NATURE DIARY

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201100722 北アルプス散歩:ハイマツ仙人と山のムスメ

=山のムスメと山ガール=
最近、「山ガール」という言葉が流行っています。誰が名付けたかは知りませんが、なかなかセンスがある命名だと思います。近頃、確かにカラフルな服をまとった若い女性ハイカーが増えているみたいで、山小屋も少し華やかになったように感じます。稀代のナチュラリスト 故・田淵行男 は、ミヤマ(アルプス)モンキチョウ(以下アルプスモンキ)を「山のムスメ」と称しました。もしも彼が今に生きていたら、赤いオシャレな襟巻をしたアルプスモンキを 「山ガール」 と呼んでいたかも知れませんね


Nature Diary #402

今回は以前から登ってみたかったT岳に行くことにしました。虫林は大学の山岳部の顧問もしているので、年に一度くらいはアルプスに登らないと学生君たちに示しがつきませんからね。でも、単独行ではやはり不安でしたが、嬉しいことに蝶写友の ダンダラさん が同行してくれることになりました----安心。

登山口からひたすらつづら折の急な坂道を喘ぎながら登り、何とか昼前には山小屋に到着することができました。昼食後、途中で降り始めた雨もあがったので(ガスっていましたが)、さっそく稜線を散策してみました。アルプスモンキは撮影できましたが、タカネヒカゲの方は飛び去る個体を見ただけで終わりました。

明けて翌朝は良い天気になりました。

穂高連峰から続く槍ヶ岳の大パノラマ が朝日に少し染まりながら目の前に迫ってきます。こんな雄大な山々をみれば、アルプスモンキもタカネヒカゲもどうでも良くなってしまいます---絶対ウソです。

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朝日に映える穂高、槍ヶ岳の山々 (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



山の稜線には、ハイマツだけが絨毯のように地面を覆っています。虫林は中学生の頃に北八ヶ岳でハイマツを初めて見ることができましたが、以来、ハイマツをみるとその時の光景がフラッシュバックしてどこか懐かしく感じてしまいます。アルプスモンキとタカネヒカゲは、このハイマツが生い茂る広い稜線だけに棲息しています。彼らにとってハイマツは自宅といえるでしょう。

稜線のハイマツはとても低くて、ひざ下くらいしかない場所が多く見られますが、良く見るとその幹は太くて、長い間過酷な環境で生きてきたことがその幹からわかります(写真下)。

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高山蝶が棲息する稜線(上)とハイマツ(下) (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400




» ミヤマ(アルプス)モンキチョウ; The Alpine Clouded Yellow

朝、蝶たちがまだ活動する前に、景色を見ながらぶらぶらと稜線を見回ったところ、幸運にもハイマツの葉上に静止する2頭のアルプスモンキチョウを見つけることができました。

ちょうどこの時は槍、穂高連峰の山々の稜線がくっきりと見えていたので、アルペンバックの写真が撮影出来ました(その後、雲が上がってしまって、穂高、槍の稜線は最後まで姿を現すことはありませんでした)。タイトルトップの写真もこの時に撮影したものです。今回の山行の目的がアルペンバックのアルプスモンキの撮影だったので、これでとにかく目的が果たせたことになるわけです---------良かったな。

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ミヤマ(アルプス)モンキチョウ♂ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



アルプスモンキは、ハイマツの中にもぐりこまずに、どうやらハイマツの上で寝るようです。そのため、活動時間前にハイマツを良く見ていくと、葉の上に静止しているアルプスモンキを何頭も見つけることができました。一方、タカネヒカゲの方はハイマツで見つけたのは1頭のみでしたので、ただ単に個体数が少なかったためかもしれませんが、ハイマツ仙人ですから寝るときはハイマツの下に潜り込むのかもしれません。

活動時間前に静止している個体を見ると、体や触角に沢山の水滴(朝露?)をつけていました。そんな姿を見ると、厳しい気候の稜線で逞しく生きている彼らがとても愛おしく思えてきますね。

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水滴(朝露?)が付着したミヤマ(アルプス)モンキチョウ♂ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



アルプスモンキは晴れると活発に飛び回りますが、曇るととたんにハイマツの上に静止します。その習性は撮影にはかえって都合がよく、静止するミヤマモンキチョウの♂♀を二人でかわるがわるゆっくりと撮影することができました。静止している個体はとても鈍感で、指で軽く押してみましたが飛び立ちませんでした。

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ミヤマ(アルプス)モンキチョウ♂ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



登山道の近くで撮影していると、時折登山者たちが通りかかりました。最近は「山ガール」という言葉が流行しているようですが、登山者(とくに女性)のファッションはひところよりも艶やかになりましたね。

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ミヤマ(アルプス)モンキチョウ♀ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



アルプスモンキの新鮮な個体は、頭、脚、翅を縁どりがとても赤くて綺麗です。まるで「赤い襟巻」のようですね。今回は、♂(下の写真の上)♀(下の写真の下)ともに新鮮な個体が多く見ることができたので、多分この時期が彼らの発生のピークのように思えました。

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ミヤマ(アルプス)モンキチョウの♂(上)と♀(下) (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



アルプスモンキが棲むこの稜線には、キバナシャクナゲ、コマクサ、ミヤマダイコンソウ、チシマギキョウ、アオノツガザクラ、チングルマ、イワツメクサなどの種々高山植物の花々をみることができました。

アルプスモンキのお気に入りの花はミヤマダイコンソウで、しばしば黄色いこの花で吸蜜していました。運が良いことに登山道脇に咲いたキバナシャクナゲの花で吸蜜する個体が撮影できました。

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キバナシャクナゲの花で吸蜜するミヤマモンキチョウ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



ハイマツ上の♂をアップで撮影していたら、別のオスが絡んできました。メスと間違えたのでしょうか。

ほんの一瞬の出来事だったので、シャッターを2度ほどしか押せませんでしたが、1枚だけは何とかフォーカスが合っていたのでほっとしました。今回の最もお気に入りの一枚になりました。

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♂同士の絡み (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



ダンダラさんがクロマメノキの葉で交尾するアルプスモンキを見つけて呼んでくれました。

アルプスモンキの交尾シーンは初めてなので胸をときめかせながら撮影しました。もしかして交尾したまま夜を明かしたのでは?と思いましたが、水滴が付着していいないので、やはり朝に交尾したのでしょう。

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アルプスモンキの交尾 (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



時々アルプスモンキのオスとメスの求愛飛翔を観察しましたが、あまり近くでやってくれなかったので、300mmのままで望遠飛翔撮影をしてみました。写真はトリミングしています。

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求愛飛翔 (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400, trimming(+)




» タカネヒカゲ; The Asamana Arctic

タカネヒカゲの撮影には少し苦労しました。かなり敏感で、飛び立つと風に乗って視野の彼方に飛び去ってしまうからです。そこで、食草のスゲが生えていそうな窪地に降りてみました。するとうまい具合に、そこでは何頭ものタカネヒカゲを観察することができました。

タカネヒカゲは地面に静止すると、全く分からなくなってしまいます-----さすがハイマツ仙人。

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タカネヒカゲ♂ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



新鮮な♀個体を見ることができました。もう少しゆっくりと観察すれば、交尾シーンやスゲでの産卵シーンなども観察できたと思いますが、次回の課題にしておきます。

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タカネヒカゲ♀ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



タカネヒカゲは砂礫地に静止すると体を傾けて横になる性質が良く知られています。

この姿勢は高山での強風を避けるためといわれています。今回、ミヤマモンキチョウでも同様の姿勢が観察できましたので、タカネヒカゲだけの特徴的姿勢とはいえないかもしれません。

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体を横にするタカネヒカゲ♀ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



タカネヒカゲを上手く刺激すると翅を開いてくれました。

オスは開いても草の間なのでなかなかうまくいきませんでしたが、メスの方は綺麗な開翅写真が撮影できました。タカネヒカゲの開翅撮影のコツが少しわかりましたので、次回も同じようにトライしてみようと思います。

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タカネヒカゲの開翅:上が♂で下が♀ (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



最後に朝に出会ったブロッケン現象の写真を一枚載せておきます。本日は2度ほどこのブロッケン現象を見ることができました。雲が多い稜線では良く見るものらしいです。

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ブロッケン現象 (北アルプス、7月23日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400, Trimming (+)




§ Afterword §

実はこの登山は、○○代最後のメモリアル登山でした。

T岳の登りは1350mもの標高差があって、日頃、歩かない虫林には長く辛いものでした。さらに霧でガスり、雨まで降ってきたのですから、虫林一人だと途中で諦めて帰ってしまったかも知れません(多分帰ってしまったでしょう)。最後まで登りきることが出来たのは、同行してくれたダンダラさんのお陰です。


この日記を書いている時には、まだ筋肉痛を我慢しながら歩いています。山に登るともう二度と登りたくないと思いますが、年があけるとまたその時期には登ってしまうようです。それだけアルプスと高山蝶には魅力があるのかなと思います。来年はまたどこかの山で高山蝶たちと戯れたいものだと思います。

ダンダラさん、ご苦労様でした。


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-07-26 21:20 | Comments(32)

201100718 クヌギ林散歩:オオムラサキほか

Nature Diary #401

お昼に近くのレストランで家内と一緒にゆっくりと食事をした後、時間ができたので近くのクヌギ林を訪れてみました(虫屋の習性ですかね)。やはり年に1度くらいは国蝶オオムラサキを撮影しないとね。


» オオムラサキ; The Forest Pierrot

オオムラサキは18日の午後と24日に撮影しました。

クヌギの樹液には沢山のオオムラサキが集まっていました。時期が時期ですから♂は古い個体が多く見られましたが、♀はまだまだ新鮮です。多分、クワガタ採集のためなのでしょうか何本かの樹液が出ている木にバナナトラップが下げてありましたが、このまま放置されるとゴミになってしまいますよね。

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クヌギの樹液に集まったオオムラサキ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400

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オオムラサキとカブトムシ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ

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オオムラサキ♂と♀の求愛 (山梨県、7月24日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400


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オオムラサキ♂とカブトムシ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400


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占有行動を示すオオムラサキ♂ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400

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占有行動を示すオオムラサキ♂ (山梨県、7月24日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ

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占有行動を示すオオムラサキ♂♀ (山梨県、7月24日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400


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飛翔するオオムラサキ (山梨県、7月24日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ




» その他; Miscellaneous

オオムラサキが集まる樹液酒場には、色々な昆虫たちも集まってきていました。

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カブトムシの戦い (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400


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ミヤマカミキリとルリボシカミキリ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ


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アカアシオオアオカミキリ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ


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オオヨツスジハナカミキリ (山梨県、7月18日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400



§ Afterword §

この時期は撮影対象の選択肢が広くて、何を撮影するかが迷ってしまいます。でも、何といってもオオムラサキは国チョウですから年に一度は撮影したいものです。今回はクヌギに来るカミキリムシも数種撮影できましたが、とくにアカアシオオアオカミキリは夜行性ですので、昼間に撮影できたのは嬉しかったな。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-07-24 19:32 | Comments(16)

201100716 真夏の信濃の国散歩: ゴイシシジミほか

なでしこジャパン女子ワールドカップサッカー優勝おめでとう!

=自然との同化=
特定のチョウを撮影するために、目を吊り上げ、肩をいからして山に入るのも悪くはありませんが、まるでカメラを武器にして自然と戦っているように思えました。それでは自然と同化できませんね。所詮、フィールドの中では、我々も自然の中の一員でしかないのですから、もっと肩の力を抜いてのんびりと歩きたいなと思います。最近ふとそんなことを感じました--------同化ならぬ老化現象なのですかね。

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Nature Diary #400

今回の連休では、初日は故田淵行雄氏の「蝶の道」の一部を散策し、二日目は蝶友の kmkurobeさん蝶山人さんご夫妻とともに白馬村を中心にフィールド散策してみました。


蝶の道とはいえ、日なたはあまりに暑いので渓流に降りてみたところ、まるで別天地のように涼しくて、しばらく広葉樹の下のやわらかい日差しの中にだまって座っていると、自分の身体が緑色に染ってしまうのではないかとさえ思いました。昼食のおにぎりを食べながらふと目の前の石に目を落とすと「愛嬌者のコムラサキ」が翅をひろげて静止していました。また河原の低木の葉には美しいハンノキカミキリも見つけました。

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石の上で開翅するコムラサキ (長野県、7月16日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA400, 外部ストロボ

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ハンノキカミキリ (長野県、7月16日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400




» ゴイシシジミ; The Forest Pierrot

かなりの数のゴイシシジミが低木の周りをチラチラと活発に飛んでいました。僕はこのチョウを見ると、ディズニー映画の「101匹ワンちゃん」に出てくる犬(ダルメシアン Dalmatian)を連想してしまいます。

葉の上に静止するゴイシシジミは4本脚しか見えません。
一番前の脚(?)は無いのではなくて折りたたまれているのです。

「脚(足)というものは身体を支えるもの」と定義するならば、ゴイシシジミの前の2本は脚(足)ではなくて腕ということになります。つまりゴイシシジミは4本の脚と2本の腕(手)を持つシジミチョウなのです(あまりに強引な論理展開ですかね)。ゼフなども良く見るとこのパターンが多いように思います。

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葉先に4本足で静止するゴイシシジミ (長野県、7月16日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



下の草に止ったゴイシシジミは翅を少し開いてくれました。

もう少し開いてくれないかとしばらく待ちましたが、開翅角度は20-30度くらいがせいぜいでした。この奥ゆかしいチラリズムがなかなか良いですな。翅表にやや境界不明瞭ながらも白い紋があるのがわかります。

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半開翅するゴイシシジミ (長野県、7月16日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» ウラクロシジミ; The Silver Hairstreak

小谷村の美しいブナ林の中の小さな池の周りの小径に沿って歩いてみました。タイトルトップに掲載した「Green Landscape」の写真はその時に撮影したものです。ブナの林はとても綺麗で豊かなものですね。

蝶山人さんがウラクロシジミを見つけてくれました。

実は今までウラクロシジミの撮影はもちろんのこと目撃もしたことがありませんでした。つまり今回がウラクロシジミ初見ということになります。でも、残念ながら見つけたウラクロシジミはかなり古い♂で、いわゆる尾羽打ち枯らしていました。でも、僕にとってはウラクロシジミはウラクロシジミです。

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ウラクロシジミ (長野県、7月17日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400




» カラスシジミ; The White Letter Hairstreak

白馬村内の美味しいコーヒーショップで一休みした後、kmkurobeさんがカラスシジミのポイントに案内してくれました。到着して探してみると、ヒメジオンの花で比較的新鮮な個体を見つけることができました。

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ヒメジオンの花で吸蜜するカラスシジミ (長野県、7月17日)

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Upper: Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA400, 外部ストロボ
Under: Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400





» ミヤマクワガタ; Lucanus maculifemoratus

カラスシジミのポイントは公園になっていて、その小路を歩いていたら大きな翅音を立てながら飛ぶミヤマクワガタの♀を見つけました。ゆっくりと飛んでいたのでその飛翔写真を撮影しました。下の写真の下は近接飛翔写真ですが、うまく撮影できたのに自分でも驚いています(ノートリミング)。

このミヤマクワガタの♀はとても大型で立派でした。撮影後、近づいてきた親子連れ(下の写真の上に写っている)にあげたら大変喜んでいました。

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飛翔するミヤマクワガタ (長野県、7月17日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ




» その他; Miscellaneous

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ハヤシミドリシジミ♀の開翅 (長野県、7月17日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400


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ミドリシジミ♂ (長野県、7月17日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400


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ミスジチョウ (長野県、7月16日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



§ Afterword §

今回のNDが400回目------随分と更新したものです、

昨年の連休は高い山に登って高山蝶の撮影を行いました。今回も登山を考えないでもなかったのですが、昨年に比べると体力が著しく減退していて、その上事前のトレーニングもあまりできなかったので、無理をせずに信州の高原で、自然になるべく同化しながら撮影することにしました。ご一緒したkmkurobeさん、蝶山人さん有難うございました。とても楽しい一日になりました。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-07-19 05:59 | ▣ゴイシシジミ | Comments(12)

201100707 みちのく陸中散歩:チョウセンアカシジミほか

=チョウセンアカシジミの村=
タイトルトップの写真は、チョウセンアカシジミ(チョウアカ)が棲息する村の風景です。緑がまぶしい水田の横を綺麗な小川が流れ、家の周りには満開のクリの花が咲いています。とても長閑で平和な風景ですが、ここから3.11の東日本大震災、津波の被災地(小本)までは、たった15~20㎞ほどしか離れていません。陸中のチョウアカの棲息分布は、今回の津波の被災地とかなりオーバーラップしています。

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Nature Diary #399

今週は所用で宮城県仙台市に出張しました。この時期の東北はゼフィルスシーズン最盛期ですので、足を伸ばして岩手県の陸中地方を一日だけ歩いてみました(いつも短い足を伸ばし過ぎ)。

» チョウセンアカシジミ; Coreana raphaelis The Korean Hairstreak

透明な水が流れる川沿いの道に沿って歩を進めていくと、デワノトネリコ(チョウアカの食樹)の葉の上に小さなオレンジ色のチョウがひっそりと静止しているのを見つけました-----チョウアカです。

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デワノトネリコの葉に静止するチョウセンアカシジミ♂ (岩手県岩泉町、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



チョウアカの最盛期は過ぎていますので、新鮮とは言い難い状態ですがやはり綺麗です。お腹の感じからすると、多分♀なのでしょう(実は♂らしい)。陸中のチョウアカは山形産とちがい、♂♀の色彩に差がありません。

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チョウセンアカシジミ♀ (岩手県岩泉町、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400、外部ストロボ



上とは別の個体ですが、しばらく見ていると、ゆっくりと翅を開いてくれました。
陸中のチョウアカは明るい色をしているのが特徴です。

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半開翅するチョウセンアカシジミ♀ (岩手県岩泉町、7月7日)

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Canon EOS 60D, Sigma 24mm F1.8 EX DG Aspherical Macro, ASA400




» キマダラルリツバメ; Spindasis takanonis  The Japanese Silverlines

キマダラルリツバメ(キマルリ)にまた出会うことができました。

昨年キマルリを見つけたのは、イネ科植物の広い草原でしたので、それこそ目の前でその姿を観察できました。しかし、今回はその場所には現れてくれず、近くのクズが生い茂る開けた場所で見つけました。その個体は地上から約3mほどの木の葉上に固執していて、証拠写真程度にとどまりました。

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占有行動を示すキマダラルリツバメ♂ (岩手県陸中、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400




» ダイセンシジミ; Wagimo signatis The Alphabetical Hairstreak

ダイセンシジミ(ウラミスジシジミ)を見ることができました(10頭以上)。このダイセンシジミには翅裏の模様が異なるタイプが知られています。基本型(ケルシボルスQuercivorus型)は紋が三本の筋のように見える模様で、その模様からウラミスジという名前がついています。

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ダイセンシジミ基本型 (Quercivorus型) (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



一方、紋が複雑に乱れるタイプはシグナトュス型(Signatus型)と呼ばれ、北海道に多く出現するようです。わかりやすくいえば、シグナトュス型は北国タイプのダイセンシジミですね。ここでは基本型とシグナトュス型が混在して同時に見られました(シグナトュス型の方が少し多い)。

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紋が乱れたダイセンシジミ(Signatus型) (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» アイノミドリシジミ; Chrysozephyrus brillantinus The Brilliant Hairstreak

クリソゼフの輝きはいつ見ても魅力的です。ちょうど午前7時を回ったあたりから9時ころまできっちりと占有行動を見ることができました。人間の体には24時間周期の「体内時計 biological clock」というものがありますが、他の動物、植物はては菌類までこの時計が存在することがわかっています。アイノミドリシジミのテリ張りは、この「体内時計」によるものでしょう。ちなみに虫林の「腹時計」も正確ですよ

体内時計が狂うと種々の病気になる危険が高まるといわれています。
不規則な生活の虫林もアイノミドリの占有行動を少しは見習わなくてはいけませんね。

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アイノミドリシジミ♂ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



クリソゼフの翅の輝きは、見る角度で著しく異なります(前方からが一番輝きが強い)。でもあまりビカビカは好きではないので、ファインダーを見ながら、好みの輝きが得られる角度を探すことにしています。

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占有行動を示すアイノミドリシジミ♂ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400

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占有行動を示すアイノミドリシジミ♂ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400



アイノミドリの展翅標本を室内でみると、例外なく金緑色に輝きます。でも野外の晴れた日中の自然光下では、種々の程度に青色が入り、ファボのように青色になることも少なくありません。これは光源(色温度)の問題が大きいのかもしれませんね。

下の写真は外部ストロボ光で撮影したものですが、飛翔している個体の翅表がとても綺麗な金緑色になりました。次回は静止してている個体にストロボ光を当てて撮影してみようと思います。

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飛翔するアイノミドリシジミ♂ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ、Trimming (+)



飛翔写真を撮影していたら、朝日が偶然に写りこんでしまいました。意図的に撮影したのではないので少し恥ずかしいですが、朝日の中で飛び交うアイノミドリの雰囲気が良くわかるので掲載してみました。

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朝日の中で飛ぶアイノミドリシジミ♂ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA800, 外部ストロボ、Trimming (+)




» ウラジロミドリシジミ; Favonius saphirinus The Saphirinus Green Hairstreak

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ウラジロミドリシジミ♂ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» ミズイロオナガシジミ; Antigius attilia, The Black-banded Hairstreak

ミズイロオナガの翅裏の模様は多様です。でも、この個体ほど紋が減少した個体は少ないのではないでしょうか。まるで別種のように見えますね。

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黒紋が減少したミズイロオナガシジミ (岩手県滝沢村、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» キマダラモドキ; Kirinia fentoni , The Pseudo-Labyrinth

キマルリのポイントの林の中の小道を歩くと、キマダラモドキが足元から飛び立ちました。結構敏感でなかなか近寄らせてもらえませんが、なんとか撮影することができました。

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キマダラモドキ (岩手県岩泉、7月7日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




§ Afterword §

最近、とある高校生から被災地の復興活動のシンボルとして、以前に撮影した三陸のチョウセンアカシジミの写真を使用したいという匿名の申し出がありました。もちろん二つ返事でOKしたことはいうまでもありません。その復興活動の詳しい内容は説明されていなかったのですが、とにかく僕の写真が被災地復興のために少しでもお役にたつのであればこれほど嬉しいことはありません。

この時期の岩手県のチョウたちはとても魅力的で、わざわざ車でいった甲斐があったというものです



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-07-10 20:00 | ▣チョウセンアカシジミ | Comments(20)

201100703 白馬村散歩:アサマシジミほか

=Mission:Impossible=
日曜日(3日)は、kmkurobeさんと「例のチョウ」の撮影のために北陸方面に行くことにしていました。この企画はなんと数年越しのものなのです。でも、数日前に 「週末は天気があまり芳しくないので、今回のメインターゲットのチョウは無理だろう」 というメールを受け取りました。残念ですが、問題のチョウの撮影はまたまた来年に繰り越しになりました。梅雨時に快晴の条件は ウィークエンド虫屋 には厳しすぎますよね。でも気にしません。故事曰く、人間万事 塞翁が馬---ですからね。

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Nature Diary #398

節電対策による暑さのためかそれとも多忙のためか、今年は早々に夏バテ気味です。土曜日は東京で1日厚労省の研究班会議があり、そのままあまり寝ないで白馬に出向きました。でも、蝶友 kmkurobeさんに笑顔で迎えていただき、ネイチャーkendamarさんとも久しぶりの再会でした。白馬は良いところです。


» アサマシジミ; Lycacides subsolana, The Sky Blue
最初のポイント(第一)は、長野県北部のやや標高が高い場所です。そこは食草のエビラフジをまじえるススキの草原で、ゆっくりと観察しながら歩いて行くと、翅表の青鱗が素晴らしく発達したアサマシジミ♂を見ることができました。まるでヤリガタケシジミのような色彩ですが、大きさは通常のアサマシジミとかわりません。

♂はスレがやや目立ちましたが、1頭だけピンシャンの個体をkmkurobeさんが見つけてくれました。
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キンポウゲの花で吸蜜するアサマシジミ (長野県北部第一ポイント、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



第一ポイントから第二ポイントに移動しました。ここは距離にしたら第一ポイントからは数十キロ?離れている程度で、標高は大差無いように思いました(正確には計測していないのでわからないが-----)。

そこのアサマシジミ♂は通常型(下の組み写真の下)で、第一ポイントのアサマシジミ(下の組み写真の上)に比べると青紋の広がりには明らかな差があります。ただ、青紋の面積が少ない通常型の個体でも、山梨県産のものよりは青紋が広いように思えます。
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アサマシジミ♂の地域差 (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



下の写真は第二ポイントで、ネイチャーkendamarさんの長靴に寄ってきたアサマシジミ♂ですが、見ての通りで第一ポイントと同程度に青紋が発達している個体でした。つまり第二ポイントは青紋拡大型と通常型が混在して見られるようです。第二ポイントは両者の境界域にあたるのかも知れませんね。
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長靴に絡むアサマシジミ♂ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



この辺りのアサマシジミの食草のエビラフジ は主として日本海側に自生する植物です。青から紫色に変化する美しい花が束状に咲いてなかなか綺麗ですね。エビラフジの名前となっているエビラとは「矢を入れる籠」のことらしいのですが、この花が矢を入れて背負う籠(エビラ)に形が似ているのでその名前が付けられたように思われます。

下の写真はエビラフジの花で吸蜜するアサマシジミの吸蜜シーンを撮影したものです。

実は今回白馬で撮影した写真の中では、このエビラフジの花での吸蜜シーンが最もお気に入りです。
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エビラフジの花で吸蜜するアサマシジミ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




第一ポイントでは、アサマシジミのメスも見ることができました。メスのアサマシジミを良く見ると、前翅表面に橙色の紋が出現するタイプ(下の写真の上)とそれが全く出ないタイプ(下の写真の下)があるようでした。
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アサマシジミ♀ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



アサマシジミの求愛行動は一度ならず見ることが出来ましたが、交尾までには至らなかったのが残念でした。メスが出現するとオスはスレが多くなりますが、生態面では逆に面白いシーンを見ることができます。
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アサマシジミの求愛行動 (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» メスアカミドリシジミ; Crysozephyrus smaragudinus, The Smaragudinus Green Hairstreak
午前11時近くになったので、メスアカミドリシジミの占有行動を観察するために白馬村内の某所に移動しました。でも、本日は気温が高すぎるせいかなかなかメスアカミドリシジミは現れてくれませんでした。

それでも、少し曇ると活発に占有行動を示してくれました。
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メスアカミドリシジミの占有行動 (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400, Trimming (+)

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メスアカミドリシジミの占有行動 (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 300mm F4L IS USM, ASA400, Trimming (+)




» エゾミドリシジミ; Favonius jezoensis, The Jezo Green Hairstreak
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サオに静止しているエゾミドリシジミ♂ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» コヒョウモンモドキ;
Mellicta ambigua niphona, The Anbiguna Fritillary

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コヒョウモンモドキ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

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コヒョウモンモドキ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» ハッチョウトンボ; Nannophya pygmaea
ハッチョウトンボは日本一小さいトンボとして知られています。

以前から見てみたいと思っていましたが、どういうわけか見る機会がこれまでありませんでした。本日はコヒョウモンモドキの撮影場所に行く途中でこのトンボが生息する沼地に立ち寄ることができました。

初めて見るハッチョウトンボはやはりその小ささがとても印象的でした。下の写真はメスが産卵する上を飛ぶハッチョウトンボの♂を撮影したものです。水面の光が玉ボケとなってなかなか面白い写真にりました。
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飛翔するハッチョウトンボ♂ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

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ハッチョウトンボ♂ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

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ハッチョウトンボ♀ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400




» マヤサンコブヤハズカミキリ; Masechthistatus furciferus
kmkurobeさんが第一ポイントでコブヤハズカミキリを見つけてくれました。

このあたりは通常のコブヤハズから分けられている「マヤサンコブヤハズカミキリ」と呼ばれる一群で、その中でもmeridionalis と称されるものと思われます。カミキリフリークの虫林には興味ある種類です。

通常のマヤサンコブヤハズであれば、褐色の地に黒い紋がありますが、この個体は雨に濡れたせいでしょうか全体黒色で、地色や紋がまったくわかりませんでした。そこで、別な場所に移して乾かした後にまた撮影しようと不用意に手を出したら下に落ちてしまいました-----ウーム、残念です。
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マヤサンコブヤハズカミキリ (長野県北部、7月3日)

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Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



§ Afterword §

今回の白馬散歩では、kmkurobeさんが今まで調査をされた場所をご紹介いただきました。曇り時々晴れという天気にもかかわらず、おかげさまで多くの種類のチョウが観察できました。やはりバテ気味にもかかわらず訪れてみて良かったと思います。また、kmkurobeさんはもちろん同行されたネイチャーkendamarさんとも楽しく撮影できて嬉しく思います。ご苦労様でした。

今回の訪問で観察したチョウたちの中で、青紋が拡がったタイプの高標高のアサマシジミは、アサマニアならずとも興味あるもので、また学術的にも貴重なものだと思われます。棲息場所などに関する問い合わせにはお答えできません。ご理解ください。

今年も「問題のチョウ」は先送りになりましたが、いつか撮影できることを夢見ています。




以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-07-05 21:26 | Comments(14)