NATURE DIARY

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20100322 米国ワシントンDCにて:Spring Beauty

Nature Diary #0313
Date: March 22nd (Monday), 2010
Place: Washington DC, USA
Weather: Cloudy and fine



§ Diary §

今回の出張では、フィールド散歩についてはあまり期待していなかったが、学会場(Marriott Wardman Park Hotel)から歩いて15分ほどのところに、Rock Creek Park という自然公園を見つけた。そこは谷全体を丸ごと保護したような場所で、きれいな渓流に沿ってトレッキングコースが付けられている。

ところで、虫林は革靴に背広のまんま

この格好でトレッキングコースを歩いていると、散歩する人や ジョガー、さらには ワンコ からも好奇な目線を向けられる------フフフ、それにメゲるほど虫林はヤワではない。

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ロッククリーク公園の散歩道

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Walking path in Rock Creek Park
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)


まだ、時期的に蝶の季節には少し早く、撮影は厳しいかも知れないが、Normanstone Trail という散策路(walking path)をゆっくりと辿ってみた。

とにかく、早春のワシントンDCの自然を味わってみよう。

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Waymark of Norman Stone Trail

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A Walking path in Rock Creek Park
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)



Lesser celandine ;

嬉しいことにしばらくすると日が差してきた。

ここにはLesser celandine と呼ばれる黄色い花が多かった。この花はもともとヨーロッパ原産らしいが、北米にも急速にその分布を広げてきた帰化植物らしい。

川辺に群生する黄色はとても美しかった。

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川辺の黄色い花

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A group of Lesser celandine by the river
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)

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川辺の黄色い花

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Lesser celandine
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)


この黄色い花に金属光沢を示すハチが訪れた。

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黄色い花とハチ

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Lesser celandine and bee
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)



Spring Beauty ;

Spring Beauty

この春先だけに咲く小さな花に Spring Beauty とは何と素晴らしい名前を付けたことだろう。命名者はよほどこの花が気に入っていたに違いない。

確かに花の無いこの時期に、林の落ち葉の間でひっそりと咲くこの花を見ると少し感傷的な気分に陥るな(本当かよ)。

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春の美人

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Spring Beauty
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)

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春の美人

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Spring Beauty
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)




モンシロチョウ; Small White

数は少ないものの蝶の姿を何度か見ることができた(モンシロチョウ数頭、キベリタテハ1頭、小型のタテハチョウ1頭)。市街地に近い自然公園でこのくらい見ることができれば立派なものだろう。しかし、42mm(オリンパスの実質では84mm)のレンズでは、なかなかこれらを撮影することが困難だった。

写真のモンシロチョウは、かなり大きくトリミング拡大してある。

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春の美人

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A small white feeding on te flower.
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)



青春の落書き; Graffiti of youth

太い木の幹にナイフやペンで、自分やガールフレンドの名前を書くのは、日本ばかりではなく世界中どこでも共通したものみたいだね。

「青春の落書き」とでも呼んでおこう。

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青春の落書き

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Graffiti-covered trunk
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)

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タコ足のような根っこ

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Root of a tree like devil fish legs
Olympus EP-1, M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-22, Washington DC, USA)



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§ Afterword §

学界後のパーティで、たまたま T大 の M さんと話す機会があったが、彼は子供のころにワシントンDCに住んでいて、Rock Creek Park は良く訪れていたということだった。大体、RC parkの存在すら知らないのが普通なのに、そこで遊んでいたとは驚きました---世の中は狭いものである。


今回は時期も時期なので、蝶の撮影は難しいと思っていた。そこで、カメラはpanasonic のコンデジと、オリンパスのEP-1とM-Zuiko 14-42mmだけを持参した。今回、モンシロチョウが出現したが、やはり、最大42mmでは、蝶の撮影にはかなり困難に思えた。少し重くても一眼カメラと100mm程度以上の望遠は持参したほうが良いと感じた次第だ。

この日以外はフィールドに出ることができず、本日の昼のヒコーキで帰国する。

ワシントンDCは落ち着いた良い街なので、もう少しゆっくりと自然や文化を楽しみたいものだが、東京、京都と次の予定が入ってしまっているので、そうもしていられないのが残念だ。


ワシントンDC散歩は以上で終了です。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-03-24 18:34 | Comments(10)

20100320 米国ワシントンDCにて:国立自然史博物館

Nature Diary #0312
Date: March 20th (Saturday), 2010
Place: Washington DC, USA
Weather: fine



§ Diary §

学会に出席、発表するためにワシントンDCにやってきた。

空港に到着してみると、気温はイメージと異なりかなり高かった。でも、季節の進み具合を見てみると、やはり東京あたりと比べて少し遅めで、この数日でやっと桜や白モクレンが蕾から開花し始めているようにみえる。もしかして、越冬明けのチョウに会えるかも。

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本日(土曜日)は、夕方のレセプションとシンポジウムまで時間がある。
とにかく天気が良いので、ホテルから スミソニアン博物館 まで、散歩もかねて歩いてみた。

アメリカには、これまでに何度か訪れたが、意外にも東部の町はワシントンDCが初めてなのだ。
やはり、実際に歩いてみると、ワシントンDCにはアメリカ東部の町らしいそしてアメリカの首都らしい落ち着きとか威厳、伝統のようなものが感じられる。


スミソニアンに行く途中には、アメリカ大統領の官邸(ホワイトハウス)がある。

せっかく近くまで来たのに、無視して通り過ぎるのは、ここにお住まいの小浜家の方々(デレクミシェル夫人マリアナターシャ+ワンコ)に失礼なので、少しだけ立ち寄らせて頂いた。

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ホワイトハウス

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White House
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)



ホワイトハウスはペンシルバニア通り。

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ペンシルバニア通りの案内板

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Pennsylvania AVE
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)



公園のベンチには、いつも人生を感じるなl。

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公園

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Park
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)



スミソニアン博物館 ; Smithsonian

ワシントンDCで、是非とも訪れたかったのは、スミソニアン協会の国立自然史博物館 
National museum of natural history

というのも、スミソニアン博物館は、ロンドンの大英博物館 (Natural history museum) とともに、世界でも最も良く知られた博物館で、「博物館評論家」の虫林は(オイオイいつからだい?)、いつか訪問したいと思っていた。

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国立自然史博物館

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)


入口の受付で写真撮影を聞いてみると、「可能ですよ」といわれた。
ちなみに、入場料は無料。

そこで、2階から大きなゾウの剥製が置かれた1階の様子を撮影してみた。
シャッター速度が遅くて、動いている人間がぶれてしまっているが、人の動きの方向などが何となくわかって面白い。

本日は日曜日なので、子供連れが多い。

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1階ホール

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)


2階にチョウ関係が集まっていたが、標本の展示などはほとんど無くて、チューブのような温室で生きたチョウを見学できるような仕組みだった。

このチューブの中に入るのには、入場料金が必要。
(管理にはお金がかかるのだろう)。

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チョウの温室?

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)


温室内に入ると、手前からバナナ、メロン、パイナップルと3種類の果物が置いてあって、果物好きなフクロウチョウたちが集まっていた。

スミソニアンの人たちは、なぜこの3種類の果物を置いたのだろう?

そんなことが気になったので、しばらく蝶の様子を見ることにした。
東南アジアなどを訪問した時に用いるトラップの参考になるかもしれないからね。

しかし、どうも蝶たちの動きは、この果物と顕著な関係がなかった(多分、ボーとみているので、発見できなかったのかも知れないが)。

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果物に集まったフクロウチョウ

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)


大きなフクロウチョウを手にのせた子どもを撮影する父親。
世界中のどこでも見かける風景に思えるが、やはり微笑ましくて幸せな光景だ。

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フクロウチョウを手にのせた子供

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)


子供にオースロラリア産の大きなナナフシを説明する女性研究員。

見ていると、子供と同じ目線で、笑顔を絶やさずに説明するのはなかなかのものに見えた。しかし、子供の反応はというと、どうやら怖がっているようだ。

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子供に説明する研究員

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)

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南米のチョウ

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National museum of natural history
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-20, Washington DC, USA)

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§ Afterword §

今回のブログ更新は、ここワシントンDCのホテルから直接行うことができた。
宿泊したホテルがインターネットがフリーで使用できて便利。



虫林は 花粉症

この時期に日本にいると、スギ花粉による花粉症の症状が出現して辛い。
ワシントンDCにはスギなどが無いので、花粉症も起こらないだろうと思っていた。

実はこちらにきてから、目が痒くて、くしゃみもでる----典型的な花粉症の症状。
花粉症は外国でも起こるのが意外だったし残念だった。


せっかくワシントンまで来たのだから、少しくらいはフィールドを散歩してみたいな。
どうなることやら。


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-03-22 07:43 | Comments(8)

20100314 武田の杜散歩:ミヤマセセリ初見ほか

Nature Diary #0311
Date: March 14th (Sunday), 2010
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather: fine



§ Diary §

天気が良いのでフランチャイズの「武田の杜」をうらうらと散歩した。

本日の目標は、「里山の春の使者;ミヤマセセリチョウだ。
もう3月も半ばになるので、そろそろ会えるかもしれないな。


いつもの場所に車を駐車して、コナラ林の中の小径に歩を進めた。

コナラの林は一見まだ冬の風情だが、吹く風は優しく陽の光は暖かい。この時期は初めは肌寒く感じても、しばらくすると汗が滲んでくるので、レイヤードには気を使う。

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コナラ林の散歩道

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Walking path in oak woods
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)



テングチョウ; European Beak

越冬明けのテングチョウたちは、春の陽だまりで翅をひろげて日光浴をしていた。

彼らは他のチョウが目に入るとそれを自分のテリトリーから追い出すために飛んでいく。彼らにとって必死な行為なのだろうが、2頭がクルクル回りながら飛んでいるとどこか楽しそうにも見える。

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日光浴をするテングチョウ

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An European Beak basking on the stone with the wings opened.
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)


テングチョウは「道先案内人」にように飛び出しては少し前に静止する。

歩いていると飛び立つのでその存在がわかるが、翅を閉じて枯葉の中に静止していると、まるで「枯葉化けの術」でも使ったように全くわからない。

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翅を閉じたテングチョウ(枯れ葉化け)

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An European Beak resting on the dry leaf with the wings closed.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)



ミヤマセセリチョウ; Spring Flat

早春の里山の風情を楽しみながらゆっくりと歩いて行くと、少し先で黒っぽいチョウが飛び出した。テングチョウよりも小さい-------どうやらミヤマセセリだ。

ミヤマセセリは今年の初見

そのチョウの飛ぶ軌跡に目を凝らして見ていると、幸いなことに10mほど先の枯葉に静止してくれた。-----里山の春の使者に今年も会えた。

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ミヤマセセリ

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A male of Spring Flat resting on the dry leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)

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ミヤマセセリ

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A male of Spring Flat resting on the dry leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)



スジボソヤマキチョウ; Lesser Brimstone

色も褪せて尾羽打ち枯らしたスジボソヤマキチョウは哀れをさそう。

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スジボソヤマキチョウ

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Lesser Brimstone
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)

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スジボソヤマキチョウ

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Lesser Brimstone
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)



ヒオドシチョウとルリタテハ;

コナラ林の小径では、ヒオドシチョウやルリタテハも見かけた。
どうやら、越冬明けのチョウが一気に現れたみたいだ。

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ヒオドシチョウとルリタテハ

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Tortoiseshell and Blue Admiral.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)




モンキチョウ; Pale Clouded Yellow

本日は天気が良いので、帰る前に菜の花が咲く畑に立ち寄ってみた。

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モンキチョウ

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Pale Clouded Yellow
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, ASA200
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)


モンキチョウは時々飛来しては吸蜜しているが、飛ぶスピードが結構速い。オリンパスE-3に8mm広角レンズ、1.4倍のテレコンの組み合わせで、久し振りに飛翔写真に挑戦してみた。

チョウを追って駆け回るとすぐにハフハフになってしまう-----日頃の運動不足を反省。

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モンキチョウの飛翔

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Pale Clouded Yellow
Olympus E-3, EC-14, ZD8mm Fisheye, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)

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モンキチョウの飛翔

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Pale Clouded Yellow
Olympus E-3, EC-14, ZD8mm Fisheye, ASA400
(2010-March-14, Kofu-shi, Yamanashi)


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§ Afterword §

今回のフィールド散歩では、コナラ林でミヤマセセリ5頭以上、テングチョウ20頭以上、スジボソヤマキチョウ5頭、ヒオドシチョウ2頭、ルリタテハ1頭、キチョウ1頭、キタテハ数頭を見ることができた。早春のチョウたちが出そろったみたいだね。


先日(3月10日)に雪が積もったので、ミヤマセセリはこの数日で羽化してきたのだろうか。早春の里山を代表する蝶の一つなので、その姿をみるととても嬉しい。


3月10日の雪景色を下に出しておこう<春の雪>。

3月9日から10日にかけて雪が降った。3月に雪を見ることは少なくないが、これだけの積雪は久し振りだった。その雪はとても重くて、自宅の庭木が2本も倒れた。倒れた木はいずれも常緑の針葉樹で、葉に着いた雪の重さに耐えきれなかったのだ。

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3月10日の雪景色(甲府市内)

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Spring snow



今月はしばらくの間忙しくなる----3月19ー30日まで学会出張(ワシントンDC-東京-京都)。
こんな良い時期にフィールドに出ることができないのは残念だが、仕事なので仕方がない。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-03-14 22:17 | Comments(24)

20100307 雨の散歩道:春の花とキノカワガ

Nature Diary #0310
Date: March 07th (Sunday), 2010
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather:Rain




§ Diary §


「啓蟄」の候

日曜日の朝、起きたら外は雨。

朝食後、しばらく様子を見ていたが、雨は一向に上がりそうにない。
そこで、遅れている原稿でも書いて過ごそうかなと思ったが、昨日が啓蟄なのでどうもじっとしていられないのだ----オイオイ虫林は虫か?

とにかく、PanaのコンデジとEP-1をポケットに入れて、雨のフィールド散歩に出た。


梅の花; Ume Apricot

近くの公園では梅の花がちょうど見頃。

谷間につくられた小さな梅林だが、白、薄赤、赤が混ざり合う柔らかい色調のコントラストは、いかにも早春を感じさせる光景だ。桜も良いが梅も捨てがたいな。

本日は雨のために訪れる人もわずかで、傘をさしながらゆっくりと梅林を楽しむことができた。

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梅林

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Ume Apricot
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, f7.1, 1/200, ASA200
(2010-March-07, Kofu-shi, Yamanashi)

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梅林

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Ume Apricot
Panasonic DMC^LX3, f2.8, 1/500, ASA80
(2010-March-07, Kofu-shi, Yamanashi)



ミスミソウ; Hepatica nobilis var. japonica

滑りやすい坂を登って行くと、純白のミスミソウの花がポツリ、ポルリと咲いていた。花の無い時期の林床に咲くミスミソウの花はとても貴重で愛らしい。

ミスミソウの近縁にスハマソウがある(両者は同一種かな?)。
スハマソウは葉先が丸いのが特徴だが、ここの個体の葉は尖っているのでまぎれもなくミスミソウだ(花の下の三角形の葉)。

日本海側に咲くミスミソウは花が大きくて、色も白の他に赤や紫とカラフルだ(オオミスミソウともいう)。ここでは純白の花しか見られないが、静かな里山にひっそりと咲く小型純白のミスミソウは、どこか清楚な感じがして虫林には好ましく感じる。

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ミスミソウの花

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Hepatica nobilis var. japonica
Panasonic DMC^LX3, f2.8, 1/500, ASA80
(2010-March-07, Kofu-shi, Yamanashi)



キノカワガ; Blenina senex

先週、キノカワガを偶然見つけた場所を再訪。

雨の中のキノカワガは、樹幹の乾いた部分の少し窪んだ場所にまるで樹皮に溶け込むように静止していた。相変わらずすごい擬態なので、この場所にいるという確信がなければ見つけることができなかっただろう。

樹幹のキノカワガを矢印で示した---わかるかな?。

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樹幹に静止したキノカワガ

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Blenina senex
Panasonic DMC^LX3, f4.5, 1/40, ASA80
(2010-March-07, Mitama-cho, Yamanashi)

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樹幹に静止したキノカワガ

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Blenina senex
Panasonic DMC^LX3, f5.0, 1/20, ASA200
(2010-March-07, Mitama-cho, Yamanashi)


ゆっくり樹幹を見ていくと、別のキノカワガを見つけることができた。

この個体も雨に濡れていない樹皮に静止していたが、色調が少し樹幹と異なるので見つけることは容易だった。面白いことに翅の模様も前に見つけた個体と異なっていた。

キノカワガの色や色調は多彩なのかな。

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樹幹に静止したキノカワガ

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Blenina senex
Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, f9.0, 1/60, ASA500
(2010-March-07, Mitama-cho, Yamanashi)



アブラチャン;

綺麗に咲いたアブラチャン。

早春の里山にはアブラチャン、ダンコウバイ、シロモジの花が咲くが、どれも良く似ているので花からでは区別が難しい。葉を見れば鑑別が容易なので、しばらくして葉がでたら観察してみよう。

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アブラチャン

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Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, f8.0, 1/160, ASA500
(2010-March-07, Kofu-shi, Yamanashi)

d0090322_2350251.jpg
アブラチャン

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Olympus EP-1, M-ZD M-Zuiko 14-42mm, f8.0, 1/100, ASA500
(2010-March-07, Kofu-shi, Yamanashi)


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§ Afterword §

啓蟄だというのに雨が降って肌寒い一日になってしまった。これではチョウは絶望的だが、その分ゆっくりと早春の花にもカメラを向けることができた。また、先週見つけたキノカワガのポイントでは、嬉しいことに2個体を確認できたので、この 「木化け」 が得意なヘンテコリンな蛾を毎年観察できるかもしれないな。


帰り際に斜面に出てきた フキノトウ (蕗の薹)を少しばかり持ちかえって「蕗味噌」を作ってみた。少し苦みのある独特の味と香りが春の訪れを感じさせてくれる。
毎年この時期なると食べたくなる山菜だね。



うららかな日差しの中で春の蝶を追ってみたいものだ。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-03-08 00:02 | Comments(8)