青黒く見える。まるでスギタニルリシジミのような色合いだ。開翅したので上からのぞいて見ると、どうやら低温期型の青メスのようだ。それにしても、低温期型の「青いメス」は綺麗だ。


ヤマトシジミの青いメス (低温期型) Zizeeria maha argia (2008-March-09, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue showing features of low temperature type

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



翅の裏面を望遠マクロレンズで拡大して見ると、どうも違和感がある。その理由は、後翅裏面の基部に近い黒紋が少し流れているためだった。軽微な斑紋異常(流れ)といえるのだろうか。


ヤマトシジミ♀の裏面(基部の紋が流れている)Pale Grass Blue (2008-March-09, 甲府市)
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A female of Pale Grass Blue resting on the ground with the wings closed

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



さらに明るいブルーのオスも飛び出した。オスはさすがに敏感で、飛翔速度も速くなかなか止まってくれない。飛んでいるオスの後をゆっくりとついて行くと、やっと枯葉の上に静止して翅を開いてくれた。青いブルーの面積が広い低温期型だ。


ヤマトシジミ♂ (低温期型) Zizeeria maha argia (2008-March-09, 甲府市)
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A male of Pale Grass Blue showing features of low temperature type

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



翅の裏面を今回見つけた♂と♀で並べて見た。
写真の左が異常型の♀で、右が正常個体からのものだ。


ヤマトシジミの翅裏面の比較:→が示す紋が少し流れている (2008-March-09, 甲府市)
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The black spots pointed out by an arrow are elongated.

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400



杉林でスギカミキリを探してみたが、新しい脱出孔のあるスギは見つからなかった。しかし、樹皮下に集団で越冬しているチビタマムシの1種を見つけた。

チビタマムシはタマムシの仲間であるが、体長は5mmにも達しない。
この仲間は良く似ているので、同定が難しいが、いちおうヤノナミガタチビタマムシとしておこう。


チビタマムシ(ヤノナミガタチビタマムシ?) (2008-March-09, 甲府市)
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Jewel beetles overwintering under the cedar bark

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Olympus E-3, Olympus 35mm Macro, ASA 400



明るく開けた場所で、ヤマトシジミでもいないかと探していたら、足元に小さなスミレを見つけた。スミレは虫林の好きな花である。早速近寄ってのぞいて見ると、淡いブルーの花色で、花弁が独特の形をしている。----------アオイスミレだ。

早春にふさわしい清楚な花を控えめに咲かせる。

このスミレは最も花期の早いスミレの一つで、山梨県ではかなり局所的な分布のようで、近似種のエゾアオイスミレよりもむしろ少ないと思われる。


アオイスミレ V. hondoensis (2008-March-09, 甲府市)
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An early flowering violet, Aoisumire, found on the grass field

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Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA 400

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§Afterword§

ミヤマセセリは残念ながら発見できなかった。
昨年は3月の初旬に見ているので、今年は発生が遅れているのだろう。

ヤマトシジミの♂♀の初見はうれしいものだ。
とくに新しく羽化したヤマトシジミの青メスは非常に綺麗だった。
このメスの後翅裏面の「流れ」のような斑紋は、この程度で斑紋異常といって良いのだろうか?

来週の週末は山梨を留守にするので、ミヤマセセリを見ることができないのが残念だ

<観察できた種>
蝶:テングチョウ(2)、キタテハ(3)、ヤマトシジミ(2)、モンキチョウ(1)、モンシロチョウ(1)、キチョウ(1)------モンシロチョウも初見であったが、撮影できなかった。
蛾:フユシャクの仲間?(1)
甲虫:チビタマムシ(多)、オオクチキムシ(1)
花:アオイスミレ
by tyu-rinkazan | 2008-03-09 22:40 | ▣ヤマトシジミ | Comments(34)

20080302 節句前の河川敷散歩:モンキチョウ初見とミツバチ

Nature Diary #0152

Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Date: March 2nd (Sunday)
Weather:Fine


明日は桃の節句だ。

まだ春とはいえないこの時期は、暖かくなったかと思えば、また寒さが訪れる。
「三寒四温」という言葉があるが、この時期の山梨県では、「五寒二温」くらいが相応しい。

本日は早朝から自宅裏を流れる川(荒川)の河川敷清掃にかり出された。
空は朝から綺麗に晴れて、風も弱く暖かく感じる。

しかし、どうやら花粉も多いようで、花粉症の虫林はクシャミがでる。
ウーム、そろそろクシャミ、鼻水、目のかゆみのシーズンが始ったようだ--------。

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天気が良いので、昼食後に車で15分ほどの距離にある釜無川の河川敷を散歩することにした。

本日の散歩の第一目標は、今年羽化したての新モンキチョウを見ることだ。
この河原に平行してある堤(土手)は、秋にモンキチョウの多い場所。
もしかして---------である。

釜無川の土手 (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
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Bank of Kamanashi river 

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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F5, 1/3200, EC-0.7 ASA 200


少し歩くと黄色い花が咲く畑があった。初めは菜の花畑かと思ったが、時期が早すぎる。近くで見ると、葉の形が菜の花とは異なるようだ。

その畑の持ち主が軽四輪に乗って現れたので、早速、挨拶して、この花について尋ねた。
この花は「オータムポエム」という名前で、俗にアスパラ菜とも呼ばれているらしい。新しい野菜の品種(中国野菜の交配種らしい)で、味はアスパラ風味で美味しいとのことだ。
虫林はまだ食べた記憶が無い。

オータムポエム畑 (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
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Vegetable field of autumnpoem 

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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F5, 1/2000, EC-0.7 ASA 200


このオータムポエムの畑を見ていると、やや黄色いチョウが突然飛び出した。
急いで近寄ってみると、目的のモンキチョウだ!

本日(3月2日)のモンキチョウ初見は、甲府市内で最も早いマイレコードになる-------嬉しい。

出現したモンキチョウは、近くの花に静止して吸蜜を始めた。みると、新成虫なのに翅の先が少し欠けているように見える。羽化不全なのだろうか。

。。。。。。。オータムポエムで吸蜜するモンキチョウ (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_19523766.jpg
。。。。。。。。。。A newly-emerged butterfly, Colias erate, Male

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。。。。。。。。。.Olympus E-3, ZD50mmMacro+EC14, ASA 200


飛翔するモンキチョウ♂、Colias erate (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
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A flying Colias erate, Male

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Olympus E-3, ZD50mmMacro+EC14, F5.0. 1/1250, EV-0.3, ASA 200, Trimming (+)


モンキチョウが飛ぶ後をついていくと、畑の脇の低いコンクリートの壁に静止した。
ゆっくり近づき、ライブビューを用いて、広角写真を撮影して見た。
蝶の手前10cm位まで寄っても、広角レンズでは、このくらいの大きさだ。もっと寄ろうと思ったrが、飛んでしまった。

壁に静止するモンキチョウ♂、Colias erate (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
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Wide-angle view of Colias erate resting on the wall

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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F5.0. 1/2500, EV-0.7, ASA 200


さらに少し歩いていくと、オオイヌフグリが咲く土手で、別のモンキチョウを見つけることができた。少し飛んでは、オオイヌフグリの花に静止して吸蜜をしている。

この個体はとても綺麗で、翅先も欠けていない。

オオイヌフグリで吸蜜するモンキチョウ♂、Colias erate (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_2003024.jpg
A male of Colias erate nectaring at blue flowers

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F5.0. 1/1600, EV-0.7, ASA 200


枯葉の上に静止した個体をみると、太陽の光を十分に受けるためなのだろうか、体を斜めに傾けているのが面白い。コツバメの静止と同じだ。

体を傾けて静止するモンキチョウ♂、Colias erate (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
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A male of Colias erate resting on the dry leaf

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F5.0. 1/2500, EV-0.7, ASA 200


そろそろ帰宅しようと思ったときに、目の前にキタテハを見つけた。今日は暖かいので、越冬蝶も目を覚ましたみたいだ。

翅を広げて、太陽の光を浴びている。
長い冬を越えたキタテハはとても綺麗に見えた。

日光浴するキタテハ (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_2005583.jpg
A chinese comma resting on the dry grass

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F4.0. 1/1000, EV-0.7, ASA 200

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オータムポエムの花には多数のミツバチが訪れていた。
ミツバチにはセイヨウミツバチとニホンミツバチがあるが、この花に来襲しているものは体が黄色いので、セイヨウミツバチの方だ。

セイヨウミツバチ (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
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Western honey bee 

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14+Gyorome-8, F32, EC-3.3, ASA 400, Flash (+)


一心不乱に蜜を集めるミツバチを見ていると、可愛いものである。

写真の個体は足に花粉団子をつけている。この団子は、「Bee Pollen」といわれ、集めた花粉をミツバチの分泌する酵素で固めたもので、女王蜂などの餌になるらしい。

セイヨウミツバチ (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_2012396.jpg
Western honey bee 

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14+Gyorome-8, F32, 1/160, EC-3.3, ASA 400, Flash (+)


オータムポエムの花に来ているミツバチの飛翔写真を撮影した。簡単に撮影できるかと思ったが、なかなかどうして、うまく撮影するには忍耐が必要だった。

内蔵ストロボを併用して何とか撮影できたが、ストロボでもはばたく翅は全く見ることができない。よほどスピードが速いのだろう。

飛翔するセイヨウミツバチ (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_201359.jpg
Flying Western honey bee

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14+Gyorome-8, F32, EC-3.3, ASA 400, Flash (+) , Trimming (+)


ミツバチを拡大してみると、脚を使って体についた花粉を団子にしているみたいだ。
なかなか器用なものである。

セイヨウミツバチ (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_2044524.jpg
High power view of Western honey bee 

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14+Gyorome-8, F32, EC-3.3, ASA 400, Flash (+) , Trimming (+)


セイヨウミツバチは、日本では野生化していないはずである。
河原から帰る途中で、蜂の巣箱を見つけた。それほど巣箱の数は多くはないが、オータムポエム畑のミツバチはここから飛んできたに違いない。

セイヨウミツバチの巣箱 (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_202018.jpg
Boxes for honey bee 

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Olympus E-3, ZD8mm+EC14, F5, 1/320, EC-03, ASA 200


巣の入り口にミツバチが集まっていた。このミツバチたちは目が大きいので初めオス蜂かと思った。オス蜂はもっと目がもっと大きいのだろうか?

ミツバチのオスは女王蜂と交尾するために存在し、何も働かず、交尾場所で女王蜂を追いかけて交尾するだけらしい。

セイヨウミツバチの♂? (2008-March-02, 甲府市、山梨県)
d0090322_2021237.jpg
Western honey bee gathering at the entrance

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Olympus E-3, ZD50mm+EC14, F5, 1/320, EC-0.7, ASA 200

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§Afterword§

虫屋にとっての「春」は、チョウの新成虫の出現によって認識される。
そうなのだ、もう春になった!

本日はモンキチョウを2頭見ることができた。上にも書いたが、これはモンキチョウ初見のマイレコードになる。期待はしていたが、実際に見ることができてとても嬉しい。
さらに、越冬明けのキタテハまで出現するとは-------驚いた。

この河川敷では、ベニシジミも多いので、来週あたり気温が上がれば、ベニシジミの新成虫の出現も期待できるかもしれない。ちなみに、ベニシジミの幼虫でもいないかとスイバの葉をめくってみたが、幼虫は見つけることができなかった。

セイヨウミツバチは、昆虫写真家の海野和男氏の日記でしばしば扱われてきた題材だ。虫林がこの虫を撮影したのは、これが初めてであるが、なかなか面白い写真が撮影できたと思う。

今年もシーズンインになった。

Today was a mild and generally fine day, and I thought that a spell of sunshine around midday was enough to awaken a few butterflies.

I visited, therefore, riverside bank of Kamanashi-river and saw two newly-emerged butterflies, Colias erate; one was nectaring at the yellowflower (autumnpoem) and another feeding on the small blue flower (Ooinufuguri). I also found a chinese comma, Polygonia c-aureu, being at rest on dry leaf.

by tyu-rinkazan | 2008-03-02 20:39 | ▣モンキチョウ | Comments(24)