NATURE DIARY

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20101015 イグアス散歩 (1):ウラモジタテハと滝

Nature Diary #0356
Date: October 15 (Friday), 2010
Place: Iguazu National Park, Brazil and Argentina
Weather: Cloudy and sometimes fine


<サンパウロからイグアスへ>

あたふたとタクシーでサンパウロ空港に駆け付け、国内線のTAM航空の飛行機に乗ってクリチーバ (Curitiba) 経由でフォス・ド・イグアス (Foz do Iguacu)に移動した。フォス・ド・イグアス到着時、時計の針はすでに夜の11時を回っていた。

フォス・ド・イグアスは国境の小さな町で、サンパウロの喧騒はここにはない。
この町を起点にブラジル側とアルゼンチン側のイグアス国立公園を散歩してみた。



§ Diary §

イグアス川はラプラタ川水系のパラナ川の支流。
その流域には有名な「イグアスの滝」がある。

ブラジルとアルゼンチンの国境にかかる橋から見るイグアス川は、幅が広くゆったりと流れ、これが少し下流で景色を一変させる大瀑布に変わるとは想像もできないほど、どこまでも穏やかで平和な風景を見せていた。

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#1: イグアス川

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Iguazu river
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-15, Iguazu, Brazil)



「イグアスの滝」は5年前(2005年)にも訪れた。

その時の記憶では、想像を絶する水の固まりが数キロにもわたり大迫力で落下し、周りの自然のすべてを飲み込み押し流していた。それは恐ろしいほどの豪快さで、その姿に単なる滝以上の何かを感じたものだ。

そんな恐ろしくも魅惑的なイグアスの滝を、もう一度見てやろうと心に決めてやってきた。

しかし、今回の滝には少しがっかりした。人間に飼いならされてその野生を失ったネコのように少しお行儀よく見えたからだ。思うに虫林は、南米という未知の大陸が持つ計り知れない自然力の象徴をイグアスの滝に思い描いていたのかもしれない。

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#2: イグアスの滝(アルゼンチン側)

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Iguazu fall
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-15, Igazu)



クリメナウラモジタテハ; Eighty-eight (88), Diaethria clymena

雨宿りした建物の壁で、ウラモジタテハを発見した。

ここイグアス国立公園では、ウラモジタテハをしばしば見ることが出来たが、彼らはジャングルの中よりもむしろ人が集まるような場所に好んで棲息しているようにみえた。

もともとウラモジタテハたちは、ジャングルで動物たちとともに生きていたに違いない。しかし、ジャングルが切り開かれ、観光客が入るようになってから、彼らは人に近づいた。今や観光客の周りを飛び回り、人工的な建物の壁で休む蝶になってしまったのだ。

それは堕落ではなく、適応、順応といっておこう。

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#3: 壁に静止するクリメナウラモジタテハ

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An Eighty-eight resting on the wall of the house.
Olympus E620, ZD8mm Fisheye, EC-14, ASA400
(2010-October-16, Argentina)



クリメナウラモジタテハはイグアス国立公園を代表する蝶の一つだ。

この蝶は英名をEighty-eight(Cramer’s eighty-eight)という。いっそのこと和名もハチジュウハチウラモジタテハとした方が分かりやすいかも知れないな。この88の紋は、単なる自然界の偶然といえるものだが、紋が数字に見えるというだけでこの蝶に特別な親しみがわくのだから人間とは勝手なものだ。

ウラモジタテハの姿をみると、南米イグアスまで来たことがしみじみと実感できる。

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#4: クリメナウラモジタテハ

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An Eighty-eight resting on the wall of the house.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)



ウラモジタテハはなかなか敏感で、翅を十分に開いてくれなかった、しかし、しばらく後を追っていると陽が差した時にしばし開翅してくれた。

この蝶は派手な裏面に比べると、翅表は黒地に青い紋の2色だけで意外に地味にみえる。

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#5: クリメナウラモジタテハ

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An Eighty-eight resting on the house wall.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)



ブラジル側の滝が一望できる展望台では、一頭のウラモジタテハが観光客の周りを飛びまわり、時おり体に静止したりしていた。そこで、ステレオタイプの発想とは思ったが、イグアスの滝をバックに蝶を撮影してみようと考えた。

しかし、虫林の思惑通りに、滝をバックにした良い場所に蝶が静止するはずもない。30分ほども経過しただろうか、そろそろあきらめかけた時に、展望台の手すりに静止してくれた。

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#6: クリメナウラモジタテハ

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An Eighty-eight resting on the bar
Olympus E-3, ZD8mm Fish-eye, EC-14, ASA400
(2010-October-17, Brazil)



さらに、カメラ片手に汗をかきかきウラモジタテハの後を追っていたら、とうとう自分の腕や指に静止した。この蝶は人の体で汗(塩分)を吸うのがとても好きなのだ。

やっと満足できるウラモジタテハとイグアスの滝のコラボ写真の撮影成功。

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#7: クリメナウラモジタテハとイグアスの滝

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An Eighty-eight resting on my fist in the background of Iguazu fall.
Olympus E-3, ZD8mm Fish-eye, EC-14, ASA400
(2010-October-17, Brazil)



実はこの写真が撮影できたのは、イグアス滞在最終日の午前中で、正午過ぎにはここを離れて空港に向かわなければならなかったので、文字通りのラストチャンスだったといえる。

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#8: クリメナウラモジタテハとイグアスの滝

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An Eighty-eight resting on my fist in the background of Iguazu fall.
Olympus E-3, ZD8mm Fish-eye, EC-14, ASA400
(2010-October-17, Brazil)




キャンドレナウラモジタテハ; Eighty (80), Diaethria candrena

クリメナの88の紋がつぶれているように見えるウラモジタテハを見つけた。

当初はクリメナの個体変異なのだろうと思って気にもかけなかったが、この蝶は別種のキャンドレナウラモジタテハだった。両者は色彩、紋も似ているし、同所的に混在して棲息しているので紛らわしい。

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#9: キャンドレナウラモジタテハ

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An Eighty resting on the wall.
Olympus E-3, ZD8mm Fish-eye, EC-14, ASA400
(2010-October-16, Argentina)



こちらは英名Eighty(80)と呼ばれている。
しかし、8の文字の輪郭があまりはっきりと読み取れないものが多い。

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#10: キャンドレナウラモジタテハ

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An Eighty resting on the wall.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)



キャンドレナの翅表は、クリメナよりも青い部分の面積が広くなかなか綺麗だった。キャンドレナがクリメナと別種であることは、翅裏よりも翅表をみれば明確だ。

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#11: キャンドレナウラモジタテハ

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An Eighty resting on the ground with the wings opened..
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)




ウズマキタテハ; Para Mini

ウラモジタテハよりも一回り小さく、黒っぽく見えるウズマキタテハもよく見かけた。性質はウラモジタテハとほぼ同様で、両者は一緒に見られることが多い。

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#12: ヒダスペスウズマキタテハ

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A Para Mini resting on the table
Olympus E-3, ZD8mm Fish-eye, EC-14, ASA400
(2010-October-16, Argentina)

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#13: ヒダスペスウズマキタテハ

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Para Mini.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)



この蝶の翅表は黒地に大きな赤い紋があってながなが美しい。

昆虫写真家の海野和夫氏によれば、ウズマキタテハの色彩は不思議なことに南米を代表する美麗種ミイロタテハ(Agrias)に良く似ているそうだ。

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#14: ヒダスペスウズマキタテハ

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Para mini
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)

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#15: ヒダスペスウズマキタテハ

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Para mini
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Argentina)


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§ Afterword §

今回は5年前よりも少しゆっくりとできたが、ブラジルは雨季に入っていたので、毎日、曇りや小雨の時間が長くて困った。たとえ、蝶が多いといわれているイグアスでも、天気が悪いと蝶たちは一切飛ばないからだ(どこでも同じか)。

でも、陽が差した時には、イグアスも本領を発揮する。

次回のNDでは乱舞する蝶たちとモルフォの飛翔をお目にかけたいと考えているが、帰国後、仕事に忙殺されていてなかなか整理できないでいるのが悩みの種だ。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-10-29 11:21 | ● Brazil | Comments(12)

20101012 ブラジル散歩:サンパウロの虫たち(2)

Nature Diary #0355
Date: October 12 (Tuesday), 2010
Place: Sao Paulo, Brazil
Weather: fine



§ Diary §

サンパウロ植物園では、長野県からブラジルのサンパウロに移り住んですでに40年以上になるという日本人の方と偶然に知り合った。

彼は植物園の内部にとても詳しくて、虫林にアリの巣を見せてくれた。その巣というのはまるで大きな土の塊で(古くて崩れてもいた)、一見するとアリの巣には見えなかった。彼によればこの数倍も大きなものがあるという------驚くほかはない。

アリの巣の大きさを比較するために、彼に巣のそばに立っていただいて撮影した。

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#1: アリの巣

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A nest of ants looking like a castle
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-11, Sao Paulo, Brazil)



植物園の入り口でチャイロドクチョウを見つけた。

この蝶は英名を Julia (学名Dryas julia) という女性名で呼ばれている。
日本ではチャイロドクチョウとして知られているが、この蝶は茶色というよりも綺麗なオレンジ色なので、この味気ない和名では ジュリア Julia が少し可哀そうに思う。

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#2: チャイロドクチョウ Julia

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A butterfly, Julia, resting on the leaf.
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo)



ドクチョウの仲間は中南米に特有で、名前のごとく体内にある種の毒を持っている。そのため、天敵である鳥たちはこのチョウを食べないといわれている。

多くのドクチョウは優雅にゆったりと飛ぶが、チャイロドクチョウの飛翔はかなり速くて、近縁のヒョウモンチョウのそれに近いように思えた。

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#3: チャイロドクチョウ

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A butterfly, Julia, resting on the leaf.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo)



エラートドクチョウ(Erato)は地理的変異があって、多くの亜種があるという。

サンパウロで見かけたエラートは、黒地に赤と白い紋がくっきりとしていてとても美しかった。この蝶がひらひらと樹林の間を飛んでいる姿はいかにも南米的だった。

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#4: エラートドクチョウ

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Heliconius erato phyllis
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo)



チュウベイトラフスカシマダラ Multicolorだろうか。
とてもカラフルな模様のスカシマダラチョウが目の前の葉に静止した。

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#5: チュウベイトラフスカシマダラ

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Mechanitis lysimnia
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo)



脚にクリーム色の長い毛を持つヘンテコリンなシジミチョウを見つけた。

日本のムモンアカシジミも羽化直後には脚に灰色の長い毛を持つ。それはおもにアリの攻撃に対する防御のためらしく、羽化後まもなくその毛は取れてしまうという。

この蝶の毛も日本のムモンアカシジミのようにアリとの関係があるのかもしれないな。でも、この蝶は翅の表面が少し傷んでいて、羽化直後の新鮮な個体とはちょっといえなさそうだ。この足の毛は本当に消失するのかなそれとも残るのかな?

現在までのところ、虫林の持っている資料ではこの蝶の名前は同定できていない。

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#6: 足に毛を付けたシジミチョウ(ケアシシジミ)

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A butterfly having legs with long hairs
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-12, Sao Paulo)


注:Yodaさんがこのケアシシジミの正体は、Anteros kupris であることを教えてくれた。ネットで見てみるとやはり脚には長い毛がついていたので、このチョウは羽化直でなくても脚には長い毛を持つ種類みたいです。一応、教えていただいたネットのアドレスも記しておきます。情報を有難うございました。

http://fr.treknature.com/gallery/photo121412.htm


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#7: 足に毛を付けたシジミチョウ (ケアシシジミ)

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A butterfly having legs with long hairs.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-12, Sao Paulo)



面白い模様のメリベアシジミ 英名 Melibeaを見つけた。

このシジミチョウは木漏れ日の差す林の低木で、ちらちらと飛んでは日光浴をしていた。翅の表面は綺麗な瑠璃色をしていたが、残念ながら虫林の前では翅を開いてはくれなかった。

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#8: メリベアシジミ

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A male of Melibea resting on the leaf.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo)




シジミタテハの仲間で英名Red Ribbonという種類かな。実は黒地に赤い紋が入る蝶は南米では複数いるので、この蝶の同定には少し自信がない。

シジミタテハ仲間は東南アジアにもいるが(日本には産しない)、とくに南米で繁栄している。とにかくこれもヘンテコリンな蝶で、セセリに似ていたり、アゲハに似ていたり、もちろんシジミに似ているものもあってなんだか良くわからない。

この蝶もアゲハのようでいてタテハのようでもある。

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#9: 赤いリボン Red Ribbon

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A Red Ribbon feeding on the flower of Lantana
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ,ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



ジャングルの中を歩いていたら、突然、足元からヒカゲチョウが飛び出した。

ジャノメチョウやヒカゲチョウの仲間は、ここ南米でも地味なものが多いようだ。しかし、この蝶は翅表に大きなオレンジ色の紋があって、飛ぶとそのオレンジの紋が点滅して美しかった。飛んでいる姿は日本のツマジロウラジャノメに似ていた。

すぐに名前が判明するかと思ったが、種の同定はまだできていない。

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#10: 色鮮やかなヒカゲチョウ

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A butterfly found in the woods.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ,ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)


(注:yodaさんとchochoensisさんから、このジャノメはシロオビコバネジャノメ=Pierela nereis nereis Drury であることをご指摘いただいた。有難うございました。)

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#11: 色鮮やかなヒカゲチョウ

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A butterfly found in the woods.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)




ツノゼミ; Tree hopper

虫林は子供の頃、本の写真などに掲載されている奇妙奇天烈、摩訶不思議、奇奇怪怪な形の角をもったツノゼミの姿にいつも心を躍らせた。

ツノゼミは世界の色々な国で見ることができるが(日本でも)、なんといっても中南米にその種類が多いようだ。今回のブラジル行では是非ともツノゼミを見てみたいと思っていた。ただ、ツノゼミの棲息環境などの情報は皆無なので、探し出せるかは少し不安ではあった。


植物園を散歩しながら、林縁の低木の葉や細い枝先などを見て歩くと、やや大きめの葉の上に小さな黒い虫(大きさ5㎜程度)を発見した。目の悪い虫林ではあるが、その小さな黒い虫はどうやらツノゼミらしいことくらいはわかる。・

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#12: 葉上のヨツコブツノゼミ

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A treehopper having a big horn
Olympus E3, ZD35mm, EC-14, ASA400, Flash(+)
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



そこで、カメラに35㎜マクロレンズおよびテレコンバーター(1.4倍)を取り付けてフラッシュをたいて撮影してみると、その小さな虫はまさしく憧れの「ヨツコブツノゼミ」だった。ヨツコブツノゼミは最も会いたかったツノゼミだ-----嬉しい。

まるで、想像上の昆虫のような亜面白い角をしている。

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#13: ヨツコブツノゼミ

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A treehopper having a big horn
Olympus E3, ZD35mm, EC-14, ASA400, Flash(+), Trimming (+)
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



ヨツコブツノゼミはみればみるほど面白い形をしている。

こんなに大きくてヘンテコリンな角を頭の上につけているのは何のためだろうか。
この角をつけて、バランスをとって本当に飛べるのだろうか。

そんなことを考えていたら、ピンと飛んで目の前から消えた。

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#14: ヨツコブツノゼミ

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A treehopper having a big horn
Olympus E3, ZD35mm, EC-14, ASA400, Flash(+), Trimming (+)
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



ヨツコブツノゼミで勢いを得たので、その他のツノゼミも探してみた。

左上:アブドブリサボシツノゼミ、
左下:ツノゼミの1種、
右上:シロスジカブトツノゼミ、
右下:ツノゼミの1種

シロスジカブトツノゼミは少し大きくて1cm前後あるが、その他は5-7mmといった小型である。

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#15: ツノゼミの仲間たち

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Treehoppers
Olympus E3, ZD35mm, EC-14, ASA400, Flash(+), Trimming (+)
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)


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§ Afterword §

ブラジルから帰国してから時差ボケ(現地との時差12時間)がぬけず夜眠れない。
でも、眠れない夜にはブラジルでの写真を整理しながらND(Nature Diary)を書いています。

今回で、サンパウロでのフィールド散歩の記事を終了します。サンパウロでは他にも何種類かの蝶たちを撮影しているが、それらは冬の間にでも気が向いたらアップしたい。


次回からいよいよ本命の散歩道イグアス国立公園での記事になります。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-10-23 05:10 | ● Brazil | Comments(24)

20101012 ブラジル散歩:サンパウロの虫たち(1)

Nature Diary #0354
Date: October 12 (Tuesday), 2010
Place: Sao Paulo, Brazil
Weather: fine



帰国しました。
サンパウロとイグアスでそれぞれ撮影した昆虫たちをブログでアップしていきたいと思います。


§ Diary §

ブラジルはこの時期雨季に入ったところだ。

サンパウロに滞在してから数日経つのに曇り空と小雨で肌寒い日が続いていた。
まあその分、本来の目的である国際学会に専念できるので、悪天候それ自体はけっして悪くはない。しかし、虫屋の虫林にとってこの天気はいただけない。

そんな虫屋を神様は不憫に思ったのだろうか、本日は朝起きると晴れていた。

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----#1: 朝のサンパウロ

----- A landscape of Sao Paulo at sun rising time
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



調べてみると、ホテルから車で15分ほどに 「サンパウロ植物園 Jardim Botânico de São Paulo」 があった。これなら、学会のセッションの合間に散歩したりできる。

早速、タクシーで訪れてみると、そこは広い敷地の公園のようで、散歩道が良く整備されていた。嬉しいことには一番奥に自然の亜熱帯林もあって、そこには樹林の中を歩くための木道まである。湿った土と木々の匂い、緑の林は遠路はるばる訪れた虫林を癒してくれた。
入場料はブラジル通貨で3レアル(日本円にすると130円くらい)だ。

ウーム、虫屋の血が騒ぐ。

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----#2: サンパウロ植物園

---- The botanical garden of Sao Paulo
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-12, Sao Paulo)



ゆっくりと歩いていると、突然、尾の長いアゲハが飛来して木の枝に静止した。

あわてて近づいてみると。その蝶は長い尾をもち、一見アジアのオナガタイマイの仲間に姿が似ていた。このアゲハは ゼブラアゲハの一種らしい。この仲間は南米ではよく発達しているということだ。

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----------#3: 木の枝で休むゼブラアゲハ
. Zebra Swallowtail
----------Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
----------(2010-October-12, Sao Paulo)



このアゲハチョウは純白の地に黒い線状紋をまとい、上翅端は透明で基部は緑色を配し、翅裏には赤い紋のアクセントをつけていた。尾状突起は細くて長い。南米の派手な蝶というイメージからは少し異なり、どこか上品で繊細な印象を受けた。

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--------------------------#4: 木の枝で休むゼブラアゲハ
. Zebra Swallowtail
-------------------------Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
-------------------------(2010-October-12, Sao Paulo)

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--------------------------#5: 木の枝で休むゼブラアゲハ
. Zebra Swallowtail
------------------------- Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
-------------------------(2010-October-12, Sao Paulo)



広い公園の中でも蝶たちが多い場所がある。

そこは自然状態の亜熱帯林に入る手前の小さな湿地で、まるで集会所か何かのように色々な種類の蝶たちが集まってきて、葦のような少し背が高い草の葉上で日光浴していた。ここでは、労せずして10種類以上の蝶たちを観察できた。

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---#6: 湿地
. Marsh
----- Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



綺麗なタテハが、葉上で日光浴をしていた。

この蝶はその後色々な場所で見かけたので、ブラジルではポピュラーな種類なのだろうと思っていたが、実はほとんど同じような色彩、紋のタテハチョウは数種類あるみたいだ。なぜこんなに類似したタテハチョウがいるのか不明だ。

このタテハはSerpa (Adelpha serpa serpa)という名前で、アカタテハほどの大きさだ。翅に大きな白い紋とその上部にオレンジの紋がよく目立って美しかった。

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#7: タテハの1種Serpa (Adelpha serpa serpa)

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A Serpa basking on the leaf with the wings opened.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)

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#8: タテハの一種Serpa (Adelpha serpa serpa)

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A Serpa basking on the leaf with the wings opened.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



目の前の葉に大きなセセリが静止しるのを発見。

全身が茶色で地味な色合いのものだと思い、大胆に後ろに回り込んでみたところ、翅の基部の輝くように鮮やかなメタリックブルーの大きな紋が目に飛び込んできた。

なんという配色なのだろうか-----思わず息を飲んだ。

この蝶のポルトガル名は Brillante、英名をFlashy というらしい。どちらも光り輝くという意味だろう。たしかにこの青の輝きはとても印象的だった。

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#9: 青い翅のセセリFlashy (Astraptes fulviluna)

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A Brillante basking on the leaf.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)

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#10: 青い翅のセセリFlashy (Astraptes fulviluna)

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A Brillante basking on the leaf.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ,ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



この公園でもランタナの花が咲いていた。

東南アジアでこの花はとても強く蝶たちを引きつけるので、この花を発見するととても嬉しい。しかし、南米では期待したほどの誘因力はなさそうだ。

この綺麗な蝶は、英名を 赤い姫 Red Princess (Anartia amthea roeselia)と呼ばれ身近な蝶の一つだろう。決して少ないチョウでないことは確かだが、地球の裏側のアジアからはるばるやってきた虫屋には、その色彩や模様の美しさ、形態の面白さだけが目に映るのだ。


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#11: 赤いプリンセス Red Princess

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A Red Princess resting on the leaf with the wings opened.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ,ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



湿地では、葉上で小さな青いタテハを見かけた。
この蝶は小型で、英名はBlind Dropと呼ばれている。

大きさは日本のサカハチチョウよりも少し小さいほどだ。普通種のようで、後日に訪れたイグアスでは多数の本種が水たまりに集まっているのを何度も見かけた。

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#12: 青い小さなタテハBlind Drop

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A blind Drop perching on the leaf with the wings opened.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)

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#13: 青い小さなタテハBlind Drop

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A Blind Drop perching on the leaf with the wings opened.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ,ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



この公園では、尾の長い大きなセセリ(英名:Simple Long Tail)をしばしば見ることができた。とくにランタナの花に多く見られたが、動きが激しいためか長い尾が途中で折れているものが大部分だった。

派手な蝶がお目当ての虫林はあまり本気で撮影しなかったが、学会後に訪れたイグアス国立公園ではとうとう本種を1頭も見ることができなかった。やはり、見知らぬ町ではどんな種類の蝶でも丁寧に撮影しておくべきだな----いつも後でそう思う。

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#14: 尾の長いセセリSimple Long Tail

.
A Simple Long Tail feeding on the flower.
Olympus E620, Sigma 150mm Macro, ,ASA400
(2010-October-12, Sao Paulo, Brazil)



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§ Afterword §

虫林は外国の町では、そこの植物園を訪ねてみることが多い。そこにはその国固有の植物や花などを見ることができるし、蝶やその他の昆虫も期待できるからだ。また、何と言っても植物園はとても静かで、訪れる人もとりわけ少なくゆっくりとできるのが良い。

サンパウロは晴れると、今までのどんよりとした景色がまるで嘘のように、すべてが輝きを増し、人々の姿も生き生きとして見えた----やはり亜熱帯の街だった。

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#15: サンパウロ植物園にて


「サンパウロ植物園の虫たち」はもう一つアップしてみたいと思います。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-10-20 01:57 | Comments(16)

20101009 ブラジル散歩:サンパウロの街角にて

Nature Diary #0353
Date: October 09 (Saturday), 2010
Place: Sao Paulo, Brazil
Weather: Cloudy and rain



まだ、ブラジルに滞在中です。
でも、サンパウロの第一弾をアップしておきます。


§ Diary §

遠い南米の国ブラジル(サンパウロ市)に学会出張。


トランジットで立ち寄ったアトランタ空港では、突然に思い立って日本円をドルに替えた(現在、円が高騰して1ドル82円)。南米では何ていったって日本円よりも米ドルを持っている方が安心だし便利だからね(お土産屋やタクシーでは米ドルもOKらしい)。

ロビーの椅子に腰かけて、ノンビリ、ボンヤリ、ホッコリと沈みゆく夕日を眺めた。
ウーム、まだまだ 「旅の途中」、目的地ははるか先。

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-----#1: 夕暮れのアトランタ空港
. A landscape of sunset time at Atlanta airport in US.
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-08, Atlanta,US)



アトランタからさらに9時間もかけて、やっととサンパウロ国際空港(別名グアルューリョス空港)に無事到着した。

ここは地球の裏側、南半球。
昼夜逆転(時差12時間)、季節は春。

♪♪思えば遠くに来たもんだ~♪♪

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-----#2: サンパウロの風景
. A landscape of Sao Paulo
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



ホテルの窓からサンパウロ市を見渡すと、民家の向こうに高層ビルが立ち並ぶ。

現在のブラジルは、世界でも発展著しい国 (BRIC)の一つと見なされている。とくにサンパウロは南米一の大都市なのだ。でも、中国の都市に見られるような土地開発や道路工事、雨後の竹の子のようなビル建設などの光景はここサンパウロでは見かけなかった。

以前、ポルトガル領だったためだろうが、西欧的な落ち着いた街に思える。

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-----#3: サンパウロの町並み
. New buildings and old houses in Sao Paulo
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



曇り空ではあったが、サンパウロの街中を散歩してみた。
外の気温は意外に低くて、上着が無いと肌寒く感じるのには驚いた。

実際、道路の「気温情報」を見ると、もう昼近くなのに14℃しかなかった。


知人の知人であるサンパウロ在住の人に「サンパウロの今頃はいつもこんなに寒いの?」と尋ねたら、「標高が600mほどもあるので寒いときは寒い」という返事が返ってきた。どうやら、この寒さは異常気象ではなさそうだ------ガイドブックの嘘つき!

こう寒いと、蝶はまったく飛ばず、他の昆虫たちも姿を見せてくれないだろう。
そして、虫たちとともにこの虫林も元気がなくなるのだ------勝手にしなさい。

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-----#4: 気温情報
. Temperature information on the road.
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



サンパウロの町のあちらこちらで満開の青い花を見かけた。
「ジャカランダの花」だ。

このジャカランダはブラジルの国樹で、今回の訪問では是非ともそれが咲く様子を撮影してみたいと思っていた。春のブラジルで咲き誇る青いジャカランダの花は、日本の「桜」に匹敵するといわれている。

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------#5: ジャカランダの花
. National flower: Jacaranda mimosifolia
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



満開のジャカランダの青い花はとても鮮やかで目にしみる。
原色を好む南米の人々にこの花が愛される理由が何となく理解できるな。

このジャカランタは世界の三大花木の一つになっているらしい。ちなみに三大花木とは、ジャカランダ(紫雲木)、ホウオウボク(鳳凰木)、カエンボク(火焔木)ということだ。さらに四大花木までも提唱されているらしいが誰が選んでいるのだろうか?

選ぶのが虫林なら、春を知らせる「コブシの花」を入れたいな。

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-----#6: ジャカランダの花の下を走る人
. A jogger running under the Jacaranda tree
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



ジャカランダの花色は紫と表現されているが、紫は紫でもかなり青味がかっている。

ところが、この花色を写真で再現するのは極めて難しい。オリンパスでは青が強くのってしまうので、下の写真はレタッチソフトで少し赤味を加えている。それでも、実際の花の色とは微妙に異なるような気がしてならないのだ。

多分、他の会社のカメラでも、青やピンク系の花色の再現は容易ではないだろう。

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-----#7: ジャカランダの花
. Flowers of Jacaranda mimosifolia
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



サンパウロ市内には大きなバニアンの木が多い。

このバニアンの木は、南の国のシンボルみたいにどこでも見ることができる。したがって、この木を見ると南国に来たことが実感できるのだ。

公園はもちろんのこと道路脇などに見かけるが、この木は気根というものを出して、大きくなるのでその存在が目立つようだ。下の写真のものではまだまだ大木とはいえない。

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-----#8: バニアンの木
. A banyan tree with Tyurin
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----((2010-October-09, Sao Paulo)



大きくなると気根の1本1本がそれぞれ木になって、下の写真のように何本もの木が連結いるようになる。この様子を初めて見たときはとても不思議な気がしたものだ。

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------#9: バニアンの木
. A banyan tree in Sao Paulo
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



大きな木の幹に、結婚前のカップルの名前、恋人の名前あるいは恋い焦がれる人の名前が刻まれていた(想像だが、多分そうだよね)。心をこめて樹皮に刻んだ若者たちの熱い思いを、微笑ましくそしてうらやましく思うのだ------グッドラックだね。

木の幹に好きな人の名前を彫るのは古来より万国共通(?)のことなのだ。

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------#10: 樹皮に掘る名前
. Names of lover in the tree skin
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
------(2010-October-09, Sao Paulo)



散歩していると、ヤシの実を売る露店を見つけた。

今までヤシの実のジュースを飲んだことが無かったので1個注文してみた。値段は2レアルなので、日本円にすると100円ほどになる。注文すると、器具を使ってすぐに穴を開けてストローを差し込んでくれた(器具の衛生状態が少し気になったけど目をつぶろう)。

味は思ったよりも癖が無くて、さわやかな甘さだった。

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-----#11: ヤシの実を売る露店
Coconut shop
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)

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-----#12: ヤシの実のジュース
. Coconut juice
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



サンパウロの犯罪発生率は、東京よりも20倍高いと聞いた。でも、知人の知人であるサンパウロ在住の日本人に聞いてみたところ、現在のサンパウロ市内の治安は昔に比べるとかなり良くなりそれほど心配することはないそうだ。

現在、ブラジルの中で最も危ない都市はリオデジャネイロだという。


住宅地の家を観察してみると、出入り口や窓という窓には鉄格子が付けられていた。また、塀の上にトゲ付ワイヤーが巻かれていることも多い----とても厳重な防犯対策。

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------#13: 鉄格子で防御された家
. Houses protected by iron bars
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



公園を散歩してみると、しばしば警察官を見た。
犯罪に対する危機管理が強く感じられたので安心だった。

ちなみに、下の写真のお巡りさんの乗り物は、パトカーならぬパト‐マウンテンバイクだ。
日本のお巡りさんが町内を巡回するのに普通の自転車(通称ママチャリ)でも悪くはないが、マウンテンバイクかロードランナーにすれば気合の入り方も違うかもしれないぞ。

サンパウロの「チャリポリス」はなかなか格好が良かったな。

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-----#14: マウンテンバイクに乗る警察官
. Policemen riding on the mountain bike
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)



タクシーに乗っていた時、あろうことか前を走る車が追突事故を起こした。

事故ために車が渋滞すると、物売りの人や車の窓を拭く人たちがどこからともなく集まってきた。まるで、動物の落し物(糞)に集まってくるある種のコガネムシみたいだ。サッカーボールをいくつも抱えたオジサンがこちらにやってきて、窓からタクシーの運転手に綺麗なボールを1個渡した。どうやら、この両者には協力関係が出来ているようだ。

運ちゃんがこのボールを買うか?----とこちらに尋ねた(ポルトガル語だがわかる)。
当然、買わないと首を横に振った。

「ボール売りオジサン」は悲しそうな顔をして、何やらブツブツ言いながら去って行った。
                          
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-----#15: ボール売りのオジサン
.A chap selling succor balls.
-----Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
-----(2010-October-09, Sao Paulo)





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§ Afterword §

ブラジルはやはり遠かった。

成田-アトランタ間の飛行時間:12時間20分
アトランタでのトランジット:6時間20分
アトランタ-サンパウロ間の飛行時間:9時間40分
結局、我が家からのトータルは?----ウーム、長すぎて計算ができない(アホ)。

でも、サンパウロでの学会も無事に終了したので、現在(16日)はフォスド・イグアスという町にいます。ここからはアルゼンチン側とブラジル側のイズアスの滝国立公園に簡単にアクセスできます。

ホテルのネットが使えるので、サンパウロの第一弾をアップしました。

昆虫写真は、後日、調べてからアップしたいと思います。
こうご期待!



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-10-16 09:20 | ● Brazil | Comments(6)

20101003 近場散歩:ヒメアカタテハほか

Nature Diary #0352
Date: October 03 (Sunday), 2010
Place: Kofu, Yamanashi
Weather: Fine



§ Diary §

日曜日も仕事。

我が家から勤務する大学までは、裏の河原に沿って歩いて行くと10kmほどもある。でも、本日は朝から天気がとても良いのでのんびりと歩いて行くことにした。

途中、満開のキバナコスモスのお花畑を見つけた。

最近では、ピンクや白いコスモス(オオハルシャギク)は少なく、それよりも繁殖力が強くてやせた土地でもよく育つ同属別種のキバナコスモスがどこにいっても多い。これからの子供たちにとってコスモスの色は橙色になるのだろうか。

キバナコスモスも綺麗だが、やはり秋の風情を感じるのはピンクや白いコスモスの方----。

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#1: キバナコスモスの群落

.
Cosmos sulphureus
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, ASA200
((2010-October-03, Kofu, Yamanashi)



ヒメアカタテハ; Painted Lady

でも、キバナコスモスで嬉しいのは蝶たちを引き付ける力がより強いようだ。

本日、立ち寄ったキバナコスモスの花にはヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリなどの秋の常連たちが吸蜜に訪れていた。

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#2: キバナコスモスの花で吸蜜するヒメアカタテハ

.
A painted lady feeding nectar on the flowers of cosmos.
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, ASA200
((2010-October-03, Kofu, Yamanashi)



ヒメアカタテハは世界中どこでも見られるコスモポリタン的タテハチョウだ。移動性が強く、チョウのなかでは珍しく寡食性(何でも食べる)なのも分布を広げるのには都合が良い。

夏にはあまり見かけないが秋になるとその数が急に増す。
ヒメアカタテハは秋の蝶だな。

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#3: キバナコスモスの花で吸蜜するヒメアカタテハ

.
A painted lady feeding nectar on the flowers of cosmos.
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, ASA200
((2010-October-03, Kofu, Yamanashi)



イラガ; Monema flavescens

大きなケヤキの木の幹で、恐ろしいイラガの幼虫を見つけた。

この幼虫が持つトゲには毒があり、刺されると蜂に刺されたような強い痛みを感じる。デンキムシという名前もそこから来ているのだろう。以前、誤って刺されたことがあるが、ピリピリとした痛みが1時間以上続いた。

この幼虫を見るとその時の痛みを思い出す。

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#4: イラガの幼虫

.
A catapillar of Monema flavescens resting on the trunk.
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, ASA200
((2010-October-03, Kofu, Yamanashi)



イラガの幼虫の近接撮影。

よく見るとイラガの幼虫は形がユニークだし、色彩もなかなか綺麗だ。でも、この虫の毒を思うとちょっと触る気がしないのだ。

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#5: イラガの幼虫

.
A catapillar of Monema flavescens resting on the trunk.
Olympus E-3, ZD50mm Macro, EC-14, Gyorome-8, ASA200
((2010-October-03, Kofu, Yamanashi)



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§ Afterword §

学会出張(ブラジル・サンパウロ)のために、しばらくNDは休載することになります。
現地の昆虫も撮影できたらいいな。

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ちょいと出かけてきます
I will go out for a while.





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2010-10-05 23:13 | ▣ヒメアカタテハ | Comments(8)