NATURE DIARY

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20081025 秋色の虫たち:ツマグロキチョウ他 (山梨県)

Nature Diary #0215
Date: October 25th, 2008
Place: Kofu-shi, Nambu-cho, Yamanashi Pref.
Weather:Cloudy



朝、ゆるゆると起き、いつものようにNHKの朝の連ドラ「だんだん」を見ながら朝食をとった。このドラマは内容もさることながら、主題歌(縁の糸)を歌う竹内まりやの声が、虫林のノスタルジーを刺激してとても耳に優しく聞こえる(若い頃を思い出す)。

外に出てみると、空は厚い雲に覆われ、風も強く気温も低い。

柿木林の向こうに富士山が見えるが、頂上にはいわゆる笠雲がかかっている。笠雲は天候不順を意味する雲である------富士山の様子で天候を知るとは、虫林もいよいよ山梨県人になったといえる。

そういえば、虫林が山梨県に移り住んでから早や18年が過ぎようとしているのだから驚いてしまう。
歳月人を待たず Time and tide wait no man.であるが、もう少しゆっくりして欲しいものだ。

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富士山 (2008-October-25、甲府市)

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Olympus E-3, ZD50mm,, ASA200



§ Diary §

ミヤマシジミ; Argyrognomon Blue

まずは近くの河原でミヤマシジミを探した。ゆっくりとポイントの河原を歩いてみると、エノコログサの上に2頭のミヤマシジミを見つけることができた。このチョウは本来コマツナギで撮影するのがよいが、エコログサ上のチョウもなかなか雰囲気があって宜しい。

とかなんとかいいながら、本当はミヤマシジミの青メスを探したのだが、この天気では開翅する見込みが無いので、エノコログサとミヤマシジミにテーマを変えたのである。

甲府市内のこの場所は、自宅から程近い(車10分)。そんな場所で、この時期にミヤマシジミを撮影できただけでも嬉しいじゃないか。

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。。。。。。。。。。エノコログサの上のミヤマシジミ (2008-October-25、甲府市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, ASA200

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。。。。。。。。。。ミヤマシジミ (2008-October-25、甲府市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, ASA200



ツマグロキチョウ; Angulated Grass Yellow

甲府市から南部町に移動した。

現地に到着して、歩き始めるとすぐにツマグロキチョウを見つけた。チョウは気温が低いにも関わらず結構敏感で、近づくとすぐに飛び立ってしまう。さらに、いったん飛び立つと、今度はなかなか静止してくれないので神経が消耗してしまうのだ。

お茶を飲みながら、ふらふらといつまでも飛ぶ蝶を目で追っていると、茂みの前の枯れ草に静止した。

あわてて走り寄ってカメラのファインダー越しにチョウを見た時に驚いた。チョウの後ろの紅葉した葉(多分、ヌルデ)の赤が、黄色いチョウを秋色に染めていたからだ。

背景のヌルデは、少しオレンジかかっていたが、写真では結構どぎつい赤になったみたいだ。これほど赤がきついと彩度の設定などを変えたほうが良いかもしれないと思う。よく、オリンパスブルーという言葉がカメラ雑誌などに肯定的に出てくるが、虫林はあまり鮮やかな青も好ましくないと思っている。

何事も過ぎたるは及ばざるが如しなのだ。

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。。。。。。。。。。秋色のツマグロキチョウ (2008-October-25、南部町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, ASA200



クロツバメシジミ; Black Cupid

南部町からの帰途、身延町のクロツポイントに寄り道した。ここのツメレンゲ群落は、規模は大きいが草体が貧弱なのが残念だ。だが、クロツの個体数は多く、また遅い時期まで発生しているので、いつもシーズンの終了間際に訪れることが多い。

歩き始めると、足もとからクロツが飛び出していく。その中に交尾している個体を見つけた。そういえば、今年はまだクロツの交尾写真を撮影していなかったので嬉しい。

交尾している個体をよく見ると、メス(大きい方)は翅がまだ伸びきっていないようだ。すなわち、羽化後間もなくオスがやってきて交尾したのだろう。

背景の黄色はセイタカアワダチソウだ。

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交尾するクロツバメシジミ (2008-October-25、南部町)

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Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, ASA200、ストロボ



オツネントンボ; Sympecma paedisca

成虫で越冬するトンボの仲間のオツネントンボが沢山いた。こんなにオツネントンボを見たことがない。越冬前には特定の場所に集まってくるのだろうか。

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オツネントンボ (2008-October-25、南部町)

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Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, ASA200

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。。。。。。。。。。オツネントンボ (2008-October-25、南部町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD50mm, EC-14, ASA200


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§Afterword§

天気が悪いと神頼みをしたくなる。でも、よく考えると10月は「神無月」なのだ。すなわち、日本国中の神様は出雲大社に集まるため出張中だ。
神様が不在なのに神頼みしてもご利益は期待できようはずもないね。

でも、秋色の昆虫達を撮影できたのは嬉しい。

月曜日は神奈川のある大学で、学生講義を依頼されている。最近の講義はパワーポイントで行うので、ノートパソコンさえあれば、どこ(自宅)でもその準備ができてしまう。便利になった反面、準備にきりが無くなってしまい、休日に自宅での仕事フリーな時間が少なくなってしまうのはいただけない。

仕事と趣味の時間はそれぞれきっちりと分離しないといけない---というか、趣味の時間はきっちりと確保しなければいけないと考えている。

Quality of life はとても大事なのだ。





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-10-26 14:40 | ▣ツマグロキチョウ | Comments(15)

20081019 晩秋の河原散歩;ミヤマシジミの青メス (山梨県)

Nature Diary #0214
Date: October 19th, 2008
Place: Hokuto-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Fine



§ Diary §

本日は天気が良い。

朝、家内と息子を駅まで送った後に、南アルプスの前衛の山に散歩に行くことにした。登山口の駐車場に車を止めて、ゆっくりと登り始めたが、運動不足がたたって結構しんどい。しばらくすると、林の中から稜線に飛び出した。そこは視界がとても良く、朝の富士山が雲海の向こうにはっきりと見えた。

こんなにくっきりとした富士山を見るのは久し振りのような気がする。

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朝の太陽と富士山 (2008-October-19、韮崎市)

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Olympus E-510, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA100

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富士山 (2008-October-19、韮崎市)

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Olympus E-510, ZD 35mm Macro, ASA100


ミヤマシジミ; Argyrognamon Blue

南アルプス散歩の帰りに、北杜市の河原のミヤマシジミのポイントに立ち寄ってみた。そこは夏しか訪れたことが無い場所で、晩秋のこの時期の様子はわからない。
目的は青鱗の発達した青メスの撮影だ。

ポイントに到着してすぐに、チラチラと飛翔するミヤマシジミが迎えてくれた。

この時期ではさすがにスレている個体が多いようだが、新鮮なものも時々見ることができた。ミヤマシジミはセンダングサの花でしばしば吸蜜していた。

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。。。。。。。。。。吸蜜するミヤマシジミ♂ (2008-October-19、北杜市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200


この河原には、ミヤマシジミの食草のコマツナギがとても多い。時期的には花の時期を過ぎてしまっているが、オスがたまたまコマツナギの葉に静止したので撮影した。

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ミヤマシジミ♂ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200

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ミヤマシジミ♀ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200

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ミヤマシジミ♀ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200



青鱗の発達したミヤマシジミ♀; Well-developed blue scales

この時期にミヤマシジミを見にきた目的は、青鱗の発達したメスを探すことだった。

この青鱗の発達したメスは、発生時期を通して見られるみたいだが、秋遅くには青メスの発生率が上がるといわれている。また、この現象は成長期の温度と関係するみたいで、実際に蛹を低温暴露することで、その発生率が上がることが実験的に確かめられている。

青鱗のよく発達したメスは、まるで別種のように美しい。

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青鱗の発達したミヤマシジミ♀ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200

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青鱗の発達したミヤマシジミ♀ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200

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青鱗の発達したミヤマシジミ♀ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200



ミヤマシジミ飛翔; Flying features


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飛翔 (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, ZD 8mm fisheye, X1.5 Telecon ‘EC-14), ASA800

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飛翔 (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-3, ZD 8mm fisheye, X1.5 Telecon ‘EC-14), ASA800

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。。。。。。。。。。飛翔 (2008-October-19、北杜市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD 8mm fisheye, X1.5 Telecon ‘EC-14), ASA800


秋の日はすぐに傾いてしまう。
ミヤマシジミを撮影していたが、午後3時を過ぎると太陽がかなり低くなり、あたりが薄暗くなってきた。西日をいれて撮影した後に、ポイントを後にした。

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ミヤマシジミ (2008-October-19、北杜市)

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Olympus E-510, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA800、ストロボ



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§Afterword§

南アルプスの前衛の山に登った目的は、タニグチコブヤハズカミキリを探すことだった。昨年は数頭発見できた場所なのだが、今回は残念ながら見ることができなかった。でも本日は天気も良く、富士山や黄葉も楽しむことができた。

北杜市のミヤマシジミは、この時期でもまだ新鮮な個体を見ることができて、さらに青鱗が発達したメスはまるで別種のように美しかった。これほどはっきりしたアオ個体はまだ見たことがなかったので嬉しい。


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-10-20 07:04 | ▣ミヤマシジミ | Comments(18)

20081013 続県南散歩;皆既蝶食とオオセイボウ(山梨県)

Nature Diary #0213
Date: October 13th, 2008
Place: Nambu-cho, Yamanashi Pref.
Weather:Fine


§ Diary §

「日食」とは、月が太陽と地球との間にきて太陽光線を遮り、太陽の一部または全部が見えなくなる現象のことだ。ならば、太陽と地球との間にチョウが入って太陽光線を遮る現象は「蝶食」ということになる。

この写真は、アサギマダラの飛翔写真を撮影したところ、たまたま偶然に太陽が蝶と重なり、露出の関係であたかも「蝶食」を思わせる写真になった。さらに加えていうならば、太陽が完全に蝶に隠れているので「皆既蝶食」だね。

全くの偶然とはいえこんなこともあるから飛翔写真は面白い。

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アサギマダラの皆既蝶食 (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA400

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このチョウの顔アップの写真で種類がわかるかな?

我々は翅を見てチョウを判断するが、チョウにも体や手足、顔の表情というものがある。そこで、チョウの顔のアップを撮影してみた。この写真だけで、種類かがたちどころに分かる人は、よほどの蝶オタクですぞ。チョウのテレビチャンピオンに出ることができるかもしれない。

正解は写真の後で----------。

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蝶の顔 (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200, 内臓ストロボ

正解はウラギンシジミ------簡単だったかな?

顔だけで判別するのは難しいが、足が毛深くて太いことや前脚を折りたたんで4本脚で静止していることなどから同定できると思う。

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オオセイボウ; Angulated Grass Yellow

セイボウは「青蜂」と書く。体全体にエメラルド色の金属光沢をまとった美しいハチである。いつかこの美しいハチを撮影しようと思ってきたが、今まで機会に恵まれなかった。

今回撮影したセイボウが体が大きいのでオオセイボウという種類だろう。オオセイボウはスズバチに寄生するといわれている。たぶん、スズバチのつくった泥の巣を壊して幼虫に卵を産むのであろうか。興味あるところで何時か見てみたいと思う。

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。。。。。。。。。。オオセイボウ (2008-October-13、南部町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400


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オオセイボウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400

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飛翔するオオセイボウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA800


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§Afterword§

前回はツマグロキチョウとウラギンシジミだけを掲載したが、今回はその時に撮影した他の写真を掲載してみた。アサギマダラの皆既蝶食はなかなか撮影できるものではないので、発見した時には少し驚いた。

以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-10-16 23:21 | ■他の昆虫 | Comments(12)

20081013 県南のツマグロキチョウとウラギンシジミ (山梨県)

Nature Diary #0212
Date: October 13th, 2008
Place: Nambu-cho, Yamanashi Pref.
Weather:Fine



本日は月曜日だが、「体育の日」で祝日。

朝から快晴だ。連休の最終日くらいは家の中で北京オリンピックの総集編番組などを見ながら、ゆっくりと過ごすのも良いかなと思う。しかしながら、休日に晴れると、虫屋はやはり散歩に出ずにいられないのだ。

この虫林の習性はたぶん子供の頃からのものだと思う。すなわち、根っからのナチュラリストは、天気が良いと反射的に散歩に出てしまうものなのだ。まるでパブロフの犬の反射のようにね。
生理学的見地から説明すると、この行動は条件反射の1種で、いわゆる「晴れ散歩反射」というらしい。
------嘘をつけ。


§ Diary §

そろそろツマグロキチョウの秋型のシーズンなので、県南の南部町に行くことにした。

天気が良いので、ポイントの手前で富士川の河原に降りてみた。富士川は釜無川と笛吹川の水を集め、静岡県で太平洋に流れ込む大河川だ。県南部では河原がとても広々していて気持ちが良い。

だれが何のために作ったのだろうか、服を着た変なカカシが立っていた。

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富士川の河原 (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA400



ツマグロキチョウ; Angulated Grass Yellow

ツマグロキチョウは近年その数が減少しているチョウの一つだ。虫林が育った神奈川の海辺の町では、秋になると庭先に時々飛んでいたように思う。今ではお目にかかるのさえも簡単ではない。

数年前に県南の富士川の支流の河原で見つけたツマグロキチョウのポイントに到着すると、ほどなくセンダングサの花で吸蜜しているツマグロキチョウを発見することができた。

このポイントはとても小さいが、いつも期待を裏切らない。

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ツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA400


ツマグロキチョウはキタキチョウに比較して、長時間飛翔することは少なく、よく静止するので撮影は比較的楽である。面白いと思うのは、ツマグロキチョウは好んで枯葉や枯れ草に静止する。確かに枯れ草などに静止すると翅の色や後翅裏面の黒いスジは保護色になっているように見える。

この写真は、広場に落ちていた枯葉に静止したものだ。本人は、失礼、本チョウは完璧な保護色で隠れているつもりだが、どっこい虫林にはミエミエなのだ。

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枯葉に静止するツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA400


逆光を意識しながら吸蜜するツマグロキチョウを撮影してみた。翅を透過した日の光が独特の雰囲気を演出し、翅の周囲の短毛が日の光に輝いて輪郭を際立たせている。

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。。。。。。。。。。逆光のツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200


ツマグロキチョウはジプシーのように放浪するようだが、甲府市内でこのチョウに出会ったことはない。

静止したツマグロキチョウを拡大してみた。この弱弱しいチョウのどこに放浪するたくましさがあるのだろうか。弱弱しく見えるものほど、実は強いものなのだ。

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ツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200

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ツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA200


キタキチョウとツマグロキチョウは飛翔時でも区別できる-------と思っていた。確かにツマグロキチョウはキタキチョウに比べて、小さくて、翅の先がとがり、色が少しオレンジ色に見える。しかし、実際には飛翔時で両者の区別は難しく、本日も小さなキタキチョウとよく間違えた。

どのくらい似ているかというと、シルビアとヤマトの飛翔時よりも似ているように思う。

ツマグロキチョウはキタキチョウと同様に飛翔速度が遅くて直線的に飛ぶので、飛翔写真は比較的楽に撮影できる。そこで、広角レンズで飛翔写真を少し撮影してみた。

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ツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA800、トリミング

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。。。。。。。。。。吸蜜するツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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。。。。。。。。。。Olympus E-3, ZD 8mm +EC-14, ASA800

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ツマグロキチョウ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA800、トリミング



ウラギンシジミ; Angled Sunbeam

道路上や道路脇にはウラギンシジミが非常に多い。地面でミネラルや水分を吸っているのだろうか、それとも日光浴が主な目的なのだろうか-------うーむ、前者かな?

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葉上で開翅したウラギンシジミ♂ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA200


出会ったウラギンシジミの多くはオスだ。メスは一体どこにいるのだろか---と思っていたら、眼下の葉に静止して開翅した個体をみると翅の紋が白くメスだった。メスの翅表の紋は変化に富んでいるので面白い。

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ウラギンシジミ♀ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA100


ウラギンシジミの飛翔写真にトライした。とにかく、飛翔速度が速く、また飛翔経路も不規則で予想がつき難い。しかし、どうにかこうにか撮影することができた。

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。。。。。。。。。。飛翔するウラギンシジミ (2008-October-13、南部町)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD 8mm, X1.5 Telecon, ASA800、トリミング

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飛翔するウラギンシジミ (2008-October-13、南部町)

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Olympus E-3, ZD 8mm FISHEYE, X1.5 Telecon (EC-14), ASA800、トリミング


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§Afterword§

本日訪れた県南では、ツマグロキチョウ、ウラギンシジミの他にも、ウラナミシジミ、キタテハ、ヒメアカタテハ、アカタテハ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、アサギマダラ、イチモンジセセリ、クロコノマチョウなどを見ることができた。

今回の目的の一つは、ツマグロキチョウの新しいポイントを探す事だった。そこで、富士川流域の数か所を調査してみたのだが、残念ながらツマグロキチョウは発見できなかった。 でも、秋の河原歩きはとても気持ちが良いので、またチャレンジしてみたい。



このブログには載せなかったが、実はハチの仲間の「セイボウ」も撮影できた。セイボウは青緑の金属光沢を持つとても美しい昆虫だ。時間が許せば、後日その他の昆虫たちと一緒にアップする。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-10-13 22:30 | ▣ウラギンシジミ | Comments(10)

20081011 ツメレンゲの花とクロツバメシジミ (山梨県)

Nature Diary #0211
Date: October 11th, 2008
Place: Minami-Alps-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Cloudy



朝起きて、NHKの連ドラ「だんだん」を見ながらのんびりと朝食をとった。やはり関西NHKがつくる朝の連ドラは、どことなく人間味があるし、ストーリーも面白いと思う。うーむ、ドラマを見ているとシジミ汁が飲みたくなってしまうな。

家の外に出てみると空は曇って少しだけ雨も降っている。しかし、午前中だけでも散歩に出ることにした。そろそろ南アルプス市のクロツのポイントでは、ツメレンゲの花が咲いているはずなのだ。


§ Diary §

ポイントに到着すると、予想通りツメレンゲの花がほぼ満開に咲いていた。ここのツメレンゲは大きいので花が咲くと見事なのだ。まるでツメレンゲの林のようだ。

ツメレンゲはベンケイソウ科の植物で、クロツバメシジミの食草だ。葉先が獣の爪に似ているので、この名前が付いたそうだ。山梨県でも石積みや河原で見かけるが、どこにでもある植物ではない。

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ツメレンゲの花 (2008-October-11、南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA100



クロツバメシジミ; Black Qupid

年によってはツメレンゲの花の時期とチョウの発生が一致しないこともあるが、ポイントに到着して歩いてみると、すぐに数匹のクロツが飛び出した。しかし、せっかくツメレンゲの花が咲いていても、クロツバメシジミは花に静止してくれずに石の上や地面などに静止してしまうことが多い。

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石に静止するクロツバメシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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Olympus E-510, ZD 8mm FISHEYE, Telecon (EC-14), ASA200


しばらくクロツの後を追ってみると、やっと花の上に静止した。しかし、どうも静止しているだけで吸蜜は行っていないみたいだ。そこで、慎重に近づいて撮影した。

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。。。。。。。。。。開翅するクロツバメシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA100

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。。。。。。。。。。ハチとクロツバメシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400

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。。。。。。。。。。クロツバメシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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。。。。。。。。。。Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400


クロツの開翅をできるだけ近づいて、内臓ストロボにディフューザーを用いて近接撮影をしてみた。この時期にしては意外に新鮮な個体のようだ。

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開翅するクロツバメシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400, 内蔵ストロボ



ベニシジミ; Small Copper

ベニシジミはどこにでもいる蝶なので、普段は無視してしまうことが多い。しかし、蝶の少ないこの時期にはゆっくりと撮影して見ようと思う。ススキの穂に静止したベニシジミは秋を感じさせる。

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。。。。。。。。。。ススキとベニシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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。。。。。。。。。。 Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, X1.5 Telecon (EC-14), ASA100


ベニシジミの静止した葉は、弱い雨で水滴が付いている。マクロレンズで拡大してみると、ベニシジミの翅裏は黒い紋とベニ色の帯のコントラストが美しい。弱くストロボを併用して撮影した。

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ベニシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, X1.5 Telecon (EC-14), ASA100, 内臓ストロボ


ちょうど目の高さのススキの穂に静止したので、さらに目いっぱい近づいて、正面から顔のアップを撮影した。真っ白い毛でおおわれた体や足が印象的だね。

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ベニシジミ (2008-October-11、南アルプス市)

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Olympus E-3, ZD 50mm MACRO, X1.5 Telecon (EC-14), ASA100, 内臓ストロボ、トリミング

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§Afterword§

このところ、忙しくてほとんど歩いていなかったので、少し歩いただけでも気持ちが良い。

予想通り、ツメレンゲとクロツバメシジミのコラボ写真が撮影できたので嬉しい。加えて、飛翔写真も撮影したが、広角レンズを用いた飛翔写真では、背景の様子が丸わかりなので、残念であるが今回は封印することにした。

この連休は少しゆっくりとできそうなので、明日もどこか散歩しよう。
メタボ解消のために----。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-10-11 17:45 | ▣クロツバメシジミ | Comments(16)

20081006 九州の海岸散歩:タテハモドキほか (長崎県)

Nature Diary #0210
Date: October 6th, 2008
Place: Nomozaki-cho, Nagasaki Pref.
Weather:Cloudy



ある学会に出席するため、2年ぶりで九州の長崎県を訪れた。

初日終了後の懇親パーティは、長崎の観光スポットとして有名なグラバー邸で行われた。当初は野外(ガーデン)パーティを予定していたみたいだが、あいにくの雨天のために急遽室内パーティになった。
♪アアアア~長崎は~今日も~雨だった♪---------である。

とわいえ、パーティは和気藹々とした良い雰囲気で、余興の「龍踊」はなかなか見事だった。

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龍の舞 (2008-October-05 長崎市)

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Pentax K10D, Pentax 40mm, ASA200、内臓ストロボ


§ Diary §

長崎に来る前が非常に忙しく、蝶に関する情報は全く調べることができなかった。それでも、せっかく遠くまで来たのだから、最終日(6日)の午前中くらいはレンタカーを借りてN岬まで出かけることにした。N岬は長崎市から南に伸びる半島の突端にある。

約1時間のドライブでN岬にあるK島の灯台に到着した。そこから周囲を見渡すと眼下の海岸線が気になった。そこには、海岸から続く谷が山側にまで延びて、草原とともに小さな池が見えたからだ。うーむ、あそこなら昆虫の写真が撮影できそうだ。

海岸に降りる遊歩道もあるみたいなので、歩いて降りてみることにした。ところがその遊歩道は、しばらく使われていなかったみたいで、草や木が両側から覆われてトンネル状になっていた。まるで、映画「となりのトトロ」で、メイちゃんが見つけた「トトロへの抜け道」みたいだ。

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トトロの抜け道 (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200


行く手を遮るように張られたクモの巣に悩まされながら遊歩道を抜けると、突然、綺麗な海岸が広がった。そこは波打ち際近くまでハマゴウなどの海浜性の植物が繁茂し、また白いセリ科の花も多数咲いていた。この時期、訪れる人も少ない、静かな美しい海岸を散策するのはとても贅沢に思えた。

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N岬の海岸 (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200



タテハモドキ; Peacock Pansy

ゆっくりと歩き始めて間もなく、目の前にアカタテハほどの大きさの褐色のチョウが飛んで、少し離れた場所のアシの葉上に静止した。もしやと思って慎重に近づいてみると、やはりタテハモドキだった。タテハモドキは今まで見たことのない南国のチョウだ。

このあたりだと、すでに土着(自然繁殖)しているのかもしれない。

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タテハモドキ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200


蝶までの距離が少し遠いので小石を投げて飛び立たせてみたら、うまい具合に近くの葉に静止した。近くで見ると、タテハモドキの翅の大きな眼状紋がとてもめだつ。

モドキとは似ているが異なるという意味だ。するとタテハモドキとはタテハに似ているが、タテハではないということになる。でも、タテハモドキはどこからみても立派なタテハチョウだ。

蛇の目紋がジャノメチョウに似ているので、そのような名前が付いたものと推察できるが、もしもそうであれば、タテハモドキではなくジャノメモドキと呼ぶのが正しい。

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タテハモドキ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200



リュウキュウムラサキ; Hypolimnas bolina

数頭のリュウキュウムラサキがセリ科の花を訪れていた。このチョウは長崎には本来分布していないので、いわゆる「迷チョウ」である。今年はマレーシアのPenang島でもこのチョウに出会っているので、妙に懐かしく感じた。ここではリュウムラは3頭も出現してくれた。

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リュウキュウムラサキ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200



ヤクシマルリシジミ; Common Hedge Blue

ルリシジミにしては大きなシジミチョウが目の前の葉に静止した。ヤクシマルリシジミだ。その後もヤクルリらしきチョウが飛翔する姿をしばしば見かけたが、撮影できたのはこの1頭だけだった。

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ヤクシマルリシジミ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200



クロセセリ; Restricted Demon

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クロセセリ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200



その他の昆虫; Other insects

その他の蝶としては、アサギマダラが非常に多く、どうやら渡りの途中でこの岬の突端に集まっているような雰囲気だった。この岬から、沖縄方面にわたるのだろうか?

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アサギマダラ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200


イラクサの群落にはアカタテハが非常に多くて驚いた。さらに観察してみると、しばしばイラクサに産卵していた。そこで、産卵シーンを撮影することにしたが、産卵時間が非常に短くて、実際にはなかなか撮影できなかったのだ。

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アカタテハの産卵 (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200


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アオモンイトトンボ (2008-October-06 長崎県)

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Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200



オオウナギ; Anguilla marmorata

オオウナギの住む井戸があるというので、少しだけ立ち寄って覗いてみた。井戸の中のオオウナギの姿は確認できなかったが、井戸の横に設置されている水槽でオオウナギを見ることができた。

通常のウナギのイメージとはかけ離れていて、全く別の種類だということは一目でわかった。

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オオウナギ (2008-October-06 長崎県)

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Ricoh GR-D, ASA100

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。。。。。。。。。。オオウナギ(2008-October-06 長崎県)

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。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA200


もう少しゆっくりと散策したかったのはやまやまであったが、午後のセッションに遅れないようにあわてて会場まで引き上げた。


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§Afterword§

2時間ほどの散策ではあったが、タテハモドキやリュウムラも見ることができたのは嬉しい。

上記の蝶のほかに、ナガサキアゲハ(数頭)、アゲハ(多)、モンキアゲハ(数頭)、アオスジアゲハ(多)、ジャコウアゲハ(1頭)、イシガケチョウ(1頭)、キチョウ(多)、ヤマトシジミ(多)、ウラナミシジミ(多)、ヒメアカタテハ(多)なども見かけた。

今回の散歩では、ウミクロツも視野に入れていたが、海岸の岸壁で食草の「マンネングサ」は見つけたものの成虫の姿はとうとう見つけることができなかった------甘いよね。

なお、セリ科の花にはスズメバチが多く、何匹かは攻撃してきて少し怖かった。



明日(7日)から長崎市では、有名な「長崎くんち」が始まるので賑やかになるだろう。虫林は残念ながら長崎くんちまでは見る時間的余裕は無く、学会終了後に夕方(午後7時発)の飛行機で長崎を離れた。

今回もあわただしい日程で少し疲れた。


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2008-10-08 00:04 | ▣タテハモドキ | Comments(20)