NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

<   2011年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

20110918 秋の県南散歩:ウラギンシジミほか

Nature Diary #411

本日(日曜日)は天気が良いので、県南部を中心にフィールド散歩することにしました。

この時期の富士山は雪が無いのであまり綺麗ではありません。雪が無い富士山なんて、クリープを入れないコーヒーみたいなものです(この表現古い?)。県南部では、田畑の周りに沢山のヒガンバナ(彼岸花)が咲いていたので、派手なヒガンバナと地味な富士山の組み合わせで撮影。

d0090322_19252289.jpg
富士山と彼岸花 (富士宮市、9月18日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


» ナツアカネ; Sympetrum darwinianum

里は稲田が黄色く輝いて、季節はまさしく 「ハーベストシーズン」。その黄色く色づいた稲田には沢山の赤とんぼ(アキアカネ)が飛んでいました。稲田の上を飛ぶ沢山の赤トンボは日本の秋の風物詩ですな。

d0090322_19275176.jpg
赤とんぼ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



» ツマグロキチョウ;  The Angulated Grass Yellow

ツマグロキチョウの棲む河原では、チョウたちはすでに翅が尖った秋型になっていました。

d0090322_1929186.jpg
イタドリの葉上に静止するツマグロキチョウ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA200


天気が良くピーカンだと撮影した写真がコントラストつき過ぎるのであまり好みではありません。この時も順光撮影では蝶の黄色がとんでしまうように思えたので、逆光気味に撮影することにしました。

d0090322_19293257.jpg
静止するツマグロキチョウ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



ツマグロキチョウは比較的ゆっくりと飛ぶので、飛翔写真を撮影することはそれほど難しくありません。そこで、広角レンズで飛翔を撮影してみました。自宅で写真を拡大してみると、飛んでいるチョウがしっかりと此方を凝視しているように見えます。写真はトリミング拡大しています。

d0090322_19294688.jpg
飛翔するツマグロキチョウ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA400, Trimming(+)




» ウラギンシジミ;  The Angled Sunbeam

ウラギンシジミが多い林道を歩いてみました。ウラギンシジミは好んで地面に静止しますが、翅裏の銀泊色は意外に保護色になるようです。ところで、ウラギンシジミばかりでなく秋型のチョウたちはどうして翅が尖がるのだろうか、何か合目的な意味があるに違いないがわからない。

d0090322_19295917.jpg
ウラギンシジミ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA200



ウラギンシジミが数頭集まっていたので撮影してみました。何処となく「虫の目レンズ」で撮影したような不思議な雰囲気ですが、広角レンズ(10mm)でストロボ撮影したものです。虫の目レンズ(Gyorome8)は以前にはかなり使用していましたが、もう少し画質が良ければね------。

d0090322_19301250.jpg
集まったウラギンシジミ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA200、外部フラッシュ



このシジミは飛んでいる時に翅裏の銀泊色が点滅するのでとても綺麗です。飛翔速度はかなり速いので、飛んでいる姿を撮影するのは容易では有りませんが、ストロボを用いて何とか撮影することが出来ました。

d0090322_19302683.jpg
飛翔するウラギンシジミ♂ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA400、外部フラッシュ





» ナガサキアゲハ;  The Common Mormon

毎年この時期になるとナガサキアゲハを見ることが出来るようになりました。あまり新鮮な個体ではありませんでしたが、しばしばキバナコスモスやヒガンバナの花を訪れていました。

d0090322_19304019.jpg
ナガサキアゲハの♂(上)と♀(下) (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» モンキアゲハ;  The Red Helen

d0090322_1942183.jpg
モンキアゲハ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200

d0090322_19305324.jpg
モンキアゲハ (南部町、9月18日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



» ミドリヒョウモン; Aeshna juncea juncea

天気があまりに良いので、富士山バックの写真を撮影することを思い立ち、富士山が見える高原に移動しました。すでにミドリヒョウモンも時期を過ぎ、翅も破損したものが大部分でしたが、ちょうど通りかかったミドリヒョウモンの♀を飛翔写真で撮影することが出来ました。

d0090322_19311210.jpg
飛翔するミドリヒョウモン (身延町、9月18日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA400、外部フラッシュ




§ Afterword §

今回は県南部の秋のチョウたちを気の向くままにのんびりと撮影してみました。残暑厳しく、撮影していると黙っていても汗が額から流れ落ちてくるほど暑かったです。でも、やはり天気の良い日はチョウたちも沢山現われてくれて楽しい一日でした。

今年の9月から10月は出張が連続して詰まっていて大変忙しくなってしまいますが、何とか時間を見つけてフィールドに出たいと思っています------無理かもね。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-09-19 19:45 | Comments(16)

201100911 山の池散歩:ルリボシヤンマ

Nature Diary #410

天気が良く穏やかな日曜日は久しぶり-----でも、どこに行こうかな?

そうだ、このところ運動不足なので、以前から気になっていた池の周りを散歩してみよう。この池はA山の 中腹に位置し(標高1300m)、周囲は密な林に囲まれて、この時期には訪れる人も少ない。

車を止めて池畔に降りてみると、緑の中に淡いながらも黄葉が始まっていました。

d0090322_2221148.jpg
山の池 (韮崎市、9月11日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



» ネキアカネ; Sympetrum speciosum speciosum

池に到着してゆっくりと池畔に沿って歩き始めると、目の前にアカトンボを見つけました。

その赤はショウジョウトンボにも匹敵するほど鮮やかで、思わず足を止めて撮影してしまいました。多分、翅の根本が赤いのでネキアカネだとおもわれますが、トンボの同定にはいささか自信がありません。

d0090322_22213030.jpg
ネキアカネ (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» ルリボシヤンマ; Aeshna juncea juncea

僕がルリボシヤンマと初めて出会ったのはもうかなり以前で、晩夏の東北地方の山中の沼でした。その沼にはメススジゲンゴロウという珍しい甲虫を目当てに訪れたのですが、沢山のルリボシヤンマが手が届くような近さで産卵するシーンを見ることができました。

時は過ぎ、この池でも当時と同じ光景がありました。このルリボシヤンマは「山男」ならぬ「山ヤンマ」としての風格があって中々良いものですね。

d0090322_22215387.jpg
飛翔するルリボシヤンマ♂ (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



メスは何頭も見ることが出来ましたが、このトンボのメスの色彩には多型があるようで、オスのように青色が入る個体も見られました。つまりオスのようなメス-----男のような女-----ウーム、何とも意味深ですな。

下の写真の個体も少し青いメスです。

d0090322_2222632.jpg
飛翔するルリボシヤンマ♀ (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400

d0090322_22222480.jpg
飛翔するルリボシヤンマ♀ (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400



この池の岸辺に近い浅場では、ルリボシヤンマの産卵シーンが何度も観察出来ました。産卵行動はトンボにとっては子孫を残す大事なイベントなので、それを邪魔するのも少し気が引けましたが、何度か産卵しているトンボに近づいてその様子を撮影させてもらいました。

下の写真はGXRで背景をいれて撮影したものです。

d0090322_22224046.jpg
ルリボシヤンマ♀産卵 (韮崎市、9月11日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



さらに一眼レフの100mmマクロでも撮影しました。 水から伸びたアシの根本にしがみ付いて産卵するルリボシヤンマの姿を撮影したものですが、写真でみるとその姿はアシの中に溶け込んで巧みな擬態ですね。

d0090322_22225262.jpg
ルリボシヤンマ♀産卵 (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



ルリボシヤンマはかなり深い部位に産卵するのでしょうか、しばしば腹部全体が水の中に入れていました。

d0090322_2223548.jpg
ルリボシヤンマ♀産卵 (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200


d0090322_22231822.jpg
ルリボシヤンマ♀産卵 (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» ゴイシシジミ; Taraka hamada

池の周りの笹原でチラチラ飛ぶ小さなシジミチョウを見つけました。なかなか静止してくれないのでこの蝶の後を10m以上追いかけて葉上に静止した時にやっと撮影することができました。シジミチョウのダルマシアンといえるゴイシシジミです。不思議なことに、見つけたのはたった1頭だけでしたが、新鮮な個体でした。

d0090322_22233188.jpg
ルリボシヤンマ♀産卵 (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» アメンボ; Aquarius paludum paludum

水面には場所によって多数のアメンボを認めました。随分多いものだと感心して見ていたら、そこにガが水面に飛び降りて来ました。数匹のアメンボがすかさず近づいて来ましたが、詳しい様子までは観察できませんでした。それにしてもここはアメンボ天国でした。

d0090322_22234656.jpg
アメンボ (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» ハクビシン; Paguma larvata  

走らせていた車の前方にタヌキのような動物を発見しました。よくみるとどうやらハクビシンのようです。そっと速度を落として撮影してみましたが、少し手振れしたようです。

注:ハクビシンと思いましたが、ニホンアナグナでした。訂正します。

d0090322_222416.jpg
ニホンアナグマ (韮崎市、9月11日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



§ Afterword §

9.11は今や米国人には忘れられない日だと思いますが、一方で3.11は日本人の記憶に残すべき日だと思います。本日は両国でその追悼式が行われました----合掌。

実は今回の南アルプスの前衛のA山行の本当の目的は、タニグチコブヤハズカミキリという甲虫の撮影でした。残念ながら本命のカミキリは見つけることが出来ませんでしたが、中腹にある池の周りでルリボシヤンマの産卵が撮影できたので満足です。またこのヤンマは人懐こいみたいで、わざわざ虫林の近くまで来てホバリングしてくれたので、何とか飛翔写真も撮影できました。

以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-09-13 22:34 | Comments(14)

201100907 夏の終わりのミカドミンミン

Nature Diary #409

虫林の研究室に面した中庭にはセミが多い。

8月下旬から9月にかけて、まるで行く夏を惜しむかのようにセミの鳴き声が煩いほど響いてきます。いわゆる「セミ時雨」というやつですね。一口にセミといっても時期によって種類が変わり、初めに出るのはニイニイゼミで、続いてアブラゼミ、ミンミンゼミ、最後はツクツクボウシの声で締めくくられます。

このところ天気が良いので、お昼休みに構内をぶらぶらと散歩してみました。

昼中や 雲いらいらと 蝉の声 (正岡子規)
d0090322_239265.jpg



» ミンミンゼミ; Hyalessa maculaticollis

構内で見られるミンミンゼミの中には、黒い紋が消失して体全体が青緑色になる個体が見られます----「ミカドミンミン」です。甲府盆地はこの美しいミンミンゼミの変種の出現率が高いことが知られています。

d0090322_2256728.jpg
ミカドミンミン (中央市、9月7日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



ミカドミンミンが目の高さくらいの低い場所に静止する木を見つけました。

そこで、リコーのGXRでミカドミンミンを撮影してみることにしました。GXRなら人通りが多い昼休みでも、気楽に持ち歩いて撮影できるので便利です。S10ユニットはコンデジ用CCDですが、通常のコンデジに比べて色の乗りなどは優れているように思えます-----欲目かな。

d0090322_22562117.jpg
ミカドミンミン (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100

d0090322_2331181.jpg
ミカドミンミン (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



僕のGXRにはVF2というファインダーがオプションであります。このファインダーは正確なピント合わせが要求される近接撮影時にはとても有用に思えるので常時装着しています。下の写真のミカドミンミンはファインダーを見ながら近づいても逃げませんでした。

d0090322_2332713.jpg
ミカドミンミン (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



S10ユニットの最短距離近くで撮影してみました(ノートリミング)。

拡大してみると、ミンミンゼミの目はとても大きくて、どことなくウルトラマンに出てくる「バルタン星人」に似ているように思えます。バルタン星人はセミがモデルなのかも知れませんね。

d0090322_2334146.jpg
ミカドミンミン (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



通常型のミンミンゼミ(左)とミカドミンミン(右)を並べてみました。下の写真で、ミカドミンミンとして出した個体は黒紋が少し残っているので純粋なミカド型とは言えないかも知れませんが、まあこれくらい黒い紋が無くなっていればミカド型として良いかなと思います。

d0090322_2335944.jpg
ミンミンゼミの通常型とミカド型 (中央市、9月7日)





» アブラゼミ; Graptopsaltria nigrofuscata

あれほど多かったアブラゼミもこの時期になると次第に数が減ってきます。一般的にアブラゼミはミンミンゼミよりも低い場所で止まることが多いので撮影は容易です。

d0090322_2341138.jpg
アブラゼミ (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



今まで交尾するセミを見たことがありませんでしたが、今回やっと交尾シーンを撮影できました。

d0090322_234245.jpg
アブラゼミの交尾 (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100



どういうわけか図書館の西側外壁に、沢山のセミの抜け殻がついていました。ほとんどがアブラゼミだと思われますが、この壁面だけに多いのが不思議です。

d0090322_2343866.jpg
抜け殻 (中央市、9月7日)

.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100




§ Afterword §

ツクツクボウシの声は夏の終わりを知らせるもので、その鳴き声が聞こえてくるとどこか寂しくなってしまいます。今年もそろそろシーズン終盤になりました。

今回のNDでは、甲府盆地の特徴であるミカドミンミンを撮影してみました。



以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-09-10 23:19 | Comments(10)

201100904 台風とシルビアシジミ

Nature Diary #408

土曜日(3日)は越谷のD大学で開かれた研究会に出席後、帰宅しようと新宿駅に行ったところ、中央本線が台風12号による大雨のために運行中止になっていました。さらに中央道も通行不可-----オーマイガッ。でも、夜になって中央本線が再び動いてくれたので何とか帰宅することができました。

明けて日曜日(4日)も朝から雨。

こんな雨の日は川が増水して危ないかなとも思いましたが、シルビアシジミが棲むポイントならば安全なので散歩することにしました。近くに住んでいながら、シルビアシジミの撮影は実に2年ぶりです。

d0090322_2135154.jpg
雨 (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» シルビアシジミ; The Lesser Grass Blue

シルビアシジミは、関東ではその数を急速に減じ、今ではとても貴重な蝶になってしまいました。

このチョウのことを知らない人が見たら「フーン」とそっぽを向かれそうなくらい小さくて地味ですが、その名前の由来に関する物語を知る虫林には、この小さなシジミチョウに特別な魅力を感じてしまうのです。

d0090322_21353660.jpg
葉上に静止するシルビアシジミ (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 60D, Sigma 10mm Fisheye, ASA200


シルビアシジミとヤマトシジミは、通常は翅裏の紋で区別しますが、翅表の色合いも異なります。すなわち、シルビアの青は、ヤマトよりも深く独特の色合いで、慣れてくると飛翔時でもその色合いから「ウーム、シルビアだ」といえるようになります-------実はよく失敗しますがね。


これまで、オスの開翅は何度も撮影してきましたが、今回の下の写真のように新鮮な個体で、その開翅角がほぼ180度のベタ開翅シーンは初めてでした。曇っていたためもあって翅表の青色もしっとりとしています。つたない写真ではありますが、虫林としては満足のできるシルビアシジミ♂の開翅写真になりました。

d0090322_21355276.jpg
シルビアシジミ♂のベタ開翅 (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200

d0090322_2381544.jpg
シルビアシジミ♂のベタ開翅 (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



時々雨が降ってきたので、草の葉には水滴が沢山ついていました。こんな雨の日に撮影していると、カメラの防水性能が気になってきます。以前は(今も)オリンパスのE3を使用していましたが、このカメラは本当に頑丈で、防水、防塵機構もしっかりしていました。現在使用しているキャノン7Dは、まだ使い始めて間もないせいもありますが、堅牢性においてオリンパスE-3ほどの信頼がおけないでいます。

過酷な条件のフィールドで使用するカメラですから、「堅牢性」はとても大事なポイントですね。

d0090322_21362036.jpg
葉上に静止するシルビアシジミ (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200


雨が止むと途端にシルビアシジミたちは飛び回って、アカツメクサやツルボなどのピンクの花で吸蜜していました。これらの花よりもどちらかといえば、食草のミヤコグサでの吸蜜シーンの方が絵になるのですが、ミヤコグサはまだわずかしか花をつけていないようでした。

それにしても、このチョウのストローは細いですね。

d0090322_21363698.jpg
アカツメクサで吸蜜するシルビアシジミ (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200

d0090322_2136499.jpg
アカツメクサで吸蜜するシルビアシジミ (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200




» ヤマトシジミ; The Pale Grass Blue

同所的に混在しているヤマトとシルビアを区別するのは意外にやっかいなものです。とにかく、両種とも飛び回っていて、なかなか静止してくれないからです。せっかく、「よし、小型であの深い青色はシルビアだ!」と思い、しばら~く目を凝らしながら飛ぶ蝶の後をついて行って、やっと静止した時に「あれ、なんだヤマトだったのか」というパターンは時々あります-----まだ修行が足りません。

下の写真は追いかけまわした後にヤマトシジミだった時のものです。でも、せっかくの機会ですので(負け惜しみ?)、ヤマトシジミの裏面と開翅をしっかりと撮影しました。良く見るとなかなかのものですね。

d0090322_2137448.jpg
ヤマトシジミ (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200

d0090322_21371680.jpg
ヤマトシジミ (山梨県南アルプス市、9月4日)

.
Canon EOS 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA200



§ Afterword §

2年ぶりにシルビアシジミを撮影しましたが、今回の成果は何と言っても♂のベタ開翅が撮影できたことでしょう。台風とシルビアシジミとのリンクは思い出深いものになりました。

今年は週末時に雨が多いので、長靴を履いて、傘をさしてのフィールド散歩が例年になく多いように思います。でも、雨の日のフィールドはまた違った魅力を見せてくれるので、天気はあまり気にしないようにしています。

<台風12号>
今回の台風12号は大型なうえに進行速度が遅く(時速15㎞と小走り並みの速さ)、ゆっくり日本に居座ってしまったので、紀伊半島を中心に各地で記録的な大雨を降らせました。台風の進路から遠く離れている山梨県でもかなりの雨が降って、亡くなられた方まで出たみたいです。

台風被害に会われた方々には心からのお見舞い申し上げます。


以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-09-05 21:45 | Comments(16)