NATURE DIARY

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20100425 武田の杜散歩:春の蝶と甲虫

Nature Diary #0317
Date: April 25th (Sunday), 2010
Place: Kofu, Yamanashi Pref.
Weather: fine



§ Diary §

新緑の候

昨日は京都からの帰宅が遅くなったので、朝はゆっくり起きた。
Nikon のコンデジを持って近くの武田の杜を散歩。


トラフシジミ; Japanese Flash

田の土手をウラウラと歩いていたら、トラフシジミが足下から飛び出した。
飛翔を注視していると、オオイヌノフグリの花で吸蜜。

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オオイヌノフグリで吸蜜するトラフシジミ

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A Japanese Flash feeding on the flower of Ooinunofuguri..
NIKON COOLPIX P100
(2010-April-25, Kofu)

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トラフシジミ

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A Japanese Flash feeding on the flower of Ooinunofuguri..
NIKON COOLPIX P100
(2010-April-25, Kofu)


ナミアゲハ; Chinese Yellow Swallowtail

木に絡むように飛ぶナミアゲハを見ていたら、産卵を開始。
あわてて、コンデジの望遠域ギリギリ(35mm換算:678mm)で手持ち撮影

数枚撮影した内の1枚は使える写真になった。
600mm以上の超望遠が手持ち撮影できるなんて時代は変わったな。

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産卵するナミアゲハ

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A Chinese Yellow-tail laying eggs on the branch..
NIKON COOLPIX P100, trimming(+)
(2010-April-25, Kofu)



クリストフコトラカミキリ; Pilagionotus christophi

切り倒されたコナラの材木上で歩き回るクリストフコトラカミキリを発見。
以前、カミキリムシ(天牛)屋だった虫林は胸が高鳴る。

このトラカミキリは、コトラ(小さいトラ)という名前が付いていますが、トラカミキリの仲間ではけっして小さい方ではありません(むしろ大きい)

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クリストフコトラカミキリ

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A long-horned beetle, Pilagionotus christophi , walking on the lumber .
NIKON COOLPIX P100, Flash(+)
(2010-April-25, Kofu)




ミヤマルリハナカミキリ; Kanekoa azumensis

満開のカエデの花を見つけた。

見ると、小型のカミキリムシが飛んでいる。
ミヤマルリハナカミキリだ。

ミヤマルリハナは結構珍しいハナカミキリだが、このカエデの花では多数の個体が飛んでいた。


ミヤマルリハナの体色は青緑色。
通常で撮影すると黒くなってしまうので、本来の体色を表現するのはなかなか困難。

下の写真は本来の体色に近いかな。

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ミヤマルリハナカミキリ

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A long-horned beetle, Kanekoa azumensis
NIKON COOLPIX P100, flash(+)
(2010-April-25, Kofu)


カエデの花に来集したミヤマルリハナ。

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カエデの花のミヤマルリハナカミキリ

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A long-horned beetle, Kanekoa azumensis
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, Flash(+)
(2010-April-25, Kofu)


E-3で飛翔しているミヤマルリハナを撮影。

ニコンのコンデジで、もっと楽に飛翔写真が撮影できると思ったが、スポーツ連射モード(パストレンシャ)では難しかった。先撮り撮影は練習が必要なのかもしれないな。

下の写真はE-3 で望遠飛翔撮影。

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ミヤマルリハナカミキリの飛翔

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A long-horned beetle, Kanekoa azumensis
NIKON COOLPIX P100
(2010-April-25, Kofu)



ヒゲナガオトシブミ; Paratrachelophorus longicornis

オトシブミ類のハンドブックを購入したので(下を参照)、本日は葉の上を注意深く観察。
すると、オトシブミ類のスーパースター格のヒゲナガオトシブミを発見。

さらに、葉を巻いている交尾ペアまで見つけた。

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交尾するヒゲナガオトシブミ

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Mating a pair of Paratrachelophorus longicornis
NIKON COOLPIX P100
(2010-April-25, Kofu)


オスに触角はとても長く、首(前胸背)と頭部も長い。
逆光になっていたのだろうか、体が飴色になっていて綺麗。

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交尾するヒゲナガオトシブミ

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Mating a pair of Paratrachelophorus longicornis
NIKON COOLPIX P100
(2010-April-25, Kofu)




ファウストハマキチョッキリ; Byctiscus fausti

ファウストハマキチョッキリは5mm程度の小さな甲虫だが、色彩は美しい。
カエデの葉を巻く。

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ファウストハマキチョッキリ

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Byctiscus fausti
NIKON COOLPIX P100, flash(+)
(2010-April-25, Kofu)




シロヒゲナガゾウムシ; Pilagionotus christophi

d0090322_2261091.jpg
シロヒゲナガゾウムシ

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An elephant beetle, Pilagionotus christophi, resting on the branch.
NIKON COOLPIX P100, flash(+)
(2010-April-25, Kofu)




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§ Afterword §

昨日は京都までの日帰り出張で、夜遅くに帰宅したので少し疲れていた。

すでに山は新緑に包まれ、若葉にはオトシブミ類が発生していた。
実は最近、オトシブミの手軽な図鑑を購入。

小さくて薄くて携帯にはとても便利。
実際の場所で種名を確かめることができる。。「お散歩の友」だね。

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お散歩の友?

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カエデの花もちょうど満開で、ミヤマルリハナの個体数の多さには驚いた。
以前、中学生の頃に、このハナカミキリを採集するために、生まれ育った神奈川の海辺の町から電車に乗って高尾山まで遠征したことが思い出される。

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本日はNIKON COOLPIX P100の機能をテスト。

色再現(△)、フォーカス速度(○)、フォーカス精度(×)、解像度(△)、使いやすさ(△)、携帯性(×)、可動性背面モニター(◎)、さらに連射機能はまだ評価不能(?)。

先撮り機能付きスポーツ連射(パスト連射)機能は使用可能だが、露出はオートのみ、昆虫写真では使い難いかも(×)。後日さらに検証してみる必要があり。





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-04-25 22:16 | Comments(16)

20100418 越後、越中のギフチョウ散歩

Nature Diary #0316
Date: April 18th (Sunday), 2010
Place: Niigata and Toyama Pref.
Weather: fine



§ Diary §

数日前に蝶写友のkmkurobeさん(安曇野の蝶と自然)から、週末に越後(新潟県)と越中(富山県)にギフチョウ撮影行をするという連絡がありました。虫林は今まで、日本海側のいずれの地域でもギフチョウの撮影をしたことが無かったので、喜んでその撮影行に同行させていただくことにしました (おんぶに抱っこ撮影行)。とにかく、ギフチョウの撮影もさることながら、kmkurobeさんに久しぶりお会いできるのも嬉しいな。


初めに訪れた越後のギフチョウポイント周辺は、長閑でどこか懐かしい風景でした。
何となくデジャブ Deja-vu な風景。

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桜咲く越後の里山風景 (ギフチョウの棲息地近傍)

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A week-end visit to Echigo and Ecchu districts with Mr. Kmkurobe was quite productive, in particular for Luehdorfia. This figure is showing a habitat of Luehdorfia, representing a peaceful landscape of Echigo in early spring time.
Nikon Coolpix P100
(2010-April-18, Niigata)



ギフチョウ; Luehdorfia

越後のポイントに到着して車から降りてみると、気温がかなり低くて、ジャケットを着ていても肌寒く感じるくらいでした。この時期の蝶の活動は気温に左右されることが多いので、少し心配しながら、風が少ない陽だまりでギフチョウの出現を待ちました。

9時を過ぎたあたりにギフチョウが突然出現-----良かった。

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ギフチョウ

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A female of Luehdorfia resting on the ground.
Nikon Cooolpix P100
(2010-April-18, Niigata)


とても新鮮で美しい♀(未交尾)----越後小町

この個体は、嬉しいことに日本海側に多いスミレサイシンで吸蜜してくれました。
越後のギフに相応しい光景だな。

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スミレサイシンで吸蜜するギフチョウ

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A female of Luehdorfia feeding on the flower of violet.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-18, Niigata)


かなり長い間吸蜜してくれたので、回り込んで横からも撮影できました。
スミレの花弁を抱きかかえるようにして熱心に蜜を吸っている姿は健気に見えます。

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スミレサイシンで吸蜜するギフチョウ

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A female of Luehdorfia feeding on the flower of violet.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(2010-April-18, Niigata)

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日光浴するギフチョウ

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A male of Luehdorfia basking on the dry leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-18, Niigata)



<越中>

越中のポイントでは、ギフチョウはまだ発生の初期。
個体数も少なくて出現範囲もかなり限定されているようでした。

ギフチョウは突然現れては、静止することなく林の中に消えていくので、撮影には苦慮しましたが、やっと林内の陽だまりで新鮮な♂を撮影できました----虫林にとっては貴重な1枚。

発生初期の♂の翅色はクリーム色で美しい。

d0090322_2203973.jpg
日光浴するギフチョウ

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A male of Luehdorfia basking on the dry leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-18, Niigata)



ルリタテハ; Blue Admiral

d0090322_2205448.jpg
ルリタテハ

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A Blue Admiral resting on the ground.
Nikon Coolpix P100
(2010-April-18, Toyama)



春の花; Spring flowers

越後ギフチョウのカタクリ吸蜜写真を撮影したくて、比較的新鮮なカタクリの群落の中でギフチョウの飛来をしばらく待っていました。しかし、残念なことに、(多分、虫林の下心が見透かされたのか) このカタクリ群落にはギフチョウは訪れてくれませんでした。

そこで、ヒマを持て余して、カタクリの白花を見つけて撮影(本末転倒)。

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カタクリの白花

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A white flower of Erythronium japonicum
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-18, Niigata)


山梨県内で見かけるイカリソウは赤~赤紫ですが、日本海側のものはすべて白でした。
白いイカリソウもこれはこれでなかなか綺麗だな。

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イカリソウ

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Epimedium grandiflorum
Nikon Coolpix P100
(2010-April-18, Niigata)


日本海側に多いナガハシスミレ。

距が異常に長いナガハシスミレは、山梨県内で見ることができないので、見つけるとカメラを向けてしまいます。何度見てもこのスミレはユニークで面白い。

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ナガハシスミレ

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Viola rostrata
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-18, Nagano)

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§ Afterword §

前々日の金曜日(16日)に、日本列島の上空に流れ込んだ強い寒気の影響で、広い範囲で季節外れの雪が降りました(甲府での4月中旬過ぎの降雪は41年ぶり)。そのため、越後や越中の積雪の状態がとても気になりましたが、我々が訪れた里山では、残雪は意外に少なく、寒気団のさしたる影響は無さそうでした。

越後や越中のギフは棲息範囲も広く、また個体数が多いように思えました。また機会があれば、是非とも訪れてみたいと思います。

kmkurobeさん、色々と有難うございました。お陰さまで楽しい一日でした。



<番外欄>

Modern Media という医学臨床検査系の雑誌(栄研化学株式会社発行)に、「虫林花山のチョウたち」というタイトルで(タイトル名は「青森の蝶たち」からのパクリ) 、表紙の写真とエッセイを 24 回連載 (24ヶ月)することになりました。


今年の1月号からの連載で、すでに現在3号が出ています。

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Modern Media 56卷1号の表紙








以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-04-19 22:20 | ▣ギフ | Comments(30)

2010410 県南散歩:富士川流域のギフチョウほか

Nature Diary #0315
Date: April 10th (Saturday), 2010
Place: Nanbu-cho, Yamanashi Pref.
Weather: fine



§ Diary §

ギフチョウの候

本日(土曜日)は午後(夕方)に所用で東京に行かなければならない。そのため、フィールド散歩できるのは午前中だけだが、ギフチョウの撮影は午前中勝負だからOKかな?



朝起きて空を見ると、少し雲が多いものの青空も見える。気温はそれほど低くない。
これなら春の女神(ギフチョウ)も飛ぶだろう。

県南の富士川流域のポイントへ-----。


この時期、県南部の山々は新緑の淡い緑に包まれ、山桜の花が白からピンクの彩りを添えていた。春から初夏に移ろいゆくこの時期は、何歳になってもわくわくするものだ。

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新緑の山

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A landscape of the mountain range with fresh green.
Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)



ギフチョウ; Luehdorfia

ポイントに到着して、顔見知りの地元の方(守る会)としばらく立ち話をしていると、暖かな陽がさしてきた。すると、どこからともなく1頭のギフチョウが飛来して道路上で日光浴を始めた。

下の写真は日光浴をする♂を広角で撮影したが、写真の右上に場所が特定できるものが入ったので、フォトショップを使ってその部分だけにボカシを入れています。

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路上の小石の上で日光浴するギフチョウ♂

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Despite the dubious forecast, it turned out to be almost perfect butterfly weather in south end of Yamanashi district. I could see several species of the spring butterflies including Luehdorfia.

This photo is showing a male of Luehdorfia basking on the road.

Panasonic DMC-LX3, ASA100
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)


Panaのコンデジでかなり近接して撮影したが、やはり平面的で色の乗りが今一つだ。これは、Panaだけのものではなくて、コンデジ一般に言えることなのだろう。

d0090322_20592042.jpg
枯葉の上で日光浴するギフチョウ♀

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A female of Luehdorfia basking on the dry leaf of the road.
Panasonic DMC-LX3, ASA100
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)


こちらはE-3で撮影したものだが、コンデジとの差は明らかにあるように思える。

d0090322_20593694.jpg
日光浴するギフチョウ♀

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A female of Luehdorfia basking on the road.
Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)



道路上で撮影したのち、林の中のポイントに移動した。ここはモミジイチゴの吸蜜ポイントですが、今年はすでに花が散っていた。今年は季節の歩みが遅いと思っていたが、これを見ると例年通りかむしろ進んでいるようだ。



林の中のモミジイチゴには、1頭のメスがからんでいた。どうやら羽化したばかりのような新鮮なメスで、しばらく旋回した後に枝に静止したので、あわてて近寄って撮影した。

新鮮な個体は色が鮮やかで綺麗だ。

d0090322_210734.jpg
枝に静止したギフチョウ♀

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A fresh female of Luehdorfia resting on the branch.
Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)


日向ぼっこポイントに飛来したギフチョウは旋回するので、広角レンズで飛翔写真を撮影した(この写真はトリミングしていません)。

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飛翔するギフチョウ♂

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Flying Luehdorfia
Olympus E-510, ZD8mm FISHEYE, EC-14, ASA400
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)



スギタニルリシジミ; Sugitani’s Hedge Blue

帰る途中でスギタニルリシジミの吸水を撮影しました。でもせいぜい数頭が集まっていたぐらいで集団吸水には会うことができませんでした。

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吸水するスギタニルリシジミ♂

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A male of Sugitani’s Hedge Blue feeding water from wet ground.
Panasonic DMC-LX3, ASA100
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)


この日は吸水ポイントはさっぱりでしたが、近くのキブシの花に多くの個体が集まっていました。しばらく待っていると、下の花にまで降りてきてくれました。

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吸蜜するスギタニルリシジミ

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A Sugitani’s Hedge Blue feeding nectar on the flower of KIBUSHI.
Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)

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吸蜜するスギタニルリシジミ

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A Sugitani’s Hedge Blue feeding nectar on the flower of KIBUSHI.
Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400, 外部フラッシュ
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)



トラフシジミ; Japanese Flash

キブシの花には複数のトラフシジミも吸蜜に訪れていた。

d0090322_2113077.jpg
トラフシジミ

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Japanese Flash
Olympus E-3, Sigma 150mm MACRO, ASA400, 外部フラッシュ
(2010-April-10, Nanbu-cho, Yamanashi)


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§ Afterword §

今年もギフチョウに会うことができた。
この時期の蝶は天候に左右されるので、週末の天気予報がこれからも気になる。

残念ながら虫林が知る県南のギフチョウポイントでは個体数が年々減少しているようだ。数年前にはかなりの数の個体が飛んでいたが、昨年はなかなか見ることも難しかったし、今年もそれほど多くはない。多分、植林した杉林が大きくなりすぎてしまったのだろう。

ギフチョウとはそういう蝶なのだ。


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ギフチョウが撮影できたので、急いで帰宅して東京に行きました。

ちょっとのつもりで立ち寄った新宿のヨドバシカメラで、Nikon COOLPIX P100 というやや大きめのコンデジを衝動買いしてしまいました-----反省。

このコンデジは、26-678mm (35mm換算)、背面液晶モニターが可動(上向き、下向き可能)、さらにハイスピード連射や先撮り機能(パスト連射)まであります。

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Nikon COOLPIX P100

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早くフィールドでこのカメラを使用してみたいものです。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-04-11 21:06 | Comments(31)

20100403 武田の杜散歩:ミヤマセセリの小径

Nature Diary #0314
Date: April 3rd (Saturday), 2010
Place: Kofu-shi, Yamanashi Pref.
Weather: fine



§ Diary §

本日(土曜日)は朝からとても天気が良い。
そこで、のんびり、ほっこり、うらうらと家の近くの「武田の杜」を散歩した。

このところの学会出張続きで、フィールド散歩は実に3週間ぶり。


いつもの場所に車を止めて小径に歩を進めると、道のわきにはタチツボスミレ、アカネスミレ、スミレが咲き、タンポポの数もいつの間にか増えていた。すでにコブシの花は終わり、今はキブシや山桜の花が満開だ。

この時期の里山は、いたるところ生命の輝きに満ちていてとても気持が良い。
今年は季節が1週間ほど遅れているように思うが、すでに春爛漫で蝶のシーズンインだね。

振り返ると、駐車した虫林の車が山桜に埋もれてしまっているようだ。

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山桜の花満開

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The season was probably 1 week behind normal. Thankfully, the mountain cherry are now in full bloom, representing a more productive time to start looking for newly emerged butterflies.
Panasonic DMC-LX3, ASA200
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



フジサクラ; Prunus incisa

フジザクラの花------山梨県の県花

フジザクラは小型のサクラ(マメザクラ)で、富士山近郊や箱根近郊などに自生する。木はあまり大きくならず、花も小型(1-2cm)で下向きに咲くのが特徴。


この花を見ると、山梨県甲府市出身の大相撲力士「富士桜関」を思い出す。

富士桜関は20年以上前に活躍した力士で、体は小さいが、突き押しだけにこだわり、その愚直にもみえるようなひたむきな土俵姿はとても人気があった。当時、「突貫小僧(後に突貫おじさん)」という愛称で呼ばれていた。
今、こんな名が付く力士がいるだろうか。

虫林は当時の「突貫小僧」の相撲がとても好きだったな。

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フジザクラの花

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Prunus incisa
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



ミヤマセセリ; Spring Flat

ミヤマセセリは蝶を知らない人がみれば「蛾」と思ってしまうに違いない地味な蝶ではあるが、「侘び寂び」を解する虫林にはとても美しく見える(本当かい?)

年1回この時期だけに出現するスプリングエフェメラル-----春告蝶。


「ミヤマセセリの小径」と勝手に名付けた南斜面の小道を辿ると、すぐに何頭もの本種を見つけることができた。ここはいつ訪れてもミヤマセセリが多い。

面白いことに、少し前まであれだけいた越冬明けのテングチョウはほとんど姿を消し(不思議だが)、今はミヤマセセリばかりが目につくようになった。

ミヤマセセリ♂は地面に静止して日光浴をしながらテリトリーを形成。

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日光浴をするミヤマセセリ♂

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A male of Spring Flat basking on the branch with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)


飛びまわったり、日光浴したりと活動しているミヤマセセリの大部分はオスだが、メスも1割程度見ることができた。ミヤマセセリはメスの方が格段に美しい。


1頭のメスが道脇の石に静止したので、心の中で「freeze!」と呟いた(なぜか英語?)。

ゆっくりと近づいて、パナのコンデジ(DMC-LX3)の広角24mmで撮影。
このくらい寄れれば、多分、カメラと蝶の間の距離は5cm程度かな?

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日光浴をするミヤマセセリ♀

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A male of Spring Flat basking on the stone with the wings opened.
Panasonic DMC-LX3, ASA200
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)


メスが出現すると、いろいろな興味深い行動を目にすることが多い。

オスとメスが2頭でクルクルと追尾飛翔した後に、同じ場所に静止した。
多分オスのディスプレイ行動なのかもしれないな。

2頭はしばらくじっとしていたが、このメスはオスに対して全く無関心だったみたいで、しばらくするとオスはすごすごとメスが静止する石の上から立ち去った。

石の上にも3年ではなくて、30秒ほどだった。

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石の上のミヤマセセリ♂♀

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A pair of Spring Flat resting on the stone.
Panasonic DMC-LX3, ASA200
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)


飛んできたメスを目で追っていると、湿った地面で吸水を始めた。

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吸水するミヤマセセリ♀

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A female of Spring Flat feeding water on the wet ground
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, 外部ストロボ
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



<飛翔>

ミヤマセセリの飛翔速度は速くはない。セセリチョウの仲間ではむしろ遅い部類に属するだろう。ただ不規則な飛翔経路を辿るので、飛翔写真を撮影するのは容易ではない。


とにかく黒く見えるので、E-3にシャッター速度全速同調するストロボを用いて撮影した。

背景の露出を少しアンダー気味にしているので、ストロボ光に当てられたミヤマセセリが強調されている。意外に面白い写真になったと思う。

d0090322_19171552.jpg
ミヤマセセリ♂の飛翔

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A male of Spring Flat flying in the walking path
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, EC-12, ASA640, 外部ストロボ
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)


オオイヌフグリの花が沢山咲いている場所では、三々五々にミヤマセセリが吸蜜に訪れた。
少し離れた場所から望遠飛翔を撮影した。

d0090322_19172844.jpg
ミヤマセセリ♀の飛翔

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A female of Spring Flat flying in the grass
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA640, Trimming (+)
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)

d0090322_19174124.jpg
ミヤマセセリ♀の飛翔

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A female of Spring Flat flying in the grass
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA640, Trimming (+)
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



ヤマトシジミ; Pale Grass Blue

何頭かのヤマトシジミも見つけた。

この時期のヤマトシジミは低温期型なので、全体に白っぽく見えて、夏に出現するものに比べるとまるで別人(別蝶)だ。翅裏の黒い紋も少し違和感を感じる。

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ヤマトシジミ♂

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A male of Pale Grass Blue resting on the leaf
Panasonic DMC-LX3, ASA200
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



ツバメシジミ; Short Tailed Blue

羽化後間もないと思われるピンシャンのツベメシジミが枯れ枝の先に静止した。
逆光で翅の縁毛が光ってとてもきれいだ。

ツバメシジミは翅裏の地色が独特の純白。

d0090322_1918861.jpg
ツバメシジミ

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A male of Short Tailed Blue resting on the branch
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA640
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



ルリシジミ; Holly Blue

ルリシジミがどこからともなく飛んできて目の前の枯葉の上に静止した。写真では大きさがわからないが、この個体は非常に小型で、初めスギタニルリかなとも思った。

d0090322_19182745.jpg
ルリシジミ

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A male of Holly Blue resting on the dry leaf
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA640
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)



シュンラン; Spring Orchid

この時期の林の中ではあちらこちらでシュンランの花を見つけた。おおむね花茎は1本ないし2本のものが多いが、なかには大株になっているものあった。

シュンランは伐採後に大株になるらしいが、この写真の株も伐採された場所でみられた。

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シュンラン

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Spring Orchid
Olympus E-510, EC-14, ZD8mm Fisheye, ASA200, 外部フラッシュ
(2010-April-03, Kofu-shi, Yamanashi)


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§ Afterword §

本日、観察した蝶は、ミヤマセセリ多、テングチョウ数頭、ヒオドシチョウ数頭、キタテハ2頭、ルリシジミ2頭、ヤマトシジミ10頭、ツバメシジミ1頭、ベニシジミ2頭、スジグロシロチョウ1頭、スジボソヤマキチョウ数頭、キタキチョウ数頭だった。さらにナミアゲハも1頭飛来したが、残念ながら撮影はできなかった。

顔ぶれをみると、春の蝶が出そろった感じだね。


今週末はそろそろギフチョウの話題が出てくると思う。虫林も県南の富士川流域に様子を見に行きたかったが、午後に用があって近場の散歩にした。今年の春の歩みからすると、ギフチョウシーズンは来週くらいからかな-----楽しみだ。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-04-04 19:20 | Comments(26)