NATURE DIARY

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2010509 里山散歩:スミナガシ春型ほか

Nature Diary #0324
Date: May 22nd (Saturday), 2010
Place: Hokuto-shi and Fuefuki-shi, Yamanashi Pref.
Weather: fine




§ Diary §

朝起きて、いつものようにNHKの朝の連ドラ 「ゲゲゲの女房」 を見ながら朝食を摂りました。土曜日にゆっくりとできるのは久しぶりなことで、なんでもないことがとても嬉しく感じてしまいます。

それにしても、時差ボケ (Jet lag) が抜けていない(夜眠れない)ので起きるのが一苦労です。
虫林の場合は帰国後の方がひどいようです。

本日は休養日にしようと思っていましたが、外を見ると、あまりに天気が良いので、ちょうど山梨に来られている[蝶と山・てくてく写日記]のbanyan さん、[ヘムレンのNature Photo]のHemlenさんに電話して、アオバセセリのポイントで合流させてもらうことにしました。




アオバセセリ; Indian Awlking

この時期の里山は、明るい新緑の中に薄紫のフジの花や白いミズキの花が咲き乱れ、さらにウグイス、カッコーなどの小鳥の声とともに春ゼミの鳴き声が響いてきます----一年の中で最も活気に満ちた季節ではないでしょうか。


ミツバウツギの花の前で待っていると、アオバセセリがポツポツやってきましたが、ヘムレンさんによれば昨年に比べるとかなり少ないようです。

それでも、何とか吸蜜シーンの証拠写真は撮影できました。

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#1: ミツバウツギの花で吸蜜するアオバセセリ

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An Indian Awlking feeding on the flower.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Hokuto-shi)




スミナガシ; Constable

スミナガシ春型を求めて移動しました。

3人で話しながらのんびりと林道を散歩しました。虫林の場合、このようなプロセスが好きでして、目的の種類がたとえいなくても別に気にしないのです----もちろんいればいた方が良いけどね。

スミナガシはなかなかその姿を現してくれませんでしたが、林道歩きの最後に道路わきの広葉樹の葉の下に静止している個体を banyan さんが発見してくれました。残念ながらすぐに飛んで行ってしまいましたが、春型のスミナガシはやはり綺麗です。

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#2: 葉裏に静止したスミナガシ

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A Contable perching under the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)

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#3: 葉裏に静止したスミナガシ

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A Contable perching under the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)




ヒサゴスズメ; Mimas tiliae christophi

Hemlen さんがスズメガが交尾していると教えてくれました。ちょうど上下にミラーイメージで交尾しているので、面白い写真になりました。

自宅で調べてみると、ヒサゴスズメという名前で少ない種類と記載されていました。

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#4: ヒサゴスズメの交尾 (ミラーイメージ)

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A pair of Moth, Mimas tiliae christophi, mating in mirror image.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)




ゴイシシジミ; Forest Pierrot

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#5: 笹の葉上に静止するゴイシシジミ

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A Forest Pierrot resting on the bamboo leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)




カラスアゲハとミヤマカラスアゲハ; Bianor Peacock and Maackii Peacock

林道ではところどころに水たまりがあり、そこにカラスアゲハやミヤマカラスアゲハが吸水に訪れていました。知らずに上を見ながら歩いていると、足下から突然飛び立つので驚いてしまいます。

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#6: カラスアゲハ(両端)とミヤマカラスアゲハ(中)の吸水

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Two Bianor Peacock and one Maackii Peacock feeding on the wet-ground.
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)




ルイスアシナガオトシブミ; Henicolabus lewisi

ケヤキの幼木が多く、その葉にルイスアシナガオトシブミが沢山見られました。
本種は前肢の前中腿節が異常に太くて、それがルビー色に輝き美しいものです。

下の写真はケヤキの葉を巻き始めているオスメスの交尾ペアに別のオスが来てちょっかいを出しているところを撮影したものです(円内拡大)。

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#7: 葉を巻くルイスアシナガオトシブミ(円内:交尾ペアに別のオスが乱入)

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Henicolabus lewisi
Nikon P100, ASA100
(2010-May-22, Hokuto-shi)



下の写真は、葉っぱの揺りかごがほぼ完成した状態です。

この葉の巻き方は種類によって異なるようですが、彼らはどこでその技術を習得するのでしょうか。

ちなみに揺籃作製中のかれらを観察していると、どうやら頑張ってうろうろ動いているのはメスのようで、オスは下で葉を固定しているだけのように見えました。

地面には切り落とされた揺籃が沢山落ちていました。

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#8: 揺籃とルイスアシナガオトシブミ(上)、地面に落ちた揺籃(下)

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Henicolabus lewisi
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Hokuto-shi)




カミキリムシ; Long-horned beetle

ちょうど伐採を行っていて、現場に残された材には、何種かのカミキリムシが訪れていた。最近の伐採現場では、材をすぐに運んでしまうのでカミキリ屋にとっては残念です。

写真はカラカネハナ(左上)、キイロトラ(右上)、シラケトラ(左下)、ウスイロトラ(右下)です。

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#9: カミキリムシ4種

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Long-horned beetle
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)




ヨコズナサシガメ; Agriosphodrus dohrni

ヨコズナサシガメは、脱皮直後は毒々しい赤色をしています。

東南アジア、中国あたりから九州に初め移入された帰化昆虫で、その後に分布を広げて現在では関東地方でも良く見られるようになっているみたいです。この虫は桜やクヌギの古木に多いので、虫林は見る機会が多いのですが、少しグロテスクで不気味です。

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#10: 脱皮中のヨコズナサシガメ

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Agriosphodrus dohrni move away from old body
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Fuefuki-shi)




ニシ(ニホン)カワトンボ; Damselfly

渓流沿いの道の脇には、カワトンボが沢山いました。見ると、カワトンボの中に翅が部分的に白い綺麗なものが含まれていたので撮影してみました。

カワトンボの分類は、最近変わったようですので注意しないといけませんね。

色々な知見の集積により分類の変更や種名の変更がされることは理解できますが(意外に気軽に)、以前の図鑑を用いているアマチュア虫屋にとっては歓迎できませんね。混乱してしまいます。

d0090322_17283994.jpg
#11: ニシカワトンボ

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Damselfly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-22, Hokuto-shi)




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§ Afterword §

本日は天気が良かったが、アオバセセリは数頭、春型のスミナガシは1頭のみでした。しかし、その他にフゴイシシジミ(1頭)、ウスバシロチョウ(多)、トラフシジミ(数頭)、コツバメ(数頭)、ツバメシジミ(数頭)、ヤマトシジミ(数頭)、クロアゲハ、カラスアゲハ(数頭)、ミヤマカラスアゲハ(数頭)、テングチョウ(1頭)、サカハシチョウ(数頭)、オナガアゲハ(数頭)、ダイミョウセセリ(1頭)、ミヤマセセリ(数頭)、コジャノメ(数頭)、キチョウ(数頭)など多種類の蝶たちを見ることができました。

すでに季節はそろそろゼフィルスの季節に入ってきました------楽しみですね。


本日は、足下がもつれて転んでしまい、大事な Sigma 150mm Macroレンズを壊してしまいました(修理中で1カ月以上ドック入りになりそうです)。さらに、大きな蛾の写真を撮影するため渓流に降りて行く途中、ストロボを川に落としてしまいました---面目ありません。
Banyanさん、ヘムレンさん、ご心配いただき有難うございました。

輝く明るい緑の中で、皆さんとの里山の林道歩きはとても楽しい一日になりました。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-05-23 17:38 | Comments(22)

2010518 スコットランド散歩: Orange Tip (クモマツマキチョウ)など

Nature Diary #0323
Date: May 18th (Tuesday), 2010
Place: Edinburgh, Scotland.
Weather: fine and sometimes cloudy



§ Diary §

アイスランドの火山の再噴火に加えて英国航空(BA)のストライキが続いたので、のんびり屋の虫林もさすがに心配になり、エジンバラを出発の前日(17日)にBAに電話して飛行機の運航状況を聞いてみました。

すると、あろうことか虫林が乗る予定の便(BAのエジンバラ空港 正午発)がストライキのために勝手にキャンセル(飛ばない)になっていたのです。

でも、交渉の結果、同日の夕方発の便が何とかとれたので事無きが得られました----汗。




トレッキング

エジンバラ出発が夕方にシフトした結果、日中がフリーになったので、Holyrood Park という岩山を一人でトレッキングすることにしました。

ちょうどこの時期、岩山全体に ゴース Gorse (和名:ハリエニシダ) の黄色い花が咲き乱れていてとても綺麗でした(これだけ見事なゴース群落を見たのは初めてです)。このゴースという花は ヘザー(Heather) と並んで ヒース(Heath) の代表的な植物です。ゴースの花はとても綺麗ですが、枝には無数の鋭い棘があります(円内)。ちなみに「クマのプーさん」が大好きな蜂蜜を取ろうとして木から落ちて棘だらけになるシーンに出てくる灌木は ハリエニシダ (gorse-bush) です----確かに痛そうに見えますね。

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A rocky hill covered with gorse-bush

Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA100




Holyrood Park の草原には、Orange Tip (クモマツマキチョウ)の食草の Lady’s Smock (女性の仕事着)の花(挿入部参照)が咲いていることに気付きました。この花は大きな群落を形成することなく、点々と散在して見られました。

ウーム、ここなら Orange Tip に会えるかもしれないなと思い、しばらく待ってみることにしました。でも、待てども暮らせどもオレンジは姿を見せてはくれませんでした。 

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Possible Habitat of Orange Tip (Lady’s Smock)

Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA100




スジグロシロチョウ; Green-Veined White

草原でOrange tipの飛来を待つ間、1度だけシロチョウが飛ぶ姿が見えました。慌てて近寄ってみると Green-Veined White と呼ばれるスジグロシロチョウでした。

こちらのスジグロシロは日本のものよりも黄色みが強くてこれはこれで綺麗です。

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スジグロシロチョウ

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A Green-Veined White perching on the grass leaf with the wings opened.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA100
(2010-May-18, Edinburgh)



ベニシジミ; Small Copper

結局、Orange tip は現れなかったので、岩山のトレッキングを楽しむことにしました。

とにかく、青い空と岩山、広い草原などが織りなすスコットランドの荒涼たる景色は、とても気持ちが良くて気分を爽快にしてくれました----来て良かった。

登っている途中、嬉しいことに岩山の崖に日本のベニシジミに相当する Small Copper が沢山飛び回っていました。Small Copper たちは黄色い花がお好きなようで、岩山の上にへばりつくように咲くマメ科植物の花やキク科植物の花で吸蜜を繰り返していました。

下の写真は、黄色いキク科の花で吸蜜している Small Copper ですが、背景にエジンバラ市街が入って広がりのある写真になりました----お気に入り。

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崖の花で吸蜜するSmall Copper

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A small copper feeding on the flower in rocky clif.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA100
(2010-May-18, Edinburgh)



吸蜜する Small Copper を150mmマクロで撮影していたら、偶然に飛び立った瞬間が撮影できました。なんとなく、面白い組写真になったように思えます。

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Small Copperの吸蜜と飛翔


A small copper just flying from the flower
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(2010-May-18, Edinburgh)




コヒオドシ; Mountain Tortoisshell

岩の上や道の脇でコヒオドシがしばしば見られました。

日本ではコヒオドシは高山、北方に棲息するタテハチョウですが、こちらでは平地の庭先にも出現する最も普通種のようです。タテハチョウでは、このコヒオドシの他に、シータテハ、ヒオドシ(?)、クジャクチョウなどを見ることができました。

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コヒオドシ


Mountain Tortoisshell
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA100
(2010-May-18, Edinburgh)



クモマツマキチョウ; Orange Tip

Orange Tip を諦めきれずに、午後から食草のある谷の湿地に再び戻ってみました。

到着して見まわしていたら、ほどなく Lady’s Smock の花に絡むように飛ぶオレンジ色の小さなシロチョウを見つけることができました-------やはり予想通り食草が多いこの場所で発生していたのでした。

白地に鮮やかなオレンジ色の紋がまぶしい Orange tip (クモマツマキチョウ) は、何歳になっても、何度見ても、どこで見ても嬉しいものです。

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Lady’s Smock の花で吸蜜するOrange tip


A male of Orange Tip feeding on the flower of Lady’s Smock
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA100
(2010-May-18, Edinburgh)



多分、英国の蝶たちは昼過ぎからの活動が普通なのでしょう。

Orange Tip は飽きない程度に草原に現れ、点在する Lady’s Smock の花で吸蜜してくれました。でも、吸蜜時間が意外と短いので、なかなか良いアングルで写真を撮るのが困難でした。
Lady’s Smock の花は蜜が少ないのかも-------。

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吸蜜する Orange tip


A male of Orange Tip feeding on the flower of Lady’s Smock
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)




クモマツマキチョウ (クモツキ) を見ると、心がときめいて動悸、息切れ、血圧上昇がおこり、たまに眩暈さえも併発します。これらの症状を虫林はクモツキ症候群とよんでいます。この クモツキ症候群 の症状は、英国の Orange Tip でも日本のクモツキでも同様に出現しました。

クモツキ症候群は不治の病のようです。

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Orange tip の吸蜜開翅


A male of Orange Tip feeding on the flower of Lady’s Smock
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)



英国のOrange Tipと日本のクモツキの色彩を比較すると、英国のもでは、前翅表の翅先に黒い縁がとても明瞭です。日本のクモツキでは翅先の黒い部分はかなり不明瞭です。

両者をゆっくり後で比較してみようと思います。

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吸蜜する Orange tip


A male of Orange Tip feeding on the flower of Lady’s Smock
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)

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吸蜜する Orange tip


A male of Orange Tip feeding on the flower of Lady’s Smock
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)



Orange tip のメスも何度か見ることができました。

こちらはオスと違って飛び方が穏やかです(オスの飛翔は速くて直線的)。でも、飛んでいる時は小型のスジグロシロチョウととても似ているので、ときどきだまされてしまいました。

虫林はメスには騙されやすいのかもね(人間のことではありませんよ)。

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Orange Tip のメス


A female of Orange Tip feeding on the flower of Lady’s Smock
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)




コマドリ; Robin

コマドリはイギリスの国鳥です。

午前中には木の梢で大きな声で囀るコマドリを沢山見ることができました。
小さな体に比較して何と大きな声を出すのでしょうか。

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木の梢で囀るコマドリ


Robin
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)



木の枝にいたコマドリを見ていたら、餌をとった後に突然目の前の枝を訪れてくれました。静止した場所が虫林にあまりに近いので、かえってこちらが驚いてしまいました。

英国の鳥は日本のものよりも警戒心が薄いようですね。

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コマドリ


Robin
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-18, Edinburgh)



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§ Afterword §

英国滞在中にアイスランドの火山噴火が活発化してしまい、エジンバラやヒースロー空港が一時閉鎖になりました。それに加えて、英国航空BA(British Airways)がストライキに入ったために、この混乱にさらなる拍車をかけてしまったようです。

結局、虫林の当初乗る予定だった飛行機が勝手にキャンセルされてしまい、ロンドンで待っている家内と合流して一緒にミュージカルを楽しむことが出来なくなってしまいました。

でも、結果的にはそれが幸いして、ヨーロッパでは普通種といわれていてもやはり憧れてしまう Orange Tip の写真が撮影できたのですから、運命とはわからないものです。 


結局は人間万事塞翁が馬----ということでしょう。



これで、スコットランドの散歩は終了です。





以上、 by 虫林花山



by tyu-rinkazan | 2010-05-21 01:47 | ● United Kingdom | Comments(16)

20100515 スコットランド散歩:エジンバラにて

Nature Diary #0322
Date: May 15th (Saturday), 2010
Place: Edinburgh, Scotland, UK
Weather: Cloudy with intermittent sunshine



英国スコットランドの エジンバラ Edinburgh に学会出張。

BBCテレビのニュースを見るとアイスランドの火山噴火がまだ続いているらしいが、とにかく空港は閉鎖が解除されてヒコーキが飛んでいるので行くことにしました。

怖いのは 「地震、雷、火事、オヤジ----と噴火」 だね。


§ Diary §

成田を出発したヒコーキ(JAL)は、ロンドンHeathrow空港に無事到着。

ヒースロー空港でウェールズの友人(Cardiff在住)に会いに行く家内と別れ、国内線(BA)に乗り変えて夕方に目的地のエジンバラに到着しました。

エジンバラを訪れるのは実に20年ぶりになります。

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エジンバラの街並

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A landscape of Edinburgh
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400
(2010-May-15, Edinburgh)



エジンバラの新市街、旧市街は世界遺産

世界の文化遺産では、ヨーロッパが断トツで多いようですが、この町の景色をみているとさもありなんと思ってしまいます。

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エジンバラの街並

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A landscape of Edinburgh registered as “World Heritage” in 1995
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)



町のどこからでも岩山の上に建つエジンバラ城が見えます。

エジンバラ城は古城らしい威風堂々とした風格を備えていますが、この城がスコットランド王家やイングランドとの抗争で、しばしば血なまぐさい謀殺の場や攻囲の的になったことを知ると何となくおどろおどろしくも見えてきます。

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エジンバラ城


Edinburgh Castle
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-15, Edinburgh)



外国にでかけてもあまり観光というものをしない虫林ですが、博物館や植物園(稀に美術館)には好んで足を向けます。

エジンバラには、スコットランド国立博物館 National Museum of Scotland という博物館があります。ここには世界的に有名な クローン羊ドリー Dolly の剥製が展示されているということを何かの本で見たことがあります。

そこで、ホテルのコンシャルジュに尋ねてみると、間違いなく国立博物館にはドリーが展示されているということでした。ホテルからは思ったほど遠くないので行ってみることにしました。

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スコットランド王立博物館の入り口

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National Musium of Edinburgh
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)


世界初のクローン哺乳類であるドリー(Dolly)をこの世に出したのはスコットランドのロスリン研究所です。この成功の意味するものは、体の一部の細胞(生殖細胞以外の)から同じ遺伝子を持つ元の個体を再生することができるということです。

すでに、日本でもクローン牛で成功していますね。

この技術は、人にも転用可能なので、理論的には女性だけで子孫(自分)を増やすことができます。そんな恐ろしい世の中にならないように、慎重に考えなければなりません。とにかく、ドリーは近くで見ると綺麗で、かなり大きなメス羊でした。

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クローン羊のドリー

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Dolly was the first mammal cloned from an adult cell.
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)



ドリーとご対面した後は、町をブラブラ歩きながらホテルに帰りました。

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エジンバラの街角

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A landscape of Edinburgh
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)

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骨董屋

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Antique shop in Edinburgh
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)



イギリス人は幽霊やお化けの話が好きです(日本人と似ていますね)。

町を歩いていて、パブの前で見つけたゴーストツアーの看板が目を引きました。無料らしいので参加しようかなとも思いましたが、やはり怖いのでやめました----意気地なし。

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幽霊ツアーの看板

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Information of the Ghost tour
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)

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大道芸人

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Street entertainer
Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(2010-May-15, Edinburgh)



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§ Afterword §

この日記は旅先(エジンバラのホテル)からアップしました。

ホテルでBBCニュースをみていたら、アイスランドの火山噴火がまた活発化したみたいです。実際アイルランドの飛行場は再び閉鎖したそうです。万が一、ヒースローが再び閉鎖すれば日本に帰れなくなってしまいます。

少し心配していますが、こればばっかりは仕方がありません。

「地震、雷、火事、オヤジ----と噴火」だね。




以上、 by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2010-05-17 11:23 | ● United Kingdom | Comments(10)

2010509 白馬村散歩:ギフチョウとヒメギフチョウ

Nature Diary #0321
Date: May 9th (Sunday), 2010
Place: Hakuba, Nagano Pref.
Weather: fine and sometimes cloudy



§ Diary §

ここ数年は、ギフチョウ、ヒメギフチョウの撮影に長野県白馬村を訪れています。

今年も虫友 kmkurobe 氏安曇野の蝶と自然から 「こちらでも、ギフがそろそろ出てますよ~」 という有難いお声がかかりましたので、なにはともあれ白馬村まで馳せ参じました。

今年は4月の低温や降雪の影響で、ギフチョウの発生が例年に比べてかなり(1週間間以上)遅れているようです。まあ、虫林としては、チョウの撮影はともかくとしても、虫友とお会いして色々とお話しできるのがとても楽しみです。



オオルリ; Blue-and-white Flycatcher

朝、現地に到着して、林の中の開けた場所でギフチョウが飛来するのを待ちました。

腰かけて、コンビニで調達したおにぎりをほおばりながら朝食を摂っていると、聞き覚えのあるオオルリの元気な囀りが聞こえてきました。声の方向に目をやると、朝日に輝く新緑の枝に南の国から渡ってきたばかりのオオルリをすぐに見つけることが出来ました。

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オオルリ

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A Blue-and-white Flycatcher resting on the branch
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-9, Hakuba)



ギフチョウ; Luehdorfia

カタクリ群落の近くで、蝶の飛来を楽しみに待っていましたが、待てども暮らせどもギフチョウは出てきてくれせんでした。

そこで、場所を変えてみることにしました。

次に訪れたポイントは、昨年産卵シーンを撮影した場所です。しばらく林の中を散策してみると、陽だまりになって暖かい場所でやっと待望のギフチョウが飛来しました。見失わないように注視していると、嬉しいことにタチツボスミレの群落に降下しました。

タチツボスミレの群落の中で吸蜜するギフチョウを何とか撮影することができました。

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タチツボスミレで吸蜜するギフチョウ

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A Luehdorfia feeding on the flower.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-9, Hakuba)



こちらは別の個体です。
タチツボスミレでの吸蜜をやや側面から撮影しました。

横から見ると、ギフチョウのオスはかなり長い毛が密生しているのがわかりますね。

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タチツボスミレで吸蜜するギフチョウ

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A Luehdorfia feeding on the flower.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-9, Hakuba)



ギフチョウの飛翔速度は遅いので、望遠マクロレンズのままで飛翔写真の撮影を試みました。シャッター速度優先(1/1600)で撮影しましたが、翅が少しぶれてしまいました。

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飛翔するギフチョウ

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A flying feature of Luehdorfia.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-9, Hakuba)



最後に非常に新鮮なギフチョウのオスが出現して地面で開翅してくれました。

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日光浴するするギフチョウ

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A Luehdorfia basking on the ground.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



ヒメギフチョウ; Small Luehdorfia

ギフチョウがとても少ないので、kmkurobeさんがヒメギフチョウのポイントに案内してくれました。そこは杉林に囲まれた小さな空間で、ヒメギフはどこからともなく現れて、日向ぼっこやカタクリで吸蜜を繰り返していました。

やはり、ギフチョウやヒメギフチョウはカタクリの花での吸蜜シーンが絵になります。

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カタクリで吸蜜するヒメギフチョウ

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A small Luehdorfia feeding on the flower of dogtooth violet.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



<求愛飛翔>

吸蜜していた個体(多分メス)に、突然、オスが襲うような勢いで急降下してきて、すぐに求愛飛翔になりました。この求愛は交尾までに至らずに、見守る中、空中高く舞い上がり最後には分かれてしまいました。多分メスは交尾拒否したのでしょう。

長い間(といっても数秒)求愛飛翔をしてくれたので、その飛翔シーンを何とかカメラで撮影することができました。撮影した写真の1枚を後でみると(最初の方)、興味深いことに、飛翔中に交尾を迫っているみたいです。

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d0090322_6374815.jpg
ヒメギフチョウの求愛飛翔

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Courtship behavior of Small Luehdorfia in flight.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)




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§ Afterword §

白馬村のギフチョウは例年よりも少なくて驚きました。

いつもなら三々五々にギフチョウガ現れるポイントでも、姿を見るのがやっとの状態でした。これからが本当のギフシーズンかも知れません。

今回はバンドの撮影はできませんでしたが、ギフ、ヒメギフとも撮影出来ましたので満足です。ご案内いただいたkmkurobeさんに感謝したいと思います。また、現地では何人かの撮影者の皆さんにもお会いできて、とても楽しい一日になりました。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-05-12 06:43 | Comments(16)

20100505 新緑散歩:たらの芽とネジロカミキリ

Nature Diary #0320
Date: May 5th (Wednesday), 2010
Place: Nirasaki, Yamanashi Pref.
Weather:fine




§ Diary §

連休最終日は「こどもの日」。

本日もあまりに天気が良いので、午後から車で30分ほどの距離にある林道を散歩しました。
とにかく、この時期の輝くような新緑の中で、チョウや甲虫たちを探しながらブラブラ、トボトボ、ヨタヨタと歩くのはとても気持ちが良いものです。

しばらく登った林道の脇には、今年伐採されたミズナラの材が所々に置いてあります。
ウーム、(元)カミキリ屋にとってこの風景はたまらないものです----アドレナリンが分泌。

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林道

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Forest road
Nikon Coolpix P100, ASA160
(2010-May-5, Yamanashi)



ネジロカミキリ; Pogonocherus seminiveus

あまり山菜に興味が無い虫林ですが、「たらの芽」くらいは知っています。

この林道の数年前に伐採されて開けた場所には、タラノキが沢山あったので、晩のオカズにと少しばかり摘んで帰ることにしました。トゲトゲを気にしながら「たらの芽」を指先で摘んでいる時に、以前に ネジロカミキリ を採集した時のことを思い出しました。ネジロカミキリはこの季節にウコギ科植物とくにタラノキに集まるカミキリムシなのです。

そうだ、「たらの芽」を摘みながらネジロカミキリを探してみよう。

ネジロカミキリは決して普通種ではありませんが、とくに稀な種類というわけでもありません。意識して探せば、何とか見ることができる虫といえるでしょう。目を皿のようにして30本以上のタラノキを見たでしょうか、そろそろモチベーションが下がって諦めかけたときに、やっと1頭のネジロカミキリを見つけることができました。

d0090322_21583053.jpg
タラノキで休止するネジロカミキリ

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A long-horned beetle beetle, Pogonocherus seminiveus, resting on the trunk of Japanese angelica tree
Panasonic DMC-LX3, ASA100, Flash on
(2010-May-5, Yamanashi)



1頭見つけた後には、どういうわけかいくつかの木で何頭ものネジロカミキリに出会うことが出来ました。やはり確信を持って探さなければ、見えるものも見えないということでしょう。

ネジロカミキリは翅の根本半分くらいが白くて(根白)、先の半分が漆黒の小さなかわいいカミキリムシです。この可愛さはカミキリムシ愛好者ならずともわかると思いますが----。

d0090322_2158434.jpg
タラノキで休止する2頭のネジロカミキリ

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Two long-horned beetles of Pogonocherus seminiveus, resting on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400, Flash on
(2010-May-5, Yamanashi)



変な姿勢で静止しているネジロカミキリを見つけました。拡大してみると、どうやら、一心不乱にタラノキの幹を後食しているように見えます。

横から見ると、エリトラ(鞘翅)表面のトゲトゲが何ともクールだな。

d0090322_21585618.jpg
タラノキを後食するネジロカミキリの拡大

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High-power view of a long-horned beetle beetle, Pogonocherus seminiveus, feeding on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400, Flash on , Trimming (+)
(2010-May-5, Yamanashi)



交尾行動をしているものもありました。

d0090322_215994.jpg
交尾するネジロカミキリ

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A pair of long-horned beetle beetle, Pogonocherus seminiveus, mating on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, ASA400, Flash on , Trimming (+)
(2010-May-5, Yamanashi)



久しぶりにザックから虫の目レンズセット(Gyorome-8 + Adapter + Diffuser)を取り出して、虫の目イメージの撮影を行いました。最近はあまり虫の目レンズでの撮影を行ってなかったので、設定に手間取りましたが、何とか撮影することができました。

この独特の雰囲気はやはり捨てがたいものです。

d0090322_21592286.jpg
虫の目像:ネジロカミキリ

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Insect-eye image of Pogonocherus seminiveus resting on the trunk of Japanese angelica tree
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, , Gyorome-8, ASA400, Built-in flash on
(2010-May-5, Yamanashi)


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§ Afterword §

何とか、目的のネジロカミキリを撮影出来ました。

この時期に見つかるものは、越冬した個体かも知れませんが、このカミキリムシは4-5月に見つかるので、里山の初夏を告げる虫のイメージが強くあります。とにかく、「たらの芽」を摘みながら探すことができるので、一石二鳥のカミキリムシですね。

摘んだ「たらの芽」は、家内に天ぷらにしてもらい夕食のオカズになりました----とにかく美味で言うことなしです。

これからも、「たらの芽」の季節にはネジロカミキリを探すことになるでしょう。





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-05-07 22:05 | Comments(14)

20100504 南アルプス散歩:バッコヤナギのヒメギフチョウ

Nature Diary #0319
Date: May 4th (Tuesday), 2010
Place: Nagano Pref.
Weather:fine




§ Diary §

今年のGWはとても天気が良い。
------全て晴れのGWはどうやら25年ぶりらしい。

はてさて、どこに行こうかな?

そうだ、 南アルプスのヒメギフチョウ(ヒメギフ) に会いに行ってみよう。近年、ヒメギフ撮影は八ヶ岳方面ばかりだったので、南アルプスは久しぶりになる(7年ぶり)。



ヒメギフチョウ; Small Luehdorfia

記憶だけを頼りに林道に入って、とにかく周囲の様子を見ながらゆっくりと車で流してみました。林道の片側は谷になっていて、川の周囲の崖だけに自然林が残されています。山側は殆どすべてがカラマツの植林で、林道の周囲はガレています。

ここは標高が高いせいか(標高1000mくらいかな)、緑も少なく、花もあまりありません。
でも、しばらく進んでいくと目の前に待望のヒメギフが飛ぶ姿を見つけました。


1頭のヒメギフが崖の岩に静止して開翅。

そこで、ガレた斜面をよじ登って、岩の上のヒメギフにそっと近づきました。足場が悪くて、体が安定せずに苦労しましたが(これ以上近付くと滑落しそう)、何とかヒメギフの棲む谷を背景に入れた広角写真が撮影出来ました。

後で考えると、まったくいい年をして少し危険なことをしてしまったように思えます(家内には内緒です)。馬鹿は死ななきゃ治らないとはこのことですね。

被写体が少し小さいが苦労した1枚は嬉しいものです。

d0090322_1729996.jpg
ヒメギフチョウの谷

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Landscape of valley in South Alps showing a habitat of Small Luehdorfia.
Olympus EP-1, ZD 12-60mm, ASA100
(2010-May-3, Nagano)



<吸蜜>

あたりをゆっくりと見回しましたが、ヒメギフの好物であるカタクリの花などは無く、スミレやタンポポの花も極端に少ないようです。

一体全体、ヒメギフたちは何の花で吸蜜しているのだろうか?

しばらく見回って観察したところ、道路脇に立っている大きなバッコヤナギが気になりました。そこには、多数のハチ類やアブ類などが集まっていたからです。

どうやらこの木の花がヒメギフの吸蜜源の可能性があるように思えました。

今までヤナギの仲間でヒメギフの吸蜜は見たことがありませんが、どうも他には考え難いのです。そこで、バッコヤナギの張り出した下枝(地上高2.5m)の下に脚立を置いて、吸蜜に訪れてくるチョウたちを待つことにしました。

待つことしばし、谷側の枝先にヒメギフが吸蜜に訪れてくれました。

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バッコヤナギで吸蜜するヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia feeding on the flower of Salix bakko
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)


その後、バッコヤナギの木には三々五々にヒメギフチョウが訪れてくれました。

訪れたヒメギフはしばらく吸蜜すると飛び去りましたが、中には1時間以上もゆっくりと吸蜜している個体も見られました。

d0090322_17294858.jpg
バッコヤナギで吸蜜するヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia feeding on the flower of Salix bakko
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)


ヒメギフの吸蜜をアップで撮影出来ました。

吸蜜する新鮮な個体を見ると、豪華な印象(?)のギフと違って、何となく控え目で、奥ゆかしくて、庶民的、どこか日本画を思わせる美しさもあります----虫林だけかな?

d0090322_173543.jpg
バッコヤナギで吸蜜するヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia feeding on the flower of Salix bakko
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)


飛来したヒメギフはオスが大部分でしたが、メスも少ないながら訪れました。
メスは腹部に褐色の交尾嚢をくっつけているのですぐに区別できました。

d0090322_1735181.jpg
バッコヤナギで吸蜜するヒメギフチョウの♀

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A female of Small Luehdorfia feeding on the flower of Salix bakko
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)


同じヤナギの仲間でも種類により集虫能力は違うようです。

多くの個体はバッコヤナギに興味を示しましたが、ネコヤナギには目もくれませんでした。でも、どこにでは変りものはいるようで、ネコヤナギで吸蜜するものも少数見られました。

d0090322_17353273.jpg
ネコヤナギで吸蜜するヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia feeding on the flower of Salix gracilistyla
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-3, Nagano)


この場所ではスミレ花はとても少なくて、見つけることも困難でした。
しかし、その少ないスミレの花でもヒメギフは吸蜜していました。

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タチツボスミレで吸蜜するヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia feeding on the flower of Violet
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-3, Nagano)



<静止>

枯れ草で休止している個体に近づいてみると、交尾嚢をつけたメスでした。
ヒメギフは翅の裏側もとても綺麗なので、アップで撮影してみました。

d0090322_1736353.jpg
枯れ草で休止するヒメギフチョウ♀

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A female of Small Luehdorfia resting on the dry grass.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)



<求愛>

吸蜜している個体を見ていたら、どこからともなくオスが現れて、求愛行動を始めました。あまりに突然で、シャッターを1回押すのが精いっぱいでした。

d0090322_17361883.jpg
求愛するヒメギフチョウ

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A mating behaviour of Small Luehdorfia.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)



<吸水>

今までヒメギフの吸水は見たことがありません。

あまりに気温が上昇したためしょうか、1頭のヒメギフが湿った地面に静止してしばらく吸水をしていました。他のアゲハのように腹端から水を飛ばすかどうか興味がありましたが、しばらくすると飛んでしまって確認できませんでした。

d0090322_17363161.jpg
地面で吸水するヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia feeding water on the wet ground.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-3, Nagano)



<青色に誘引>

ギフチョウの仲間は青色に集まる習性があるようです。

ヒメギフは虫林の脚立の青い部分に来集していました。その他にもペットボトルの青い模様、捨てられた青い紙などにも静止しました----ゴミは持ち帰りましょう。

d0090322_17364528.jpg
脚立の青色に引き寄せられるヒメギフチョウ

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A Small Luehdorfia gravitating blue color.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)



<飛翔>

一眼レフで望遠飛翔写真を撮影しました。

d0090322_1737045.jpg
飛翔するヒメギフチョウ

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A flying Small Luehdorfia
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(2010-May-4, Nagano)

d0090322_17371689.jpg
飛翔するヒメギフチョウ

.
A flying Small Luehdorfia
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(2010-May-4, Nagano)



その他のチョウ; Miscellaneous

バッコヤナギの花には、ヒメギフチョウの他に、シータテハ、キベリタテハ、ルリシジミなども来襲していました。甲虫も飛んでいましたが、種類は確認できませんでした。

d0090322_17373295.jpg
吸蜜するシータテハ

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A Comma feeding on the flower of Salix bakko
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)



キベリタテハ; Camberwell Beauty

越冬明けのキベリタテハは、キベリ(黄色い縁)というよりもシロヘリ(白い縁)になっています。でも、地色の赤紫のベルベットは健在で美しい。

d0090322_17374958.jpg
吸蜜するキベリタテハ

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A Camberwell Beauty feeding on the flower of Salix bakko
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-4, Nagano)


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§ Afterword §

南アルプスでのヒメギフの撮影は初めてでした。ここでは、他の産地と異なり、バッコヤナギが重要な吸蜜植物になっていたのは興味深いことでした。

訪れた場所は、甲府の自宅からも1時間30分で到着でき、訪れる人も少なくのんびりと撮影できました。なかなか良いヒメギフ散歩道になりそうです。

それでも、現地では千葉や神奈川から来られた何人かの撮影者や採集者の方とお会いしました。皆さん素晴らしい方で、いろいろと楽しいお話しを聞けました。ゴールデンウィークのための高速道路の渋滞でご帰宅にはご苦労されたことと思われます。


Nikon P100のスポーツ連射では、先撮り機能(パスト連射機能)が付いています。

今回はその機能を色々試してみましたが、結果は落第でした。
その理由の第一は、スポーツ連射モードで撮影すると画質が悪すぎます。
第二は露出がオートしかなくて、シャッター速度を自由にできないのも残念でした。

ウーム、残念!



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-05-05 17:47 | Comments(24)

20100502 青葉繁れり:ツマキ飛翔など

Nature Diary #0318
Date: May 2nd (Sunday), 2010
Place: Kofu, Yamanashi Pref.
Weather:fine




§ Diary §

ゴールデンウィーク (Golden Week、 黄金週間、大型連休)
このところ、仕事の方が忙しかったので、連休くらいはのんびりしたいものです。


朝起きると、天気が素晴らしく良いので、近場の河原フィールドを散歩。

川の水量は意外に多く、緑の岸辺には菜の花の黄色が鮮やかな彩りを添えていた。
ふと川面を見ると、そこには亀が泳いでいた(インサート)。

d0090322_2205192.jpg
河原

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Landscape of river-side
NIKON COOLPIX P100, ASA160
(2010-May-2, Kofu)



ツマキチョウ; Yellow Tip

菜の花群落にはモンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウとともに時々ツマキチョウも飛来した。そういえば、今年はまだツマキチョウを撮影していなかった-----。

しばらくすると、菜の花にツマキチョウの♀が飛来した。ツマキチョウは止まるようでなかなか止まらない------まるで焦らされているようだ。


飛翔写真を撮影しようと思ったが、最近右膝に痛みがあって、走り回るのが困難。

そこで広角写真はあきらめて、望遠マクロのままで飛翔写真にチャレンジした。望遠マクロは、背景にとらわれないので、気楽に撮影できるのだ。

d0090322_221829.jpg
ツマキチョウ飛翔

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Flying feature of Yellow Tip (female)
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-2, Kofu)

d0090322_2212495.jpg
ツマキチョウ飛翔

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Flying feature of Yellow Tip (female)
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(2010-May-2, Kofu)

d0090322_2213860.jpg
ツマキチョウ飛翔

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Flying feature of Yellow Tip (female)
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-May-2, Kofu)


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河原は暑いので、山側に移動した。

雑木林はこの時期、コナラやクヌギの若葉が目にまぶしく、ココメウツギ、ウワミズザクラ、ニワトコなどの白い花が目を楽しませてくれます。小径に入ると、ミヤマセセリ、テングチョウ、キタテハなどが足下から次々に飛び出した。



シラケトラカミキリ; Clytus melaenus

広葉樹の枯れ枝にシラケトラカミキリ。
シラケトラは外見がシロオビトラと酷似するが、前胸背の形で両者を区別。

結局、見つけたのはこの1頭のみ。

d0090322_2221899.jpg
シラケトラカミキリ

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A long-horned beetle, Clytus melaenus, resting on the branch
NIKON COOLPIX P100, ASA160, Flash(+)
(2010-May-2, Kofu)

d0090322_2223119.jpg
シラケトラカミキリ

.
A long-horned beetle, Clytus melaenus, resting on the branch
NIKON COOLPIX P100, ASA160, Flash(+)
(2010-May-2, Kofu)



トゲヒゲトラカミキリ; Demonax transilis

d0090322_2224415.jpg
トゲヒゲトラカミキリ

.
A long-horned beetle, Clytus melaenus, resting on the branch
NIKON COOLPIX P100, ASA160, Flash(+)
(2010-May-2, Kofu)





アカコブコブゾウムシ; Kobuzo rectirostris

今年2度目のアカコブコブゾウムシ。
このゾウムシはユニークな名前が面白い。さらに、学名も-----Kobuzoとは。

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アカコブコブゾウムシ

.
An elephant beetle, Kobuzo rectirostris, resting on the branch
Olympus EP-1, ZD 35mm Macro, ASA100, Flash(+)
(2010-May-2, Kofu)

d0090322_2231156.jpg
アカコブコブゾウムシ

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An elephant beetle, Kobuzo rectirostris, resting on the branch
NIKON COOLPIX P100, ASA160, Flash(+)
(2010-May-2, Kofu)



シオヤトンボ; Orthetrum japonicum

d0090322_2232829.jpg
シオヤトンボ♀

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Orthetrum japonicum
NIKON COOLPIX P100, ASA160
(2010-May-2, Kofu)



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§ Afterword §

すでに、ハルゼミが鳴き出し、春というよりは初夏になってしまいました。

予定では連休中に白馬にギフを見に行こうと思っていましたが、家内が風邪を引いてしまいました。一応、服薬して次の日には熱が下がって回復したようにみえるが、少し心配なので、遠出はできない。そこで、今回はすぐに帰れる近場でフィールド散歩。


今年はツマキチョウの写真を撮影していませんでしたが、今回、河原でやっと撮影できました。日本ではクモマツマキチョウが珍重されるが、実は世界的な分布ではツマキチョウの方が圧倒的に狭いようです。とにかく、翅の形といい、色彩といい、ユニークなチョウです。

望遠飛翔は、簡単ではないが、ファインダーを見ながらの撮影なので、被写体をフォローできるものに限られるが、撮影していて楽だし、楽しい。もっと練習してみようと思う。





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-05-02 22:06 | Comments(4)