NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

<   2013年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧

20131229 昆虫写真家の"山口 進"氏

DIARY #562 :

虫林が所蔵する虫本の中に「小学館の学習百科図鑑 世界のチョウ」がある。この本は発刊されてからすでに30年近くなるが(1984年初版)、現在第一線で活躍されている昆虫写真家(山口 進、海野和夫、今森光彦、松香宏隆)の皆さんがチョウの撮影のために世界の秘境に挑戦した「若き日のパッション」がしひひしと感じられる。装丁は学童向けの古い本だが、いつ見ても胸の高鳴りを禁じ得ない。

................................................

この本の著者の一人である昆虫写真家の 「山口 進」氏が同じ山梨県内にお住まいということは知っていたが、これまでお会いする機会がなかった。今回、ひょんなことから山口氏を知ることとなり、僕の友人の中村ご夫妻とともにお宅にお邪魔した。

山口氏は優しい笑顔がとても印象的で、昆虫写真家としての苦労話や楽しいお話に時が過ぎるのも忘れて長居をしてしまった。虫屋とは不思議なもので、初対面でも旧知の間柄のように親近感をもってお話ができてしまうのだ----僕が図々しいだけか?

d0090322_940256.jpg
---- 「世界のチョウ」と昆虫写真家の山口 進氏



虫林は子供の頃から(今でもね)世界の秘境を旅して「奇々怪々な昆虫たち」に出会いたいという強い憧れがある。帰る時にそっと手渡してくれた3冊の本には、まさしく僕の憧れを具現化した山口氏の秘境探検の歴史がそこにあった。

ウーム、お正月休みには、僕の心は世界の秘境をさまようことになるだろう。

d0090322_9414812.jpg
----山口進氏の本の一部


山口氏とは家が近いので、是非ともまたお会いしたいと思います。
ご一緒した中村ご夫妻にも感謝申し上げます。楽しい時間を有り難うございました。


Nature Diary vol.8 (70): #562, 2013
Date: December-29 (Sunday)
Place: Nagasaka in Yamanashi



by tyu-rinkazan | 2013-12-30 10:03 | その他・雑 | Comments(4)

20131222 冬至の散歩道:山茶花ムラサキシジミとアイノミドリシジミの越冬卵など

DIARY #561 :

冬至の候。

師走に入ってからたまっている仕事をハフハフとこなしている-----レイジーな虫林にこれまでのツケが回ってきたといえよう。米国のハーバード大学の図書館にあるといわれている20箇条の中に、「Stop walking today and you'll have to run tomorrow.(今日歩くことを止めれば、明日は走らなければならない)」という言葉がある。ウーム、今になって走らざるをえない虫林には耳が痛いな。

*************************************************



3連休だが、土曜日は学術集会に出席のために東京の本郷に出張。
日曜日はのんびり起床して、朝食後に近場をフィールド散歩した。


サザンカの花で吸蜜するムラサキシジミ



照葉樹(シラカシ、アカガシなど)が多い雑木林を歩いていると、目の前に突然ムラサキシジミが出現した。本日は気温が上がったので、越冬から目覚めて活動しているようだ。自然界の多くの動植物は、寒い冬の間は休止して春に備える。虫林も冬には冬眠とまではいわないまでも、活動を休止したいものである----ダメか。


今回、アダプターを介してZD50-200mmレンズをE-M1に装着して使用した。E-M1でもフォーカス速度はE-5につけた時と同じくらい速く、シャッターのリスポンスも悪くない。とにかくZD50-200mmは図体が大きくて重いが、撮影ストレスは感じなかった。

d0090322_1712866.jpg
d0090322_17122731.jpg
------ The Japanese Oakblue

----------- Olympus OM-D E-M1, MZD50-200mm



サザンカの花を見てみると、茶色いチョウの影。
ムラサキシジミがサザンカで吸蜜していたのだ。

他のブログでサザンカの赤い花とムラサキシジミのコラボ写真を拝見し、いつか虫林も撮影してみたいと思っていた。何といってもこの時期に赤い花との組み合わせは艶やかで良い。でも、サザンカの花にススキが入ってしまったのが残念。

d0090322_17134237.jpg
------ The Japanese Oakblue

----------- Olympus OM-D E-M1, MZD50-200mm




思わぬ場所でアイノミドリシジミの越冬卵を発見



道端の伐採されたナラの木の枝を見たらアイノミドリの越冬卵発見。

ここはクロミドリのポイントの近くで、クヌギとコナラの混生林。
さらにこの場所でこれまでアイノミドリを見たことがない-----意外。

オリンパス・タフ・TG-2のスーパーマクロで撮影した。
拡大してみるとアイノミドリの越冬卵はユニークでとても美しい。
蝶の美卵コンテストがあればトップスリーに入るだろうか。

d0090322_1714230.jpg
------ An overwintering egg of the Brilliant Hairstreak

----------- Olympus tough TG-2 (super macro)




桜の幹のクロスジフユエダシャク♀

午後になって桜の幹を見ると、クロスジフユエダシャクの♀を発見した。
久しぶりにTG-2にGyorome 8を装着して撮影してみた。

d0090322_1714536.jpg
------ Pachyerannis obliquaria

------------Olympus TG-2 tough + Gyorome 8



メスは翅が小さく退縮(萎縮)していて飛ぶことができない。
口吻は一応あるが飲まず食わずのはずだ。

d0090322_17153774.jpg
------ Pachyerannis obliquaria

------------Olympus E-M1 + MZD60mm Macro




キイロテントウ


カシの葉で越冬しているキイロテントウムシを見つけた。
葉の茶色い部分に静止しているのが興味深い。

d0090322_171616100.jpg
d0090322_17163227.jpg
------ Illeis koebelei

------------ Olympus TG-2 tough




POSTSCRIPT :



いつの間にか冬至になり、日中が最も短くなってしまった。
これからますます寒くなり、一年中で一番厳しい季節に突入する。
でも、冬には冬の自然との触れ合いがあるので楽しみでもある。

下の写真は土曜日に東京に向かう電車の窓から撮影。
雪化粧という言葉の意味がわかる風景だね。

d0090322_1716552.jpg
Winter Colour




Nature Diary vol.8 (69): #561, 2013
Date: December-22 (Sunday)
Place: Kofu in Yamanashi




by tyu-rinkazan | 2013-12-23 17:12 | ▣ムラサキシジミ | Comments(8)

20131214 真冬の散歩道:Noktonレンズとウラギンシジミ

DIARY #560 :


コシナ(Cosina)社のフォクトレンダー Nokton25mm

銀塩時代の標準レンズは50㎜ f1.4だった。現在は多くのコンデジで28㎜が主流になっているが、やはり50㎜という画角はとても自然だ。ノクトン25mm f0.95 は、画角が 50mm 相当 (35㎜換算)でマニュアルフォーカスときた(銀塩時代を彷彿とさせる)。解放で f0.95 は驚くほど明るく室内でも速いシャッターが切れる。けれど少しぼんやりするので、f1.4 くらいまで絞った方が無難だな。このレンズは普段使いの標準レンズとして使うつもりだけど、結構寄れるのでチョウなどの撮影にも使用できるかもしれない。

ウーム、少々癖があるみたいだけど、ノスタルジックで楽しいレンズだな。

d0090322_1936956.jpg
----- COSINA NOKTON 25mm F0.95

----- Olympus E-PL6, MZD60mm Macro


----------------------------------------


そろそろ年末(師走)。
毎日がなんとなくあわただしい。


カシ、ツバキやユズの葉裏で越冬するウラギンシジミ

公園では葉裏に越冬しているウラギンシジミを探した。
今年は越冬個体が多いようだ。

毎年ウラギンシジミの越冬を撮影しているが、同じ木(同じ場所)で見つかることが多いように感じる。日差し、温度、湿度、風通しなどのいろいろな条件が関係するのだろう。

d0090322_19373078.jpg
d0090322_1938185.jpg
----- The Angled Sunbeam

---- Olympus OM-D E-M1, MZD14-42mm + WCON-P01, MZD60mm Macro

d0090322_19384126.jpg
----- The Angled Sunbeam

----Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




斜面のユズの葉裏で越冬するウラギンシジミを見つけた。

d0090322_20154352.jpg
d0090322_19401677.jpg
-----Harston House

----Olympus OM-D E-M1, MZD14-42mm + WCON-P01, Cosina Nokton 25mm




突然現れたムラサキシジミ

d0090322_19425565.jpg
-----The Japanese Oakblue

------Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macr



樹皮に溶け込むキノカワガ

キノカワガの擬態は素晴らしいの一言。
どこにいるのかわかるかな?

d0090322_1944826.jpg
----- Blenina senex

------ Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




POSTSCRIPT :

寒波が訪れて突然寒くなった。寒くなると家に閉じこもっていたくなるけど、思い切ってフィールドに出ようと思う。今回は7頭の越冬しているウラギンシジミを撮影できたけど、このうち冬を越すことができるのは何頭だろうか。冬の間、フォローしてみよう。

d0090322_22105436.jpg
---- Winter Colour


Nature Diary vol.8 (68): #560, 2013
Date: December-14 (Saturday)
Place: Kofu in Yamanashi




by tyu-rinkazan | 2013-12-15 19:45 | ▣ウラギンシジミ | Comments(6)

20131130 県南の散歩道;ムラサキシジミ、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノメ

DIARY #559 :

最近は朝起きると寒い------布団から出るのが少し億劫に感じる。家内とゆっくり朝食を摂りながら、BSで再放送している朝ドラ「ちりとてちん」を見た。ちりとてちんの脚本家は女性らしいが、本当に落語を理解していて、ストーリーも文句無しに面白い。あまちゃんと同様にたった15分間で僕の心が揺さぶられてしまうのだから、ドラマのパワーには驚きだな。とにかく本日は寒いので、しっかりとレイヤードしてフィールド散歩に出かけた。


川面から湯気。
空から光芒。

自然の息づかい」を記録

d0090322_15591577.jpg
----- Light Beam

------ Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




ムラサキシジミの青い輝きは構造色

暖帯林の中の陽だまり。どこからとなくムラサキシジミが飛来。
このチョウの翅の輝きを何に例えることができるのだろうか------宝石のサファイア?

この青い輝きは青い色素によるものではなく構造色。すなわち、ムラサキシジミの翅に油でもたらせば、凹凸の溝が埋まりその色は消失するはず(そんな馬鹿な実験はしないけどね)。

d0090322_15595091.jpg
----- Sapphire Butterfly (The Japanese Oakblue)

------ Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


d0090322_160826.jpg
----- Sapphire Butterfly (The Japanese Oakblue)

------ Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




季節外れの新鮮なヒメウラナミジャノメ

明日から12月になろうとするこの時期にヒメウラナミジャノメを見つけた。
ファインダーでみると縁毛もしっかりあって新鮮にみえる------不思議。

d0090322_1603466.jpg
-----The Argus Rings

------- Olympus TG2 Tough


d0090322_161025.jpg
-----The Argus Rings

------- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




何とか出会えたクロコノマチョウ

今年クロコノマチョウを撮影したポイント。
歩き回ると足元から大きな黒いチョウが飛び立った-----クロコノマの♂。

d0090322_1612229.jpg
-----The Dark Evening Brown

--------- Olympus OM-D E-M1, ZD50-200mm


d0090322_1614215.jpg
-----The Dark Evening Brown

--------- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


d0090322_1621268.jpg
----- Highpower View of The Dark Evening Brown

------- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




その他 Miscellaneous

首だけを回転させてこちらを見るカマキリ。
僕はカマキリを含めて直翅目の昆虫は苦手。

カマキリの英名 praying mantis は、神にお祈りをしているキリスト教の僧侶の姿に似ているかららしい。この虫の影を見ると(影にフォーカスを合わせた)、確かにお祈りしているようにも見えなくもないが------。

d0090322_1623375.jpg
----Praying mantis

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



陽気に誘われてキタキチョウも飛んでいた

d0090322_1695048.jpg
---Common Grass-yellow

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ホソミオツネントンボは小さくて茶色いので見つけようとしても難しい。
目の前に飛んでこないとわからないだろう。

d0090322_16102441.jpg
------Siberian Winter Damselfly

------- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ちょっと崖を崩すとクロオサムシが出てきた。

d0090322_1611739.jpg
------ Carabus albrechti

------- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




POSTSCRIPT :
先週、虫林が主催する大きな学会が終了したので、今週は少しゆっくりしたいと思いました。でも、そんな甘いこともいっていられず福島原発事故の放射線被曝の影響調査を評価する部会に出席するために福島に出張してきました。住民の皆さんの健康に関する心配を少しでも軽減してもらうには、科学的な調査とともに粘り強く丁寧な説明と情報公開がこれからも必要だと痛感しました。何と言っても「福島の問題」は「日本の問題」。

来週から12月に入るが、年末は何かと忙しい。
何とかならないものかと毎年思うのだが-------。


d0090322_16113724.jpg
---- Winter Colour


Nature Diary vol.8 (67): #559, 2013
Date: November-30 (Saturday)
Place: Kofu in Yamanashi



by tyu-rinkazan | 2013-12-01 16:12 | ▣クロコノマチョウ | Comments(10)